JP2003230920A - パンチプレスの追切り切断金型および切断方法 - Google Patents
パンチプレスの追切り切断金型および切断方法Info
- Publication number
- JP2003230920A JP2003230920A JP2002032572A JP2002032572A JP2003230920A JP 2003230920 A JP2003230920 A JP 2003230920A JP 2002032572 A JP2002032572 A JP 2002032572A JP 2002032572 A JP2002032572 A JP 2002032572A JP 2003230920 A JP2003230920 A JP 2003230920A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- punching
- die
- cutting
- hole
- edge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Punching Or Piercing (AREA)
- Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
Abstract
片の引っ掛かりを生じずに、継ぎ目のない綺麗な長孔の
加工や切断が行える追切り切断金型を提供する。 【解決手段】 パンチ1は、追切り方向に並ぶ打抜刃部
3と切込刃部4を有する。ダイ2は、これらの刃部3,
4が進入する貫通状態の刃部進入孔5を有する。パンチ
1の打抜刃部3は、切込刃部4よりもダイ2側へ段差を
もって突出し、かつ切込刃部4との境界側の先端縁が打
抜用エッジ3aとされる。切込刃部4は、打抜刃部4と
反対側の縁から打抜刃部4に近づくに従ってダイ2側へ
突出する傾斜部分4a、およびこの傾斜部分から打抜刃
部3側へ続き突出高さが略一定となる平坦部分4bを有
する。ダイ2の刃部進入孔5は、追切り方向の中間で仕
切り壁6により仕切られて、片方の仕切孔部分が打抜刃
部3の進入する打抜用貫通孔5aとなる。
Description
切りを行って切断や金型幅よりも長い長孔の形成を行う
ためのパンチプレスの追切り切断金型および追切り切断
方法に関する。
レスを用いて板材ワークを切断加工する場合や、金型幅
よりも長い長孔の加工を行う場合、通常は金型として長
角のパンチを用い、多数のパンチ孔を連続して加工する
方法が採られる。しかし、連続して形成される各パンチ
孔の間で板材ワークの切断面に継ぎ目が生じるという問
題点がある。このような継ぎ目を無くすパンチ加工方法
として、先端面が斜めになったパンチを用い、板材ワー
クを打ち抜かずに切込みを入れるだけとして、次の切込
みを前の切込みに続けて加工する方法が提案されてい
る。このように切込みを順次入れる加工方法によると、
切断面が連続して綺麗に仕上がる。しかし、この方法で
は、抜きカスが連続して生じるため、その排出が行い難
いという問題点がある。
ンチに打抜刃部と切込刃部とを並べて設け、板材ワーク
に2本の平行な切れ目を入れた後に、切れ目間の舌片状
の切込片を打抜刃部に位置するように板材送りを行い、
次のパンチ動作で切込片の切断と、前記切れ目に続く新
たな切れ目の加工とを行う方法を提案した(特願平5−
110912)。しかし、上記提案方法では、切込片の
先端が板材ワークから下側へ傾斜した塑性変形状態にな
ることがあり、板材送りに伴って前記切込片の先端がダ
イの内面に潜り込むように引っ掛かって潰れる恐れがあ
る。このように切込片の潰れが生じると、この切込片に
続く切れ目が良好に連続せず、板材ワークの切断面が十
分に綺麗に連続した切断面とならない。
提案した(特開平7−275964)。この提案金型
は、図10(A),(B)に示すように、パンチ51に
打抜刃部53および切込刃部54を並べて設け、ダイ5
2に打抜用貫通孔56および切込用凹部57を設けた金
型において、切込刃部54の下面を、板材ワークWの切
込片Waを逆へ字状に成形する整形部としたものであ
る。また、ダイ52の切込用凹部57には弾性的に沈み
込みが可能な押出手段59を設ける。この金型による
と、板材ワークWの切込刃部54で加工された切込片W
aが逆ヘ字状の整形され、かつこの切込片Waが押出手
段59によりダイ52の上面よりも上方に押し出された
状態で板材送りを行うので、切込片Waがダイ52の内
面に引っ掛かることがなく、円滑な板材送りが行われ
る。押出手段59を設ける代わりに、ダイ52の打抜用
貫通孔56と切込用凹部57間の仕切り壁60の先端に
設けられた傾斜ガイド面60aを利用し、板材送り時に
傾斜ガイド面60aで逆へ字状の切込片Waをダイ上面
へ押し出すことも、同提案出願に示されている。これに
よっても、板材送り時に切込片Waがダイ上面よりも上
方に押し出した状態となるため、円滑な板材送りが行わ
れる。
aをダイ52から完全に押し出すものでは、打ち抜き時
に、その一旦押し出された切込片Waをダイ52へ再度
押し込むことになるため、切込片Waがその幅方向に位
置ずれし、その位置ずれにより髭状の残部が生じ、切断
面が綺麗に仕上がらないことがあった。
チ51の1回の昇降毎に打ち抜きと切り込みが同時行わ
れるため、長孔を加工する場合、最終部分に切り込みが
続いて生じることになる。このため、金型の回転機構
(図示せず)を設け、長孔の最終部分の打ち抜きを行う
ときに、パンチ51およびダイ52を共に180°回転
させて切込片Waを切り落とすことが提案されている。
しかし、金型の回転機構が必要なため、パンチプレスの
構造が複雑化し、コスト高になるという課題が生じる。
さらに、最終の打抜片が押出手段59上に残る恐れも生
じる。
かつ板材送り時の切込片の引っ掛かりを生じずに、継ぎ
目のない綺麗な長孔の加工や切断が行えるパンチプレス
の追切り切断金型および追切り切断方法を提供すること
である。この発明の他の目的は、長孔の最終部に余分な
切込みが生じず、かつ金型を回転させることなく、長孔
を効率良く加工できるパンチプレスの追切り切断方法を
提供することである。
の追切り切断金型は板材に追切りを行って切断または金
型幅よりも長い長孔の形成を行うためのものであって、
パンチとダイとからなる。パンチは追切り方向に並ぶ打
抜刃部および切込刃部を有し、ダイはこれらの刃部が進
入する貫通状態の刃部進入孔を有するものとする。パン
チの打抜刃部は、切込刃部よりもダイ側へ段差をもって
突出し、かつ切込刃部との境界側の先端縁が打抜用エッ
ジとされる。切込刃部は、打抜刃部と反対側の縁から打
抜刃部に近づくに従ってダイ側へ突出する傾斜部分、お
よびこの傾斜部分から打抜刃部側へ続き突出高さが略一
定となる平坦部分を有するものとする。ダイの刃部進入
孔は、追切り方向の中間で仕切り壁により仕切られて、
片方の仕切孔部分が打抜刃部の進入する打抜用貫通孔と
なる。この打抜用貫通孔側の仕切り壁の先端縁がパンチ
の打抜用エッジに噛み合う打抜用ダイ側エッジとなる。
この打抜用ダイ側エッジよりも打抜用貫通孔と反対側に
おける刃部進入孔の両側の開口縁が切込用ダイ側エッジ
となる。この構成の金型によると、パンチの切込刃部で
加工された板材ワークの切込片は、切込刃部の先端面の
形状に倣い、先端側の部分が平坦部分に沿う平坦な水平
形状、つまり板材送り方向に平行な水平形状となる。パ
ンチを上昇させても、この切込片の水平形状が塑性変形
によって残り、この状態で次の連続パンチ動作のための
板材送りが行われる。この板材送りは、切込片を強制的
に持ち上げずに行われるので、切込片が幅方向に位置ず
れせず、その位置ずれに起因して髭状の残部が生じるこ
とがない。また、切込片は板材送り方向に平行な水平形
状であるため、板材送り時にダイ内部に潜り込んで引っ
掛かることがなく、切込片の変形の生じない円滑な板材
送りが行われる。また、切込みを入れて切断する動作を
繰り返すことになるため、個別のパンチ孔を連続形成す
る場合のような継ぎ目が生じることもない。
壁の先端は、ダイハイトより下方に位置させることが好
ましい。この構成の場合、パンチの切込刃部で加工され
た板材ワークの切込片がダイの刃部進入孔に入ったまま
で板材送りが行われることになる。そのため、切込片が
ダイハイトよりも上昇して幅方向に位置ずれすることが
より確実に防止され、位置ずれによる髭状の残部の発生
がより確実に防止される。
は、この発明の上記いずれかの構成の追切り切断金型を
用いる追切り切断方法であって、板材ワークに形成しよ
うとする長孔の終端部となる終端孔を前記追切り切断金
型とは別の金型で打抜き加工した後、この追切り切断金
型により、前記終端孔に続くように追切り切断を行う方
法である。なお、追切り切断は、パンチ工具のパンチ動
作で板材ワークに2本の平行な切れ目を入れた後、切れ
目間の舌片状の切込片を打抜刃部に位置するように板材
送りを行い、次のパンチ動作で切込片の切断と、前記切
れ目に続く新たな切れ目の加工とを行う動作である。こ
の方法によると、予め終端孔を形成しておくため、長孔
の終端部の加工時にパンチの切込刃部が終端孔に進入す
ることになり、余分な切れ目を生じさせることなく、長
孔の加工が行える。また、終端孔に続くように追い切り
切断を行うため、金型の回転を行うことなく、終端の切
込片の切り落としが行える。このため、金型の回転機構
が不要で、簡素な構成のパンチプレスで長孔を加工する
ことができる。予め終端孔を形成しておくだけで済むた
め、長孔の加工の効率も良い。ダイは貫通状態の刃部進
入孔を有するため、終端の切込片の打抜片がダイ上に残
る問題もない。また、この発明の追切り切断金型を用い
るため、この金型の持つ髭状残部の発生防止等の各効果
も得られる。
し図9に基づいて説明する。このパンチプレスの追切り
切断金型は、図1のパンチ1とダイ2とからなる。パン
チ1は、刃部1aが柄部1bの先端に設けられている。
パンチ1は、刃部1aの横断面形状が長角状のものであ
り、刃部1aの先端は、幅広方向つまり追切り方向に互
いに並ぶ打抜刃部3と切込刃部4とに形成されている。
打抜刃部3は、切込刃部4よりもダイ2側へ段差をもっ
て突出し、先端面の4辺に沿う各先端縁のうち、少なく
とも切込刃部4との境界側の先端縁が打抜用エッジ3a
とされている。この実施形態では、残り3辺の先端縁も
打抜用エッジ3bとされている。切込刃部4は、打抜刃
部3と反対側の縁から打抜刃部3に近づくに従ってダイ
2側へ突出する傾斜部分4aと、この傾斜部分4aから
打抜刃部3側へ続き突出高さが略一定となる平坦部分4
bとを有する。切込刃部4の幅Bは打抜刃部3の幅Aよ
り長く設定されており(A<B)、これにより同じ寸法
の金型で板材ワークWへの切込長をできるだけ長くでき
るようにしている。また、切込刃部4における傾斜部分
4aの幅Baは、平坦部分4bの幅Bbよりも長く設定
され(Ba>Bbであり)、かつこの幅Baは打抜刃部
3の幅Aよりも長く設定されている。すなわち、Ba>
Aとして、A<Bの関係をもっている。このように、平
坦部分4bを積極的に設けて、限られたBという長さの
範囲内で傾斜部分4aの傾斜角度をより大きくしてい
る。平坦部分4bは、切込み作用を果たさず、傾斜角度
が水平に、つまり平坦に近づけば近づく程、切込み作用
がなされなくなる。言い換えると、切込刃部4は、傾斜
角をより大きくして、切込みを円滑に行なえるようにし
つつ、上記切込長をできるだけ長くできる効果が得られ
るものとしている。
ている(図2参照)。ダイ2は、パンチ1の打抜刃部3
および切込刃部4が進入する刃部進入孔5が上面に形成
されている。この刃部進入孔5は、上下に貫通状態のス
リット状の孔であり、下部が幅広孔部5dとなった段付
き形状の孔とされている。刃部進入孔5の幅広孔部5d
よりも上側の孔部分は、パンチ1の刃部1aが嵌合する
横断面形状とされている。刃部進入孔5は、追切り方向
の中間で仕切り壁6により仕切られて、片方の仕切孔部
分が打抜刃部3の進入する打抜用貫通孔5aとなり、も
う片方の仕切孔部分が、最終の打抜片用の板材片落下用
貫通孔5bとなる。打抜用貫通孔5a側の仕切り壁6の
先端縁はパンチ1の打抜用エッジ3aに噛み合う打抜用
ダイ側エッジ6aとなる。ダイ3の刃部進入孔5の開口
縁は全周が打抜きまたは切込み用のエッジとされ、打抜
用貫通孔5aの残り3辺の開口縁は打抜用ダイ側エッジ
とされている。ダイ2の刃部進入孔5の開口縁のうち、
仕切り壁6の打抜用ダイ側エッジ6aよりも打抜用貫通
孔5aと反対側における両側縁は、切込用ダイ側エッジ
5cとなる。なお、打抜用ダイ側エッジ6aと切込用ダ
イ側エッジ5cとは必ず設けられるが、刃部進入孔5の
開口縁における残り部分は、必ずしも打抜きや切込み用
のエッジとしなくて良い。
方に位置させてある。ダイハイトHは、ダイ2の上面レ
ベルを言う。また、仕切り壁6の上端の打抜用ダイ側エ
ッジ6aから板材片落下用貫通孔5b側の縁までは、板
材片落下用貫通孔5bに近づくに従ってダイ2の下面側
へ下降する傾斜部分6bに形成されている。この傾斜部
分6bは、最終の打抜片が板材片落下用貫通孔5b側へ
落下するように案内すると共に、板材送り時に板材ワー
クWの切込片Wa(図7)が仕切り壁6の上端に引っ掛
からないようにするものである。
7とは別体の仕切り壁部材6Aで構成され、ダイ本体7
に取付けられている。別体の仕切り壁部材6Aを用いた
のはダイ2の製造の簡易のためであり、仕切り壁6はダ
イ本体7と一体に形成されたものであっても良い。仕切
り壁部材6Aの取付構造を説明する。図3は、ダイ本体
7を下面側から見た状態を示す斜視図であり、図4は図
3のIV−IV矢視断面図を、図5は図3のV−V矢視断面
図をそれぞれ示す。ダイ本体7の下面側には、刃部進入
孔5の広幅下孔部5dと直交する方向に延びる仕切り壁
設置溝8が形成されている。この仕切り壁設置溝8に、
仕切り壁部材6A(図6参照)の下端両側壁に突出形成
された取付部6cを嵌合させ、ボルト9で締結すること
により、ダイ本体7に仕切り壁部材6Aが取付けられて
いる。
示す。パンチ1は、頭部部材13にセットボルト14で
取付けられ、パンチホルダ15を介して上側のタレット
16の金型設置孔17に昇降自在に嵌合している。頭部
部材13は、そのT形の頭部でパンチ駆動機構(図示せ
ず)のラム20に係合し、昇降駆動される。パンチ駆動
機構は、クランク式のものであっても、油圧式のもので
あっても良い。パンチホルダ15は昇降自在として押え
ばね18により下降付勢し、下端にストリッパ板19を
取付けてある。ダイ2は、下側のタレット21の金型設
置孔22に嵌合するダイホルダ23で保持される。上下
のタレット16,21は、円周方向の複数個所にパンチ
加工のための各種の金型を支持した金型支持部材であ
り、その設置金型の一つとして、この実施形態の追切り
切断金型が設置されている。なお、この追切り切断金型
を設置するパンチプレスは、タレット式のものに限ら
ず、パンチ1およびダイ2は、タレットは別の金型支持
部材(図示せず)に設置しても良い。
長孔を形成する追切り切断方法を説明する。この追切り
切断では、先ず、図8(A)のように、板材ワークWに
形成しようとする長孔30の始端部および終端部となる
始端孔30aおよび終端部30bを、この追切り切断金
型とは別のパンチおよびダイで打抜き加工する。このパ
ンチおよびダイは、例えばこの追切り切断金型を設置し
たタレット16,23における別の場所に設置されたも
のである。この後、この追切り切断金型により、図9の
手順で追切り切断を行う。先ず、図9(A)のように板
材ワークWを、その始端孔30aがパンチ1の打抜刃部
3に掛かる位置として、同図(B)のようにパンチ動作
を行う。すなわちパンチ1の下降および上昇の1サイク
ルの動作を行わせる。これにより、切込刃部4の両側面
のエッジで、図8(B)のように板材ワークWに始端孔
30aに続く2本の平行な切れ目aが形成される。この
後、図8(A)における矢印b方向への板材ワークWの
送り(図9(C)参照)とパンチ動作(図9(D)参
照)とを繰り返すことにより、板材ワークWに先のパン
チ過程で切れ目aの形成された舌片状の切込片Waがパ
ンチ1の打抜刃部3のエッジ3aで切断され、かつ切れ
目aに続く新たな切れ目aが切込刃部4で形成される。
舌片状の切込片Waの切断片である打抜片Wbは、ダイ
2における刃部進入孔5の打抜用貫通孔5aに落下して
排出される。このとき、仕切り壁6の斜面部分6aで案
内されて円滑に落下する。
われ、2本の切れ目aが終端孔30bに掛かると、最後
の切込片Waは打抜刃部3によらずに板材ワークWから
切り離されて、ダイ2の刃部進入孔5の板材片落下用貫
通孔5bから排出される。なお、加工する長孔30の一
端が板材ワークWの縁部に開口するものである場合は、
その開口側が追切り切断の始端側であるか終端側である
かに応じて、始端孔30aおよび終端孔30bのいずれ
かを省略することができる。両端が縁部に開口する場
合、つまり板材ワークWを切り離す場合は、始端孔30
aおよび終端孔30bの両方とも省略できる。
加工が行われるが、パンチ1の切込刃部4で加工された
板材ワークWの切込片Waは、図9(B)のように切込
刃部4の先端面の形状に倣い、その先端側の部分が平坦
部分4bに沿う平坦な水平形状、つまり板材送り方向に
平行な水平形状となる。パンチ1を上昇させても、この
切込片Waの水平形状が塑性変形によって残り、この状
態で、図9(C)のように、次の連続パンチ動作のため
の板材送りが行われる。この板材送りは、切込片Waを
強制的に持ち上げずに、切込片Waが刃部進入孔5に入
ったまま行われるので、切込片Waが幅方向に位置ずれ
しない。そのため、位置ずれに起因する髭状の残部の発
生の恐れがない。また、切込片Waは、板材送り方向に
平行な水平形状であるため、板材送り時にダイ2の内部
に潜り込んで引っ掛かることがなく、切込片Waの変形
の生じない円滑な板材送りが行われる。切込片Waに若
干の潜り込みが生じたとしても、仕切り壁6の傾斜部分
6bにより、切込片Waが仕切り壁6を超えられて刃部
進入孔5から出ない程度に案内され、円滑な板材送りが
行われる。また、この追切り切断金型は、切込みaを入
れて切断する動作を繰り返すことになるため、個別のパ
ンチ孔を連続形成する場合のような継ぎ目を生じること
もない。
30bを先に加工しておく追切り切断方法とすると、長
孔30の終端部の加工時にパンチ1の切込刃部4が終端
孔30bに進入することになり、余分な切れ目を生じさ
せることなく、長孔30の加工が行える。また、終端孔
30bに続くように追い切り切断を行うため、金型の回
転を行うことなく、終端の切込片Waの切り落としが行
える。このため、金型の回転機構が不要で、簡素な構成
のパンチプレスで長孔30を加工することができる。予
め終端孔30bを形成しておくだけで済むため、長孔3
0の加工の効率も良い。ダイ2は貫通状態の刃部進入孔
5を有するため、終端の切込片Waの打抜片Wbがダイ
2上に残る問題もない。
型は、追切り方向に並ぶ打抜刃部および切込刃部を有す
るパンチと、これらの刃部が進入する貫通状態の刃部進
入孔を有するダイとを備え、前記パンチの打抜刃部は、
切込刃部よりもダイ側へ段差をもって突出し、かつ切込
刃部との境界側の先端縁が打抜用エッジとされ、前記切
込刃部は、打抜刃部と反対側の端から打抜刃部に近づく
に従ってダイ側へ突出する傾斜部分、およびこの傾斜部
分から打抜刃部側へ続き突出高さが略一定となる平坦部
分を有し、前記ダイの前記刃部進入孔は、追切り方向の
中間で仕切り壁により仕切られて、片方の仕切孔部分が
打抜刃部の進入する打抜用貫通孔となり、かつこの打抜
用貫通孔側の仕切り壁の先端縁がパンチの前記打抜用エ
ッジに噛み合う打抜用ダイ側エッジとなり、前記打抜用
ダイ側エッジよりも打抜用貫通孔と反対側における前記
刃部進入孔の両側の開口縁が切込用ダイ側エッジとなる
ものであるため、髭状の残部が生じず、かつ板材送り時
の切込片の引っ掛かりを生じずに、継ぎ目のない綺麗な
長孔の加工や切断を行うことができる。上記仕切り壁の
先端が、ダイハイトより下方に位置するものとした場合
は、髭状の残部の発生がより確実となる。この発明のパ
ンチプレスの追切り切断方法は、この発明の追切り切断
金型を用いる追切り切断方法であって、板材ワークに形
成しようとする長孔の終端部となる終端孔を前記追切り
切断金型とは別の金型で打抜き加工した後、この追切り
切断金型により、前記終端孔に続くように追切り切断を
行う方法としたため、孔の最終部に余分な切込みが生じ
ず、かつ金型を回転させることなく、長孔を効率良く加
工でき、また髭状の残部が生じず、かつ板材送り時の切
込片の引っ掛かりを生じずに、継ぎ目のない綺麗な長孔
の加工が行える。
の破断側面図である。
視図である。
段加工を示す説明図、(B)は追切り切断加工の始端孔
での加工状態を示す説明図である。
(B)はその作用説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 板材に追切りを行って切断または金型幅
よりも長い長孔の形成を行うためのパンチプレスの追切
り切断金型であって、追切り方向に並ぶ打抜刃部および
切込刃部を有するパンチと、これらの刃部が進入する貫
通状態の刃部進入孔を有するダイとを備え、前記パンチ
の打抜刃部は、切込刃部よりもダイ側へ段差をもって突
出し、かつ切込刃部との境界側の先端縁が打抜用エッジ
とされ、前記切込刃部は、打抜刃部と反対側の端から打
抜刃部に近づくに従ってダイ側へ突出する傾斜部分、お
よびこの傾斜部分から打抜刃部側へ続き突出高さが略一
定となる平坦部分を有し、前記ダイの前記刃部進入孔
は、追切り方向の中間で仕切り壁により仕切られて、片
方の仕切孔部分が打抜刃部の進入する打抜用貫通孔とな
り、かつこの打抜用貫通孔側の仕切り壁の先端縁がパン
チの前記打抜用エッジに噛み合う打抜用ダイ側エッジと
なり、前記打抜用ダイ側エッジよりも打抜用貫通孔と反
対側における前記刃部進入孔の両側の開口縁が切込用ダ
イ側エッジとなるパンチプレスの追切り切断金型。 - 【請求項2】 前記仕切り壁の先端は、ダイハイトより
下方に位置する請求項1に記載のパンチプレスの追切り
切断金型。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の追切り
切断金型を用いる追切り切断方法であって、板材ワーク
に形成しようとする長孔の終端部となる終端孔を前記追
切り切断金型とは別の金型で打抜き加工した後、この追
切り切断金型により、前記終端孔に続くように追切り切
断を行うパンチプレスの追切り切断方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002032572A JP3960066B2 (ja) | 2002-02-08 | 2002-02-08 | パンチプレスの追切り切断金型および切断方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002032572A JP3960066B2 (ja) | 2002-02-08 | 2002-02-08 | パンチプレスの追切り切断金型および切断方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003230920A true JP2003230920A (ja) | 2003-08-19 |
JP3960066B2 JP3960066B2 (ja) | 2007-08-15 |
Family
ID=27775644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002032572A Expired - Fee Related JP3960066B2 (ja) | 2002-02-08 | 2002-02-08 | パンチプレスの追切り切断金型および切断方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3960066B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008150601A3 (en) * | 2007-06-01 | 2009-02-05 | Wilson Tool Int | Durable enlarged forming tool technology |
WO2012093523A1 (ja) * | 2011-01-07 | 2012-07-12 | 村田機械株式会社 | パンチプレスのパンチ金型、追切り用金型、および板材の長孔形成方法 |
WO2013092476A1 (de) * | 2011-12-22 | 2013-06-27 | Pass Stanztechnik Ag | Matrize einer stanzvorrichtung |
JP2014094394A (ja) * | 2012-11-09 | 2014-05-22 | Amada Co Ltd | 追抜き加工用金型及び追抜き加工方法 |
US8863626B2 (en) | 2011-06-28 | 2014-10-21 | Murata Machinery, Ltd. | Nibbler assembly for punch press and method of forming elongated hole in sheet material |
EP3112042A1 (de) * | 2015-06-30 | 2017-01-04 | TRUMPF Werkzeugmaschinen GmbH + Co. KG | Stanzwerkzeug und stanzverfahren |
-
2002
- 2002-02-08 JP JP2002032572A patent/JP3960066B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7793530B2 (en) | 2007-06-01 | 2010-09-14 | Wilson Tool International Inc. | Durable enlarged forming tool technology |
WO2008150601A3 (en) * | 2007-06-01 | 2009-02-05 | Wilson Tool Int | Durable enlarged forming tool technology |
US9381559B2 (en) | 2011-01-07 | 2016-07-05 | Murata Machinery, Ltd. | Punch of punching press, nibbler assembly, and method of forming elongated hole in sheet material |
WO2012093523A1 (ja) * | 2011-01-07 | 2012-07-12 | 村田機械株式会社 | パンチプレスのパンチ金型、追切り用金型、および板材の長孔形成方法 |
CN103260785A (zh) * | 2011-01-07 | 2013-08-21 | 村田机械株式会社 | 冲床的冲头模具、冲切用模具及板材的长孔形成方法 |
EP2662160A4 (en) * | 2011-01-07 | 2017-01-25 | Murata Machinery, Ltd. | Punch die of a punch press, die for deepening cutting, and method of forming long holes in a plate |
JP5644865B2 (ja) * | 2011-01-07 | 2014-12-24 | 村田機械株式会社 | パンチプレスのパンチ金型、追切り用金型、および板材の長孔形成方法 |
US8863626B2 (en) | 2011-06-28 | 2014-10-21 | Murata Machinery, Ltd. | Nibbler assembly for punch press and method of forming elongated hole in sheet material |
WO2013092476A1 (de) * | 2011-12-22 | 2013-06-27 | Pass Stanztechnik Ag | Matrize einer stanzvorrichtung |
US9839952B2 (en) | 2011-12-22 | 2017-12-12 | Pass Stanztechnik Ag | Die for a punching device |
JP2014094394A (ja) * | 2012-11-09 | 2014-05-22 | Amada Co Ltd | 追抜き加工用金型及び追抜き加工方法 |
EP3112042A1 (de) * | 2015-06-30 | 2017-01-04 | TRUMPF Werkzeugmaschinen GmbH + Co. KG | Stanzwerkzeug und stanzverfahren |
US11117179B2 (en) | 2015-06-30 | 2021-09-14 | Trumpf Werkzeugmaschinen Gmbh + Co. Kg | Punching tools |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3960066B2 (ja) | 2007-08-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9381559B2 (en) | Punch of punching press, nibbler assembly, and method of forming elongated hole in sheet material | |
JP6088285B2 (ja) | プレス型のスクラップ排出装置 | |
JP2008119703A (ja) | 抜き加工装置及びその抜き加工方法 | |
JP2021049579A (ja) | 外形抜き型 | |
WO2011158582A1 (ja) | パンチプレスによる板材の開口形成 | |
JP2003230920A (ja) | パンチプレスの追切り切断金型および切断方法 | |
JP2006297406A (ja) | プレス金型のスクラップ排出構造及びそのスクラップ排出方法 | |
JPH04123822A (ja) | タレットパンチプレスの追切り加工方法 | |
JP2007090400A (ja) | 板材加工機における追抜き加工方法および追抜き加工金型 | |
JPH06297053A (ja) | 追い抜き切断方法および金型 | |
US11583944B2 (en) | Method for cutting a groove-shaped recess into a workpiece | |
JP3297599B2 (ja) | 連続切断金型 | |
CN218460609U (zh) | 一种板类零件连续冲孔模具 | |
JP6353677B2 (ja) | セミホロー材のプレス剪断加工装置 | |
JP3401908B2 (ja) | パンチプレスの追抜き切断金型および追抜き切断方法 | |
US20160215499A1 (en) | Wallboard punch assembly with stripper bushings | |
JP3799473B2 (ja) | フランジ付き筒状成形品のプレス成形方法 | |
CN210231192U (zh) | 一种侧面边壁孔的冲孔模具结构 | |
JP2006340938A (ja) | 電気かみそり器の内刃及びその製法 | |
KR101285035B1 (ko) | 빌드업 제품들을 제조하기 위한 방법 및 공구 | |
JP5970345B2 (ja) | 追抜き加工用金型及び追抜き加工方法 | |
JP2807952B2 (ja) | ワークのプレス装置 | |
CN218534906U (zh) | 一种鹰嘴或平切模具的避空结构 | |
JP2004154800A (ja) | プレス成形装置 | |
JP2008213026A (ja) | プレス金型 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041217 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061225 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070116 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070313 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070424 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070507 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110525 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110525 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120525 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120525 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130525 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130525 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140525 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |