JP3540339B2 - ワーク加工方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、ワークから製品の外形を切断する際に、加工中に製品が切り離されないように複数のミクロジョイント部を残すようにしたワーク加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ワークから製品の外形をタレットパンチプレスなどで切断し、ワークから製品が切り離されないようにワークと製品との間に複数のミクロジョイント部を残す加工方法が知られている。
【0003】
すなわち、このミクロジョイント部を残すことは、例えばタレットパンチプレスによって、加工された製品とワークとをつなぐためのもので、このミクロジョイント加工を行わないと、製品とワークとが離れてしまい、ワーク移動時に製品が残されたままで製品に傷が付いたり、二枚重ねて打ち抜いてしまう。
【0004】
そして、製品がミクロジョイント部で結合されたワークから各製品を外すときには、ワークが例えば薄い場合には、製品を軽く叩き落したり、ニッパで切断したりしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ワークが厚い場合には、ミクロジョイント部も厚いために、製品を叩き落すにしても強く叩くから製品に傷ができたりしてしまう。また、ニッパで切断するにしても手間がかかり作業者にとっては重労働であった。
【0006】
この発明の目的は、上記問題点を改善するために、ワークが厚板であっても薄板とほぼ同程度にミクロジョイント部を容易にワークから外れるようにすると共に作業者の労働を軽減するようにしたワーク加工方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述のごとき従来の問題に鑑みてなされたもので、ワークに製品の外形を切断した際のワークと製品との間の溝の部分に、ワークから製品が切り離されないように前記溝の幅寸法よりも、またワークの板厚よりも幅の小さな複数のミクロジョイント部を形成し、前記各ミクロジョイント部と前記製品との接続部付近にレーザビームを照射して前記ミクロジョイント部分の厚さの一部を除去するワーク加工方法である。
【0008】
【作用】
この発明のワーク加工方法を採用することにより、加工中に製品がワークから切り離されないように複数のミクロジョイント部をワークと製品との間に残して加工を行う。次いで、前記各ミクロジョイント部にレーザビームを照射して厚さの一部を除去することによって、このミクロジョイント部の厚さは、例えば薄板におけるミクロジョイント部の厚さ程度になる。したがって、製品を軽くたたいたり、あるいはカッタで切り落すことにより、従来と同様に製品はワークから容易に外されると共に作業者の労働が従来よりも軽減される。
【0009】
【実施例】
以下、この発明の実施例を図面に基いて詳細に説明する。
【0010】
図2を参照するに、例えば板厚が6mm以上のワークWから例えばタレットパンチプレス機にて製品Gの外形を切断した際のワークWと製品Gとの間の溝の部分に、製品GがワークWから切り離されないように、前記溝の幅寸法よりも幅の小さなミクロジョイント部M1 ,M2 が形成してある。このミクロジョイント部の幅寸法は、図1,図2より明からなように、ワークWの板厚よりも小さなものである。したがって、ミクロジョイントM1 の部分は前記溝の幅方向に長いので、ワイヤージョイントとして、ミクロジョイントM2 をコーナージョイントとして通称呼ばれている。
【0011】
このミクロジョイントM1 ,M2 はワークWが厚板の場合には軽く叩いたり、ニッパで切ったりすることでは外れないので、本実施例では、図1に示されているように、例えばレーザ加工ヘッドLHよりレーザビームLBを前記ミクロジョイント部M1 の製品G側部分、すなわち、ミクロジョイント部と製品との接続部付近に照射して、厚さのうちの一部(図1においてt1 )を溶断除去する。すなわち、ミクロジョイント部M1 の厚さをt1 除去してt0 にする。この厚さt0 は例えば薄板のワークWにおける従来のミクロジョイント部の厚さに相当するものである。さらに、ミクロジョイント部M1 以外のミクロジョイント部M2 を含めたその他のミクロジョイント部をミクロジョイント部M1 とほぼ同様に一部溶断除去する。
【0012】
而して、各ミクロジョイント部の厚さをt0 にすることにより、作業者によって、後で製品Gを軽く叩いたり、あるいはニッパで切ることで容易にミクロジョイント部を外すことができる。したがって、製品に傷が付くことなく、作業者の労働を軽減させることができる。
【0013】
上述した実施例の加工を行う機械としては、パンチ、レーザ複合機が適しているものである。レーザ加工ヘッドLHで各ミクロジョイント部の一部を一連にて溶断除去するには、NC装置にワークWの板厚、材質などを入力し、各ミクロジョイント部の上方にレーザ加工ヘッドLHが自動的に位置決めされるように自動プログラムを作成し、この自動プログラムを実行するようにNC制御させるようにすればよいものである。
【0014】
また、レーザは低出力のYAGレーザを使用するのが望ましいものである。このワーク加工方法はパンチレーザ複合機以外に、例えばタレットパンチプレス機で従来と同様のミクロジョイント部を残した切断加工を行い、別工程にてレーザ加工機でミクロジョイント部の一部を溶断除去するようにしても構わないものである。
【0015】
【発明の効果】
以上のごとき説明より明らかなように、本発明においては、ミクロジョイント部は、ワークWと製品Gとの間に形成した溝の幅よりも小さく、かつワークWの板厚よりも小さな幅に形成するものである。そして、前記ミクロジョイント部と製品Gとの接続部付近にレーザビームLBを照射してミクロジョイント部分の厚さの一部を除去するものである。したがって、ワークWが板厚の場合であっても、ミクロジョイント部を切断して製品をワークから外すことが容易なことは勿論のこと、レーザビームLBをミクロジョイント部に照射してミクロジョイント部分の厚さの一部を除去するとき、製品にレーザビーム照射による悪影響を与えることがなく、またミクロジョイント部の切断後の製品側の突起部等を小さくすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施する一実施例のワークに製品が結合されているミクロジョイントの一部をレーザ加工ヘッドからのレーザビームで除去する斜視図である。
【図2】ワークから製品の外形切断を行い、ワークに製品がミクロジョイント部で結合されている状態の斜視図である。
【符号の説明】
W ワーク
G 製品
M1 、M2 ミクロジョイント部
LH レーザ加工ヘッド
LB レーザビーム
Claims (1)
- ワーク(W)に製品(G)の外形を切断した際のワーク(W)と製品(G)との間の溝の部分に、ワーク(W)から製品(G)が切り離されないように前記溝の幅寸法よりも、またワーク(W)の板厚よりも幅の小さな複数のミクロジョイント部を形成し、前記各ミクロジョイント部と前記製品(G)との接続部付近にレーザビーム(LB)を照射して前記ミクロジョイント部分の厚さの一部を除去することを特徴とするワーク加工方法。
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JP16708793A JP3540339B2 (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | ワーク加工方法 |
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JP16708793A JP3540339B2 (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | ワーク加工方法 |
Publications (2)
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JPH0716667A JPH0716667A (ja) | 1995-01-20 |
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Family
ID=15843180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16708793A Expired - Fee Related JP3540339B2 (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | ワーク加工方法 |
Country Status (1)
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-
1993
- 1993-07-06 JP JP16708793A patent/JP3540339B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0716667A (ja) | 1995-01-20 |
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