JP2009022975A - パンチプレスおよび長孔加工方法 - Google Patents

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秀久 西部
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Abstract

【課題】 直線状や曲線状の長孔を継ぎ目無く加工することができるパンチプレスを提供する。
【解決手段】 パンチプレスは、パンチ加工手段10、板材送り手段13、上下の工具支持体2,3、金型割出手段8、および加工制御手段18を備える。上下の工具支持体2,3に、板材Wにパンチ孔を開けるためのパンチ金型4およびダイ金型5と、継ぎ目取りツール6および継ぎ目取りダイ7とを設置する。加工制御手段18により、追抜き加工制御と継ぎ目取り加工制御とを行う。追抜き加工制御は、パンチ位置に割り出したパンチ金型4およびダイ金型5を用いて複数のパンチ孔を連続して形成することで板材Wに平面方向に延びる長孔を形成する。継ぎ目取り加工制御は、パンチ位置に割り出した継ぎ目取りツール6および継ぎ目取りダイ7を用いて前記長孔における各パンチ孔の継ぎ部に生じた小突起である継ぎ目を除去する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、板材に綺麗に長孔を加工することができるパンチプレス、およびそのパンチプレスを用いた長孔加工方法に関する。
パンチプレスを用いて板材に長孔を加工する場合、所望の長孔の形状に沿って複数のパンチ孔を連続して形成する方法が採られる。しかし、この方法によると、長孔における各パンチ孔の継ぎ部に小突起状の継ぎ目が生じる。そのため、精度が要求される箇所や、製品になった時に目につきやすい箇所に位置する長孔については、長孔の加工終了後、サンダー等の手作業により前記継ぎ目を除去していた。
特許文献1には、特殊な金型を使用することで、前記継ぎ目をほとんど生じさせることなく長孔を加工できる技術が開示されている。また、特許文献2には、板材を打ち抜き加工したときに、打ち抜き孔の周囲に形成されるバリを除去する技術が開示されている。
特許第3401908号 特開2006−95597号公報
上記従来のように、パンチプレスによる長孔加工後に手作業で継ぎ目を除去するのは、継ぎ目除去作業が煩わしく、作業の能率も悪い。特許文献1の技術によれば、パンチプレスだけで継ぎ目無く綺麗に長孔を加工することが可能である。しかし、この技術は、特殊な金型を使用するため、長孔が直線状である場合には適用できるが、長孔が曲線状である場合には適用できないという問題がある。
この発明の目的は、直線状や曲線状の長孔を継ぎ目無く加工することができるパンチプレスを提供することである。
この発明の他の目的は、長孔加工の継ぎ目取りを良好に行えるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、パンチプレスを用いて直線状や曲線状の長孔を継ぎ目無く加工する方法を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、長孔加工の継ぎ目取りに好適な工具を提供することである。
この発明のパンチプレスは、板材にパンチ加工を行うパンチ加工手段と、板材を前記パンチ加工手段のパンチ位置へ送る板材送り手段と、上金型を複数設置可能な上側の工具支持体と、前記上金型に対応する下金型を複数設置可能な下側の工具支持体と、これら上側の工具支持体および下側の工具支持体の上金型および下金型を前記パンチ位置に割り出す金型割出手段と、前記パンチ加工手段、板材送り手段、および金型割出手段を制御する加工制御手段とを備える。前記複数の上金型および下金型のうち少なくとも1組は、板材にパンチ孔を開けるためのパンチ金型およびダイ金型であり、他の少なくとも1組は、継ぎ目取りツールおよび継ぎ目取りダイである。前記加工制御手段は、前記金型割出手段に前記パンチ金型およびダイ金型を前記パンチ位置に割り出させ、この割り出されたパンチ金型およびダイ金型を用いて複数のパンチ孔を連続して形成することで板材に平面方向に延びる長孔を形成するように、前記板材送り手段およびパンチ加工手段に板材送りおよびパンチ加工をさせる追抜き加工制御と、前記金型割出手段に前記継ぎ目取りツールおよび継ぎ目取りダイを前記パンチ位置に割り出させ、この割り出された継ぎ目取りツールおよび継ぎ目取りダイを用いて前記長孔における各パンチ孔の継ぎ部に生じた小突起である継ぎ目を除去するように、前記板材送り手段およびパンチ加工手段に板材送りおよび加工をさせる継ぎ目取り加工制御とを行わせる。
このパンチプレスの構成によれば、まず、パンチ金型およびダイ金型をパンチ位置に割り出し、その割り出されたパンチ金型およびダイ金型を用いて複数のパンチ孔を連続して形成することで、板材に平面方向に延びる長孔を形成し、次に、継ぎ目取りツールおよび継ぎ目取りダイをパンチ位置に割り出し、その割り出された継ぎ目取りツールおよび継ぎ目取りダイを用いて前記長孔における各パンチ孔の継ぎ部に生じた小突起である継ぎ目を除去する。これにより、継ぎ目の無い綺麗な長孔を加工することができる。この長孔加工は、加工制御手段によりパンチ加工手段、板材送り手段、および金型割出手段を制御することで、自動で行われる。
この発明において、前記継ぎ目取りツールは、ヤスリまたは砥石状の刃先部を有し、この刃先部を前記長孔の継ぎ目に当てながら昇降を繰り返すことで継ぎ目を除去するものであるのがよい。
刃先部を継ぎ目に当てながら昇降を繰り返すことで継ぎ目を除去するものであると、パンチ加工手段の金型昇降機能を用いて継ぎ目取りツールを作動させることができる。継ぎ目取りツールは昇降動作を行うだけであるので、幅の狭い長孔内にも刃先部を挿入して継ぎ目取り加工を行わせることができる。
この発明の長孔加工方法は、板材にパンチ加工を行うパンチ加工手段と、板材を前記パンチ加工手段のパンチ位置へ送る板材送り手段と、上金型を複数設置可能な上側の工具支持体と、前記上金型に対応する下金型を複数設置可能な下側の工具支持体と、これら上側の工具支持体および下側の工具支持体の上金型および下金型を前記パンチ位置に割り出す金型割出手段と、前記パンチ加工手段、板材送り手段、および金型割出手段を制御する加工制御手段とを備えたパンチプレスを用いて板材に長孔を加工する方法である。前記複数の上金型および下金型のうち少なくとも1組として、板材にパンチ孔を開けるためのパンチ金型およびダイ金型を設置するとともに、他の少なくとも1組として、小突起を除去する継ぎ目取りツールおよび継ぎ目取りダイを設置する。そして、前記金型割出手段により前記パンチ金型およびダイ金型を前記パンチ位置に割り出させ、この割り出されたパンチ金型およびダイ金型を用いて複数のパンチ孔を連続して形成することで板材に平面方向に延びる長孔を形成させるように、前記板材送り手段およびパンチ加工手段に板材送りおよびパンチ加工をさせ、次に、前記金型割出手段により前記継ぎ目取りツールおよび継ぎ目取りダイを前記パンチ位置に割り出させ、この割り出された継ぎ目取りツールおよび継ぎ目取りダイを用いて前記長孔における各パンチ孔の継ぎ部に生じた小突起である継ぎ目を除去するように、前記板材送り手段およびパンチ加工手段に板材送りおよび加工をさせる。
この長孔加工方法によれば、まず、パンチ金型およびダイ金型をパンチ位置に割り出し、その割り出されたパンチ金型およびダイ金型を用いて複数のパンチ孔を連続して形成することで、板材に平面方向に延びる長孔を形成し、次に、継ぎ目取りツールおよび継ぎ目取りダイをパンチ位置に割り出し、その割り出された継ぎ目取りツールおよび継ぎ目取りダイを用いて前記長孔における各パンチ孔の継ぎ部に生じた小突起である継ぎ目を除去する。これにより、継ぎ目の無い綺麗な長孔を加工することができる。
この発明の継ぎ目取りツールは、複数のパンチ孔を連続して形成することで板材に平面方向に延びる長孔を形成する際に各パンチ孔の継ぎ部に生じた小突起である継ぎ目を除去するためのツールであって、パンチプレスに支持される被支持部と、この被支持部の先端に設けられたヤスリまたは砥石状の刃先部を有し、この刃先部を前記長孔の継ぎ目に当てながら昇降を繰り返すことで継ぎ目を除去するものである。
この継ぎ目取りツールによれば、刃先部を継ぎ目に当てながら昇降を繰り返すことで継ぎ目を除去するため、パンチ加工手段の金型昇降機能を用いて継ぎ目取りツールを作動させることができる。継ぎ目取りツールは昇降動作を行うだけであるので、狭い長孔内に刃先部を挿入して継ぎ目取り加工を行わせることができる。
この発明のパンチプレスは、板材にパンチ加工を行うパンチ加工手段と、板材を前記パンチ加工手段のパンチ位置へ送る板材送り手段と、上金型を複数設置可能な上側の工具支持体と、前記上金型に対応する下金型を複数設置可能な下側の工具支持体と、これら上側の工具支持体および下側の工具支持体の上金型および下金型を前記パンチ位置に割り出す金型割出手段と、前記パンチ加工手段、板材送り手段、および金型割出手段を制御する加工制御手段とを備えたパンチプレスであって、前記複数の上金型および下金型のうち少なくとも1組は、板材にパンチ孔を開けるためのパンチ金型およびダイ金型であり、他の少なくとも1組は、継ぎ目取りツールおよび継ぎ目取りダイであって、前記加工制御手段は、前記金型割出手段に前記パンチ金型およびダイ金型を前記パンチ位置に割り出させ、この割り出されたパンチ金型およびダイ金型を用いて複数のパンチ孔を連続して形成することで板材に平面方向に延びる長孔を形成するように、前記板材送り手段およびパンチ加工手段に板材送りおよびパンチ加工をさせる追抜き加工制御と、前記金型割出手段に前記継ぎ目取りツールおよび継ぎ目取りダイを前記パンチ位置に割り出させ、この割り出された継ぎ目取りツールおよび継ぎ目取りダイを用いて前記長孔における各パンチ孔の継ぎ部に生じた小突起である継ぎ目を除去するように、前記板材送り手段およびパンチ加工手段に板材送りおよび加工をさせる継ぎ目取り加工制御とを行わせるものであるため、直線状や曲線状の長孔を継ぎ目無く加工することができる。
この発明のパンチプレスにおいて、前記継ぎ目取りツールは、ヤスリまたは砥石状の刃先部を有し、この刃先部を前記長孔の継ぎ目に当てながら昇降を繰り返すことで継ぎ目を除去するものとした場合は、長孔加工の継ぎ目取りを良好に行える。
この発明の長孔加工方法は、板材にパンチ加工を行うパンチ加工手段と、板材を前記パンチ加工手段のパンチ位置へ送る板材送り手段と、上金型を複数設置可能な上側の工具支持体と、前記上金型に対応する下金型を複数設置可能な下側の工具支持体と、これら上側の工具支持体および下側の工具支持体の上金型および下金型を前記パンチ位置に割り出す金型割出手段と、前記パンチ加工手段、板材送り手段、および金型割出手段を制御する加工制御手段とを備えたパンチプレスを用いて板材に長孔を加工する長孔加工方法であって、前記複数の上金型および下金型のうち少なくとも1組として、板材にパンチ孔を開けるためのパンチ金型およびダイ金型を設置するとともに、他の少なくとも1組として、小突起を除去する継ぎ目取りツールおよび継ぎ目取りダイを設置し、
前記金型割出手段により前記パンチ金型およびダイ金型を前記パンチ位置に割り出させ、この割り出されたパンチ金型およびダイ金型を用いて複数のパンチ孔を連続して形成することで板材に平面方向に延びる長孔を形成させるように、前記板材送り手段およびパンチ加工手段に板材送りおよびパンチ加工をさせ、次に、前記金型割出手段により前記継ぎ目取りツールおよび継ぎ目取りダイを前記パンチ位置に割り出させ、この割り出された継ぎ目取りツールおよび継ぎ目取りダイを用いて前記長孔における各パンチ孔の継ぎ部に生じた小突起である継ぎ目を除去するように、前記板材送り手段およびパンチ加工手段に板材送りおよび加工をさせるため、パンチプレスを用いて直線状や曲線状の長孔を継ぎ目無く加工することができる。
この発明の継ぎ目取りツールは、複数のパンチ孔を連続して形成することで板材に平面方向に延びる長孔を形成する際に各パンチ孔の継ぎ部に生じた小突起である継ぎ目を除去するためのツールであって、パンチプレスに支持される被支持部と、この被支持部の先端に設けられたヤスリまたは砥石状の刃先部を有し、この刃先部を前記長孔の継ぎ目に当てながら昇降を繰り返すことで継ぎ目を除去するものであるため、長孔加工の継ぎ目取りに好適に使用できる。
この発明の実施形態を図面と共に説明する。図1は、この実施形態のパンチプレスの概略構成を示す平面図、図2はその側面図である。このパンチプレスは、フレーム1における上フレーム部1aおよび下フレーム部1bに、上側および下側の工具支持体である上下のタレット2,3が互いに同心の垂直軸回りに回転自在に支持されている。これらタレット2,3には、それぞれ複数の上金型および下金型が円周方向に並べて設置されている。複数の上金型および下金型のうち少なくとも1組はパンチ金型4およびダイ金型5であり、他の少なくとも1組は継ぎ目取りツール6および継ぎ目取りダイ7である。
上下のタレット2,3は、フレーム1に設置された金型割出手段8により、希望の金型がパンチ位置Pに割り出される。金型割出手段8は、上下のタレット2,3を、例えば共通のモータ(図示せず)により、チェーン等の駆動伝達系を介して互いに同期回転させるものである。
パンチ金具4および継ぎ目取りツール6は、パンチ位置Pに割り出された状態で、ラム9により昇降駆動される。ラム9は、図示しないガイド部材を介して上フレーム部1aに昇降自在に支持され、パンチ加工手段10で昇降駆動される。パンチ加工手段10は、例えばサーボモータ11とその回転をラム9の直線運動に変換する運動変換機構12とからなる。
板材Wは、加工箇所がパンチ位置Pにくるように、板材送り手段13によりテーブル14上を前後左右に送られる。板材送り手段13は、前後(Y方向)移動するキャリッジ15に、左右(X方向)移動するクロススライド16を設置し、板材Wの端部を把持するワークホルダ17をクロススライド16に取付けたものとしてある。
このパンチプレスの全体、例えば前記金型割出手段8、パンチ加工手段10、および板材送り手段13は、コンピュータ式の数値制御装置等からなる加工制御手段18によって制御される。加工制御手段18は、パンチ金型4およびダイ金型5を用いた通常のパンチ加工制御の他に、パンチ金型4およびダイ金型5を用いて板材に長孔を開ける長孔加工制御と、継ぎ目取りツール6および継ぎ目取りダイ7を用いて、前記長孔加工制御によって加工された長孔の継ぎ目を除去する継ぎ目取り制御とを行う。これらの制御については、後で説明する。
図3はパンチ金型4およびダイ金型5によるパンチ加工を示す図である。筒状のダイ金型5により下から支えられた板材Wに対し、凸状のパンチ金型4を上からパンチすることにより、パンチ金型4の凸部4aおよびダイ金型5の孔5aの断面形状に相当する例えば長方形や円形のパンチ孔H1,H2(図7、図9)が板材Wに開けられる。この実施形態には、長方形のパンチ孔H1用および円形のパンチ孔H2用の2組のパンチ金型4およびダイ金型5がタレット2,3に設置されている。
図4は継ぎ目取りツール6および継ぎ目取りダイ7を示す斜視図である。継ぎ目取りツール6は、下端にヤスリまたは砥石状の刃先部6aを有するツールであって、上タレット2の金型設置孔2aに昇降自在に設けられていて、上部の被支持部6bによりラム9に支持されて昇降自在とされる。図示のものは、刃先部6aが円柱状とされていて、その外周面がヤスリ状になっている。継ぎ目取りダイ7は、中央部に、継ぎ目取りツール6が下降してきたときに挿入される孔7aを有する。
継ぎ目取りツール6の昇降は、例えば、ラム9に押し下げられて下降し、ラム9が上昇すると、図示しないばね部材の弾性反発力により上昇復帰するものとされている。あるいは、被支持部6bをラム9と係合させて、ラム9の上昇により強制引上げされるようにしてもよい。
継ぎ目取りツール6の刃先部6aの形状は図のものに限らず、例えば図5に示す形状としてもよい。同図(A)は角柱状としたものを示す。同図(B)は先端側ほど先細りの円すい台状としたものを示す。また、同図(C)は先端側ほど先細りの四角すい台状としたものを示す。加工する長孔の形状や目的、用途に応じて、適正な継ぎ目取りツール6を用いるのがよい。なお、図示は省略するが、それぞれの継ぎ目取りツール6に対応する継ぎ目取りダイ7が選択される。各継ぎ目取りダイ7には、対応する適正な継ぎ目取りツール6の刃先部6aの形状に合わせた孔が形成されている。
このパンチプレスによる継ぎ目無し長孔加工の方法について、図6のフローチャートと共に説明する。まず、追抜き加工制御により、図7のように板材Wに所定形状の長孔20を加工する。追抜き加工制御は、金型割出手段8にパンチ金型4およびダイ金型5をパンチ位置Pに割り出させ(ステップ1)、この割り出されたパンチ金型4およびダイ金型5を用いて複数のパンチ孔H1を連続して形成することで板材Wに長孔20を形成するように、板材送り手段13およびパンチ加工手段10に板材送りおよびパンチ加工をさせる(ステップ2)制御である。この追抜き加工により形成された長孔20における各パンチ孔H1の継ぎ部には、図7の部分拡大図に示すように、長孔20の内側に突き出た小突起状の継ぎ目21が生じている。この継ぎ目21は、パンチ加工されたせん断面における主にだれ側に生じる(図8(B)の部分拡大図を参照)。
次に、継ぎ目取り加工制御により、前記継ぎ目21を除去する。継ぎ目取り加工制御は、金型割出手段8に継ぎ目取りツール6および継ぎ目取りダイ7をパンチ位置Pに割り出させ(ステップ3)、この割り出された継ぎ目取りツール6および継ぎ目取りダイ7を用いて長孔20の継ぎ目21を除去するように、板材送り手段13およびパンチ加工手段10に板材送りおよびパンチ加工をさせる(ステップ4)制御である。具体的には、図8に示すように、継ぎ目取りツール6の刃先部6aを長孔20の中に挿入し、この刃先部6aを長孔20の継ぎ目21に当てながら昇降を繰り返すことで継ぎ目21を除去する。その際、刃先部6aの昇降に合わせて、板材送りを行う。板材送りのピッチは、例えば刃先部6aの1昇降当たり0.5mm程度が好ましい。
上記継ぎ目取りツール6の動作は、継ぎ目21がある箇所でだけピンポイントで行わせるようにしてもよく、あるいは刃先部6aの昇降を継続させながら刃先部6aを相対的に長孔20の壁面に沿って移動させることで、結果的に継ぎ目21が除去されるようにしてもよい。ピンポイントで継ぎ目取りツール6の動作を行わせる場合、追抜き加工制御におけるパンチ金型4のサイズや送りのピッチ等の情報から、継ぎ目21の位置を確認することができる。
長孔20が円弧状である場合は、図9に示すように、円形のパンチ孔H2を開けるパンチ金型4およびダイ金型5を用いて追抜き加工制御を行う。この場合にも、図9の部分拡大図に示すように、長孔20における各パンチ孔H2の継ぎ部に、長孔20の内側に突き出た小突起状の継ぎ目21が生じる。前記同様、この継ぎ目21を、継ぎ目取り加工制御により除去する。長孔20が直線状である場合は、継ぎ目取りツール6の刃先部6aの断面形状は問わないが、長孔20が円弧状である場合は、継ぎ目取りツール6の刃先部6aが円形のものを用いる。刃先部6aの断面形状が矩形であると、刃先部6aの角部が長孔20の継ぎ目21以外の箇所に当たるが、刃先部6aの断面形状が円形であるとその恐れがない。
このように、追抜き加工制御によって、板材Wに平面方向に延びる長孔20を形成した後、継ぎ目取り加工制御によって、上記長孔20における各パンチ孔H1,H2の継ぎ部に生じた小突起である継ぎ目21を除去することにより、継ぎ目の無い綺麗な長孔を加工することができる。この長孔加工は、加工制御手段18により金型割出手段8、パンチ加工手段10、および板材送り手段13を制御することによって自動で行われるため、生産効率が良い。また、パンチ金型4および継ぎ目取りツール6の形状を選ばず、様々な形状のものを用いることができるので、上記直線状や円弧状の長孔20に限らず任意形状の長孔20を加工することができる。
継ぎ目取りツール6による継ぎ目取り加工は、継ぎ目取りツール6の刃先部6aを継ぎ目21に当てながら昇降を繰り返すことで継ぎ目21を除去するものであるため、パンチ加工手段10の金型昇降機能を用いて継ぎ目取りツール6を作動させることができる。また、継ぎ目取りツール6は昇降動作を行うだけであるので、幅の狭い長孔20内にも刃先部6aを挿入して継ぎ目取り加工を行わせることができる。
この実施形態の継ぎ目取りツール6は、刃先部6aを外周がヤスリ状のものとしたが、刃先部6aが砥石からなるものとしてもよい。
また、継ぎ目取りツール6を回転させることで継ぎ目21を除去するようにしてもよい。
この発明の実施形態にかかるパンチプレスの概略構成を示す平面図である。 同パンチプレスの概略構成を示す側面図である。 パンチ金型およびダイ金型によるパンチ加工を示す図である。 継ぎ目取りツールおよび継ぎ目取りダイの斜視図である。 (A)〜(C)はそれぞれ異なる継ぎ目取りツールの刃先部の斜視図である。 長孔加工方法を示すフローチャートである。 長孔加工の一過程を示す平面図である。 (A)は長孔加工の異なる過程を示す平面図、(B)はその破断側面図である。 異なる長孔加工の一過程を示す平面図である。
符号の説明
2,3…工具支持体
4…パンチ金型
5…ダイ金型
6…継ぎ目取りツール
6a…刃先部
7…継ぎ目取りダイ
8…金型割出手段
10…加工手段
13…板材送り手段
18…加工制御手段
20…長孔
21…継ぎ目
H1,H2…パンチ孔
W…板材

Claims (4)

  1. 板材にパンチ加工を行うパンチ加工手段と、板材を前記パンチ加工手段のパンチ位置へ送る板材送り手段と、上金型を複数設置可能な上側の工具支持体と、前記上金型に対応する下金型を複数設置可能な下側の工具支持体と、これら上側の工具支持体および下側の工具支持体の上金型および下金型を前記パンチ位置に割り出す金型割出手段と、前記パンチ加工手段、板材送り手段、および金型割出手段を制御する加工制御手段とを備えたパンチプレスであって、
    前記複数の上金型および下金型のうち少なくとも1組は、板材にパンチ孔を開けるためのパンチ金型およびダイ金型であり、他の少なくとも1組は、継ぎ目取りツールおよび継ぎ目取りダイであって、
    前記加工制御手段は、
    前記金型割出手段に前記パンチ金型およびダイ金型を前記パンチ位置に割り出させ、この割り出されたパンチ金型およびダイ金型を用いて複数のパンチ孔を連続して形成することで板材に平面方向に延びる長孔を形成するように、前記板材送り手段およびパンチ加工手段に板材送りおよびパンチ加工をさせる追抜き加工制御と、
    前記金型割出手段に前記継ぎ目取りツールおよび継ぎ目取りダイを前記パンチ位置に割り出させ、この割り出された継ぎ目取りツールおよび継ぎ目取りダイを用いて前記長孔における各パンチ孔の継ぎ部に生じた小突起である継ぎ目を除去するように、前記板材送り手段およびパンチ加工手段に板材送りおよび加工をさせる継ぎ目取り加工制御と、
    を行わせるものであるパンチプレス。
  2. 前記継ぎ目取りツールは、ヤスリまたは砥石状の刃先部を有し、この刃先部を前記長孔の継ぎ目に当てながら昇降を繰り返すことで継ぎ目を除去するものとした請求項1記載のパンチプレス。
  3. 板材にパンチ加工を行うパンチ加工手段と、板材を前記パンチ加工手段のパンチ位置へ送る板材送り手段と、上金型を複数設置可能な上側の工具支持体と、前記上金型に対応する下金型を複数設置可能な下側の工具支持体と、これら上側の工具支持体および下側の工具支持体の上金型および下金型を前記パンチ位置に割り出す金型割出手段と、前記パンチ加工手段、板材送り手段、および金型割出手段を制御する加工制御手段とを備えたパンチプレスを用いて板材に長孔を加工する長孔加工方法であって、
    前記複数の上金型および下金型のうち少なくとも1組として、板材にパンチ孔を開けるためのパンチ金型およびダイ金型を設置するとともに、他の少なくとも1組として、小突起を除去する継ぎ目取りツールおよび継ぎ目取りダイを設置し、
    前記金型割出手段により前記パンチ金型およびダイ金型を前記パンチ位置に割り出させ、この割り出されたパンチ金型およびダイ金型を用いて複数のパンチ孔を連続して形成することで板材に平面方向に延びる長孔を形成させるように、前記板材送り手段およびパンチ加工手段に板材送りおよびパンチ加工をさせ、
    次に、前記金型割出手段により前記継ぎ目取りツールおよび継ぎ目取りダイを前記パンチ位置に割り出させ、この割り出された継ぎ目取りツールおよび継ぎ目取りダイを用いて前記長孔における各パンチ孔の継ぎ部に生じた小突起である継ぎ目を除去するように、前記板材送り手段およびパンチ加工手段に板材送りおよび加工をさせる長孔加工方法。
  4. 複数のパンチ孔を連続して形成することで板材に平面方向に延びる長孔を形成する際に各パンチ孔の継ぎ部に生じた小突起である継ぎ目を除去するためのツールであって、パンチプレスに支持される被支持部と、この被支持部の先端に設けられたヤスリまたは砥石状の刃先部を有し、この刃先部を前記長孔の継ぎ目に当てながら昇降を繰り返すことで継ぎ目を除去する継ぎ目取りツール。
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