JP2866530B2 - 函体溶接方法 - Google Patents
函体溶接方法Info
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- JP2866530B2 JP2866530B2 JP15395492A JP15395492A JP2866530B2 JP 2866530 B2 JP2866530 B2 JP 2866530B2 JP 15395492 A JP15395492 A JP 15395492A JP 15395492 A JP15395492 A JP 15395492A JP 2866530 B2 JP2866530 B2 JP 2866530B2
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- bent
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、函体溶接方法に関し、
詳しくは第1折曲片と第2折曲片との突き合わせ位置精
度を高めるとともに溶接作業を簡素化しようとする技術
に係るものである。
詳しくは第1折曲片と第2折曲片との突き合わせ位置精
度を高めるとともに溶接作業を簡素化しようとする技術
に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図5(c)に示すように、基板1
の端縁において基板1に略直交する第1折曲片2が折曲
され、第1折曲片2の先端に第1折曲片2に直交すると
ともに基板1に略平行となる第2折曲片3が折曲され、
第2折曲片3の先端から第3折曲片8が第1折曲片2に
略平行に折曲され、第3折曲片8の端部から第4折曲片
9が基板1に略平行に折曲され、第1折曲片2、第2折
曲片3、第3折曲片8及び第4折曲片9が略V字状に打
ち抜かれるとともにその打ち抜き部分において基板1が
略直角に折曲され、また、第1折曲片2、第2折曲片
3、第3折曲片8及び第4折曲片9がその打ち抜き縁に
おいて突き合わされ、第1折曲片2の端縁同士を溶接す
るる函体溶接方法においては、図5(a)に示すよう
に、平板原板から基板1、第1折曲片2、第2折曲片
3、第3折曲片8及び第4折曲片9が一連になった展開
形状で打ち抜き、かつ、基板1をL字型に折曲した場合
に、第1折曲片2、第2折曲片3、第3折曲片8及び第
4折曲片9の端縁が当接するように予め第1折曲片2、
第2折曲片3及び第4折曲片9を略V字状に打ち抜いて
おくのである。その後、二台のプレス装置にて、略V字
状の打ち抜き部10において基板1をL字型に折曲して
〔図5(b)参照〕、第1折曲片2、第2折曲片3、第
3折曲片8及び第4折曲片9の打ち抜き部10の縁同士
を突き合わせるのである〔図5(c)参照〕。そして、
第1折曲片2及び第4折曲片9の端縁同士を溶接するの
である。
の端縁において基板1に略直交する第1折曲片2が折曲
され、第1折曲片2の先端に第1折曲片2に直交すると
ともに基板1に略平行となる第2折曲片3が折曲され、
第2折曲片3の先端から第3折曲片8が第1折曲片2に
略平行に折曲され、第3折曲片8の端部から第4折曲片
9が基板1に略平行に折曲され、第1折曲片2、第2折
曲片3、第3折曲片8及び第4折曲片9が略V字状に打
ち抜かれるとともにその打ち抜き部分において基板1が
略直角に折曲され、また、第1折曲片2、第2折曲片
3、第3折曲片8及び第4折曲片9がその打ち抜き縁に
おいて突き合わされ、第1折曲片2の端縁同士を溶接す
るる函体溶接方法においては、図5(a)に示すよう
に、平板原板から基板1、第1折曲片2、第2折曲片
3、第3折曲片8及び第4折曲片9が一連になった展開
形状で打ち抜き、かつ、基板1をL字型に折曲した場合
に、第1折曲片2、第2折曲片3、第3折曲片8及び第
4折曲片9の端縁が当接するように予め第1折曲片2、
第2折曲片3及び第4折曲片9を略V字状に打ち抜いて
おくのである。その後、二台のプレス装置にて、略V字
状の打ち抜き部10において基板1をL字型に折曲して
〔図5(b)参照〕、第1折曲片2、第2折曲片3、第
3折曲片8及び第4折曲片9の打ち抜き部10の縁同士
を突き合わせるのである〔図5(c)参照〕。そして、
第1折曲片2及び第4折曲片9の端縁同士を溶接するの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのような手
段においては、第1折曲片2及び第4折曲片9の端縁を
略V字状の打ち抜き部10の両側における第1折曲片
2、第2折曲片3、第3折曲片8及び第4折曲片9の曲
げ角度を一致させ難く、また、これらの曲げ線の位置を
も一致させ難いという問題があった。そこで、曲げ角度
及び曲げ線の位置のばらつきを修正するのに、ベルト研
磨機Bにて面取り研磨をおこなうものである。加えて、
第1折曲片2及び第4折曲片9の端縁を突き合わせ溶接
するのに、突き合わせ箇所の隙間に応じて作業者が肉盛
り材を補充しておこなうものであり、自動化をおこなう
ことができず、また、肉盛り材を多めに供給しがちとな
るため、溶接後に仕上げが必要となるなどという問題が
あった。
段においては、第1折曲片2及び第4折曲片9の端縁を
略V字状の打ち抜き部10の両側における第1折曲片
2、第2折曲片3、第3折曲片8及び第4折曲片9の曲
げ角度を一致させ難く、また、これらの曲げ線の位置を
も一致させ難いという問題があった。そこで、曲げ角度
及び曲げ線の位置のばらつきを修正するのに、ベルト研
磨機Bにて面取り研磨をおこなうものである。加えて、
第1折曲片2及び第4折曲片9の端縁を突き合わせ溶接
するのに、突き合わせ箇所の隙間に応じて作業者が肉盛
り材を補充しておこなうものであり、自動化をおこなう
ことができず、また、肉盛り材を多めに供給しがちとな
るため、溶接後に仕上げが必要となるなどという問題が
あった。
【0004】本発明はこのような問題を解消しようとす
るものであり、その目的とするところは、突き合わせ接
続する第1折曲片及び第2折曲片の曲げ角度及び曲げ線
の位置のばらつきを修正することができ、第1折曲片及
び第2折曲片の端縁を良好に突き合わせることができ、
特に第1折曲片同士の突き合わせ溶接において肉盛り材
の供給を軽減し、溶接作業を簡素化し、かつ仕上がり精
度も高めることができる函体溶接方法を提供するにあ
る。
るものであり、その目的とするところは、突き合わせ接
続する第1折曲片及び第2折曲片の曲げ角度及び曲げ線
の位置のばらつきを修正することができ、第1折曲片及
び第2折曲片の端縁を良好に突き合わせることができ、
特に第1折曲片同士の突き合わせ溶接において肉盛り材
の供給を軽減し、溶接作業を簡素化し、かつ仕上がり精
度も高めることができる函体溶接方法を提供するにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板1の端縁
において基板1に略直交する第1折曲片2が折曲され、
第1折曲片2の先端に第1折曲片2に直交するとともに
基板1に略平行となる第2折曲片3が折曲され、第1折
曲片2及び第2折曲片3が略V字状に打ち抜かれるとと
もにその打ち抜き部分において基板1が略直角に折曲さ
れ、第1折曲片2及び第2折曲片3がその打ち抜き縁に
おいて突き合わされ、少なくとも第1折曲片2の端縁同
士を突き合わせ溶接する函体溶接方法であって、平板原
板から基板1、第1折曲片2及び第2折曲片3を一連に
打ち抜く場合に、上記函体形状に形成されたときに基板
1と略平行となる第2折曲片3において上記略V字状に
打ち抜かれる部分を打ち抜いて切除部7を形成してお
き、平板原板1から打ち抜いた平板状の中間打ち抜き品
5において第1折曲片2及び第2折曲片3を折り曲げ、
その後、ポンチ6を第2折曲片3の切除部7を通過させ
ながら切除部7の端縁に面取り加工をおこない、ポンチ
6の進行方向において平面状となっている第1折曲片2
を打ち抜き、しかる後、基板1を打ち抜き部分において
略直角に折曲して、第1折曲片2のポンチ6による打ち
抜き縁同士を突き合わせるとともに第2折曲片3におけ
る切除部7の切除縁同士を突き合わせ、第1折曲片2の
端縁同士を溶接することを特徴とするものである。
において基板1に略直交する第1折曲片2が折曲され、
第1折曲片2の先端に第1折曲片2に直交するとともに
基板1に略平行となる第2折曲片3が折曲され、第1折
曲片2及び第2折曲片3が略V字状に打ち抜かれるとと
もにその打ち抜き部分において基板1が略直角に折曲さ
れ、第1折曲片2及び第2折曲片3がその打ち抜き縁に
おいて突き合わされ、少なくとも第1折曲片2の端縁同
士を突き合わせ溶接する函体溶接方法であって、平板原
板から基板1、第1折曲片2及び第2折曲片3を一連に
打ち抜く場合に、上記函体形状に形成されたときに基板
1と略平行となる第2折曲片3において上記略V字状に
打ち抜かれる部分を打ち抜いて切除部7を形成してお
き、平板原板1から打ち抜いた平板状の中間打ち抜き品
5において第1折曲片2及び第2折曲片3を折り曲げ、
その後、ポンチ6を第2折曲片3の切除部7を通過させ
ながら切除部7の端縁に面取り加工をおこない、ポンチ
6の進行方向において平面状となっている第1折曲片2
を打ち抜き、しかる後、基板1を打ち抜き部分において
略直角に折曲して、第1折曲片2のポンチ6による打ち
抜き縁同士を突き合わせるとともに第2折曲片3におけ
る切除部7の切除縁同士を突き合わせ、第1折曲片2の
端縁同士を溶接することを特徴とするものである。
【0006】
【作用】第1折曲片2及び第2折曲片3の曲加工をおこ
なった後、ポンチ6をポンチ6に対して縦板状となる第
2折曲片3の切除部7を通し、ポンチ6に対して平板状
となる第1折曲片2を打ち抜く。このようなポンチ6の
打ち抜きにて、打ち抜きの両側の第1折曲片2及び第2
折曲片3の曲げ角度及び曲げ線の位置のばらつきを修正
する。第1折曲片2及び第2折曲片3を良好に突き合わ
せる。そして、第2折曲片3には予め切除部7が形成さ
れていて、ポンチ6による打ち抜きに支障が生じること
がない。加えて、縦板状となる第2折曲片3における切
除部7の端縁はポンチ6にて面取りがなされ、かかる面
取りにて生じるばり15がポンチ6の進行方向に対して
平板状となる第1折曲片2の打ち抜き縁部に集められ、
このように集められてばり15にて溶接の際の肉盛りの
補助として、第1折曲片2の打ち抜き縁を突き合わせ溶
接する場合に突き合わせ縁の終端において肉盛りをおこ
なわなくてもよく、肉盛り材を人手で供給するのを回避
し、溶接ビードを整え、かかる箇所の溶接の自動化が可
能となるものである。
なった後、ポンチ6をポンチ6に対して縦板状となる第
2折曲片3の切除部7を通し、ポンチ6に対して平板状
となる第1折曲片2を打ち抜く。このようなポンチ6の
打ち抜きにて、打ち抜きの両側の第1折曲片2及び第2
折曲片3の曲げ角度及び曲げ線の位置のばらつきを修正
する。第1折曲片2及び第2折曲片3を良好に突き合わ
せる。そして、第2折曲片3には予め切除部7が形成さ
れていて、ポンチ6による打ち抜きに支障が生じること
がない。加えて、縦板状となる第2折曲片3における切
除部7の端縁はポンチ6にて面取りがなされ、かかる面
取りにて生じるばり15がポンチ6の進行方向に対して
平板状となる第1折曲片2の打ち抜き縁部に集められ、
このように集められてばり15にて溶接の際の肉盛りの
補助として、第1折曲片2の打ち抜き縁を突き合わせ溶
接する場合に突き合わせ縁の終端において肉盛りをおこ
なわなくてもよく、肉盛り材を人手で供給するのを回避
し、溶接ビードを整え、かかる箇所の溶接の自動化が可
能となるものである。
【0007】
【実施例】図1(a)に示すように、平板原板から基板
1、第1折曲片2、第2折曲片3、第3折曲片8及び第
4折曲片9を連ねた状態で一連に打ち抜く。かかる場合
に、同図(d)に示す函体形状に形成されたときに基板
1と略平行となる第2折曲片3及び第4折曲片9におい
て、基板1をL字型に折曲するのに、略V字状に打ち抜
かれる部分を予め打ち抜いて切除部7を形成しておく
〔図2(a)の点々域イで示す〕。更に、第3折曲片8
にはパイロット孔11を打ち抜き形成しておく。そし
て、切除部7の端縁部には図2(b)に示すように、約
0.6mmの半径で後述のポンチ6による打ち抜きにて
面取りがなされて面取り部12が形成されるものであ
る。そして、平板原板1から打ち抜いた平板状の中間打
ち抜き品5において、打ち抜き部10の両側において、
図1(b)に示すように、二台のプレス装置にて第1折
曲片2、第2折曲片3、第3折曲片8及び第4折曲片9
を折曲する。かかる場合、第2折曲片3及び第4折曲片
9が基板1に対して略平行になされる。次に図1
(c)、図2(a)に示すように、ポンチ6のパイロッ
トピン13をパイロット孔11に挿合し、ポンチ6を第
4折曲片9及び第2折曲片3の切除部7を通過させなが
ら、切除部7の縁部を面取りして面取り部12を形成す
るのである。そして、ポンチ6とダイブロック14との
共同で第3折曲片8及び第1折曲片2を図2の斜線域ロ
で示す箇所を打ち抜くのである。次に、図1(d)に示
すように、基板1を折曲し、この折曲箇所の両側の第1
折曲片2、第2折曲片3、第3折曲片8及び第4折曲片
9同士を突き合わるのである。そして、ポンチ6による
面取りにて形成されるばり15が切除部7の端部に集め
られ、かかるばり15を溶接する場合に有効に利用し
て、イナートガス溶接のTIG溶接を良好におこなえる
のである。つまり、縦板状となる第2折曲片3における
切除部7の端縁はポンチ6にて面取りがなされ、かかる
面取りにて生じるばり15がポンチ6の進行方向に対し
て平板状となる第1折曲片2の打ち抜き縁部に集めら
れ、このように集められてばり15にて溶接の際の肉盛
りの補助として、第1折曲片2の打ち抜き縁を突き合わ
せ溶接する場合に突き合わせ縁の終端において肉盛りを
おこなわなくてもよく、肉盛り材を人手で供給するのを
回避し、溶接ビードを整え、かかる箇所の溶接の自動化
が可能となるのである。
1、第1折曲片2、第2折曲片3、第3折曲片8及び第
4折曲片9を連ねた状態で一連に打ち抜く。かかる場合
に、同図(d)に示す函体形状に形成されたときに基板
1と略平行となる第2折曲片3及び第4折曲片9におい
て、基板1をL字型に折曲するのに、略V字状に打ち抜
かれる部分を予め打ち抜いて切除部7を形成しておく
〔図2(a)の点々域イで示す〕。更に、第3折曲片8
にはパイロット孔11を打ち抜き形成しておく。そし
て、切除部7の端縁部には図2(b)に示すように、約
0.6mmの半径で後述のポンチ6による打ち抜きにて
面取りがなされて面取り部12が形成されるものであ
る。そして、平板原板1から打ち抜いた平板状の中間打
ち抜き品5において、打ち抜き部10の両側において、
図1(b)に示すように、二台のプレス装置にて第1折
曲片2、第2折曲片3、第3折曲片8及び第4折曲片9
を折曲する。かかる場合、第2折曲片3及び第4折曲片
9が基板1に対して略平行になされる。次に図1
(c)、図2(a)に示すように、ポンチ6のパイロッ
トピン13をパイロット孔11に挿合し、ポンチ6を第
4折曲片9及び第2折曲片3の切除部7を通過させなが
ら、切除部7の縁部を面取りして面取り部12を形成す
るのである。そして、ポンチ6とダイブロック14との
共同で第3折曲片8及び第1折曲片2を図2の斜線域ロ
で示す箇所を打ち抜くのである。次に、図1(d)に示
すように、基板1を折曲し、この折曲箇所の両側の第1
折曲片2、第2折曲片3、第3折曲片8及び第4折曲片
9同士を突き合わるのである。そして、ポンチ6による
面取りにて形成されるばり15が切除部7の端部に集め
られ、かかるばり15を溶接する場合に有効に利用し
て、イナートガス溶接のTIG溶接を良好におこなえる
のである。つまり、縦板状となる第2折曲片3における
切除部7の端縁はポンチ6にて面取りがなされ、かかる
面取りにて生じるばり15がポンチ6の進行方向に対し
て平板状となる第1折曲片2の打ち抜き縁部に集めら
れ、このように集められてばり15にて溶接の際の肉盛
りの補助として、第1折曲片2の打ち抜き縁を突き合わ
せ溶接する場合に突き合わせ縁の終端において肉盛りを
おこなわなくてもよく、肉盛り材を人手で供給するのを
回避し、溶接ビードを整え、かかる箇所の溶接の自動化
が可能となるのである。
【0008】このように、第1折曲片2、第2折曲片
3、第3折曲片8及び第4折曲片9の曲加工をおこなっ
た後、ポンチ6をポンチ6に対して縦板状となる第4折
曲片9及び第2折曲片3の切除部7を通し、ポンチ6に
対して平板状となる第3折曲片8及び第1折曲片2を打
ち抜くのである。このようなポンチ6の打ち抜きにて、
打ち抜きの両側の第1折曲片2、第2折曲片3、第3折
曲片8及び第4折曲片9の曲げ角度及び曲げ線の位置の
ばらつきを修正するのである。しかして、第1折曲片
2、第2折曲片3、第3折曲片8及び第4折曲片9を良
好に突き合わせる。そして、第4折曲片9及び第2折曲
片3には予め切除部7が形成されていて、ポンチ6によ
る打ち抜きに支障が生じることがない。特に、本発明に
おいては、切除部7の端縁はポンチ6にて面取りがなさ
れ、かかる面取りにて生じるばり15がポンチ6の進行
方向に対して平板状となる第1折曲片2の打ち抜き縁部
に集められるのであり、このように集められてばり15
にて溶接の際の肉盛りの補助として、第1折曲片2の打
ち抜き縁を突き合わせ溶接する場合に突き合わせ縁の終
端において肉盛りをおこなわなくてもよいのである。し
かして、肉盛り材を人手で供給するのを回避し、溶接ビ
ードaを整え、かかる箇所の溶接の自動化が可能となる
のである。
3、第3折曲片8及び第4折曲片9の曲加工をおこなっ
た後、ポンチ6をポンチ6に対して縦板状となる第4折
曲片9及び第2折曲片3の切除部7を通し、ポンチ6に
対して平板状となる第3折曲片8及び第1折曲片2を打
ち抜くのである。このようなポンチ6の打ち抜きにて、
打ち抜きの両側の第1折曲片2、第2折曲片3、第3折
曲片8及び第4折曲片9の曲げ角度及び曲げ線の位置の
ばらつきを修正するのである。しかして、第1折曲片
2、第2折曲片3、第3折曲片8及び第4折曲片9を良
好に突き合わせる。そして、第4折曲片9及び第2折曲
片3には予め切除部7が形成されていて、ポンチ6によ
る打ち抜きに支障が生じることがない。特に、本発明に
おいては、切除部7の端縁はポンチ6にて面取りがなさ
れ、かかる面取りにて生じるばり15がポンチ6の進行
方向に対して平板状となる第1折曲片2の打ち抜き縁部
に集められるのであり、このように集められてばり15
にて溶接の際の肉盛りの補助として、第1折曲片2の打
ち抜き縁を突き合わせ溶接する場合に突き合わせ縁の終
端において肉盛りをおこなわなくてもよいのである。し
かして、肉盛り材を人手で供給するのを回避し、溶接ビ
ードaを整え、かかる箇所の溶接の自動化が可能となる
のである。
【0009】図3はポンチ6による打ち抜きをおこなう
装置を示していて、ポンチ6は押圧体16を介してスト
ロークSの範囲でガイド18に沿って下降させ、ポンチ
6の左右でワークとしての中間成形品を押さえ具17,
17にて押さえ、ポンチ6の下降にて打ち抜きを終え、
押し上げばね19にてポンチ6を押し上げることができ
るようにしてある。図中20はのぞき穴で、パイロット
ピン13がパイロット孔11に入った否かを確認するも
のである。21はエジェクターピンである。
装置を示していて、ポンチ6は押圧体16を介してスト
ロークSの範囲でガイド18に沿って下降させ、ポンチ
6の左右でワークとしての中間成形品を押さえ具17,
17にて押さえ、ポンチ6の下降にて打ち抜きを終え、
押し上げばね19にてポンチ6を押し上げることができ
るようにしてある。図中20はのぞき穴で、パイロット
ピン13がパイロット孔11に入った否かを確認するも
のである。21はエジェクターピンである。
【0010】ところで、基板1に対して略直角となる第
3折曲片8及び第1折曲片2の長さ方向の端部には、図
1(b)に示すように、パイロット通孔11aが形成さ
れ、この側において設けられたポンチ(図示せず)のパ
イロットピン(図示せず)を挿入し、図1(e)に示す
切断域ハにおいて打ち抜くことができるようにしてあ
る。
3折曲片8及び第1折曲片2の長さ方向の端部には、図
1(b)に示すように、パイロット通孔11aが形成さ
れ、この側において設けられたポンチ(図示せず)のパ
イロットピン(図示せず)を挿入し、図1(e)に示す
切断域ハにおいて打ち抜くことができるようにしてあ
る。
【0011】尚、実施例においては、第1折曲片2及び
第2折曲片3に続いて第3折曲片8及び第4折曲片9を
形成したが、これ以上に折曲片を形成してもよく、ま
た、第3折曲片8及び第4折曲片9はなくてもよい。
第2折曲片3に続いて第3折曲片8及び第4折曲片9を
形成したが、これ以上に折曲片を形成してもよく、ま
た、第3折曲片8及び第4折曲片9はなくてもよい。
【0012】
【発明の効果】本発明は上述のように、平板原板から基
板、第1折曲片及び第2折曲片を一連に打ち抜く場合
に、函体形状に形成されたときに基板と略平行となる第
2折曲片において略V字状に打ち抜かれる部分を打ち抜
いて切除部を形成しておき、平板原板から打ち抜いた平
板状の中間打ち抜き品において第1折曲片及び第2折曲
片を折り曲げ、その後、ポンチを第2折曲片の切除部を
通過させてポンチの進行方向において平面状となってい
る第1折曲片を打ち抜き、しかる後、基板を打ち抜き部
分において略直角に折曲して、第1折曲片のポンチによ
る打ち抜き縁同士を突き合わせるとともに第2折曲片に
おける切除部の切除縁同士を突き合わせるから、つま
り、第1折曲片及び第2折曲片の曲加工をおこなった
後、ポンチをポンチに対して縦板状となる第2折曲片の
切除部を通し、ポンチに対して平板状となる第1折曲片
を打ち抜き、このように、基板の折り曲げのための打ち
抜きを第1折曲片及び第2折曲片の折曲をおこなった後
においておこなうことで、かかるポンチによる打ち抜き
にて、打ち抜きの両側の第1折曲片及び第2折曲片の曲
げ角度及び曲げ線の位置のばらつきを修正でき、第1折
曲片及び第2折曲片を良好に突き合わせることができる
という利点がある。かかる場合、第2折曲片には予め切
除部が形成されていて、ポンチによる打ち抜きに支障が
生じることがない。特に本発明においては、縦板状とな
る第2折曲片における切除部の端縁はポンチにて面取り
がなさるから、かかる面取りにて生じるばりがポンチの
進行方向に対して平板状となる第1折曲片の打ち抜き縁
部に集められ、このように集められたばりにて溶接の際
の肉盛りの補助として、第1折曲片の打ち抜き縁を突き
合わせ溶接する場合に突き合わせ縁の終端において肉盛
りをおこなわなくてもよく、肉盛り材を人手で供給する
のを回避し、溶接ビードを整え、かかる箇所の溶接の自
動化が可能となるという利点がある。
板、第1折曲片及び第2折曲片を一連に打ち抜く場合
に、函体形状に形成されたときに基板と略平行となる第
2折曲片において略V字状に打ち抜かれる部分を打ち抜
いて切除部を形成しておき、平板原板から打ち抜いた平
板状の中間打ち抜き品において第1折曲片及び第2折曲
片を折り曲げ、その後、ポンチを第2折曲片の切除部を
通過させてポンチの進行方向において平面状となってい
る第1折曲片を打ち抜き、しかる後、基板を打ち抜き部
分において略直角に折曲して、第1折曲片のポンチによ
る打ち抜き縁同士を突き合わせるとともに第2折曲片に
おける切除部の切除縁同士を突き合わせるから、つま
り、第1折曲片及び第2折曲片の曲加工をおこなった
後、ポンチをポンチに対して縦板状となる第2折曲片の
切除部を通し、ポンチに対して平板状となる第1折曲片
を打ち抜き、このように、基板の折り曲げのための打ち
抜きを第1折曲片及び第2折曲片の折曲をおこなった後
においておこなうことで、かかるポンチによる打ち抜き
にて、打ち抜きの両側の第1折曲片及び第2折曲片の曲
げ角度及び曲げ線の位置のばらつきを修正でき、第1折
曲片及び第2折曲片を良好に突き合わせることができる
という利点がある。かかる場合、第2折曲片には予め切
除部が形成されていて、ポンチによる打ち抜きに支障が
生じることがない。特に本発明においては、縦板状とな
る第2折曲片における切除部の端縁はポンチにて面取り
がなさるから、かかる面取りにて生じるばりがポンチの
進行方向に対して平板状となる第1折曲片の打ち抜き縁
部に集められ、このように集められたばりにて溶接の際
の肉盛りの補助として、第1折曲片の打ち抜き縁を突き
合わせ溶接する場合に突き合わせ縁の終端において肉盛
りをおこなわなくてもよく、肉盛り材を人手で供給する
のを回避し、溶接ビードを整え、かかる箇所の溶接の自
動化が可能となるという利点がある。
【図1】本発明の一実施例の加工工程を示し、(a)
(b)(c)(d)は斜視図、(e)は打ち抜き箇所を
示す斜視図である。
(b)(c)(d)は斜視図、(e)は打ち抜き箇所を
示す斜視図である。
【図2】(a)はポンチのよる打ち抜きを説明する斜視
図、(b)は切除部の縁部を面取りする斜視図、(c)
は断面図である。
図、(b)は切除部の縁部を面取りする斜視図、(c)
は断面図である。
【図3】同上の打ち抜き装置の概略断面図である。
【図4】(a)は溶接をおこなう箇所を示す斜視図、
(b)は部分斜視図である。
(b)は部分斜視図である。
【図5】従来例の加工工程を示し、(a)(b)(c)
(d)は斜視図である。
(d)は斜視図である。
1 基板 2 第1折曲片 3 第2折曲片 5 中間打ち抜き品 6 ポンチ 7 切除部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−41718(JP,A) 特開 平1−181932(JP,A) 特開 平1−181933(JP,A) 特開 平1−202327(JP,A) 特開 平1−95818(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21D 51/52 B21D 5/01
Claims (1)
- 【請求項1】 基板の端縁において基板に略直交する第
1折曲片が折曲され、第1折曲片の先端に第1折曲片に
直交するとともに基板に略平行となる第2折曲片が折曲
され、第1折曲片及び第2折曲片が略V字状に打ち抜か
れるとともにその打ち抜き部分において基板が略直角に
折曲され、第1折曲片及び第2折曲片がその打ち抜き縁
において突き合わされ、少なくとも第1折曲片の端縁同
士を突き合わせ溶接する函体溶接方法であって、平板原
板から基板、第1折曲片及び第2折曲片を一連に打ち抜
く場合に、上記函体形状に形成されたときに基板と略平
行となる第2折曲片において上記略V字状に打ち抜かれ
る部分を打ち抜いて切除部を形成しておき、平板原板か
ら打ち抜いた平板状の中間打ち抜き品において第1折曲
片及び第2折曲片を折り曲げ、その後、ポンチを第2折
曲片の切除部を通過させながら切除部の端縁に面取り加
工をおこない、ポンチの進行方向において平面状となっ
ている第1折曲片を打ち抜き、しかる後、基板を打ち抜
き部分において略直角に折曲して、第1折曲片のポンチ
による打ち抜き縁同士を突き合わせるとともに第2折曲
片における切除部の切除縁同士を突き合わせ、第1折曲
片の端縁同士を溶接することを特徴とする函体溶接方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15395492A JP2866530B2 (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 函体溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15395492A JP2866530B2 (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 函体溶接方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06562A JPH06562A (ja) | 1994-01-11 |
JP2866530B2 true JP2866530B2 (ja) | 1999-03-08 |
Family
ID=15573706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15395492A Expired - Fee Related JP2866530B2 (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 函体溶接方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2866530B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101036292B1 (ko) * | 2008-07-22 | 2011-05-25 | 오경호 | 접이식 프레임 제조방법 |
CN107282780B (zh) * | 2017-07-31 | 2019-07-16 | 昆山信杰汽车部件有限公司 | 一种弯曲下模 |
-
1992
- 1992-06-15 JP JP15395492A patent/JP2866530B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06562A (ja) | 1994-01-11 |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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