JP2005084869A - 定電圧電源回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】負荷変動があった場合でも、安定した電圧を供給できる定電圧電源回路を提供する。
【解決手段】制御信号S11に応じた安定化された出力電圧Voutを供給するP型MOSFETの出力制御用トランジスタMP1と、出力制御用トランジスタMP1の出力電圧を分圧する分圧回路12と、制御信号S11を生成する演算増幅回路11とを設け、演算増幅回路11には、分圧回路12により分圧された出力電圧および参照電圧Vrefの電圧差に応じた制御信号S1,S2を生成するOTAと、ゲート接地回路として動作し、カレントミラー回路CM1とカスコード接続し、OTAから入力された制御信号S1を、ミラー位相補償をさせる位相補償用キャパシタCcを介して入力された出力制御用トランジスタMP1の出力電圧の変動成分(信号Sc)を基に増幅し、制御信号S11を生成するMOSFETのトランジスタMN4を設ける。
【選択図】図6

Description

本発明は、例えば、負荷変動があった場合でも安定した電圧を供給する定電圧電源回路に関するものである。
近年、例えば携帯型端末装置等の回路の小型化、高性能化が進み、電源回路にも小型化、高性能化が求められている。
例えば携帯型端末装置等の小型化、低電圧化された電子機器等に安定化した電圧を供給する電源回路(シリーズレギュレータ電源回路)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−284843号公報
例えば、近年の携帯型端末装置等の半導体装置では、通信回路、照明回路、画像処理回路、データ入出力回路等のさまざまな回路が備えられており、それら回路による負荷変動があった場合でも安定した電圧を供給できる定電圧電源回路が望まれている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、負荷変動があった場合でも、安定した電圧を供給できる定電圧電源回路を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の定電圧電源回路の第1の観点は、入力される制御信号に応じた電圧を出力する出力制御用トランジスタと、前記出力制御用トランジスタの出力電圧と参照電圧との差に応じた前記制御信号を生成する制御回路とを有する定電圧電源回路であって、前記制御回路は、前記出力電圧を帰還するキャパシタと、前記キャパシタを介して帰還される電圧と、所定の電圧との差に応じた電流を、前記制御信号に重畳する増幅手段とを含む。
本発明の第1の観点によれば、増幅手段は、キャパシタを介して帰還される電圧と、所定の電圧との差に応じた電流を制御信号に重畳する。
さらに、前記目的を達成するために、本発明の定電圧電源回路の第2の観点は、第1の制御信号に応じた安定化された出力電圧を供給するP型MOSFETの出力制御用トランジスタと、前記第1の制御信号を生成する演算増幅回路とを有する定電圧電源回路であって、前記演算増幅回路は、出力制御用トランジスタからの出力電圧および参照電圧の電圧差に基づいて第2の制御信号を生成する第1の増幅回路と、前記第1の増幅回路が生成した第2の制御信号、および位相補償用キャパシタを介して入力された前記出力制御用トランジスタの出力電圧の変動成分に基づいて、当該出力電圧の変動成分を除去させる前記第1の制御信号を生成する第2の増幅回路とを含む。
さらに、前記目的を達成するために、本発明の定電圧電源回路の第3の観点は、ゲートに入力された第1の制御信号に応じた安定化された出力電圧を供給するP型MOSFETの出力制御用トランジスタと、前記出力制御用トランジスタの出力電圧を分圧する分圧回路と、前記第1の制御信号を生成する演算増幅回路とを有し、前記演算増幅回路は、前記分圧回路により分圧された出力電圧および参照電圧の電圧差に応じた第2の制御信号を生成する第1の増幅回路と、ゲート接地回路として動作し、前記第1の増幅回路とカスコード接続し、前記第1の増幅回路から入力された第2の制御信号を、ミラー位相補償をさせる位相補償用キャパシタを介して入力された前記出力制御用トランジスタの出力電圧の変動成分を基に増幅して前記第1の制御信号を生成し、当該第1の制御信号を前記出力制御用トランジスタのゲートに入力するMOSFETにより構成された第2の増幅回路とを含む。
さらに、前記目的を達成するために、本発明の定電圧電源回路の第4の観点は、制御信号に応じた安定化された出力電圧を供給するP型MOSFETの出力制御用トランジスタと、前記制御信号を生成する演算増幅回路とを有する定電圧電源回路であって、前記演算増幅回路は、出力制御用トランジスタからの出力電圧および参照電圧の電圧差に基づいて制御信号を生成する第1の増幅回路と、位相補償用キャパシタを介して入力された前記出力制御用トランジスタの出力電圧の変動成分に基づいて、当該出力電圧の変動成分を除去させる制御信号を生成する第2の増幅回路とを含み、前記P型MOSFETの出力制御用トランジスタは、前記第1の増幅回路が生成した制御回路および第2の増幅回路が生成した制御信号に基づいて、安定化された出力電圧を供給する。
本発明によれば、負荷変動があった場合でも、安定した電圧を供給できる定電圧電源回路を提供することができる。
まず、図1〜図5を参照しながら定電圧電源回路を説明し、図6〜図12を参照しながら本発明に係る定電圧電源回路の一実施形態を説明する。
定電圧電源回路、例えば低ドロップアウトレギュレータ回路は、一般的に出力段にP型MOSFET(Metal-oxide semiconductor field-effect transistor :単にトランジスタとも言う)が用いられ、電源電圧からわずかにドロップした電圧まで出力できる。
しかし、出力段のトランジスタは、負荷の値に応じてコンダクタンスgmが変動することから位相補償が難しく、事実上3段アンプになるため不安定となりやすい。
また、出力段にN型MOSFETを使うレギュレータ回路と比べて、高速な負荷変動に対して過渡応答特性が悪化しやすい。
図1は、定電圧電源回路に係る第1具体例を示す回路図である。
定電圧電源回路1eは、例えば図1に示すように、演算増幅回路としてのOTA(Operational trans conductance amp )、出力制御用のP型MOSFET(単にトランジスタとも言う)MP1、分圧回路12、および出力キャパシタ(平滑キャパシタとも言う)Cを有する。
出力制御用トランジスタMP1は、ゲートに入力された制御信号に応じた出力電圧を供給する。
また、トランジスタMP1は、例えば負荷部の負荷値に応じてコンダクタンスgmが変化する特性を有する。
分圧回路12は、例えば抵抗素子R1,R2を有し、トランジスタMP1の出力電圧を検出する。
OTAの反転入力端子は、参照電圧が供給される参照電圧端子Trefに接続され、OTAの非反転入力端子は直列接続された抵抗素子R1と抵抗素子R2間のノードn12に接続され、OTAの出力端子はトランジスタMP1のゲートに接続されている。
トランジスタMP1のソースは電源電圧VDDに接続されている。トランジスタMP1のドレインは、直列接続された抵抗素子R1,R2を介して基準電位GNDに接続されている。また、トランジスタMP1のドレインは出力端子Toに接続されている。
例えば、不図示の参照電圧生成回路により参照電圧が生成され、参照電圧端子Trefに供給される。
出力端子Toにはレギュレート動作を安定させる出力キャパシタCを介して基準電位GNDが接続され、また出力端子Toには負荷変動する負荷部LOADを介して基準電位GNDが接続されている。
出力キャパシタCは、詳細には容量成分であるキャパシタCload、および抵抗成分である等価直列抵抗ESR1を有し、それらが出力端子Toと基準電位GND間に直列接続しているとする。
OTAは、二つの入力電圧の差に比例した電流を出力する。OTAは、例えば参照電圧Vrefとノードn12の電圧を等しくさせる制御信号SOTA をトランジスタMP1に出力する。トランジスタMP1は、OTAからの制御信号SOTA および電源電圧VDDに基づいて出力端子Toに安定化された電圧を供給する。
OTAは、詳細には例えば、参照電圧端子Trefの参照電圧Vref、および直列接続された抵抗素子R1,R2間のノードn12の電圧との電圧差に応じた信号SotaをトランジスタMP1に出力する。
例えばOTAは、出力端子Toの出力電圧Voutが、数式(1)に示すように制御信号Soutを出力する。
Figure 2005084869
上述の定電圧電源回路1eでは、出力段にP型MOSトランジスタMP1を用いているために、電源電圧VDDからわずかにドロップした電圧まで出力することができる。しかし、トランジスタMP1のコンダクタンスgmが、負荷部LOADの負荷に応じて変動するので、位相補償が困難である。
また、定電圧電源回路1eでは、OTAおよびトランジスタMP1により実質的に3段アンプ構成になるために、出力電圧Voutが不安定になりやすい。
また、出力段にN型MOSトランジスタを使う定電圧電源回路と比べて高速な負荷変動に対して過渡応答性が悪化しやすい。
図2は、定電圧電源回路に係る第2具体例を示す回路図である。図3(a)は、図2に示した定電圧電源回路の利得(ゲイン)の周波数特性を示す図である。図3(b)は図2に示した定電圧電源回路の位相の周波数特性を示す図である。
図3(a)において縦軸はゲインの対数、横軸は周波数の対数を示し、図3(b)において縦軸は位相、横軸は周波数の対数を示す。
図2に示す定電圧電源回路1fと第1具体例の定電圧電源回路1eとの相違点は、定電圧電源回路1fに位相補償用のキャパシタCcが設けられている点である。
詳細には、図2に示すように、位相補償用のキャパシタCcの一端はOTAの出力端子およびトランジスタMP1のゲートに接続され他端はトランジスタMP1のドレインに接続されている。
定電圧電源回路1fでは、例えば位相補償自体は、出力トランジスタMP1のミラー補償を用いて極分離できて十分に位相余裕があるように思われるが、後述する問題点がある。
定電圧電源回路fにおいて負荷部LOADが高負荷時LOADHには、例えば図3(a),(b)に示すように、利得(ゲイン)は周波数0〜周波数P1a間で略一定値、本具体例では80デシベル(dB)であり、位相は180°(度)である。ここで位相とはフィードバック系での入力信号と出力信号の位相差のことである。
周波数P1aにおいて第1の極が存在し、周波数P1a付近で位相が180°から90°に減少し、周波数P1a〜P2a間では位相は略90°、利得は略第1所定値デシベル/デカード(dB/Decともいう)、本具体例では−20dB/Decで減少し、周波数fg0aにおいて利得は1(0dB)である。
周波数P2aにおいて第2の極(ポール)が存在し、周波数P2a付近で位相が90°から0°に減少し、周波数P2aより大きい周波数では、利得は第1所定値より小さい略第2所定値dB/Decで減少する。ここでデカードは10倍の周波数幅である。
一方、例えば負荷部LOADの負荷が無負荷時や低負荷時LOADLには、図3(a),(b)に示すように、出力段のトランジスタMP1はサブスレショルド領域で動作してしまうため、出力段のトランジスタMP1の利得が低下してしまう。
詳細には、図3(a),(b)に示すように利得は周波数0〜周波数P1bには高負荷時よりも利得が低い一定値、本具体例では70dBであり、位相は180°である。
第1の極が周波数P1aよりも高い周波数P1bに移動し、周波数P1b付近で位相が180°から90°に減少し、周波数P1b〜周波数P2bでは利得は略第1所定値dB/Decで減少する。
周波数P2aよりも低い周波数P2bにおいて第2の極が存在し、周波数P2b付近で位相が90°から0°に減少する。周波数P2bより大きい周波数では、利得は第1所定値dB/Decより小さい略第3所定値dB/Decで減少し、周波数fg0bにおいて、利得は1(0dB)である。
本具体例に係る定電圧電源回路1fは、上述したように、無負荷時や低負荷時LOADLでは、ミラー効果は実現できないため、図3(a),(b)に示すように位相余裕がなくなり安定性が損なわれる。つまり、高周波数領域の位相が0°の場合には正帰還になり、利得が1以上なので発振してしまい、好ましくない。
図4(a)は、図2に示した定電圧電源回路1fの利得(ゲイン)の周波数特性を示す図である。図4(b)は図2に示した定電圧電源回路1fのPSRR(Power Supply Rejection Ratio)の周波数特性を示す図である。
定電圧電源回路1fにおいて、出力端子Toの出力電圧Voutは、基準電位GNDを基準としている。一方、出力段のトランジスタMP1のゲート電圧は、電源電圧VDDを基準にしている。
位相補償用キャパシタCcは、トランジスタMP1のゲートおよび出力端子To間に接続されているため、電源電圧VDDが変動した場合には、高周波領域においてその変動成分(変動信号)が、そのまま出力端子Toの電圧に影響を与えるため、PSRRが悪化する。ここでPSRRは電源電圧VDDの変化によって、出力電圧が増減する割合を表す値である。
詳細には、図4(a),(b)に示すように周波数0〜周波数P1までは利得は一定値、本具体例では80dB、PSRRは一定値、本実施形態では−80dBである。第1の極の周波数P1〜第2の極の周波数P2において利得は一定値、本実施形態では−20dB/デカード(Dec)で減少し、PSRRは一定値、本実施形態では20dB/Decで増加し、第2の極の周波数P2においてPSRRは0dBになる。上述したように本具体例に係る定電圧電源回路1fでは、第1の極の周波数P1から高周波数側では急激にPSRRが悪化する。
図5は、定電圧電源回路に係る第3具体例を示す回路図である。
図5に示した、本具体例に係る定電圧電源回路1gと、第1具体例に係る定電圧電源回路1eとの相違点は、OTA内部に、ミラー補償による位相補償がかけられている点である。第1具体例との相違点のみ説明し、同じ機能の構成要素については説明を省略する。
本具体例に係る定電圧電源回路1gは、図5に示すように、OTA内部にアンプAMP、P型MOSFETのトランジスタMP2、N型MOSFETのトランジスタMN3、および位相補償用キャパシタCcを有する。
アンプAMPは例えば差動増幅回路であり、反転端子には参照電圧端子Trefが接続され、非反転端子にはノードn12が接続されている。
アンプAMPは2つの出力端子を有し、一方の出力端子はトランジスタMP2のゲートに接続され、他方の出力端子はトランジスタMN3のゲートに接続されている。トランジスタMP2のソースは電源電圧VDDに接続され、トランジスタMP2のドレインは、トランジスタMN3のドレインおよびトランジスタMP1のゲートに接続されている。トランジスタMN3のソースは基準電位GNDに接続されている。
位相補償用キャパシタCcの一端は、トランジスタMP2のゲートに接続され、他端はトランジスタMP2,MN3のドレイン、およびトランジスタMP1のゲートに接続されている。
図5に示した定電圧電源回路1gでは、上述したように、例えばOTA内部にミラー補償による位相補償用キャパシタCcが設けられており、また電源電圧VDDの変動による影響を少なくするために位相補償用キャパシタCcの両端は、グランド(GND)基準のノードnc1,nc2に接続されている。
このため定電圧電源回路1gは、第1具体例および第2具体例に係る定電圧電源回路における電源電圧VDDの変動による影響等の問題点を改善しているが後述する問題点を有する。
例えば、定電圧電源回路1gでは負荷部LOADによる負荷変動などの過渡的な変動がある場合には、キャパシタCcによる帰還ループが高速に動作しない。
詳細には、例えば図2に示した第2具体例に係る定電圧電源回路1fでは、位相補償用キャパシタCcが出力端子Toに接続されていたが、図5に示す定電圧電源回路1gでは位相補償用キャパシタCcが出力端子Toに接続されていないために、出力端子Toの出力電圧Voutが負荷部LOADによる負荷変動のために変動したとしても、その変動による高周波信号の過渡的な動作は非常に遅くなる。
その結果、高速な負荷変動に対して定電圧電源回路1gが追従できず、出力電圧端子Toに大きなピーク電圧が発生する可能性がある。
本発明に係る定電圧電源回路は、上述した問題点を解決する。以下、本発明に係る定電圧電源回路の一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図6は、本発明の定電圧電源回路に係る第1実施形態を示す回路図である。
本発明の定電圧電源回路は、入力される制御信号に応じた電圧を出力する出力制御用トランジスタと、出力制御用トランジスタの出力電圧と参照電圧との差に応じた制御信号を生成する制御回路とを有する定電圧電源回路であって、制御回路は、出力電圧を帰還するキャパシタと、キャパシタを介して帰還される電圧と、所定の電圧(一定の電圧)との差に応じた電流を、制御信号に重畳する増幅手段とを含む。
以下、具体的に説明する。
本実施形態に係る定電圧電源回路(低ドロップアウトレギュレータ回路とも言う)1は、例えば図6に示すように、P型MOSFETの出力制御用トランジスタMP1、演算増幅回路11、分圧回路12、位相補償用キャパシタCc、および出力キャパシタCを有する。
演算増幅回路11は、例えば図6に示すように、OTA、カレントミラー回路CM1〜CM3、N型MOSFETトランジスタMN4、およびN型MOSFETトランジスタMN5を有する。分圧回路12は、例えば直列接続された抵抗素子R1,R2を有する。
例えば本実施形態では、トランジスタMN4およびトランジスタMN5を設けたがこの形態に限られるものではない。トランジスタMN5はなくともよい。
このトランジスタMN5はオフセットやゲイン等を考慮すると設けることが好ましい。
例えば、P型MOSFETの出力制御用トランジスタMP1、演算増幅回路11、分圧回路12、および位相補償用キャパシタCcは、IC化(半導体基板上に集積化)されている。
出力制御用トランジスタMP1は本発明に係る出力制御用トランジスタに相当し、演算増幅回路11は本発明に係る演算増幅回路に相当し、OTAは本発明に係る第1の増幅回路に相当し、トランジスタMN4および/またはトランジスタMN5は本発明に係る第2の増幅回路に相当し、分圧回路12は本発明に係る分圧回路に相当し、位相補償用キャパシタCcは本発明に係る位相補償用キャパシタCcに相当する。また、演算増幅回路11、分圧回路12、位相補償用キャパシタCc、および出力キャパシタCは本発明に係る制御回路に相当する。
上述した第1〜第3具体例に係る定電圧電源回路との相違点を中心に説明する。
例えば図6に示すように、OTAの反転入力端子は参照電圧端子Trefに接続され、OTAの非反転入力端子は分圧回路12内の直列接続された抵抗素子R1と抵抗素子R2間のノードn12に接続されている。
例えばOTAは2つの出力端子を有し、一方の出力端子はカレントミラー回路CM1の入力端子IN1に接続し、他方の出力端子はカレントミラー回路CM2の入力端子IN2に接続されている。カレントミラー回路CM1の出力端子OUT1は、ノードncを介してトランジスタMN4のソースに接続されている。トランジスタMN4のドレインは、ノードnaを介してトランジスタMP1のゲートに接続されている。
カレントミラー回路CM2の出力端子OUT2は、トランジスタMN5のソースに接続されている。トランジスタMN5のゲートは、トランジスタMN4のゲート、およびバイアス電圧Bias1が供給されるバイアス電圧端子TBに接続されている。トランジスタMN5のドレインは、カレントミラー回路CM3の入力端子IN3に接続され、カレントミラー回路CM3の出力端子OUT3はノードnaを介してトランジスタMP1のゲートに接続されている。トランジスタMP1のソースは電源電圧VDDに接続されている。
P型MOSトランジスタMP1のドレインは、ノードnbを介して出力端子Toに接続され、また分圧回路12を介して基準電位GNDに接続されている。
詳細には、分圧回路12の内の抵抗素子R1の一端はP型MOSトランジスタMP1のドレインに接続され、他端はノードn12を介して抵抗素子R2の一端に接続され、抵抗素子R2の他端は基準電位GNDに接続されている。
また、P型MOSトランジスタMP1のドレインとN型MOSトランジスタMN4のソース間には、位相補償用キャパシタCcが接続されている。位相補償用キャパシタCcの両端のノードnb,ncはグランド(GND)基準となっている。
出力端子Toにはレギュレート動作を安定させる出力キャパシタCを介して基準電位GNDが接続され、また出力端子Toには負荷変動する負荷部LOADを介して基準電位GNDが接続されている。出力キャパシタCは、詳細には容量成分である出力キャパシタCload、および抵抗成分である等価直列抵抗ESR1が直列接続して基準電位GNDに接続しているとする。
出力制御用トランジスタMP1は、制御信号S11に応じた安定化された出力電圧を出力端子Toに供給する。演算増幅回路11は、制御信号S11を生成する。
詳細には、第1の増幅回路であるOTAは、分圧回路12により分圧された出力制御用トランジスタMP1からの出力電圧Voutおよび参照電圧Vrefの電圧差に基づいて制御信号S1,S2を生成する。
より具体的には、OTAは、二つの入力電圧の差に応じた電流を出力する。
例えばOTAは、上述したように出力端子Toの出力電圧Voutが、数式(1)に示すように制御を行う。
カレントミラー回路CM1は、入力された制御信号S1である電流を所定の電流倍率で電流増幅してトランジスタMN4のソースに出力する。カレントミラー回路CM2は、入力された制御信号S2である電流を所定の電流倍率で電流増幅してトランジスタMN5のソースに出力する。
トランジスタMN4,MN5は、カレントミラー回路CM1,CM2を介して入力された、OTAが生成した制御信号S1,S2、および位相補償用キャパシタCcを介して入力された出力制御用トランジスタMP1の出力電圧Voutの変動成分(信号Sc)に基づいて、当該出力電圧の変動成分を除去させる制御信号S11を生成する。
詳細には、トランジスタMN4は、ゲートが端子TBに接続されゲート接地回路として動作し、カレントミラー回路CM1とカスコード接続し、カレントミラー回路CM1を介して入力された制御信号S1を、位相補償用キャパシタCcを介して入力された出力制御用トランジスタMP1の出力電圧Voutの変動成分を基に増幅し、ドレインから信号S14をノードnaを介してトランジスタMP1のゲートに出力する。
また、トランジスタMN5は、ゲートが端子TBに接続されゲート接地回路として動作し、カレントミラー回路CM2とカスコード接続し、ドレインから信号S15をカレントミラー回路CM3に出力する。カレントミラー回路CM3では、信号S15を所定の電流倍率で電流増幅して、ノードnaを介してトランジスタMP1のゲートに出力する。
ここでカレントミラー回路CM1〜CM3の出力電流は、入力信号の周波数や出力端子の電圧に依存しないことが好ましい。
ここでノードnaにおいて信号S14と信号S15とが加算された信号S11が、出力制御用トランジスタMP1のゲートに入力される。
出力制御用トランジスタMP1では、制御信号S11に応じた出力電圧を出力端子Toに供給する。
また、負荷変動による出力電圧の変動成分は、位相補償用キャパシタCcによる帰還ループによりノードncを介して、トランジスタMN4に入力される。
また定電圧電源回路1の負荷変動特性は、平滑用キャパシタとしてのキャパシタCloadのキャパシタンスにより大きく影響を受ける。このためキャパシタCloadとしては、なるべく大きなキャパシタンスが好ましいが、コスト面や実装面積等の制約により最適なものを設ける。
また、出力端子Toに接続された負荷部LOADは、無負荷から予め設定された最大電流を引けるようになっている。
上述した定電圧電源回路1のAC特性の近似式は後述する数式より表すことができる。実際には3次以上の伝達関数となるが、簡単な説明のため2次の項まで説明する。
定電圧電源回路1のAC特性の利得(GAIN)は、DCゲインA、OTAのトランスコンダクタンスgm0、トランジスタMN4のトランスコンダクタンスgm1、出力制御用トランジスタMP1のトランスコンダクタンスgm2、OTAの出力におけるAC的な出力インピーダンスRo0、トランジスタMN4の出力におけるAC的な出力インピーダンスRo1、トランジスタMP1の出力におけるAC的な出力インピーダンスRo2、第1の極(ポール)の周波数P1、第2の極(ポール)の周波数P2を基に、数式(2),(3)により導出される。
Figure 2005084869
Figure 2005084869
また、第1の極の周波数P1および第2の極の周波数P2は位相補償用キャパシタCcのキャパシタンスの関数である。
詳細には、主のポールである第1の極の周波数P1は、位相補償用キャパシタCcのキャパシタンスに反比例する。第2の極の周波数P2は、位相補償用キャパシタCcのキャパシタンスに比例する。
出力キャパシタCのキャパシタンスは、第2の極の周波数P2に影響を与える。さらに、等価直列抵抗ESR1はゼロ点を形成するが、ここでは簡単な説明のためにその影響は無視する。
本実施形態に係る定電圧電源回路1では、十分な位相余裕を持たせるように、位相補償用キャパシタCcのキャパシタンスを設定する。
上述した数式については、例えば以下の文献参照。
1.Analog Integrated Circuit Design Chapter 5 : DAVID A. JOHNS & KEN MARTIN 著
2.CMOS Circuit Design, Layout, Simulation Chapter 25: R.Jacob Bakar Harry W.Li David E. Boyce 著
定電圧電源回路1において、位相補償用キャパシタCcによるミラー容量Ccaは、少なくとも、出力制御用トランジスタMP1のトランスコンダクタンスgm2および出力インピーダンスRo2、トランジスタMN4のトランスコンダクタンスgm1および出力インピーダンスRo1、ならびに位相補償用キャパシタCcのキャパシタンスとの積に比例する。
詳細には、位相補償用キャパシタCcによるミラー容量Ccaは、数式(4)により導出される。
Figure 2005084869
例えば図2に示した第2具体例に係る定電圧電源回路1fのミラー容量Ccbは、数式(5)に示すように導出されるが、定電圧電源回路1のミラー容量は、数式(4)と比べて(gm1・Ro1)が乗算されるので、位相補償用キャパシタのキャパシタンスが小さい場合でも、十分にミラー容量が大きい。
Figure 2005084869
負荷部LOADの負荷が、低負荷や無負荷の場合を説明する。
本実施形態に係る定電圧電源回路1は、低負荷時や無負荷時に、ミラー容量が所定の値以上になり位相余裕が生じるように、出力制御用トランジスタMP1のトランスコンダクタンスgm2および出力インピーダンスRo2、トランジスタMN4のトランスコンダクタンスgm1および出力インピーダンスRo1、ならびに位相補償用キャパシタCcのキャパシタンスが設定されている。
詳細には、負荷部LOADの負荷が小さい場合には、出力制御用のトランジスタMP1のトランスコンダクタンスgm2が、非常に小さくなる。このように負荷が小さい場合には、例えば図2に示した定電圧電源回路1fにおいて、ミラー容量Ccbは数式(5)に示すように非常に小さくなり、ミラー容量として成り立たない。
一方、本実施形態に係る定電圧電源回路1において、ミラー容量Ccaは数式(4)に示すようにトランジスタMN4のトランスコンダクタンスgm1の値が大きければミラー容量として成り立つ。
このため本実施形態に係る定電圧電源回路1ではトランジスタMN4のトランスコンダクタンスgm1、およびトランジスタMP1の出力におけるAC的な出力インピーダンスRo1の値を、ミラー容量として成り立つような大きな値に設定することが好ましい。
図7(a)は、図6に示した定電圧電源回路の利得(ゲイン)の周波数特性を示す図である。図7(b)は、図6に示した定電圧電源回路の位相の周波数特性を示す図である。図7(a)において縦軸はゲインの対数、横軸は周波数の対数を示し、図7(b)において縦軸は位相、横軸は周波数の対数を示す。
図7(a),(b)を参照しながら、定電圧電源回路1の極分離について説明する。
一般的に第2の極の周波数P2は、ミラー容量Ccaに比例する特性があるので、無負荷時や低負荷時LOADLには出力制御用トランジスタMP1のトランスコンダクタンスgm2の減少により、低周波数側に移動する。
例えば、図2に示した定電圧電源回路1fでは、低負荷時には上述したようにミラー容量値Ccbが非常に小さく、もはやミラー容量の機能としてはたらかないため、図3(a)に示すように第2の極の周波数P2は急激に低周波数側に移動する。この状態は極分離できていない状態であり、位相余裕がなくなり定電圧電源回路1fは発振する。
一方、本実施形態に係る定電圧電源回路1では、無負荷時や低負荷時LOADLには、上述したように第2の極の周波数P2が小さくなり、ミラー容量値が小さくなるが、数式(4)において(gm1×Ro1)の値を十分に大きく設定することにより、ミラー容量値Ccaはミラー容量の機能として十分に大きな値になる。つまり極分離ができており、位相余裕が十分にある。
詳細には、例えば図7(a),(b)に示すように、負荷部LOADが高負荷時LOADHには、利得(ゲイン)は周波数0〜周波数P1H間でほぼ一定であり、例えば本実施形態では利得はAHデシベル(dB)であり、位相は180°(度)である。
周波数P1Hにおいて第1の極が存在し、周波数P1H付近で位相が180度から90に減少し、周波数P1H〜P2H間では位相は略90度、利得は略第1の所定値デシベル/デカード(dB/Dec)で減少する。また周波数fg0において利得は1(0dB)である。
周波数P2Hにおいて第2の極が存在し、周波数P2H付近で位相が90°から0°に減少する。
一方、負荷部LOADが無負荷時や低負荷時の場合には、例えば図7(a),(b)に示すように、利得は周波数0〜周波数P1Lでは、高負荷時LOADHよりも利得が低い値で一定であり、例えば本実施形態ではAHデシベルよりも低いALデシベルで一定であり、位相は180°である。
第1の極が周波数P1Hよりも高い周波数P1Lに移動し、周波数P1L付近で位相が180°から90°に減少する。周波数P1L〜周波数P2Lでは利得は略第1所定値dB/デカードで減少する。
周波数P2Hよりも低い周波数P2Lにおいて第2の極が存在し、周波数P2L付近で位相が90°から0°に減少する。周波数P2Lより大きい周波数では利得は第1所定値dB/デカードより大きい略第3所定値dB/デカードで減少する。
本実施形態に係る定電圧電源回路1は、定電圧電源回路1fと比べて、図3(a),(b)、および図7(a),(b)に示すように、無負荷時や低負荷時LOADLの場合に第2の極の周波数P2の移動量が小さく、ミラー容量があるために位相余裕が十分にあり、高周波数領域においても発振することがなく、周波数特性が改善されている。
図8(a)は、図6に示した定電圧電源回路の利得の周波数特性を示す図である。図8(b)は図6に示した定電圧電源回路のPSRRの周波数特性を示す図である。
図8(a),(b)を参照しながら定電圧電源回路1のPSRR特性を説明する。
例えば、図2に示した定電圧電源回路1fでは、グランド(GND)基準の出力端子Toから電源電圧基準である出力制御用トランジスタMP1のゲートへ位相補償用キャパシタCcにより帰還ループが形成されているため、このキャパシタCcは電源電圧VDDが変動した場合、ハイパスフィルタとして機能するためPSRRが悪化する。
一方、本実施形態に係る定電圧電源回路1では、出力端子Toはグランド基準であり、位相補償用キャパシタCcの帰還先はカスコード回路のトランジスタMN4のソースであり、このトランジスタMN4のゲート電圧はグランド(GND)基準の電圧に設定されている。
このため、位相補償用キャパシタCcの接続先のノードnb,ncはどちらもグランド基準であるので、定電圧電源回路1のPSRR特性は、例えば図8(b)に示すように、定電圧電源回路1fの図4(b)に示したPSRR特性よりも、高周波数領域まで良好である。
詳細には、本実施形態ではPSRRは、図8(b)に示すように、周波数0〜第1の極の周波数P1までは一定値、例えば本実施形態では−80dBであり、さらに第1の極の周波数P1よりも高く、第2の極の周波数P2よりも小さい周波数fpsまでは略一定値(−80dB)である。その周波数fpsより高い周波数領域においてPSRRは増加し、第2の極の周波数P2では0dBよりも小さい値、本実施形態では略−40dBであり、より高周波数領域ではさらにPSRRは増加し、PSRR特性が改善されている。
図9は、負荷変動時の定電圧電源回路の動作を説明するための図である。図9(a)は出力電流の時間変化を示す図である。図9(b)は図9(a)に示した出力電流の時間変化がある場合の定電圧電源回路の出力電圧の時間変化を示す図である。
図9を参照しながら、定電圧電源回路に負荷変動時の動作を説明する。負荷変動時には、上述したようにAC特性の数式は成り立たないため、定性的に定電圧電源回路1の動作を説明する。
例えば負荷変動により、定電圧電源回路からの出力電流が変動した場合、例えば図9(a)に示すように、出力電流Icが時間t0〜t1まで最小電流値Imin、時間t1〜t2で電流値Iminから最大負荷電流値Imax、例えば本実施形態では50mAまで増加し、時間t2〜t3まで最大負荷電流値Imax、時間t3〜t4で電流値がImaxからIminまで減少し、その後最小電流値Iminであるように変動した場合の動作を説明する。
本実施形態に係る定電圧電源回路1は、時間t0〜t1において負荷変動がない場合には、図9(b)の電圧曲線L1に示すように、設定電圧Vn、例えば本実施形態では3.00ボルト(V)の一定の出力電圧を負荷部LOADに供給する。
時間t1〜t2において、負荷変動により出力電流IminからImaxまで増加すると、その変動による高周波信号(変動成分)が位相補償用キャパシタCcを介して、カスコード接続されたトランジスタMN4に入力される。それによりトランジスタMN4のゲート電圧が、出力電圧の変動に応じて変化する。
このとき、N型MOSトランジスタMN4は、ゲート接地回路として動作し、高速にその信号に応じて信号S1を増幅して、ノードnaつまり出力制御用トランジスタMP1のゲートに入力する。
その結果、ノードnb,位相補償用キャパシタCc,N型MOSトランジスタMN4,ノードna,およびP型MOSトランジスタMP1により形成される帰還ループでは、高速にその信号を増幅して出力電圧Voutの変動を除去する。
詳細には、時間t1〜t2において、例えば本実施形態では電圧曲線L1に示すように、出力電圧Voutが3.00Vから2.98Vまで減少した後(時間t1〜t21)、高速に設定電圧Vnまで増加する(時間t21〜t22)。
時間t3〜t4において、負荷変動により出力電流ImaxからIminまで減少すると同様に、その変動による高周波の信号が位相補償用キャパシタCcを介して、カスコード接続されたN型MOSトランジスタMN4に入力される。
それにより、トランジスタMN4のゲート電圧が、出力電圧の変動に応じて変化し、N型MOSトランジスタMN4は、ゲート接地回路として動作し、高速にその信号を増幅して、ノードnaつまりP型MOSトランジスタMP1のゲートにし、帰還ループでは、高速にその信号を増幅して電圧変動を抑える。詳細には、電圧曲線L1に示すように、出力電圧Voutが3.00Vから3.02Vまで増加した後(時間t3〜t31)、高速に設定電圧Vnまで減少する(時間t31〜t41)。
例えば、図2に示した定電圧電源回路1fでは、負荷部LOADの負荷変動によりキャパシタCcを介して、その変動による信号(変動成分)が出力制御用トランジスタMP1のゲートに入力されるが、無負荷時には出力制御用トランジスタMP1のトランスコンダクタンスgm2の値が小さいために、出力電圧Voutの変動の度合いが大きい。また、定電圧電源回路1fでは、カスコード段による増幅がないために、出力制御用トランジスタMP1のゲートを駆動する能力が低く、出力電圧変動特性の悪化の原因となる。
詳細には、定電圧電源回路1fでは、時間t1〜t2の出力電流の変動により、例えば図9(b)の電圧曲線L1fに示すように、設定電圧Vnである3.00ボルトから略2.97Vまで減少した後(時間t1〜t23)、緩やかに設定電圧Vnまで増加する(時間t23〜t24)。その後、時間t3〜t4の出力電流の変動により、電圧曲線L1fに示すように、出力電圧Voutが3.00Vから略3.03Vまで増加した後(時間t3〜t32)、緩やかに設定電圧Vnまで減少する(時間t32〜t42)。
例えば、図5に示した定電圧電源回路1gでは、出力電圧端子Toutから、キャパシタCcによる帰還ループが設けられていないために、図9(b)の電圧曲線L1gに示すように、出力電圧変動特性は悪い。
詳細には、定電圧電源回路1gでは、時間t1〜t2の出力電流の変動により、例えば図9(b)の電圧曲線L1gに示すように、設定電圧Vnである3.00ボルトから略2.95Vまで減少した後(時間t1〜t25)、緩やかに設定電圧Vnまで増加する(時間t25〜t26)。
その後、時間t3〜t4の出力電流の変動により、電圧曲線L1gに示すように、出力電圧Voutが3.00Vから略3.05Vまで増加した後(時間t3〜t33)、緩やかに設定電圧Vnまで減少する(時間t33〜t43)。
以上説明したように、ゲートに入力された制御信号S11に応じた安定化された出力電圧Voutを供給するP型MOSFETの出力制御用トランジスタMP1と、出力制御用トランジスタMP1の出力電圧を分圧する分圧回路12と、制御信号S11を生成する演算増幅回路11とを設け、演算増幅回路11には、分圧回路12により分圧された出力電圧および参照電圧Vrefの電圧差に応じた制御信号S1,S2を生成するOTAと、ゲート接地回路として動作し、OTAとカスコード接続し、OTAから入力された制御信号S1を、ミラー位相補償をさせる位相補償用キャパシタCcを介して入力された出力制御用トランジスタMP1の出力電圧の変動成分(信号Sc)を基に増幅するMOSFETのトランジスタMN4と、OTAから入力された制御信号S2から信号S15を生成するトランジスタMN5とを設け、ノードnaにて信号S14,S15が加算されて、出力電圧Voutの変動成分を除去させる制御信号S11として出力制御用トランジスタMP1のゲートに入力されるので、負荷変動があった場合でも、安定した出力電圧Voutを供給できる。
また、出力端子Toから、演算増幅回路11内のカスコード化されたグランド基準のノードncへ、キャパシタCcによるミラー位相補償を施して、回路へ極分離を伴う位相補償を行うことにより、電源電圧VDDが変動した場合であっても、出力電圧Voutが高速に安定化する。
また、位相補償キャパシタCcによるロールオフが起こらないために、高周波領域において高PSRR特性を実現することができる。
無負荷時や低負荷時LOADLにおいて、出力制御用トランジスタMP1の利得が非常に低下した場合であっても、演算増幅回路11内部のカスコード接続されたMOSトランジスタMN4の利得(ゲイン)を上げることで、ノードnb,位相補償用キャパシタCc,N型MOSトランジスタMN4,ノードna,およびP型MOSトランジスタMP1により形成される帰還ループでのゲインを高めたので、十分な位相余裕を実現することができる。
また、位相補償用のキャパシタCcを設けたことにより、急激な負荷変動による出力電圧Voutの変動が起こった場合であっても、キャパシタCcにより高周波の変動成分(信号Sc)がカスコード部のトランジスタMN4のソースに入力され、トランジスタMN4がゲート接地回路として動作するので、帰還ループが高速に動作して、負荷変動特性の過渡応答性能が向上する。
また、本発明に係る定電圧電源回路1のミラー容量は、例えば数式(4)に示すように、位相補償用キャパシタCcのキャパシタと、出力制御用トランジスタMP1のトランスコンダクタンスgm2とインピーダンスRo2、およびトランジスタMN4のトランスコンダクタンスgm1とインピーダンスRo1の積であり、例えば図2に示した定電圧電源回路1fの数式(5)に示したミラー容量と比べて、トランジスタMN4に係る(gm1・Ro1)が積で作用する。このためトランスコンダクタンスgm1およびインダクタンスRo1を所定の大きさより大きく設定すれば、キャパシタンスの小さい位相補償用キャパシタCcであっても、良好なPSRR周波数特性の定電圧電源回路を提供することができる。
また、一般的な定電圧電源回路では、無負荷時や低負荷時LOADLには、ミラー容量が小さくなり発振等が生じて不安定になるが、本実施形態に係る定電圧電源回路1では、出力制御用トランジスタMP1がサブスレッショルド領域で動作したとしても、トランジスタMN4による十分なゲインにより十分なミラー容量を得ることができ、高周波数領域まで安定した周波数特性を得ることができる。また、このため最低動作電流を設定することなく回路を使用することができる。
また、定電圧電源回路1では、位相補償用キャパシタCcによりPSRR特性に影響を与えないために、高周波領域においても良好なPSRRを実現することができる。例えば携帯型電話や携帯型通信装置等の通信装置では、PSRR特性に厳しい制約があるが、本実施形態に係る定電圧電源回路1を採用すれば、PSRR特性の良好な安定化した出力電圧を提供することができる。
また、定電圧電源回路1では、負荷部LOAD、例えば通信回路、照明回路、画像処理回路、データ入出力回路等による急激な負荷変動が発生した場合であっても、過渡的なレギュレート動作に対して、OTAによる信号S1を、位相補償用キャパシタCcによる高速な帰還ループを介して出力電圧の変動成(信号sc)を基に、カスコード接続され、ゲート接地回路として機能するトランジスタMN4が増幅するので、負荷変動特性が良好である。
また、定電圧電源回路1は、上述したように良好な負荷変動特性を有するので、出力キャパシタCのキャパシタンスを低減することができる。
例えば、本実施形態に係る定電圧電源回路1を、携帯型電話や携帯型通信装置等の通信装置に採用した場合、実装面積の低減化、出力キャパシタCのキャパシタンスの低減化を行うことができ、さらにコスト削減にもなる。
図10は、本発明の定電圧電源回路に係る第2実施形態の回路図である。
本実施形態に係る定電圧電源回路1aは、第1実施形態に係る定電圧電源回路1と比べて、例えば図10に示すように、OTAの出力と、出力制御用トランジスタMP1との間にアナログバッファ回路Bufを設けた点である。詳細には、アナログバッファ回路Bufは、ノードnaと出力トランジスタMP1の間に設ける。
アナログバッファ回路Bufは、本発明に係るバッファ回路に相当する。
第1実施形態に係る定電圧電源回路1と同一機能の構成要素については説明を省略し、相違点のみ説明する。
本実施形態に係るアナログバッファ回路Bufは、ソースフォロア等を用いて高速動作を行わせる。このため、アナログバッファ回路Bufは例えば数式(2)における第2の極の周波数P2よりも帯域が高く設定されている。これにより第1実施形態に係る定電圧電源回路1に、新たにアナログバッファ回路Bufを設けてもAC特性に影響を与えることがない。
本実施形態に係る定電圧電源回路1aでは、アナログバッファ回路Bufにより、駆動能力を高めているために出力トランジスタMP1のゲート電圧を、高速に駆動することができるために、第1実施形態に係る定電圧電源回路1と比べて出力電圧変動特性がさらに向上する。
また、定電圧電源回路1aでは、第1実施形態に係る定電圧電源回路1と比べて、過渡応答特性が改善されたため、出力キャパシタCloadのキャパシタンスを削減することができる。
図11は、本発明の定電圧電源回路に係る第3実施形態の回路図である。
第3実施形態に係る定電圧電源回路1bは、第2実施形態に係る定電圧電源回路1aの各構成要素をより具体的な回路により構成した点である。
詳細には、カレントミラー回路CM1は、N型MOSトランジスタMN11,MN12を有する。
N型MOSトランジスタMN11,MN12のゲートは共通に、トランジスタMN12のドレインおよびP型MOSトランジスタMP61のドレインに接続されている。
N型MOSトランジスタMN11,MN12のソースは共通に、基準電位GNDに接続されている。
N型MOSトランジスタMN11のドレインは、位相補償用キャパシタCcおよびN型MOSトランジスタMN4のソースに接続されている。
カレントミラー回路CM2は、N型MOSトランジスタMN21,MN22を有する。
N型MOSトランジスタMN21,MN22のゲートは共通に、トランジスタMN22のドレインおよびP型MOSトランジスタMP62のドレインに接続されている。
N型MOSトランジスタMN21,MN22のソースは共通に、基準電位GNDに接続されている。
N型MOSトランジスタMN21のドレインは、N型MOSトランジスタMN5のソースに接続されている。
カレントミラー回路CM3は、P型MOSトランジスタMP31、およびP型MOSトランジスタMP32を有する。
トランジスタMP31,MP32のソースは共通に電源電圧VDDに接続されている。
トランジスタMP31,MP32のゲートは共通に、トランジスタMP32のドレインに接続されている。トランジスタMP32のドレインは、トランジスタMN5のドレインに接続されている。
トランジスタMN31のドレインは、ノードNaを介してバッファ回路BufのトランジスタMP7のゲート、およびトランジスタMN4のドレインに接続されている。
差動増幅回路(アンプ)としてのOTAは、例えば差動対としてのP型MOSトランジスタMP61,MP62、および定電流源Ibias1を有する。
定電流源Ibias1の入力端は電源電圧VDDに接続されている。定電流源Ibias1の出力端はトランジスタMP61,MP62のソースに共通に接続されている。
トランジスタMP61のドレインはカレントミラー回路CM1のトランジスタMN11,MN12のゲートに接続されている。トランジスタMP62のドレインはカレントミラー回路CM2のトランジスタMN21,MN22のゲートに接続されている。
バッファ回路Bufは、定電流源Ibias2およびP型MOSトランジスタMP7を有する。
定電流源Ibias2の入力端は電源電圧VDDに接続され、定電流源Ibias2の出力端はP型MOSトランジスタMP7のソースおよびトランジスタMP1のゲートに接続されている。
トランジスタMP7のゲートはノードnaに接続されている。トランジスタMP7のドレインは基準電位GNDに接続されている。
各構成要素の機能および作用は、第1実施形態に係る定電圧電源回路1および第2実施形態に係る定電圧電源回路1aと同様なので説明を省略する。
図12は、本発明の定電圧電源回路に係る第4実施形態の回路図である。
本実施形態に係る定電圧電源回路1cは、例えば図12に示すように、P型MOSFET(トランジスタともいう)MP1、演算増幅回路11、分圧回路12、位相補償用キャパシタCc、および平滑化用キャパシタCを有する。
演算増幅回路11は、第1の増幅回路111および第2の増幅回路112を有する。
第1の増幅回路111は本発明の第1の増幅回路111に相当し、第2の増幅回路112は本発明に係る第2の増幅回路に相当する。
本実施形態に係る定電圧電源回路1cは、第1実施形態に係る定電圧電源回路1と略同じ構成である。
定電圧電源回路1cの第1の増幅回路111は、第1実施形態に係る定電圧電源回路1のOTAと略同様の機能を有する。つまり、第1の増幅回路111は、分圧回路12により分圧された出力制御用トランジスタMP1からの出力電圧Voutおよび参照電圧Vrefの電圧差に基づいて制御信号S1,S2を生成する。
定電圧電源回路1cの第2の増幅回路112は、第1実施形態に係る定電圧電源回路1のトランジスタMN4,MN5、およびカレントミラー回路CM1〜CM3と同等の機能を有する。
つまり、第2の増幅回路112は、第1の増幅回路111が生成した制御信号S1,S2、および位相補償用キャパシタを介して入力された出力制御用トランジスタMP1の出力電圧の変動成分(信号Sc)に基づいて、当該出力電圧の変動成分を除去させる制御信号S11を生成し、出力制御用トランジスタMP1のゲートに出力する。
その他の機能および作用は、第1実施形態と同じ機能および作用なので説明を省略する。
なお、本発明は本実施の形態に限られるものではなく、任意好適な種々の改変が可能である。
本実施形態では、第1の増幅回路は、出力制御用トランジスタMP1からの出力電圧Voutおよび参照電圧Vrefの電圧差に基づいて制御信号S1,S2を生成し、第2の増幅回路は、第1の増幅回路が生成した制御信号S1、S2、および位相補償用キャパシタCcを介して入力された出力制御用トランジスタMP1の出力電圧の変動成分(信号Sc)に基づいて、出力電圧の変動成分を除去させる制御信号S11を生成し、出力トランジスタMP1のゲートに出力したが、この形態に限られるものではない。
例えば、第1の増幅回路111は、出力制御用トランジスタMP1からの出力電圧Voutおよび参照電圧Vrefの電圧差に基づいて制御信号S1を生成し、第2の増幅回路は、位相補償用キャパシタCcを介して入力された出力制御用トランジスタMP1の出力電圧の変動成分(信号Sc)に基づいて、グランド基準で所定のバイアスがかかった状態で信号Scを増幅して、出力電圧の変動成分を除去させる制御信号S11を生成し、出力トランジスタMP1は、第1の増幅回路111が生成した制御回路S1、および第2の増幅回路112が生成した制御信号S11に基づいて、安定化された出力電圧Voutを出力端子Toに出力してもよい。
例えば、特開2000−284843号公報に開示されているシリーズレギュレータ回路では、低負荷時には安定性はあるが、電源電圧VDDの変動の高周波領域ではPSRRが悪化する。また出力電圧を高速に帰還する帰還路(ループ)がないために、つまり本発明に係る定電圧電源回路と異なり、出力端子に位相補償用キャパシタCcが接続されていないために負荷部の高速な負荷変動に対して、定電圧動作が追従できないという欠点がある。つまり、このシリーズレギュレータ回路では、高周波数領域における過渡応答と、高周波数領域でのPSRR特性が改善できない。
本発明に係る定電圧電源回路では、位相補償用キャパシタCcによる帰還ループとトランジスタMN4による第2の増幅回路を設けたことにより、高性能な、高周波数領域における過渡応答と、高周波数領域でのPSRR特性とを実現することができる。
本発明に係る定電圧電源回路は、負荷変動があった場合でも安定化された電圧を供給できるので、例えば携帯型の通信装置や情報処理装置等に適用できる。
定電圧電源回路に係る第1具体例を示す回路図である。 定電圧電源回路に係る第2具体例を示す回路図である。 図2に示した定電圧電源回路の周波数特性を説明するための図である。(a)は、図2に示した定電圧電源回路の利得(ゲイン)の周波数特性を示す図である。(b)は図2に示した定電圧電源回路の位相の周波数特性を示す図である。 図2に示した定電圧電源回路の周波数特性を説明するための図である。(a)は、図2に示した定電圧電源回路の利得(ゲイン)の周波数特性を示す図である。(b)は図2に示した定電圧電源回路のPSRRの周波数特性を示す図である。 定電圧電源回路に係る第3具体例を示す回路図である。 本発明の定電圧電源回路に係る第1実施形態を示す回路図である。 図6に示した定電圧電源回路の周波数特性を説明するための図である。(a)は図6に示した定電圧電源回路の利得(ゲイン)の周波数特性を示す図である。(b)は図6に示した定電圧電源回路の位相の周波数特性を示す図である。 図6に示した定電圧電源回路の周波数特性を説明するための図である。(a)は図6に示した定電圧電源回路の利得の周波数特性を示す図である。(b)は図6に示した定電圧電源回路のPSRRの周波数特性を示す図である。 負荷変動時の定電圧電源回路の動作を説明するための図である。(a)は出力電流の時間変化を示す図である。(b)は(a)に示した出力電流の時間変化がある場合の定電圧電源回路の出力電圧の時間変化を示す図である。 本発明の定電圧電源回路に係る第2実施形態の回路図である。 本発明の定電圧電源回路に係る第3実施形態の回路図である。 本発明の定電圧電源回路に係る第4実施形態の回路図である。
符号の説明
1,1a,1b,1c,1d…定電圧電源回路、12…分圧回路、gm0,gm1,gm2…トランスコンダクタンス、na,nb,n12…ノード、AMP…アンプ、Buf…バッファ回路、C…キャパシタ、Cc…位相補償用キャパシタ、Cca,Ccb…ミラー容量値、Cload…出力キャパシタ、CAP…平滑用キャパシタ、CM1〜CM3…カレントミラー回路、ESR1…等価直列抵抗、Gm…相互コンダクタンス、GND…基準電位、Ibias1,Ibias2…定電流源、LOAD…負荷部、MN,MP…トランジスタNa…ノード、OP11…演算増幅回路、Ro0,Ro1…出力インピーダンス、R1,R2…抵抗素子、To…出力端子、TB…バイアス電圧端子、VDD…電源電圧。

Claims (6)

  1. 入力される制御信号に応じた電圧を出力する出力制御用トランジスタと、前記出力制御用トランジスタの出力電圧と参照電圧との差に応じた前記制御信号を生成する制御回路とを有する定電圧電源回路であって、
    前記制御回路は、
    前記出力電圧を帰還するキャパシタと、
    前記キャパシタを介して帰還される電圧と、所定の電圧との差に応じた電流を、前記制御信号に重畳する増幅手段とを含む
    定電圧電源回路。
  2. 第1の制御信号に応じた安定化された出力電圧を供給するP型MOSFETの出力制御用トランジスタと、
    前記第1の制御信号を生成する演算増幅回路とを有する定電圧電源回路であって、
    前記演算増幅回路は、
    出力制御用トランジスタからの出力電圧および参照電圧の電圧差に基づいて第2の制御信号を生成する第1の増幅回路と、
    前記第1の増幅回路が生成した第2の制御信号、および位相補償用キャパシタを介して入力された前記出力制御用トランジスタの出力電圧の変動成分に基づいて、当該出力電圧の変動成分を除去させる前記第1の制御信号を生成する第2の増幅回路とを含む
    定電圧電源回路。
  3. ゲートに入力された第1の制御信号に応じた安定化された出力電圧を供給するP型MOSFETの出力制御用トランジスタと、
    前記出力制御用トランジスタの出力電圧を分圧する分圧回路と、
    前記第1の制御信号を生成する演算増幅回路とを有し、
    前記演算増幅回路は、
    前記分圧回路により分圧された出力電圧および参照電圧の電圧差に応じた第2の制御信号を生成する第1の増幅回路と、
    ゲート接地回路として動作し、前記第1の増幅回路とカスコード接続し、前記第1の増幅回路から入力された第2の制御信号を、ミラー位相補償をさせる位相補償用キャパシタを介して入力された前記出力制御用トランジスタの出力電圧の変動成分を基に増幅して前記第1の制御信号を生成し、当該第1の制御信号を前記出力制御用トランジスタのゲートに入力するMOSFETにより構成された第2の増幅回路とを含む
    定電圧電源回路。
  4. 前記第2の増幅回路から出力された第1の制御信号をバッファして、前記出力制御用トランジスタのゲートに入力するバッファ回路を有する
    請求項3に記載の定電圧電源回路。
  5. 前記定電圧電源回路のミラー容量は、少なくとも、前記出力制御用トランジスタのトランスコンダクタンスおよび出力インピーダンス、前記第2の増幅回路のMOSFETのトランスコンダクタンスおよび出力インピーダンス、ならびに前記位相補償用キャパシタのキャパシタンスとの積に比例し、
    低負荷時や無負荷時に、前記ミラー容量が所定の値以上になり位相余裕が生じるように、前記出力制御用トランジスタのトランスコンダクタンスおよび出力インピーダンス、前記第2の増幅回路のMOSFETのトランスコンダクタンスおよび出力インピーダンス、ならびに前記位相補償用キャパシタのキャパシタンスが設定されている
    請求項3に記載の定電圧電源回路。
  6. 制御信号に応じた安定化された出力電圧を供給するP型MOSFETの出力制御用トランジスタと、
    前記制御信号を生成する演算増幅回路とを有する定電圧電源回路であって、
    前記演算増幅回路は、
    出力制御用トランジスタからの出力電圧および参照電圧の電圧差に基づいて制御信号を生成する第1の増幅回路と、
    位相補償用キャパシタを介して入力された前記出力制御用トランジスタの出力電圧の変動成分に基づいて、当該出力電圧の変動成分を除去させる制御信号を生成する第2の増幅回路とを含み、
    前記P型MOSFETの出力制御用トランジスタは、前記第1の増幅回路が生成した制御回路および第2の増幅回路が生成した制御信号に基づいて、安定化された出力電圧を供給する
    定電圧電源回路。
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