JP4415754B2 - 板材加工機用工具配置装置 - Google Patents

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Description

この発明は、成形加工機能を備えたパンチプレス等の板材加工機の加工プログラム作成等に際して、製品加工図形データに対してパンチ工具を配置する板材加工機用工具配置装置に関する。
パンチプレス等の板材加工機で成形加工を行う場合、板材の成形加工により突出した成形部分が板材送りの障害とならないように、下側に配置されるダイ工具を雄型とし、昇降駆動されるパンチ工具を雌型とする。前記成形部分は単に孔明け加工をされた孔とは異なり、板材の上面に突出しているため、隣接する箇所を加工するときに、パンチ工具の板押さえ部に干渉することがある。
例えば、図8に示すように、素材板材Wから製品板材w1,w2を、その外周のパンチ加工によって切り取る場合を考える。符号Hで示す箇所は、製品板材w1,w2を切り取るためのパンチ孔形成箇所であり、1回または複数回のパンチ動作によって打ち抜く。このようなパンチ加工のための工具の配置を、加工プログラムの自動プログラミング過程で行う。工具配置は、パンチ回数を減らして加工能率を上げるため、一般的に、1回で打ち抜ける箇所は1つの工具を配置する。
同図において、左側の製品板材w1に成形部分Cがあり、右側の製品板材w2の左側の辺aを、一つの大きなパンチ工具2で打ち抜くとする。パンチ工具2は、図に斜線を施して示す部分Haがパンチ孔の大きさに相当する断面形状の工具本体2aを有し、その周囲に、図中に鎖線で示すような円形の板押さえ部2bがある。
この場合、成形部分Cの加工の後で辺aの孔部分Haを加工しようとすると、成形部分Cを板押さえ部2bで潰してしまうことになる。
従来、このような成形加工の潰しの回避は、工具配置の後、成形部分Cの形状と隣接する加工の板押さえ部2bとが干渉していないかを判断したのち、成形部分Cを潰さないように、隣接加工の加工手順をオペレータが手動で変更していた。
隣接する成形部分同士の加工については、自動で加工手順を変更する提案もなされている(例えば特許文献1)。
特許第3405176号公報
しかし、上記のような加工手順の変更には、その検討等に時間がかかり、加工プログラムの生成の効率か悪いという問題点がある。また、一つの製品単位で修正できる部分は、一部の修正で済むが、ネスティング後に発生する潰しの問題については、再度修正しなければならない場合がある。
この発明の目的は、先に加工された成形部分が、後に行われる周辺のパンチ加工によって潰されることを回避でき、かつできるだけパンチ回数の少ない効率の良い工具配置が行える板材加工機用工具配置装置を提供することである。
この発明の他の目的は、最初の工具配置から、先に加工された成形部分が、後に行われる周辺のパンチ加工によって潰されることを回避でき、かつできるだけパンチ回数の少ない効率の良い工具配置が行え、後の干渉チェックを不要なものとすることである。
この発明のさらに他の目的は、パンチ回数、継ぎ目を減少させることである。
この発明のさらに他の目的は、パンチ加工時にワークホルダが潰されることを回避でき、かつできるだけパンチ回数の少ない効率の良い工具配置が行える板材加工機用工具配置装置を提供することである。
この発明の第1および第2の板材加工機用工具配置装置は、適用対象となる板材加工機(1)が、板材送り装置(13)またはパンチ工具送り装置により、上方に突出した成形部分(C)が形成された板材(W)をパンチ工具(2)に対してテーブル上で前後および左右に相対的に送り、前記パンチ工具(2)を用いて所定の大きさの孔明け加工を行う板材加工機(1)であって、前記パンチ工具(2)が工具本体(2a)とこの工具本体(2a)を包合し工具本体(2a)よりも大きい板押さえ部(2b)とを有するものである。
