JP2005075431A - 注出機能付き袋状容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 袋状容器内の内容物をボトル容器等に移し替える際、注出口を山折り状に拡開して内容物の注出を行うものでありながら、箱詰め後であっても、箱詰め前とほぼ同様の注出性能を維持することができ、また、ノズル部に膨らみ部を形成するものに比べ、嵩張らないものとし、輸送効率を高めて搬送コストの削減を図る。
【解決手段】 表裏の軟包材から形成される袋状容器1の注出口近傍に、ヒートシールによりノズル部16を形成し、このノズル部16を拡開して内容物の注出を行う注出機能付き袋状容器1であって、ノズル部16を形成する表側の軟包材及び/又は裏側の軟包材に、ノズル部16の中心線にほぼ平行に山折り状につままれ、かつ、その頂部にヒートシールが施されたつまみ融着部2を形成する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、調味料、化粧品、液体洗剤等の内容物を注出するノズル部が形成された注出機能付き袋状容器に関する。
特に、本発明は、洗剤、漂白剤、柔軟剤、洗濯糊、シャンプー、リンス、入浴剤、衣類のシワ取り剤、消臭剤、調味料、スープ、食用油、つゆ・たれ・だし類、ドレッシング、酒類、飲料類、化粧品類、整髪料、エンジンオイル、トランスミッションオイル、ウインドーウォッシャー液、ブレーキフルード、パワーステアリングフルード、ガソリン添加剤、ラジエータ液等のような液体状内容物であって、その動粘度が0.3mm/s〜15,000mm/sの範囲のもの、粒状、顆粒状の内容物を他の容器に移し替えて使用する詰め替え用の容器や容器をそのまま本体容器として使用するのに好適な袋状容器に関する。
近年、食料品や飲料、洗剤、化粧品等の内容物を充填し、店頭に陳列される容器として、パウチ等の袋状容器が多用されている。また、洗剤等の詰め替え用としては、陳列棚等に立てた状態で陳列可能な自立性の袋状容器が広く普及している。
図6は、自立性袋状容器の従来例を示す平面図である。
この袋状容器10は、樹脂フィルム等の軟包材で形成される胴部11及び底部12を備える。胴部11を形成する表裏の軟包材には、サイドシール13及びトップシール15が施され、また、胴部11を形成する軟包材と、底部12を形成する軟包材との間には、ボトムシール14が施されている。
この袋状容器10に洗剤等の内容物を充填すると、折れ線12aで折り畳まれた底部12が拡がり、袋状容器10が自立可能となる。
ボトル容器や他の容器に詰め替える調味料、化粧品、液体洗剤等に用いられる袋状容器10では、内容物を取り出す際に、取り出しが容易で、最後まで安定した流れを保ちながら取り出すことが求められている。
図6に示す袋状容器10では、斜め上方に突出するノズル部16が形成され、ノズル部16の先端部分19を切取り線18に沿って切り取ることにより、内容物を注出する注出口が形成される。そして、このノズル部16を、ボトル容器の口部に挿入すると、袋状容器10内の内容物をボトル容器に移し替えることが可能になる。
しかしながら、内容物を取り出すために袋状容器10のノズル部16側に内容物を移動させると、袋状容器10のノズル部16の基部が膨らむと同時に、注出口を閉じる方向に付勢力が作用してノズル部16の内面を密着させ、内容物の取り出しを困難にするという問題がある。
そこで、ノズル部16の内面が密着しないように、ノズル部16の先端から基部に向けて山折り線17を形成し、内容物がノズル部16を押し開きながらスムーズに流れ出るように工夫した袋状容器10が市販されている。
しかしながら、山折り線17を形成したノズル部16においても、内容物を取り出す際の注出口の開口断面積が不十分で、最後まで安定した流れを保つことが困難になるという問題がある。
この問題点を、図7を参照しながら説明する。
図7(a)は、従来例における注出時の注出口を示す部分拡大斜視図、図7(b)は、図7(a)のI−I方向断面図である。
図7(a)に示すように、先端部分19を切取り線18で切り取って注出口16aを開口し、袋状容器10を傾けて内容物をノズル部16に送ると、ノズル基部16bが膨らむのに伴い、山折り線17で連結された注出口16a側には、注出口16aを閉じる方向に付勢力が作用する。
つまり、図7(b)に示すように、内容物による圧力Pが、袋状容器10の内部でノズル部16に向けて作用すると、ノズル基部16bが符号(2)の方向に持ち上げられる一方で、注出口16aには符号(1)で示す方向に力が作用し、注出口16aの開口断面積が狭められるものと推測できる。
また、上記の山折り線17は、通常、雄型と雌型を用い、軟包材を雄型と雌型の間でプレスすることにより加工されているため、加工直後は、その形状が保たれるものの、輸送のために袋状容器10を積み重ね状に箱詰めすると、圧縮力により山折り線17が潰れ、その効果が低下するという問題もある。
そこで、ノズル部にエンボス加工等によって線状の膨らみ部を形成した袋状容器が提案されている(例えば、特許文献1−2参照。)。
特開平11−011498号公報(第3頁、第1図) 特開2000−343603号公報(第5頁、第1図)
しかしながら、ノズル部に潰れにくい膨らみ部を形成した袋状容器では、箱詰め後に、箱詰め前と同様の注出性能を維持することができない。
さらに、このようにノズル部に膨らみ部を形成すると、ノズル部が嵩張って、輸送効率等が悪くなるおそれがあった。
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、袋状容器内の内容物をボトル容器等に移し替える際、注出口を山折り状に拡開して内容物の注出を行うものでありながら、箱詰め後であっても、箱詰め前とほぼ同様の注出性能を維持することができ、また、ノズル部に膨らみ部を形成するものに比べ、嵩張らないものとし、輸送効率を高めて搬送コストの削減を図ることができる注出機能付き袋状容器の提供を目的とする。
上記目的を達成するため本発明の注出機能付き袋状容器は、表裏の軟包材から形成される袋状容器の注出口近傍に、ヒートシールによりノズル部を形成し、このノズル部を拡開して内容物の注出を行う注出機能付き袋状容器であって、前記ノズル部を形成する表側の軟包材及び/又は裏側の軟包材が、前記ノズル部の中心線にほぼ平行に山折り状につままれ、かつ、その頂部にヒートシールが施されたつまみ融着部を少なくとも一つ備える構成としてある。
注出機能付き袋状容器をこのように構成すれば、袋状容器内の内容物をボトル容器等に移し替える際、注出口を山折り状に拡開して内容物を迅速かつ容易に注出することが可能になる。
しかも、注出口の山折りをガイドするつまみ融着部は、頂部にヒートシールが施され、優れた変形性を具備するため、箱詰め時に圧縮されても使用時には復元する。これにより、箱詰め後であっても、箱詰め前とほぼ同様の注出性能を維持することができる。
また、つまみ融着部を形成したノズル部は、膨らみ部を形成したノズル部に比べて嵩張らないため、輸送効率を高めて搬送コストを削減することができる。
また、本発明の注出機能付き袋状容器は、前記つまみ融着部が、前記ノズル部の中心線にほぼ平行に点状に形成される構成としてある。
注出機能付き袋状容器をこのように構成すれば、最小限のつまみシール加工によって、本発明の効果が得られる。
また、本発明の注出機能付き袋状容器は、前記つまみ融着部が、前記ノズル部の中心線にほぼ平行に線状に形成される構成としてある。
注出機能付き袋状容器をこのように構成すれば、ノズル部を山折り状に拡開することが容易になるため、注出容易性をさらに高めることができる。しかも、ノズル部の開封位置が基部側にずれても、ノズル部につまみ融着部が残るため、本発明による利点を失うことがない。
また、本発明の注出機能付き袋状容器は、前記つまみ融着部が、前記ノズル部の中心線にほぼ平行に不連続状に複数形成される構成としてある。
注出機能付き袋状容器をこのように構成すれば、ノズル部を山折り状に拡開することが容易になるため、注出容易性をさらに高めることができる。しかも、ノズル部の開封位置が基部側にずれても、ノズル部につまみ融着部が残るため、本発明による利点を失うことがない。
また、本発明の注出機能付き袋状容器は、前記ノズル部の基部近傍に、表裏の軟包材を接着する融着部が形成される構成としてある。
注出機能付き袋状容器をこのように構成すれば、ノズル基部の膨らみを抑制し、注出口に作用する閉じる方向の付勢力を小さくすることができる。これにより、注出口を正方形に近づけて、内容物の流出量を増やし、注出時間をさらに短縮することができる。
また、本発明の注出機能付き袋状容器は、前記融着部が、前記ノズル部の中心線を基準とし、その両側に形成される構成としてある。
注出機能付き袋状容器をこのように構成すれば、ノズル基部の膨らみを均等に抑制しつつ、両側の融着部間に内容物の注出経路を確保することができる。また、両側の融着部を両手の指で表裏から挟み、両側の融着部を近づける方向に力を入れると、その力がノズル部を拡開させる方向に作用するので、内容物の注出がさらに容易になるだけでなく、内容物の注出量を容易に調節することが可能になる。
以上のような本発明によれば、袋状容器内の内容物をボトル容器等に移し替える際、注出口を山折り状に拡開して内容物の注出を行うものでありながら、箱詰め後であっても、箱詰め前とほぼ同様の注出性能を維持することができ、また、ノズル部に膨らみ部を形成するものに比べ、嵩張らないものとし、輸送効率を高めて搬送コストの削減を図ることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1(a)は、注出機能付き袋状容器の主要部を示す部分拡大平面図、図1(b)は、図1(a)のII−II方向拡大断面図、図1(c)は、図1(a)のIII−III方向拡大断面図である。なお、以下の説明においては、図6及び図7を参照しながら説明した従来の袋状容器10と同一部位、同一部材には同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
本発明の袋状容器に使用する軟包材の材料としては特に制限はない。
軟包材を構成するのに適した樹脂材料としては、例えば結晶性ポリプロピレン、結晶性プロピレン−エチレン共重合体、結晶性ポリブテン−1、結晶性ポリ4−メチルペンテン−1、低−、中−、或いは高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)等のポリオレフィン類;ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体等の芳香族ビニル共重合体;ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン樹脂等のハロゲン化ビニル重合体;アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体の如きニトリル重合体;ナイロン6、ナイロン66、パラまたはメタキシリレンアジパミドの如きポリアミド類;ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート等のポリエステル類;各種ポリカーボネート;ポリオキシメチレン等のポリアセタール類;生分解性樹脂等の熱可塑性樹脂等を挙げることができる。これらの材料からなる軟包材は、未延伸、一軸延伸、あるいは二軸延伸して用いられる。
また、本発明の袋状容器に使用する軟包材は、これらの軟包材を単層で、或いは、二種以上を積層して構成することができ、また、これらの軟包材の一種、あるいは、二種以上と、アルミニウム等の金属箔、金属又は金属酸化物の蒸着フィルム、紙、セロファン等を貼合わせて構成することもできる。好ましい軟包材としては、例えば、延伸ナイロンフィルムを外層とし、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンフィルムを内層とする二層構成、延伸ポリエステルフィルムを外層とし、ポリオレフィンフィルムを内層とする二層構成、及びこれらの内、外層フィルム間にアルミニウム等の金属箔を積層した三層構成のフィルム等が挙げられ、これらの積層フィルムの製造に際しては、各層間に必要に応じて接着剤、アンカー剤を介在させることもできる。
そして、上記軟包材の層構成は、袋状容器に充填する内容物の性状に応じて選択され、例えば、詰替洗剤用の袋状容器のように低コストが要求される場合は、二層構成の積層フィルムを使用し、調味料の袋状容器のように保存性が要求される場合は、アルミニウム箔を含む三層構成以上の積層フィルムを使用すれば良い。
図1(a)に示すように、本実施形態の注出機能付き袋状容器1は、図6及び図7に示した従来例と同様に、斜め上方に突出するノズル部16が形成され、ノズル部16の先端部分19を切取り線18に沿って切り取ることにより、内容物を注出する注出口16aが形成される。そして、このノズル部16を、ボトル容器の口部に挿入すると、袋状容器10内の内容物をボトル容器に移し替えることが可能になる。
なお、本明細書では、ノズル部16を袋状容器10の角部に設けた態様で説明するが、ノズル部16の位置は容器角部に限定されるものではなく、例えば、ノズル部16をトップシール15の部分に設けることもできる。
ノズル部16を形成する軟包材には、ノズル部16の中心線(図1(a)に示す「ノズル中心線」参照)にほぼ平行に沿うように、つまみ融着部2が形成されている。つまみ融着部2は、軟包材をノズル部16の中心線にほぼ平行に山折り状につまみ、その頂部にヒートシールを施して形成されるものである。このように形成されたつまみ融着部2は、袋状容器1の内容物をボトル容器等に移し替える際、注出口16aの山折り状の拡開を促すので、内容物を迅速かつ容易に注出することが可能になる。
また、つまみ融着部2は、山折り頂部がヒートシールされるので、単に山折り線をプレス加工したものに比べ、優れた保形性を具備する。例えば、袋状容器1を積み重ね状に箱詰めしても、その圧縮力でつまみ融着部2が潰れることはない。これにより、箱詰め後であっても、箱詰め前とほぼ同様の注出性能を維持することが可能になる。
また、積み重ね時におけるつまみ融着部2の突出範囲及び突出量は、きわめて小さいものであり、膨らみ部を形成した従来のノズル部のように嵩張ることがない。これにより、輸送効率を高めて、搬送コストを削減することが可能になる。
つまみ融着部2は、ノズル部16を形成する軟包材の表裏いずれか一方に形成してもよいが、表裏双方の軟包材に形成することが好ましい。このようにつまみ融着部2を形成すると、注出口16aの開口形状が正方形に近づき、内容物を短時間で注出することが可能になる。
また、つまみ融着部2の形状は、図1(a)に示すものに限定されない。図1(a)に示すつまみ融着部2は、注出口16aからノズル基部16bに至る線状であるが、図2に示すような形状としてもよい。図1(a)に示すように、ノズル部16に線状のつまみ融着部2を形成した場合は、ノズル部16を広範囲で山折り状に拡開することができるため、注出容易性をさらに高めることができる。また、ノズル部16の開封位置が基部側にずれても、ノズル部16につまみ融着部2が残り、本発明の効果を失わないという利点がある。
図2(a)及び(b)は、つまみ融着部の他例を示す拡大平面図である。
図2(a)に示すように、つまみ融着部2は、ノズル部16の中心線にほぼ平行に不連続状に複数形成されるものであってもよい。このようにつまみ融着部2を形成しても、ノズル部16を広範囲で山折り状に拡開することができる。また、図1(a)に示すものと同様、ノズル部16の開封位置が基部側にずれても、ノズル部16につまみ融着部2が残り、本発明による利点を失うことがない。
また、図2(b)に示すように、つまみ融着部2は、ノズル部16の中心線にほぼ平行に点状に形成されるものであってもよい。このようにつまみ融着部2を形成した場合は、最小限のつまみシール加工によって、本発明の効果を得ることができる。
図3は、つまみ融着部の加工例を示す説明図である。
つまみ融着部2は、例えば、図3に示すような加工装置を用いて形成される。この図に示される加工装置は、横方向に並ぶ一対のつまみ融着加工具3と、その下方に配置される挿入具4とを備える。
つまみ融着加工具3は、軟包材に適したヒートシール温度まで加熱可能なプレス型であり、いずれも左右移動自在に支持されている。そして、左右のつまみ融着加工具3は、その間隙に軟包材のつまみシール加工予定部が供給されると、これを山折り状につまむように近接方向にプレス動作すると共に、山折り頂部を加熱する。これにより、軟包材のつまみ融着部2に、山折れ頂部がヒートシールされたつまみ融着部2を形成することが可能になる。
挿入具4は、つまみ融着加工具3の間隙に軟包材を供給する工具であり、上下動自在に支持されている。軟包材は、挿入具4の上方を左右方向に搬送されており、所定のタイミングで挿入具4が上昇動作される。挿入具4が上昇すると、挿入具4に形成される凸部によって、軟包材が前記間隙に挿入状に供給される。また、挿入具4は、つまみ融着加工具3がプレス動作する前に下降動作される。
なお、前記間隙に軟包材を供給する方法は、上記の方法に限定されない。例えば、前記間隙を減圧して、軟包材を吸引してもよいし、逆に、軟包材の下方空間を加圧して、軟包材を送り込んでもよい。
図1(a)及び(c)に示すように、ノズル部16の基部近傍には、表裏の軟包材を接着する融着部5が形成されている。この融着部5は、重合した軟包材を表裏両面から部分的に加熱することにより形成される。また、サイドシール13、ボトムシール14、トップシール15等を施す際に、融着部5を同時に形成することが好ましい。
融着部5は、袋状容器1から内容物を取り出す際に、袋状容器1のノズル基部16bが必要以上に外側に変形しないように抑制することにより、ノズル部16の先端側に形成される注出口16aが閉じないようにするものである。したがって、このような作用を奏することができるのであれば、融着部5はノズル部16の片側に設けるものとしてもよいし、両側に設けるのものとしてもよい。本実施形態では、二つの融着部5を、ノズル部16の中心線を基準とし、その両側に左右対称形に形成している。これにより、ノズル基部16bの膨らみを均等に抑制しつつ、両側の融着部5間に内容物の注出経路を確保することが可能になる。また、両側の融着部5を両手の指で表裏から挟み、両側の融着部5を近づける方向に力を入れると、その力がノズル部16を拡開させる方向に作用するので、内容物の注出がさらに容易になるだけでなく、内容物の注出量を容易に調節できるという利点がある。
また、融着部5は、図1に示すように点状であってもよいし、ある程度の幅や長さを有するものであってもよい。
さらに、融着部5とサイドシール13との間及び融着部5とトップシール15との間には、隙間を形成することが好ましい。このようにすると、融着部5とサイドシール13との隙間、又は融着部5とトップシール15との隙間をとおって、内容物がノズル部16に流入するので、内容物が融着部5の部分に残留するという不都合を防止することができる。
図4は、内容物を注出する際の注出口の状態を示すノズル部の拡大斜視図である。
この図に示すように、先端部分19を切取り線18に沿って切り取って注出口16aを形成し、袋状容器1を傾けて内容物をノズル部16に送ると、ノズル部16を形成する表裏の軟包材がつまみ融着部2に沿って山折り状に拡開し、注出口16aが正方形に近い形になる。これにより、十分な注出断面積を確保し、迅速かつ容易に内容物を注出することが可能になる。
また、内容物によってノズル基部16bの近傍が膨らむと、注出口16aを閉じる方向に付勢力が作用する可能性があるが、ノズル基部16bには、表裏の軟包材を接着する融着部5が形成され、この融着部5によってノズル基部16bの膨らみが抑制されるので、注出口16aに作用する閉じる方向の付勢力を小さくし、注出口16aの拡開状態を保つことができる。
ここで、ノズル基部16bとは、ノズル部16の注出口16aが拡開することにより折り曲げ変形するノズルの根元部分を指す。
上記のように構成された本実施形態の袋状容器1によれば、表裏の軟包材から形成される袋状容器1の注出口近傍に、ヒートシールによりノズル部16を形成し、このノズル部16を拡開して内容物の注出を行うにあたり、ノズル部16を形成する表側の軟包材及び/又は裏側の軟包材に、ノズル部16の中心線にほぼ平行に山折り状につままれ、かつ、その頂部にヒートシールが施されたつまみ融着部2を形成しているため、袋状容器1の内容物をボトル容器等に移し替える際、注出口16aを山折り状に拡開して内容物を迅速かつ容易に注出することができる。
しかも、注出口16aの山折りをガイドするつまみ融着部2を設けた袋状容器は優れた変形性を具備するため、箱詰め時に圧縮されても、使用時に復元する。これにより、箱詰め後であっても、箱詰め前とほぼ同様の注出性能を維持することができる。
また、つまみ融着部2を形成したノズル部16を有する袋状容器は、エンボス加工により膨らみ部を形成したノズル部を有する袋状容器に較べて、より多数の容器を積み重ねて収容できるため、輸送効率を高めて搬送コストを削減することができる。
また、つまみ融着部2を、ノズル部16の中心線にほぼ平行に線状に形成した場合は、ノズル部16を山折り状に拡開することが容易になるため、注出容易性をさらに高めることができる。しかも、ノズル部16の開封位置が基部側にずれても、ノズル部16につまみ融着部2が残るため、本発明による利点を失うことがない。
また、つまみ融着部2を、ノズル部16の中心線にほぼ平行に不連続状に複数形成した場合も、ほぼ同様の効果が得られる。
また、つまみ融着部2を、ノズル部16の中心線にほぼ平行に点状に形成した場合は、最小限のつまみシール加工によって、本発明の効果が得られるという利点がある。
また、ノズル部16の基部近傍には、表裏の軟包材を接着する融着部5が形成されているため、ノズル基部16bの膨らみを抑制し、注出口16aに作用する閉じる方向の付勢力を小さくすることができる。これにより、注出口16aを正方形に近づけて、内容物の流出量を増やし、注出時間をさらに短縮することができる。
また、融着部5を、ノズル部16の中心線を基準とし、その両側に形成するようにした場合は、ノズル基部16bの膨らみを均等に抑制しつつ、両側の融着部5間に内容物の注出経路を確保することができる。
また、両側の融着部5を両手の指で表裏から挟み、両側の融着部5を近づける方向に力を入れると、その力がノズル部16を拡開させる方向に作用するので、内容物の注出がさらに容易になるだけでなく、内容物の注出量を容易に調節することが可能になる。
本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態により限定されるものではない。例えば、上記の説明では、袋状容器1の上方の角部にノズル部16を設けているが、このノズル部16は、袋状容器1の上方の中央部に設けるようにしても良い。
さらに、ノズル部16の形状や寸法は、充填される内容物の性状、袋状容器1の寸法等に応じて、適宜に設定することができる。
また、つまみ融着部2は、上記の実施形態では容器両面のノズル中心線上に形成していたが、これ以外の態様で設けることもできる。図5に示すように、例えば、容器片面側のみにつまみ融着部2を形成することもでき(同図(a)参照)、また、ノズル中心線上からずれた位置に、ノズル中心線とほぼ平行につまみ融着部2を形成することもできる(同図(b)参照)。また、ノズル中心線とほぼ平行な線上に複数のつまみ融着部2を形成することもできる(同図(c)参照)。
以上のように、本発明によれば、袋状容器内の内容物をボトル容器等に移し替える際、注出口を山折り状に拡開して内容物の注出を行うものでありながら、箱詰め後であっても、箱詰め前とほぼ同様の注出性能を維持することができ、また、ノズル部に膨らみ部を形成するものに比べ、嵩張らないものとし、輸送効率を高めて搬送コストの削減を図ることができる。
(a)は、注出機能付き袋状容器の主要部を示す部分拡大平面図、(b)は、(a)のII−II方向拡大断面図、(c)は、(a)のIII−III方向拡大断面図である。 (a)及び(b)は、つまみ融着部の他例を示す拡大平面図である。 つまみ融着部の加工例を示す説明図である。 内容物を注出する際の注出口の状態を示すノズル部の拡大斜視図である。 本発明のノズル部の注出口形状の変更例を示す拡大断面図である。 自立性袋状容器の従来例を示す平面図である。 (a)は、従来例における注出時の注出口を示す部分拡大斜視図、(b)は、(a)のI−I方向断面図である。
符号の説明
1 袋状容器
2 つまみ融着部
3 つまみ融着加工具
4 挿入具
5 融着部
10 袋状容器
11 胴部
12 底部
13 サイドシール
14 ボトムシール
15 トップシール
16 ノズル部
16a 注出口
16b ノズル基部
17 山折り部
18 切り取り線
19 先端部分

Claims (6)

  1. 表裏の軟包材から形成される袋状容器の注出口近傍に、ヒートシールによりノズル部を形成し、このノズル部を拡開して内容物の注出を行う注出機能付き袋状容器であって、
    前記ノズル部を形成する表側の軟包材及び/又は裏側の軟包材が、前記ノズル部の中心線にほぼ平行に山折り状につままれ、かつ、その頂部につまみ融着部を少なくとも一つ備えることを特徴とする注出機能付き袋状容器。
  2. 前記つまみ融着部が、前記ノズル部の中心線にほぼ平行に点状に形成されることを特徴とする請求項1記載の注出機能付き袋状容器。
  3. 前記つまみ融着部が、前記ノズル部の中心線にほぼ平行に線状に形成されることを特徴とする請求項1記載の注出機能付き袋状容器。
  4. 前記つまみ融着部が、前記ノズル部の中心線にほぼ平行に不連続状に複数形成されることを特徴とする請求項1記載の注出機能付き袋状容器。
  5. 前記ノズル部の基部近傍に、表裏の軟包材を接着する融着部が形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の注出機能付き袋状容器。
  6. 前記融着部が、前記ノズル部の中心線を基準とし、その両側に形成されることを特徴とする請求項5記載の注出機能付き袋状容器。
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