JP3427170B2 - 射出成形機 - Google Patents

射出成形機

Info

Publication number
JP3427170B2
JP3427170B2 JP11665698A JP11665698A JP3427170B2 JP 3427170 B2 JP3427170 B2 JP 3427170B2 JP 11665698 A JP11665698 A JP 11665698A JP 11665698 A JP11665698 A JP 11665698A JP 3427170 B2 JP3427170 B2 JP 3427170B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
touch plate
mold
nozzle touch
heating cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11665698A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1170546A (ja
Inventor
源憲 近澤
宏一 柿中
正三 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanko Gosei Ltd
Original Assignee
Sanko Gosei Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanko Gosei Ltd filed Critical Sanko Gosei Ltd
Priority to JP11665698A priority Critical patent/JP3427170B2/ja
Priority to US09/102,117 priority patent/US6015281A/en
Publication of JPH1170546A publication Critical patent/JPH1170546A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3427170B2 publication Critical patent/JP3427170B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/20Injection nozzles
    • B29C45/23Feed stopping equipment
    • B29C45/232Feed stopping equipment comprising closing means disposed outside the nozzle

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機に関
し、特に、ノズルを固定金型にタッチさせたり或はノズ
ルを開放状態にすることなく、可塑化計量工程を実行可
能とするための、加熱筒のノズルの先端開口を閉塞およ
び開放可能とするノズルタッチプレートを備えた射出成
形機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】射出成形機の1成形サイクルの工程に
は、加熱筒内に供給された樹脂材料を回転するスクリュ
等により溶融可塑化して、所定量の溶融可塑化された樹
脂材料を加熱筒の前方に貯留する可塑化計量工程が含ま
れる。樹脂材料によって溶融可塑化する温度は異なり、
そして、この樹脂材料の溶融可塑化温度や成形品の形状
等、成形条件によって金型の温度が設定される。この樹
脂材料の可塑化計量工程は、加熱筒の先端に設けたノズ
ルを固定金型に当接させた状態(ノズルタッチという)
で行う場合と、ノズルを固定金型から後退離間させて行
う場合とがある。
【0003】成形サイクルを繰り返す際に可塑化計量工
程をノズルタッチした状態で行うと、固定金型の温度を
溶融された樹脂材料の温度より低く設定する場合には、
ノズルの熱が固定金型へ伝熱することによりノズルの温
度が降下し、材料がノズル内で固化して詰まることが惹
起される。また、固定金型の温度を溶融された樹脂材料
の温度より高く設定する場合には、固定金型からの熱の
伝熱によってノズルの温度が上昇し、ノズル内の材料が
硬化して詰まることが惹起される。而して、いずれの場
合にも、連続成形が困難となることがある。
【0004】このような問題を避けるため、一般的には
成形サイクルの射出終了毎に毎回ノズルを固定金型から
後退離間させることが行われている。しかしながら、ノ
ズルを固定金型から後退離間させた状態で可塑化計量工
程を行う場合には、スクリユの背圧により溶融された樹
脂材料がノズルから漏洩して溶融樹脂の計量が不足した
り周囲を溶融樹脂材料により汚し、或は、樹脂材料に無
駄が生じるという問題がある。また、ノズル先端が冷え
て溶融可塑化された樹脂材料の流動性が悪くなり射出に
支障をきたしたり、成形品の物性が不均一になったりす
る不具合が生じやすいといった問題がある。
【0005】このような問題に対処するための従来の技
術としては、実開平4−107015号公報に開示され
ているように、射出装置を前後に移動させて、射出ノズ
ルを固定金型に対して接離させると共に、射出ノズルを
閉塞位置に停止させる手段と、ノズルの先端開口を閉塞
する閉塞部材とを有する射出成形機が知られている。こ
のものにおいては、計量工程時に固定金型から後退離間
させ閉塞位置で停止させたノズルの先端開口を閉塞部材
が閉塞することにより、背圧をかけながらスクリュを後
退させても樹脂材料のノズルからの漏洩が防止される、
というものである。
【0006】また、別の従来の技術としては、実開平3
−64724号公報に開示されているように、射出成形
の都度、金型に接触させる射出成形用ノズルの加熱装置
において、金型とノズルとが離間している間は、保熱リ
ングによりノズル先端を囲繞して加熱し、かつ金型とノ
ズルとが接触している間は、該保熱リングをノズル先端
部から離間させる射出成形用ノズルの加熱装置が知られ
ている。このものにあっては、保熱リングが射出成形
後、型開、製品の取り出し中はノズル先端部に自動的に
セットされ、ノズル先端を囲繞して急速加熱し、また射
出に際し、ノズル先端が金型に接触する直前にノズル先
端から分離退去するようになっているので、ノズル通路
内で溶融樹脂が半固化或は一部固化状になることがな
く、次の射出にそなえて溶融状態を保持することがで
き、ノズル先端まで冷えを防止することができる、とい
うものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術のうち、実開平4−107015号公報に開示
されたものにあっては、射出ノズルを固定金型に対して
接離させる手段が射出ノズルを閉塞位置に停止させる機
能も必要とし、しかも、閉塞部材が片持の状態であるた
めに閉塞位置において閉塞部材に対してノズルの先端開
口をただ単に接触させることしかできず、可塑化計量工
程時に確実に樹脂材料のノズルからの漏洩を防止するこ
とができないという問題があった。また、閉塞部材がノ
ズルに接触することにより、ノズルの熱が閉塞部材へ伝
熱することによってノズルの温度が降下し、樹脂材料が
ノズル内で固化または硬化して詰まり、連続成形が不可
能となるという問題があった。さらに、射出ノズルを閉
塞位置に停止させるものであるため、その停止および停
止状態から固定金型に対して接離させるための時間がか
かり、1成形サイクルあたりの効率化を図ることができ
ないという問題があった。
【0008】また、上記従来のうち、実開平3−647
24号公報に開示されたものにあっては、金型とノズル
とが離間している間は、ただ単に保熱リングによりノズ
ル先端を囲繞して加熱するだけであり、しかも、ノズル
先端が金型に接触する直前にノズル先端から保熱リング
を分離退去させるために分割型の保熱リングを用いてお
り、ノズルを閉塞するという技術的思想を有していない
ため、溶融状態を保持された樹脂材料がノズルから漏洩
するという問題等を解決することができなかった。さら
に、実開平3−64724号公報に開示された保熱リン
グや、実開平4−107015号公報に開示された閉塞
部材は、ノズルタッチの際にドローリングなどによる異
物が付着してノズルとの間に挟み込まれ、誤作動を起こ
して連続成形することができないという問題もあった。
【0009】本発明は、上記問題を優位に解決するため
になされたもので、その目的は、射出装置を閉塞位置に
停止させる必要がなく、また、ノズル口を確実に閉塞す
るために充分な押圧力で閉塞部材に対して迅速に当接さ
せることができ、可塑化計量工程時に確実に樹脂材料の
ノズルからの漏洩を防止することができると共に、樹脂
材料の温度を射出に適した状態に維持して連続成形を問
題なく行うことができ、もって、成形効率の向上を得る
ことができる射出成形機を提供することにある。また、
本発明は、ドローリング等により付着する異物がノズル
との間に挟み込まれるのを防止し、誤作動を起こすこと
なく連続成形することができる射出成形機を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る射出成形機は、ノズルの先
端開口から溶融可塑化した樹脂材料を金型内に形成され
たキャビティに射出する加熱筒と、該加熱筒を金型に対
して進退可能にシフトさせると共にノズルを金型に対し
て押圧させるシフト手段と、該加熱筒のノズルの先端開
口を閉塞および開放可能に設けられたノズルタッチプレ
ートと、ノズルにおける樹脂材料の流動性を適切に保持
することができるように前記ノズルタッチプレートを用
いられる樹脂材料に適した温度に調整する温度調節手段
とを備え、前記金型を前記シフト手段による押圧力に対
抗し得るように台盤に対して取り付け固定し、前記ノズ
ルタッチプレートを前記金型の台盤に対する取り付け面
に対して摺動可能に接した状態で設けることにより、前
記ノズルタッチプレートが閉塞位置にあるときにシフト
手段によって前記加熱筒を前進させて前記加熱筒のノズ
ルの先端開口を閉塞した際に、ノズルタッチプレートが
受けるシフト手段による押圧力を前記金型でバックアッ
プするようにしたことを特徴とするものである。また、
本発明の請求項2に係る射出成形機は、請求項1に記載
の発明において、さらに、ノズルタッチプレートのノズ
ル当接部近傍に向けて圧縮空気を噴出させることにより
ノズルタッチプレートに付着した異物を取り除く異物除
去手段を備えたことを特徴とするものである。
【0011】本発明の請求項1に係る射出成形機では、
可塑化計量工程を開始するにあたり、金型と加熱筒のノ
ズルとの間にノズルタッチプレートを位置させた状態で
シフト手段により加熱筒を金型に対して近接するようシ
フトさせることにより、ノズルをノズルタッチプレート
に当接させてノズルの先端開口が閉塞されるようにノズ
ルタッチプレートに対してノズルを押圧する。このと
き、加熱筒のノズルが押圧される金型をシフト手段によ
る押圧力に対抗し得るように台盤に対して取り付け固定
し、ノズルタッチプレートを加熱筒のノズルが押圧され
る金型の台盤に対する取り付け面に対して摺動可能に接
した状態で設けていることにより、ノズルタッチプレー
トが受けるシフト手段による押圧力を前記金型でバック
アップするようにしたため、ノズルの先端開口を確実に
閉塞すると共に、シフト手段による加熱筒の前進が停止
される。加熱筒内に供給された樹脂材料を回転するスク
リュ等により混練しながら溶融可塑化して所定量を加熱
筒の前方に貯留した際に、スクリュが後退してこれによ
る背圧が溶融可塑化され加熱筒の前方に貯留された樹脂
材料にかかることとなるが、ノズルがノズルタッチプレ
ートに押圧されているため、ノズルの先端開口からの樹
脂材料の漏洩が確実に防止される。また、このとき、温
度調節手段によって用いられる樹脂材料に適した温度に
ノズルタッチプレートが温調されているため、ノズルの
温度が下降または上昇することがなく、したがって、樹
脂材料がノズル内で固化または硬化して詰まり連続成形
が不可能となるようなことが防止される。また、本発明
の請求項2に係る射出成形機では、金型と加熱筒のノズ
ルとの間にノズルタッチプレートを位置させた状態か
ら、ノズルタッチプレートに対してノズルを押圧するよ
うシフトさせてノズルの先端開口を閉塞するまでの間
に、異物除去手段によってノズルタッチプレートのノズ
ル当接部近傍に向けて圧縮空気を噴出させてノズルタッ
チプレートに付着した異物を取り除く。ドローリングな
どによりノズルタッチプレートに付着した異物が除去さ
れることにより、ノズルタッチのためにノズルをシフト
させた際に、ノズルタッチプレートとノズルとの間に異
物を挟み込むのを防止することができるため、誤作動を
起こすことなく連続成形することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図3に基づいて詳細に説明する。なお、同一部分また
は相当する部分については同一の符号を付してその説明
を省略する。本発明に係る射出成形機は、概略、ノズル
9の先端開口9aから溶融可塑化した樹脂材料を金型
6、7内に形成されたキャビティに射出する加熱筒8
と、該加熱筒8を金型6、7に対して進退可能にシフト
させると共にノズル9を金型6、7に対して押圧させる
シフト手段と、該加熱筒8のノズル9の先端開口9aを
閉塞および開放可能に設けられたノズルタッチプレート
10と、該ノズルタッチプレート10の温度を調整する
温度調節手段14とを備え、前記ノズルタッチプレート
10は、前記加熱筒8のノズル9の先端開口9aを閉塞
した際のシフト手段による押圧力をバックアップ可能に
設けられたものである。
【0013】図1及び図2は、射出成形機(以下単に成
形機という)1の要部のみを示したものである。成形機
1は、固定盤2と可動盤3とが相対向して配置され、可
動盤3は、型締ラム4の前後進作動により4本のステー
5に沿って固定盤2に対し近接離間可能となっている。
固定盤2の可動盤3との対向面には固定金型6が取り付
けられている。図中に示した符号6aは、固定金型6の
固定盤2に対する取付面である。可動盤3の固定盤2と
の対向面には可動金型7が取り付けられている。型締ラ
ム4の作動により可動金型7が固定金型6に対して近接
移動され衝合されて型締されると、両金型6,7内にキ
ャビティ(図示せず)が形成され、また、可動金型7が
固定金型6から離間移動されると、型開されて成形品が
取り出し可能となる。
【0014】加熱筒8の内孔にはスクリュ(図示せず)
が回転且つ往復動可能に嵌挿されて射出装置を構成して
いる。加熱筒8の固定盤側先端(前方)にはノズル9が
取付けられている。図中に示した符号9aは、ノズル9
の中心開口である。加熱筒8は、ノズル9が固定金型6
のスプルーブッシュ(図示せず)に対して当接および離
間するように進退可能に支持されており、シフト手段と
して例えば油圧により駆動されるシフトシリンダ(図示
せず)によりシフトされる。加熱筒8の内孔に供給され
た樹脂材料は、スクリューの軸回りの回転等によって加
熱されて溶融可塑化され、加熱筒8の前方に所定量が貯
留される(可塑化計量工程)。このとき、スクリュは加
熱筒8で後退した位置にあり、型締されると共にノズル
9がスプルーブッシュに当接されているときにスクリュ
を前進させることにより、可塑化計量された樹脂材料が
ノズル9およびスプルーブッシュを介して金型6,7の
キャビテイ内に射出される。この時、固定金型6のスプ
ルーブッシュとノズル9が射出力に負けて開くことがな
いように、シフトシリンダによりノズル9を固定金型6
のスプルーブッシュに対して所定の力で押圧させるノズ
ルタッチ力が加えられる。このノズルタッチ力は、例え
ば型締力200トンの成形機で約5トン程度である。そ
して、このノズルタッチ力等の圧力に対抗し得るように
固定金型6は固定盤2に対して取付け固定されている。
【0015】固定盤2にはアリ溝2aが形成され、アリ
溝2a内にはノズルタッチプレート10が、固定金型6
の取付面6aに対して摺動可能に接した状態(この状態
をバックアップという)で、移動可能に設けられてい
る。さらに、固定盤2には、ブラケット13を介してエ
アシリンダ11が設けられており、ノズルタッチプレー
ト10はエアシリンダ11のピストンロッド12の先端
に連結されている。ピストンロッド12を伸長・退縮駆
動することにより、ノズルタッチプレート10は、ノズ
ル9の先端開口9aを閉塞可能な閉塞位置(図3)と、
開口9aを開放可能な退避位置(図2)との間で進退移
動される。図示した実施の形態では、ノズルタッチプレ
ート10は、エアシリンダ11のピストンロッド12を
伸長させるように駆動すると閉塞位置に移動され、ピス
トンロッド12を退縮させるように駆動すると退避位置
に移動される。しかしながら、本発明は、これに限定さ
れることなく、ピストンロッド12を伸長駆動すること
によりノズルタッチプレート10が退避位置に移動さ
れ、ピストンロッド12を退縮駆動することによりノズ
ルタッチプレート10が閉塞位置に移動するよう構成す
ることもできる。また、ノズルタッチプレートの進退駆
動はエアシリンダに代えて油圧シリンダによってもよい
し、ノズルタッチプレート10側にラックを形成しギヤ
モータ等により回転可能なピニオンとの係合による様な
ことも可能である。さらに、ノズルタッチプレート10
の進退移動方向は成形機1の上下方向に限定されず、水
平方向とすることもでき、また、直線的な進退移動に限
定されずノズルタッチプレート10を回動させることに
より、閉塞位置と退避位置との間で進退移動させるよう
構成することもできる。
【0016】なお、本発明の実施にあたって、台盤(固
定盤2と可動盤3)の表面に受けローラとストッバの様
な金型の位置決め手段を有し(この様な場合多くは金型
自動脱着装置を備えている)ロケートリングが不要の金
型を用いる場合は全く考慮の必要はないが、ロケートリ
ングを有する金型については、ノズルタッチプレート1
0との干渉を避けるために、アリ溝2aと同様以上の、
すなわち少なくともノズルタッチプレート10の幅以上
の切り欠きが固定金型6のロケートリング(図示は省略
する)に形成される。
【0017】ノズルタッチプレート10は、その反金型
側の表面であってノズルタッチプレート10が閉塞位置
(図3)に位置されているときにノズル9の先端開口9
aと整合する位置には、ノズル9の先端球面よりわずか
に半径の大きい球面状の凹部が当接部10aとして形成
されている。
【0018】さらに、ノズルタッチプレート10の内部
には、その温度を調整する温度調節手段として、ヒータ
14が配設されている。ヒータ14は、固定金型6の取
付面6aとの間に押え板15がノズルタッチプレート1
0と同様に摺動可能に接した状態で設けられていること
により、ノズルタッチプレート10内に固定されてい
る。また、ノズルタッチプレート10の内部には、図示
は省略するが、ノズル9が当接されるノズルタッチプレ
ート10の温度を検知し、外部に設けられた温度調節装
置(図示せず)に送信して温度を調節するための感温部
としてのサーモカップル(図示せず)が設けられてい
る。ヒータ14には、例えば平らなプレート形状の通電
により発熱するシリコンラバーヒータを採用することが
できる。ヒータ容量は、成形機の大きさによって異なる
が、型締力200トン程度の成形機であれば50〜10
0W程度が目安となる。ヒータ14の配線およびサーモ
カップルのリード線は、ノズルタッチプレート10に設
けられたパイプ16の内部を通って外部の温度調節装置
等と結線される。ヒータ14は、この実施の形態に限定
されることなく、樹脂材料に適した温度にノズルタッチ
プレート10を温度調節することができるものであれ
ば、図4に示すように、ノズルタッチプレート10内に
流路を設け、この流路に最適な温度の温調流体を循環供
給する管路14a,14bを接続した構成とする等、他
の手法を用いることができる。
【0019】次に、本発明に従う成形機1の作動につい
て説明する。図3に示した状態から型締ラム4の前進作
動により可動盤3が固定盤2に近接するように図3の右
方に前進し、図2に示すように、可動金型7が固定金型
6に対して衝合・型締され、ノズル9が固定金型6のス
プルーブッシュに所定のノズルタッチ力で当接されるよ
うにシフトシリンダにより加熱筒8が図2の左方に前進
シフトされ、加熱筒8内のスクリュを前進させることに
より加熱筒8内の可塑化・計量済みの材料がノズル9お
よびスプルーブッシュを介してキャビテイに射出され
る。この時、エアシリンダ11のピストンロツド12は
退縮されており、したがって、ノズルタッチレート10
は待避位置にある(図2の状態)。
【0020】キャビティへの計量された樹脂材料の射出
充填が完了し、所定時間射出圧力を保持する保圧を終了
すると、ノズル9の先端がノズルタッチプレート10に
干渉しない程度まで加熱筒8を僅かに図3の右方に後退
させ、エアシリンダ11のピストンロッド12を伸長さ
せるように駆動してノズルタッチプレート10を閉塞位
置に位置させ、シフトシリンダにより加熱筒8を所定の
ノズルタッチ力で図2の左方に前進シフトさせる。これ
により、ノズル9の先端開口9aは、ノズルタッチプレ
ート10の当接部10aに所定のノズルタッチ力で当接
されて閉塞される。このとき、ノズルタッチプレート1
0の金型側の表面、すなわち当接部10aとは反対側の
面が、ノズルタッチ力等の圧力に対抗し得るように固定
盤2に取付け固定された固定金型6の取付面6aに接し
ていることによりバックアップされているため、ノズル
タッチ力の応力によるノズルタッチプレート10の変形
や破損等のおそれがない。すなわち、本発明では、加熱
筒8を所定のノズルタッチ力で前進シフトさせても、そ
の前進シフトはノズルタッチプレート10にノズル9が
当接されることにより止められることとなり、したがっ
て、従来の技術のように射出ノズルを閉塞位置に停止さ
せる必要はなく、また、ノズル9の先端開口9aがノズ
ルタッチプレート10に対して所定のノズルタッチ力で
当接されるため、先端開口9aを確実に閉塞することと
なる。しかしながら、例えば、シフトシリンダを駆動す
る油圧回路に切換え可能に接続された減圧弁を設けるこ
とにより、ノズルタッチプレート10の当接部10aに
ノズル9の先端部9aを当接・閉塞するときには、ノズ
ルタッチ力を例えば1/2程度の所定値に落とすことも
できる。
【0021】ノズル9の先端開口9aがノズルタッチプ
レート10により閉塞された状態となると、ただちにス
クリュを回転させて樹脂材料の可塑化・計量工程に入
る。この工程においては、溶融可塑化されて加熱筒8の
前方に貯留された計量済の樹脂材料にはスクリュの図3
の右方への後退移動の抵抗力により背圧が発生するが、
ノズル9の先端開口9aが所定のノズルタッチ力で当接
されたノズルタッチプレート10により閉塞されている
ため、溶融可塑化した樹脂材料が金型のスプルブッシユ
内に漏洩したり、先端開口9aから外部へ漏洩すること
がない。そのため、先に金型6,7のキャビティ内に射
出された材料への保圧および冷却工程が完了したら、可
塑化・計量工程中であっても型開を行い成形品を取り出
すことが可能となる(図3の状態)。即ち、本発明の構
成に従えば可塑化、計量工程の終了を待つことなく、並
行して型開・成形品取り出し・型閉を行えるので従来の
射出成形機のように冷却時間の間だけではなく、次サイ
クルの射出充填の直前までの任意の時期に可塑化可能と
なり、可塑化容量の増大が図れると共に、最適な状態の
溶融樹脂を射出充填することが出来る。
【0022】また、ノズル9の先端開口9aが閉塞され
ている間はノズルタッチプレート10内に配設したヒー
タ14からの伝熱によりノズル9の先端開口9a周辺が
所定値に加熱温調されるので、ノズル9の先端部が冷え
てノズル9で樹脂材料の流動性が悪くなったり変質する
様な現象は未然に防止される。さらに、熱可塑性樹脂成
形でよく問題となる、固定金型のスプルブッシュとノズ
ル先端開口の間に生ずる糸引きをノズルタッチプレート
が進退することにより切断する効果もある。
【0023】特に、熱硬化性樹脂材を成形する場合に
は、図5に示すように、ノズルタッチプレートの異物除
去手段を設けることが望ましい。この異物除去手段とし
ては、ノズルタッチプレート10のノズル当接部10a
近傍に向けて圧縮空気を任意に噴出させることが可能な
エアーブロー装置17をもちいることができる。このよ
うに構成した場合にあっては、少なくとも、エアシリン
ダ11のピストンロッド12を伸長させるように駆動し
てノズルタッチプレート10を閉塞位置に位置させてか
ら、加熱筒8を前進シフトさせてノズル9の先端開口9
aを閉塞させるまでの間に、エアーブロー装置17のコ
ック17aを自動または手動で開放するよう制御し、ノ
ズル当接部10a近傍に向けて噴出口17bから圧縮空
気を噴出させる。これにより、ドローリングなどにより
ノズルタッチプレート10に付着した異物がノズル当接
部10aとノズル9の先端開口9aとの間に挟み込まれ
たりノズルタッチプレート10の下方に堆積するのを防
止し、誤作動を起こすことなく連続成形することができ
る。
【0024】可塑化・計量工程が終了すれば、再び図2
の様な状態に戻って次の成形サクルが開始される。
【0025】
【発明の効果】請求項1に係る発明に従えば、上記構成
としたことにより、射出装置を閉塞位置に停止させる必
要がなく、また、ノズル口を確実に閉塞するために充分
な押圧力で閉塞部材に対して迅速に当接させることがで
き、可塑化計量工程時に確実に樹脂材料のノズルからの
漏洩を防止することができると共に、樹脂材料の温度を
射出に適した状態に維持して連続成形を問題なく行うこ
とができ、しかも、材料の可塑化・計量工程と並行して
型開・型閉を行うことができるので大容量の可塑化を実
現し、大型の製品が成形可能となる。また、最適な時期
に可塑化が行えることにより、物理特性の優れた成形品
を短時間で成形できると共に、ノズル部における材料の
流動性を適切に保持することができ、良品の連読安定成
形が可能となるので成形効率の向上を図ることができ
る。
【0026】請求項2に係る発明に従えば、上記構成と
したことにより、ノズルタッチプレートに付着した異物
を取り除くため、ノズルタッチプレートとノズルとの間
に異物を挟み込むのを防止することができ、誤作動を起
こすことなく連続成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における成形機の要部を示す正面図であ
る。
【図2】図1のA−A矢視における一部断面を含む側面
図である。
【図3】図2の異なる作動状態を示す側面図である。
【図4】ノズルタッチプレートに流路を設け、この流路
に最適な温度の温調流体を循環供給する管路を接続した
場合の実施の形態の構成を示す部分拡大図である。
【図5】ノズルタッチプレートの異物除去手段が設けら
れた場合の実施の形態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 射出成形機 2 固定盤 6 固定金型 6a 取付面 8 加熱筒 9 ノズル 9a 先端開口 10 ノズルタツチプレート 10a 当接部 11 エアシリンダ 12 ピストンロツド 14 ヒータ 17 エアーブロー装置(異物除去手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 正三 富山県西砺波郡福光町遊部800 三光合 成株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−117079(JP,A) 特開 昭64−75216(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/20 B29C 45/17 B29C 45/74 B29C 45/78

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルの先端開口から溶融可塑化した樹
    脂材料を金型内に形成されたキャビティに射出する加熱
    筒と、該加熱筒を金型に対して進退可能にシフトさせる
    と共にノズルを金型に対して押圧させるシフト手段と、
    該加熱筒のノズルの先端開口を閉塞および開放可能に設
    けられたノズルタッチプレートと、ノズルにおける樹脂
    材料の流動性を適切に保持することができるように前記
    ノズルタッチプレートを用いられる樹脂材料に適した温
    度に調整する温度調節手段とを備え、前記金型を前記シフト手段による押圧力に対抗し得るよ
    うに台盤に対して取り付け固定し、 前記ノズルタッチプ
    レートを前記金型の台盤に対する取り付け面に対して摺
    動可能に接した状態で設けることにより、前記ノズルタ
    ッチプレートが閉塞位置にあるときにシフト手段によっ
    て前記加熱筒を前進させて前記加熱筒のノズルの先端開
    口を閉塞した際に、ノズルタッチプレートが受けるシフ
    ト手段による押圧力を前記金型でバックアップするよう
    にしたことを特徴とする射出成形機。
  2. 【請求項2】 さらに、ノズルタッチプレートのノズル
    当接部近傍に向けて圧縮空気を噴出させることにより
    ズルタッチプレートに付着した異物を取り除く異物除去
    手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の射出成
    形機。
JP11665698A 1997-06-23 1998-04-27 射出成形機 Expired - Fee Related JP3427170B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11665698A JP3427170B2 (ja) 1997-06-23 1998-04-27 射出成形機
US09/102,117 US6015281A (en) 1997-06-23 1998-06-22 Injection molding machine having a heated nozzle touch plate

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16571497 1997-06-23
JP9-165714 1997-06-23
JP11665698A JP3427170B2 (ja) 1997-06-23 1998-04-27 射出成形機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1170546A JPH1170546A (ja) 1999-03-16
JP3427170B2 true JP3427170B2 (ja) 2003-07-14

Family

ID=26454951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11665698A Expired - Fee Related JP3427170B2 (ja) 1997-06-23 1998-04-27 射出成形機

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6015281A (ja)
JP (1) JP3427170B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3268491B2 (ja) * 1997-12-17 2002-03-25 株式会社名機製作所 射出成形機及び射出成形方法
DE10135125C1 (de) * 2001-07-19 2003-04-24 Battenfeld Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Verfahren eines Spritzaggregates einer Kunststoffverarbeitungsmaschine
US7011499B2 (en) * 2004-01-13 2006-03-14 Christina B. Tomlin Fan blade cover with ornament
JP2012171107A (ja) * 2011-02-17 2012-09-10 Fanuc Ltd ノズル封止板を備えた射出成形機及び射出成形機の成形運転開始方法
JP6572623B2 (ja) * 2015-05-14 2019-09-11 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 樹脂充填方法
WO2017171044A1 (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 住友重機械工業株式会社 射出成形機
JP6425235B1 (ja) * 2018-04-18 2018-11-21 勝夫 井口 射出成形のハナタレ及びイトヒキ防止方法
KR102220179B1 (ko) * 2018-11-02 2021-02-24 김창규 화장품 충진장치
CN116461058B (zh) * 2023-05-06 2024-05-31 浙江辉波蕾汽车部件有限公司 一种点火线圈壳体注塑制造模具

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0325948Y2 (ja) * 1985-09-09 1991-06-05

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1170546A (ja) 1999-03-16
US6015281A (en) 2000-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3062629B2 (ja) 連続可塑化式射出成形装置および射出成形方法
JP3427170B2 (ja) 射出成形機
CN110315694B (zh) 注射成型机
TWI615261B (zh) 射出成形機
JP3268491B2 (ja) 射出成形機及び射出成形方法
CN113001919B (zh) 射出成型机及其控制方法以及保存控制程序的记录介质
JP3160888B2 (ja) 射出成形用金型装置
JP2612087B2 (ja) 射出成形機
JP3133259B2 (ja) プリプラ式射出装置の射出プランジャ操作方法
JP3278718B2 (ja) プリプラ式射出成形機におけるクッション樹脂滞留防止方法
JP3234870B2 (ja) プランジャ式射出成形機の射出装置
JP3019199B2 (ja) プランジャ式射出装置
JP4502669B2 (ja) 射出成形機及びその制御方法
JPH06262645A (ja) 射出成形機及び射出成形方法
JP3549824B2 (ja) 射出成形機の制御装置
JP3425361B2 (ja) 射出成形機のノズル仮締切装置及び射出成形機の色替え方法
JP3549822B2 (ja) 射出成形機の制御方法及び射出成形機の制御装置
JP3008366B2 (ja) 射出成形機
JP3420097B2 (ja) スクリュ式射出成形装置
JP3037932B2 (ja) 射出成形機の制御方法
JPH0630421Y2 (ja) 射出成形機のノズル鼻たれ防止装置
JPH11245271A (ja) 射出成形機の射出制御方法
JPH06238722A (ja) 射出成形機
JP2001009870A (ja) ダイスペーサ
JPS6235823A (ja) 射出成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090516

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100516

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120516

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130516

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees