JP3500437B2 - パンチプレス加工方法 - Google Patents
パンチプレス加工方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高速のパンチプレス
機で、いわゆるミクロジョイントを残して製品を多数個
取りする場合等に適用されるパンチプレス加工方法に関
する。
機で、いわゆるミクロジョイントを残して製品を多数個
取りする場合等に適用されるパンチプレス加工方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】パンチ加工により、1枚の大板から製品
を多数個取りする場合、製品を完全に切り離してしまう
と、パンチプレス機のテーブル上での板材送りや製品の
排出が難しくなる。このため、通常は、製品外周の一部
にミクロジョイントあるいはワイヤジョイント等と呼ば
れる小さなジョイント部を残して、製品外周に沿う輪郭
孔をパンチ加工する。各製品と周囲の残材とがジョイン
ト部で繋がった状態のパンチ加工済み板材は、機外に排
出した後にジョイント部を切り離す。
を多数個取りする場合、製品を完全に切り離してしまう
と、パンチプレス機のテーブル上での板材送りや製品の
排出が難しくなる。このため、通常は、製品外周の一部
にミクロジョイントあるいはワイヤジョイント等と呼ば
れる小さなジョイント部を残して、製品外周に沿う輪郭
孔をパンチ加工する。各製品と周囲の残材とがジョイン
ト部で繋がった状態のパンチ加工済み板材は、機外に排
出した後にジョイント部を切り離す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、パンチプレ
ス機の高速化が進むに伴い、前記のジョイント部が板材
の送り動作時に離れてしまうことがあった。そのため、
高速加工が可能なパンチプレス機を使用しながら、高速
送りが行えず、板材の全体の加工が低速で行われること
になり、生産性の向上が図れなかった。
ス機の高速化が進むに伴い、前記のジョイント部が板材
の送り動作時に離れてしまうことがあった。そのため、
高速加工が可能なパンチプレス機を使用しながら、高速
送りが行えず、板材の全体の加工が低速で行われること
になり、生産性の向上が図れなかった。
【0004】この発明は、前記の課題を解消するもので
あり、ジョイント部を残すパンチ加工を能率良く行える
パンチプレス加工方法を提供することを目的とする。
あり、ジョイント部を残すパンチ加工を能率良く行える
パンチプレス加工方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のパンチプレス
加工方法は、一枚の板材におけるパンチ孔の明けられる
範囲である加工範囲を、各回のパンチ動作間の板材送り
を高速とする高速加工部と、各回のパンチ動作間の板材
送りを低速とする低速加工部とに区分する。このように
区分した高速加工部の全範囲の加工終了後に低速加工部
を加工する。この加工方法は、板材から製品の外形を打
ち抜くにつき、製品外周の一部にジョイント部を残して
製品外周に沿う輪郭孔を加工するパンチプレス加工方法
に適用できる。その場合に、前記低速加工部を、前記輪
郭孔におけるジョイント部の周辺部とすることが望まし
い。また、このようなジョイント部を残すパンチプレス
加工方法において、製品の輪郭孔におけるジョイント部
の両側に隣合う加工部のうち、いずれか一方のみを低速
加工部としても良い。
加工方法は、一枚の板材におけるパンチ孔の明けられる
範囲である加工範囲を、各回のパンチ動作間の板材送り
を高速とする高速加工部と、各回のパンチ動作間の板材
送りを低速とする低速加工部とに区分する。このように
区分した高速加工部の全範囲の加工終了後に低速加工部
を加工する。この加工方法は、板材から製品の外形を打
ち抜くにつき、製品外周の一部にジョイント部を残して
製品外周に沿う輪郭孔を加工するパンチプレス加工方法
に適用できる。その場合に、前記低速加工部を、前記輪
郭孔におけるジョイント部の周辺部とすることが望まし
い。また、このようなジョイント部を残すパンチプレス
加工方法において、製品の輪郭孔におけるジョイント部
の両側に隣合う加工部のうち、いずれか一方のみを低速
加工部としても良い。
【0006】
【作用】この発明の加工方法によると、高速加工部の加
工中、外形の打ち抜きが行われる製品はジョイント部と
して残す部分だけでなく、低速加工部においても周辺部
と繋がった状態となる。そのため、高速の板材送りを行
っても、製品が外れることがなく、安定して加工でき
る。また、加工範囲の大部分は高速送りで加工でき、加
工能率が良い。低速加工部を、製品の輪郭孔におけるジ
ョイント部の周辺部とする場合は、狭いジョイント部が
まだその周辺部と繋がっている幅広のジョイント状態で
高速加工部が加工される。そのため、低速加工部をジョ
イント部付近以外の箇所とする場合に比べて、高速加工
中に製品が一層外れ難い。ジョイント部の両側に隣合う
加工部のうち、いずれか一方のみを低速加工部とする場
合は、低速加工部の個数を少なくでき、加工能率が良
い。
工中、外形の打ち抜きが行われる製品はジョイント部と
して残す部分だけでなく、低速加工部においても周辺部
と繋がった状態となる。そのため、高速の板材送りを行
っても、製品が外れることがなく、安定して加工でき
る。また、加工範囲の大部分は高速送りで加工でき、加
工能率が良い。低速加工部を、製品の輪郭孔におけるジ
ョイント部の周辺部とする場合は、狭いジョイント部が
まだその周辺部と繋がっている幅広のジョイント状態で
高速加工部が加工される。そのため、低速加工部をジョ
イント部付近以外の箇所とする場合に比べて、高速加工
中に製品が一層外れ難い。ジョイント部の両側に隣合う
加工部のうち、いずれか一方のみを低速加工部とする場
合は、低速加工部の個数を少なくでき、加工能率が良
い。
【0007】
【実施例】この発明の一実施例を図1に基づいて説明す
る。この実施例は、素材となる大板の板材Wから、複数
の製品w1〜w4を外形抜きによって得る場合つき説明
する。板材Wは、一辺の縁部をパンチプレス機(例えば
図4)のワークホルダ13で把持し、ワークホルダ13
の移動でテーブル9上を縦横に送って所定のパンチ位置
Pで打ち抜く。パンチプレス機の構成は後に説明する。
図1(A)において、各製品w1〜w4は矩形のもので
あり、その外周の一部にジョイント部Jを残して、製品
外周に沿う輪郭孔Hを加工する。この例では、ジョイン
ト部Jは各製品w1〜w4の長手方向となる左右方向に
沿う辺の両端に残すようにしている。したがって、輪郭
孔Hは、各製品w1〜w4につき、各ジョイント部Jで
互いに分断された4個の孔部分hとして形成され、各孔
部分hは製品各辺に沿った直線状となる。
る。この実施例は、素材となる大板の板材Wから、複数
の製品w1〜w4を外形抜きによって得る場合つき説明
する。板材Wは、一辺の縁部をパンチプレス機(例えば
図4)のワークホルダ13で把持し、ワークホルダ13
の移動でテーブル9上を縦横に送って所定のパンチ位置
Pで打ち抜く。パンチプレス機の構成は後に説明する。
図1(A)において、各製品w1〜w4は矩形のもので
あり、その外周の一部にジョイント部Jを残して、製品
外周に沿う輪郭孔Hを加工する。この例では、ジョイン
ト部Jは各製品w1〜w4の長手方向となる左右方向に
沿う辺の両端に残すようにしている。したがって、輪郭
孔Hは、各製品w1〜w4につき、各ジョイント部Jで
互いに分断された4個の孔部分hとして形成され、各孔
部分hは製品各辺に沿った直線状となる。
【0008】輪郭孔Hの各孔部分hは、小さな場合は1
回のパンチ動作で打ち抜くが、長尺形状の場合は、板材
Wをピッチ送りしながら、パンチ工具7の複数回のパン
チ動作で打ち抜く。例えば、製品w1の下辺の孔部分の
場合は、同図に交差斜線で示す幅Bのパンチ工具7を用
い、重なり長さrが生じるピッチp(=B−r)で板材
Wを直線方向にピッチ送りしながら、同じパンチ工具7
の複数回のパンチ動作で打ち抜くようにしている。他の
各孔部分hも同様である。このようにして一枚の板材W
に明けるパンチ孔である輪郭孔Hの加工範囲を、同図に
斜線を施して示す高速加工部aと、白抜き部分で示す低
速加工部bとに区分する。
回のパンチ動作で打ち抜くが、長尺形状の場合は、板材
Wをピッチ送りしながら、パンチ工具7の複数回のパン
チ動作で打ち抜く。例えば、製品w1の下辺の孔部分の
場合は、同図に交差斜線で示す幅Bのパンチ工具7を用
い、重なり長さrが生じるピッチp(=B−r)で板材
Wを直線方向にピッチ送りしながら、同じパンチ工具7
の複数回のパンチ動作で打ち抜くようにしている。他の
各孔部分hも同様である。このようにして一枚の板材W
に明けるパンチ孔である輪郭孔Hの加工範囲を、同図に
斜線を施して示す高速加工部aと、白抜き部分で示す低
速加工部bとに区分する。
【0009】このように区分しておき、まず、一枚の板
材Wにおける製品w1〜w4の全ての高速加工部aの加
工を、板材Wの高速送りで行う。すなわち、各回のパン
チ動作間の板材送りを高速として加工する。例えばニブ
リング加工を行う。図1(B)は高速加工部aの加工が
終了した状態の板材Wを示す。
材Wにおける製品w1〜w4の全ての高速加工部aの加
工を、板材Wの高速送りで行う。すなわち、各回のパン
チ動作間の板材送りを高速として加工する。例えばニブ
リング加工を行う。図1(B)は高速加工部aの加工が
終了した状態の板材Wを示す。
【0010】高速加工部aの加工の終了後に、低速加工
部bのパンチ加工を、各製品w1〜w4毎に、板材Wの
低速送りによって行う。この低速とは、前記高速送りの
場合に比べて低い速度のことであり、高速の送り速度お
よび低速の送り速度は、板取りの形態やパンチプレス機
の性能等に応じて適宜の値に設定する。各低速加工部b
は、この例ではいずれも1回のパンチで打ち抜くように
しており、1箇所の低速加工部bから次の低速加工部b
へ板材送りを行うときの送り速度が低速とされる。この
ようにして低速加工部bのパンチ加工が終了すると、図
1(C)のように各製品w1〜w4の4隅にジョイント
部Jが残された状態に加工が終了する。
部bのパンチ加工を、各製品w1〜w4毎に、板材Wの
低速送りによって行う。この低速とは、前記高速送りの
場合に比べて低い速度のことであり、高速の送り速度お
よび低速の送り速度は、板取りの形態やパンチプレス機
の性能等に応じて適宜の値に設定する。各低速加工部b
は、この例ではいずれも1回のパンチで打ち抜くように
しており、1箇所の低速加工部bから次の低速加工部b
へ板材送りを行うときの送り速度が低速とされる。この
ようにして低速加工部bのパンチ加工が終了すると、図
1(C)のように各製品w1〜w4の4隅にジョイント
部Jが残された状態に加工が終了する。
【0011】この加工方法によると、このように高速加
工部aの加工中、外形の打ち抜きが行われる製品w1〜
w4はジョイント部Jとして残す部分だけでなく、低速
加工部bにおいても周辺部の残材と繋がった状態とな
る。そのため、高速の板材送りを行っても、製品w1〜
w4が外れることがなく、安定して加工できる。また、
加工範囲の大部分は高速送りで加工でき、加工能率が良
い。製品w1において、ジョイント部Jの両側に隣合う
加工部c,dのうち、片方のみ、この例では長辺の加工
部cのみを低速加工部bとしているため、低速加工部b
は4か所となる。そのため、ジョイント部Jの両側に低
速加工部を設ける場合に比べて低速加工部bの箇所が少
なくなり、加工能率が良い。加工の終了した板材Wは、
ジョイント部Jが残された状態でパンチプレス機からア
ンローダ装置で搬出され、所定場所に順次積み重ねられ
る。このようにして、無人化運転が実行されるが、ジョ
イント部Jの位置、数、大きさ等は、製品w1〜w4の
大きさや取り出し易さ等によって適宜定められる。
工部aの加工中、外形の打ち抜きが行われる製品w1〜
w4はジョイント部Jとして残す部分だけでなく、低速
加工部bにおいても周辺部の残材と繋がった状態とな
る。そのため、高速の板材送りを行っても、製品w1〜
w4が外れることがなく、安定して加工できる。また、
加工範囲の大部分は高速送りで加工でき、加工能率が良
い。製品w1において、ジョイント部Jの両側に隣合う
加工部c,dのうち、片方のみ、この例では長辺の加工
部cのみを低速加工部bとしているため、低速加工部b
は4か所となる。そのため、ジョイント部Jの両側に低
速加工部を設ける場合に比べて低速加工部bの箇所が少
なくなり、加工能率が良い。加工の終了した板材Wは、
ジョイント部Jが残された状態でパンチプレス機からア
ンローダ装置で搬出され、所定場所に順次積み重ねられ
る。このようにして、無人化運転が実行されるが、ジョ
イント部Jの位置、数、大きさ等は、製品w1〜w4の
大きさや取り出し易さ等によって適宜定められる。
【0012】図2はこの発明の他の実施例を示す。この
例は、図1の製品w1と同様に、矩形の製品w1の長辺
となる上下2辺の両端にジョイント部Jを残して外形抜
き加工を行うが、この場合は製品w1の上下2辺を、ジ
ョイント部Jを除き全て高速加工部aとし、短辺となる
両側2辺を全て低速加工部bとしてある。一枚の板材W
における高速加工部aの全範囲を加工した後に低速加工
部bを加工することについては、前記実施例と同様であ
る。この実施例の方法の場合、図1の実施例に比べて低
速加工部bの範囲は広がるが、低速加工部bの数は少な
くなり、各辺の加工を全て一端から他端側へ連続したパ
ンチ加工で行える。そのため、重複した板材送りが不要
で、総板材送り距離が短くて済み、製品w1の大きさ等
によっては図1の例に比べて加工時間が短くなる。特
に、製品w1の長辺を高速加工部aとし、短辺を低速加
工部bとしているため、各辺毎に高速加工部aと低速加
工部bとに分けながら、低速加工部bの範囲が小さくて
済み、加工時間が短縮される。また、このように辺毎に
高速加工部aと低速加工部bとに分けているため、数値
制御を行う場合の加工プログラムも簡単で済む。
例は、図1の製品w1と同様に、矩形の製品w1の長辺
となる上下2辺の両端にジョイント部Jを残して外形抜
き加工を行うが、この場合は製品w1の上下2辺を、ジ
ョイント部Jを除き全て高速加工部aとし、短辺となる
両側2辺を全て低速加工部bとしてある。一枚の板材W
における高速加工部aの全範囲を加工した後に低速加工
部bを加工することについては、前記実施例と同様であ
る。この実施例の方法の場合、図1の実施例に比べて低
速加工部bの範囲は広がるが、低速加工部bの数は少な
くなり、各辺の加工を全て一端から他端側へ連続したパ
ンチ加工で行える。そのため、重複した板材送りが不要
で、総板材送り距離が短くて済み、製品w1の大きさ等
によっては図1の例に比べて加工時間が短くなる。特
に、製品w1の長辺を高速加工部aとし、短辺を低速加
工部bとしているため、各辺毎に高速加工部aと低速加
工部bとに分けながら、低速加工部bの範囲が小さくて
済み、加工時間が短縮される。また、このように辺毎に
高速加工部aと低速加工部bとに分けているため、数値
制御を行う場合の加工プログラムも簡単で済む。
【0013】図3はこの発明のさらに他実施例を示す。
この例では、低速加工部bは製品w1のジョイント部J
の付近となる角部に配置せず、上下辺の中央部のみに低
速加工部bを配置している。そのため、低速加工部bの
範囲は、図1の例よりも小面積で小数となっている。な
お、製品w1の長辺となる上下2辺の両端にジョイント
部Jを残して外形抜き加工を行うこと、および一枚の板
材Wにおける高速加工部aの全範囲を加工した後に低速
加工部bを加工することについては、図1の実施例と同
様である。低速加工部bは、板材Wが外れない程度に、
より小面積、小数であることが望ましく、この実施例の
ように低速加工部bの数を少なくすることで、加工能率
の一層の向上が図れる。同図の実施例において、製品w
1の短辺は、片方を全て高速加工部aとし、もう片方を
全て低速加工部bとしているが、短辺を両側とも高速加
工部aとし、または両側とも低速加工部bとしても良
い。また、図1の実施例における製品w1につき、低速
加工部bを一対の対頂角(例えば右上と左下)のみに配
置し、残り一対の対頂角については低速加工部bとせず
に高速加工部aとしても良い。
この例では、低速加工部bは製品w1のジョイント部J
の付近となる角部に配置せず、上下辺の中央部のみに低
速加工部bを配置している。そのため、低速加工部bの
範囲は、図1の例よりも小面積で小数となっている。な
お、製品w1の長辺となる上下2辺の両端にジョイント
部Jを残して外形抜き加工を行うこと、および一枚の板
材Wにおける高速加工部aの全範囲を加工した後に低速
加工部bを加工することについては、図1の実施例と同
様である。低速加工部bは、板材Wが外れない程度に、
より小面積、小数であることが望ましく、この実施例の
ように低速加工部bの数を少なくすることで、加工能率
の一層の向上が図れる。同図の実施例において、製品w
1の短辺は、片方を全て高速加工部aとし、もう片方を
全て低速加工部bとしているが、短辺を両側とも高速加
工部aとし、または両側とも低速加工部bとしても良
い。また、図1の実施例における製品w1につき、低速
加工部bを一対の対頂角(例えば右上と左下)のみに配
置し、残り一対の対頂角については低速加工部bとせず
に高速加工部aとしても良い。
【0014】なお、前記実施例は、いずれもジョイント
部Jを製品w1〜w4の角部に配置した場合につき説明
したが、ジョイント部Jは角部に限らず、製品外周の各
辺の中間や任意の箇所に残すようにしても良い。また、
この発明は、製品w1〜w4が矩形の場合に限らず、任
意形状の外形抜きを行う場合に適用できる。板材Wに、
外形抜きの輪郭孔Hのパンチ加工の他に、製品w1〜w
4の内部に内抜き孔のパンチ加工を施す場合は、内抜き
孔のパンチ加工の終了後に、輪郭孔Hの加工を行うこと
が望ましい。内抜き孔も高速加工部aとする。
部Jを製品w1〜w4の角部に配置した場合につき説明
したが、ジョイント部Jは角部に限らず、製品外周の各
辺の中間や任意の箇所に残すようにしても良い。また、
この発明は、製品w1〜w4が矩形の場合に限らず、任
意形状の外形抜きを行う場合に適用できる。板材Wに、
外形抜きの輪郭孔Hのパンチ加工の他に、製品w1〜w
4の内部に内抜き孔のパンチ加工を施す場合は、内抜き
孔のパンチ加工の終了後に、輪郭孔Hの加工を行うこと
が望ましい。内抜き孔も高速加工部aとする。
【0015】図4は、このパンチプレス加工方法に用い
るパンチプレス機の一例を示す。パンチプレス機1は、
側面形状C字状のフレーム2に上下一対のタレット3
a,3bを配置したタレットパンチプレスであり、上フ
レーム部分にラム5を昇降駆動する油圧シリンダ等のパ
ンチ駆動装置6が設けてある。ラム5は、パンチ位置P
に割り出されたタレット3aのパンチ工具7を昇降さ
せ、下タレット3bのダイ8との間でパンチ加工を行
う。タレット3a,3bの前方には、板材送り装置14
を構成するテーブル9が配置してある。テーブル9は、
中央の固定テーブル9aと両側のスライドテーブル9b
とからなり、スライドテーブル9bはキャリッジ10と
共にベッド4のレール11上を前後方向(Y軸方向)に
移動する。キャリッジ10には横方向(X軸方向)に移
動可能にクロススライド12が設けられ、クロススライ
ド12にワークホルダ13が取付けられている。前記キ
ャリッジ10の前後移動およびクロススライド12の横
移動により、ワークホルダ13に把持された板材Wの任
意箇所がパンチ位置Pに送られる。このパンチプレス機
1はNC装置(図示せず)で各方向の板材送りやパンチ
駆動装置6の制御が行われる。
るパンチプレス機の一例を示す。パンチプレス機1は、
側面形状C字状のフレーム2に上下一対のタレット3
a,3bを配置したタレットパンチプレスであり、上フ
レーム部分にラム5を昇降駆動する油圧シリンダ等のパ
ンチ駆動装置6が設けてある。ラム5は、パンチ位置P
に割り出されたタレット3aのパンチ工具7を昇降さ
せ、下タレット3bのダイ8との間でパンチ加工を行
う。タレット3a,3bの前方には、板材送り装置14
を構成するテーブル9が配置してある。テーブル9は、
中央の固定テーブル9aと両側のスライドテーブル9b
とからなり、スライドテーブル9bはキャリッジ10と
共にベッド4のレール11上を前後方向(Y軸方向)に
移動する。キャリッジ10には横方向(X軸方向)に移
動可能にクロススライド12が設けられ、クロススライ
ド12にワークホルダ13が取付けられている。前記キ
ャリッジ10の前後移動およびクロススライド12の横
移動により、ワークホルダ13に把持された板材Wの任
意箇所がパンチ位置Pに送られる。このパンチプレス機
1はNC装置(図示せず)で各方向の板材送りやパンチ
駆動装置6の制御が行われる。
【0016】図5は、この発明方法を応用した自動プロ
グラミング装置の概念図である。自動プログラミング装
置21は、板材加工図形データ22と入力手段24から
入力されるデータとにより、NCデータによる加工プロ
グラム23を自動生成する装置であり、加工順序・送り
速度設定手段26が設けてある。加工順序・送り速度設
定手段26は、前記の高速加工部aと低速加工部bとに
分ける高速・低速設定ルール27を設定したものであ
り、自動プログラミング過程で板材加工図形データ22
に対して工具が割付けられた工具割付けNCデータを、
前記ルール27に従って編集し、高速加工部aの全体を
加工するプログラム部分23aの次に、低速加工部bを
加工するプログラム部分23bが並ぶ加工プログラム2
3を出力する。工具割付けNCデータ25を作成するま
での操作は、高速,低速の区別をせずに行う。
グラミング装置の概念図である。自動プログラミング装
置21は、板材加工図形データ22と入力手段24から
入力されるデータとにより、NCデータによる加工プロ
グラム23を自動生成する装置であり、加工順序・送り
速度設定手段26が設けてある。加工順序・送り速度設
定手段26は、前記の高速加工部aと低速加工部bとに
分ける高速・低速設定ルール27を設定したものであ
り、自動プログラミング過程で板材加工図形データ22
に対して工具が割付けられた工具割付けNCデータを、
前記ルール27に従って編集し、高速加工部aの全体を
加工するプログラム部分23aの次に、低速加工部bを
加工するプログラム部分23bが並ぶ加工プログラム2
3を出力する。工具割付けNCデータ25を作成するま
での操作は、高速,低速の区別をせずに行う。
【0017】
【発明の効果】この発明のパンチプレス加工方法は、一
枚の板材におけるパンチ孔の明けられる範囲である加工
範囲を高速加工部と低速加工部とに区分し、高速加工部
の全範囲の加工終了後に低速加工部を加工するため、ジ
ョイント部を残すパンチ加工等を能率良く行うことがで
きる。特に、高速加工が可能なパンチプレス機を使用す
る場合に、その高速加工性能を十分に発揮させて能率の
良い加工が行える。また、製品外周の一部にジョイント
部を残して製品外周に沿う輪郭孔を加工する場合に、低
速加工部を、前記輪郭孔におけるジョイント部の周辺部
とするため、低速加工部をジョイント部付近以外の箇所
とする場合に比べて、高速加工中に製品が一層外れ難
い。請求項2の発明の加工方法は、ジョイント部の両側
に隣合う加工部のうち、いずれか一方のみを低速加工部
とするため、製品の外れ難さを確保しながら、低速加工
部の数を少なくでき、加工能率が良い。
枚の板材におけるパンチ孔の明けられる範囲である加工
範囲を高速加工部と低速加工部とに区分し、高速加工部
の全範囲の加工終了後に低速加工部を加工するため、ジ
ョイント部を残すパンチ加工等を能率良く行うことがで
きる。特に、高速加工が可能なパンチプレス機を使用す
る場合に、その高速加工性能を十分に発揮させて能率の
良い加工が行える。また、製品外周の一部にジョイント
部を残して製品外周に沿う輪郭孔を加工する場合に、低
速加工部を、前記輪郭孔におけるジョイント部の周辺部
とするため、低速加工部をジョイント部付近以外の箇所
とする場合に比べて、高速加工中に製品が一層外れ難
い。請求項2の発明の加工方法は、ジョイント部の両側
に隣合う加工部のうち、いずれか一方のみを低速加工部
とするため、製品の外れ難さを確保しながら、低速加工
部の数を少なくでき、加工能率が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかるパンチプレス加工
方法の説明図である。
方法の説明図である。
【図2】この発明の他の実施例にかかるパンチプレス加
工方法の説明図である。
工方法の説明図である。
【図3】この発明のさらに他の実施例にかかるパンチプ
レス加工方法の説明図である。
レス加工方法の説明図である。
【図4】この発明方法の実施に用いるパンチプレス機の
一例の側面図および平面図である。
一例の側面図および平面図である。
【図5】この発明方法を応用した自動プログラミング装
置の概念図である。
置の概念図である。
a…高速加工部、b…低速加工部、c,d…加工部、h
…孔部分、p…ピッチ、w1〜w4…製品、B…幅、J
…ジョイント部、H…輪郭孔、P…パンチ位置、W…板
材、1…パンチプレス機、6…パンチ駆動装置、7…パ
ンチ工具、9…テーブル、13…ワークホルダ
…孔部分、p…ピッチ、w1〜w4…製品、B…幅、J
…ジョイント部、H…輪郭孔、P…パンチ位置、W…板
材、1…パンチプレス機、6…パンチ駆動装置、7…パ
ンチ工具、9…テーブル、13…ワークホルダ
Claims (2)
- 【請求項1】 板材から複数の製品の外形を打ち抜くに
つき、製品外周の一部にジョイント部を残して製品外周
に沿う輪郭孔を加工するパンチプレス加工方法におい
て、一枚の板材におけるパンチ孔の明けられる範囲であ
る上記各輪郭孔の加工範囲を、各回のパンチ動作間の板
材送りを高速とする高速加工部と、各回のパンチ動作間
の板材送りを低速とする低速加工部とに区分し、この低
速加工部を前記輪郭孔における前記ジョイント部の周辺
部とし、一枚の板材における高速加工部の全範囲の加工
終了後に低速加工部を加工するパンチプレス加工方法。 - 【請求項2】 板材から製品の外形を打ち抜くにつき、
製品外周の一部にジョイント部を残して製品外周に沿う
輪郭孔を加工するパンチプレス加工方法において、一枚
の板材におけるパンチ孔の明けられる範囲である加工範
囲を、各回のパンチ動作間の板材送りを高速とする高速
加工部と、各回のパンチ動作間の板材送りを低速とする
低速加工部とに区分し、この低速加工部を前記輪郭孔に
おける前記ジョイント部の両側に隣合う加工部のうち、
いずれか一方のみとし、高速加工部の全範囲の加工終了
後に低速加工部を加工するパンチプレス加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01656095A JP3500437B2 (ja) | 1995-01-06 | 1995-01-06 | パンチプレス加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01656095A JP3500437B2 (ja) | 1995-01-06 | 1995-01-06 | パンチプレス加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08187527A JPH08187527A (ja) | 1996-07-23 |
JP3500437B2 true JP3500437B2 (ja) | 2004-02-23 |
Family
ID=11919674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01656095A Expired - Fee Related JP3500437B2 (ja) | 1995-01-06 | 1995-01-06 | パンチプレス加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3500437B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108580647A (zh) * | 2018-05-05 | 2018-09-28 | 芜湖君如保温材料有限公司 | 一种方形水箱模板切角装置 |
-
1995
- 1995-01-06 JP JP01656095A patent/JP3500437B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08187527A (ja) | 1996-07-23 |
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