JP2005074970A - 射出成形用金型、及び該金型を備えた射出成形機 - Google Patents

射出成形用金型、及び該金型を備えた射出成形機 Download PDF

Info

Publication number
JP2005074970A
JP2005074970A JP2003311915A JP2003311915A JP2005074970A JP 2005074970 A JP2005074970 A JP 2005074970A JP 2003311915 A JP2003311915 A JP 2003311915A JP 2003311915 A JP2003311915 A JP 2003311915A JP 2005074970 A JP2005074970 A JP 2005074970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cavity
pressure
mold
pin
pressure holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003311915A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4305746B2 (ja
Inventor
Mikiya Niwa
三樹弥 丹羽
Toshiki Ushio
敏樹 牛尾
Hitoshi Ogura
仁 小倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsuda Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Matsuda Seisakusho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsuda Seisakusho Co Ltd filed Critical Matsuda Seisakusho Co Ltd
Priority to JP2003311915A priority Critical patent/JP4305746B2/ja
Publication of JP2005074970A publication Critical patent/JP2005074970A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4305746B2 publication Critical patent/JP4305746B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/57Exerting after-pressure on the moulding material

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】充填工程と保圧工程とを別途の機構により行う射出成形機であって、材料溜まり部内の充填材料の計量・充填を正確・確実に検知して保圧を行い得る射出成形用金型及び該金型を用いた射出成形機を提供する。
【解決手段】材料溜まり部24内の溶融材料充填量を検出すると共に、検出後その充填材料をキャビティ11内に押圧する保圧ピン22と、該保圧ピンを前面に突設すると共に、後面に駆動機構21を連結することで、保圧ピンを進退自在に駆動させる保圧プレートを備え、前記保圧プレートが、後面と金型内との間に所望な可動空間を設けて構成されている金型を使用し、前記キャビティ及び材料溜まり部内の溶融材料の計量・充填完了を、前記保圧プレート若しくは駆動機構の後退位置によりその変位量を検知する位置センサ25で検知する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、樹脂又はゴム等の材料を金型キャビティ内で射出成形する射出成形用金型及び該金型を用いる射出成形機に関する。
例えば、スクリュを回転することによって材料を可塑化すると同時に一ショット分計量し(「計量工程」と呼ぶ)、次にスクリュを前進して可塑化された材料を金型のスプルー、ランナ、ゲートを通じて金型キャビティ内に射出し(「射出工程」と呼ぶ)、充填完了後、更にスクリュを前進させて圧力を掛けることで、金型内の樹脂の圧力を所定の圧力に維持できるようにスクリュの速度を制御することで(保圧工程)成形を行い、その後冷却して製品を得ている射出成形機が知られている。ここで、保圧工程は、材料を充填後、キャビティ内で材料が冷却して収縮する分量を補給すべく圧力を掛けて、ひけ、空洞防止を図るものである。
このようにキャビティ内への溶融材料の充填工程と保圧工程の双方をスクリュの前進作動により行っている従来技術では、次のような課題があった。
(a)キャビティとスクリュとの間にはスプルー、ランナ、ゲート等があり、材料の通路距離が長いために、応答性が悪い。
(b)金型キャビティの断面積に対し、ゲート断面積が極小であるために、成形品には流れによる方向性(異方性)、残留応力、またゲート部の材料が早く固化してしまうため、製品部にひけが発生する。
そこで、このような従来技術の問題は、溶融材料の充填工程を射出成形機(スクリュ)側、保圧工程を金型側で夫々別個に行うものとすることで解決でき、このような課題を解決することができる構成を備えた先行技術として、例えば、キャビティと連通する材料溜まり部を備え、該キャビティと材料溜まり部内への溶融材料の充填工程は、射出成形機のスクリュにより行い、前記材料溜まり部に充填された溶融材料をキャビティ内に補給すべく保圧する工程は、該材料溜まり部内を前後進可能に備えた保圧ピンにより行うものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)。
特開2001−300983号公報 特公平3−77052号公報
しかしながら、このような先行技術には、次のような解決すべく課題が残っていた。
「特許文献1の課題」
予め、キャビティ内と材料溜まり部内に充填される溶融材料の射出量を計算・計量し、その充填材料にあった材料溜まり部の材料充填空間を決定していた。
これでは、例えば、射出成形機からの材料供給工程中において材料供給不足が生じた場合、キャビティ内の体積を圧縮するまでの材料が材料溜まり部内に充填されていない場合が生じる。すなわち、材料溜まり部内の充填材料が少ないか、若しくはキャビティ内の充填材料が少ないなどの要因により、キャビティ内の体積を圧縮するまでの材料が足らないという状況が生じていても、材料溜まり部内の材料をキャビティ内へと押圧する油圧シリンダなどの機構が作動してしまい、保圧不良となる虞れがあった。
「特許文献2の課題」
本先行技術によれば、材料溜まり部内に充填された溶融材料の圧を検知するセンサが、保圧ピンの後端とエジェクタプレートとの間の連結部分に備えられ、その保圧ピンの後端に掛かった圧をセンサが検知することにより、保圧量の計量・充填を行っていた。従って、必要保圧量の充填が検知された後に保圧ピンの前進により材料をキャビティ内に押圧して保圧を掛けることができるため、前述した保圧不良という問題も生じず、特許文献1に比して大変優れている。
しかし、この先行技術のように保圧ピンの後端に掛かった圧をセンサで検知する構造では、材料溜まり部内壁にバリ等が存在していた場合、その摺動抵抗が大きくなり、材料の充填圧を正確に検知できないということも考えられる。
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、充填工程と保圧工程とを別途の機構により行う射出成形機であって、保圧を行う材料を溜める材料溜まり部内の充填材料の計量・充填を正確・確実に検知して保圧を行い得る射出成形用金型及び該金型を用いた射出成形機を提供することである。
前記課題を達成するために本発明がなした技術的手段は、金型キャビティと、該キャビティと連通する材料溜まり部内に溶融材料を射出充填し、その後材料溜まり部内の溶融材料をキャビティ内に押圧して保圧し、成形後にエジェクタピンを用いて成形品を取り出す射出成形に用いられる金型であって、材料溜まり部内の溶融材料充填量を検出すると共に、検出後その充填材料をキャビティ内に押圧する保圧ピンと、該保圧ピンを前面に突設すると共に、後面に駆動機構を連結することで、保圧ピンを進退自在に駆動させる保圧プレートを備え、前記保圧プレートは、プレート後面と金型内との間に所望な可動空間を設けてなることを特徴とする。
また、上記技術的手段において、材料溜まり部がエジェクタピン通路であり、保圧ピンがエジェクタピンを兼用してなることを特徴とする。
さらに、前記金型を使用した射出成形機であって、前記キャビティ及び材料溜まり部内の溶融材料の計量・充填完了を、前記保圧プレート若しくは駆動機構の後退位置によりその変位量を検知する位置センサと、前記保圧プレート若しくは駆動機構に掛かる圧力により検知する圧力センサのいずれか一方若しくは双方により検知することを特徴とする技術的手段を講じることもできる。
前記射出成形機において、材料溜まり部がエジェクタピン通路であり、保圧ピンがエジェクタピンを兼用してなる技術的手段を講じることもできる。
本発明は、上述のとおり構成したため、充填工程と保圧工程とを別途の機構により行う射出成形機であって、保圧を行う材料を溜める材料溜まり部内の充填材料の計量・充填を正確・確実に検知して保圧を行い得る射出成形用金型及び該金型を用いた射出成形機を提供することができる。
本発明の一実施形態を図に基づいて説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何等限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内において適宜設計変更可能である。
[第一実施形態]
図1は本実施形態にかかる構成の概略図で、図中10は金型、21は機械側に備え、金型10内に挿入されている駆動機構としての油圧シリンダ、そして図上方には射出成形機のスクリュ(図示省略)が位置している。なお、駆動機構は油圧シリンダに限定されるものではなく、エアシリンダなどの他の駆動機構が本発明の範囲内で設計変更可能である。本発明は、金型構成及び材料溜まり部の計量・充填を検知するセンサを機械側に備えた点に特徴的な構成を有しており、射出成形機本体などの構成部分については周知の構成が適用可能であるため、以下、特徴的な構成部分を重点に説明する。
図1に示すように、金型10は、固定型12と可動型13の合わせ面により所望形状のキャビティ11が形成されており、該キャビティ11内に材料14を射出充填し、成形後エジェクタピンを用いて成形品を取り出すものであって、前記金型キャビティ11内と連通する材料溜まり部24と、該材料溜まり部24内に充填された材料14をキャビティ11内に押圧して保圧する保圧ピン22とを具備してなるものである。
なお、本実施形態では前記保圧ピン22をエジェクタピンとして兼用する。
固定型12は、固定側取付板15に取付けられており、一方の可動型13はスペーサブロック16を介して可動側取付板17に取付けられている。
金型10内部には、スプルー18、ランナ19、ゲート20により材料流路が形成されている。
図示しないスクリュにより押し出された材料14は、前記材料流路を通り、キャビティ11内及び材料溜まり部24内に充填される。なお、本実施の形態では、ゲート20には、該ゲート20を遮断するゲートカットピン20aが設けられている。
本実施形態では、保圧ピン22の通路(摺動通路ともいう)23内で、保圧ピン22が後退した際に形成される空間を材料溜まり部24とし、通路23は保圧ピン22の外径と摺動する内径としている。なお、特に図示しないが、この材料溜まり部24からの型外への材料漏れ防止は周知の技術により図るものとする。
保圧ピン22は、例えば所望長さの円柱状に形成されると共に、その後端22a側が保圧プレート29の前面29aに固定されて、キャビティ11方向に突設されている。なお、保圧ピン22と材料溜まり部24の形状・数量は、実施の形態に応じて適宜本発明の範囲内で設計変更可能である。
保圧プレート29は、例えば可動型13と可動側取付板17との間に形成される空間S1に備えられ、その前面29aに前記保圧ピン22が突設されると共に、後面29bに油圧シリンダ21のロッド先端21aが連結されて、前記空間S1内を前後進して保圧ピン22を前後進可能に構成している。
保圧プレート29の後面29bと、金型10内面との間、例えば保圧プレート後面29bに位置する金型10内面に備えたストッパ28との間には、材料溜まり部24内に所望量の材料が充填され、保圧ピン22を後退させる圧が掛かった際に、保圧プレート29が後退するに必要な程度の可動スペースS2が設けられている。
この可動スペースS2は、少なくとも、保圧ピン22が後退し、材料溜まり部24への材料計量・充填工程が行い得る程度のスペースとする。なお、この可動スペースS2の幅は特に限定されないが、金型サイズの大型化を招かない程度の範囲で設計変更されるのが好ましい。
前記保圧ピン22と連動する油圧シリンダ21には、油圧シリンダ21に掛かった圧力を検知する圧力センサ26及び油圧シリンダ21のロッド先端21aの移動量(変位量)を検知する位置センサ25が設けられている。
また、圧力センサ26は、保圧ピン22や保圧プレート29に掛かった圧力を検知するものであってもよく、また位置センサ25は、保圧ピン22や保圧プレート29の変位量を検知するものであってもよい。
なお、符号27は、予め検知圧力を設定する安全弁を図示する。
また、本実施形態では、前記圧力センサ26と位置センサ25の双方を設けているが、いずれか一方のセンサのみを設けるものとすることはもちろん可能である。
次に、図2(a)〜(d)を参照して、前記構成の金型を用いた射出成形方法について説明する。
図2(a)は、図に示すように、射出成形機側からの材料の供給を待っている状態であり、ゲート20は閉じていない。この際、保圧ピン22は、該保圧ピン22の摺動通路23内を僅かだけ後退させた状態で、キャビティ11と連通する材料溜まり部24を形成している。
次に、図2(b)に示すように、ゲート20から材料14が供給され、キャビティ11内に充填される。この前記キャビティ11内の材料が溶融状態で充填された際に、前記摺動通路23内を保圧ピン22が後退する結果、材料溜まり部24にも材料14の一部が流入する。この結果、キャビティ11内に材料が充填される際に、所定量の材料14が材料溜まり部24内に充填されるまで保圧ピン22・保圧プレート29が、該材料14の充填圧力により後退することとなる。
次に、図2(c)に示すように、保圧ピン22・保圧プレート29と連動する油圧シリンダ21に設置された圧力センサ26・位置センサ25により、所定の圧力を検知・所定の変位量を検知し、所定量の材料14が流入されたことを検知すると、ゲートカットピン20aによりゲート20が遮断され、材料の流入を停止して、充填を終了する。
この充填の終了は圧力センサ26及び位置センサ25からの情報の両方又は一方を制御装置(図示せず)で受け取り、ゲートカットピン20aの駆動手段(図示せず)に対してゲート20を遮断する指令を出すようにしている。
その後、保圧プレート29を油圧シリンダ21の前進作動により前進させることで、図2(d)に示すように保圧ピン22をキャビティ11側に前進させて押圧する。これにより、材料溜まり部24内に充填されている材料をキャビティ11内に押し込み保圧を掛ける。
本発明では、材料14の可塑化、大まかな計量、充填工程については従来と同様にスクリュ側で行うが、計量はキャビティ11に充填された材料量で検出し、保圧はエジェクタピンを兼ねた保圧ピン22で直接キャビティ11に圧力を付加することで行うようにしているので、キャビティ11と連通する材料溜まり部24からの材料の供給が迅速に行われることとなり、保圧の応答性が良好となり、製品にひけの発生が生じなくなる。
また、材料溜まり部24内にバリ等が生じていたとしても、材料溜まり部24内の溶融材料の計量・充填完了を、前記保圧プレート29若しくは油圧シリンダ21の後退位置によりその変位量を検知する位置センサ25と、前記保圧プレート29若しくは油圧シリンダ21に掛かる圧力により検知する圧力センサ26のいずれか一方若しくは双方により検知するものとしたため、バリ等による摺動抵抗を無視して正確な計量・充填完了を検知することができる。
なお、材料充填前における保圧ピン22の待機位置は、本実施形態では、材料の充填前に予め所定量後退させるようにしておくが、材料の流動性、硬化性等のパラメータによって適宜変更するようにすることが可能である。
このように、本実施の形態によれば、ひけが無いために、キャビティ形状の転写性に優れた精密な成形品を得ることができた。
また、バリの出やすい熱硬化性樹脂やゴム等にも効果を発揮することができる。
また、ゲートシール後直ちに計量動作に移れるので製造サイクルの寄与に向上する。
また、スプルー、ランナ等の材料流路の圧力損失が少ないので、ゲートを大きくすることができる。充填後、ゲートシールを行うものであるため、充填時のゲートの大きさは、可能な限り大きくできる。そのため、スプルー、ランナにおける圧力損失が少なくなり、省エネルギとなる。
迅速に保圧作業を行うことができるので、成形品密度が高くなり、製品強度が向上する。また、本実施形態によれば、材料溜まり部を複数個設けることも出来、このようにすることで、従来の方法に比して、等方性に近い成形品が得られ、また成形品密度(成形品強度)のコントロールも可能である。
本実施形態では、キャビティ11と連通する材料溜まり部24を保圧ピン22の通路23とし、保圧ピン22をエジェクタピンと兼用するようにしているが、本発明はこれに限定解釈されるものではなく、別途キャビティ11と連通する材料溜まり部を形成すると共に、該材料溜まり部に溜まった材料をキャビティ11内に押圧する保圧ピン22を、エジェクタピンとは別に金型側に設けるようにしてもよい。
また、エジェクタピンを兼用する保圧ピン22は、キャビティ11内周面の形状と面一となるように保圧するようにしてもよいが、キャビティ11内まで押し込むようにするようにしてもよい。特に、製品に凹部や穴を形成するような場合には好適である。
[第二実施形態]
図3は本実施形態にかかる金型の構成図である。本実施形態では、ゲート形式が第一実施形態と異なる形式としたものである。なお、その他の部材については、第一実施形態と同一であるので、同一符号を付してその説明は省略する。
図3に示すように、本実施形態にかかる金型10は、ゲートカットシリンダ31と連動するゲートカットピン32により、キャビティ11内に材料14を供給するゲート20の流路を遮断するようにしている。
本実施形態構成の金型において、図4(a)〜(d)を参照して射出成形方法について説明する。
図4(a)は、図に示すように、射出成形機側からの材料の供給を待っている状態であり、ゲート20は閉じていない。本実施の形態においては、この際、保圧ピン22は、該保圧ピン22の摺動通路23の端部に位置し、キャビティ11内面と面一としている。
次に、図4(b)に示すように、ゲート20から材料14が供給され、キャビティ11内に充填される。この前記キャビティ11内の材料14が溶融状態で充填された際に、該材料14の充填圧力により保圧ピン22が摺動通路23内を後退する結果、該通路23内が材料溜まり部24となり、この部分にも材料14の一部が流入する。この結果、所定量の材料14が材料溜まり部24内に充填されるまで保圧ピン22が保圧プレート29と共に後退することとなる。
次に、図4(c)に示すように、保圧ピン22・保圧プレート29と連動する油圧シリンダ21内に設置された圧力センサ26・位置センサ25により、所定の圧力を検知・所定の変位量を検知し、所定量の材料14が流入されたことを検知すると、ゲートピンカットピン32によりゲート20が遮断され、材料の流入を停止して、充填を終了する。
この充填の終了は圧力センサ26及び位置センサ25からの情報の両方又は一方を制御装置(図示せず)で受け取り、ゲートカットピン32の駆動手段である油圧シリンダ31に対してゲート20を遮断する指令を出すようにしている。
その後、保圧プレート29を油圧シリンダ21の前進作動により前進させることで、図4(d)に示すように保圧ピン22をキャビティ11側に前進させて押圧する。これにより、材料溜まり部24内にあった材料をキャビティ11内に押し込み保圧を掛ける。
このように、本実施の形態によれば、ひけが無いために、キャビティ形状の転写性に優れた精密な成形品を得ることができた。
また、ゲートシール後直ちに計量動作に移れるので製造サイクルの寄与に向上する。
なお、各本実施形態においては、ゲートをゲートカットピンで遮断してから保圧を掛けるようにしているが、いわゆるサブマリンゲート方式の場合には、この遮断工程が不要となり、所定の圧力又は位置をセンサで確認して、所定量の材料がキャビティ及び材料溜まり部内に充填したことを確認した後に、保圧ピンでキャビティ内に所定の保圧を掛けるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、射出充填工程を射出成形機側で行い、保圧工程を直接金型内でキャビティ内に保圧ピンで保圧するようにするので、ひけの発生が無く、キャビティ形状の転写性に優れた精密な成形品を得ることができた。
また、本発明を適用することで、バリの出やすい熱硬化性樹脂やゴム等にも効果を発揮することができる。
また、ゲートカット工程を有する射出成形方法においては、ゲートシール後直ちに計量動作に移れるので製造サイクルの向上に寄与する。
第一実施形態にかかる金型の概略図。 第一実施形態にかかる材料充填・保圧工程の概略図。 第二実施形態にかかる金型の概略図。 第二実施形態にかかる材料充填・保圧工程の概略図である。
符号の説明
10 金型
11 キャビティ
12 固定型
13 可動型
14 材料
18 スプルー
19 ランナ
20 ゲート
20a ゲートカットピン
21 駆動装置(油圧シリンダ)
22 保圧ピン(エジェクタピン)
23 摺動通路
24 材料溜まり部
25 位置センサ
26 圧力センサ
29 保圧プレート
S2 可動スペース

Claims (6)

  1. 金型キャビティと、該キャビティと連通する材料溜まり部内に溶融材料を射出充填し、その後材料溜まり部内の溶融材料をキャビティ内に押圧して保圧し、成形後にエジェクタピンを用いて成形品を取り出す射出成形に用いられる金型であって、
    材料溜まり部内の溶融材料充填量を検出すると共に、検出後その充填材料をキャビティ内に押圧する保圧ピンと、
    該保圧ピンを前面に突設すると共に、後面に駆動機構を連結することで、保圧ピンを進退自在に駆動させる保圧プレートを備え、
    前記保圧プレートは、プレート後面と金型内との間に所望な可動空間を設けてなることを特徴とする射出成形用金型。
  2. 材料溜まり部がエジェクタピン通路であり、保圧ピンがエジェクタピンを兼用してなることを特徴とする請求項1に記載の射出成形用金型。
  3. 金型キャビティと、該キャビティと連通する材料溜まり部内に溶融材料を射出充填し、その後材料溜まり部内の溶融材料をキャビティ内に押圧して保圧し、成形後にエジェクタピンを用いて成形品を取り出す射出成形機であって、
    材料溜まり部内の溶融材料充填量を検出すると共に、検出後その充填材料をキャビティ内に押圧する保圧ピンと、
    該保圧ピンを前面に突設すると共に、後面に駆動機構を連結することで、保圧ピンを進退自在に駆動させる保圧プレートを備え、
    前記保圧プレートが、後面と金型内との間に所望な可動空間を設けて構成されている金型を使用し、
    前記キャビティ及び材料溜まり部内の溶融材料の計量・充填完了を、前記保圧プレート若しくは駆動機構の後退位置によりその変位量を検知する位置センサで検知することを特徴とする射出成形機。
  4. 金型キャビティと、該キャビティと連通する材料溜まり部内に溶融材料を射出充填し、その後材料溜まり部内の溶融材料をキャビティ内に押圧して保圧し、成形後にエジェクタピンを用いて成形品を取り出す射出成形機であって、
    材料溜まり部内の溶融材料充填量を検出すると共に、検出後その充填材料をキャビティ内に押圧する保圧ピンと、
    該保圧ピンを前面に突設すると共に、後面に駆動機構を連結することで、保圧ピンを進退自在に駆動させる保圧プレートを備え、
    前記保圧プレートが、後面と金型内との間に所望な可動空間を設けて構成されている金型を使用し、
    前記キャビティ及び材料溜まり部内の溶融材料の計量・充填完了を、前記保圧プレート若しくは駆動機構に掛かる圧力により検知する圧力センサで検知することを特徴とする射出成形機。
  5. 金型キャビティと、該キャビティと連通する材料溜まり部内に溶融材料を射出充填し、その後材料溜まり部内の溶融材料をキャビティ内に押圧して保圧し、成形後にエジェクタピンを用いて成形品を取り出す射出成形機であって、
    材料溜まり部内の溶融材料充填量を検出すると共に、検出後その充填材料をキャビティ内に押圧する保圧ピンと、
    該保圧ピンを前面に突設すると共に、後面に駆動機構を連結することで、保圧ピンを進退自在に駆動させる保圧プレートを備え、
    前記保圧プレートが、後面と金型内との間に所望な可動空間を設けて構成されている金型を使用し、
    前記キャビティ及び材料溜まり部内の溶融材料の計量・充填完了を、前記保圧プレート若しくは駆動機構の後退位置によりその変位量を検知する位置センサと、前記保圧プレート若しくは駆動機構に掛かる圧力により検知する圧力センサの双方により検知することを特徴とする射出成形機。
  6. 材料溜まり部がエジェクタピン通路であり、保圧ピンがエジェクタピンを兼用してなることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の射出成形機。
JP2003311915A 2003-09-03 2003-09-03 射出成形用金型、及び該金型を備えた射出成形機 Expired - Fee Related JP4305746B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003311915A JP4305746B2 (ja) 2003-09-03 2003-09-03 射出成形用金型、及び該金型を備えた射出成形機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003311915A JP4305746B2 (ja) 2003-09-03 2003-09-03 射出成形用金型、及び該金型を備えた射出成形機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005074970A true JP2005074970A (ja) 2005-03-24
JP4305746B2 JP4305746B2 (ja) 2009-07-29

Family

ID=34413358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003311915A Expired - Fee Related JP4305746B2 (ja) 2003-09-03 2003-09-03 射出成形用金型、及び該金型を備えた射出成形機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4305746B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007008086A (ja) * 2005-07-01 2007-01-18 Asmo Co Ltd 樹脂成形品、その成形方法及び成形装置
JP2012107703A (ja) * 2010-11-17 2012-06-07 Nsk Ltd 転がり軸受用保持器及びその製造方法、並びに転がり軸受
JP2015128881A (ja) * 2014-01-08 2015-07-16 株式会社富士精工 射出成形装置
JP2015163478A (ja) * 2015-04-17 2015-09-10 日本精工株式会社 転がり軸受用保持器の製造方法
JP2017080411A (ja) * 2015-10-26 2017-05-18 株式会社トクヤマデンタル 樹脂ブロック及びその製造方法
CN111319184A (zh) * 2020-03-10 2020-06-23 浙江省开化七一电力器材有限责任公司 一种apg生产装置
CN113334690A (zh) * 2021-04-27 2021-09-03 宁波方正汽车模具股份有限公司 一种用于汽车保险杠的内分型模具

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102562547B1 (ko) * 2018-02-23 2023-08-03 삼성전자주식회사 사출 성형 장치

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007008086A (ja) * 2005-07-01 2007-01-18 Asmo Co Ltd 樹脂成形品、その成形方法及び成形装置
JP2012107703A (ja) * 2010-11-17 2012-06-07 Nsk Ltd 転がり軸受用保持器及びその製造方法、並びに転がり軸受
JP2015128881A (ja) * 2014-01-08 2015-07-16 株式会社富士精工 射出成形装置
JP2015163478A (ja) * 2015-04-17 2015-09-10 日本精工株式会社 転がり軸受用保持器の製造方法
JP2017080411A (ja) * 2015-10-26 2017-05-18 株式会社トクヤマデンタル 樹脂ブロック及びその製造方法
CN108135678A (zh) * 2015-10-26 2018-06-08 株式会社德山齿科 树脂块及其制造方法
CN111319184A (zh) * 2020-03-10 2020-06-23 浙江省开化七一电力器材有限责任公司 一种apg生产装置
CN113334690A (zh) * 2021-04-27 2021-09-03 宁波方正汽车模具股份有限公司 一种用于汽车保险杠的内分型模具

Also Published As

Publication number Publication date
JP4305746B2 (ja) 2009-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2873505B1 (en) Injection molding machine
JP4305746B2 (ja) 射出成形用金型、及び該金型を備えた射出成形機
JP3260072B2 (ja) レンズの射出圧縮成形方法
JP4537441B2 (ja) 射出成形機の制御方法
JP5661007B2 (ja) 射出装置およびその射出制御方法
JP3427170B2 (ja) 射出成形機
TWI615261B (zh) 射出成形機
JPH10156902A (ja) 射出成形機及び樹脂の射出圧力制御方法並びに樹脂の射出方法
JP5535595B2 (ja) 射出装置及び樹脂の射出方法
JP3701229B2 (ja) 射出成形装置
JP4205616B2 (ja) 射出成形機の圧力制御方法
JP3784999B2 (ja) 熱硬化性樹脂の射出成形方法
TWI629156B (zh) Injection molding machine
JP3785000B2 (ja) 熱硬化性樹脂の射出成形方法及び金型ユニット
JP2912146B2 (ja) 射出成形における樹脂圧制御方法
JP4090897B2 (ja) 射出成形機及びその制御方法
JP2008296247A (ja) ダイカストマシンの制御方法
JPH06262645A (ja) 射出成形機及び射出成形方法
JPH08323820A (ja) 厚肉部を有する樹脂製品の射出成形方法
JP2587575B2 (ja) 射出成形方法および射出成形機
JP4565819B2 (ja) 厚肉長尺品の射出成形方法および射出成形用金型
CN113021769A (zh) 模具、制造制品的方法以及阀
JP2001287241A (ja) 薄肉樹脂板の製造方法
JP2003127195A (ja) 射出圧縮成形方法及びその方法を実施する射出圧縮成形装置
JPH0768595A (ja) 射出成形機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080722

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080922

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090324

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090422

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4305746

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees