JP2020136391A - 巻線型インダクタ部品 - Google Patents

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浩二 奥田
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Abstract

【課題】上鍔部から部品外部への磁界の放射効率を向上した巻線型インダクタ部品を提供すること。【解決手段】巻線型インダクタ部品1は、側面が上下方向に延びる柱状の巻芯部11と、巻芯部11の上端の上鍔部12と巻芯部11の下端の下鍔部13とを有するコア10と、下鍔部13に形成された一対の端子電極30と、巻芯部11の側面に巻回され両端部が一対の端子電極30に接続されたワイヤ20とを有している。巻芯部11の横断面11Aの面積を断面積Saとし、上鍔部12において巻芯部11の側面から上下方向に延長された側面延長面12Aが上鍔部12を通過する面積を側面積Sbとし、側面積Sbに対する断面積Saの比Sa/Sbが1以上である。【選択図】図1

Description

本開示は、巻線型インダクタ部品に関するものである。
従来、電子機器には種々の巻線型インダクタ部品が搭載されている。巻線型インダクタ部品は、巻芯部と巻芯部の両端の鍔部とを有するコアと、巻芯部に巻回されたワイヤとを有している。例えば、特許文献1参照の巻線型インダクタ部品では、一方の鍔部(下鍔部)にのみ端子電極を形成しているため、巻線型インダクタ部品が実装される回路基板の主面に対して、巻芯部の側面が上下方向(垂直方向)に延び、ワイヤに流れる電流により巻芯部に生じる磁界は、回路基板の主面に対して垂直に発生する。
特開2005−191395号公報
一般に、巻線型インダクタ部品は電気回路におけるインダクタンス素子として、インダクタンス値や直流抵抗値を主要特性として規定される。部品外形に対してインダクタンス値の取得効率や低直流抵抗化を実現するためには、ワイヤの多層巻きや、ワイヤ径の大型化の手段が用いられるため、通常の巻線型インダクタ部品は巻芯部をいかに細くするか、すなわち、巻芯部の横断面をいかに小さくするかが、課題となる。
一方、本願発明者は、巻線型インダクタ部品を、ワイヤに流れる電流が、鍔部から放射される磁界へと変換される装置として見た場合に、上記通常の課題とは異なる観点が発生することを発見した。特に、本願発明者は、特許文献1のように、巻芯部の側面が上下方向に延びる巻線型インダクタ部品における、回路基板とは反対側となる他方の鍔部(上鍔部)から部品外部への磁界の放射効率に着目した。
本開示の目的は、上鍔部から部品外部への磁界の放射効率を向上した巻線型インダクタ部品を提供することにある。
本願発明者らは、鋭意検討した結果、本願開示の巻線型インダクタ部品に到達した。
本開示の一態様である巻線型インダクタ部品は、側面が上下方向に延びる柱状の巻芯部と、前記巻芯部の上端の上鍔部と、前記巻芯部の下端の下鍔部と、を有するコアと、前記下鍔部に形成された一対の端子電極と、前記巻芯部の前記側面に巻回され、両端部が前記一対の端子電極に接続されたワイヤと、を有し、前記巻芯部の横断面の面積を断面積Saとし、前記巻芯部の前記側面から前記上下方向に延長された側面延長面が前記上鍔部を通過する面積を側面積Sbとし、前記側面積Sbに対する前記断面積Saの比Sa/Sbが1以上である。
この構成によれば、ワイヤに流れる電流により生じる磁界のうち、上鍔部から部品外部へと放射される磁界の割合が増加し、磁界の放射効率が向上する。
本開示の一態様によれば、上鍔部から部品外部への磁界の放射効率を向上した巻線型インダクタ部品を提供できる。
一実施形態の巻線型インダクタ部品の概略断面図。 巻線型インダクタ部品の概略平面図。 巻線型インダクタ部品の概略斜視図。 コアの断面を説明するための概略斜視図。 (a),(b)は、コアの形状設定を示すための巻線型インダクタ部品の概略断面図。 外形寸法に対する磁界強度比の説明図。 巻線型インダクタ部品同士の結合係数の測定を説明する概略図。 水平ズレ長に対する結合係数の説明図。 水平ズレ長に対する結合係数の説明図。 水平ズレ長に対する結合係数の説明図。 水平ズレ長に対する結合係数の説明図。 水平ズレ長に対する結合係数の説明図。 変更例の巻線型インダクタ部品を示す概略断面図。 変更例の巻線型インダクタ部品を示す概略斜視図。
以下、一実施形態を説明する。
なお、添付図面は、理解を容易にするために構成要素を拡大して示している場合がある。構成要素の寸法比率は実際のものと、または別の図面中のものと異なる場合がある。また、断面図では、理解を容易にするためハッチングを付しているが、一部の構成要素についてはハッチングを省略している場合がある。
図1〜図3に示す巻線型インダクタ部品1は、例えば回路基板等に実装される表面実装型の巻線型インダクタ部品である。回路基板は、例えば、近距離無線通信の通信回路が実装された基板である。巻線型インダクタ部品1は、近距離無線通信のための送信/受信アンテナとして利用される。例えば、巻線型インダクタ部品1は、近接場磁気誘導(NFMI:Near−Field Magnetic Induction)通信の送信/受信アンテナとして利用される。
本実施形態の巻線型インダクタ部品1は、側面が上下方向に延びる柱状の巻芯部11と、巻芯部11の上端の上鍔部12と巻芯部11の下端の下鍔部13とを有するコア10と、下鍔部13に形成された一対の端子電極30と、巻芯部11の側面に巻回され両端部が一対の端子電極30に接続されたワイヤ20とを有している。巻芯部11と上鍔部12と下鍔部13は一体であるが、別部材の組み合わせであってもよい。なお、上記のとおり、巻芯部11の側面は、ワイヤ20が巻回される巻芯部11の周面全体を指す。
ここで、本明細書では、図1〜図4に示すように、巻芯部11の延びる上下方向を「高さ方向Td」と表記し、「高さ方向Td」と直交する方向のうち、図1及び図2の左右方向を「幅方向Wd」と表記し、「高さ方向Td」及び「幅方向Wd」のいずれにも直交する方向を「長さ方向Ld」と表記する。ただし、図1及び図2からも明らかなように、「幅方向Wd」「長さ方向Ld」は説明の便宜上区別しているだけであり、特に区別は必須ではなく、幅方向、長さ方向が互いに反対であってもよい。なお、この場合、「長さ方向Ld」は、図2の上下方向となる。また、上下方向はあくまで巻芯部11の延びる方向が基準となるのであって、実際の鉛直方向と一致していても良いし、一致していなくてもよい。
巻線型インダクタ部品1において、長さ方向Ldの大きさ(長さ寸法L1)は、2.5mm以上、9mm以下であることが好ましい。本実施形態の巻線型インダクタ部品1の長さ寸法L1は、例えば3mmである。
また、巻線型インダクタ部品1において、幅方向Wdの大きさ(幅寸法W1)は、2.5mm以上、9mm以下であることが好ましい。本実施形態の巻線型インダクタ部品1の幅寸法W1は、例えば3mmである。
また、巻線型インダクタ部品1において、高さ方向Tdの大きさ(高さ寸法T1)は、2.5mm以上、9mm以下であることが好ましい。本実施形態の巻線型インダクタ部品1の高さ寸法T1は、例えば3mmである。
図4に示すように、巻芯部11は、高さ方向Tdに延びる円柱状である。上鍔部12及び下鍔部13は、それぞれ高さ方向Tdに薄い主面が四角形の板状である。上鍔部12及び下鍔部13の高さ方向Tdの厚さ寸法Tuは、例えばそれぞれ0.5mmである。図2に示すように、本実施形態において、上鍔部12及び下鍔部13の主面は、長さ寸法L1と幅寸法W1とが等しい、正方形状である。
本実施形態の巻芯部11は、高さ方向Tdに直交する横断面が円形である。なお、巻芯部11の形状は、適宜変更されてもよく、例えば、四角形等の多角形、円形、楕円などの横断面の柱状、またはそれらを組み合わせた横断面の柱状としてもよい。
コア10の材料としては、磁性材料(例えば、ニッケル(Ni)−亜鉛(Zn)系フェライト、マンガン(Mn)−Zn系フェライト)、アルミナ、金属磁性体などを用いることができる。例えば、これらの材料の粉末を、成型及び焼結することによりコア10が得られる。なお、コア10は、樹脂の成形体であってもよく、当該樹脂に磁性体の粉末を含有させたものを用いてもよい。
端子電極30は、コア10の下鍔部13の表面の2箇所に形成されている。一方の端子電極30に対して、ワイヤ20の一方の端部21が、他方の端子電極30に対して、ワイヤ20の他方の端部21が接続されることで、下鍔部13側にワイヤ20の入出力端子が配置されることになり、回路基板の主面に対して垂直方向に巻回軸をもった縦巻きの螺旋形状を形成することができる。これにより、ワイヤ20の巻回数を容易に増加できる。端子電極30は、下鍔部13の下面13bの電極と、下鍔部13の幅方向Wd側の端に位置する側面13cの電極とを、下面13bと側面13cとの間の稜線で一体化したL次形状の電極構造を有する。なお、端子電極30は、少なくとも下鍔部13の下面13bにあればよく、いわゆる底面電極構造であってもよい。
端子電極30は、例えば、銅(Cu),銀(Ag),クロム(Cr),チタン(Ti)、等の金属の単体からなる金属層や、上記の金属を含む合金からなる金属層などの導電性を有する材料からなる。なお、上記の金属層上にめっき層が形成されてもよく、めっき層としては、例えばNi,Cu,Ag,錫(Sn)等の金属や、これらの金属を含む合金などを用いることができる。なお、めっき層は、複数の金属層(めっき層)を含む構造としてもよい。
ワイヤ20は、例えば、Cu等からなる線状の導体と、導体の表面を覆う樹脂等の絶縁被覆とを有し、コア10の巻芯部11の側面に巻回されている。ワイヤ20の両端部21は、それぞれ端子電極30にめっき、はんだ、熱圧着、溶接等により接続されている。ワイヤ20の太さ(直径)は、例えば0.1mmである。
なお、ワイヤ20は、端子電極30との接続部分へ延びる部分を除いて、コア10の上鍔部12と下鍔部13との間に配設された被覆樹脂により覆われていてもよい。被覆樹脂の材料としては、例えば、エポキシ系樹脂などの熱硬化性樹脂を用いてもよく、また、当該樹脂に磁性粉を含有させてもよいし、シリカフィラーなどの非磁性粉を含有させてもよい。
図4に示すように、巻芯部11の高さ方向Tdと直交する横断面11Aの面積を断面積Saとし、巻芯部11の側面から高さ方向Tdに延長された側面延長面12Aが上鍔部12を通過する面積を側面積Sbとし、側面積Sbに対する断面積Saの比Sa/Sbは、「1」以上である。
断面積Saは、巻芯部11が円柱状の場合は、巻芯部11の外径(直径)から求めればよい。側面積Sbは、巻芯部11の横断面11Aにおける側面(外周)の長さと上鍔部12の厚さ寸法Tuとから求めればよい。なお、横断面11Aの形状が高さ方向Tdに沿って変化する場合は、巻芯部11の上鍔部12と接触する部分の横断面11Aを基準に断面積Sa、側面積Sb(横断面11Aの側面の長さ)を求めるのがよい。
なお、巻芯部11の断面積Saは、ワイヤ20が、上鍔部12の外端よりも内側において、巻芯部11の側面に巻回されているように設定することが好ましい。これにより、上鍔部12の外端からワイヤ20が突出しないため、巻線型インダクタ部品1の外形寸法(コア10の外形寸法)を大きくすることなく、かつ、ワイヤ20における断線やショート等の発生も抑制できる。
前述したように、一般には、巻線型インダクタ部品1は巻芯部11の横断面11Aをいかに小さくするかが課題となる。
一方、本願発明者は、次に記載するように、巻線型インダクタ部品1を、ワイヤ20に流れる電流が、上鍔部12から放射される磁界へと変換される装置として見た場合に、上記通常の課題とは異なる観点が発生することを発見した。
例えば、ワイヤ20に対する電流の方向を適切に設定すると、巻芯部11の側面に巻回したワイヤ20に流れる電流により生じる磁界は、巻芯部11において、上鍔部12へと向かう。このとき、巻芯部11の横断面11Aの断面積Saが当該磁界の通過する領域となる。次に、巻芯部11から上鍔部12に入射した磁界は、上鍔部12において、高さ方向Tdに直交する上鍔部12の主面方向に拡散する。このとき、側面延長面12Aが上鍔部12を通過する側面積Sbが、当該磁界の通過する領域となる。
そこで、この側面積Sbを巻芯部11の断面積Saより小さくする、すなわちSa/Sbを1以上とすることで、巻芯部11にて生じた磁界が、上鍔部12の主面方向に拡散せずに上鍔部12の上面から巻線型インダクタ部品1(コア10)の外部へと放射し易くなる。これにより、本実施形態の巻線型インダクタ部品1では、ワイヤ20に流れる電流により生じる磁界のうち、上鍔部12から部品外部へと放射される磁界の割合が増加し、放射効率が向上する。
本願発明者は、シミュレーションにて、巻線型インダクタ部品1のモデルを作成し、有限要素法による電磁界解析から磁界放射特性を確認した。図5(a)は、第1のモデルを示し、この第1のモデルは、側面積Sbに対する断面積Saの比Sa/Sbを「1」とした巻線型インダクタ部品1aである。図5(b)は、第2のモデルを示し、この第2のモデルは、ワイヤ20が上鍔部12の外端よりも内側において、巻芯部11の側面に巻回されている構成のうち、断面積Saを最大とした巻線型インダクタ部品1bである。これらの巻線型インダクタ部品1a,1bについて、図5(a)及び図5(b)に示すように、上鍔部12から所定距離離れた位置P1,P2における磁界強度の比を求めた。本実施形態において、位置P1を上鍔部12から1mm離れた位置、位置P2を上鍔部12から100mm離れた位置とした。そして、上鍔部12の長さ寸法L1及び幅寸法W1(外形寸法)を、いずれも2.5mm,3mm,5mm,7mm,9mmとした場合の巻線型インダクタ部品1a,1bのそれぞれについて、上記の位置P1,P2における磁界強度の比を相対値(dB)として求めた。
図6は、巻線型インダクタ部品の外形寸法に対する磁界強度比を示す。図6において、実線は、図5(a)に示す巻線型インダクタ部品1の特性を示し、一点鎖線は、図5(b)に示す巻線型インダクタ部品1の特性を示す。図6では、上鍔部12の外形寸法が同じ巻線型インダクタ部品1a,1bにおいて、巻芯部11の断面積Saが大きいほど、磁界の放射特性を向上、具体的には距離による磁界の減衰を低減できることが判る。また、図6に記載されているように、上鍔部12の外形寸法が大きくなればなるほど、距離による磁界の減衰を低減できることも判る。
次に、本願発明者は、シミュレーションにて、2つの巻線型インダクタ部品1の間の磁気結合特性を確認した。この確認においても、上述の第1及び第2のモデル、つまり図5(a)に示す巻線型インダクタ部品1aと図5(b)に示す巻線型インダクタ部品1bを用い、電磁界解析により、巻線型インダクタ部品1a同士の結合係数、及び巻線型インダクタ部品1b同士の結合係数を算出した。
なお、確認においては、図7に示すように、2つの巻線型インダクタ部品1a(又は1b)を、巻芯部11の延びる方向が平行となるようにしたまま、巻芯部11の延びる方向(図7では上下方向)に所定距離V1離して配置した。さらに、一方の巻線型インダクタ部品1aを、他方の巻線型インダクタ部品1aに対して巻芯部11の延びる方向と直交する方向(図7では左右方向)にずらしたときの、そのずれ長(水平ズレ長)H1に対する2つの巻線型インダクタ部品1aの結合係数を算出した。なお、シミュレーションにおいて、所定距離V1を10mmとした。
図8〜図12は、上鍔部12の長さ寸法L1及び幅寸法W1(外形寸法)を変更した巻線型インダクタ部品1a,1bについて、上記シミュレーションから算出された水平ズレ長H1と結合係数の特性を示す。図8〜図12において、横軸は水平ズレ長(mm)、縦軸は結合係数(ただし、値は10の6乗倍の数字)である。また、図8〜図12において、実線は、図5(a)に示す巻線型インダクタ部品1aの特性を示し、一点鎖線は、図5(b)に示す巻線型インダクタ部品1bの特性を示す。
図8は、上鍔部12の長さ寸法L1及び幅寸法W1を2.5mmとしたコア10を有する巻線型インダクタ部品1a,1bについて、水平ズレ長H1に対する結合係数の算出結果を示す。図9は、上鍔部12の長さ寸法L1及び幅寸法W1を3mmとしたコア10を有する巻線型インダクタ部品1a,1bについて、水平ズレ長H1に対する結合係数の算出結果を示す。図10は、上鍔部12の長さ寸法L1及び幅寸法W1を5mmとしたコア10を有する巻線型インダクタ部品1a,1bについて、水平ズレ長H1に対する結合係数の算出結果を示す。図11は、上鍔部12の長さ寸法L1及び幅寸法W1を7mmとしたコア10を有する巻線型インダクタ部品1a,1bについて、水平ズレ長H1に対する結合係数の算出結果を示す。図12は、上鍔部12の長さ寸法L1及び幅寸法W1を9mmとしたコア10を有する巻線型インダクタ部品1a,1bについて、水平ズレ長H1に対する結合係数の算出結果を示す。
図8〜図12から、外形寸法(長さ寸法L1及び幅寸法W1)が同じコアにおいて、巻芯部11の断面積Saが大きいほど、2つの巻線型インダクタ部品1a(又は1b)の間の結合係数を向上できることが判る。また、同様に、図8〜図12から、比Sa/Sbが同じであれば、外形寸法が大きくなればなるほど、結合係数を向上できることが判る。
なお、実施形態の巻線型インダクタ部品1においては、側面積Sbは、3.3mm以上13.8mm以下であることが好ましい。この範囲では、巻芯部11にて発生した磁界が効率よく上鍔部12から部品外部へと放射され、かつ良好な磁界放射特性と結合効率を取得できることが確認できている。
また、同様に巻線型インダクタ部品1においては、断面積Saは、3.6mm以上60.8mm以下であることが好ましい。この範囲では、巻芯部11にて発生した磁界が効率よく上鍔部12から部品外部へと放射され、かつ良好な磁界放射特性と結合効率を取得できることが確認できている。
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)巻線型インダクタ部品1は、側面が上下方向に延びる柱状の巻芯部11と、巻芯部11の上端の上鍔部12と巻芯部11の下端の下鍔部13とを有するコア10と、下鍔部13に形成された一対の端子電極30と、巻芯部11の側面に巻回され両端部が一対の端子電極30に接続されたワイヤ20とを有している。巻芯部11の横断面11Aの面積を断面積Saとし、上鍔部12において巻芯部11の側面から上下方向に延長された側面延長面12Aが上鍔部12を通過する面積を側面積Sbとし、側面積Sbに対する断面積Saの比Sa/Sbが1以上である。この構成によれば、ワイヤ20に流れる電流により生じる磁界のうち、上鍔部12から部品外部へと放射される磁界の割合が増加し、磁界の放射コイルを向上できる。
(2)ワイヤ20が上鍔部12の外端よりも内側において、巻芯部11の側面に巻回されている。この構成によれば、上鍔部12の外端からワイヤ20が突出しないため、巻線型インダクタ部品1の外形寸法を大きくすることなく、かつワイヤ20における断線やショート等の発生も抑制できる。
(3)側面積Sbは、3.3mm以上13.8mm以下であることが好ましい。この構成によれば、巻芯部11にて発生した磁界が効率よく部品外部へと放射され、かつ良好な磁界放射特性と結合効率を取得できる。
(4)断面積Saは、3.6mm以上60.8mm以下であることが好ましい。この構成によれば、巻芯部11にて発生した磁界が効率よく部品外部へと放射され、かつ良好な磁界放射特性と結合効率を取得できる。
尚、上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施形態のコアの形状を適宜変更してもよい。特に、下鍔部13については、磁界の放射効率の観点からの制約はなく、上鍔部12と独立して変更してもよい。
例えば、図13に示すように、下鍔部13の厚さを上鍔部12の厚さよりも厚くしたコア10としてもよい。
また、図14に示すように、上鍔部12の形状を主面が円形の板状としてもよい。なお、上鍔部12の主面の形状は、円形以外に、楕円、多角形、それらを組み合わせた形状としてもよい。なお、図示しないが、下鍔部13の主面についても同様であり、上鍔部12の形状と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
1,1a,1b…巻線型インダクタ部品、10…コア、11…巻芯部、11A…横断面、12…上鍔部、12A…側面延長面、13…下鍔部、20…ワイヤ、30…端子電極、Sa…断面積、Sb…側面積。

Claims (4)

  1. 側面が上下方向に延びる柱状の巻芯部と、前記巻芯部の上端の上鍔部と、前記巻芯部の下端の下鍔部と、を有するコアと、
    前記下鍔部に形成された一対の端子電極と、
    前記巻芯部の前記側面に巻回され、両端部が前記一対の端子電極に接続されたワイヤと、
    を有し、
    前記巻芯部の横断面の面積を断面積Saとし、
    前記巻芯部の前記側面から前記上下方向に延長された側面延長面が前記上鍔部を通過する面積を側面積Sbとし、
    前記側面積Sbに対する前記断面積Saの比Sa/Sbが1以上である、
    巻線型インダクタ部品。
  2. 前記ワイヤが、前記上鍔部の外端よりも内側において、前記巻芯部の前記側面に巻回されている、請求項1に記載の巻線型インダクタ部品。
  3. 前記側面積Sbは、3.3mm以上13.8mm以下である、請求項1又は2に記載の巻線型インダクタ部品。
  4. 前記断面積Saは、3.6mm以上60.8mm以下である、請求項1〜3の何れか一項に記載の巻線型インダクタ部品。
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