この発明における第1の発明の板材加工機用工具配置装置は、製品加工図形データ(D2,D3)に対し工具配置が定められた工具配置データ(D4)に対して、前記パンチ工具(2)による孔明け加工時に、前記成形部分(C)と板押さえ部(2b)とが干渉するか否かを判定する干渉判定手段(25)と、干渉する場合に、定められた基準に従い、またはオペレータの入力に従い、干渉するパンチ工具(2)よりも小さくて干渉しない別のパンチ工具(2)を複数並べて配置する工具配置手段(24)とを備える。
この構成の工具配置装置によると、パンチ工具(2)による孔明け加工時に、成形部分(C)と板押さえ部(2b)とが干渉するか否かが干渉判定手段(25)によって判別される。干渉する場合は、工具配置手段(24)により、干渉するパンチ工具(2)よりも小さくて干渉しない別のパンチ工具(2)を複数並べて配置するように工具配置の修正を行う。この工具配置の修正は、定められた基準に従って自動で行うようにしても良く、またオペレータの入力に従って行うようにしても良い。小さいパンチ工具(2)を用いると、板押さえ部(2b)の範囲も小さいため、成形部分(C)に対する干渉が回避でき、先に加工された成形部分(C)が、後に行われる周辺のパンチ加工によって潰されることを回避することができる。小さい工具(2)を用いると、パンチ回数が増えて効率が低下するが、干渉する場合にのみ小さい工具(2)を配置するので、できるだけ最初に配置した大きなパンチ工具(2)が用いられるものとでき、パンチ回数の増加による効率低下が抑制される。
なお、成形部分(C)は、板材(W)の中を工具寸法よりも長い寸法の曲部分を板材(W)と工具(2)を相対移動させて追曲げ加工した曲げ加工や、バーリング加工された部分であっても良い。
この発明における第2の板材加工機用工具配置装置は、製品加工図形データ(D2,D3)に対して、定められた基準により、成形部分(C)に対して板押さえ部(2b)が干渉しないパンチ工具(2)を選択して配置する工具配置手段(24A)を備えることを特徴とする。適用対象となる板材加工機(1)は第1の発明の場合と同じである。
この構成の場合、工具配置手段(24A)は、最初の工具配置のときから、定められた基準により、成形部分(C)に対して板押さえ部(2b)が干渉しないパンチ工具(2)を選択して配置する。そのため、最初の工具配置から、先に加工された成形部分(C)が、後に行われる周辺のパンチ加工によって潰されることを回避でき、かつできるだけパンチ回数の少ない効率の良い工具配置が行える。そのため、工具配置の修正のための干渉チェック過程が省ける。
この発明において、前記板材加工機が、前記パンチ工具(2)として、大きさの異なる複数種類のものを備える場合に、前記工具配置手段(24,24A)は、板押さえ部(2b)が成形部分(C)とは干渉しない最も大きなパンチ工具(2)を選択するものとすることが好ましい。
干渉しない最も大きなパンチ工具(2)を選択することで、パンチ回数をできるだけ低減して加工効率を上げることができ、また継ぎ目が少なくなるため、パンチ加工の品質が向上する。
この発明における第3の板材加工機用工具配置装置は、適用対象となる板材加工機(1)が、板材送り装置(13)またはパンチ工具送り装置により、板材(W)をパンチ工具(2)に対してテーブル上で前後および左右に相対的に送り、前記パンチ工具(2)を用いて所定の大きさの孔明け加工を行う板材加工機(1)であって、前記パンチ工具(2)が工具本体(2a)とこの工具本体(2a)を包合し工具本体(2a)よりも大きい板押さえ部(2b)とを有するものである。
第3の板材加工機用工具配置装置は、製品加工図形データ(D2,D3)に対し工具配置が定められた工具配置データ(D4)に対して、前記パンチ工具(2)による孔明け加工時に、前記板材送り装置(13)等における板材(W)の縁部を把持するワークホルダ(16)と板押さえ部(2b)とが干渉するか否かを判定する干渉判定手段(25)と、干渉する場合に、定められた基準に従い、またはオペレータの入力に従い、干渉するパンチ工具(2)よりも小さくて干渉しない別のパンチ工具(2)を複数並べて配置する工具配置手段(24)とを備える。
この構成の場合、干渉判定手段(25)および工具配置手段(24)により、第1の発明において成形部分(C)が潰されることを回避する処理と同様の処理を行うことにより、パンチ加工時にワークホルダ(16)が潰されることを回避でき、かつできるだけパンチ回数の少ない効率の良い工具配置が行える。
なお、第3の板材加工機用工具配置装置においても、適用対象となる板材加工機(1)が、板材送り装置(13)またはパンチ工具送り装置により、板材(W)をパンチ工具(2)に対してテーブル上で前後および左右に相対的に送り、前記パンチ工具(2)を用いて所定の大きさの孔明け加工を行う板材加工機(1)であって、前記パンチ工具(2)が工具本体(2a)とこの工具本体(2a)を包合し工具本体(2a)よりも大きい板押さえ部(2b)とを有するものであっても良い。
この発明における第1の板材加工機用工具配置装置は、製品加工図形データに対し工具配置が定められた工具配置データに対して、パンチ工具による孔明け加工時に、成形部分と板押さえ部とが干渉するか否かを判定する干渉判定手段と、干渉する場合に、定められた基準に従い、またはオペレータの入力に従い、干渉するパンチ工具よりも小さくて干渉しない別のパンチ工具を複数並べて配置する工具配置手段とを備えるため、先に加工された成形部分が、後に行われる周辺のパンチ加工によって潰されることを回避でき、かつできるだけパンチ回数の少ない効率の良い工具配置が手行える。
この発明における第2の板材加工機用工具配置装置は、製品加工図形データに対して、定められた基準により、成形部分に対して板押さえ部が干渉しないパンチ工具を選択して配置する工具配置手段を備えたものであるため、最初の工具配置から、先に加工された成形部分が、後に行われる周辺のパンチ加工によって潰されることを回避でき、かつできるだけパンチ回数の少ない効率の良い工具配置が行え、後の干渉チェックを不要なものとなる。
前記板材加工機が、前記パンチ工具として、大きさの異なる複数種類のものを備え、前記工具配置手段を、板押さえ部が成形部分とは干渉しない最も大きなパンチ工具を選択するものとした場合は、できるだけパンチ回数、継ぎ目を減少させることができる。
この発明における第3の板材加工機用工具配置装置は、製品加工図形データに対し工具配置が定められた工具配置データに対して、前記パンチ工具による孔明け加工時に、前記板材の縁部を把持するワークホルダと前記板押さえ部とが干渉するか否かを判定する干渉判定手段と、干渉する場合に、定められた基準に従い、またはオペレータの入力に従い、干渉するパンチ工具よりも小さくて干渉しない別のパンチ工具を複数並べて配置する工具配置手段とを備えるため、パンチ加工時にワークホルダが潰されることを回避でき、かつできるだけパンチ回数の少ない効率の良い工具配置が行える。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図5と共に説明する。この板材加工機用工具配置装置は、次の構成の板材加工機1を制御する加工プログラム22の自動プログラミング装置21に適用される。
板材加工機1は、板材送り装置13により、上方に突出した成形部分Cが形成された板材Wを、パンチ工具2に対してテーブル上で前後および左右に相対的に送り、前記パンチ工具2を用いて所定の大きさの孔明け加工を行うものである。パンチ工具2は、パンチ孔を明ける部分である工具本体2aと、この工具本体2aを包合して工具本体2aよりも大きい板押さえ部2bとを有するものである。なお、板材Wの前記相対送りは、パンチ工具2を移動させるパンチ工具送り装置(図示せず)で行うようにしても良い。
図2,図3は、板材加工機1の具体例を示す。この板材加工機1は、タレット式のパンチプレスからなり、フレーム5に、タレットからなる上下一対の工具支持体6,7が設けられている。これら上下の工具支持体6,7は、それぞれ複数のパンチ工具2およびダイ工具3を対向して設置したものであり、割出機構8により、任意の工具2,3が所定の加工位置Pに来るように旋回割出しされる。
加工位置Pには、この位置に割りだされたパンチ工具2を昇降駆動してパンチ加工を行わせるパンチ駆動機構9が設けられている。パンチ駆動機構9は、フレーム5に昇降自在に設置されてパンチ工具2を昇降させるラム10と、このラム10を昇降駆動する油圧式またはサーボモータ式等の駆動源11とでなる。
フレーム5には、板材Wを載せるテーブル12が設けられ、このテーブル12上で板材Wを把持して加工位置Pに対して前後左右に移動させる前記板材送り装置13が設けられている。板材送り装置13は、レール17上を前後(Y軸方向)移動するキャリッジ14に、左右移動するクロススライド15を搭載し、このクロススライド15に、板材Wの縁部を把持するワークホルダ16を取付けたものである。
工具支持体6,7に搭載されるパンチ工具2およびダイ工具3には、孔明け加工用のものと成形加工用のものとがあり、また種々の寸法,形状のものがある。孔明け加工用のパンチ工具2には、例えば丸孔用,角孔用,三角形孔用のもの等がある。成形加工用のパンチ工具2には、例えば図5(A)に示すエンボス状の成形部分Cや、同図(B)に示すルーバ状の成形部分Cを加工するものなどがある。
図4(A)は、孔明け用のパンチ工具2およびダイ工具3の例を示す。このパンチ工具2は、明けようとする孔の断面形状を持つ工具本体2aと、この工具本体2aの周囲に位置する板押さえ部2bとを、工具ホルダ2cに取付けたものである。板押さえ部2bは、単独のゴム部材、または押さえ用の板材をばね部材で支持したもの等からなる。孔明け用のダイ工具3は、パンチ工具2の工具本体2aが嵌合する孔3aを有するものである。
図4(B)に示すように、成形加工用のパンチ工具2は、下面に成形型となる凹部2dを設けたものである。成形加工用のダイ工具3は、上面に成形型部3dが突出したものである。
図3において、板材加工機1は、数値制御部およびプログラマコントローラ部を有する制御装置20により制御される。この制御装置20における数値制御部の制御は、前記加工プログラム22を解読して実行するものである。加工プログラム22は、NCコード等で記述されたものである。
図1において、自動プログラミング装置21は、コンピュータおよびこれに実行させる制御プログラム,データ等により構成される。自動プログラミング装置21は、ネスティング手段23、工具配置手段24、干渉判定手段25、実行NCデータ化手段26、および工具マスタファイル27を備える。
ネスティング手段23は、素材となる板材の寸法,形状のデータである素材データD1に対して、製品加工図形データD2で示される製品図形を、設定規則に従って配置することで、ネスティング済データD3を生成する手段である。製品加工図形データD2は、板材加工機1の加工済み形状となる製品wの図形データであり、製品wの外周形状やその内部に明ける孔,および内部に設ける成形部分Cの図形を線データで示したものである。
工具マスタファイル27は、板材加工機1に備えられる各パンチ工具2およびダイ工具3につき、工具番号に対応してその形状,寸法,加工種類(孔明け加工,成形加工の区別)のデータを登録した手段である。工具マスタファイル27において、パンチ工具2とこれに対応するダイ工具3とは、対として同じ工具番号によって管理される。
工具配置手段24は、この実施形態では、初期工具配置部24aと工具配置修正部24bとを有する。初期工具配置部24aは、ネスティング済データD3における製品加工図形データD2に対して、定められた基準(以下「設定基準」と称す)に従い、工具マスタファイル27のパンチ工具2を配置することで、工具配置データD4を生成する手段である。この設定基準として、例えば、可能な範囲で最も大きな寸法の工具2を選択する基準が設けられる。なお、パンチ工具2の配置が定まると、これに対となるダイ工具3の配置も定まることになる。
干渉判別手段25は、工具配置データD4に対して、パンチ工具2による孔明け加工時に、前記成形部分Cと板押さえ部2bとが干渉するか否かを判定する手段である。すなわち、板押さえ部2bの外周範囲内に成形部分Cが位置するか否かを判定する手段である。成形部分Cの一部でも位置すると、干渉有りと判定する。板押さえ部2bの外周範囲は、安全のために若干大きく認識して干渉判定を行うようにしても良い。
工具配置手段24における工具配置修正部24bは、干渉判定手段25によって干渉すると判定された場合に、干渉するパンチ工具2よりも小さくて成形部分Cに干渉しない別のパンチ工具2を複数並べて配置するように、工具配置データD4を修正する手段である。工具配置修正部24bは、板押さえ部2bが成形部分Cとは干渉しない最も大きなパンチ工具2を選択するものとすることが好ましい。
実行NCデータ化手段26は、工具配置データD4に対して、加工プログラム22として必要な各種の情報の付加や、最適化などを行い、制御装置20(図3)で実行可能なNCデータからなる加工プログラム22を生成する手段である。例えば、工具配置データD4における各工具位置の座標や工具種類の情報から、板材送り装置13の各軸の移動命令や、工具の割出命令を動作順に生成する。
上記構成による自動プログラミング装置21における工具配置装置の動作を説明する。工具配置手段24による初期工具配置部24aの処理によって作成された工具配置データD4が、例えば図2(A)に示すような工具配置であったとする。この例は、図8と共に前述した例と同じであり、左側の製品板材w1に成形部分Cがあり、右側の製品板材w2の左側の辺aを、一つの大きなパンチ工具2で打ち抜くものとする。パンチ工具2の工具本体2aは、図に斜線を施して示す部分Haを打ち抜く形状,大きさのものあり、その周囲に、図中に鎖線で示すような円形の板押さえ部2bがある。
干渉判定手段25は、各配置工具につき順次干渉判定を行う。上記部分Haのパンチ工具2の配置について干渉判定を行ったときは、このパンチ工具2の板押さえ部2bの外周範囲内に成形部分Cが位置することが認識される。このため、干渉判定手段25は、干渉有りと判定する。
この干渉判定手段25の干渉有りの判定に応答して、工具配置手段24の工具配置修正部24bは、設定基準に従い、干渉するパンチ工具2よりも小さくて干渉しない別のパンチ工具2を複数並べて配置する。図2(B)はその複数並べて配置した状態を示す。同図の例では、製品w2の辺aに沿って、パンチ工具2の位置を順次ずらせて3回で加工する追い抜き加工の工具配置とされている。同図のように小さなパンチ工具2を用いると、その板押さえ部2bが成形部分Cに干渉せず、成形部分Cを潰すことなく、上記部分Haの加工が行える。
工具配置修正部24bにおける上記設定基準は、例えば、板押さえ部2bが成形部分Cとは干渉しない最も大きなパンチ工具2を選択するものとされる。これにより、パンチ回数をできるだけ低減して加工効率を上げることができ、また継ぎ目が少なくなるため、パンチ加工の品質が向上する。
この構成の工具配置装置によると、このように、先に加工された成形部分Cが、後に行われる周辺のパンチ加工によって潰されることを回避でき、かつできるだけパンチ回数の少ない効率の良い工具配置が行える。
この実施形態の場合、初期工具配置部24aで一旦作成された工具配置データD4につき、干渉判定を行って工具配置の修正を行うものとしたため、ネスティングの変更があった場合にも、干渉判定および工具配置の修正が行える。すなわち、個々の製品加工図形データD2に対して工具配置を行った状態のデータについて、工具配置のデータと共に図形データの配置を変更した場合にも、干渉判定手段25および工具配置修正部24bを機能させることで、干渉時の工具配置変更が行える。
なお、干渉判定手段25は、加工順にかかわらず、パンチ工具2の板押さえ部2b内に成形部分Cが位置するときは常に干渉有りと判定するものとしてもよく、また加工順を判定条件に含み、成形部分Cの成形後に加工するパンチ工具2についてのみ、板押さえ部2b内に成形部分Cが位置するときに干渉有りと判定するものとしても良い。
また、上記実施形態では、工具配置手段24は、干渉判定手段25により干渉すると判定されたとに、設定基準に従って自動的に工具配置の変更を行うようにしたが、オペレータによるキーボードやマウス等の手動の入力で工具配置の変更を行うようにしても良い。すなわち、干渉するパンチ工具2よりも小さくて干渉しない別のパンチ工具2を配置するについて、どの工具2を用いるか、またその工具2を何処に配置するかの指定をオペレータの判断により行うようにしても良い。その場合、干渉判定手段25は、オペレータに干渉を知らせるための警告を発生するものとする。警告は、警告音により行うようにしても、また表示装置の画面にメッセージ,マーク,干渉部分の色別表示等によって行うようにしても、これらを併用しても良い。
さらに、第1の実施形態は、成形部分Cとの干渉を回避する工具配置を行うのものである場合につき説明したが、この板材加工機用工具配置装置は、図7に示すように、ワークホルダ16との干渉を回避する工具配置を行うのものとしても良い。
例えば、図1の第1の実施形態において、干渉判定手段15は、製品加工図形データD2に対し工具配置が定められた工具配置データDに対して、パンチ工具2による孔明け加工時に、ワークホルダ16とパンチ工具2の板押さえ部2bとが干渉するか否かを判定するものとする。工具配置手段24の工具配置修正部24bは、例えば図7(A)のように干渉する場合に、設定基準に従い、干渉するパンチ工具2よりも小さくて干渉しない別のパンチ工具2を、例えば図7(B)のように、複数並べて配置するものとする。
この構成の場合、パンチ加工時にワークホルダ16が潰されることを回避でき、かつできるだけパンチ回数の少ない効率の良い工具配置が行える。
この場合も、工具配置修正部24bは、オペレータの入力に従って工具配置を修正するものとしても良い。
また、図1における干渉判定手段15は、上記の成形部分Cとの干渉と、ワークホルダ16との干渉の両方の判定を行うようにしても良い。また、工具配置手段24における工具配置修正部24bは、上記の成形部分Cとの干渉を小さなパンチ工具2で避けるように行う工具配置の修正と、ワークホルダ16との干渉を避けるように行う工具配置の修正との両方を行うものとしても良い。
図6は、この発明の他の実施形態を示し、第2の発明の実施形態に対応する。この実施形態では、工具配置手段24Aが、ネスティング済データD3における各製品加工図形データD2に対して、設定基準により、成形部分Cに対して板押さえ部2bが干渉しないパンチ工具2を選択して配置するものとしてある。上記設定基準として、板押さえ部2bが成形部分Cとは干渉しない最も大きなパンチ工具2を選択する基準を有するものとしてある。この実施形態におけるその他の構成は、図1〜図5に示す第1の実施形態と同じであるので、対応部分に同一符号を付して重複する説明を省略する。
この実施形態の場合、工具配置手段24Aは、最初の工具配置のときから、設定基準により、成形部分Cに対して板押さえ部2bが干渉しないパンチ工具2を選択して配置する。そのため、最初の工具配置から、先に加工された成形部分Cが、後に行われる周辺のパンチ加工によって潰されることを回避でき、かつできるだけパンチ回数の少ない効率の良い工具配置が行える。そのため、工具配置の修正のための干渉チェック過程が省ける。
なお、図6に示す実施形態においても、図7に示すように、ワークホルダ16との干渉を回避する工具配置を行うのものとしても良い。
すなわち、図6の工具配置手段24Aは、製品加工図形データD2に対して、所定の基準により、ワークホルダ16に対して板押さえ部2bが干渉しないパンチ工具2を選択して配置するものとしても良い。
この構成の場合も、板材加工機1がパンチ工具2として、大きさの異なる複数種類のものを備え、工具配置手段24Aは、板押さえ部2bがワークホルダ16とは干渉しない最も大きなパンチ工具2を選択するものとしても良い。
また、工具配置手段24Aは、成形部分Cとワークホルダ16との両方に対して板押さえ部2bが干渉しないパンチ工具2を選択して配置するものとしても良く、その場合に、板押さえ部2bが成形部分Cおよびワークホルダ16とは干渉しない最も大きなパンチ工具2を選択するものとしても良い。
この発明の第1の実施形態にかかる板材加工機用工具配置装置を備えた自動プログラミング装置の概念構成を示すブロック図、および工具配置の修正前後の状態を示す説明図である。 同板材加工機用工具配置装置における工具配置の修正前後の状態を示す説明図である。 適用対象となる板材加工機の一例を示す正面図である。 その孔明け加工用および成形加工用のパンチ工具,ダイ工具の組み合わせをそれぞれ示す破断正面図である。 成形部分の各種の例の断面図および斜視図である。 この発明の他の実施形態にかかる板材加工機用工具配置装置の概念構成を示すブロック図である。 この発明のさらに他の実施形態にかかる板材加工機用工具配置装置による工具配置の修正処理を示す説明図である。 成形部分と孔明け用のパンチ工具との干渉例の説明図である。
符号の説明
1…板材加工機
2…パンチ工具
2a…工具本体
2b…板押さえ部
3…ダイ工具
20…制御装置
21…自動プログラミング装置
22…加工プログラム
23…ネスティング手段
24…工具配置手段
24a…初期工具配置部
24b…工具配置修正部
24A…工具配置手段
25…干渉判定手段
a…辺
C…成形部分
D2…製品加工図形データ
D3…ネスティング済データ
D4…工具配置データ
Ha…部分
W…板材
w1,w2…製品板材

Claims (4)

  1. 板材送り装置またはパンチ工具送り装置により、上方に突出した成形部分が形成された板材をパンチ工具に対してテーブル上で前後および左右に相対的に送り、前記パンチ工具を用いて所定の大きさの孔明け加工を行う板材加工機であって、前記パンチ工具が工具本体とこの工具本体を包合し工具本体よりも大きい板押さえ部とを有するものに適用される板材加工機用工具配置装置であって、
    製品加工図形データに対し工具配置が定められた工具配置データに対して、前記パンチ工具による孔明け加工時に、前記成形部分と板押さえ部とが干渉するか否かを判定する干渉判定手段と、干渉する場合に、定められた基準に従い、またはオペレータの入力に従い、干渉するパンチ工具よりも小さくて干渉しない別のパンチ工具を複数並べて配置する工具配置手段とを備えた板材加工機用工具配置装置。
  2. 板材送り装置またはパンチ工具送り装置により、上方に突出した成形部分が形成された板材をパンチ工具に対してテーブル上で前後および左右に相対的に送り、前記パンチ工具を用いて所定の大きさの孔明け加工を行う板材加工機であって、前記パンチ工具が工具本体とこの工具本体を包合し工具本体よりも大きい板押さえ部とを有するものに適用される板材加工機用工具配置装置であって、
    製品加工図形データに対して、定められた基準により、成形部分に対して板押さえ部が干渉しないパンチ工具を選択して配置する工具配置手段を備えた板材加工機用工具配置装置。
  3. 前記板材加工機は、前記パンチ工具として、大きさの異なる複数種類のものを備え、前記工具配置手段は板押さえ部が成形部分とは干渉しない最も大きなパンチ工具を選択するものとした請求項1または請求項2記載の板材加工機用工具配置装置。
  4. 板材送り装置またはパンチ工具送り装置により、板材をパンチ工具に対してテーブル上で前後および左右に相対的に送り、前記パンチ工具を用いて所定の大きさの孔明け加工を行う板材加工機であって、前記パンチ工具が工具本体とこの工具本体を包合し工具本体よりも大きい板押さえ部とを有するものに適用される板材加工機用工具配置装置であって、 製品加工図形データに対し工具配置が定められた工具配置データに対して、前記パンチ工具による孔明け加工時に、前記板材の縁部を把持するワークホルダと前記板押さえ部とが干渉するか否かを判定する干渉判定手段と、干渉する場合に、定められた基準に従い、またはオペレータの入力に従い、干渉するパンチ工具よりも小さくて干渉しない別のパンチ工具を複数並べて配置する工具配置手段とを備えた板材加工機用工具配置装置。
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