JP6555444B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナ装置に関し、特にコイルが形成される素体と端子電極とを有するコイル素子と、回路基板とを備えたアンテナ装置に関する。
特許文献1には、導体パターンが形成された複数の絶縁層を積層してなる素体と、上記素体の表面に形成された端子電極と、を備えるコイル素子(アンテナ装置)が開示されている。複数の導体パターンはコイルを形成しており、上記端子電極は、コイルの巻回軸方向から視て、複数のコイルに重なる位置に配置されている。
特許第5741782号公報
一般に、導体パターンが形成された複数の絶縁層を積層した場合、導体パターンが形成された部分には導体パターン分の厚みが加わるため、複数の絶縁層の積層方向の厚みが他の部分よりも大きくなり、素体の平坦性を確保できない虞がある。
つまり、特許文献1に記載のコイル素子では、素体の実装面のうち平坦性の低い部分に端子電極が形成されることになるので、外部の回路基板等に実装する際に実装性が低下する虞がある。または、外部の回路基板等にコイル素子を実装する際に、実装不良(接続不良)を引き起こす虞がある。
本発明の目的は、外部の回路基板等への実装性を高め、外部の回路基板等に対する実装不良を抑制したコイル素子を備えるアンテナ装置を提供することにある。
(1)本発明のコイル素子は、
複数の絶縁層を積層してなり、前記複数の絶縁層の積層方向に対して直交する実装面を有し、1ターン以上のコイルが形成される素体と、
前記実装面に形成される端子電極と、
を備え、
前記端子電極は、前記積層方向から視て、全体が前記コイルのコイル開口に重なることを特徴とする。
この構成によれば、端子電極が実装面のうち平坦性の高い部分に形成されるため、積層方向から視てコイルに重なる位置に端子電極を形成する場合に比べ、実装面の平坦性の高いコイル素子を実現できる。したがって、外部の回路基板等への実装性が高く、且つ、外部の回路基板等に対する実装不良を抑制したコイル素子を実現できる。
(2)上記(1)において、前記素体は、前記積層方向から視て前記コイルに重なる部分の前記積層方向における厚みが、前記積層方向から視て前記コイル開口に重なる部分の前記積層方向における厚みよりも厚くてもよい。
(3)上記(1)または(2)において、前記コイルの外縁部から前記素体の端部までの最短距離は、前記コイルの導体幅(線幅)よりも短いことが好ましい。この構成によれば、素体の大きさに対し、コイル径の大きなコイルを形成できるため、磁束を放射(集磁)する範囲および距離を比較的大きくでき、結果的に通信特性の良いコイル素子を実現できる。
(4)上記(1)から(3)のいずれかにおいて、前記素体は磁性体を有することが好ましい。この構成により、素体を大型化することなく、所定のインダクタンス値のコイル素子が得られる。
(5)上記(4)において、前記磁性体は、前記コイルよりも前記実装面側に位置する第1磁性体層を含んでいてもよい。なお、コイル素子が第1磁性体層のみを有する場合には、第1磁性体層の磁気シールド効果により、コイルからの磁界が実装面側に放射されることを抑制できる。そのため、コイル素子を回路基板等に実装した場合に、コイルと実装面側に位置する導体との不要結合を抑制できる。
(6)上記(4)または(5)において、前記素体は、前記実装面に対向する天面を有し、前記磁性体は、前記コイルよりも前記天面側に位置する第2磁性体層を含んでいてもよい。なお、素体が第1磁性体層および第2磁性体層を有する場合には、コイルが第1磁性体層と第2磁性体層とで挟まれる上下対称構造であるため、焼成時に生じる素体の反り等の変形を抑制できる。
(7)本発明のコイル素子は、
複数の絶縁層を積層してなり、前記複数の絶縁層の積層方向に対して直交する実装面を有し、複数ターンのコイルが形成される素体と、
前記実装面に形成される端子電極と、
を備え、
前記コイルは、第1コイル導体部と、前記第1コイル導体部に直列に接続される第2コイル導体部と、を有し、
前記第1コイル導体部は、前記積層方向において前記第2コイル導体部よりも前記実装面側に位置し、
前記端子電極は、前記積層方向から視て、全体が前記第1コイル導体部のコイル開口に重なることを特徴とする。
この構成によれば、端子電極が実装面のうち平坦性の高い部分に形成されるため、積層方向から視て第1コイル導体部に重なる位置に端子電極を形成する場合に比べ、実装面の平坦性の高いコイル素子を実現できる。したがって、外部の回路基板等への実装性が高く、且つ、外部の回路基板等に対する実装不良を抑制したコイル素子を実現できる。
(8)上記(7)において、前記素体は、前記積層方向から視て前記第1コイル導体部に重なる部分の前記積層方向における厚みが、前記積層方向から視て前記第1コイル導体部のコイル開口に重なる部分の前記積層方向における厚みよりも厚くてもよい。
(9)上記(7)または(8)において、前記第1コイル導体部の外縁部から前記素体の端部までの最短距離は、前記第1コイル導体部の導体幅よりも短いことが好ましい。この構成によれば、素体の大きさに対し、コイル径の大きなコイルを形成できるため、磁束を放射(集磁)する範囲および距離を比較的大きくでき、結果的に通信特性の良いコイル素子を実現できる。
(10)上記(7)から(9)のいずれかにおいて、前記素体は磁性体を有することが好ましい。この構成により、素体を大型化することなく、所定のインダクタンス値のコイル素子が得られる。
(11)上記(10)において、前記磁性体は、前記第1コイル導体部よりも前記実装面側に位置する第1磁性体層を含んでいてもよい。なお、コイル素子が第1磁性体層のみを有する場合には、第1磁性体層の磁気シールド効果により、コイルからの磁界が実装面側に放射されることを抑制できる。そのため、コイル素子を回路基板等に実装した場合に、コイルと実装面側に位置する導体との不要結合を抑制できる。
(12)上記(10)または(11)において、前記素体は、前記実装面に対向する天面を有し、前記磁性体は、前記コイルよりも前記天面側に位置する第2磁性体層を含んでいてもよい。なお、素体が第1磁性体層および第2磁性体層を有する場合には、コイルが第1磁性体層と第2磁性体層とで挟まれる上下対称構造であるため、焼成時に生じる素体の反り等の変形を抑制できる。
本発明によれば、外部の回路基板等への実装性を高め、外部の回路基板等に対する実装不良を抑制したコイル素子を備えたアンテナ装置を実現できる。
図1(A)は第1の実施形態に係るコイル素子301の外観斜視図であり、図1(B)はコイル素子301の内部に形成されるコイルの概略形状を示す斜視図である。 図2(A)はコイル素子301の平面図であり、図2(B)は図2(A)におけるA−A断面図である。 図3は、コイル素子301を構成する複数の絶縁層S1〜S14の平面図である。 図4(A)は第1の実施形態に係るアンテナ装置401の斜視図であり、図4(B)はアンテナ装置401からコイル素子301を除いた状態での斜視図である。 図5は、第2の実施形態に係るコイル素子302の断面図である。 図6(A)は第3の実施形態に係るコイル素子303Aの断面図であり、図6(B)は第3の実施形態に係るコイル素子303Bの断面図である。
以降、図を参照して幾つかの具体的な例を挙げて、本発明を実施するための複数の形態を示す。各図中には同一箇所に同一符号を付している。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態を分けて示すが、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能である。第2の実施形態以降では第1の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
各実施形態で説明する「コイル素子」は、例えば、チップ型のコイルアンテナである。なお、本発明の「コイル素子」は、チップ型のインダクタでもよい。
また、各実施形態で説明する「アンテナ装置」は、信号(または電力)の送信(送電)側、受信(受電)側のいずれにも適用できる。この「アンテナ装置」を、磁束を放射するアンテナとして説明する場合でも、そのアンテナ装置が磁束の発生源であることに限るものではない。伝送相手側アンテナが発生した磁束を受ける(鎖交する)場合にも、すなわち送受の関係が逆であっても、同様の作用効果を奏する。
上記「アンテナ装置」は、通信相手側アンテナと磁界結合を用いた近傍界通信のために用いられるアンテナ装置、または電力伝送相手側アンテナと磁界結合を用いた近傍界での電力伝送のために用いられるアンテナ装置である。通信の場合には、例えばNFC(Near field communication)等の通信システムに適用される。電力伝送の場合には、例えば、電磁誘導方式や磁界共鳴方式等の磁界結合を利用した電力伝送システムに適用される。つまり、上記「アンテナ装置」は、少なくとも磁界結合を利用した通信や電力伝送等の無線伝送システムで用いられる。なお、上記「アンテナ装置」は、実質的に伝送相手側アンテナと電磁界結合(磁界結合および電界結合)により無線伝送しているものも含む。
上記「アンテナ装置」は、例えばHF帯、特に13.56MHz,6.78MHzまたはそれらの近傍の周波数帯で利用される。アンテナ装置の大きさは、使用する周波数における波長λに比べて十分に小さいので、使用周波数帯における電磁波の放射効率は本来的に低い。アンテナ装置の大きさは、λ/10以下である。より具体的には、アンテナ装置の電流経路の長さがλ/10以下である。なお、ここでいう波長とは、導体が形成される基材の誘電率や透磁率による波長短縮効果を考慮した実効的な波長である。
また、各実施形態で説明する「電子機器」とは、スマートフォンやフィーチャーフォン等の携帯電話端末、スマートウォッチやスマートグラス等のウェアラブル端末、ノートPCやタブレットPC等の携帯PC、カメラ、ゲーム機、玩具等の情報機器、ICタグ、SDカード、SIMカード、ICカード等の情報媒体等、様々な電子機器を指す。
《第1の実施形態》
図1(A)は第1の実施形態に係るコイル素子301の外観斜視図であり、図1(B)はコイル素子301の内部に形成されるコイルの概略形状を示す斜視図である。図2(A)はコイル素子301の平面図であり、図2(B)は図2(A)におけるA−A断面図である。図2(A)では、構造を分かりやすくするため、コイル(コイルL1および補助コイルL2)をドットパターンで示している。
コイル素子301は、直方体状の素体10と、6つの端子電極T1,T2,T3,T4,T5,T6と、を備える。素体10は、例えば低温同時焼成セラミックス(LTCC:Low Temperature Co−fired Ceramics)の誘電体セラミックに導体(コイル等)が形成されたものである。
素体10は、複数の絶縁層(後に詳述する)を積層してなり、互いに対向する実装面MS1および天面MS2を有する。実装面MS1および天面MS2は、複数の絶縁層の積層方向(Z軸方向)に対して直交する面である。
図1(A)および図2(B)等に示すように、素体10には、コイルL1および補助コイルL2が形成されている。コイルL1は、Z軸方向に平行な巻回軸を有する約7ターン(1ターン以上)のヘリカル状のコイルである。後に詳述するように、コイルL1は、コイル導体L11,L12,L13,L14,L15,L16,L17および複数の層間接続導体により形成される。補助コイルL2は、Z軸方向に平行な巻回軸を有する約1ターン未満のループ状のコイルである。コイル導体L11〜L17および補助コイルL2は、例えばAgを主成分とする導体パターンである。図2(B)等に示すように、コイル導体L11〜L17および補助コイルL2は、Z軸方向から視て、互いに略重なっている。
また、素体10は磁性体を有する。具体的には、素体10は、図2(B)に示すように、コイル(コイルL1および補助コイルL2)よりも実装面MS1側に位置する第1磁性体層ML1を有し、コイルよりも天面MS2側に位置する第2磁性体層ML2を有する。言い換えると、コイルは第1磁性体層ML1と第2磁性体層ML2とで挟まれている。
6つの端子電極T1〜T6は、素体10の実装面MS1に形成される矩形状の導体パターンである。後に詳述するように、端子電極T1はコイルL1の一端に接続され、端子電極T2はコイルL1の他端に接続される。端子電極T3は補助コイルL2の一端に接続され、端子電極T4は補助コイルL2の他端に接続される。端子電極T5,T6は、コイル(コイルL1および補助コイルL2)に接続されない実装用の電極(ダミー電極)である。端子電極T1〜T6は、例えばAgを主成分とする導体パターンである。なお、端子電極T1〜T6には、例えばNiを下地としたAuめっき処理が施されていてもよい。
なお、図2(B)に示すように、素体10の実装面MS1には、端子電極T1〜T6の外縁部(全周)を覆う枠状の絶縁膜1が形成されている。絶縁膜1は、端子電極T1〜T6の剥離防止用に設けられる保護膜であり、例えば非磁性体(非磁性フェライト)ペーストを焼成したものである。
図2(B)に示すように、素体10の実装面MS1には突出部B1が形成されている。また、素体10の天面MS2には突出部B2が形成されている。突出部B1,B2は、素体10内部にコイル(コイルL1および補助コイルL2)が配置されることにより、実装面MS1および天面MS2に形成される凸部である。突出部B1,B2は、Z軸方向から視て、コイルの形状に沿って形成される。
一般に、導体パターンが形成された複数の絶縁層を積層した場合、導体パターンが形成された部分には導体パターン分の厚みが加わるため、複数の絶縁層のZ軸方向の厚みが他の部分よりも大きくなり、上記のような突出部が形成される。そのため、突出部B1,B2は、Z軸方向から視て、コイルの形状に沿って形成される。なお、突出部B1,B2は、積層方向(Z軸方向)において導体パターン(例えば、コイル導体L11〜L17および補助コイルL2)の重なりが多いほど、素体表面からの突出量が大きくなる傾向がある。また、突出部B1,B2は、素体10の内部に形成される導体パターンが、実装面MS1および天面MS2に近い位置に配置されているほど、素体表面からの突出量が大きくなる傾向がある。
図2(B)に示すように、素体10は、Z軸方向から視てコイル(コイルL1および補助コイルL2)に重なる部分(突出部B1,B2が形成されている部分)のZ軸方向における厚みH2が、コイル開口APに重なる部分のZ軸方向における厚みH1よりも厚い(T1<T2)。
ここで、本発明における「コイル開口」は、Z軸方向(コイルの巻回軸方向)から視て、コイルを形成するコイル導体によって概略的に形成される、開口部分を言う。具体的に説明すると、コイル導体が複数の場合には、Z軸方向(複数の絶縁層の積層方向)において、より多くのコイル導体が重なって形成された開口部分を、本発明の「コイル開口」とする(図2(A)および図2(B)に示すコイル開口APを参照)。
図2(A)および図2(B)に示すように、6つの端子電極T1〜T6は、Z軸方向から視て、全体がコイル(コイルL1および補助コイルL2)のコイル開口APに重なっている。6つの端子電極T1〜T6は、Z軸方向から視て、コイルの一部(コイル導体L11〜L17および補助コイルL2)には重なっていない。また、6つの端子電極T1〜T6は、Z軸方向から視て、コイル開口APの中心付近ではなく、突出部B1近傍に配置されている。なお、ダミー電極等の端子電極は、コイル開口APの中心付近に配置されていてもよい。
図2(B)に示すように、素体10をZ軸方向に平行な面(XZ面)で切った断面において、コイル(コイルL1および補助コイルL2)の外縁部から素体10の端部までの最短距離W2は、コイルの導体幅(線幅)W1よりも短い(W1<W2)。
次に、素体10の具体的な構成について説明する。図3は、コイル素子301を構成する複数の絶縁層S1〜S14の平面図である。図3中における二点鎖線は、層間接続導体による主要な接続関係を示している。
素体10は、絶縁層S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8,S9,S10,S11,S12,S13,S14の順に積層して形成される。図3における絶縁層S1は最下層であり、絶縁層S14が最上層である。絶縁層S1,S2,S5〜S12,S14は、例えば低温同時焼成セラミックス(LTCC)の非磁性体フェライト等のグリーンシートである。絶縁層S3,S4,S13は、例えば低温同時焼成セラミックス(LTCC)の磁性体フェライト等のグリーンシートである。
絶縁層S1の裏面には、端子電極T1,T2,T3,T4,T5,T6が形成されている。端子電極T1〜T6は略矩形の導体パターンである。絶縁層S2の裏面には、導体21,22,23,24,25,26が形成されている。導体21〜26は、それぞれ端子電極T1〜T6に類似した形状(略矩形)の導体パターンである。導体21〜26は、例えばAgを主成分とする導体パターンである。
なお、絶縁層S1の裏面には、端子電極T1〜T6の外縁部を覆う枠状の絶縁膜(図2(B)に示す絶縁膜1を参照)が形成される。絶縁膜は、例えば、絶縁層S1の裏面に端子電極T1〜T6を形成した後、端子電極T1〜T6の外縁部を覆うように枠状に印刷した非磁性体(非磁性フェライト)ペーストを焼成して形成する。
絶縁層S5の裏面には、1ターン未満の補助コイルL2が形成されている。絶縁層S6の裏面には、約1ターンのコイル導体L17が形成されている。絶縁層S7の裏面には、約1ターンのコイル導体L16が形成されている。絶縁層S8の裏面には、約1ターンのコイル導体L15が形成されている。絶縁層S9の裏面には、約1ターンのコイル導体L14が形成されている。絶縁層S10の裏面には、約1ターンのコイル導体L13が形成されている。絶縁層S11の裏面には、約1ターンのコイル導体L12が形成されている。絶縁層S12の裏面には、約1ターンのコイル導体L11が形成されている。
絶縁層S14の表面にはポジションマークPG(製造時の位置決めを容易にするマーク)が形成され、絶縁層S14の裏面には導体30が形成されている。ポジションマークPGは矩形の導体パターンである。導体30は、ポジションマークPGに類似した形状(略矩形)の導体パターンである。ポジションマークPGおよび導体30は、例えばAgを主成分とする導体パターンである。
本実施形態に係るコイル素子301によれば、次のような効果を奏する。
(a)本実施形態では、端子電極T1〜T6が、Z軸方向(複数の絶縁層の積層方向)から視て、全体がコイル(コイルL1および補助コイルL2)のコイル開口APに重なっている。この構成によれば、端子電極T1〜T6が、実装面MS1のうち平坦性の高い部分(突出部B1が形成され難い部分)に形成されるため、突出部B1が形成されやすい位置(Z軸方向から視てコイルに重なる位置)に端子電極を形成する場合に比べ、実装面MS1の平坦性の高いコイル素子を実現できる。したがって、外部の回路基板等への実装性が高く、且つ、外部の回路基板等に対する実装不良を抑制したコイル素子を実現できる。
さらに、この構成によれば、突出部B1が形成されやすい位置に端子電極を形成する場合に比べ、コイル素子を低背化しやすい(Z軸方向の高さが低いコイル素子を得やすい)。
(b)本実施形態では、端子電極T1〜T6が、Z軸方向(複数の絶縁層の積層方向)から視て、コイル(コイルL1および補助コイルL2)に重なっていない。この構成によれば、実装面MS1のうち、特に平坦性の高い位置に、端子電極T1〜T6が配置される。そのため、実装面MS1の平坦性に優れ、外部の回路基板等への実装性をさらに高めたコイル素子を実現できる。なお、後に詳述するように(第3の実施形態を参照)、本発明のコイル素子には、Z軸方向から視て、コイル開口AP内にコイルの一部が配置される構成を含む。
(c)本実施形態では、Z軸方向(複数の絶縁層の積層方向)から視て、端子電極T1〜T6と素体10の端部との間に、突出部B1が形成される。本発明のコイル素子は、バレル研磨加工によってバリ取りや面取りを行う場合があるが、この工程において素体表面に形成された端子電極が削れたり、剥がれる虞がある。一方、この構成によれば、端子電極T1〜T6と素体10の端部との間に突出部B1が形成されるため、端子電極T1〜T6がメディア等によって削られるのを防ぐことができる。
なお、本実施形態では、素体10の実装面MS1には、端子電極T1〜T6の外縁部を覆う枠状の絶縁膜1が形成されている。この構成によれば、端子電極T1〜T6の外縁部が絶縁膜1によって被覆されるため、実装面MS1からの端子電極T1〜T6の剥離を抑制できる。なお、絶縁膜1は、端子電極の外縁部の一部を覆うように形成されていてもよい。
(d)本実施形態では、コイル(コイルL1および補助コイルL2)の外縁部から素体10の端部までの最短距離W2は、コイルの導体幅W1(線幅)よりも短い(W1<W2)。この構成によれば、素体10の大きさに対し、コイル径の大きなコイルを形成できるため、磁束を放射(集磁)する範囲および距離を比較的大きくでき、結果的に通信特性の良いコイル素子(コイルアンテナ)を実現できる。
(e)本実施形態では、絶縁層の表裏面に位置する導体パターン同士(絶縁層S1の表裏面に位置する端子電極T1〜T4と導体21〜26。絶縁層S14の表裏面に位置するポジションマークPGと導体30)が略同じ形状である。この構成により、各絶縁層を形成する材料と導体パターンの焼成時の収縮率の相違に起因する反り等の変形を抑制できる。
(f)本実施形態では、素体10が磁性体を有する。この構成により、素体10を大型化することなく、所定のインダクタンス値のコイル素子が得られる。
(g)一般的に、磁性体層は焼成時に収縮しやすいため、磁性体層が一方面側のみに配置されている場合には、焼成時に素体に反り等が発生しやすくなる。一方、本実施形態に係る素体10は、コイル(コイルL1および補助コイルL2)が第1磁性体層ML1と第2磁性体層ML2とで挟まれる上下対称構造であるため、焼成時に生じる素体の反り等の変形を抑制できる。
なお、コイル素子301をコイルアンテナとして利用する場合には、第1磁性体層ML1のみ有することが好ましい。この構成によれば、第1磁性体層ML1の磁気シールド効果により、コイルからの磁界が実装面MS1側に放射されることを抑制できる。そのため、コイル素子301を回路基板等に実装した場合に、コイルと実装面MS1側に位置する導体との不要結合を抑制できる。
また、本実施形態では、第1磁性体層ML1および第2磁性体層ML2を有する素体10(コイル素子301)の例を示したが、この構成に限定されるものではない。素体の略全体(導体部分を除く)が磁性体で構成されていてもよい。つまり、例えば、素体を構成する複数の絶縁層が、全て磁性体であってもよい。
本実施形態に係るコイル素子は、例えば次のように用いられる。図4(A)は第1の実施形態に係るアンテナ装置401の斜視図であり、図4(B)はアンテナ装置401からコイル素子301を除いた状態での斜視図である。図5は、コイル素子301を構成する複数の絶縁層S1〜S14の平面図、およびコイル素子301が実装される位置の回路基板上の導体パターンを示す部分平面図である。図5中の二点鎖線は、層間接続導体による主要な接続関係を示している。また、図5中の矢印は、電流の経路およびその方向を示している。
アンテナ装置401は、回路基板110と、回路基板110に形成された面状導体111と、回路基板110に実装されたコイル素子301と、を備える。アンテナ装置401は、例えばNFCで通信を行うRFIDシステムにおけるリーダライター、またはタグに用いられる。また、このアンテナ装置401は、例えばNFC通信機能を有する電子機器に備えられる。
図4(A)に示すように、面状導体111には導体開口OP、および導体開口OPから面状導体111の外縁にまで連接するスリットSLを有する。コイル素子301は、導体開口OPに重なるように実装され、面状導体111に近接している。コイル素子301の巻回軸は面状導体111の面に対して垂直方向である。また、コイル素子301のコイル開口(図1(B)に示すコイル開口AP参照)は、導体開口OPに重なる。コイル素子の2つの端子電極(図2に示す端子電極T1,T4)は、回路基板110に設けられたRFIC(不図示)に、パッドP1,P4を介して接続される。コイル素子301の他の2つの端子電極(図2に示す端子電極T2,T3)は、パッドP2,P3を介して面状導体111に接続される。
回路基板110には、スリットSLを跨ぐように第1キャパシタC10が実装され、スリットSL間に第1キャパシタC10が接続されている。面状導体111とコイル素子301が磁界結合することで、面状導体111に誘導電流が発生する。第1キャパシタC10と面状導体111のインダクタンスとで共振回路を形成することにより、通信相手との結合度が向上し、アンテナ特性を改善することができる。
《第2の実施形態》
第2の実施形態では、コイルが素体の端面に露出した例を示す。
図5は、第2の実施形態に係るコイル素子302の断面図である。
コイル素子302は、コイル(コイルL1および補助コイルL2)が素体10の端面SS1,SS2に露出している点で、第1の実施形態に係るコイル素子301と異なる。コイル素子302の他の構成については、コイル素子301と同じである。
このような構成であっても、コイル素子302の基本的な構成は、第1の実施形態に係るコイル素子301と同じであり、コイル素子301と同様の作用・効果を奏する。
《第3の実施形態》
第3の実施形態では、コイルの形状が異なるコイル素子の例を示す。
図6(A)は第3の実施形態に係るコイル素子303Aの断面図であり、図6(B)は第3の実施形態に係るコイル素子303Bの断面図である。
コイル素子303A,303Bは、補助コイルを備えていない点で、第1の実施形態に係るコイル素子301と異なる。また、コイル素子303A,303Bは、コイルの形状・構造がコイル素子301と異なる。さらに、コイル素子303A,303Bは、素体が磁性体層(第1磁性体層および第2磁性体層)を有していない点で、コイル素子301と異なる。コイル素子303A,303Bの他の構成については、コイル素子301と実質的に同じである。
以下、第1の実施形態に係るコイル素子301と異なる部分について説明する。
図6(A)に示すように、コイル素子303Aの素体10Aには、コイルL1Aが形成されている。コイルL1Aは、Z軸方向に平行な巻回軸を有する約4ターンのコイルであり、コイル導体L11a,L12a,L13a,L14aおよび複数の層間接続導体(不図示)により形成される。コイル導体L12a〜L14aは、Z軸方向から視て、互いに略重なっている。一方、コイル導体L11aは、Z軸方向から視て、コイル導体L12a〜L14aに重なっていない。
コイルL1Aは、第1コイル導体部CP1と、第1コイル導体部CP1と直列に接続される第2コイル導体部CP2と、を有する。第1コイル導体部CP1は、コイルL1Aのうち、Z軸方向(複数の絶縁層の積層方向)において第2コイル導体部CP2よりも実装面MS1側に位置する部分である。
6つの端子電極(図6(A)では端子電極T1,T4のみ図示)は、Z軸方向から視て、全体が第1コイル導体部CP1のコイル開口AP11に重なっている。なお、6つの端子電極は、Z軸方向から視て、第2コイル導体部CP2(コイル導体L11a)に重なっている。
図6(B)に示すように、コイル素子302Bの素体10Bには、コイルL1Bが形成されている。コイルL1Bは、Z軸方向に平行な巻回軸を有する約3ターンのコニカル状のコイルであり、コイル導体L11b,L12b,L13bおよび複数の層間接続導体(不図示)により形成される。コイル導体L11b〜L13bは、Z軸方向から視て、互いに重なっていない。
コイルL1Bは、第1コイル導体部CP1と、第1コイル導体部CP1と直列に接続される第2コイル導体部CP2と、を有する。第1コイル導体部CP1は、コイルL1Aのうち、Z軸方向(複数の絶縁層の積層方向)において第2コイル導体部CP2よりも実装面MS1側に位置する部分である。
6つの端子電極(図6(B)では端子電極T1,T4のみ図示)は、Z軸方向から視て、全体が第1コイル導体部CP1のコイル開口AP12に重なっている。なお、6つの端子電極は、Z軸方向から視て、第2コイル導体部CP2(コイル導体L11c,L12c)に重なっている。
ここで、本発明における「第1コイル導体部」は、コイルのうち、Z軸方向において第2コイル導体部CP2よりも実装面MS1側に位置する部分である。具体的な例を示して説明すると、コイルのうち、Z軸方向から視て実装面MS1側に位置する複数のコイル導体が重なっている場合には、互いに重なっている部分を本発明の「第1コイル導体部」とする(図6(A)に示す第1コイル導体部CP1を参照)。なお、Z軸方向から視て複数のコイル導体がいずれも重なっていない場合には、最も実装面MS1側に配置されるコイル導体を、「第1コイル導体部」とする(図6(B)に示す第1コイル導体部CP1を参照)。
上述したように、一般に、突出部B1は、素体の内部に形成される導体パターンが、実装面MS1に近い位置に配置されているほど、素体表面からの突出量が大きくなる傾向がある。本実施形態では、端子電極が、Z軸方向(複数の絶縁層の積層方向)から視て、全体が第1コイル導体部CP1のコイル開口AP11,AP12に重なっている。すなわち、端子電極は、実装面MS1のうち平坦性の高い部分(突出部B1が形成され難い部分)に形成される。したがって、この構成によれば、突出部B1が形成されやすい位置(Z軸方向から視て第1コイル導体部CP1に重なる位置)に端子電極を形成する場合に比べ、実装面MS1の平坦性の高いコイル素子を実現できる。
なお、上述した作用効果(上記(d)を参照)の点から、第1コイル導体部CP1の外縁部から素体の端部までの最短距離は、コイルの導体幅(線幅)よりも短いことが好ましい。
また、上述した作用効果(上記(f)を参照)の点から、素体は磁性体を有することが好ましい。さらに、上述した作用効果(上記(g)を参照)の点から、素体は、第1コイル導体部CP1より実装面MS1側に位置する第1磁性体層と、コイルよりも天面MS2側に位置する第2磁性体層と、で挟まれる上下対称構造であることが好ましい。但し、素体は第1磁性体層および第2磁性体層を有する構成に限定されるものではなく、第1磁性体層のみ有する構成でもよく、第2磁性体層のみ有する構成でもよい。
《その他の実施形態》
以上に示した各実施形態では、素体が直方体状である例を示したが、この構成に限定されるものではない。素体の形状は、本発明の作用・効果を奏する範囲において適宜変更可能である。素体の平面形状は、例えば円形、楕円形、多角形、T字形、Y字形、L字形等でもよい。
また、以上に示した各実施形態では、素体が14の絶縁層を積層してなる例を示したが、この構成に限定されるものではない。素体を形成する絶縁層の数は、本発明の作用・効果を奏する範囲において適宜変更可能である。
さらに、以上に示した各実施形態では、6つの端子電極T1〜T6を備える例を示したが、この構成に限定されるものではない。端子電極の数は、本発明の作用・効果を奏する範囲において適宜変更可能である。また、端子電極の形状は、矩形または略矩形に限定されるものではなく、本発明の作用・効果を奏する範囲において適宜変更可能である。端子電極の形状は、例えば多角形、円形、楕円形、T字形、Y字形、L字形等でもよい。
以上に示した各実施形態では、素体が、低温同時焼成セラミックス(LTCC)の誘電体セラミックに導体(コイル等)が形成されたものである例を示したが、この構成に限定されるものではない。素体は、例えばポリイミド(PI)や液晶ポリマー(LCP)等を主材料とする熱可塑性樹脂シートを積層して形成される構成でもよく、熱硬化性樹脂からなる複数の絶縁層を積層して形成される構成でもよい。
以上に示した各実施形態では、素体に約3、4、7ターンのコイルが形成された例を示したが、この構成に限定されるものではない。素体に形成されるコイルの数、形状、ターン数は、本発明の作用・効果を奏する範囲において適宜変更可能である。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形および変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
AP…コイルのコイル開口
AP11,AP12…第1コイル導体部のコイル開口
CP1…第1コイル導体部
CP2…第2コイル導体部
B1,B2…突出部
C10…第1キャパシタ
L1,L1A,L1B…コイル
L2…補助コイル
L11,L11a,L11b,L12,L12a,L12b,L13,L13a,L13b,L14,L14a,L14b,L15,L16,L17…コイル導体
ML1…第1磁性体層
ML2…第2磁性体層
MS1…素体の実装面
MS2…素体の天面
OP…導体開口
P1,P2,P3,P4…パッド
PG…ポジションマーク
S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8,S9,S10,S11,S12,S13,S14…絶縁層
SL…スリット
SS1,SS2…素体の端面
H1…積層方向から視てコイル開口に重なる部分の厚み
H2…積層方向から視てコイルに重なる部分の厚み
T1,T2,T3,T4,T5,T6…端子電極
W1…コイルの導体幅(線幅)
W2…コイルの外縁から素体の端部までの最短距離
10,10A,10B…素体
21,22,23,24,25,26,30…導体
110…回路基板
111…面状導体
301,302,303A,303B…コイル素子
401…アンテナ装置

Claims (12)

  1. 回路基板と、
    前記回路基板に表面実装されるコイル素子と、を備え
    前記コイル素子は、
    複数の絶縁層を積層してなり、前記複数の絶縁層の積層方向に対して直交する実装面を有し、1ターン以上のコイルが形成される素体と、
    前記実装面に形成され、前記回路基板の表面に形成されるパッドに接続される端子電極と、
    有し
    前記端子電極は、前記積層方向から視て、全体が前記コイルのコイル開口に重なり、
    前記素体は、前記実装面の平面視で、全体が前記回路基板に重なる、アンテナ装置
  2. 前記素体は、前記積層方向から視て前記コイルに重なる部分の前記積層方向における厚みが、前記積層方向から視て前記コイル開口に重なる部分の前記積層方向における厚みよりも厚い、請求項1に記載のアンテナ装置
  3. 前記コイルの外縁部から前記素体の端部までの最短距離は、前記コイルの導体幅よりも短い、請求項1または2に記載のアンテナ装置
  4. 前記素体は磁性体を有する、請求項1から3のいずれかに記載のアンテナ装置
  5. 前記磁性体は、前記コイルよりも前記実装面側に位置する第1磁性体層を含む、請求項4に記載のアンテナ装置
  6. 前記素体は、前記実装面に対向する天面を有し、
    前記磁性体は、前記コイルよりも前記天面側に位置する第2磁性体層を含む、請求項4または5に記載のアンテナ装置
  7. 回路基板と、
    前記回路基板に表面実装されるコイル素子と、を備え
    前記コイル素子は、
    複数の絶縁層を積層してなり、前記複数の絶縁層の積層方向に対して直交する実装面を有し、複数ターンのコイルが形成される素体と、
    前記実装面に形成され、前記回路基板の表面に形成されるパッドに接続される端子電極と、
    有し
    前記コイルは、第1コイル導体部と、前記第1コイル導体部に直列に接続される第2コイル導体部と、を有し、
    前記第1コイル導体部は、前記積層方向において前記第2コイル導体部よりも前記実装面側に位置し、
    前記端子電極は、前記積層方向から視て、全体が前記第1コイル導体部のコイル開口に重なり、
    前記素体は、前記実装面の平面視で、全体が前記回路基板に重なる、アンテナ装置
  8. 前記素体は、前記積層方向から視て前記第1コイル導体部に重なる部分の前記積層方向における厚みが、前記積層方向から視て前記第1コイル導体部のコイル開口に重なる部分の前記積層方向における厚みよりも厚い、請求項7に記載のアンテナ装置
  9. 前記第1コイル導体部の外縁部から前記素体の端部までの最短距離は、前記第1コイル導体部の導体幅よりも短い、請求項7または8に記載にアンテナ装置
  10. 前記素体は磁性体を有する、請求項7から9のいずれかに記載のアンテナ装置
  11. 前記磁性体は、前記第1コイル導体部よりも前記実装面側に位置する第1磁性体層を含む、請求項10に記載のアンテナ装置
  12. 前記素体は、前記実装面に対向する天面を有し、
    前記磁性体は、前記コイルよりも前記天面側に位置する第2磁性体層を含む、請求項10または11に記載のアンテナ装置
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