JP2007090400A - 板材加工機における追抜き加工方法および追抜き加工金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バリの発生のない追抜き加工が可能であり、かつ一種類の金型を使用した生産性の高い追抜き加工が可能な板材加工機における追抜き加工方法および追抜き加工金型の提供。
【解決手段】 上部金型1は上部パンチガイド9と、上部パンチガイドに上下動可能に嵌合した上部パンチ21と、上部パンチの下端部の側面形状を上に凸の円弧状凹部23に形成し、円弧状凹部の板材進入方向側下端部25を円弧状凹部の前側下端部27より高い位置に設けてなり、下部金型3は下部パンチガイド33を設け、下部パンチガイドに下部パンチガイド孔41と切断屑排出孔43とを設け、下部パンチガイド孔に上部パンチの円弧状凹部に係合可能な円弧部を上部に形成した下部パンチ45を上下動可能に設けてなる板材加工機における追抜き加工金型。
【選択図】 図1

Description

本発明は板材加工機における追抜き加工方法および追抜き加工金型に関する。特に、追抜き加工時にバリが生じない追抜き加工方法および追抜き加工金型に関する。
板金材の打抜加工においては、抜き穴の下面または抜かれた側の上面にバリが生じるという問題がある。従来から、打抜き加工時のバリの発生を防止するための打抜加工方法が研究されており、例えば、パンチとダイによって板金材の打抜加工を行うに当たって、下型にパンチを有する第1の金型で半抜き加工を行って打抜穴の裏面に予め「だれ」を生じさせ、次いで上型にパンチを有する第2の金型で表面側から打抜を行って打抜穴の表面及び裏面に「だれ」を生じさせるバリ無し加工方法が知られている(例えば、特許文献1)。
また、追抜き加工用金型として、パンチに対する板材の相対的な進行方向の前縁側に下方向に突出した前側下端刃部を設け、また抜きかすを切り落とすために後側上端刃部を前記前側下端刃部より高位置に形成した構成のものもある(例えば、特許文献2)。
また、シヤー角の付いたパンチにより板材を変形させた後に、材料送りを行って、その送られた材料の後部をダイの中に別途に設けた切り刃で切断する構成の追抜き加工金型もある(例えば、特許文献3)。
特開平10−109118号公報 特開平6−154901号公報 特開平7−51766号公報
特許文献1の打抜加工方法は、打抜加工を第1工程用の金型と第2工程用の金型の2種類の金型を使用して、2工程に分けて行うことによりバリの発生を抑制した単発抜き用の金型である。また、この方法に使用する金型を追抜き加工に使用することも可能ではあるが、金型交換のため加工工数が多くなることや、金型費用も多くなるなどの問題がある。
また、特許文献2、3の金型は共に、追抜き加工用金型ではあるがバリが発生するという問題がある。
本発明は上述の如き問題を解決するためになされたものであり、本発明の課題は、バリの発生のない追抜き加工が可能であり、かつ一種類の金型を使用した生産性の高い追抜き加工が可能な板材加工機における追抜き加工方法および追抜き加工金型を提供するものである。
上述の課題を解決する手段として請求項1に記載の板材加工機における追抜き加工方法は、上部パンチを上部パンチガイドに上下動可能に支持すると共に、該上部パンチの下端部の側面形状を上に凸の円弧状凹部に形成し、該円弧状凹部の板材進入方向側下端部を該円弧状凹部の前側下端部より高い位置に設けてなる上部金型と、前記上部パンチに対応する下部パンチを下部パンチガイドに上下動可能に支持すると共に、前記上部パンチの円弧状凹部に係合可能な円弧部を上端部に形成してなる下部金型とを使用する次の工程からなることを要旨とするものである。
1.前記上部金型と下部金型との間の所定の位置に板材を位置決め後、上下板押さえの間に板材を挟持する、
2.前記下部金型の下部パンチを上昇させて、前記板材の表面に突出した円弧状の凸部を形成する、
3.上部板押さえを上昇させて、前記上部パンチの円弧状前側下端部方向に板材を送材する、
4.前記上部パンチの板材進入方向側下端部を板材に当接寸前まで下降させて板材の表面側に突出した前記円弧状の凸部の前部と側面を切断すると共に、該切断部を下向きに切り曲げる、
5.工程2〜4を繰り返した後に、前記上部パンチの板材進入方向側下端部をダイ穴に挿入するまで下降させて、板材の表面側に突出した前記円弧状の凸部を切断する、
請求項2に記載の板材加工機における追抜き加工金型は、板材加工機における追抜き加工金型にして、上部金型は上部パンチガイドと、該上部パンチガイドに上下動可能に嵌合した上部パンチと、前記上部パンチの下端部の側面形状を上に凸の円弧状凹部に形成し、該円弧状凹部の板材進入方向側下端部を該円弧状凹部の前側下端部より高い位置に設けてなり、下部金型は下部パンチガイドを設け、該下部パンチガイドに下部パンチガイド孔と切断屑排出孔とを設け、該下部パンチガイド孔に前記上部パンチの円弧状凹部に係合可能な円弧部を上部に形成した下部パンチを上下動可能に設けてなることを要旨とするものである。
請求項3に記載の板材加工機における追抜き加工金型は、請求項2に記載の板材加工機における追抜き加工金型において、前記切断屑排出孔は前記下部パンチガイド孔の前側に設けたことを要旨とするものである。
請求項4に記載の板材加工機における追抜き加工金型は、請求項1、2、3に記載の板材加工機における追抜き加工金型において、前記下部パンチの下方に該下部パンチを上下動させる昇降手段を設けたことを要旨とするものである。
本発明によれば、上部パンチと下部パンチとを設け、下部パンチにより板材Wの下方から表面側へ突出した円弧状の凸部を形成し、この円弧状の凸部を上部パンチにより上方から切断するものであるから、切断穴の上面及び下面にバリが全く発生することなく追抜き加工を行うことができる。
また、この時、連続的な下向きの曲げを同時に行うことにより、切断屑が切断屑排出孔側に向かって円弧状に形成されるので、下部金型に設けた切断屑排出孔から容易に機外へ排出することができる。
また、本発明によれば、2種類の金型を使用することなく、1種類の追抜き加工金型によりバリ無しの追抜き加工が行うことができるので、加工能率が向上する。
以下、本発明の実施の形態を図面によって説明する。
図1は、本発明に係る追抜き加工金型の説明図であり、総括的に示す上部金型1と下部金型3とをタレットパンチプレスなどの板材加工機(図示省略)の上部金型ホルダー5(上部タレット)と下部金型ホルダー7(下部タレット)に装着した状態を示したものである。
なお、タレットパンチプレス本体の構成は公知であるので、タレットパンチプレス本体の図示と詳細な説明は省略してある。
上部金型ホルダー5にはパンチ装着孔11が設けてあり、このパンチ装着孔11に上部パンチガイド9が上下方向に摺動自在に装着してある。この上部パンチガイド9の下面は板押さえを兼ねたものとなっている。また、上部パンチガイド9には、前記パンチ装着孔11の外周部に上下方向に設けたキー溝(図示省略)に係合するキー(図示省略)が設けてあり、このキーとキー溝の係合により、上部パンチガイド9は前記上部金型ホルダー5に対する回転が規制してある。
前記パンチ装着孔11上部の外周には、パンチ装着孔11に連通する開口部を有する複数の座繰り穴13が等間隔に配置してあり、前記上部パンチガイド9の上部には、前記座繰り穴13の方向に水平に張り出した複数のフランジ部材15が設けてある。
このフランジ部材15と座繰り穴13との間には、前記上部パンチガイド9を上方に付勢するリフトスプリング17が弾装してある。なお、上部パンチガイド9は、上部パンチガイド9の上限位置を規制する上限位置規制手段(図示省略)により所定の高さに保持されるように設けてある。
例えば、上限位置規制手段として、前記座繰り穴13にショルダーボルトを立設し、このショルダーボルトの軸部に鍔付きブッシュを昇降自在に嵌合し、この鍔付きブッシュと座繰り穴13の間に前記リフトスプリング17を弾装し、この鍔付きブッシュの鍔部に前記フランジ部材15の先端部を支持するようにすることにより、前記リフトスプリング17の上限位置を規制する構成にしても構わない。
前記上部パンチガイド9には、下端部に前後方向(図1において左右方向)に長手方向を有する長方形断面の上部パンチ21が上下動可能に嵌合してある。この上部パンチ21の下端部の長手方向の側面形状(図1参照)は、上に凸の円弧状凹部23となるように形成してある。前記上部パンチ21において、板材進入方向側の前記円弧状凹部23の下端部25が該円弧状凹部の前側下端部27より高い位置になるように設けてある。
なお、前記上部パンチ21には、上部パンチ21が前記上部パンチガイド9に対して回転するのを規制するための回転規制機構として、上部パンチガイド9に上下方向にキー溝(図示省略)が設けてあり、この上部パンチガイド9のキー溝に上下方向にのみ摺動可能に係合するキー(図示省略)が前記上部パンチ21に設けてある。
これにより、前記上部パンチ21は前記上部金型ホルダー5(上部タレット)に対する回転が規制されている。すなわち、上部金型ホルダー5(上部タレット)に対する上部パンチ21の方向性が特定の方向に規制することができる。
また、前記上部パンチ21の上部には上部パンチ21より外方へ水平方向に張り出したパンチヘッド29がボルト(図示省略)などにより固定してある。このパンチヘッド29と前記上部パンチガイド9の上面との間には前記リフトスプリング17よりもばね定数が大きいストリッパースプリング31が弾装してある。
前記下部金型ホルダー7(下部タレット)には、下部パンチガイド33を装着する装着孔35が設けてある。この装着孔35の上部には下部パンチガイド33のフランジ部33fが係合する段部35dが形成してある。この下部パンチガイド33の上部には前記上部パンチ21が係合する長方形の切り刃を有するダイ穴37が形成してある。
前記下部パンチガイド33の前記ダイ穴37の下方には、該ダイ穴37を包含する円筒状の中間空洞部39が形成してあり、この中間空洞部39の下方には、断面形状が長方形の下部パンチガイド孔41が設けてあり、この下部パンチガイド孔41の前側には弓形の切断屑排出孔43が設けてある。
図1に示すように、上述の下部パンチガイド孔41には、長方形断面を有する下部パンチ45の下部摺動部45sが上下方向に摺動自在に嵌合してある。前記下部パンチ45の上部には、前記上部パンチ21の円弧状凹部23に係合可能な長方形断面を有する円弧部45tが形成してある。
なお、この円弧部45tは前記ダイ穴37より若干小さく作られており、ダイ穴37内を通過自在に設けてあると共に、前記上部パンチガイド9にも嵌合可能に設けてある。
また、前記下部摺動部45sの下部の前後には、水平に突出したピン状のスプリング係止部材47が設けてあり、このスプリング係止部材47の上面に当接して、前記下部パンチ45を常時下方向へ付勢する一対のストリッパースプリング49が前記下部パンチガイド孔41の前後に上下方向に設けた溝51の内部に装着してある。なお、前記下部パンチガイド33の上面は、前記上部パンチガイド9の下面と協働して板材Wを押圧挟持する板押さえにもなっている。
前記下部パンチ45の下方のタレットパンチプレス本体の下部フレーム53には、前記下部パンチ45の下面を上方向へ押圧または押圧を解除して、前記下部パンチを上下動させる昇降手段55が設けてある。
この昇降手段55には、油圧シリンダまたは空圧シリンダを用いることもできるが、図1には、楔機構を使用した昇降手段55の例が示してある。
前記下部パンチ45の下方のタレットパンチプレス本体の下部フレーム53には、図示しないガイド部材により、上下方向にのみ移動自在に設けた昇降部材57が設けてある。この昇降部材57には下面に傾斜面を備えた上部楔部材59が取り付けてある。この上部楔部材59の下には、この上部楔部材59の傾斜面に係合する傾斜面を備えた下部楔部材61が図示しないガイド部材により、左右方向へ水平移動自在に設けてある。
前記下部楔部材61には、前記上部楔部材59を前記下部パンチ45の下面の方向へ押し上げるように、上部楔部材59の下に下部楔部材61を挿入または引き抜くように移動させる押しねじ63の先端が回転自在に連結してある。
押しねじ63の他端部には、スプライン(図示省略)が形成してあり、そのスプライン部の軸端は軸受け部材65に回転自在に支持してある。また、下部楔部材61と軸受け部材65の間には前記下部フレーム53上に固定したナット部材67が設けてあり、このたナット部材67に前記押しねじ63が螺合してある。
また、前記押しねじ63のスプライン部にはサーボモータ69の主軸に設けたギヤ71に係合させてある。
上記構成の昇降手段55において、サーボモータ69を回転駆動すれば、ギヤ71により、スプライン部を介して押しねじ63が回転すると同時に前進または後退して、前記上部楔部材59が昇降または下降することになる。押しねじ63を前進させて、上部楔部材59が前記下部パンチ45の下面に当接した後、さらに上部楔部材59を前記ストリッパースプリング49の下方向への付勢力に抗して押し上げることにより、下部パンチ45を上昇させることができる。
押しねじ63を後退させれば、前記下部パンチ45は前記ストリッパースプリング49の下方向への付勢力により下降する。
一方、前記上部金型1と下部金型3の中心を通る工具中心TCから若干後方に偏心(e)した位置には加工中心PC(打撃中心)があり、この加工中心PC上における前記上部パンチ21の上方には、上下運動の速度およびストローク位置が制御自在の打撃子73が位置している。
なお、打撃子73の速度およびストローク位置の制御は、サーボモータ駆動のタレットパンチプレスではサーボモータにより制御されており、油圧駆動のタレットパンチプレスでは、油圧シリンダの速度およびストローク位置がNC装置に制御されるている。
前記下部パンチガイド33の弓形の切断屑排出孔43の下には、追抜き加工で発生した切断屑を機外へ排出するシューター75が配置してある。このシューター75は排気装置(図示省略)につながれており、下部パンチガイド33から落下してくる切断屑を下部パンチガイド33内に詰まるのを防止する効果がある。
次に、上述の追抜き加工金型による追抜き加工動作について、図1と図5〜図9を参照しながら説明する。なお、図5〜図9は加工動作を概念的に表現している図面であり、主要構成部品のみを記載し、その他の構成は省略してある。
(ア).前記上部金型1と下部金型3との間の所定の位置に板材Wを位置決め後、上下板押さえ(上部パンチガイド9と下部パンチガイド33)の間に板材Wを挟持する(図5参照)。なお、板材Wの位置決めはタレットパンチプレスなどの板材加工機(図示省略)のX−Y位置決め装置のクランプ77に挟持された状態で行われる(請求項1の第1工程)。
(イ).上記(ア)工程で板材Wを所定の位置に位置決め挟持すると同時に前記下部金型3の下部パンチ45を上昇させて、上部パンチガイド9と下部パンチ45との協働により前記板材Wの表面側に突出した円弧状の凸部Tを形成する(請求項1の第2工程、図6参照)。
このとき、上部パンチ21は下部パンチ45により、形成される凸部Tの高さ位置に保持しておく。あるいは、下部パンチ45の上昇と共に板材Wを保持した状態で上昇してもよい。この場合、板材Wの凸部Tがよりきれいに形成される。
なお、形成する凸部Tの高さは板厚程度、あるいは板厚より小さい量だけ上向きに形成し切断はおこなわない。
(ウ).前記上部板押さえ(上部パンチガイド9)を上昇させて前記板材Wを送材し、板材Wの表面側に突出した円弧状の凸部Tを円弧状の前側下端部方向に位置決めする。このときの位置は、円弧状の凸部Tの前側が前側下端部27に達しない位置とする(請求項1の第3工程)。
(エ).上部板押さえ(上部パンチガイド9)を下降させ、板材Wを挟持すると共に、前記上部パンチ21の板材進入方向側下端部25を板材Wに当接寸前まで下降させて下部パンチガイド33と上部パンチ21との協働により、板材Wの表面側に突出した前記円弧状の凸部Tの後側を残して前部とその側面を切断すると共に、上部パンチ21の円弧状凹部23の前側の形状に沿って該切断部Cを下向きに切り曲げる(請求項1の第4工程、図7参照)。
このとき、上部パンチ21の下降と共に、材料Wを保持した状態で下部パンチ45を下降させるようにしてもよい。曲げの最終位置では下部パンチ45を停止させ、上部パンチ21で板材Wを一定時間挟圧保持することにより、上部パンチ21を開放したときに下向き曲げが上方に戻るのを防ぐことができる。
(オ).板材Wを挟持した状態において前記工程(イ)を行い、前記下部金型の下部パンチ45を上昇させて前記板材Wの表面側に、前記工程(エ)で下向きに切り曲げた切断部Cの後側に連続して突出した円弧状の凸部Tを形成する(図8参照)。なお、このときの凸部の形成高さは、前記工程(イ)と同様である。
(カ).所定の追抜き長さになるまで前記工程(ウ)〜工程(オ)を繰り返し行う。
(キ).前記上部パンチ21の板材進入方向側下端部25を送材する板材Wの搬送面より下方(ダイ穴37に進入するまで)に位置するまで下降させて下部パンチガイド33と協働して、前記工程(エ)で下方に切り曲げた切断部Cと連続する板材Wの表面側に突出した前記工程(オ)で形成した前記円弧状の凸部Tを切断する(請求項1の第5工程、図9参照)。
上述の追抜き加工中に発生した円弧状の切断屑は、下部パンチガイド33の前側に設けた弓形の切断屑排出孔43から下方に設置され、排気装置に連結されたたシューター75を介して機外へ吸引排出される。
上述の如き構成の追抜き加工金型を使用した追抜き加工方法によれば、板材Wに下方から表面側へ突出した円弧状の凸部を形成し、この円弧状の凸部を上方から切断するものであるから、切断穴の上面及び下面にバリが全く発生することなく追抜き加工を行うことができる。
前記工程(イ)で形成した円弧状の凸部Tを、工程(キ)により切断しただけでは、確かにバリが発生しない加工はできるが、切断した切断屑は下部パンチ45上に残り、連続加工を行うことができない。しかし、工程(ウ)で板材を送材し予め前記工程(エ)において、切断部Cを切断屑排出孔43側に下向きに切り曲げておくことにより、切断屑の排出が容易となる。
よって、一連の工程(ア)〜工程(キ)を行うことにより、バリが発生しない加工と切断屑の切断屑排出口43からのスムーズな排出が両立できる。また、下部パンチガイドに下部パンチガイド孔に加えて切断屑排出孔を設けたので、追抜き加工中に発生した切断屑をこの切断屑排出孔から機外へ容易に排出することができる。
本発明に係る追抜き加工金型の説明図。 図1におけるA−A断面図。 図1におけるB−B断面図。 本発明に係る追抜き加工金型の上部パンチと下部パンチの概念図。 本発明に係る追抜き加工方法における第1工程を説明する図。 本発明に係る追抜き加工方法における第2工程を説明する図。 本発明に係る追抜き加工方法における第4工程を説明する図。 本発明に係る追抜き加工方法における上向き成形工程を説明する図。 本発明に係る追抜き加工方法における第5工程を説明する図。
符号の説明
1 上部金型
3 下部金型
5 上部金型ホルダー
7 下部金型ホルダー
9 上部パンチガイド
11 パンチ装着孔
13 座繰り穴
15 フランジ部材
17 リフトスプリング
21 上部パンチ
23 円弧状凹部
25 下端部
27 前側下端部
29 パンチヘッド
31 ストリッパースプリング
33 下部パンチガイド
33f フランジ部
35 下部パンチガイド装着孔
35d 段部
37 ダイ穴
39 中間空洞部
41 下部パンチガイド孔
43 切断屑排出孔
45 下部パンチ
45s 下部摺動部
45t 円弧部
47 スプリング係止部材
49 ストリッパースプリング
51 溝
53 下部フレーム
55 昇降手段
57 昇降部材
59 上部楔部材
61 下部楔部材
63 押しねじ
65 軸受け部材
67 ナット部材
69 サーボモータ
71 ギヤ
73 打撃子
75 シューター
77 クランプ
PC 加工中心(打撃中心)
TC 工具中心
W 板材

Claims (4)

  1. 上部パンチを上部パンチガイドに上下動可能に支持すると共に、該上部パンチの下端部の側面形状を上に凸の円弧状凹部に形成し、該円弧状凹部の板材進入方向側下端部を該円弧状凹部の前側下端部より高い位置に設けてなる上部金型と、前記上部パンチに対応する下部パンチを下部パンチガイドに上下動可能に支持すると共に、前記上部パンチの円弧状凹部に係合可能な円弧部を上端部に形成してなる下部金型とを使用する次の工程からなることを特徴とする板材加工機における追抜き加工方法。
    1.前記上部金型と下部金型との間の所定の位置に板材を位置決め後、上下板押さえの間に板材を挟持する、
    2.前記下部金型の下部パンチを上昇させて、前記板材の表面に突出した円弧状の凸部を形成する、
    3.上部板押さえを上昇させて、前記上部パンチの円弧状前側下端部方向に板材を送材する、
    4.前記上部パンチの板材進入方向側下端部を板材に当接寸前まで下降させて板材の表面側に突出した前記円弧状の凸部の前部と側面を切断すると共に、該切断部を下向きに切り曲げる、
    5.工程2〜4を繰り返した後に、前記上部パンチの板材進入方向側下端部をダイ穴に挿入するまで下降させて、板材の表面側に突出した前記円弧状の凸部を切断する、
  2. 板材加工機における追抜き加工金型にして、上部金型は上部パンチガイドと、該上部パンチガイドに上下動可能に嵌合した上部パンチと、前記上部パンチの下端部の側面形状を上に凸の円弧状凹部に形成し、該円弧状凹部の板材進入方向側下端部を該円弧状凹部の前側下端部より高い位置に設けてなり、下部金型は下部パンチガイドを設け、該下部パンチガイドに下部パンチガイド孔と切断屑排出孔とを設け、該下部パンチガイド孔に前記上部パンチの円弧状凹部に係合可能な円弧部を上部に形成した下部パンチを上下動可能に設けてなることを特徴とする板材加工機における追抜き加工金型。
  3. 請求項2に記載の板材加工機における追抜き加工金型において、前記切断屑排出孔を前記下部パンチガイド孔の前側に設けたことを特徴とする板材加工機における追抜き加工金型。
  4. 請求項2又は3に記載の板材加工機における追抜き加工金型において、前記下部パンチの下方に該下部パンチを上下動させる昇降手段を設けたことを特徴とする板材加工機における追抜き加工金型。
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