JP4389681B2 - 定電圧電源回路 - Google Patents

定電圧電源回路 Download PDF

Info

Publication number
JP4389681B2
JP4389681B2 JP2004172023A JP2004172023A JP4389681B2 JP 4389681 B2 JP4389681 B2 JP 4389681B2 JP 2004172023 A JP2004172023 A JP 2004172023A JP 2004172023 A JP2004172023 A JP 2004172023A JP 4389681 B2 JP4389681 B2 JP 4389681B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
circuit
voltage
power supply
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004172023A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005352715A (ja
Inventor
登志生 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2004172023A priority Critical patent/JP4389681B2/ja
Publication of JP2005352715A publication Critical patent/JP2005352715A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4389681B2 publication Critical patent/JP4389681B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Continuous-Control Power Sources That Use Transistors (AREA)

Description

本発明は、直流電源により変動負荷要素を含む負荷回路に対して定電圧化された出力電圧を供給する定電圧電源回路に関し、とくに、負荷変動時の消費電流を増加させないように過渡応答特性を改善した定電圧電源回路に関する。
従来から、負荷回路へ基準電圧となる定電圧を出力するスイッチングレギュレータや、所定値に調整された電圧を出力するボルテージレギュレータが、例えば携帯端末機器などの携帯用電子機器の電源装置として広く使用されている。
図13は、従来のレギュレータ回路の一例を示すブロック図である。
図13のレギュレータ回路は、PMOS低ドロップアウト電圧レギュレータを構成するものであって、その制御回路として演算増幅器(OTA:Operational Transconductance Amplifier)11を備え、その反転入力端子は参照電圧Vrefが供給される参照電圧端子12に接続され、その非反転入力端子は直列接続された抵抗素子R1と抵抗素子R2との接続点ノードに接続されている。これらの抵抗素子R1と抵抗素子R2の直列回路は、出力端子13のゲインを設定するためのゲイン設定抵抗14を構成している。
また、この演算増幅器11の出力端子は、出力制御用トランジスタ回路を構成するPチャネル型MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor,以下、単にトランジスタという。)MP1のゲートに接続されている。トランジスタMP1のソースは、バッテリなどの直流電源の電源電圧VDDに接続され、ドレインは出力端子13に接続されるとともに、ゲイン設定抵抗14を介して電源電圧VSS(例えば接地電位)に接続されている。
出力端子13には、定電圧化された出力電圧Voutを安定化させる出力キャパシタ15を介して電源電圧VSSに接続されている。負荷部LOADは、一端が出力端子13と接続され、他端が電源電圧VSSに接続されている。出力キャパシタ15は平滑コンデンサとも呼ばれるものであって、そこにはキャパシタCloadと直列抵抗成分としての等価直列抵抗ESR1が含まれている。
演算増幅器11は、ゲイン設定抵抗14により分圧された出力電圧Voutと参照電圧Vrefとの差分に基づいて制御信号S1を生成し、トランジスタMP1のゲート電圧を決定する。この演算増幅器11は、伝達コンダクタンスgmの特性を有する。そして、出力端子13における定電圧化された出力電圧Voutが次式(1)に示す電圧となるように、制御信号S1を生成している。
Vout=Vref×{(R1+R2)/R2} ……(1)
このようなレギュレータ回路では、その出力段にPチャネルのトランジスタMP1を用いているために、電源電圧VDDからわずかにドロップした電圧まで出力することができる。しかし、その伝達コンダクタンスgmが出力端子13に接続された負荷部LOADの負荷変動に応じて変わるため、位相補償が困難である。また、とくに、携帯電話などの携帯用電子機器に適用されるレギュレータ回路では、その消費電流を低減するためにゲイン設定抵抗14に高い抵抗値の抵抗が使用されることから、負荷部LOADの負荷値が急激、かつ大幅に変化した場合には過渡応答性が著しく悪化するという問題を生じる。
そこで、低電源電圧動作及び低消費電流が要求される携帯機器等に使用されるボルテージレギュレータとして、特許文献1に記載のものが提案されている。
図14は、従来のボルテージレギュレータの一例を示す回路図である。
図14において、ボルテージレギュレータ101は、所定の基準電圧Vrefを生成して出力する基準電圧発生回路部102と、所定の定電圧VAを生成して出力する定電圧発生回路部103と、出力電圧Voutの検出を行い該検出した出力電圧Voutに応じた電圧VFBを生成して出力する検出回路部104と、基準電圧Vrefと該検出回路部104からの電圧VFBとの電圧比較を行って該比較結果を出力する差動増幅回路部105とを備えている。
また、ボルテージレギュレータ101は、差動増幅回路部105から出力された上記比較結果を示す電圧を増幅して出力する増幅回路部106と、増幅回路部106で増幅された信号に応じた電流を出力して出力電圧Voutを一定にする出力回路部107とを備えている。さらに、ボルテージレギュレータ101は、出力回路部107から所定の電流IAを出力させるための擬似負荷回路部108を備えている。
検出回路部104は、出力電圧Voutと接地との間に接続された抵抗R1とR2との直列回路で構成されている。差動増幅回路部105は、カレントミラー回路を形成するPチャネル型MOSトランジスタ(以下、PMOSトランジスタと言う。)QP1,QP2と、差動対をなすNチャネル型MOSトランジスタ(以下、NMOSトランジスタと言う。)QN1,QN2と、定電流源をなすNMOSトランジスタQN3とで構成されている。
また、増幅回路部106は、PMOSトランジスタQP3と定電流源をなすNMOSトランジスタQN4とで構成されている。さらに、出力回路部107は、PMOSトランジスタQP4で構成され、擬似負荷回路部108は、定電流源をなすNMOSトランジスタQN5で構成されている。NMOSトランジスタQN3〜QN5の各ゲートには、定電圧発生回路部103からの所定の定電圧VAがそれぞれ印加されている。
差動増幅回路部105において、PMOSトランジスタQP1のゲート及びドレイン並びにPMOSトランジスタQP2のゲートはそれぞれ接続され、PMOSトランジスタQP1及びQP2の各ソースはそれぞれ電源電圧VDDに接続されている。また、PMOSトランジスタQP1のドレインは、NMOSトランジスタQN1のドレインに接続され、PMOSトランジスタQP2のドレインは、NMOSトランジスタQN2のドレインに接続されている。
NMOSトランジスタQN1のゲートには基準電圧発生回路部102からの基準電圧Vrefが入力されており、NMOSトランジスタQN2のゲートには、出力電圧Voutを抵抗R1とR2で分圧して得られた電圧VFBが入力されている。さらに、NMOSトランジスタQN1及びQN2の各ソースは接続され、当該接続部と接地との間にNMOSトランジスタQN3が接続されている。NMOSトランジスタQN3のゲートには、定電圧発生回路部103からの定電圧VAが印加されていることから、NMOSトランジスタQN3は、第1の定電流源として動作する。
つぎに、増幅回路部106において、電源電圧VDDと接地との間にPMOSトランジスタQP3とNMOSトランジスタQN4が直列に接続されている。PMOSトランジスタQP3のゲートは、差動増幅回路部105におけるPMOSトランジスタQP2とNMOSトランジスタQN2との接続部に接続されている。NMOSトランジスタQN4のゲートには、定電圧発生回路部103からの定電圧VAが印加されていることから、NMOSトランジスタQN4は、第2の定電流源として動作する。
一方、出力回路部107のPMOSトランジスタQP4において、ゲートは、増幅回路部106のPMOSトランジスタQP3とNMOSトランジスタQN4との接続部に接続され、ソースは、電源電圧VDDに接続されている。また、PMOSトランジスタQP4のドレインと接地との間には、検出回路部104の抵抗R1とR2の直列回路及び擬似負荷回路部108のNMOSトランジスタQN5が並列に接続されている。NMOSトランジスタQN5のゲートには、定電圧発生回路部103からの定電圧VAが印加されていることから、NMOSトランジスタQN5は、第3の定電流源として動作する。また、PMOSトランジスタQP4のドレインがボルテージレギュレータ1の出力端をなし、当該ドレインと接地との間に負荷RLが接続される。
差動増幅回路部105において、基準電圧Vrefと電圧VFBが釣り合っている状態から、何らかの原因で出力電圧Voutが低下した場合、NMOSトランジスタQN2のドレイン電流は、NMOSトランジスタQN1のドレイン電流よりも低下する。このため、PMOSトランジスタQP3のゲート電圧は上昇しPMOSトランジスタQP4のゲート電圧が低下してPMOSトランジスタQP4の電流駆動能力が大きくなり、出力電圧Voutを上昇させることができる。
つぎに、差動増幅回路部105において、基準電圧Vrefと分圧された電圧VFBが釣り合っている状態から、何らかの原因で出力電圧Voutが上昇した場合、NMOSトランジスタQN2のドレイン電流は、NMOSトランジスタQN1のドレイン電流よりも増加する。このため、PMOSトランジスタQP3のゲート電圧は低下しPMOSトランジスタQP4のゲート電圧が上昇してPMOSトランジスタQP4の電流駆動能力が小さくなることにより、出力電圧Voutを低下させることができる。このようにして、ボルテージレギュレータ1は、出力電圧Voutを所定の電圧で一定にすることができる。
このような構成において、擬似負荷回路部108のNMOSトランジスタQN5には、増幅回路部106のNMOSトランジスタQN4と同じ特性のものを使用する。このようにすることにより、NMOSトランジスタQN4の電流駆動能力が製造上のばらつきによって大きくなった場合、連動して擬似負荷回路部108のNMOSトランジスタQN5の電流駆動能力も大きくなる。NMOSトランジスタQN4とQN5とのサイズ比は、PMOSトランジスタQP3及びQP4の特性に応じて決めるようにする。
このように構成したボルテージレギュレータ101では、出力回路部107から所定の電流を流す擬似的な負荷をなす、第3の定電流源からなる擬似負荷回路部108を設け、第1の定電流源及び第2の定電流源を、制御信号入力端に所定の電圧が印加された同一特性のトランジスタでそれぞれ形成するようにしている。このことから、負荷RLに流れる電流Ioutがゼロになる無負荷状態においても出力電圧Voutを所定値で一定にでき、電源電圧VDDの値を低下させることができ、低電源電圧動作を必要とする機器に使用することができるものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−268758号公報(段落番号〔0010〕〜〔0020〕,図1)
上述したように、携帯用電子機器などでは、レギュレータ回路に変動負荷要素を含む負荷が接続され、それが一定負荷状態から、無負荷状態、あるいは低負荷状態に急激に変動する場合がある。そのような場合の放電期間は、出力容量と負荷電流の大きさだけで決まる。
図15は、従来のレギュレータ回路において負荷が急激に変動した場合の負荷電流Iloadと出力電圧Voutの波形を示す図である。
時刻t1で負荷部LOADにおいて負荷変動が生じると、負荷電流Iloadはその最大負荷電流Imaxから最小電流値Imin(0≦Imin<Imax)まで低減する。このとき、負荷変動直後の出力電圧Voutの傾きは、次式(2)によって表される。
Figure 0004389681
この式(2)により、低負荷時の負荷電流Iminが大きく、またゲイン設定抵抗の値が小さいほど、変動直後に急峻に放電することがわかる。しかし、携帯用電子機器などでは、例えば図14中の検出回路部104を構成するゲイン設定抵抗などは、その消費電流を低減するために、高い抵抗値のものが使用されている。したがって、とくに無負荷状態になった場合に、定常状態に落ち着くまでに非常に長い時間がかかってしまい、消費電流を十分に低減できないという問題があった。
ここで、上述した特許文献1において提案されているようなボルテージレギュレータは、過渡応答時に放電期間を短くできるが、単に出力端子にブリーダ抵抗と並列に第3の電流源を設けたに過ぎないものであって、無負荷時にも第3の定電流源には電流が流れ続けるという問題があった。したがって、低消費電流を必須の要件とする携帯電話等に使用されるレギュレータ回路としては適当なものではなかった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、負荷変動時にも高速に安定した低電圧出力を得ることができる消費電力の少ない定電圧電源回路を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、直流電源により変動負荷要素を含む負荷回路に対して定電圧化された出力電圧を供給する定電圧電源回路が提供される。この定電圧電源回路は、前記負荷回路が接続される出力端子と、前記出力端子のゲインを設定するゲイン設定抵抗と、前記出力端子に前記直流電源から制御信号に応じた大きさで定電圧化された出力電圧を生成する出力制御用トランジスタスイッチと、前記ゲイン設定抵抗によって分圧された出力電圧と参照電圧との差分信号に基づいて、前記制御信号を前記トランジスタスイッチへ出力する制御回路と、前記負荷回路での負荷変動に起因して前記差分信号、または前記差分信号に比例した大きさで生じる交流信号成分を検出するハイパスフィルタと、前記ハイパスフィルタの検出信号に所定の大きさの直流バイアスを加算して出力する加算器と、前記ゲイン設定抵抗と並列に接続され、前記加算器の出力信号によって前記ゲイン設定抵抗に流れる電流値を制御するスイッチング回路と、を備えたことを特徴とする。
このような定電圧電源回路では、負荷回路が急激に無負荷状態になると、制御回路からの制御信号に交流信号成分が発生し、ハイパスフィルタがこの交流信号成分を検出する。このとき、スイッチング回路は、交流信号成分の大きさに応じた最小限の電流を出力制御用トランジスタスイッチに流すように、ゲイン設定抵抗に流れる電流値を制御する。これにより、無負荷状態への移行直後に出力制御用トランジスタスイッチの出力電圧に現れるピーク電圧が、定常状態における基準電圧に戻るまでの時間が短縮される。
本発明の定電圧電源回路では、立ち上がり特性が高速で駆動能力に優れ、負荷変動などによる過渡特性が良好で、安定な電圧を発生でき、かつ消費電力の少ない電源回路を実現することができる。
最初に、本発明の定電圧電源回路(以下、レギュレータ回路という。)について、その原理的な構成と動作について説明する。
図1は、本発明のレギュレータ回路の原理的な構成を示すブロック図である。
図1のレギュレータ回路は、PMOS低ドロップアウト電圧レギュレータを構成するものであって、その制御回路として演算増幅器(OTA)11を備え、その反転入力端子は参照電圧Vrefが供給される参照電圧端子12に接続され、その非反転入力端子は直列接続された抵抗素子R1と抵抗素子R2との接続点ノードに接続されている。これらの抵抗素子R1と抵抗素子R2の直列回路は、出力端子13のゲインを設定するためのゲイン設定抵抗14を構成している。
また、この演算増幅器11の出力端子は、出力制御用トランジスタ回路を構成するPチャネル型MOSFET(以下、単にトランジスタという。)MP1のゲートに接続されている。トランジスタMP1のソースは、バッテリなどの直流電源の電源電圧VDDに接続され、ドレインは出力端子13に接続されるとともに、ゲイン設定抵抗14を介して電源電圧VSS(例えば接地電位)に接続されている。
出力端子13には、定電圧化された出力電圧Voutを安定化させる出力キャパシタ15を介して電源電圧VSSに接続されている。負荷部LOADは、一端が出力端子13と接続され、他端が電源電圧VSSに接続されている。出力キャパシタ15は平滑コンデンサとも呼ばれるものであって、そこにはキャパシタCloadと直列抵抗成分としての等価直列抵抗ESR1が含まれている。
さらに、このレギュレータ回路は、図13に示した従来のレギュレータ回路に対して、負荷部LOADでの負荷変動に起因して制御信号S1に生じる交流信号成分を検出し、その大きさに応じてゲイン設定抵抗14に流れる電流値を制御する電流制御回路10を備えている点で異なっている。この電流制御回路10は、制御信号S1に生じる交流信号成分に比例する信号を検出するハイパスフィルタ(HPF)16と、このハイパスフィルタ16の検出信号に所定の大きさの直流バイアスを加算して出力するDCAC信号加算器(以下、単に加算器17という。)と、この加算器17の出力信号によってゲイン設定抵抗14に流れる電流値を制御するスイッチング回路18とから構成されている。
ここで、スイッチング回路18は、例えばNチャネル型MOSFET(以下、トランジスタMN1という。)によって構成されている。また、ハイパスフィルタ16は、演算増幅器11の出力端子とトランジスタMP1のゲートとの接続点(ノードNb)に入力端子(IN)が接続され、演算増幅器11で生成された制御信号S1に含まれている交流信号成分を検出している。このハイパスフィルタ16の出力端子(OUT)は、加算器17の交流入力端子(ACIN)と接続され、加算器17の直流入力端子(DCIN)は電源端子19と接続されて、この電源端子19から直流バイアス(Vbais)が印加されている。また、加算器17の出力端子(OUT)は、ノードNaを介してトランジスタMN1のゲートに接続されている。したがって、加算器17には、ハイパスフィルタ16を介してノードNbから制御信号S1の交流信号成分が供給され、この交流信号成分に直流バイアス(Vbais)が加算された信号が、トランジスタMN1のゲート制御信号として供給されるように構成されている。
つぎに、このレギュレータ回路の基本的な制御動作について説明する。
レギュレータ回路では、負荷部LOADに対して前述した式(1)で示す出力電圧Voutを安定して出力するように、出力制御用トランジスタ回路を構成するトランジスタMP1のゲート電圧を演算増幅器11によって制御している。ここで、出力端子13に接続されている負荷部LOADは、その負荷変動によって、無負荷の状態から、規定された最大電流までの大きさで急激に変化するものとする。
加算器17の出力信号によって決まるノードNaの電圧Vna、すなわちトランジスタMN1のゲート電圧は、次式(3)で示される。
Vna=Vnadc+Vnaac ……(3)
ここで、VnadcはノードNaのDC電圧成分、VnaacはノードNaのAC電圧成分である。
また、トランジスタMN1のしきい値電圧をVth1とすると、そこには次式(4)で示されるドレイン電流I1が流れる。
I1=K×(W1/L1)×(Vna−Vth1) ……(4)
ここで、Kは固有の定数、W1とL1はそれぞれトランジスタMN1のゲート幅とゲート長である。
いま、レギュレータ回路が定常状態で動作しているときには、ノードNaでのAC電圧成分Vnaacはゼロである。したがって、負荷部LOADの大きさが一定であれば、そのドレイン電流I1は、次式(5)で示される大きさの電流値が流れることになる。
I1=K×(W1/L1)×(Vnadc−Vth1) ……(5)
この式(5)では、ノードNaのDC電圧成分VnadcとトランジスタMN1のしきい値電圧Vth1とが等しい大きさに設定されているとすれば、トランジスタMN1のドレイン電流はゼロになることを示している。そこで、電源端子19には直流バイアス(Vbais)としてトランジスタMN1のしきい値電圧Vth1に相当する大きさの電圧が印加される。
つぎに、負荷部LOADが最大負荷で引かれている状態から無負荷の状態に変動する過渡状態におけるレギュレータ回路の動作について説明する。
図2は、最大負荷から無負荷状態に急激に変動した場合の負荷電流Iloadと出力電圧Voutの波形を示す図である。実線は、上述した図1のレギュレータ回路における信号波形であり、点線によって従来回路(図12)における信号波形を示す。
時刻t1で負荷部LOADにおいて負荷変動が生じると、負荷電流Iloadはその最大負荷電流Imaxから0(すなわち無負荷状態)まで低減する。このとき、負荷部LOADが接続されている出力端子13の出力電圧Voutには、次式(6)で示されるようなプラス側のピーク電圧(ΔV)が発生する。ここで、τ1はレギュレータ回路の時定数であって、主に演算増幅器11の応答速度によって決まる値であって、また、Cloadは出力キャパシタ15の容量値を示す。
ΔV=(τ1×Imax)/Cload ……(6)
従来のレギュレータ回路(図13)では、出力電圧Voutが定常状態になるまでに必要な時間T1は、次のように計算できる。すなわち、ピーク電圧(V0+ΔV)がレギュレータ回路の定常状態における基準電圧(目標電圧)V0に戻るまでの時間T1は、キャパシタCloadの電荷がゲイン設定抵抗14に流れる電流だけで放電されることから、次式(7)で示される大きさになる。
T1={(R1+R2)/Vout}×(τ1×Imax) ……(7)
この式(7)からわかるように、ゲイン設定抵抗14の抵抗R1と抵抗R2が高抵抗値のものであれば、ΔVがゼロになるまでの時間T1は非常に大きな値となってしまう。負荷部LOADが無負荷状態であれば、トランジスタMP1のドレイン電流が0になるからである。
本発明のレギュレータ回路では、負荷部LOADが急激に無負荷状態になって、演算増幅器11の制御信号S1が(VDD−Vgs1max)から電源電圧VDDまで、時間τ1の間に大きな傾きでステップ応答するとき、この制御信号S1の交流信号成分がハイパスフィルタ16を通過して加算器17へも入力されているために、トランジスタMN1のゲート制御信号が変化する。これにより、出力端子13からトランジスタMN1のドレインに式(4)で決まる電流が放電されることになり、その結果、定常状態となるまでの時間T1を短縮することができる。
ここで、Vgs1maxは、最大負荷時におけるトランジスタMP1のゲート−ソース間の電圧値である。このとき、トランジスタMN1のゲート電圧を規定するノードNaの電圧Vnaには、定常状態でのDC電圧成分Vnadcから、次式(8)に示すような変化が生じている。
Vna(t)≒Vnadc+Vgs1max×e−(t/τ2) ……(8)
ここで、τ2は加算器17の時定数である。また、式(4)と式(7)から、トランジスタMN1のドレイン電流I1についての次式(9)が導かれる。
I1(t)=α×(Vna(t)−Vth1) ……(9)
(ただし、α=K×(W1/L1))
いま、式(6)で示されるピーク電圧ΔVを式(9)のドレイン電流I1によって放電させるものとし、レギュレータ回路が定常状態になるまでにかかる時間(安定時間)をτ3とする。このとき、ピーク電圧ΔVと出力キャパシタ15のキャパシタCloadの容量値との間には、次式(10)の関係が成り立つ。
Figure 0004389681
ここでは、ゲイン設定抵抗14(ブリーダ抵抗)が十分大きい抵抗値をもつものとして、この抵抗に流れる電流値は無視している。
ところで、この安定時間τ3は、加算器17の時定数τ2との間で、以下の式(11)の関係が絶対に成り立たないといけない。
τ2<τ3 ……(11)
図3は、上記条件を満たさない場合の過渡状態におけるノードNbの電圧Vnbと出力電圧Voutとの波形を示す図である。
ここでは、式(10)と式(11)を満たすような回路定数W1,L1,Vgs1maxを設定することにより、本発明のレギュレータ回路において、この図2に示すような特性で高速に応答させることが可能になる。
ただし、加算器17の時定数τ2の値よりも安定時間τ3が小さいと、レギュレータ回路が定常状態になる前に出力電圧Voutが定常状態に達してしまう。このとき、ゲイン設定抵抗14の影響によってさらに出力電圧Voutが低下して、演算増幅器11がトランジスタMP1にドレイン電流を流す方向に働いて、結果として図3に示すような発振が起こるおそれがある。
本発明のレギュレータ回路を用いる場合に、このような発振を防止すれば、最大負荷から無負荷あるいは低負荷へと負荷部LOADの変動が起こった場合でも、定常状態になるまでの放電時間を飛躍的に短縮することができる。また、負荷部LOADに最低負荷値が設定されていないものであっても、定常状態になるまでの安定時間τ3を短い時間に設定することができる。
したがって、本発明のレギュレータ回路では、無負荷時における追加の消費電流がほとんどゼロとなるような回路構成とすることが可能であるから、携帯電話等のアプリケーションに適用するうえで大きな利点がある。
また、後述する実施の形態6における説明から明らかなように、上記回路の構成を一部変更することによって、無負荷状態での過渡応答中に最大負荷への急激な変動が生じた場合にも、その過渡応答を改善できる。これにより、大きなマイナス側の電源変動を起こさないで、無負荷状態から最大負荷を引くことが可能である。これにより、極端な負荷変動を必要としているすべてのアプリケーションに対しても適用できる。
さらに、ほとんどの定電圧電源について、このレギュレータ回路を用いることができるだけでなく、その回路構成によっては通常の演算増幅回路における過渡状態についても効果がある。とくに、このレギュレータ回路は比較的簡単な構成でこれらの機能を実現できるため、集積回路(IC)上で作成する場合もレイアウト面積がそれほど増加しないという利点がある。
以下、本発明に係るいくつかの実施の形態について、図面を参照して説明する。
〔実施の形態1〕
図4は、本発明の実施の形態1に係るレギュレータ回路の構成を示すブロック図である。
この実施の形態1の電流制御回路10は、ハイパスフィルタ16として第1のコンデンサC0がノードNbとトランジスタMN1のゲートの間に接続され、また、加算器17として抵抗R3と第2のコンデンサC3が設けられている。抵抗R3は、一端が電源端子19に、他端がトランジスタMN1のゲートにそれぞれ接続され、また第2のコンデンサC3は、一端がトランジスタMN1のゲートに、他端が電源電圧VSSに接続されている。ここで、第2のコンデンサC3にはトランジスタMN1のゲート容量を含んでいるものとする。
ここでは、電流制御回路10のノードNaにおける電流について、次の関係式(12)が成り立つ。ただし、Sはラプラス演算子を示す。
Figure 0004389681
ここで、ノードNbの電圧Vnbは、トランジスタMP1のゲート電圧を与えている。いま、この電圧Vnbを次式(13)のステップ応答として近似する。
Vnb(S)=Vgs1max/S ……(13)
また、電源端子19から供給されている直流バイアスVbiasについては、所定の時定数τ4をもつ定電源電圧であると仮定すると、直流バイアスVbiasは、その定常状態での大きさをVbiasdcすれば、次式(14)のように記述できる。
Figure 0004389681
これらの式(12),(13),(14)を整理して、ノードNaの電圧Vnaについて解くと、次式(15)となる。
Figure 0004389681
この式(15)を逆ラプラス変換して時間波形に直すことにより、場合を分けてノードNaの電圧Vnaを求めると、以下のようになる。
(1)時定数τ4が(C0+C3)×R3に等しい場合、次式(16)が成立する。
Figure 0004389681
この式(16)からわかるように、ノードNaの電圧Vnaは発振しているから、時定数τ4をこのような値に設定してはいけない。
(2)時定数τ4が(C0+C3)×R3に等しくない場合、次式(17)が成立する。
Figure 0004389681
ここで、τ4≪(C0+C3)×R3であれば、この式(17)の右辺第2項を無視できるため、さらに次式(18)によって近似できる。
Figure 0004389681
この式(18)は、ノードNaの電圧Vnaについての式(8)と同じ形となっている。したがって、上述した実施の形態1のレギュレータ回路では、式(17)と式(18)のいずれか一方、および式(10)と式(11)を満たすように、各定数L1,W1,Vbiasdc,Vgs1max,C0,C3の大きさを適当に設定することによって、図2に示すような高速な応答波形を得ることができる。
〔実施の形態2〕
つぎに、実施の形態2のレギュレータ回路について説明する。
図5は、実施の形態2に係るレギュレータ回路の構成を示すブロック図である。
この実施の形態2の電流制御回路10は、ハイパスフィルタ16として第1のコンデンサC0がノードNbとトランジスタMN1のゲートの間に接続され、また、加算器17としてダイオードD1と抵抗R4と第2のコンデンサC3が設けられている。
この電流制御回路10における回路動作の特徴は、直流バイアスVbiasよりも高い電圧で交流信号成分がノードNaに伝わったとき、ダイオードD1がハイインピーダンスとみなせることである。ここで、ノードNa,Nbの電圧VnaとVnbの間には次式(19)の関係が成り立つ。
Figure 0004389681
これを解くと、次式(20)が得られる。
Figure 0004389681
この式(20)は、ノードNaの電圧Vnaについての式(18)と同じ形である。
しかも、この回路構成の場合には、ダイオードD1の働きによってノードNaの電圧Vnaは電源端子19に印加されている直流バイアスVbiasを下回ることがない。すなわち、負荷部LOADが無負荷状態から最大負荷に変化して、ノードNbから電流制御回路10にマイナス側の交流信号成分を含む電圧Vnbが入力された場合でも、次式(21)が常に成立する。
Vna(t)=Vbiasdc ……(21)
このことは、実施の形態2のレギュレータ回路における電流制御回路10の利点でもある。先の実施の形態1では、負荷部LOADで無負荷状態から最大負荷まで引かれた場合に、交流信号成分によってノードNbの電位変動はマイナス側に発生するから、それが定常状態に戻るまでに一定の時間がかかる。このとき、定常状態になるまえに無負荷への変動が起こってしまうと、上述した各式は成り立たなくなるため、電流制御回路10が十分な効果を奏することができなくなる。これに対して実施の形態2では、負荷部LOADで増加方向に負荷変動が生じた場合にだけ直流バイアスVbiasを加算することによって、ノードNbの電圧Vnbにマイナス側の変動が起こった場合であっても常に式(21)で示す関係が成り立つものである。
〔実施の形態3〕
つぎに、実施の形態3のレギュレータ回路について説明する。
実施の形態3ではダイオードD1が必ずしも理想的な動作を行わない。すなわち、ダイオードD1のインピーダンス分だけ電圧ドロップが発生するため、現実にはノードNaの電圧Vnaが式(20)とは異なる大きさで発生するからである。
図6は、実施の形態3に係るレギュレータ回路の構成を示すブロック図である。
この実施の形態3の電流制御回路10は、ハイパスフィルタ16として第1のコンデンサC0がノードNbとトランジスタMN1のゲートの間に接続され、また、加算器17が定電流源20と2つのNチャネル型MOSFET(以下、トランジスタMN2、MN3という。)と抵抗R4と第2のコンデンサC3から構成されている。
定電流源20の入力およびトランジスタMN3のドレインは、ともに電源電圧VDDに接続され、定電流源20の出力は、トランジスタMN2のドレインおよびトランジスタMN3のゲートに接続されている。また、抵抗R4は第2のコンデンサC3と並列に接続され、ノードNa側の端子はトランジスタMN2のゲートおよびトランジスタMN3のソースに接続され、電源電圧VSS側の端子はトランジスタMN2のソースにも接続されている。
この実施の形態3では、ノードNbにプラス側に変動する交流信号成分が伝わった場合には、実施の形態2のものと同様にして、式(20)の関係が成り立つ。しかも、ダイオードD1を使用していないことによって、ダイオードD1による電圧ドロップは発生しない。そのため、式(20)に示す動作が精度よく実現でき、しかもマイナス側の変動が伝わった場合に、上述した式(21)が常に成立する。
〔実施の形態4〕
つぎに、実施の形態4のレギュレータ回路について説明する。
図7は、実施の形態4に係るレギュレータ回路の構成を示すブロック図である。
この実施の形態4の電流制御回路10では、実施の形態3において加算器17を構成していた定電流源20をPチャネル型MOSFET(以下、単にトランジスタMP2という。)に置き換えて、出力制御用トランジスタ回路のトランジスタMP1を流れる電流値に応じて、トランジスタMN1のドレイン電流I1が増加するように構成している。このような電流制御回路10によれば、直流バイアス(Vbais)の大きさが変動するため、ノードNaの電圧Vnaについての次式(22)、または式(23)のいずれかが成り立つようになる。ここで、τ5はこの実施の形態4の電流制御回路10を構成する加算器17の時定数である。
(1)0<t<τ5のとき(ただし、βは電流比を示す)
Figure 0004389681
(2)τ5<tのとき
Vna(t)=Vth1 ……(23)
式(22)で示すように、定常状態で流れていたドレイン電流値Ioutに応じて電圧Vna(t)が大きくなるため、無負荷時での電流を全く流さずに実施の形態3と同様の効果を得ることができる。したがって、このレギュレータ回路は携帯電話用途などの低消費電流が要求されるものに利用するとき、さらに有効なものとなる。
〔実施の形態5〕
つぎに、実施の形態5のレギュレータ回路について説明する。
ここまでに説明した実施の形態では、いずれも演算増幅器11から出力される制御信号S1の交流信号成分を検出して、加算器17で直流バイアス(Vbais)と足し合わせていたが、もし、演算増幅器11の内部ノードに制御信号S1と同じ方向へ変動をするノードの電位があれば、そのノードの電位から交流信号成分を検出するように電流制御回路10を構成することができる。
図8は、実施の形態5に係るレギュレータ回路の構成を示すブロック図である。図1と重複する部分に対応する参照符号を付けて、詳細な説明を省略する。
ここでは、分圧された出力電圧Voutと参照電圧Vrefとの差分信号を演算する演算増幅器11の内部ノードNcから、電流制御回路10が負荷部LOADでの急激かつ大幅な負荷変動をモニタして、この交流信号成分のみを検出している。そのため、レギュレータ回路の定常的な消費電流を増加させないで、負荷応答の高速化を実現できるという利点がある。
〔実施の形態6〕
つぎに、実施の形態6のレギュレータ回路について説明する。
これまでの実施の形態における説明は、いずれの電流制御回路10も負荷応答が最大負荷から無負荷へ変動が生じた場合に、その過渡応答を高速化するためのものとして構成されていた。ところが、負荷部LOADでの負荷変動には、過渡応答中の無負荷時から最大負荷を引く場合もあって、その高速化も同様に要求される。
図9と図10は、いずれも負荷電流Iloadと出力電圧Voutとの波形を示す図である。図9では、定常状態から時刻t6において、負荷部LOADで負荷変動が生じて、無負荷の状態から最大負荷で引く状態に変動したときの電圧変動を示しており、図10では、負荷応答中に最大負荷が引かれた場合の電圧変動を示している。
これらの図によれば、定常状態になるまえに最大負荷によって出力端子13の電圧が低下するときは、それが基準電圧に復帰するまでに通常の応答時間以上に長い時間を要し、マイナス側に大きな負のピーク電圧が発生することがわかる。
図11は、本発明のレギュレータ回路の変形例を示すブロック図である。
ここでは、電流制御回路30は、トランジスタMP1のゲートと直流電源の電源電圧VSSとにそれぞれドレインとソースが接続されたトランジスタMN4がスイッチング回路31として設けられ、ノードNdをこのトランジスタMN4のゲートと接続して、ノードNdの電位Vndによってスイッチング制御している。この電流制御回路30の他の構成は、例えば図8に示す実施の形態5のものと同じであり、演算増幅器11の内部ノードNcの電位を検出して、出力制御用トランジスタ回路を構成するトランジスタMP1のゲート電圧を制御している。ただし、内部ノードNcの極性は、図8の場合とは逆になる。
このとき、無負荷時から最大負荷を引く場合には、内部ノードNcはプラス側に変動する。そこで、ノードNdにおける電圧Vndについては、前述した各式(8)、(9)と同様に、加算器17の出力信号によって規定され、次式(24)、(25)の関係が成り立つ。ここで、Vgs4maxは、負荷部LOADが最大負荷時におけるトランジスタMN4のゲート−ソース間の電圧値、Iout4はトランジスタMN4に流れるドレイン電流、τ2は加算器17の時定数である。
Vnd(t)=Vbiasdc+Vgs4max×e−t/τ2 ……(24)
Iout4(t)=α×(Vnd(t)−Vth1) ……(25)
図12には、負荷電流Iloadと出力電圧Voutとの波形図を示している。実線は、上述した図11のレギュレータ回路における動作波形であり、破線によって従来回路(図13)の場合の波形を示す。
ここでは、負荷部LOADへのピーク電圧ΔVをトランジスタMN4に流れるドレイン電流I1によって放電させるものとし、このトランジスタMN4のゲート−ソース間の電圧値Vgs1をVth1分だけ変動させるのに必要な時間(安定時間)をτ6とする。
このとき、トランジスタMP1のピーク電圧ΔVgs1とゲート容量Cgs1との間には、次式(26)の関係が成り立つ。
Figure 0004389681
実施の形態6のレギュレータ回路では、トランジスタMP1のしきい値電圧Vth1分だけを放電させればよい。すなわち、ΔVgs1=Vth1であって、しかもできるだけ安定時間τ6が短くなるような回路定数を設定する。このとき、負荷電流Iloadと出力電圧Voutの各波形は、図13に示すようになって、応答速度が向上していることがわかる。
ただし、安定時間τ6は、加算器17の時定数τ2との間で、式(11)の関係、すなわちτ2<τ6が絶対に成り立たないといけない。
以上のレギュレータ回路では、出力制御用トランジスタ回路としてPチャネル型MOSFETを用いるものについて説明したが、Nチャネル型MOSFETによる通常のレギュレータ回路についても本発明を適用できることはいうまでもない。
本発明のレギュレータ回路の原理的な構成を示すブロック図である。 図1の回路において回路定数が適切に設定された場合の電圧波形を示す図である。 図1の回路において回路定数が適切に設定されなかった場合の電圧波形を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るレギュレータ回路の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係るレギュレータ回路の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係るレギュレータ回路の構成を示すブロック図である。 実施の形態4に係るレギュレータ回路の構成を示すブロック図である。 実施の形態5に係るレギュレータ回路の構成を示すブロック図である。 従来の負荷電流Iloadと出力電圧Voutとの波形を示す図である。 従来の負荷電流Iloadと出力電圧Voutとの波形を示す図である。 実施の形態6に係るレギュレータ回路の原理的な構成を示すブロック図である。 図11における負荷電流Iloadと出力電圧Voutとの波形を示す図である。 従来のレギュレータ回路の一例を示すブロック図である。 従来のボルテージレギュレータの一例を示す回路図である。 従来回路において負荷が急激に変動した場合の負荷電流Iloadと出力電圧Voutの波形を示す図である。
符号の説明
10……電流制御回路、11……演算増幅器(OTA)、12……参照電圧端子、13……出力端子、14……ゲイン設定抵抗、15……出力キャパシタ、16……ハイパスフィルタ(HPF)、17……加算器(DCAC信号加算器)、18……スイッチング回路、19……電源端子、LOAD……負荷部、S1……制御信号、MN1〜MN4……Nチャネル型MOSFET(トランジスタ)、MP1,MP2……Pチャネル型MOSFET(トランジスタ)、Na〜Nd……ノード、VDD,VSS……直流電源の電源電圧、Cload……キャパシタ、ESR1……等価直列抵抗

