JP2016208469A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻線構造のアンテナコイルを用いて構成され、近距離無線通信に適したアンテナ装置を提供する。
【解決手段】アンテナ装置1は、巻芯部11aを有する磁性コア11と、巻芯部11aに巻回された巻線からなるアンテナコイル12と、平面視でアンテナコイル12のコイル軸方向を覆う金属層21とを備え、金属層21は、平面視で巻芯部11aと重なるスリットSLを有し、スリットSLのエッジEは、平面視でアンテナコイル12の内径部12cを横切っている。
【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナ装置に関し、特に、NFC(Near Field Communication:近距離無線通信)に好適なアンテナ装置に関するものである。
近年、スマートフォン等の携帯電子機器にはRFID(Radio Frequency Identification:電波による個体識別)システムが搭載されており、そのための通信手段としてリーダ・ライタ等と近距離無線通信を行うためのアンテナが搭載されている。
一方、内蔵回路を外部ノイズから保護すると共に機器内で発生するノイズの不要輻射を防止するため、携帯電子機器には金属シールドが設けられている。特に最近は、薄型化、軽量化、落下等の衝撃に対する耐久性、デザイン性等を考慮して、携帯電子機器の筐体自体が樹脂製から金属製となり、金属シールドを兼ねるケースも増えてきている。しかし、一般に金属シールドは電波を妨げることから、アンテナを設ける場合には金属シールドと重ならない位置に設ける必要があり、金属シールドが広範囲に設けられているときにはアンテナの配置が問題となる。
上記問題を解決するため、例えば特許文献1に開示されたアンテナ装置は、金属層に開口部を形成すると共に当該開口部と外縁との間を連接するスリットを形成し、内径部が開口部と重なるようにアンテナコイルを配置している。このアンテナ装置によれば、コイル導体に電流が流れることにより生じる磁界を遮るように金属層に電流が流れ、そして金属層の開口部の周囲に流れる電流がスリットの周辺を通り、縁端効果により金属層の周囲にも電流が流れる。これにより、金属層からも磁界が生じ、金属層が磁束を大きく周回させるので、アンテナ装置と相手側アンテナとの通信距離を延ばすことができる。すなわち、アンテナ装置の通信距離を広げるアクセラレータとして金属層を機能させることができる。
特許第4687832号公報
上述した従来のアンテナ装置はいわゆる平面コイルアンテナであるが、巻線型の立体的なコイルアンテナも知られている。この種のコイルアンテナは、平面コイルアンテナよりもインダクタンスを高めやすく、より多くの磁力線を発生させることができ、小型化も可能である。
しかしながら、巻線型のコイルアンテナは指向性が強すぎるだけでなく、アンテナサイズを小さくした場合には相手方アンテナと鎖交可能な大きなループ磁束を発生させることができないため、近距離無線通信用のアンテナとして実用上の問題がある。
したがって、本発明の目的は、巻線型のアンテナコイルを用いて構成され、近距離無線通信に適したアンテナ装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明によるアンテナ装置は、巻芯部を有する磁性コアと、前記巻芯部に巻回された巻線からなるアンテナコイルと、前記アンテナコイルのコイル軸方向と交差する金属層とを備え、前記金属層は、スリットを有し、前記スリットのエッジは、平面視で前記アンテナコイルの内径部を横切っていることを特徴とすることを特徴とする。
本発明によれば、アンテナコイルから発生する磁束をスリットから金属層の外側に放射させることができ、金属層の周りを大きく周回させることができる。したがって、巻線型アンテナコイルの指向性を広げることができ、近距離無線通信に好適なアンテナ特性を実現することができる。
本発明において、前記磁性コアは、前記巻芯部の一端及び他端にそれぞれ設けられた第1及び第2の鍔部をさらに有することが好ましい。この構成によれば、巻線型アンテナコイルの加工や実装を容易することができる。さらに、第2の鍔部が巻芯部と共にアンテナコイルの磁路として有効に機能することにより、アンテナコイルのインダクタンスを高めることができ、アンテナ特性を高めることができる。
本発明において、前記第1の鍔部は前記第2の鍔部よりも前記金属層側に位置し、前記コイル軸と直交する方向における前記第1の鍔部の幅は、当該方向における前記第2の鍔部の幅よりも狭いことが好ましい。第1の鍔部を小さくすることで磁束を収束させることができ、より多くの磁束をスリットに導くことができる。また、第2の鍔部を大きくすることでアンテナコイルの近くに設けられたバッテリーパックなどの金属体の影響を抑えてアンテナコイルと鎖交する磁束の磁路を安定的に確保することができ、アンテナ特性の低下を防止することができる。
本発明によるアンテナ装置は、前記第2の鍔部の前記コイル軸と直交する側面に設けられた磁性体シートをさらに備え、前記磁性体シートの平面サイズは前記側面の平面サイズよりも大きいことが好ましい。この構成によれば、アンテナコイルの近くに存在する金属体の影響を抑えてアンテナコイルと鎖交する磁束の磁路を安定的に確保することができ、アンテナ特性の低下を防止することができる。
本発明において、前記コイル軸と直交する方向における前記巻芯部の断面形状は、前記スリットの延在方向に細長いことが好ましい。この構成によれば、アンテナコイルの小型化を図りつつアンテナコイルの内径部がスリットと平面視で重なる範囲をできるだけ広くすることができる。したがって、アンテナ特性をさらに高めることができる。
本発明において、前記アンテナコイルは携帯電子機器の筐体内に設けられており、前記金属層は、前記筐体の少なくとも一部であることが好ましい。アンテナ装置が内蔵される携帯電子機器の筐体が金属層で構成されている場合には、携帯電子機器の耐久性やデザイン性を向上させることができるが、金属層のシールド効果によってアンテナ装置が通信できなくなるという問題がある。しかし、本発明によればそのような問題を解決することができるだけでなく、アンテナコイルの放射特性を改善することができる。
本発明によるアンテナ装置は、前記筐体内に設けられたプリント基板をさらに備え、前記アンテナコイル及び前記磁性コアは前記プリント基板上に表面実装されたコイル部品を構成していることが好ましい。この構成によれば、携帯電子機器を構成する他の電子部品と同様に、アンテナコイルをプリント基板上に表面実装することができ、アンテナコイルを筐体内に容易に設置することができる。
本発明によれば、巻線型のコイルアンテナを採用した場合でも、指向性が広く、近距離無線通信に適したアンテナ装置を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるアンテナ装置の構成を透過的に示す略平面図である。 図2は、図1のA−A線に沿った略側面断面図である。 図3は、アンテナコイルに対する金属層及びスリットの作用を説明するための略平面図である。 図4は、アンテナコイルに対する金属層及びスリットの作用を説明するための略断面図である。 図5は、本発明の第2の実施の形態によるアンテナ装置の構成を示す略断面図である。 図6は、本発明の第3の実施の形態によるアンテナ装置の構成を示す略断面図である。 図7(a)及び(b)は、磁性コアの巻芯部の断面形状の変形例を示す略断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるアンテナ装置の構成を透過的に示す略平面図であり、図2は、図1のA−A線に沿った略側面断面図である。
図1及び図2に示すように、このアンテナ装置1は、ドラム型の磁性コア11に巻回された巻線型のアンテナコイル12と、アンテナコイル12の上方を覆う金属層21とを備えている。磁性コア11及びアンテナコイル12は、表面実装可能な巻線型のコイル部品10を構成する。金属層21は携帯電子機器の筐体20の全部又は一部を構成するものであり、平面視でアンテナコイル12のコイル軸(Z軸)と直交するように配置されている。なお、アンテナコイル12から見て金属層21側が上方、反対側が下方であるものとする。
磁性コア11は、巻芯部11aと、巻芯部11aの一端及び他端にそれぞれ設けられた一対の鍔部11b,11cとを有している。巻芯部11aの中心軸方向はZ軸方向である。磁性コア11は、一方の鍔部11b(第1の鍔部)が金属層21側に位置し、他方の鍔部11c(第2の鍔部)が金属層21と反対側に位置するように携帯電子機器の筐体20の内部に配置されている。磁性コア11のサイズ(縦×横×高さ)は例えば2×2×2(mm)とすることができる。
アンテナコイル12はいわゆるヘリカルアンテナであり、磁性コア11の巻芯部11aに巻かれた立体的な巻線構造を有している。アンテナコイル12のターン数は特に限定されず、所望のアンテナ特性に応じて適宜設定される。巻線型のアンテナコイルによれば、平面コイルパターンに比べて平面サイズを小さくすることができ、アンテナ装置の小型化及び省スペース化を図ることができる。
本実施形態において、コイル部品10は筐体20内のプリント基板30上に実装されている。アンテナコイル12の一端12a及び他端12bは、磁性コア11の第2の鍔部11cに設けられた一対の信号端子11d,11dにそれぞれ接続されている。第2の鍔部11cにはハンダ実装用の一対のダミー端子11e,11eも設けられており、4つの端子(11d,11d,11e,11e)がプリント基板30上の4つのランド31aに半田付けされることで磁性コア11は機械的に固定される。アンテナコイル12の両端(12a,12b)は、一対の信号端子11d,11dを通じて例えばプリント基板30上に実装されたNFCチップ(不図示)に接続される。
金属層21は平面視で巻芯部11aと重なるスリットSLを有している。スリットSLは、金属層21内の第1の金属面21Aと第2の金属面21Bとに挟まれた直線状の領域であり、X方向に一定の幅で真っ直ぐ延びて第1の金属面21Aと第2の金属面21Bとを分断している。スリットSLの内部は例えば樹脂からなる。スリットSLの幅Wは当該スリットSLの幅方向と同一方向(Y方向)におけるアンテナコイル12の内径部12cの幅Wよりも狭いため、スリットSLのエッジEは平面視で巻芯部11aの内側領域、すなわちアンテナコイル12の内径部12cを横切っている。
本実施形態において、巻芯部11aの断面の概略形状は矩形であり、各コーナーはラウンド加工されている。矩形の長手方向はX方向と平行であり、スリットSLの延在方向に細長い形状となっている。この構成によれば、アンテナコイル12の小型化を図りつつアンテナコイル12の内径部12cがスリットSLと平面視で重なる範囲をできるだけ広くすることができ、アンテナ特性をさらに高めることができる。
上記のように、携帯電子機器の筐体20が金属層21で構成されている場合には、携帯電子機器の耐久性やデザイン性を向上させることができるが、筐体20内のアンテナコイル12が金属層21に覆われ、金属層21のシールド効果によってアンテナコイル12を用いた通信ができなくなる。しかし、本実施形態では金属層21にスリットSLを設けることで磁束を金属層21の外側に放射させることができ、さらに金属層21を利用してアンテナコイル12の指向性を改善することができる。
図3及び図4は、アンテナコイル12に対する金属層21及びスリットSLの作用を説明するための図であって、特に図3は略平面図、図4は略断面図である。
図3及び図4に示すように、アンテナコイル12に反時計回りの電流Iaが流れるとき、アンテナコイル12の内径部12cを貫く磁束φが発生し、この磁束φの一部は第1及び第2の金属面21A,21B間のスリットSLを通過して第1及び第2の金属面21A,21Bの各々の周りを周回する。一方、磁束φの他の一部は、第1及び第2の金属面21A,21Bに入射し、第1及び第2の金属面21A,21Bの各々にはこの磁束を打ち消そうとする方向の電流が流れ、この電流は縁端効果によりアンテナコイル12の外側及び内側にそれぞれ発生する渦電流Ib,Icとなる。このうち、渦電流Icは磁束φを発生させ、磁束φをブーストするように働く。
図4に示すように、第1及び第2の金属面21A,21B間のスリットSLを通過した磁束φは、スリットSLを内側とし、第1及び第2の金属面21A,21Bの外縁を外側とする経路を通って大きく迂回しようとする。その結果、磁束φは大きなループを描き、リーダ・ライタのアンテナコイルと磁気的に結合する。特に、第1及び第2の金属面21A,21Bを含む金属層21全体の平面サイズがアンテナコイル12の平面サイズよりも大きいことから、より大きなループ磁界を生じさせることができ、アンテナコイル12の指向性を広げることができる。
巻線型のアンテナコイル12は指向性が鋭いので、コイル軸方向の通信距離を延ばすことは容易であるが、電波の広がりが小さく、近距離無線通信用アンテナとして使用することは難しかった。しかし、アンテナコイル12が収容される筐体20を構成する金属層21を利用することで指向性を広げることができ、これにより近距離無線通信用アンテナとして使用することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によるアンテナ装置1は、アンテナコイル12から発生する磁束を金属層21の外側に放射させることができ、金属層21の周りを大きく周回させることができる。したがって、巻線型のアンテナコイル12の指向性を広げることができ、近距離無線通信に好適なアンテナ特性を実現することができる。
また本実施形態によれば、表面実装可能な巻線型のコイル部品10を用いていることから、コイル部品10の作製及び取り扱いが容易であり、またプリント基板30上への表面実装が可能であり、アンテナコイル12を筐体20内に容易に設置することができる。さらに、プリント基板30側に配置された第2の鍔部11cが巻芯部11aと共にアンテナコイル12と鎖交する磁束の磁路として機能することにより、アンテナコイル12のインダクタンスを高めることができ、アンテナ特性を向上させることができる。
図5は、本発明の第2の実施の形態によるアンテナ装置の構成を示す略断面図である。
図5に示すように、このアンテナ装置2の特徴は、第1の鍔部11bが第2の鍔部11cよりも小さい点にある。すなわち、第1の鍔部11bの外側側面Sbの面積が第2の鍔部11cの外側側面Scよりも小さくなっている。このような形状を実現するため、本実施形態においては、スリットSLの延在方向(X方向)と直交するY方向における第1の鍔部11bの幅Wを当該Y方向における第2の鍔部11cの幅Wよりも狭くしているが、X方向における第1の鍔部11bの幅をX方向における第2の鍔部11cの幅よりも狭くしてもよく、Y方向およびX方向ともに第1の鍔部11bの幅を第2の鍔部11cの幅よりも狭くしてもよい。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
第1の鍔部11bの面積が大きい場合には、第1の鍔部11bからスリットSLを通過して金属層21の外側に放射される磁束φの磁路の面積がスリットSLに対して広いため、より多くの磁束φをスリットSLに送り込むことができない。また、第2の鍔部11cが小さい場合には、プリント基板30上のグランドパターンやプリント基板30の周囲に存在するバッテリーパックなどの金属体の影響を受けやすくなり、アンテナ特性が低下するおそれがある。
しかし、本実施形態においては、第1の鍔部11bが第2の鍔部11cよりも小さく形成され、逆に第2の鍔部11cは第1の鍔部11bよりも大きく形成されているので、上記問題を解決することができ、第1の実施の形態よりもアンテナ特性をさらに向上させることができる。
図6は、本発明の第3の実施の形態によるアンテナ装置の構成を示す略断面図である。
図6に示すように、このアンテナ装置3の特徴は、第2の鍔部11cの外側側面Sb(下面)側に第2の鍔部11cよりも大きな磁性体シート32を設けた点にある。磁性体シート32のY方向の幅Wは、第2の鍔部11cのY方向の幅Wよりも広い。磁性体シート32のX方向の幅を第2の鍔部11cのX方向の幅よりも広くしてもよい。
また本実施形態において、磁性コア11の第2の鍔部11cは磁性体シート32を介してプリント基板30の上面に接着固定されている。また第1の実施の形態ではアンテナコイル12の一端12a及び他端12bが、磁性コア11の第2の鍔部11cに設けられた一対の信号端子11d,11dにそれぞれ接続されていたが、本実施形態ではアンテナコイル12の一端及び他端が例えばプリント基板30上の端子やNFCチップに直接接続される。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
本実施形態による磁性体シート32は、第2の実施の形態における第2の鍔部11cと同様の効果を奏することができる。すなわち、アンテナコイル12の近くに存在するバッテリーパックなどの金属体の影響を抑えてアンテナコイル12と鎖交する磁束の磁路を十分に確保することができ、アンテナ特性をさらに高めることができる。
図7(a)及び(b)は、磁性コア11の巻芯部11aの断面形状の変形例を示す略断面図である。
図7(a)に示す巻芯部11aの断面形状は楕円形であり、また図7(b)に示す巻芯部11aの断面形状は長円形状であり、どちらも巻芯部11aの断面形状はスリットの延在方向に細長い形状となっている。これらの構成によれば、巻芯部11aの断面形状が矩形である場合と同様に、アンテナコイル12の小型化を図りつつアンテナコイル12の内径部12cがスリットSLと平面視で重なる範囲をできるだけ広くすることができる。したがって、アンテナ特性をさらに高めることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、磁性コア11としてドラム型コアが用いられているが、本発明において磁性コアがドラム型であることは必須ではなく、巻線を巻回するための巻芯部を有するものであればどのような形状の磁性コアであってもよい。
1〜3 アンテナ装置
10 コイル部品
11 磁性コア
11a 巻芯部
11b 第1の鍔部
11c 第2の鍔部
11d,11d 信号端子
11e,11e ダミー端子
12 アンテナコイル
12a アンテナコイルの一端
12b アンテナコイルの他端
12c アンテナコイルの内径部
20 筐体
21 金属層
21A 第1の金属面
21B 第2の金属面
30 プリント基板
31a ランド
32 磁性体シート
E エッジ
Ia 電流
Ib 渦電流
Ic 渦電流
Sb 第1の鍔部の外側側面
Sc 第2の鍔部の外側側面
SL スリット

Claims (7)

  1. 巻芯部を有する磁性コアと、
    前記巻芯部に巻回された巻線からなるアンテナコイルと、
    前記アンテナコイルのコイル軸方向と交差する金属層とを備え、
    前記金属層は、スリットを有し、
    前記スリットのエッジは、平面視で前記アンテナコイルの内径部を横切っていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記磁性コアは、前記巻芯部の一端及び他端にそれぞれ設けられた第1及び第2の鍔部をさらに有する、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1の鍔部は前記第2の鍔部よりも前記金属層側に位置し、
    前記コイル軸と直交する方向における前記第1の鍔部の幅は、当該方向における前記第2の鍔部の幅よりも狭い、請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記第2の鍔部の前記コイル軸と直交する側面に設けられた磁性体シートをさらに備え、前記磁性体シートの平面サイズは前記側面の平面サイズよりも大きい、請求項2又は3に記載のアンテナ装置。
  5. 前記コイル軸と直交する方向における前記巻芯部の断面形状は、前記スリットの延在方向に細長い、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  6. 前記アンテナコイルは携帯電子機器の筐体内に設けられており、
    前記金属層は、前記筐体の少なくとも一部である、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  7. 前記筐体内に設けられたプリント基板をさらに備え、
    前記アンテナコイル及び前記磁性コアは前記プリント基板上に表面実装されたコイル部品を構成している、請求項6に記載のアンテナ装置。
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