JPH07265967A - プレスによる追切り加工方法および装置並びに金型 - Google Patents

プレスによる追切り加工方法および装置並びに金型

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JPH07265967A
JPH07265967A JP6063991A JP6399194A JPH07265967A JP H07265967 A JPH07265967 A JP H07265967A JP 6063991 A JP6063991 A JP 6063991A JP 6399194 A JP6399194 A JP 6399194A JP H07265967 A JPH07265967 A JP H07265967A
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JP
Japan
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punch
blade portion
die
plate material
press
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JP6063991A
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English (en)
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Hiroshi Shibuya
浩 澁谷
Yoshito Inotsume
吉人 猪爪
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Amada Co Ltd
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Amada Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 追切り加工途中で一度切離しても、継目の発
生をなくし、製品精度の向上と工数の低減を図る。 【構成】 下部回転金型ホルダ41a,41bに支持さ
れた下金型17と、この下金型17と協働して板材Wに
加工を行なうべく対向して設けた上部回転金型ホルダ3
7a,37bに上下動可能かつ上方向に付勢して支持さ
された上金型11とを備え、上金型11にて板材Wを剪
断する最終段階にてラム23と上金型11との間に介在
させるスペーサ67をラム23と上金型11との間に出
入可能に設け、かつ上金型11の下部の断面形状とほぼ
矩形状に成形すると共に、上金型11の当該下部に下方
向へ突出した前側下端刃部87と、この前側下端刃部8
7より高位置にして後側のコーナ部に丸味を備えた後側
上端刃部89とを中間刃部91により接続した態様の刃
部を設けてなることを特徴する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プレスによる追切り
加工方法および装置並びに金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプレスによる追切り加工方法およ
び装置並びに金型としては、特公平4−16248号公
報あるいは特公平4−59975号公報に記載されてい
る追切り加工方法および装置が知られている。
【0003】すなわち、追切り加工を行なう場合は、ス
ロッティング金型を用いて加工が行なわれていて、追切
り途中のストロークでは、パンチの刃部の前側下端刃部
のみがワーク,ダイに届き、パンチの刃部の高位置にあ
る後側上端刃部はワークに届かないようにストロークさ
せる。このため、抜きカスは途中のストロークでは元の
ワークから切離されず、ダイ内部の空間内に巻かれ、最
終ストロークでパンチの刃部の後側上端刃部がワーク,
ダイに届くようストローク量を大きくして、抜きカスを
切離すようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した従来
のプレスによる追切り加工方法および装置並びに金型で
は、金型サイズ、板厚、材質により一回に加工できる最
大加工長さが制御される。このことは、抜きカスはダイ
の空間部に巻取られるが、その巻取られる長さに制限が
あるからである。
【0005】そのため、最大加工長さより長い加工につ
いては、一度切離して再加工するために、切離した部分
で継目が発生するという問題があった。従って、発生し
た継目は後工程で修正しなければならず、製品精度の低
下および工数のアップの要因となってしまう。
【0006】この発明の目的は、追切り加工途中で一度
切離しても、継目の発生をなくし、製品精度の向上と工
数の低減を図ったプレスによる追切り加工方法および装
置並びに金型を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明のプレスによる追切り加工方法は、一定のス
トローク長で上下動するラムを備えてなるプレスにより
板材に追切り加工を行なう方法にして、上記プレスに備
えた下部回転金型ホルダに装着されたダイと協働する上
部回転金型ホルダに装着されたパンチの下部の断面形状
をほぼ矩形状となし、かつ上記パンチの当該下部に、下
方向へ突出した前側下端刃部と、この前側下端刃部より
高位置にして後側のコーナ部に丸味を備えた後側上端刃
部とを中間刃部により接続した態様の刃部を備えてな
り、前記ラムにより前記パンチを打圧して前記板材に加
工を行なうときに前記パンチの前記後側上端刃部が上記
板材を剪断する前にラムによるパンチの打圧を解除して
パンチを上昇復帰せしめる工程と、前記板材の送りを歩
進的に行なう工程とを繰返しつつ板材に追切り加工を行
ない、最終的段階においてパンチのストロークを変更せ
しめて前記パンチの前記後側と上端刃部により板材の剪
断を行ない、更に前記パンチを180度回転させたり、
他の矩形状のパンチで最終剪断を行なうことを特徴とす
るものである。
【0008】また、この発明のプレスによる追切り加工
装置は、板材の加工を行なうパンチを打圧すべく一定ス
トローク長で上下動するラムを備えてなるプレスと、下
部回転金型ホルダに支持されたダイと、このダイと協働
して板材に加工を行なうべく前記下部回転金型ホルダに
対向して設けた上部回転金型ホルダに上下動可能かつ上
方向に付勢して支持されたパンチとを備えてなり、この
パンチにて板材を剪断する最終段階にてパンチのストロ
ークを変更せしめるべく設け、かつ前記パンチの下部の
断面形状をほぼ矩形状に形成すると共に、パンチの当該
下部に下方向へ突出した前側下端刃部と、この前側下端
刃部より高位置にして後側のコーナ部に丸味を備えた後
側上端刃部とを中間刃部により接続した態様の刃部を備
えてなることを特徴とするものである。
【0009】さらに、この発明の金型は、パンチの下部
の断面形状をほぼ矩形状に形成すると共に、パンチの当
該下部に下方へ突出した前側下端刃部と、この前側下端
刃部より高位置にして後側のコーナ部に丸味を備えた後
側上端刃部とを中間刃部により接続した態様の刃部を設
けてなることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】以上のようなプレスによる追切り加工方法およ
び装置並びに金型とすることにより、パンチの下部に断
面形状を矩形状に形成した刃部を設け、この刃部の前側
に下方向へ突出した前側下端刃部と後側のコーナ部に丸
味を備えた後側上端刃部とを設け、前側下端刃部と後側
上端刃部とを中間刃部にて連結して形成した。この刃部
にて板に追切り加工を施す際は、まず、パンチに形成し
た前側下端刃部にて歩進的に板材に追切り加工を行な
い、加工長さが長い場合は途中で一度切離して作業を行
なう。
【0011】切離し作業は、ラムとパンチとの間に介在
物を介在させることによりストロークが変化し、パンチ
に設けた後側上端刃部により剪断を行なう。剪断された
板材の形状は後側上端刃部のコーナ部に丸味が付けられ
ているので、再度追切り加工をしても継目が生ずること
がない。また、最終段階の剪断時はパンチを180度回
転させたり、他の矩形状のパンチで最終段階の剪断を行
なうので、切断された板材のコーナ部に生じた丸味は取
除かれて直角状態となる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。なお、この発明を実施する一実施例とし
てタレットパンチプレスを採用したが、この機種に限定
するものではなく、また、タレットパンチプレスは、既
に公知の構成のものであるため詳細な図示と説明を省略
する。
【0013】図4を参照するに、タレットパンチプレス
1は、ベース3の両側に立設したサイドフレーム5,7
に上部フレーム9を支持された門型フレームより成って
いる。前記上部フレーム9の下面には、多数の上金型1
1を装着した円盤状の上部タレット13が上部回転軸1
5によって回転自在に装着してある。またベース3の上
面には、各上金型11と対向した多数の下金型17を装
着した下部タレット19が下部回転軸21によって回転
自在に装着してある。前記上部タレット13および下部
タレット19が、フレーム内に装着したサーボモータ
(図示省略)により同期して同方向へ回動されることに
より、上下の金型11,17は、上部フレーム9の下面
に上下動自在に装着したラム23の直下位置に割出し位
置決めされるものである。
【0014】前記ベース3の上面付近における前後面に
は、図4において左右方向に延伸したガイドレール25
がそれぞれ装着してあり、各ガイドレール25には可動
テーブル27が移動自在に支承されている。各可動テー
ブル27は、ベース3上に固定した固定テーブル29の
前後両側に位置しており、固定テーブル29を跨いだ態
様で前後方向に延伸したキャリッジベース31により、
各可動テーブル27は一体的に連結してある。前記キャ
リッジベース31上には、可動テーブル27の移動方向
に対し直交した前後方向に移動自在のキャリッジ33が
装着してあり、このキャリッジ33には、板状のワーク
Wの一側縁部を把持自在の複数のクランプ装置35が前
後方向に位置調節自在に装着してある。
【0015】前記上部タレット13の上面の適数箇所
(本実施例においては対称位置)には、図5および図6
に示すように上部タレット13に対して回転自在の上部
回転金型ホルダ37a,37bが回転自在に装着してあ
り、此等の上部回転金型ホルダ37a,37bは、上部
タレット13に放射方向に延伸して回転自在に装着した
第1連動部材39と連動して回転するように連動連結し
てある。また、下部タレット19が前記上部回転金型ホ
ルダ37a,37bと対応した位置には、下部回転金型
ホルダ41a,41bが下部タレット19に対して回転
自在に装着してあり、此等の下部回転金型ホルダ41
a,41bは、下部タレット19に放射方向に延伸して
回転自在に装着した第2連動部材43と連動して回転す
るように連動連結してある。
【0016】前記第1連動部材39と第2連動部材43
との構成はほぼ同様の構成であり、それぞれの両端部
は、上部タレット13、下部タレット19の外周縁から
放射方向へ僅かに突出してある。第1連動部材39の端
部は、上部フレーム9に装着した上部伝動装置45にお
ける第1伝動軸47の端部と係合自在であり、第2連動
部材43の端部は、ベース3に装着した下部伝動装置4
9における第2電動軸51の端部と係合自在である。前
記上下の伝動装置45,49は、ほぼ同様の構成をなし
ており、それぞれフレームに適宜に装着したサーボモー
タのごとき回転駆動装置53に連動連結してある。
【0017】したがって、第1連動部材39の端部が第
1伝動軸47の端部と係合し、第2連動部材43の端部
が第2伝動軸51の端部と係合した状態にあるときに、
回転駆動装置53を回転駆動することにより、上部回転
金型ホルダ41a,41bが同時に同方向へ回転される
こととなる。よって、上下の回転金型ホルダ37a,3
7b;41a,41bに支持された上下の金型11,1
7は上下のタレット13,19に対して回動されること
となり、上下のタレット13,19に対して任意の方向
に金型の方向性を位置決めできるものである。
【0018】また、回転駆動装置53を連続的に回転さ
せることにより、上部回転金型ホルダ37a,37bお
よび下部回転金型ホルダ41a,41bが同時に同方向
へ連続的に回転されることとなる。よって、上下の回転
金型ホルダ37a,37b,41a,41bにて支持さ
れた上下の金型11,17は連続的に同一方向へ回転さ
れることなる。
【0019】次に、この実施例の主要部である上部回転
金型ホルダ37a,37bに装着された上金型11(パ
ンチ)について、更に詳細に説明する。
【0020】図1を参照するに、上金型11が支持され
た上金型組立体55の上方部には、前記上部フレーム9
に設けられたストローク変更装置57として例えばエア
シリンダ59,61が設けてある。エアシリンダ59の
先端部には、ピストンロッド63が水平に取付けてあ
り、左右方向に伸縮自在となっている。また、エアシリ
ンダ61の先端部には、ピストンロッド65を介して介
在物としてのスペーサ67が取付けてあり、ピストンロ
ッド65の左右方向の伸縮によって、スペーサ67が左
右方向へ移動してラム23と上金型11との間に出入す
るようになっている。なお、上述したストローク変更装
置57は、既に公知の構成のものであるため、その作用
については説明を省略する。
【0021】上金型組立体55としての中空筒形状から
なるパンチガイド69は、前記上部回転金型ホルダ37
a,37b内へ位置決め用キー71を介して装着され、
パンチガイド69の内部に上金型11が上下動自在とな
るよう、上金型11に形成したキー溝73にパンチガイ
ド69に設けたキー75が挿入されている。また、パン
チガイド69の外周部には、ガイド69を板材Wから浮
かすために上方向へ常に付勢したリフトスプリング77
が介装してある。
【0022】上金型11の上部には、上金型11の頭部
11Aに連結されたパンチボディ11Bがねじ79で固
定してある。頭部11Aの外周部には上金型11を板材
Wから抜き取るように上方向へ付勢したストリップスプ
リング81が介装してある。更に、上金型11の下部の
断面形状と同形状の孔を有したストリッパプレート83
を、前記パンチガイド69に締結部材85としてねじ等
を介して固定してある。
【0023】上金型11の下部形状については、図2を
併せて参照するに、上金型11の下部の断面形状はほぼ
矩形状に形成してある。この上金型11の下部は、板材
Wの進行方向の前側、すなわち、図1および図2におい
て左端に下方向へ突出した前側下端刃部87が形成して
あり、かつ板材Wの進行方向の後側、図1および図2に
おいて右側には、上記前側下端刃部87より高位置の後
側上端刃部89が水平状に形成してある。また、後側上
端刃部89のコーナ部(図1,図2において右側)には
適当な曲率半径Rにて丸味が形成されている。
【0024】そして、上記前側下端刃部87と後側上端
刃部89とは、任意の曲線状の中間刃部91により接続
してある。曲線状の中間刃部91は、例えば曲率半径R
1のものと、曲率半径R2のものとからなり、後側上端
刃部89が前側下端刃部87に連接せしめてある。
【0025】上金型11にて板材Wを追切りした際、例
えば打抜かれたカスは曲線状中間刃部91にて円弧を描
きながら下金型17内へ入りこむことになる。
【0026】下部回転金型ホルダ41a,41bには、
前述したごとく上金型11に対応する下金型17が軸心
を一致させて図1に示されているように嵌着してある。
下金型17の裏逃げ部93を例えば打抜かれたカスの引
掛かりを防止するために逆円錐形状に傾斜して形成して
ある。而して、打抜かれ抜きカスは下金型17の裏逃げ
部93に引掛からず、下金型17の下方へ落し易くする
ことができる。
【0027】上記構成により、その作用としては、図を
参照するに、図3は加工順序を示し、図3(A)は加工
スタートK1,図3(B)は加工途中K2,図3(C)
は加工途中で一度切離した時K3の上金型11の動きを
示し、図3(D)は比較のために従来の追切り加工時の
板材を平面的に表したもので、図3(E)は本実施例の
追切り加工時の板材を平面的に表したものである。
【0028】まず、図3(A)より順次説明する。図示
のごとくラム(図示省略)により上金型11を打圧し
て、上金型11に形成した前側下端刃部87と中間刃部
91にて板材Wに切込みを入れる(加工スタートK
1)。なお、この時の上金型11のストロークは、介在
物であるスペーサ67(図示省略))が上金型11とラ
ム23との間に挿入されず、エアシリンダ59のピスト
ンロッド63にて上金型11のストロークが制限されて
いて、後側上端刃部89は板材Wの表面より離れた位置
でストローク限となる。上金型11に形成した前側下端
刃部87と中間刃部91にて板材Wに切込みを入れる
と、切れカスWaは円弧を描きながら下金型17(図示
省略)の裏逃げ部93内に入り込む。
【0029】この時の切断面は図3(E)に示されたK
1のごとく直角状に切断され、図3(D)に示されたK
1のごとく従来と同様な切り口である。
【0030】次に、図3(B)に示されているごとく、
上金型11の上下動を繰返すことにより、追切り加工が
繰返えされ、抜きカスWaは渦巻状に巻かれ下金型19
の裏逃げ部93内に収納される(加工途中K2)。
【0031】この時の追切り平面形状は、図3(E)に
示されているごとく、直線状の加工穴が板材Wに加工さ
れる。なお、この時の加工穴の状態は図3(D)のK2
にて示された従来の加工状態と同一である。
【0032】更に加工が進み、最大加工長さより長い加
工が必要な場合は、一度切離してから再加工を要し図3
(C)に示された加工手段K3を行なう。すなわち、図
示省略したがスペーサ67を上金型11とラム23との
間に挿入し、エアシリンダ59のピストンロッド63を
縮少して、上金型11の下降限ストロークを増す。この
ため、上金型11に形成した後側上端刃部89にて板材
Wを剪断し抜きカスWaは剪断されて下金型17の裏逃
げ部93より落下排出される。
【0033】この時の切り口は、図3(E)のK3に示
されているごとく、後側と上端刃部89のコーナ部には
適当な曲率半径Rにて丸味が形成されているため、切断
部には丸味が付けられて剪断が行なわれる。このため、
次に剪断を行なっても継目(ノッチ)が付くことがな
い。なお、図3(D)に示した従来のK3位置での切り
口形状では、直角剪断のため次に剪断加工を行なうと継
目(ノッチ)か生じてしまう。
【0034】そして、再び剪断加工を続行し最終位置で
最終切断K4が行なわれる。なお、最終切断K4は図中
に点線で関連を示してある。すなわち、図3(E)に示
されているごとく、図3(C)の動作により最終切断が
行われるので板材Wの切り区には丸味が付いているの
で、図示を省略したが上金型11が装着されている上部
回転金型ホルダ37a,37bを回転駆動装置53の動
作により回転する。そして、上金型11を180度回転
して再度切断加工を施す。このため、切り口に付いた丸
味は上金型11に形成した前側下端刃部87により剪断
されて直角形状となり加工を終了する。なお、従来は図
3(D)に示したごとく一度の剪断で切り口は直角三角
形状となる。
【0035】上述した板材の追切り加工を行なうことに
より、従来発生していた継目(ノッチ)がなく、きれい
に高精度な追切り加工がなされる。
【0036】なお、この発明は、前述した実施例に限定
されることなく、適宜な変更を行なうことにより、その
他の態様で実施し得るものである。例えば、本実施例で
は最終切断時に上金型11を180度回転させて切り口
に付いた丸味を除去したが、幅寸法の等しい他の四角形
金型を用いて切断加工しても可能である。また、ラムに
特公平4−16248号公報のように、ストローク制御
可能な油圧シリンダを用いることにより、パンチのスト
ローク位置を図3(A),(B)のように制御する方法
でもよい。
【0037】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、この発明によれば、上金型の下部に形成した
後側と上端刃部のコーナ部に丸味を形成したことにより
切り口に継目が発生することなく、製品精度の向上と後
工程での修正を要しないため工数の低減を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の主要部を示し、上金型の断面説明図
である。
【図2】図1におけるII矢視部の拡大底面図である。
【図3】この発明における作用説明図である。
【図4】この発明を実施する一実施例のタレットパンチ
プレスの正面説明図である。
【図5】図4におけるV−V線に沿った拡大平面説明図
である。
【図6】図5における下側から見た概略的な拡大側面説
明図である。
【符号の説明】
1 タレットパンチプレス(プレス) 11 上金型(パンチ) 17 下金型(ダイ) 23 ラム 37a,37b 上部回転金型ホルダ 41a,41b 下部回転金型ホルダ 67 スペーサ(介在物) 87 前側下端刃部 89 後側上端刃部 91 中間刃部 W 板材 R 曲率半径

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定のストローク長で上下動するラムを
    備えてなるプレスにより板材に追切り加工を行なう方法
    にして、上記プレスに備えた下部回転金型ホルダに装着
    されたダイと協働する上部回転金型ホルダに装着された
    パンチの下部の断面形状をほぼ矩形状となし、かつ上記
    パンチの当該下部に、下方向へ突出した前側下端刃部
    と、この前側下端刃部より高位置にして後側のコーナ部
    に丸味を備えた後側上端刃部とを中間刃部により接続し
    た態様の刃部を備えてなり、前記ラムにより前記パンチ
    を打圧して前記板材に加工を行なうときに前記パンチの
    前記後側上端刃部が上記板材を剪断する前にラムによる
    パンチの打圧を解除してパンチを上昇復帰せしめる工程
    と、前記板材の送りを歩進的に行なう工程とを繰返しつ
    つ板材に追切り加工を行ない、最終的段階においてパン
    チのストロークを変更せしめて前記パンチの前記後側上
    端刃部により板材の剪断を行ない、更に前記パンチを1
    80度回転させたり、他の矩形状のパンチで最終剪断を
    行なうことを特徴とするプレスによる追切り加工方法。
  2. 【請求項2】 板材の加工を行なうパンチを打圧すべく
    一定ストローク長で上下動するラムを備えてなるプレス
    と、下部回転金型ホルダに支持されたダイと、このダイ
    と協働して板材に加工を行なうべく前記下部回転金型ホ
    ルダに対向して設けた上部回転金型ホルダに上下動可能
    かつ上方向に付勢して支持されたパンチとを備えてな
    り、このパンチにて板材を剪断する最終段階にてパンチ
    のストロークを変更せしめるべく設け、前記パンチの下
    部の断面形状をほぼ矩形状に形成すると共に、パンチの
    当該下部に下方向へ突出した前側下端刃部と、この前側
    下端刃部より高位置にして後側のコーナ部に丸味を備え
    た後側上端刃部とを中間刃部により接続した態様の刃部
    を備えてなることを特徴とするプレスによる追切り加工
    装置。
  3. 【請求項3】 パンチの下部の断面形状をほぼ矩形状に
    形成すると共に、パンチの当該下部に下方へ突出した前
    側下端刃部と、この前側下端刃部より高位置にして後側
    のコーナ部に丸味を備えた後側上端刃部を中間刃部によ
    り接続した態様の刃部を設けてなることを特徴とする金
    型。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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