Claims (7)

  1. 直流電源により変動負荷要素を含む負荷回路に対して定電圧化された出力電圧を供給する定電圧電源回路において、
    前記負荷回路が接続される出力端子と、
    前記出力端子のゲインを設定するゲイン設定抵抗と、
    前記出力端子に前記直流電源から制御信号に応じた大きさで定電圧化された出力電圧を生成する出力制御用トランジスタスイッチと、
    前記ゲイン設定抵抗によって分圧された出力電圧と参照電圧との差分信号に基づいて、前記制御信号を前記トランジスタスイッチへ出力する制御回路と、
    前記負荷回路での負荷変動に起因して前記差分信号、または前記差分信号に比例した大きさで生じる交流信号成分を検出するハイパスフィルタと、
    前記ハイパスフィルタの検出信号に所定の大きさの直流バイアスを加算して出力する加算器と、
    前記ゲイン設定抵抗と並列に接続され、前記加算器の出力信号によって前記ゲイン設定抵抗に流れる電流値を制御するスイッチング回路と、
    を備えたことを特徴とする定電圧電源回路。
  2. 記トランジスタスイッチは、前記直流電源と前記出力端子にそれぞれソースとドレインが接続され、前記制御信号がゲートに供給されているPチャネル型MOSFETからなることを特徴とする請求項1記載の定電圧電源回路。
  3. 前記ハイパスフィルタは、前記Pチャネル型MOSFETのゲートの制御信号に基づいて前記交流信号成分を検出することを特徴とする請求項2記載の定電圧電源回路。
  4. 前記スイッチング回路は、Nチャネル型MOSFETからなることを特徴とする請求項1記載の定電圧電源回路。
  5. 前記加算器は、前記負荷回路で増加方向に負荷変動が生じた場合にのみ、前記直流バイアスを加算することを特徴とする請求項1記載の定電圧電源回路。
  6. 前記加算器において、前記トランジスタスイッチに流れる電流値に比例する大きさで前記直流バイアスを設定したことを特徴とする請求項1記載の定電圧電源回路。
  7. 前記スイッチング回路は、前記トランジスタスイッチのゲートと接地電圧との間に接続され、前記交流信号成分の大きさに基づいて前記ゲイン設定抵抗に流れる電流値を制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載の定電圧電源回路。
JP2004172023A 2004-06-10 2004-06-10 定電圧電源回路 Expired - Fee Related JP4389681B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004172023A JP4389681B2 (ja) 2004-06-10 2004-06-10 定電圧電源回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004172023A JP4389681B2 (ja) 2004-06-10 2004-06-10 定電圧電源回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005352715A JP2005352715A (ja) 2005-12-22
JP4389681B2 true JP4389681B2 (ja) 2009-12-24

Family

ID=35587156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004172023A Expired - Fee Related JP4389681B2 (ja) 2004-06-10 2004-06-10 定電圧電源回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4389681B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104898751A (zh) * 2014-03-09 2015-09-09 财团法人交大思源基金会 偏压电路
US12019462B2 (en) 2021-09-22 2024-06-25 Kabushiki Kaisha Toshiba Constant voltage circuit

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007233657A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Oki Electric Ind Co Ltd 増幅器とそれを用いた降圧レギュレータ及び演算増幅器
JP4855959B2 (ja) * 2007-01-26 2012-01-18 株式会社リコー 定電流回路
JP4914738B2 (ja) 2007-02-17 2012-04-11 セイコーインスツル株式会社 ボルテージレギュレータ
CN105807831A (zh) * 2014-12-30 2016-07-27 展讯通信(上海)有限公司 一种线性稳压器及防止过冲的线性稳压系统
CN115390608B (zh) * 2022-07-22 2024-04-09 上海裕达实业有限公司 残气分析质谱用电源控制电路及控制方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104898751A (zh) * 2014-03-09 2015-09-09 财团法人交大思源基金会 偏压电路
CN104898751B (zh) * 2014-03-09 2017-01-04 财团法人交大思源基金会 偏压电路
US12019462B2 (en) 2021-09-22 2024-06-25 Kabushiki Kaisha Toshiba Constant voltage circuit

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005352715A (ja) 2005-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7091709B2 (en) Constant voltage power supply circuit
KR101248338B1 (ko) 전압 조정기
US8129966B2 (en) Voltage regulator circuit and control method therefor
US7385378B2 (en) Constant-voltage circuit, semiconductor device using the same, and constant-voltage outputting method providing a predetermined output voltage
JP3575453B2 (ja) 基準電圧発生回路
JP4859754B2 (ja) 基準電圧発生回路及び基準電圧発生回路を使用した定電圧回路
US6104179A (en) Low-power consumption noise-free voltage regulator
JP4855197B2 (ja) シリーズレギュレータ回路
TWI697752B (zh) 具製程及溫度追蹤機制的參考電壓產生器
JP2008276566A (ja) 定電圧電源回路
US11334102B2 (en) Power supply circuitry
CN114356008B (zh) 一种低压差线性稳压器
JP4389681B2 (ja) 定電圧電源回路
US7420414B2 (en) Amplifier, and step-down regulator and operational amplifier using the amplifier
JP2004194124A (ja) ヒステリシスコンパレータ回路
JP6624979B2 (ja) ボルテージレギュレータ
CN111930167A (zh) 一种应用于超低静态电流ldo的输出级泄放电路
JP2005258644A (ja) 定電圧電源回路
JP4741886B2 (ja) レギュレータ回路
JP3673479B2 (ja) ボルテージレギュレータ
JP6079184B2 (ja) レギュレータ回路
JP6802644B2 (ja) 安定化電源回路
US7474152B2 (en) Operational amplifier circuit
JP2020087192A (ja) 電源回路
CN115202427B (zh) 一种稳压电路及电源管理芯片

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070326

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090616

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090915

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090928

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees