JP2005081405A - パンチプレス用干渉チェック装置 - Google Patents

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孝志 千田
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Abstract

【課題】 曲げ加工部分が、他の加工の工具により潰されるような不具合を生じるか否かを検出することができるパンチプレス用干渉チェック装置を提供する。
【解決手段】 板材Wの所定部分にある孔9により形成される板材片Waに、曲げ工具を用いて曲げ加工を施すパンチプレスに適用される。板材片Waの寸法情報と曲げ角度情報に基づき板材片Waの曲げ加工結果の情報F4を作成する曲げ加工結果情報作成手段3を設ける。板材片Waの曲げ加工結果と他の加工における工具とが干渉するか否かをチェックする干渉チェック手段4を設ける。板材形状および曲げ加工結果の形状を表示装置6に表示させる結果情報表示手段5を設ける。この結果情報表示手段5は、干渉する部分と干渉しない部分とを識別可能に表示するものとする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、曲げ加工機能を有するパンチプレスのNCデータのプログラム作成過程やその作成されたNCデータの検証過程等で、曲げ加工された部分が他の成形加工や曲げ加工等により工具で潰される影響を事前に検出するパンチプレス用干渉チェック装置に関する。
従来、成形加工後の加工部分と工具との干渉は、工具の押え部(ストリッパ径)を表示することで、オペレータが推測していた。つまり、ストリッパの領域内に、成形加工部があると干渉するとになるが、後からの加工を先に行い、成形加工を行うとストリッパ領域にあっても干渉はしない。従来は、オペレータはそれを推測していた。
このため、実際の形成加工の内容により、加工結果が推測できない場合、干渉するという問題があった。特許文献1は、それを自動で判別し、加工順を変更して、成形部の潰しを無くすものである。
特許第3405176号公報
パンチプレスにおいて、本出願人は、成形加工の外に、曲げ加工を可能としたものを先に提案した(特願2002−306232号)。このような曲げ機能を有するパンチプレスでは、素材から舌片状に突出した板材片を単にL字状に曲げるだけでなく、2段に曲げてZ字状やコ字状に曲げ加工することができる。また、曲げ加工部分の高さも自由に変えることができる。このような曲げ加工の機能を持つパンチプレスでは、パンチ位置から曲げ加工部分が大きく外れることがあり、特許文献1のように工具形状で干渉チェックをするのでは、不十分である。
この発明の目的は、曲げ加工部分が、他の加工の工具により潰されるような不具合を生じるか否かを検出することができるパンチプレス用干渉チェック装置を提供することである。
この発明の他の目的は、干渉結果を目視で容易に確認できるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、工具割付け時の曲げ角度と干渉チェック結果とのリンクが保証できるものとすることである。
この発明のパンチプレス用干渉チェック装置(1)は、板材(W)の所定部分にある孔(9)により形成される板材片(Wa)に、曲げ工具(46,47)を用いて曲げ加工を施すパンチプレス(2)に適用され、板材片(Wa)の寸法情報と曲げ角度情報に基づき板材片(Wa)の曲げ加工結果の情報(F4)を作成する曲げ加工結果情報作成手段(3)と、板材片(Wa)の曲げ加工結果と他の加工における工具(46,47,71,72)とが干渉するか否かをチェックする干渉チェック手段(4)とを備える。
この構成によると、パンチプレス(2)で加工される曲げ加工部分が、他の加工の工具(46,47,71,72)により潰されるような不良を発生するか否かが、干渉チェック手段(4)によりチェックできる。この場合に、曲げ加工結果情報作成手段(3)を設けることで、板材片(Wa)の寸法情報と曲げ角度情報に基づき板材片(Wa)の曲げ加工結果の情報(F4)を作成し、その曲げ加工結果に対して干渉をチェックするようにしたため、曲げ加工された結果が、板材片(Wa)の輪郭となる孔(9)の位置から大きく外れていても、正しく干渉チェックが行える。
この発明において、板材形状および曲げ加工結果の形状を表示装置(6)に表示させる結果情報表示手段(5)を設け、この結果情報表示手段(5)は、干渉する部分と干渉しない部分とを識別可能に表示するものとしても良い。
表示装置(6)に板材形状および曲げ加工結果の形状が表示され、かつこの曲げ加工結果に干渉する部分と干渉しない部分とか表示されるため、オペレータが目視で干渉の有無および干渉する場合の干渉箇所を確認できる。
また、この発明において、板材(W)における加工形状データ(F1)に工具データを割り付ける工具割付手段(8)を設け、上記曲げ加工結果情報作成手段(3)は、工具データを割りつけた際に選択された曲げ角度情報に基づき曲げ加工結果の情報(F4)を作成するものとしても良い。
この構成の場合、曲げ加工結果情報作成手段(3)は、工具割付手段(8)により工具データを割りつけた際に選択された曲げ角度情報に基づいて板材片(Wa)の曲げ加工結果の情報(F4)を作成する。そのため、干渉チェック手段(4)は、上記の工具割り付け時の曲げ角度情報に応じて干渉チェックを行うことになり、工具割付け時の曲げ角度と干渉チェック結果とのリンクが保証される。このため、例えば工具割付けにおける曲げ角度を変更し、再度干渉チェック結果を行うと、この変更された曲げ角度に従って干渉チェックが行われることになる。
この発明のパンチプレス用干渉チェック装置は、板材の所定部分にある孔により形成される板材片に、曲げ工具とを用いて曲げ加工を施すパンチプレスに適用され、板材片の寸法情報と曲げ角度情報に基づき板材片の曲げ加工結果の情報を作成する曲げ加工結果情報作成手段と、板材片の曲げ加工結果と他の加工における工具とが干渉するか否かをチェックする干渉チェック手段とを備えたものであるため、曲げ加工部分が、他の加工の工具により潰されるような不具合を生じるか否かを検出することができる。
この発明において、板材形状および曲げ加工結果の形状を表示装置に表示させる結果情報表示手段を設け、この結果情報表示手段を、干渉する部分と干渉しない部分とを識別可能に表示するものとした場合は、オペレータが干渉結果を目視で容易に確認することができる。
板材における加工形状データに工具データを割り付ける工具割付手段を有し、上記曲げ加工結果情報作成手段は、工具データを割りつけた際に選択された曲げ角度情報に基づき曲げ加工結果の情報を作成するものとした場合は、工具割付け時の曲げ角度と干渉チェック結果とのリンクが保証できる。
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。このパンチプレス用干渉チェック装置1は、曲げ加工の機能を備えたパンチプレスのNCデータのプログラング過程や、作成されたNCデータの検証,修正過程等で、曲げ加工された部分が他の成形加工や曲げ加工等によって工具で潰される影響を事前に検出する装置である。
まず、この干渉チェック装置1の対象とするパンチプレスの一例を、図8〜図14と共に説明する。図8に示すように、このパンチプレス2は、タレット式等のパンチプレスに曲げ加工機能、および成形加工機能を付加したものであり、板材送り機構52、およびパンチ加工機構58の他に、曲げ加工機構60、および成形加工機構70を有している。板材送り機構52および各加工機構58,60,70は、共通のフレーム41に設置されている。
板材送り機構52は、テーブル53上に載せられた板材Wの任意箇所を加工位置Pへ送る手段である。この板材送り機構52は、前後(Y方向)移動するキャリッジ54に、左右(X方向)移動するクロススライド55を設置し、板材Wの端部を把持するワークホルダ56をクロススライド55に取付けたものである。キャリッジ54,クロススライド55は、サーボモータ等からなる各軸の駆動源により進退駆動される。
パンチ加工機構58は、図9に示すように、パンチ加工を行うパンチ側およびダイ側の工具44,45をそれぞれ設置した上下の工具支持体42,43と、パンチ側の工具44を駆動するためにラム48を昇降するパンチ駆動手段49と、希望の工具44,45が加工位置Pに来るように工具支持体42,43を動作させる工具割出機構(図示せず)とを備える。工具支持体42,43はタレットからなり、その円周方向に並んで設けられた各工具ステーションにパンチ側およびダイ側の工具44,45が支持される。パンチ駆動手段49は、サーボモータ等からなる駆動源77の回転駆動を、クランク機構等の回転・直線運動変換機構50を介してラム48に伝達するものである。
成形加工機構70は、上記工具支持体42,43のいずれか一つまたは複数の工具ステーションに設置された上下の対向する成形用工具71,72と、その上側の成形用工具71を昇降駆動する工具昇降機構とで構成される。この工具昇降機構は、上記パンチ駆動手段49により兼用される。図12に示すように、上側の成形用工具71は凹型となるものであって、下面に成形用凹部71aを有する。上側の成形用工具71の下面における成形用凹部71aの周囲の部分は、板材脱型用のストリッパ面71bとされる。下側の成形用工具72は凸型となるものであって、上記成形用凹部71a内に嵌まる成形用突部72aを有している。したがって、上下の成形用工具71,72は、図14に示すように、板材Wの形成加工部分Wdが上方に突出するように成形される。成形用工具71,72による形成は、例えば、図14(A)に示すバーリング加工や、同図(B)に示すルーバ加工、あるいはエンボス加工(図示せず)等とされる。
図8における曲げ加工機構60は、図1(B)のように板材Wに周囲の孔9によって形成されて片持ち状に延びる板材片Waを、図10に示すような上下の曲げ工具46,47を用いて上方または下方に曲げるものである。曲げ加工機構60は、上方または下方のいずれか片方の曲げ加工が可能なものであれば良いが、この実施形態では上方および下方の任意の方向に曲げ加工が可能なものとしてある。
曲げ加工機構60は、上記曲げ工具46,47と、その工具支持体42,43と、上側の曲げ工具46の昇降駆動を行う駆動源77と、下側の曲げ工具47における曲げ型64の昇降駆動を行う駆動源78と、曲げ工具46,47を工具中心回りに回転割出する駆動源(「C軸駆動源」と称す)76とを備える。工具支持体42,43は、上記タレットであり、上記工具ステーションのうちの1か所または複数箇所に、パンチ工具44およびダイ工具45(図8,図9)に代えて曲げ工具46,47がそれぞれ設置される。上側の曲げ工具46を昇降駆動する駆動源77は、パンチ工具44を昇降駆動する駆動源で兼ねており、上記ラム48を介して曲げ工具46が昇降させられる。
図10に示すように、上下の曲げ工具46,47は、それぞれ工具本体46a,47aに固定されたクランプ型61,62と、これらクランプ型61,62に沿って昇降自在に設置された曲げ型63,64とを有する。
曲げ加工機構60による下曲げに際しては、図11(A)のように上方に待機していた上側の曲げ工具46の全体が駆動源77(図10)により下降させられる。クランプ型61が板材Wを下側のクランプ型62とで挟み付けた後は、曲げ工具46の曲げ型63のみが下降する。これにより板材Wが下側に曲げられる(図11(B))。曲げ型63の下降量(すなわちデプス量)の調整によって、任意の曲げ角度θとすることができる。
上曲げに際しては、下曲げと同じく、上側の曲げ工具46の全体が駆動源77により下降させられ、クランプ型61が板材Wを下側のクランプ型62に挟み付けるが、この後は、上側の曲げ工具46の下降を止め、下側の曲げ工具47における曲げ型64を駆動源78により上昇させる。この上昇動作により、図11(C)のように板材Wが上側に曲げられる。この場合も、曲げ型64の上昇量の調整によって任意の曲げ角度θとすることができる。
上下の曲げ工具46,47は、上記のように工具中心の回りに回転自在に設置されており、図11(B)のように下曲げを行うときと、同図(C)のように上曲げを行うときとで、曲げ工具46,47の割出角度を180°回転させることにより、下曲げした板材片Waをさらに上曲げするZ字状等の2段の曲げ加工が行える。
図13(C)はZ字状の2段の曲げ加工の一例を示す。同図(B)は板材片Waをコ字状に加工した例であり、同じ方向の曲げ加工を2段に行うことで得られる。同図(A)は板材片Waを単に一度曲げるL字曲げの例である。
つぎに、このパンチプレス用干渉チェック装置1につき、図1と共に説明する。この干渉チェック装置1は、パンチプレス2を制御するNCデータを作成する自動プログラミング装置の一部として設けられ、コンピュータおよびそのコンピュータを動作させるプログラム,データ等により構成される。この干渉チェック装置1は、次の曲げ加工結果情報作成手段3と、干渉チェック手段4と、結果情報表示手段5と、工具登録手段7とを備え、また工具割付手段8が設けられている。
曲げ加工結果情報作成手段3は、板材片Waの寸法情報と曲げ角度情報に基づき、板材片Waの曲げ加工結果の情報F4を作成する手段である。
干渉チェック手段4は、板材片Waの曲げ加工結果と他の加工における工具とが干渉するか否かをチェックする手段である。
結果情報表示手段5は、板材形状および曲げ加工結果の形状を表示装置6に表示させる手段である。表示装置6は、液晶表示装置やCRT等の画面で表示を行う表示装置、またはプリンタ等の紙に出力する装置である。結果情報表示手段5は、干渉する部分と干渉しない部分とを識別可能に表示するものとする。
工具登録手段7は、パンチ加工用の各工具44,45、成形加工用の各工具71,72、および曲げ加工用の各工具46,47について、工具番号に対応して種類,形状,寸法等を登録した手段であり、いわば工具マスタファイルである。工具登録手段7は、上記各登録事項の他に、工具割付時に必要な情報や、干渉チェックに必要な情報、および画面表示に必要な情報等が登録される。
工具割付手段8は、板材Wに対する加工形状データF1に工具データを割り付けた工具割付データF2を作成する手段である。上記曲げ加工結果情報作成手段3は、この工具割付手段8により工具データを割り付けた際に選択された曲げ角度情報に基づき、曲げ加工結果の情報F4を作成するものとしてある。
加工形状データF1は、板材Wの全体についてパンチ加工を行うとする形状を示す平面図形データであって、線分データ,連続線データ等によるベルトル形式のデータであり、CAD装置またはCAM装置により作成される。加工形状データF1には、素材となる板材Wの外周形状と、各パンチ孔の形状を含む。曲げ加工を行う部分については、加工形状データF1には、曲げ加工を行う板材片Waの輪郭となる周囲のパンチ孔9の形状のデータが設けられる。成形加工を行う部分については、加工形状データF1には、例えば加工中心の座標データが設けられ、成形加工の種類情報等が付加される。
工具割付手段8は、このような加工形状データF1に対して、設定基準に従い、工具登録手段7に登録された工具を自動選択して割付ける手段である。工具割付手段8は、自動選択の結果について、または自動選択を行うことなく、マニュアルによる割付けが可能とされている。パンチ加工の場合の工具の割付けは、加工形状データF1における孔の図形に沿って、1回のパンチ加工とする箇所は1個の工具を示し、また位置をずらせて複数回行う箇所については、そのパンチ回数分だけ工具を並べて工具形状を示したデータを生成することにより行われる。成形加工の場合も、パンチ加工の場合と同様である。
工具割付手段8により作成された工具割付データF2において、曲げ加工を行う板材片Waについては、次の板材片情報F2aと割付工具情報F2bとを有するものとされる。板材片情報F2aには、板材片Waの寸法情報、曲げ角度情報、および基準位置の位置情報が含まれる。上記寸法情報には形状情報が含まれる。割付工具情報F2bには工具番号および工具幅の情報が含まれる。
工具割付手段8において、曲げ加工における工具割付けは、例えば図6,図7に示すように行われ、上記の板材片情報F2aおよび割付工具情報F2bが作成される。すなわち加工形状データF1を画面に表示している状態で、その板材片Waをマウスのクリック等で指定すると、工具割付手段8の機能によって図6に示す入力画面23が表れる。
この入力画面23では、指示された板材片Waについて所定の曲げ加工情報の入力を促す表示が行われる。また、この入力促し表示と共に、板材片Waを平面図で示す表示と、側面図で示す表示とが、各部の変数による寸法表示と共に示される。曲げ工具による曲げ加工としては、例えば図13と共に前述したL字形の曲げ、コ字形の曲げ、およびZ字形の曲げがある。入力画面23には、これらL形、コ字形、Z字形等の曲げ加工種類を選択する表示部31が表示される。この表示部31を選択することで、入力画面23は曲げ種類に応じた表示内容に切り替わる。
上記所定の曲げ加工情報は、平面図では現れない情報や、認識し難い情報であり、これには例えば曲げ角度の情報がある。コ字形とZ字形の曲げでは、2段に曲げられるため、板材片Waの基端における基準曲げ線aと、先側曲げ線bとがある。したがって、基準曲げ線aにおける曲げ部と先側曲げ線bにおける曲げ部とが生じる。このように板材片Waが2つ以上の曲げ部を有する場合は、曲げ角度の情報は、それぞれの曲げ部について入力する。上記所定の曲げ加工情報としては、この他に曲げ加工のオフセット寸法U,Vの情報がある。寸法Uは、板材片幅Eの方向に並行な方向の寸法であり、寸法Vは板材片幅Eの方向に垂直な方向の寸法である。
図6の入力画面23では、各部の曲げ角度A,Bと、オフセット寸法U,Vの他に、曲げ高さH、曲げ幅L、板材片幅E、および板材片突出方向F、板材片Waの基準となる位置の各軸方向の座標位置X,Y等の入力を促す表示、またはデータを確認させる表示が行われる。これらの入力の促し表示,確認用の表示としては、情報種類の文字表示と、入力された情報を示すデータ表示欄とが示され、データ表示欄は入力を行うことで、その入力値が表示される。入力画面23には、この他に、選択した工具の情報が表示される。この工具の情報としては、工具番号と工具幅とが示される。
工具割付手段8は、上記曲げ工具の配置の完了後は、画面表示される板材の平面図上において、各板材片Waの図を、例えば図7に示すように、曲げ種類に応じた所定のマークMによって表示させる。このマークMは、板材片Waの形状,大きさに応じた外周形状,寸法で表示される。このようにマークMによって表示することで、曲げ加工の種類が平面図で容易に確認できる。
曲げ加工結果情報作成手段3(図1)は、上記のように作成された板材片Waの寸法情報,曲げ角度情報等を含む工具割付データF2に基づき板材片Waの曲げ加工結果の情報F4を作成する。この曲げ加工結果の情報F4は、例えば図1(D)の(a) 〜(c) に示すような板材片Waの曲げ加工結果の3次元形状の図形データである。なお、曲げ加工結果の情報F4は、後の干渉チェック手段4による干渉チェックが可能なデータであれば良く、必ずしも板材片Waの曲げ加工結果の形状をそのまま示したデータでなくても良く、例えば板材片Waの曲げ加工結果の平面形状と、高さデータとでなるものであっても良い。
干渉チェック手段4は、この作成された曲げ加工結果情報F4で示される図形と、この曲げ加工以後に行われる他の加工時に工具が干渉するか否かをチェックする。他の加工の情報F3は、上記工具割付手段8で工具割付けが行われた工具割付データのうち、いま干渉チェックをしようとする曲げ加工結果情報F4の曲げ加工とは異なる工具割付けデータである。また、他の加工の情報F3は、いま干渉チェックをしようとする曲げ加工結果情報F4の曲げ加工よりも後の工程となる加工についてのデータであるが、加工順の変更等のために、前の工程となる加工のデータについてもチェック可能とすることが好ましい。他の加工には、例えば成形加工、パンチ加工、および曲げ加工が含まれる。干渉チェック手段4は、他の加工の情報に含まれる工具番号等の工具情報を、工具登録手段7の登録内容と照合して、他の加工に使用される工具の形状を取得し、干渉チェックを行う。
干渉チェック手段4による干渉の有無は、基本的には、曲げ加工結果情報F4で示される図形の平面形状に、他の加工の工具の所定部分が重なるか否かで判定し、重なり部分が生じる場合は干渉有り、重なり部分がない場合は干渉無しとする。他の加工の工具の所定部分は、他の加工が成形加工またはパンチ加工の場合は、例えば工具のストリッパの下面形状の範囲である。図1(E)の(a) ,(b)は、表示装置6の画面に表示された曲げ加工結果情報F4の板材片図形DWaの各例と、他の加工の工具の図形D1を示している。図1(E)の(a )の例は、曲げ加工が図1(D)(b) のようなコ字状の加工の場合であり、孔9よりも図の左に板材片図形DWaが延びているため、他の加工の工具の図形D1と重なり部分を生じている。すなわち、干渉有りとなっている。図1(E)の(b) の例は、曲げ加工が図1(D)(c) のようなZ字状の加工の場合であり、孔9の範囲内に板材片図形DWaが納まっているため、他の加工の工具の図形D1と重なり部分が生じていない。すなわち、干渉無しとなっている。図1(E)の(a) ,(b)の例は、曲げ加工における孔9の位置、および他の加工の工具9の位置(図形D1の位置)は、互いに同じである。このように、曲げ加工における板材片Waの孔9の位置と他の加工の工具の位置の関係で同じであっても、板材片Waの曲げ加工の形状によって干渉有無に違いが生じている。このような干渉有無に違いが、単に工具形状による判断だけでなく、曲げ加工結果情報F4を作成してその板材片図形DWaに対して干渉判断することで可能になる。
成形加工を、加工部分が続くように連続して行う場合は、図2に示すように、他の工具の図形D1として、その連続する間の移動の範囲が示される。干渉チェック手段4は、この移動範囲を示した図形D1に対して、曲げ加工結果情報F4で示される板材片図形DWaの平面形状が重なりを生じるか否かで干渉有無が判断する。同図は干渉を生じる場合を示している。
なお、干渉チェック手段4は、曲げ加工結果情報F4の板材片図形DWaに対して干渉判断を行うものとしたが、干渉チェック手段4は、成形加工された部分に対して、他の加工における工具が干渉するか否かをチェックする機能を含むものであっても良い。成形加工の場合は、工具によって加工形状が一定しているため、加工結果情報を作成することなく、工具によって定まる成形加工形状に対して干渉判断を行う。
その場合に、図3(A)に示すように、成形加工の成形突部範囲Qの回りに干渉領域Rを設定し、この干渉領域に対して、他の加工における工具が干渉するか否かを判断するようにしても良い。干渉領域Qは、例えば同図(B)に示すように、成形突部周囲に、板厚tおよび所定の余分見込み量αを加えた範囲とされる。この干渉領域は、工具登録手段7に工具毎に登録しておき、その登録された値を干渉判断に用いる。
干渉チェック手段4による干渉チェックにおいて、他の加工が曲げ加工である場合は、図4,図5に示すように干渉チェックを行う。他の加工に用いられる曲げ工具は、図5に示すように、常時潰しエリアS1と、高さによって干渉する場合が生じる高さ依存エリアS2とがある。常時潰しエリアS1は、クランプ型61の下面の範囲である。高さ依存エリアS2は、曲げ工具46のうち、クランプ型61や曲げ型63を支持した支持部46bの下面の範囲であり、図示の実施形態では半月形のエリアとなっている。高さ依存エリアS2は、板材Wに加工された成形加工部分または曲げ加工部分の高さが所定高さを超える場合に干渉を生じるような部分が曲げ工具46にある場合に設定される。上記所定高さは、そのパンチプレスで形成加工または曲げ加工可能な高さの範囲であり、数mm〜数十mm(例えば8mm)とされる。この程度の高さの場合、干渉を生じることがある。
干渉チェック手段4による干渉チェックに際して、常時潰しエリアS1については、曲げ加工結果情報F4で示される板材片図形DWaの平面形状と重なり部分を生じる場合は干渉有りと判断される。高さ依存エリアS2は、上記板材片図形DWaの平面形状と重なり部分を生じ、かつ板材片図形DWaの高さが所定高さを超える場合に干渉有りとされ、それ以外の場合は干渉無しと判断される。
図4に示す例では、曲げ加工の板材片図形DWaと常時潰しエリアS1とが干渉しており、かつ成形加工部分Wdが高さ依存エリアS2にある。曲げ加工の板材片図形DWaが常時潰しエリアS1から外れていたとしても、高さ依存エリアS2にある成形加工部分Wdが高さ依存エリアS2の所定の高さを超えるていると、干渉を生じることになるが、所定高さ以内であれば、干渉を生じない。
このように高さ依存エリアS2を設定することで、常時潰しエリアS1および高さ依存エリアS2を含めた全体に対して、単に平面的に干渉するだけで常に干渉有りと判断する場合と異なり、無駄に干渉範囲を広げることがなく、工具割付や加工順の自由度が高められる。
図1の結果情報表示手段5は、板材形状および曲げ加工結果の形状を表示装置6の画面に表示させ、かつ上記のように干渉チェックした結果を、干渉する部分と干渉しない部分とを識別可能に表示する。例えば、干渉部分の工具の色を他部分と変えることや、あるいは干渉部分の工具を塗り潰したりハッチングを施すなどして表示する。また、結果情報表示手段5は、干渉有りの場合に、文字表示による干渉有りの旨のメッセージ(図示せず)を表示する。
この表示を見て、オペレータは干渉結果を目視で容易に確認することができる。そのため干渉する場合の加工順変更等の処置や、工具割付けの変更等の処置が容易に行える。
工具割付けの変更を行った場合に、曲げ加工結果情報作成手段3は、工具データを割りつけた際に選択された曲げ角度情報等に基づき曲げ加工結果の情報F4を作成するものとされているため、再度干渉チェック結果を行うと、この変更された曲げ角度に従って干渉チェックが行われることになる。
このパンチプレス用干渉チェック装置1によると、このように、曲げ加工部分が、他の加工の工具により潰されるような不具合を生じるか否かを検出することができる。
この発明の一実施形態にかかるパンチプレス用干渉チェック装置の概念構成を示す説明図である。 その板材片の曲げ加工結果と他の加工における工具との干渉状態を平面図で示す説明図である。 成形加工結果と他の加工における工具との干渉判断とを行う場合の干渉領域の説明図である。 干渉チェック画面の説明図である。 曲げ工具の干渉範囲の説明図である。 曲げ工具の登録画面の説明図である。 曲げ加工のマーク表示の説明図である。 このパンチプレス用干渉チェック装置を適用するパンチプレスの一例の平面図である。 同パンチプレスの側面図である。 (A)は同パンチプレスにおける曲げ工具の断面図、(B)はその上側曲げ工具の下面図である。 同曲げ工具による曲げ工程の説明図である。 同パンチプレスの成形工具の側面図である。 同パンチプレスの各曲げ加工例の斜視図である。 同パンチプレスの各成形加工例の斜視図である。
符号の説明
1…パンチプレス用干渉チェック装置
2…パンチプレス
3…曲げ加工結果情報作成手段
4…干渉チェック手段
5…結果情報表示手段
6…表示装置
7…工具登録手段
8…工具割付手段
9…板材片周囲の孔
23…入力画面
42,43…工具支持体
46,47…曲げ工具
48…ラム
49…パンチ駆動手段
58…パンチ加工機構
60…曲げ加工機構
61,62…クランプ型
63,64…曲げ型
70…成形加工機構
71,72…成形用工具
71b…ストリッパ面
DWa…板材片図形
D1…他の加工の工具の図形
F1…加工形状データ
F2…工具割付データ
F3…他の加工の情報
F4…曲げ加工結果の情報
S1…常時潰しエリア
S2…高さ依存エリア
W…板材
Wa…板材片
Wd…成形加工部分

Claims (3)

  1. 板材の所定部分にある孔により形成される板材片に、曲げ工具を用いて曲げ加工を施すパンチプレスに適用され、板材片の寸法情報と曲げ角度情報に基づき板材片の曲げ加工結果の情報を作成する曲げ加工結果情報作成手段と、板材片の曲げ加工結果と他の加工における工具とが干渉するか否かをチェックする干渉チェック手段とを備えたパンチプレス用干渉チェック装置。
  2. 板材形状および曲げ加工結果の形状を表示装置に表示させる結果情報表示手段を設け、この結果情報表示手段は、干渉する部分と干渉しない部分とを識別可能に表示するものとした請求項1記載のパンチプレス用干渉チェック装置。
  3. 板材における加工形状データに工具データを割り付ける工具割付手段を有し、上記曲げ加工結果情報作成手段は、工具データを割りつけた際に選択された曲げ角度情報に基づき曲げ加工結果の情報を作成するものとした請求項1または請求項2記載のパンチプレス用干渉チェック装置。
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