JP3882730B2 - 板材加工機用ncデータ生成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、板材に突片輪郭線孔の穿孔によって突片を形成する加工、およびこの突片を曲げ片とする曲げ加工が可能な板材加工機に対して、その制御用のNCデータを生成する板材加工機用NCデータ生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
板金加工において、図11に示すように、板材Wの一部に切り起こし片からなるL字状やZ字状の曲げ片Waを加工したい場合がある。このような曲げ片を加工する場合、従来は、パンチプレスに備えられた成形加工用の工具を用いるか、またはパンチプレスやレーザ加工機で板材Wに未曲げ状態の突片の輪郭を穿孔加工し、その後にプレスブレーキ等の曲げ加工専用機で曲げ加工を行っている。
【0003】
しかし、パンチプレスの成形加工用工具によると、定まった形状,寸法の曲げ片しか加工できず、異なる形状,寸法毎に別の工具が必要になる。また、図11(B)のようなコの字状の曲げ片Waの加工は、成形加工では行えない。プレスブレーキ等の曲げ加工専用機を用いると、様々な加工が行えるが、パンチプレス等とは別に曲げ加工専用機が費用となって、設備コストが増大するうえ、機械間の板材の搬送、工場の床面積の増大等の問題が生じる。
そこで、本出願人は、パンチプレス機において、一部の工具を曲げ加工用の工具とし、曲げ加工機能を付加した板材加工機を提案した(特願2002−44151号)。これによると、1台でパンチ加工から曲げ加工までが行える。
【0004】
このような新規な曲げ機能付きの板材加工機の開発に伴い、その自動プログラミング装置の開発が必要となった。この場合に、従来のパンチプレスの自動プログラミング装置を基本とし、曲げ工具の追加を考えた。パンチプレスの自動プログラミング装置は、種々提案されている(例えば特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−230309号公報
【0006】
しかし、曲げ加工、特に曲げ角度の種々異なる加工や、2段以上の曲げ部を有する曲げ加工では、パンチプレスの各工具と同様に、平面図上に工具を配置するだけでは、曲げ加工の情報を充足することができない。曲げ工具は、種々の曲げ角度,曲げ長さ,曲げ方向の加工が行えるが、これらの情報が平面図上の工具配置図では定まらない。
プレスブレーキの場合は、自動プログラミング装置において、曲げ片を側面から見た図を画面表示するため、各曲げ部の角度等を図で示すことができる。しかし、上記曲げ機能付きの板材加工機は、孔加工や切断加工等の平面的な加工を主とするものであり、側面図で示すようにすると、孔加工や切断加工の工具配置ができなくなる。
【0007】
この発明の目的は、曲げ機能付きの孔,切断加工用の板材加工機のNCデータを作成するについて、平面図での入力では不足する曲げ加工の情報を簡単に入力することのできる板材加工機用NCデータ生成装置を提供することである。
この発明の他の目的は、工具配置したい線を作業者が自ら認識して工具配置することができるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、同じ突片の複数箇所の曲げ部について、曲げ加工情報が一度に入力できて、入力の簡易、およびその入力データの確認,管理の容易を図ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の構成を実施形態に対応する図1と共に説明する。この板材加工機用NCデータ生成装置(1)は、板材(W)に突片輪郭線孔(6)の穿孔によって突片(5)を形成する加工、並びにこの突片(5)を基端側から先端側へ並ぶ2段以上の曲げ部を有する曲げ片(Wa)とする曲げ加工が、曲げ加工手段(58)および、それぞれの曲げ部を前記曲げ加工手段(58)に位置させるように板材(W)を送る板材送り機構(52)によって可能な板材加工機(2)を制御するNCデータ(4)を生成する装置であって、次の工具選択手段(8)、図形表示手段(11)、突片指示手段(19)、入力画面表示手段(20)、および曲げ工具配置手段(21)を備える。
工具選択手段(18)は、準備された複数種の工具の中から曲げ工具を選択する手段である。図形表示手段(11)は、図形データ(16)に従って表示装置(8)の画面に突片(5)を含む平面図を表示する手段である。突片指示手段(19)は、表示された平面図中の突片(5)を指示する手段である。入力画面表示手段(20)は、指示された突片(5)について所定の曲げ加工情報の入力を促す入力画面(23)を上記画面に表示させる手段である。曲げ工具配置手段(21)は、選択された曲げ工具、指示された突片(5)、および入力された曲げ加工情報に従って、上記NCデータ(4)における曲げ工具の配置および動作のデータを生成し、上記曲げ工具の配置として、上記突片指示手段(19)により指示された、上記2段以上の曲げ部を有する曲げ片(Wa)となる突片(5)の各曲げ部につき曲げ工具を配置する手段である。
この構成によると、工具選択手段(18)で曲げ工具を選択し、図形表示手段(11)で画面に表示された平面図中で、突片指示手段(19)により突片(5)を指示すると、NC画面表示手段(20)によって上記画面に入力画面(23)が表示される。入力画面(23)では、指示された突片(5)について所定の曲げ加工情報の入力を促す表示が行われる。この表示に応じて、曲げ加工情報を入力すると、曲げ工具配置手段(21)は、工具選択手段(18)で選択された曲げ工具、突片指示手段(19)で指示された突片(5)、および入力された曲げ加工情報に従って、上記NCデータ(4)における曲げ工具の配置および動作のデータを生成する。上記曲げ工具の動作のデータは、例えば曲げ工具の動作順序の情報や、曲げ工具を構成する各型の動作量,動作タイミング等のデータである。
このように、曲げ工具による曲げ加工情報を、画面表示の平面図とは別の入力画面(23)で入力するようにし、また曲げ加工を行う突片(5)を突片指定手段(19)で指定するようにしたため、基本的には平面図で工具配置を行う入力方法を維持しながら、曲げ片(5A)の曲げ加工について、平面図での入力では不足する曲げ加工情報を簡単に入力することができる。
【0009】
上記入力画面表示手段(20)は、上記突片指示手段(18)により突片(5)の曲げ線(a)が指定されることにより上記入力画面(23)を表示するものとしても良い。このように曲げ線(a)の指定で入力画面(23)が表示されるものとすると、工具配置したい曲げ線(a)を作業者が自ら認識して工具配置することができる。
【0010】
上記入力画面表示手段(20)は、上記突片(5)が2段以上の曲げ部を有する場合に、上記入力画面(23)に、各曲げ部について所定の曲げ加工情報の入力を促す事項を表示するものとする。同じ入力画面(23)で入力を行うようにすることにより、別々に入力画面を表示する場合に比べ、同じ突片(5)の複数箇所の曲げ部について、曲げ加工情報が一度に入力できて、入力が簡易に行える。また、その入力データの確認や管理も容易になる。各曲げ部に必要な情報は、ある程度限られた少数のもので済むため、複数の曲げ部について同じ入力画面(23)で情報入力するようにしても、画面が煩雑になることはない。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。この板材加工機用NCデータ生成装置1は、板材加工機2をコンピュータ式の数値制御装置3によって制御するNCデータ4を生成する装置である。このNCデータ生成装置1は、一種のCAM装置である。制御対象となる板材加工機2は、板材Wに突片輪郭線孔6の穿孔によって突片5を形成する加工、およびこの突片5を曲げ片Waとする曲げ加工が可能なものである。板材加工機2は、例えばパンチプレスまたはレーザ加工機に、曲げ加工手段を付加したものとされる。このNCデータ生成装置1は、コンピュータ等からなる情報処理装置7と、情報処理装置7の出力により画面を表示する表示装置8と、情報処理装置7に対して入力を行う入力装置9とを備える。表示装置8は、液晶画面表示装置またはブラウン管等である。入力装置9としては、マウス9a等のポインティングディバイスと、キーボード9bとが設けられる。
【0012】
情報処理装置7に、図形データ作成手段10、図形表示手段11、平面加工情報生成手段12、曲げ工具配置・情報生成手段13、データ確認・修正手段14、および工具マスタファイル15が設けられる。
図形データ作成手段10は、オペレータの入力等により板材Wの加工図形の図形データ16を作成する手段であり、例えばCAD装置である。なお、情報処理装置7において、図形データ作成手段10は必ずしも設けなくても良く、作成済みの図形データ16を通信回線や情報記録媒体から入力するようにしても良い。図形表示手段11は、図形データ16に従って表示装置8の画面に平面図等の図形を表示させる手段である。
【0013】
平面加工情報生成手段12は、図形データ16に従って、板材加工機2による孔明け加工および切断加工等の平面的な加工の情報を作成する手段であり、突片輪郭線孔6の加工の情報は平面加工情報生成手段12により生成される。板材加工機2がパンチプレスである場合は、上記の平面的な加工の情報として、工具配置と、各工具の加工順の情報とを含む。パンチプレスの場合、平面加工情報生成手段12は、図形データ16の図形に対してパンチ工具等の工具の配置を行う一般工具配置手段17を有するものとされる。一般工具配置手段17で配置された工具配置情報は、工具の種類と位置の情報を含み、その位置情報は例えば板材送り位置の情報とされる。一般工具配置手段17による工具配置は、工具マスタファイル15の登録工具を用いて行われる。板材加工機2がレーザ加工機である場合は、平面加工情報生成手段12は、加工情報として、板材送り経路の情報と送り位置に応じたレーザオンオフの情報等を生成する。
【0014】
曲げ工具配置・情報生成手段13は、曲げ加工のための曲げ工具の配置と、その曲げ工具を用いた曲げ加工に必要な情報を、図形データ16とオペレータによる入力情報とで生成する手段である。曲げ工具配置・情報生成手段13は、工具選択手段18、突片指示手段19、入力画面表示手段20、および曲げ工具配置手段21により構成される。
【0015】
工具選択手段18は、工具マスタファイル15に準備された複数種の工具の中から希望の曲げ工具を選択する手段である。なお、ここで言う工具マスタファイル15は、複数の工具を登録した手段を総称したものであり、必ずとも一つのファイルとされてないくても良く、例えば一般のパンチ工具と曲げ工具とが別のファイルに登録されていても良い。
突片指示手段19は、図形表示手段11で表示装置8の画面に表示された平面図中の突片5を指示する手段である。突片5の指示は、例えばマウス9aを突片5に合わせ、クリックすることで、その突片5が指定されるものとする。
【0016】
入力画面表示手段20は、突片指示手段19で突片5が指示されると、指示された突片5について所定の曲げ加工情報の入力を促す入力画面23を上記表示装置8の画面に表示させる手段である。入力画面表示手段20は、突片指示手段19による突片5の指示として、突片5の曲げ線a,bが指定されることにより入力画面23を表示するものとしても良い。また入力画面表示手段20は、突片5が2段以上の曲げ部を有する場合に、上記入力画面23に、各曲げ部について所定の曲げ加工情報の入力を促す事項を表示するものとしても良い。
【0017】
曲げ工具配置手段21は、工具選択手段18で選択された曲げ工具、突片指示手段19で指示された突片5、および入力画面23に従って入力された曲げ加工情報から、NCデータ4における曲げ工具の配置および動作の情報を生成する手段である。上記曲げ工具の動作の情報は、例えば、その曲げ工具を動作させる順序の情報や、曲げ工具を構成する各型の動作量,動作タイミング等の情報である。曲げ工具配置手段21は、さらに、平面加工情報生成手段12で生成された平面的な加工の情報と、上記曲げ工具の配置および動作の情報とを合わせてNCデータ4を作成するものとしても良い。
【0018】
テータ確認・修正手段14は、作成された曲げ工具の動作順等を確認し、修正する手段であり、この例ではNCデータ4の確認,修正を可能としている。上記の確認は、表示装置8の画面に適宜の事項を表示してオペレータが確認するようにしても良く、またテータ確認・修正手段14がなんらかのチェック機能を持つものとしても良い。上記の修正は、例えばオペレータの入力によって行うようにする。
【0019】
上記構成のNCデータ生成装置1の動作を、各手段の機能の詳細と共に説明する。まず、図形データ作成手段10により、板材Wを加工する図形データ16を作成する(図2のステップS1)。この図形データ16は、例えば図3に表示装置8の画面例を示すように、板材Wの輪郭と、各部の加工図形の平面図のデータであり、突片5を形成する突片輪郭線孔6や、その他のパンチ加工孔26の平面図形を含む。図3の画面例では、平面図と共に、各種のアイコン(図示せず)が並ぶツールバー27が表示されている。上記図形データ16は、他の適宜の手段で作成してこのNCデータ生成装置1に入力するようにしても良い。
【0020】
作成され、または入力された図形データ16に従い、その平面図形を表示装置8の画面に表示しておいて、平面加工情報作成手段12により突片輪郭線孔6の孔明け加工等の平面的な加工の情報を作成する。板材加工機1がパンチプレスである場合は、平面加工情報作成手段12の一般工具配置手段17により、図4(B)のように突片輪郭線孔6のパンチ加工用の工具Tの配置を行う(図2のステップS2)。この工具Tの配置が完了すると、一般工具配置手段17は、各配置の工具Tの加工順を、設定された加工順規則(図示せず)に従って自動生成する。これにより、加工順を含む一般工具配置済みデータ24が生成される。
【0021】
この後、曲げ工具配置・情報生成手段13により、曲げ工具の配置を行う(図2のステップS3)。この配置に際しては、まず、工具選択手段18により曲げ工具の選択を行う。この選択により、曲げ工具配置・情報生成手段13における工具選択手段18の他の各手段が機能するモードとなる。この後、図形表示手段11で画面に表示された平面図中で、突片指示手段19により希望の突片5を指示する。この指示は、入力装置9で行う。例えば、マウス9aを突片5に合わせてクリックすることにより指示する。突片5の指示が行われると、入力画面表示手段20によって表示装置8の画面に入力画面23が表示される。突片指示手段19は、突片5の任意の箇所が指示されることで入力画面23を表示させるようにしても良く、また突片5の曲げ線(例えば後述の基準曲げ線a)が指定されることにより入力画面23を表示するものとしても良い。曲げ線を指定するようにした場合は、工具配置したい線を作業者が自ら認識して工具配置することができる。
【0022】
図5は入力画面23の具体例を示す。入力画面23では、指示された突片5について所定の曲げ加工情報の入力を促す表示が行われる。入力画面23では、この入力促し表示と共に、突片5を平面図で示す表示と、側面図で示す表示とが、各部の変数による寸法表示と共に示される。曲げ工具による曲げ加工としては、例えば図11(A)に示すL字形の曲げと、同図(B)のコ字形の曲げと、同図(C)に示すZ字形の曲げとがある。入力画面23には、これらL形、コ字形、Z字形等の曲げ加工種類を選択する表示部31が表示される。この表示部31を選択することで、入力画面23は曲げ種類に応じた表示内容に切り替わる。
【0023】
上記所定の曲げ加工情報は、平面図では現れない情報や、認識し難い情報であり、これには例えば曲げ角度の情報がある。コ字形とZ字形の曲げでは、2段に曲げられるため、突片5の基端における基準曲げ線aと、先側曲げ線bとがある。したがって、基準曲げ線aにおける曲げ部と先側曲げ線bにおける曲げ部とが生じる。このように突片5が2段以上の曲げ部を有する場合は、曲げ角度の情報は、それぞれの曲げ部について行うようにする。上記所定の曲げ加工情報としては、この他に曲げ加工のオフセット寸法U,Vの情報がある。寸法Uは、突片幅Eの方向に並行な方向の寸法であり、寸法Vは突片幅Eの方向に垂直な方向の寸法である。
【0024】
図5の入力画面23では、各部の曲げ角度A,Bと、オフセット寸法U,Vの他に、曲げ高さH、曲げ幅L、突片幅E、および突片突出方向F、突片5の基準となる位置の各軸方向の座標位置X,Y等の入力を促す表示、または内容を確認させる表示が行われる。これらの入力の促し表示,確認用の表示としては、「基準曲げ角度」等として示される情報種類の文字表示と、入力された情報を示すデータ表示欄とが示され、データ表示欄は入力を行うことで、その入力値が表示される。また、上記各データ表示欄のうち、平面図から得られる値については、所定入力操作(例えば「参照釦」のオン)により、または操作を行わなくても、自動的に行われるようにされる。入力画面23には、この他に、選択した工具の情報が表示される。この工具の情報としては、工具番号と工具幅とが示される。入力画面23において、必要な曲げ加工情報を入力した後、所定の確認入力、例えば「OK」とある表示の指定を行うことで、入力された曲げ加工情報が確定される。
【0025】
曲げ加工情報の入力が確定されると、曲げ工具配置手段21は、工具選択手段18で選択された曲げ工具、突片指示手段19で指示された突片5、および入力された曲げ加工情報に従って、NCデータ4における曲げ工具の配置および動作のデータを生成する。曲げ工具配置手段21は、上記曲げ工具の配置の完了後は、画面表示される板材の平面図上において、各突片5の曲げ片Waの図を、曲げ種類に応じた所定のマークによって表示させる。すなわち、突片5の図を上記マークに置き換え、このマークによって曲げ工具の配置を示す。上記マークは、突片5の形状,大きさに応じた外周形状,寸法で表示される。図6は、そのマークMの表示例を示す。このようにマークMによって表示することで、曲げ加工の種類が平面図で容易に確認できる。
曲げ工具配置手段21は、さらに、平面加工情報生成手段12で生成された平面的な加工の情報と、上記曲げ工具の配置および動作の情報とを合わせてNCデータ4を作成する。
【0026】
作成されたNCデータ4は、データ確認・修正手段14を用いて確認され、必要な場合は加工順の修正等が行われる。このようにしてNCデータ4が生成される。
【0027】
この板材加工機用NCデータ生成装置1によると、このように、上記の各機能を持つ平面加工情報生成手段12、工具選択手段18、突片指示手段19、入力画面表示手段20、および曲げ工具配置手段21等を設けたため、平面図での入力では不足する曲げ加工の情報を簡単に入力することができる。
【0028】
つぎに、板材加工機2の具体例を図7〜図9と共に説明する。この板材加工機2は、板材Wをテーブル上で移動させる板材送り機構52と、板材Wの孔,切断加工用の手段であるパンチ加工手段57と、曲げ加工手段58とを備える。
パンチ加工手段57は、パンチ加工を行うパンチ側およびダイ側の工具44,45をそれぞれ設置した工具支持体42,43と、パンチ側の工具44を駆動するためにラム48を昇降するパンチ駆動手段49とを備える。工具支持体42,43はタレットからなる。
曲げ加工手段58は、曲げ工具60と、この曲げ工具60を支持する手段と、曲げ工具60を駆動する手段とで構成される。曲げ工具60を支持する手段は、パンチ加工手段57における工具支持体42,43で兼用される。曲げ工具60を構成する上下の組立工具46,47は、それぞれ工具支持体42,43に複数設けられた工具ステーションのうち、パンチ,ダイ工具44,45とは別の工具ステーションに設置される。曲げ工具60を駆動する手段は、全て専用の駆動手段でも良いが、この例ではパンチ駆動手段49を兼用し、専用の駆動手段と併用している。曲げ工具60の駆動手段には、パンチ駆動手段49の駆動源であるラム軸の駆動源77と、図9に示す下曲げ型の駆動源78と、曲げ工具60を工具中心回りに回転させる駆動源(C軸の駆動源と呼ぶ)76とがある。
【0029】
図9に示すように、曲げ工具60は、板材Wを挟む一対の上下に開閉可能なクランプ型61,62と、上下いずれかのクランプ型61,62の近傍で先端がそのクランプ型61,62から突出する曲げ位置と没入する待機位置との間に昇降可能に設けられた曲げ型63,64とを備える。この例では、曲げ型63,64は、上下の両方のクランプ型61,62の近傍に設けてある。曲げ型63,64は、パンチ加工手段57によるパンチ加工により形成された突片5を、クランプ型61,62に沿って折り曲げるものである。曲げ型63,64のクランプ型61,62に対する昇降量の調整により、曲げ片Waの曲げ角度の調整が可能とされる。
【0030】
上側のクランプ型61と曲げ型63とは上側の組立工具46として構成され、また下側のクランプ型62と曲げ型64とは下側の組立工具47として構成されている。これら組立工具46,47は、それぞれ工具支持体42,43に工具中心回りに回転自在に設けられ、上記駆動源76により、互いに同期して希望の角度に回転させられる。
下側のクランプ型62は高さ位置が固定であり、上側のクランプ型61をラム軸駆動源77で昇降させることにより、上下のクランプ型61,62の開閉が行われる。また、上側の組立工具46における曲げ型63は、クランプ型61が閉じた後もラム軸駆動源77による下降を続けることで、曲げ位置に移動させられる。下側の曲げ型64は専用の下曲げ型の駆動源78により昇降させられる。
【0031】
図7,図8は、それぞれ板材加工機2の全体の概要を示す平面図および側面図である。この板材加工機2は、フレーム41における上フレーム部41aおよび下フレーム部41bに、上下の工具支持体42,43が、互いに同心の垂直軸心回りに回転自在に支持されている。これら工具支持体42,43に、上記パンチ加工用の工具44,45と曲げ工具60の上下の組立工具46,47が、円周方向に並べて設置されている。曲げ工具60は、円周方向の1か所のみに設けても、また型幅等が互いに異なる種類のものを複数箇所に設けても良い。各パンチ工具44および曲げ用の上側組立工具46は、パンチ位置Pに割り出された状態で、パンチ駆動手段49のラム48により昇降駆動される。ラム48は、ガイド部材を介して上フレーム部41aに昇降自在に支持されている。上下の工具支持体42,43は、フレーム41に設置された共通のモータ(図示せず)により、チェーン等の駆動伝達系を介して互いに同期回転させられる。これらモータおよび駆動伝達系により、希望の工具がパンチ位置Pに割り出される。パンチ駆動手段49は、図8に示すように、ラム48を昇降駆動するクランク機構50と、このクランク機構50を回転させるモータ等の駆動源77とからなる。
【0032】
板材送り機構52は、テーブル53上に載せられた板材Wの任意箇所をパンチ位置Pへ送る手段である。この板材送り機構52は、前後(Y方向)移動するキャリッジ54に、左右(X方向)移動するクロススライド55を設置し、板材Wの端部を把持するワークホルダ56をクロススライド55に取付けたものとしてある。図7に示すように、この板材加工機2は、タップ装置69を備えるものとしても良い。
【0033】
図10は、図1の数値制御装置3の具体例を示す。数値制御装置3は、NCデータ4を演算制御部72で解読して実行する。演算制御部72は、NCデータ4に従い、X軸の駆動源74,Y軸の駆動源75、C軸の駆動源76、ラム軸の駆動源77、および下型曲げ型の駆動源78を、ポジションコントローラ73を介して、または直接に制御する指令を出力する。
【0034】
【発明の効果】
この発明の板材加工機用NCデータ生成装置は、板材に突片輪郭線孔の穿孔によって突片を形成する加工、並びにこの突片を基端側から先端側へ並ぶ2段以上の曲げ部を有する曲げ片とする曲げ加工が、曲げ加工手段および、それぞれの曲げ部を前記曲げ加工手段に位置させるように板材を送る板材送り機構によって可能な板材加工機を制御するNCデータを生成する装置であって、上記の各機能を持つ工具選択手段、図形表示手段、突片指示手段、入力画面表示手段、および曲げ工具配置手段を設け、上記曲げ工具配置手段は、上記突片指示手段により指示された、上記2段以上の曲げ部を有する曲げ片となる突片の各曲げ部につき曲げ工具を配置するものとしたため、平面図での入力では不足する曲げ加工の情報を簡単に入力することができる。
上記入力画面表示手段を、上記指示手段により突片の曲げ線が指定されることにより上記入力画面を表示するものとした場合は、工具配置したい線を作業者が自ら認識して工具配置することができる。
上記入力画面表示手段、上記突片が2段以上の曲げ部を有する場合に、上記入力画面に、各曲げ部について所定の曲げ加工情報の入力を促す事項を表示するものとしたため、別々に入力画面を表示する場合に比べ、同じ突片の複数箇所の曲げ部について、曲げ加工情報が一度に入力できて、入力が簡易に行え、またその入力データの確認や管理も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる板材加工機用NCデータ生成装置の概念構成を示すブロック図である。
【図2】その処理の流れを示す説明図である。
【図3】表示装置の平面図表示状態の画面例を示す説明図である。
【図4】(A),(B)はそれぞれ突片輪郭線孔の工具配置前後の状態を示す説明図である。
【図5】入力画面例の画面内容表示図である。
【図6】曲げ工具の配置後のマーク表示例を示す説明図である。
【図7】このNCデータ生成装置で生成したNCデータを適用する板材加工機の一例の平面図である。
【図8】同板材加工機の側面図である。
【図9】同板材加工機の曲げ工具の部分省略正面図である。
【図10】同板材加工機の数値制御装置の一例のブロック図である。
【図11】(A)〜(C)は、それぞれ曲げ加工の各種の例を示す板材全体の斜視図である。
【符号の説明】
1…板材加工機用NCデータ生成装置
2…板材加工機
3…数値制御装置
4…NCデータ
5…突片
6…突片輪郭線孔
7…情報処理装置
8…表示装置
9…入力装置
9a…マウス
10…図形データ作成手段
11…図形表示手段
12…平面加工情報生成手段
13…曲げ工具配置・情報生成手段
14…データ確認・修正手段
16…図形データ
17…一般工具配置手段
18…工具選択手段
19…突片指示手段
20…入力画面表示手段
21…曲げ工具配置手段
23…入力画面
57…パンチ加工手段
58…曲げ加工手段
60…曲げ工具
61,62…クランプ型
63,64…曲げ型
a,b…曲げ線
A,B…曲げ角度
W…板材
Wa…曲げ片

Claims (2)

  1. 板材に突片輪郭線孔の穿孔によって突片を形成する加工、並びにこの突片を基端側から先端側へ並ぶ2段以上の曲げ部を有する曲げ片とする曲げ加工が、曲げ加工手段および、それぞれの曲げ部を前記曲げ加工手段に位置させるように板材を送る板材送り機構によって可能な板材加工機を制御するNCデータを生成する装置であって、
    準備された複数種の工具の中から曲げ工具を選択する工具選択手段と、
    図形データに従って表示装置の画面に突片を含む平面図を表示する図形表示手段と、
    表示された平面図中の突片を指示する突片指示手段と、
    指示された突片について所定の曲げ加工情報の入力を促す入力画面を上記画面に表示させ、かつ上記入力画面に、各曲げ部について所定の曲げ加工情報の入力を促す事項を表示する入力画面表示手段と、
    選択された曲げ工具、指示された突片、および入力された曲げ加工情報に従って、上記NCデータにおける曲げ工具の配置および動作のデータを生成し、上記曲げ工具の配置として、上記突片指示手段により指示された、上記2段以上の曲げ部を有する曲げ片となる突片の各曲げ部につき曲げ工具を配置する曲げ工具配置手段、
    とを備えた板材加工機用NCデータ生成装置。
  2. 上記入力画面表示手段は、上記突片指示手段により突片の曲げ線が指定されることにより上記入力画面を表示するものとした請求項1に記載の板材加工機用NCデータ生成装置。
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