JPH0999327A - ミクロジョイント形成方法 - Google Patents
ミクロジョイント形成方法Info
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- JPH0999327A JPH0999327A JP27980495A JP27980495A JPH0999327A JP H0999327 A JPH0999327 A JP H0999327A JP 27980495 A JP27980495 A JP 27980495A JP 27980495 A JP27980495 A JP 27980495A JP H0999327 A JPH0999327 A JP H0999327A
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- JP
- Japan
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- punching
- micro joint
- joint
- micro
- cutting
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ミクロジョイントの切断後にミクロジョイン
ト残部が突出して後工程の曲げ加工等の精度低下を生じ
させることを防止する。 【解決手段】 ミクロジョイントJを残して板材Wに製
品wの外形をパンチ加工等で切断加工する場合に適用す
る。前記切断加工で形成される製品wの端縁に、ミクロ
ジョイントJの両側において浅い入込み部bを生じさせ
る。
ト残部が突出して後工程の曲げ加工等の精度低下を生じ
させることを防止する。 【解決手段】 ミクロジョイントJを残して板材Wに製
品wの外形をパンチ加工等で切断加工する場合に適用す
る。前記切断加工で形成される製品wの端縁に、ミクロ
ジョイントJの両側において浅い入込み部bを生じさせ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パンチプレス等
で板材の外形抜き加工を行う場合に応用されるミクロジ
ョイント形成方法に関する。
で板材の外形抜き加工を行う場合に応用されるミクロジ
ョイント形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パンチ加工で一枚の大板から複数枚の製
品を切断加工する場合、例えば図4に示すように、ワー
クホルダ51で板材Wを把持してパンチプレス機のテー
ブル上で送りを行う都合上、各製品wは板材Wから切り
離してしまわずに、ミクロジョイントJを残して板材W
と繋がった状態に加工する。各ミクロジョイントJは、
機外に搬出した後に、図5(A),(B)に示すように
ニッパ等の切断工具(図示せず)で切断し、製品wを分
離する。
品を切断加工する場合、例えば図4に示すように、ワー
クホルダ51で板材Wを把持してパンチプレス機のテー
ブル上で送りを行う都合上、各製品wは板材Wから切り
離してしまわずに、ミクロジョイントJを残して板材W
と繋がった状態に加工する。各ミクロジョイントJは、
機外に搬出した後に、図5(A),(B)に示すように
ニッパ等の切断工具(図示せず)で切断し、製品wを分
離する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このとき、ニッパ等の
切断工具は、ミクロジョイントJが根元から切断される
ように、刃先を製品wの端縁aに押し付けて切断する。
しかし、このように押し付けながら切断しても、ミクロ
ジョイントJに残部Jaが生じてしまう。このミクロジ
ョイント残部Jaは、僅かではあるが、製品端縁aから
突出するため、後工程の加工、例えばプレスブレーキに
よる折曲加工等で、バックゲージ等へ当て付けて位置決
めするときの障害となる。そのため、位置決め精度が十
分に出ず、曲げ加工等が精度良く行えないという問題点
がある。ミクロジョイントJを同図(C),(D)のよ
うな中太形状とする場合も、ミクロジョイント残部Ja
が突出状態に残る。
切断工具は、ミクロジョイントJが根元から切断される
ように、刃先を製品wの端縁aに押し付けて切断する。
しかし、このように押し付けながら切断しても、ミクロ
ジョイントJに残部Jaが生じてしまう。このミクロジ
ョイント残部Jaは、僅かではあるが、製品端縁aから
突出するため、後工程の加工、例えばプレスブレーキに
よる折曲加工等で、バックゲージ等へ当て付けて位置決
めするときの障害となる。そのため、位置決め精度が十
分に出ず、曲げ加工等が精度良く行えないという問題点
がある。ミクロジョイントJを同図(C),(D)のよ
うな中太形状とする場合も、ミクロジョイント残部Ja
が突出状態に残る。
【0004】この発明の目的は、ミクロジョイントの切
断後にミクロジョイント残部が突出することを防止でき
るミクロジョイント形成方法を提供することである。
断後にミクロジョイント残部が突出することを防止でき
るミクロジョイント形成方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のミクロジョイ
ント形成方法は、ミクロジョイントを残して板材に製品
の外形を切断加工する方法であって、前記切断加工で形
成される製品の端縁に、ミクロジョイントの両側におい
て入込み部を生じさせることを特徴とする。このように
入込み部を生じさせることで、ミクロジョイントをニッ
パ等の切断工具で切断するときに、ミクロジョイントの
残部が生じても、この残部が製品の端縁から突出するこ
とが回避できる。そのため、後工程の機械で位置決めす
るときに、ミクロジョイント残部が障害となることな
く、後工程の加工を精度良く行える。前記入込み部の入
込み深さは、ミクロジョイントをニッパ状の切断工具で
製品端縁に沿って切断するときに残るミクロジョイント
残部が収まる程度の深さとすることが好ましい。これに
より、製品に欠損部として残る入込み部が最小限で済
み、入込み部の形成に伴う実用上の問題を無くせる。前
記切断加工をパンチ加工で行う場合に、ミクロジョイン
トの両側を打ち抜くときのパンチ加工を、ミクロジョイ
ントの長さ方向の中央部が両端よりも太くなり、かつ前
記入込み部が生じるように行っても良い。このようにミ
クロジョイントを中太形状とすることで、不意にミクロ
ジョイントが外れることなく製品を繋いでおくことがで
き、かつ分離時にはその細くなった端部を切断すれば良
く、容易に切断が行える。
ント形成方法は、ミクロジョイントを残して板材に製品
の外形を切断加工する方法であって、前記切断加工で形
成される製品の端縁に、ミクロジョイントの両側におい
て入込み部を生じさせることを特徴とする。このように
入込み部を生じさせることで、ミクロジョイントをニッ
パ等の切断工具で切断するときに、ミクロジョイントの
残部が生じても、この残部が製品の端縁から突出するこ
とが回避できる。そのため、後工程の機械で位置決めす
るときに、ミクロジョイント残部が障害となることな
く、後工程の加工を精度良く行える。前記入込み部の入
込み深さは、ミクロジョイントをニッパ状の切断工具で
製品端縁に沿って切断するときに残るミクロジョイント
残部が収まる程度の深さとすることが好ましい。これに
より、製品に欠損部として残る入込み部が最小限で済
み、入込み部の形成に伴う実用上の問題を無くせる。前
記切断加工をパンチ加工で行う場合に、ミクロジョイン
トの両側を打ち抜くときのパンチ加工を、ミクロジョイ
ントの長さ方向の中央部が両端よりも太くなり、かつ前
記入込み部が生じるように行っても良い。このようにミ
クロジョイントを中太形状とすることで、不意にミクロ
ジョイントが外れることなく製品を繋いでおくことがで
き、かつ分離時にはその細くなった端部を切断すれば良
く、容易に切断が行える。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1に基
づいて説明する。この方法は、板材Wからパンチ加工で
製品wを多数個取りするにつき、ミクロジョイントJを
残して製品wの外形を切断加工する方法であり、次のよ
うにミクロジョイントJを形成する。前記切断加工は、
製品wの外形に沿ってパンチ位置を順次ずらせながら、
パンチ動作による打ち抜きを繰り返すことにより行う。
例えば、ニブリングによるパンチ加工とする。
づいて説明する。この方法は、板材Wからパンチ加工で
製品wを多数個取りするにつき、ミクロジョイントJを
残して製品wの外形を切断加工する方法であり、次のよ
うにミクロジョイントJを形成する。前記切断加工は、
製品wの外形に沿ってパンチ位置を順次ずらせながら、
パンチ動作による打ち抜きを繰り返すことにより行う。
例えば、ニブリングによるパンチ加工とする。
【0007】このようなパンチ加工に際して、製品wの
端縁aに、ミクロジョイントJの両側において、図1
(B)のように入込み部bを生じさせる。ミクロジョイ
ントJは、この例では製品w側が狭くなる三角形状とし
ている。前記入込み部bの形成は、ミクロジョイントJ
の両側部分をパンチするときに、他の箇所をパンチする
ときと工具を交換し、同図に斜線領域で示すような2種
類の互いに対称形状となった菱形のパンチ金具Ta,T
bを用いて行う。すなわち、この工具Ta,Tbで打ち
抜きを行うことにより、ミクロジョイントJと入込み部
bとを同時に加工する。この場合に、菱形のパンチ金具
Ta,Tbは、その鋭角部をミクロジョイントJの喉部
に位置させ、菱形の一辺を製品端縁aよりも入り込ませ
る。
端縁aに、ミクロジョイントJの両側において、図1
(B)のように入込み部bを生じさせる。ミクロジョイ
ントJは、この例では製品w側が狭くなる三角形状とし
ている。前記入込み部bの形成は、ミクロジョイントJ
の両側部分をパンチするときに、他の箇所をパンチする
ときと工具を交換し、同図に斜線領域で示すような2種
類の互いに対称形状となった菱形のパンチ金具Ta,T
bを用いて行う。すなわち、この工具Ta,Tbで打ち
抜きを行うことにより、ミクロジョイントJと入込み部
bとを同時に加工する。この場合に、菱形のパンチ金具
Ta,Tbは、その鋭角部をミクロジョイントJの喉部
に位置させ、菱形の一辺を製品端縁aよりも入り込ませ
る。
【0008】このように入込み部bを生じさせること
で、ミクロジョイントJをニッパ等の切断工具で切断す
るときに、図1(C)のようにミクロジョイントJの残
部Jaが生じても、この残部Jaが製品wの端縁aから
突出することが回避できる。そのため、後工程で行われ
るプレスブレーキのバックゲージへの当て付けが円滑
に、かつ正確に行われ、曲げ加工が精度良く、また容易
に行われる。また、ミクロジョイントJは板材W側が太
く、製品w側が狭い三角形状であるため、ミクロジョイ
ントJの強度が強くなって不意にミクロジョイントが外
れることがなく、かつ分離時にはその細くなった端部を
切断すれば良く、容易に切断が行える。
で、ミクロジョイントJをニッパ等の切断工具で切断す
るときに、図1(C)のようにミクロジョイントJの残
部Jaが生じても、この残部Jaが製品wの端縁aから
突出することが回避できる。そのため、後工程で行われ
るプレスブレーキのバックゲージへの当て付けが円滑
に、かつ正確に行われ、曲げ加工が精度良く、また容易
に行われる。また、ミクロジョイントJは板材W側が太
く、製品w側が狭い三角形状であるため、ミクロジョイ
ントJの強度が強くなって不意にミクロジョイントが外
れることがなく、かつ分離時にはその細くなった端部を
切断すれば良く、容易に切断が行える。
【0009】入込み部bの入込み深さd(図1(B))
は、ミクロジョイントJをニッパやこの種の切断工具で
製品端縁aに沿って切断するときに残るミクロジョイン
ト残部Jaが収まる程度の深さとすることが好ましい。
これにより、製品wに欠損部として残る入込み部bが最
小限で済み、入込み部bの形成に伴う実用上の問題を無
くせる。寸法例を示すと、パンチによる打ち抜きで生じ
る切断幅Dが10mmで、ミクロジョイントJの最小幅e
が0.3mm程度の場合に、入込み深さdは0.3mm程度
としている。この程度の入込み深さとすることで、入込
み部bが残ることによる問題が実用上,生じなくなる。
工具Ta,Tbの断面における角部の角度αは、60°
程度とし、その角部に半径Rが0.2mm程度の丸みを施
してある。
は、ミクロジョイントJをニッパやこの種の切断工具で
製品端縁aに沿って切断するときに残るミクロジョイン
ト残部Jaが収まる程度の深さとすることが好ましい。
これにより、製品wに欠損部として残る入込み部bが最
小限で済み、入込み部bの形成に伴う実用上の問題を無
くせる。寸法例を示すと、パンチによる打ち抜きで生じ
る切断幅Dが10mmで、ミクロジョイントJの最小幅e
が0.3mm程度の場合に、入込み深さdは0.3mm程度
としている。この程度の入込み深さとすることで、入込
み部bが残ることによる問題が実用上,生じなくなる。
工具Ta,Tbの断面における角部の角度αは、60°
程度とし、その角部に半径Rが0.2mm程度の丸みを施
してある。
【0010】図2はこの発明の他の実施形態にかかるミ
クロジョイント形成方法を示す。この例では、ミクロジ
ョイントJの両側を打ち抜くときに、図2(B)のよう
に中央部の両側部が凹んだ鼓状の断面形状のパンチ工具
Tcを用い、ミクロジョイントJを、長さ方向の中央部
が両端よりも太くなった中太形状としている。パンチ工
具Tcには断面の4隅に断面円弧状の入込み部形成用突
部tを有するものを用い、ミクロジョイントJの両側を
打ち抜くときに、円弧状の入込み部bを同時に形成す
る。その他のパンチ過程は図1の例と同じである。この
実施形態の場合も、入込み部bがミクロジョイントJの
両側に形成されることで、ミクロジョイントJの切断後
にミクロジョイント残部が生じても、その残部が後工程
の障害となることが防止される。この実施形態の場合、
ミクロジョイントJの形成時にミクロジョイント両側の
入込み部bだけでなく、余分な入込み部cも加工されて
しまうが、1種類のパンチ工具Tcでミクロジョイント
Jの両側をパンチ加工できる。前記入込み部cは浅くか
つ小さいので、実用上の問題は生じない。また、ミクロ
ジョイントJは中太形状となるため、不意にミクロジョ
イントJが外れることなく製品を繋いでおくことがで
き、かつ分離時にはその細くなった端部を切断すれば良
く、容易に切断が行える。
クロジョイント形成方法を示す。この例では、ミクロジ
ョイントJの両側を打ち抜くときに、図2(B)のよう
に中央部の両側部が凹んだ鼓状の断面形状のパンチ工具
Tcを用い、ミクロジョイントJを、長さ方向の中央部
が両端よりも太くなった中太形状としている。パンチ工
具Tcには断面の4隅に断面円弧状の入込み部形成用突
部tを有するものを用い、ミクロジョイントJの両側を
打ち抜くときに、円弧状の入込み部bを同時に形成す
る。その他のパンチ過程は図1の例と同じである。この
実施形態の場合も、入込み部bがミクロジョイントJの
両側に形成されることで、ミクロジョイントJの切断後
にミクロジョイント残部が生じても、その残部が後工程
の障害となることが防止される。この実施形態の場合、
ミクロジョイントJの形成時にミクロジョイント両側の
入込み部bだけでなく、余分な入込み部cも加工されて
しまうが、1種類のパンチ工具Tcでミクロジョイント
Jの両側をパンチ加工できる。前記入込み部cは浅くか
つ小さいので、実用上の問題は生じない。また、ミクロ
ジョイントJは中太形状となるため、不意にミクロジョ
イントJが外れることなく製品を繋いでおくことがで
き、かつ分離時にはその細くなった端部を切断すれば良
く、容易に切断が行える。
【0011】なお、前記各実施形態ではミクロジョイン
トJを異形として特殊形状のパンチ工具Ta〜Tcで加
工するようにしたが、ミクロジョイントJを長方形等と
し、長方形等の一般的な断面形状の工具を用いてミクロ
ジョイントJの両側および入込み部bのパンチ加工を行
うようにしても良い。また、入込み部bの加工を、ミク
ロジョイントJの形成過程と別過程で行うようにしても
良い。
トJを異形として特殊形状のパンチ工具Ta〜Tcで加
工するようにしたが、ミクロジョイントJを長方形等と
し、長方形等の一般的な断面形状の工具を用いてミクロ
ジョイントJの両側および入込み部bのパンチ加工を行
うようにしても良い。また、入込み部bの加工を、ミク
ロジョイントJの形成過程と別過程で行うようにしても
良い。
【0012】図3は、前記のパンチ加工を行う板材加工
機であるタレットパンチプレスと、その制御系のブロッ
ク図とを示す概念図である。タレットパンチプレス10
は、フレーム11に設置された油圧式または機械式のパ
ンチ駆動装置12によりパンチ位置Pでパンチ加工を行
うものであり、そのパンチ金具およびダイ金具を各々設
置した上下一対のタレット13を備えている。また、フ
レーム11には、板材送り用のテーブル装置19とし
て、前後方向(Y軸方向)に移動可能なテーブル14と
このテーブル14上で左右方向(X軸方向)に進退可能
なクロススライド15が設けられており、前記クロスス
ライド15に板材Wを把持するワークホルダ16が設け
られている。テーブル14はY軸サーボモータ17によ
り、クロススライド15はX軸サーボモータ18により
各々進退駆動される。数値制御装置20は、加工プログ
ラム21に従ってパンチプレス10の全体を制御する制
御装置であり、コンピュータ式の数値制御部とプログラ
マブルコントローラ部とを備える。
機であるタレットパンチプレスと、その制御系のブロッ
ク図とを示す概念図である。タレットパンチプレス10
は、フレーム11に設置された油圧式または機械式のパ
ンチ駆動装置12によりパンチ位置Pでパンチ加工を行
うものであり、そのパンチ金具およびダイ金具を各々設
置した上下一対のタレット13を備えている。また、フ
レーム11には、板材送り用のテーブル装置19とし
て、前後方向(Y軸方向)に移動可能なテーブル14と
このテーブル14上で左右方向(X軸方向)に進退可能
なクロススライド15が設けられており、前記クロスス
ライド15に板材Wを把持するワークホルダ16が設け
られている。テーブル14はY軸サーボモータ17によ
り、クロススライド15はX軸サーボモータ18により
各々進退駆動される。数値制御装置20は、加工プログ
ラム21に従ってパンチプレス10の全体を制御する制
御装置であり、コンピュータ式の数値制御部とプログラ
マブルコントローラ部とを備える。
【0013】このような数値制御式パンチプレスで図1
や図2の加工方法を実施する場合に、次の方法が採られ
る。すなわち、図1や図2の加工方法において、製品w
の周囲の一般部を加工するときと、ミクロジョイントJ
の両側を加工するときとは、テーブル装置19の移動量
を微小変化させ、かつ工具交換を行って実現する。これ
は、このようなテーブル送りおよび工具交換の命令を加
工プログラム21に記述しておき、この命令を数値制御
装置20で実行することで行われる。これによりミクロ
ジョイント加工の自動化が図れる。ただし、これに限ら
ず、加工プログラム21には従来の加工形状の命令のみ
を記述しておき、数値制御装置20に設けた命令変更手
段22により、加工プログラム21の命令が所定条件と
なるときに、ミクロジョイントJの周辺のパンチ加工を
行うためのテーブル送り指令および工具交換指令を出力
させるようにしても良い。前記従来の加工形状の命令と
は、例えばパンチ動作による打ち抜きをミクロジョイン
トJの片方まで繰り返し、ミクロジョイントJの幅を避
けて、再度パンチ動作による打ち抜きを続ける命令であ
り、命令変更手段22にこのような条件の命令を加工プ
ログラム21の先読み等により監視させ、条件が充足す
ると、一連のミクロジョイント周囲のパンチ動作を行う
命令を出力するものとする。
や図2の加工方法を実施する場合に、次の方法が採られ
る。すなわち、図1や図2の加工方法において、製品w
の周囲の一般部を加工するときと、ミクロジョイントJ
の両側を加工するときとは、テーブル装置19の移動量
を微小変化させ、かつ工具交換を行って実現する。これ
は、このようなテーブル送りおよび工具交換の命令を加
工プログラム21に記述しておき、この命令を数値制御
装置20で実行することで行われる。これによりミクロ
ジョイント加工の自動化が図れる。ただし、これに限ら
ず、加工プログラム21には従来の加工形状の命令のみ
を記述しておき、数値制御装置20に設けた命令変更手
段22により、加工プログラム21の命令が所定条件と
なるときに、ミクロジョイントJの周辺のパンチ加工を
行うためのテーブル送り指令および工具交換指令を出力
させるようにしても良い。前記従来の加工形状の命令と
は、例えばパンチ動作による打ち抜きをミクロジョイン
トJの片方まで繰り返し、ミクロジョイントJの幅を避
けて、再度パンチ動作による打ち抜きを続ける命令であ
り、命令変更手段22にこのような条件の命令を加工プ
ログラム21の先読み等により監視させ、条件が充足す
ると、一連のミクロジョイント周囲のパンチ動作を行う
命令を出力するものとする。
【0014】なお、前記各実施形態は、パンチ加工でミ
クロジョイントJを形成する場合につき説明したが、こ
の発明はパンチ加工以外の板材切断加工でミクロジョイ
ントを形成する場合にも適用することができる。
クロジョイントJを形成する場合につき説明したが、こ
の発明はパンチ加工以外の板材切断加工でミクロジョイ
ントを形成する場合にも適用することができる。
【0015】
【発明の効果】この発明のミクロジョイント形成方法
は、切断加工で形成される製品の端縁に、ミクロジョイ
ントの両側において入込み部を生じさせるため、ミクロ
ジョイントの切断後にミクロジョイントの残部が突出す
ることを防止でき、後工程での位置決めが良好に行え
て、後工程の加工の精度向上が図れる。入込み部の入込
み深さにつき、ニッパ状の切断工具でミクロジョイント
を製品端縁に沿って切断するときに残る残部が収まる程
度の深さとした場合は、製品欠損部となる入込み部を最
小限とすることができ、入込み部の形成に伴う実害を無
くすことができる。切断加工をパンチ加工で行う場合
に、ミクロジョイントの両側を打ち抜くときのパンチ加
工を、ミクロジョイントの長さ方向の中央部が両端より
も太くなるようにした場合は、不意にミクロジョイント
が外れることがなく、かつ分離時には容易に切断が行え
る。
は、切断加工で形成される製品の端縁に、ミクロジョイ
ントの両側において入込み部を生じさせるため、ミクロ
ジョイントの切断後にミクロジョイントの残部が突出す
ることを防止でき、後工程での位置決めが良好に行え
て、後工程の加工の精度向上が図れる。入込み部の入込
み深さにつき、ニッパ状の切断工具でミクロジョイント
を製品端縁に沿って切断するときに残る残部が収まる程
度の深さとした場合は、製品欠損部となる入込み部を最
小限とすることができ、入込み部の形成に伴う実害を無
くすことができる。切断加工をパンチ加工で行う場合
に、ミクロジョイントの両側を打ち抜くときのパンチ加
工を、ミクロジョイントの長さ方向の中央部が両端より
も太くなるようにした場合は、不意にミクロジョイント
が外れることがなく、かつ分離時には容易に切断が行え
る。
【図1】(A)はこの発明の一実施形態にかかるミクロ
ジョイント形成方法の説明図、(B)は同図(A)のB
部の拡大図、(C)はそのミクロジョイント切断状態を
示す平面図である。
ジョイント形成方法の説明図、(B)は同図(A)のB
部の拡大図、(C)はそのミクロジョイント切断状態を
示す平面図である。
【図2】この発明の他の実施形態にかかるミクロジョイ
ント形成方法の説明図である。
ント形成方法の説明図である。
【図3】ミクロジョイントの形成を伴う板材加工装置お
よびその制御系の概念構成を示す説明図である。
よびその制御系の概念構成を示す説明図である。
【図4】従来のミクロジョイント形成方法の説明図であ
る。
る。
【図5】(A)はそのミクロジョイントの拡大図、
(B)は同ミクロジョイントの切断状態の説明図、
(C)はミクロジョイントの変形例の説明図、(D)は
同ミクロジョイントの切断状態の説明図である。
(B)は同ミクロジョイントの切断状態の説明図、
(C)はミクロジョイントの変形例の説明図、(D)は
同ミクロジョイントの切断状態の説明図である。
a…製品の端縁、b…入込み部、d…入込み深さ、J…
ミクロジョイント、Ja…ミクロジョイント残部、Ta
〜Tc…パンチ金具、t…入込み部形成突部、W…板
材、w…製品、10…タレットパンチプレス、12…パ
ンチ駆動装置、19…テーブル装置、20…数値制御装
置
ミクロジョイント、Ja…ミクロジョイント残部、Ta
〜Tc…パンチ金具、t…入込み部形成突部、W…板
材、w…製品、10…タレットパンチプレス、12…パ
ンチ駆動装置、19…テーブル装置、20…数値制御装
置
Claims (3)
- 【請求項1】 ミクロジョイントを残して板材に製品の
外形を切断加工するミクロジョイント成形方法であっ
て、前記切断加工で形成される製品の端縁に、ミクロジ
ョイントの両側において入込み部を生じさせるミクロジ
ョイント形成方法。 - 【請求項2】 前記入込み部の入込み深さは、ミクロジ
ョイントをニッパ状の切断工具で製品端縁に沿って切断
するときに残るミクロジョイント残部が収まる程度の深
さとする請求項1記載のミクロジョイント形成方法。 - 【請求項3】 前記切断加工をパンチ加工で行い、ミク
ロジョイントの両側を打ち抜くときのパンチ加工は、ミ
クロジョイントの長さ方向の中央部が両端よりも太くな
り、かつ前記入込み部が生じるように行う請求項1また
は請求項2記載のミクロジョイント形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27980495A JPH0999327A (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | ミクロジョイント形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27980495A JPH0999327A (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | ミクロジョイント形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0999327A true JPH0999327A (ja) | 1997-04-15 |
Family
ID=17616156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27980495A Pending JPH0999327A (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | ミクロジョイント形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0999327A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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