JP2005094317A - 連結複写システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 拡張予約コピーを行う場合であっても、試しコピー動作を可能として生産性を損なわずに、ユーザの操作性の飛躍的な向上が図られた連結複写システムを提供する。
【解決手段】 負荷再分散処理手段は、第1の画像形成装置による第1の画像形成動作の印刷実行中に、第2の画像形成動作の予約およびテスト印刷の実行が指示された場合には、第1の画像形成動作の印刷実行を中断して、第2の画像形成動作の読み取りおよびテスト印刷の実行を行うとともに、第1の画像形成装置により印刷実行する予定であった残りの画像データを第2の画像形成装置により印刷実行するよう切り替える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、複数台の画像形成装置間での負荷再分散処理が図られた連結複写システムに関する。
デジタル複写機が従来のアナログ複写機に比較して優れている点は数多くあるが、特徴的なのは原稿画像を電子データとしてハンドリングできることによる、操作性の向上である。
アナログ複写機は、原稿画像を読み取った光学信号を、直接作像装置上へ機械的に導き、電子写真プロセスの原理を用いて転写紙上に複製画像を生成するため、転写紙上に複製画像を形成する工程と原稿画像を読み取る工程とが物理的に同時に行われる必要がある。一方、デジタル複写機は、読み取った原稿画像の光学信号をいったん画像信号に変換し、電子ファイルの形式で画像データとして扱い、その編集作業を行った後、再び光学信号に変換してレーザー光学系等を用いた電子写真プロセスにより、転写紙上に複製画像を得る方式を採る。そのため、転写紙上に複製画像を形成する工程と原稿画像を読み取る工程とが物理的に同時に行われる必要はなく、しかもいったん原稿画像を読み取って画像データの形式に変換してしまえば、後はその画像データをハンドリングすれば良いので、加工/再利用および転写紙への画像複製工程が原稿画像の画像の読取りとは独立に、しかも何度でも自在に行える特徴がある。すなわち原稿画像の読み取り工程は最初の1回のみでよいのである。
上記の特徴を利用した機能の一つが、いわゆる電子ソート機能であり、また、さらにこの特長を最大限に引き出したのが、いわゆる拡張予約コピー機能(または単に予約コピー機能)である。拡張予約コピー機能は、電子ソートが上述のように原稿の読取りが1回のみで足りることを利用し、複製画像の形成工程中に次の原稿画像の読取りを許可する機能である。この機能の特長は、2点にまとめられる。1点目は、原稿画像の読取りが1回で済むため、原稿画像読取りのための原稿駆動も1回でよくそのため原稿の傷みが少なくて済むことである。2点目は、先の複製画像形成工程の進行中に次の原稿画像の読取りが可能であるため、待ち時間が少ないことである。しかしながら、実際の複製画像の形成工程は、読み取り動作を行いながら印刷するか、単独で印刷するかに関わらず、部数分の印刷は必ず行われるため、図2に示すようにトータルの仕上がり時間が短縮されることは期待できない。上記のような予約コピーそのもの、およびその改良型の発明は、これまで数多く提案されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、いったん原稿を読み取って画像データに変換し終えたら、あとはひたすらその画像データの印刷を繰り返すのみでよい、というデジタル複写機の特徴を引き出したものとして、複数台の画像形成装置を通信手段を介して接続し、所定の画像形成装置で印刷モードの設定および原稿の読み取り動作を行って、記憶されたデータを他の画像形成装置に転送して印刷出力させる連結複写システムがある。
連結複写システムの最大の特長は、データを複数の画像形成装置に振り分けることで印刷時間を短縮したり、ある機械で紙詰まり等の障害が発生したり、用紙の補給状態等で機械が稼動しない状態になった場合であっても、システム上の他の機械へデータを転送し直して印刷を肩代わりさせることにより、システム全体としてのダウンタイムを低減することができる点にある。上記のような連結複写システムそのもの、およびその改良型の発明は、これまで数多く提案されている(例えば、特許文献2参照)。
実際に上記の2つの機能を組み合わせることにより、ユーザは生産性および操作性が従来に比較して格段に向上することを期待できる。しかし、拡張予約コピー機能により複写機の操作性が著しく向上することは間違いないが、この機能には問題がまったくないというわけでもない。拡張予約コピーを使ってコピーをするユーザは、原稿の仕上がりイメージをすぐに確認することはできない。つまり、コピーを予約するということは、スキャンを先に済ませてしまうことを意味しており、このことが操作性の向上につながっているわけであるが、実際にそのコピーが印刷され排出されるのは、現在実行している印刷動作が終了してからということになる。通常、この機能を使うユーザは、原稿のスキャンが終ると、原稿を持って自分の席に戻り、印刷が完了した頃にまた自分の席と少し離れた機械の前に戻り、仕上がった複製画像のセットを手に取るというのが一般的である。通常のコピー動作を行う場合には、コピーが始まって出てきた初めのセットで仕上がりを確認する。仕上がりに期待する内容は、ユーザ自身の好み、あるいはその時の状況に依存するが、一般にコピー画像の濃度、複写範囲、編集内容または仕上げ形態(両面印刷、ソート印刷、ステイプル処理およびパンチ処理等)等が確認の対象となる。最初のセットで仕上がりを確認した結果、ユーザの所望の仕上がり状態と隔たりがある場合には、ユーザは進行中のコピージョブをいったん中断して、コピーの取り直しを行うこととなる。いずれにせよ、中断が完了するまでにはユーザは何枚かのコピーを無駄にする。このような状況を改善するために設けられているのが試しコピー機能である。この機能は、試しコピーボタンを押下すると、ユーザがその時点で設定した内容で1部だけコピー動作を行う。そして、アウトプットが得られた時点で、操作パネル上でユーザに「このままの設定で残りのコピーを続けてもよいか否か」の問い合わせ画面を表示する。これに対して、ユーザは「そのまま継続」または「設定を変更して取り直し」の選択を行うことができる。「そのまま継続」を選択した場合には、コピー動作が再開され、残りのセットが印刷される。一方、「設定を変更して取り直し」を選択した場合には、元の操作画面に戻って設定変更待ちとなる。このように、試しコピー機能を用いた場合には、あらかじめコピー画像の仕上がりを確認できるので、種々の無駄を省くことが可能である。上記のような試しコピー機能そのもの、およびその改良型の発明は、これまで数多く提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平9−185293号公報 特開平9−027876号公報 特開2000−276011号公報
しかしながら、試しコピー機能を使えば、あらかじめコピー画像の仕上がりを確認できるので、種々の無駄を省くことが可能であるが、この機能が連結複写システムのように、拡張予約コピーを応用した製品では使用できないという問題があった。
本来、予約を複数入れることができ、さらにそれを複数台連結して生産性を飛躍的に向上させたのが連結複写システムであるが、その逆に、仕上がりを確認するまでに時間を要するため、何らかの工夫がされるべきであった。
そこで、本発明は、第1の画像形成装置による第1の画像形成動作の印刷実行中に、第2の画像形成動作の予約およびテスト印刷の実行が指示された場合には、第1の画像形成動作の印刷実行を中断して、第2の画像形成動作の読み取りおよびテスト印刷の実行を行うとともに、第1の画像形成装置により印刷実行する予定であった残りの画像データを第2の画像形成装置により印刷実行するよう切り替える負荷再分散処理手段を設けることにより、連結複写システムで拡張予約コピーを作動させた場合であっても、試しコピー動作が可能となるなような制御を行い、最初のセットで仕上がりを確認した結果、設定ミスまたはユーザの所望のそれと隔たりがあった場合でも、ユーザは進行中のコピージョブをいったん中断させることなく、設定の変更や、やり直しをすることを可能にし、その間も他の1台(または複数台)の機械により先行ジョブの印刷を継続させることで、先行ジョブへの影響も最小限に抑えて連結複写システムの生産性を損なわないようにしながら、ユーザの操作性の飛躍的な向上が図られた連結複写システムを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、原稿を読み取り画像データを生成する画像データ読取手段と、データを記憶するデータ記憶手段と、前記画像データを印刷する印刷手段と、前記画像データの印刷を制御する制御手段と、前記画像データおよび制御情報を送受信する通信手段と、を備えた複数台の画像形成装置を有する連結複写システムであって、第1の画像形成装置による第1の画像形成動作の印刷実行中に、第2の画像形成動作の予約およびテスト印刷の実行が指示された場合には、前記第1の画像形成動作の印刷実行を中断して、前記第2の画像形成動作の読み取りおよびテスト印刷の実行を行うとともに、前記第1の画像形成装置により印刷実行する予定であった残りの前記画像データを前記第2の画像形成装置により印刷実行するよう切り替える負荷再分散処理手段を有する連結複写システムである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の連結複写システムにおいて、前記第1の画像形成装置は、前記第2の画像形成動作の読み取りおよびテスト印刷が完了した場合には、前記第2の画像形成装置により印刷実行する予定であった残りの前記画像データを、前記第1の画像形成装置および前記第2の画像形成装置に分割して印刷実行するよう切り替える負荷再々分散処理手段をさらに有する。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の連結複写システムにおいて、前記第1の画像形成装置は、前記第1の画像形成装置による前記第1の画像形成動作の印刷実行中に、前記第2の画像形成動作の予約およびテスト印刷の実行が指示された場合には、前記第1の画像形成動作の印刷実行を中断して、前記第2の画像形成動作の読み取りおよびテスト印刷の実行を行うか否かを選択することが可能な設定選択手段をさらに有する。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の連結複写システムにおいて、前記第1の画像形成装置は、前記第1の画像形成装置および前記第2の画像形成装置の内部状態を参照する機械状態参照手段をさらに有する。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の連結複写システムにおいて、前記第1の画像形成装置は、前記負荷再分散処理手段により前記第1の画像形成装置により印刷実行する予定であった残りの前記画像データをすべて前記第2の画像形成装置により印刷実行するよう切り替える。
請求項6記載の発明は、請求項2記載の連結複写システムにおいて、前記第1の画像形成装置は、前記負荷再々分散処理手段により前記第2の画像形成装置により印刷実行する予定であった残りの前記画像データを、前記第1の画像形成装置および前記第2の画像形成装置に等分に分割して印刷実行するよう切り替える。
本発明によれば、負荷再分散処理手段により第1の画像形成装置による第1の画像形成動作の印刷実行中に、第2の画像形成動作の予約およびテスト印刷の実行が指示された場合には、第1の画像形成動作の印刷実行を中断して、第2の画像形成動作の読み取りおよびテスト印刷の実行を行うとともに、第1の画像形成装置により印刷実行する予定であった残りの画像データを第2の画像形成装置により印刷実行するよう切り替えることにより、連結複写システムの生産性を損なわずに、ユーザの操作性の飛躍的な向上を図ることができる。
連結複写システムの生産性を損なわずに、ユーザの操作性の飛躍的な向上が図られた連結複写システムを、第1の画像形成装置による第1の画像形成動作の印刷実行中に、第2の画像形成動作の予約およびテスト印刷の実行が指示された場合には、第1の画像形成動作の印刷実行を中断して、第2の画像形成動作の読み取りおよびテスト印刷の実行を行うとともに、第1の画像形成装置により印刷実行する予定であった残りの画像データを第2の画像形成装置により印刷実行するよう切り替える負荷再分散処理手段を設けることにより実現した。
本発明の第1の実施例の構成・動作を図を用いて説明する。
図1は、本発明の第一の実施の形態におけるマスター機械Aとスレーブ機械Bとから構成されるシステム構成を示す図である。ここでマスター機械Aとは、画像データ読取手段により読み取った原稿の画像データあるいは画像データの印刷を制御する制御情報を他の画像形成装置へ送信する画像形成装置である。またスレーブ機械Bとは、他の画像形成装置から送信された画像データあるいは制御情報を受信して印刷実行を行う画像形成装置である。
本実施例における画像形成装置としてデジタル複写機を用いた場合のそのデジタル複写機の構造を説明する。デジタル複写機は、原稿の画像データを読み取り、画像データを記憶保存して、その画像データに基づいて記録紙上に画像形成を行う複写機本体と、原稿を順に原稿台の上に自動的に送り出す自動原稿送り装置から構成される。
自動原稿送り装置により原稿台の所定の位置に送り出された原稿は、撮像素子に読み取られて画像データ読取部で画像信号に変換され、画像データ処理部により画像形成に適した画像データに変換されて、画像データ記憶部で保存される。一方、画像データ処理部から出力された画像データは、レーザー書込み部を備えた画像形成部で電子写真方式により記録紙上に画像形成される。
制御部は、操作部を備えて、複写条件の設定あるいは複写条件の表示、動作モードの切り替えを行うとともに、複写機内の状態に関する状態情報に基づく複写機制御を行う。さらに、複数の複写機を連結した連結複写モードとする場合には、状態情報に基づいて連結複写に適した複写機を判定したり、連結複写に適すると判定された複写機に対して、画像データを送信する制御を行ってもよい。通信部はコネクタを介して伝送線等に接続され、その伝送線に接続された他の複写機と画像データおよび制御情報を送受信する。
また、画像データ読取部で、撮像素子から出力されるアナログ画像信号は、A/D変換器によりデジタル画像信号へ変換され、インターフェース部を介して画像処理部へ出力される。
画像データ処理部に入力されたデジタル画像信号は、濃度変換部で濃度情報へ変換される。そして、濃度情報は必要に応じて拡大または縮小等の変倍処理および画像形成部の特性に応じた諧調補正処理が実行され、インターフェース部を介して画像データ記憶部および画像形成部へ出力される。
画像データ記憶部は、アドレスレジスタ、データバッファおよびメモリ等を有して、入力された画像データの複数ページ分を書換可能に記憶保持する。より多くの画像データを保存するために画像データを圧縮し、さらに展開するデータ圧縮伸長機構が設けられてもよい。
画像形成部は、原稿を読み取ると同時に記録紙上への画像形成を行うモードと、記憶部に保存された画像データを任意の順で読み出して画像形成を行うモードとに対応可能である。また、自機の画像データ読取部から得られた画像データに基づいて画像形成するモードと、他の画像形成装置から送信されてきた画像データに基づいて画像形成するモードとに対応可能である。
制御部は、プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、格納されたプログラムに基づいて制御を行うCPU(Central Processing Unit)および作業用データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等を有し、操作パネルおよびキースイッチによる指定入力に基づいて、単独の複写機としての動作モードの選択、記録紙のサイズおよび複写枚数の指定入力、連結複写モードの選択等の動作条件を設定する。さらに通常の複写機としての電子写真プロセスの制御、記録紙の給送制御および連結複写時の各種制御を行う。
通信部は、画像データ送信ユニット、画像データ送信バッファ、画像データ受信ユニット、画像データ受信バッファおよびインターフェースボードを有する。CPUは、画像データの送信先を指定して、記憶部に保存されている画像データを送信ユニットの送信バッファに転送して、送信開始信号を送る。その後の接続開始、接続確認、交信および接続終了の通信手順は自動的に進行する。
図3は、理解の容易化のため、1台あたり毎分10枚の印刷が可能な複写機を、2台タンデム連結してコピー/プリントさせる場合を説明する図である。
まず、上記の連結システムで、二人のユーザXとYとが続けて大量原稿かつ大量部数のコピーをとるケースについて以下に説明する。ユーザXが原稿10枚×20部の合計200枚、そして続けてユーザYが10枚×20部の合計200枚の複写ジョブを実行する。この場合には、毎分10枚の印刷が可能な複写機であるから、それぞれが単独でコピーを行うと、ユーザXのジョブおよびユーザYのジョブはともに所要時間は20分となる(ここで、計算の簡素化を図るために、スキャンとプリントとを並行して実行している初めのセットの印刷についても、印刷単独動作と同様の生産性で動作できるものと仮定する)。ユーザXのジョブの印刷中に、拡張予約コピー機能を用いてユーザYのジョブを予約するケースを考えると、連結システムを構成する複写機が2台とも待機状態にあるとすれば、システムとして、まずユーザXのジョブについて、印刷動作をマスター機械Aとスレーブ機械Bとに負荷分散して、それぞれ10部づつの印刷を行い、その印刷が完了すると、続いてユーザYのジョブについて印刷動作をマスター機械Aとスレーブ機械Bとに負荷分散して、それぞれ10部づつの印刷を実行する。
上記の場合には、トータルの仕上がり時間は100枚分のコピーが2回行われるのと同一のため20分程度である。したがって、まずユーザXそして次にユーザYの順でコピーを行うと、何も工夫しない状況下では、ユーザYは、まずユーザXのコピーが完了するのを待ち、続いて自分のコピー動作を開始して、自分のコピーが完了するのを待つこととなる。その場合、ユーザYは、ユーザXのコピーが完了するまで何分間か待たなければならなく(1次待ち時間)、自分のコピーが完了するまでさらに何分か待たなければならない。
これに対して、拡張予約コピー機能を使用した場合には、少なくとも「1次待ち時間」については解消できる。しかし、ユーザYが設定を間違えた場合や、ユーザYが設定した内容ではユーザYの所望のコピー結果が得られない場合であっても、そのコピー結果が出るのは、早くともユーザYのコピー結果が出始めるころであり、ユーザYが拡張予約コピーのメリットを十分理解しているユーザであった場合には、むしろすべてのコピーが完了したころを見計らって複写機の前に戻ってきたときに結果が判明することとなる。
そこで、ユーザXの印刷ジョブが進行している間であっても、試しコピーの受付けを許可しておく。ユーザYが試しコピーを実行した場合には、連結システムの負荷分散を変更して、まずユーザYが予約を行っているマスター機械Aの印刷をいったん中断し、ユーザYの印刷ジョブをまず1セットのみ出力する。そして、ユーザXの印刷ジョブはすべてスレーブ機械Bに集中させる。つまりこの間、ユーザYの予約操作に関係のないスレーブ機械Bでは、ユーザXの印刷ジョブを続行する。出力した後は、操作パネル上にユーザYに「このままの設定で残りのコピーを続けてもよいか否か」を問い合わせる画面を表示する。これに対して、ユーザYは「そのまま継続」か「設定を変更してとり直し」かを選択することができる。「そのまま継続」が選択された場合には、連結システムの負荷分散を再調整する。もし、この時点でユーザXの印刷ジョブが未だ完了していない場合には、ユーザXの印刷ジョブの残りをマスター機械Aとスレーブ機械Bとに負荷分散して、マスター機械AでもユーザXの印刷ジョブを再開して、残りのセットを印刷する。ユーザXの印刷ジョブを完了した場合には、ユーザYの印刷ジョブをマスター機械Aとスレーブ機械Bとに負荷分散して、それぞれ10部づつ印刷を行う。一方、「設定を変更して取り直し」が選択された場合には、元の操作画面に戻って設定変更待ちとなり、ユーザYが所望の設定を行い、再び「試しコピー」ボタンを押下げるのを待機する状態となる。「試しコピー」ボタン押下後の動作は、従前と同様である。
以上のように構成された第一の実施形態における連結複写を行う場合のマスター機械Aの処理動作について図4のフローチャートに基づいて説明する。
図4に示すフローは、マスター機械AのCPUにより実行される。図4は、マスター機械Aとスレーブ機械Bとにより連結複写実行中に拡張印刷予約が入り、さらに試しコピー機能が実行された場合のマスター機械Aのスレーブ機械Bとの負荷分散の状態を示した図である。
ユーザが複数の印刷セットの複写を実行する場合には、まずマスター機械Aが単独で原稿のスキャンを行う(S1)。原稿のスキャンが完了すると、印刷動作の負荷分散を図るべくスレーブ機械Bにスレーブ機械Bが分担する印刷の画像データおよび印刷指示を送信する(S2)。スレーブ機械として複数台の複写機がある場合には、システム中の使用可能状態にある複写機であって複写速度等から分担複写に最適な複写機を選択してもよい。
そして、負荷分散によりマスター機械Aが分担する印刷処理を実行する(S3)。マスター機械Aは分担する印刷処理の実行中、常に拡張印刷予約のための予約キーの押下を待機している状態にある(S4)。そして、拡張印刷予約のための予約キーが押下されたか否かが判断され(S5)、拡張印刷予約のための予約キーが押下された場合には、試しコピーキーの押下を待機している状態となる(S7)。一方、拡張印刷予約のための予約キーが押下されなかった場合には、マスター機械Aが分担する印刷処理の実行が完了したか否かが判断され(S6)、完了していない場合には、再度予約キーの押下を待機している状態となり、完了した場合には、フロー終了となる。
試しコピーキーの押下を待機している状態で、試しコピーキーが押下されたか否かが判断され(S8)、試しコピーキーが押下されていない場合には、所定の待機時間が経過しているか否かが判定される(S9)。所定の待機時間はユーザが快適な操作性を実現できるよう任意に設定可能であってもよい。所定の待機時間が経過していない場合には、再度試しコピーキーの押下を待機している状態となり、所定の待機時間が経過した場合には、スレーブ機械Bで予定している印刷ジョブの半数をマスター機械Aが分担するためキャンセルする旨をスレーブ機械Bへ指示して負荷分散のやり直しを行う(S11)。そして、先行の印刷ジョブを再開して(S12)、印刷が完了するまで印刷処理を実行する。
S8で試しコピーキーが押下されたと判定された場合には、マスター機械Aが分担する印刷処理をスレーブ機械Bへ印刷実行するよう指示することにより、負荷分散のやり直しを行う(S10)。そして、マスター機械Aは先行する印刷ジョブをいったん中断して(S13)、拡張印刷予約された印刷セットのうち1部を試し印刷する(S14)。ユーザは、その試し印刷の結果を見て、意図する印刷結果と合致しているか否かの判断を行うので、マスター機械Aは印刷条件の設定変更および印刷の再スタートキーの押下を待機している状態となる(S15)。そして、再スタートキーが押下されたか否かが判断され(S16)、再スタートキーが押下された場合には、先行の印刷ジョブを再開する(S19)。再スタートキーが押下されていない場合には、印刷条件の設定変更がなされているか否かが判断される(S17)。設定変更がなされている場合には、変更された設定内容で拡張印刷予約された印刷セットのうち1部を試し印刷する(S14)。設定変更がなされていない場合には、所定の待機時間が経過しているか否かが判定される(S18)。所定の待機時間はユーザが快適な操作性を実現できるよう任意に設定可能であってもよい。所定の待機時間が経過していない場合には、設定変更および印刷の再スタートキーの押下を待機している状態となり、所定の待機時間が経過した場合には、先行の印刷ジョブを再開する(S19)。
そして、印刷動作の負荷分散を図るべくスレーブ機械Bに画像データおよび印刷指示を送信する(S20)。上記と同様にスレーブ機械として複数台の複写機がある場合には、システム中の使用可能状態にある複写機であって複写速度等から分担複写に最適なものを選択してもよい。先行する印刷ジョブが完了すると、拡張印刷予約された印刷セットのうち試し印刷された1部以外の残りのセットについて印刷処理を実行する(S21)。
上記の実施例によれば、マスター機械Aは、負荷再々分散処理手段によりスレーブ機械Bの画像形成動作の読み取りおよびテスト印刷が完了した場合には、スレーブ機械Bにより印刷実行する予定であった残りの画像データを、マスター機械Aおよびスレーブ機械Bに分割して印刷実行するよう切り替えることにより、試しコピーのアウトプットが終了した時点で先行ジョブの残り部数が2部以上ある場合には、負荷分散を行うことなくそのまま印刷を続けるとすると、後続ユーザが試しコピーを割込ませて行うタイミングが早いほど、先行ジョブのユーザが受ける影響は大きくなるが、再び負荷分散を行うことにより、先行ジョブへの影響を最小限として、先行ジョブのユーザの満足度を損なうことを防止することができる。
また、ユーザは、設定選択手段によりマスター機械Aによる第1の画像形成動作の印刷実行中に、第2の画像形成動作の予約およびテスト印刷の実行が指示された場合には、第1の画像形成動作の印刷実行を中断して、第2の画像形成動作の読み取りおよびテスト印刷の実行を行うか否かを選択することにより、サービスマン調整またはユーザ調整で、無効に設定することが保証され、当初より負荷分散を行い、負荷分散処理による早い仕上がりを期待して連結複写システムで印刷処理を実行している途中に、試しコピーであっても、第三者のジョブが割込むことを好まないユーザの先行印刷ジョブの早期完了という要請に応えることができる。
また、マスター機械Aは、機械状態参照手段によりマスター機械Aおよびスレーブ機械Bの内部状態を参照することにより、複写機に、ジャム、用紙無しまたはトナー切れ等のエラーが発生している場合等であっても、処理を実行するのに最適な複写機を選択して効率的な分散処理を図ることができる。
また、マスター機械Aは、負荷再分散処理手段によりマスター機械Aにより印刷実行する予定であった残りの画像データをすべてスレーブ機械Bにより印刷実行するよう切り替えることにより、マスター機械Aは、専ら拡張印刷予約された印刷ジョブのスキャンを行うことができ、処理の高速化および安定化を図ることができる。
また、マスター機械Aは、負荷再々分散処理手段によりスレーブ機械Bにより印刷実行する予定であった残りの画像データを、マスター機械Aおよびスレーブ機械Bに等分に分割して印刷実行するよう切り替えることにより、各複写機へのジョブの分担決定が容易となり、複雑な分担決定機構が不要となり内部構造の簡素化を図ることができる。
本発明は、デジタル複写機、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、携帯電話、PDAまたは携帯端末およびそれらの複合機等の間の連結複写システムにも適用できる。
本発明の実施形態における画像形成装置間のシステム構成図である。 従来の複写システムによる印刷処理を示す図である。 本発明の実施形態における印刷処理を示す図である。 マスター機械の連結複写の処理動作を示すフローチャートである。
符号の説明
A マスター機械
B スレーブ機械

Claims (6)

  1. 原稿を読み取り画像データを生成する画像データ読取手段と、
    データを記憶するデータ記憶手段と、
    前記画像データを印刷する印刷手段と、
    前記画像データの印刷を制御する制御手段と、
    前記画像データおよび制御情報を送受信する通信手段と、を備えた複数台の画像形成装置を有する連結複写システムであって、
    第1の画像形成装置による第1の画像形成動作の印刷実行中に、第2の画像形成動作の予約およびテスト印刷の実行が指示された場合には、前記第1の画像形成動作の印刷実行を中断して、前記第2の画像形成動作の読み取りおよびテスト印刷の実行を行うとともに、前記第1の画像形成装置により印刷実行する予定であった残りの前記画像データを前記第2の画像形成装置により印刷実行するよう切り替える負荷再分散処理手段を有する連結複写システム。
  2. 前記第1の画像形成装置は、前記第2の画像形成動作の読み取りおよびテスト印刷が完了した場合には、前記第2の画像形成装置により印刷実行する予定であった残りの前記画像データを、前記第1の画像形成装置および前記第2の画像形成装置に分割して印刷実行するよう切り替える負荷再々分散処理手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の連結複写システム。
  3. 前記第1の画像形成装置は、前記第1の画像形成装置による前記第1の画像形成動作の印刷実行中に、前記第2の画像形成動作の予約およびテスト印刷の実行が指示された場合には、前記第1の画像形成動作の印刷実行を中断して、前記第2の画像形成動作の読み取りおよびテスト印刷の実行を行うか否かを選択することが可能な設定選択手段をさらに有することを特徴とする請求項1または2記載の連結複写システム。
  4. 前記第1の画像形成装置は、前記第1の画像形成装置および前記第2の画像形成装置の内部状態を参照する機械状態参照手段をさらに有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の連結複写システム。
  5. 前記第1の画像形成装置は、前記負荷再分散処理手段により前記第1の画像形成装置により印刷実行する予定であった残りの前記画像データをすべて前記第2の画像形成装置により印刷実行するよう切り替えることを特徴とする請求項1記載の連結複写システム。
  6. 前記第1の画像形成装置は、前記負荷再々分散処理手段により前記第2の画像形成装置により印刷実行する予定であった残りの前記画像データを、前記第1の画像形成装置および前記第2の画像形成装置に等分に分割して印刷実行するよう切り替えることを特徴とする請求項2記載の連結複写システム。
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