JP2003127195A - 射出圧縮成形方法及びその方法を実施する射出圧縮成形装置 - Google Patents

射出圧縮成形方法及びその方法を実施する射出圧縮成形装置

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JP2003127195A
JP2003127195A JP2001327228A JP2001327228A JP2003127195A JP 2003127195 A JP2003127195 A JP 2003127195A JP 2001327228 A JP2001327228 A JP 2001327228A JP 2001327228 A JP2001327228 A JP 2001327228A JP 2003127195 A JP2003127195 A JP 2003127195A
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Rei Miyamoto
玲 宮本
Masahiko Yamaki
政彦 山喜
Kenji Kuwahata
研二 桑畑
Hirofumi Yoshimitsu
洋文 善光
Katsuyuki Morita
勝幸 盛田
Hideto Ogasawara
英人 小笠原
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Mitsui Chemicals Inc
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高精度の成形品の多数個取りが迅速に効率よく
行われ得る射出圧縮成形方法及び装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】型2、3を閉じたのち、型に設けた少なく
とも一つのキャビティ1A、1B内に、各キャビティご
とに設けられたホットランナー10A、10Bを通じて
溶融樹脂を分流させて充填するに際して、可動型コア6
A、6Bの位置を基準位置LSより固定金型側の前進位
置Lまで前進させておき、樹脂の充填により樹脂圧が
高まるのに応じて可動型コア6A、6Bをその後退位置
まで後退させ、次いでコア推力を増大させ樹脂圧力
に抗して可動型コア6A、6Bをその基準位置L迄押
し戻し、ゲートを徒じ、型を開いて成形品を取出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出圧縮成形方法
及びその方法を実施する装置に関し、特に、同一形状の
成形品を複数個成形するいわゆる多数個取り射出圧縮成
形方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック成形方法のひとつである射
出成形では、成形機で溶融混練した高温の樹脂を金型内
の成形空間(キャビテイ)に流し込み、金型内で冷却固
化することにより、プラスチックを所定の形状に賦形す
る。射出成形において、生産性をあげるために、一度に
少なくとも一つのキャビティに樹脂を注入し、複数個の
成形品をつくる多数個取りは一般的に行われている。こ
のような多数個取りにおいて、各キャビティに樹脂を充
填する過程を、未充填品で観察したり、可視化した金型
で観察すると、たとえ流路長を等しくしても、各キャビ
ティの充填時間にバラツキがあり、不均一充填となって
いる。
【0003】充填された樹脂は、金型により冷却される
際に収縮するため、この収縮を補償するように、成形機
によりさらに樹脂を充填し保圧をかける。多数個取りに
おいては、各キャビティに充填された樹脂量のバラツキ
により、各キャビティ間に圧力差が生じるため、収縮率
が異なり、その結果、寸法精度の異なる成形品ができて
しまう。また、特に高い寸法精度を要求されるCD−
R、DVD、DVD−Rなどの光ディスク、あるいはJ
IS(日本工業規格)2級以上の精密ギヤやコンプレッ
サーバルブ、インペラーなどのプラスチック製高精度機
械部品では、一般に射出圧縮成形が採用されている。こ
れは、基本的には従来の射出成形機と同様であるが、金
型に圧縮動作を付与することにより、成形品のひずみや
転写性、光学特性などを向上させる方法である。
【0004】金型の圧縮方法としては、印籠型構造の金
型を使用し、型締め圧により、可動側金型を制御し、圧
縮圧を付加する全面圧縮タイプと、可動側に独立した加
圧装置を装備し、金型内に設けたた可動型コアによりキ
ャビティを加圧するコア圧縮タイプがあるが、本発明
は、何れのタイプにも適用できる。
【0005】而して、従来の射出圧縮成形においては、
多数個取りをする場合においても、各キャビティ内の樹
脂を同時に圧縮するため、充填の際に生じた不均一充填
による影響が解消されず、各成形品の寸法にはバラツキ
が生じ易かった。このため、射出圧縮成形による場合で
も、上記のような高精度成形品については、現在も1個
取りが主流であり、2個取り以上とすると、取り数が増
えるに連れ寸法精度が低下せざるを得ない状況にある。
【0006】多数個取りを目的とした射出圧縮成形金型
の具体例としては、例えば日本の特開昭61−1258
24号公報に記載のものが挙げられる。その金型では、
少なくとも一つのキャビティにそれぞれ設けた可動入駒
を共通に駆動する加圧シリンダに加えて、各可動入駒を
個別に駆動する微調用加圧シリンダを補助的に設け、各
可動入駒を微調整駆動することにより、各キャビティ間
の格差をなくすこととしている。即ち、各キャビティ内
の圧力を樹脂溜りに設けた各々の圧力センサーにより検
出し、それらの検出値に基づいて、各々の微調用加圧シ
リンダの加圧力を制御するようにしている。
【0007】然しながら、それらの少なくとも一つのキ
ャビティは、ゲートを通じて互いに連通しているため、
各キャビティを独立に加圧しても、充填の際に生じた不
均一充填によるバラツキは完全には解消されず、各成形
品の寸法にバラツキが生じる。また、圧力の検出もキャ
ビティの外に設けた樹脂溜りの樹脂圧で行うため、キャ
ビティ内の圧力変化と若干のタイムラグがあり、迅速か
つ正確な加圧が困難であるという問題もある。
【0008】多数個取りを目的とした射出圧縮成形装置
のもう一つの具体例としては、特開昭61−21101
2号公報に記載のものが挙げられる。その装置において
は、前記特開昭61−125824号公報に記載の金型
における可動入駒の独立微調整制御に加えて、ランナ部
に圧力検出ピン及び両開型調整弁を取り付け、溶融樹脂
の供給を、樹脂溜りの樹脂圧力に基づき調整するように
している。そのため、前記特開昭61−125824号
公報のものより更に機構が複雑になり、キャビティ内の
圧力変化とのタイムラグや、ランナ部の調整弁の制御動
作による樹脂注入操作の遅れ等により、迅速かつ正確な
作動が困難であるという問題がある。
【0009】これらの問題点を解決する技術として、特
開平6−208734号公報に記載の発明が挙げられ
る。この発明は、金型の内圧を検出し、圧力が所定の値
に達したときにスプールを封止して、所定の時間が経過
した後、キャビティを圧縮するものであり、それらの動
作をキャビティ毎に独立で行うことを提案している。こ
の発明は、圧力の検出を突き出しスリーブの後端に設け
た圧力センサーで行っている。この突き出しスリーブ
と、その内周に接触するゲートカット機構は両者共に摺
動する。このため、長時間成形すると摺動抵抗が摩耗に
より経時変化し、その結果、圧力の検出値が変化するこ
とがある。
【0010】また、圧縮コアを個別に制御する多数個取
り金型として、特開平6−304981号公報に係わる
発明が挙げられる。この発明は、少なくとも一つのキャ
ビティの圧縮コアとゲートをカットするカットパンチを
個別に制御するものである。しかし、この方法は、キャ
ビティ内の樹脂の状態を検出しておらず、圧縮コアとカ
ットパンチの制御を時間を基準として行っている。その
ため、各キャビティの最適条件を定めるのに多くの工数
を要する。また、CD−R、DVD、DVD−Rなどの
光学特性の必要な成形品の場合、ゲート直前のランナー
部で樹脂が合流すると、成形品の光学特性を損ねるとい
った問題が発生する。
【0011】又、特願平12−091202号において
は各キャビティ内の樹脂の充填状況をを個別に検出し、
所定の充填状態に達したときゲートを閉める動作を各キ
ャビティごとに独立のに行うことが提案されている。こ
の方法に依れば、製品の寸法精度を格段に向上できた
が、尚、高精度の射出成形技術が要求されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するためなされたものであり、その目的とすると
ころは、従来の射出圧縮成形の欠点を解消し、高精度の
成形品の多数個取りが迅速に効率よく行われ、光学特性
を必要とする成形品についてもその光学特性を損ねるこ
となく、装置の構成も簡易なもので済む射出圧縮成形方
法及びその方法を実施する射出圧縮成形装置を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、少なくと
も一つのキャビティを閉成し得る可動側金型及び固定側
金型であって、各キャビティごとに樹脂を注入するホッ
トランナーと、そのホットランナーを開閉するゲートと
を具備した固定側金型と、各キャビティが閉成された
後、各キャビティの容積を制御するため少なくともその
一部の構成要素が、キャビティの容積が基準値となる基
準位置Lから固定側金型寄りに定められた前進位置L
と、可動側金型寄りに定められた後退位置L との間
で、進退可能な可動要素として構成されている可動側金
型とからなる金型を用い、金型を閉め、可動側金型の可
動要素をその前進位置Lに移動させるステップと、ホ
ットランナーを通じて各キャビティ内に溶融樹脂を充填
し、その樹脂圧力により、可動側金型の可動要素を、固
定側金型に向かって与えられている推力Pに抗して、そ
の後退位置Lまで後退させるするステップと、可動側
金型の可動要素がその後退位置Lに達したとき、推力
Pを増大して、可動要素をその基準位置Lまで前進さ
せ、ゲートを閉じるステップと、一定の冷却時間経過後
に成形品を取り出すステップと、を順次繰り返し遂行す
ることを特徴とする射出圧縮成形方法によって達成され
る。
【0014】好ましい実施例においては、可動側金型
が、それぞれの先端部が各キャビティ内に出入し、それ
ぞれ対応するキャビティを囲む壁面の一部を形成する少
なくとも一つの可動型コアを有し、それぞれの可動型コ
アが可動要素としてそれぞれの基準位置L、前進位置
及び後退位置Lが個別に定められ、請求項1に記
載の各ステップが、各キャビティ毎に、それぞれ対応す
る可動型コアについて、それぞれ互いに独立して実行さ
れる。然しながら、本発明は、印篭結合により少なくと
も一つのキャビティを閉成するよう構成された可動側金
型と固定側金型とを用いても実施可能である。基準位置
及び前進位置Lは予め定めておく必要があるが、
後退位置Lは、固定側金型(3)に対する相対位置を
予め定めておいても良いが、樹脂充填開始から所定時間
経過後の可動要素の位置として定められても良い。
【0015】本発明の他の目的は、少なくとも一つのキ
ャビティを閉成し得る可動側金型及び固定側金型であっ
て、各キャビティごとに樹脂を注入するホットランナー
と、そのホットランナーを開閉するゲートとを具備した
固定側金型と、各キャビティが閉成された後、各キャビ
ティの容積を制御するため少なくともその一部の構成要
素が、固定側金型に向かって進退可能な可動要素として
構成されている可動側金型と、金型開閉装置と、可動側
金型の可動要素を固定側金型に向かって進退せしめる駆
動制御装置と、可動側金型及び固定側金型の温度を制御
する装置と、成形品を金型から取り外す装置と、を具備
し、上記の射出圧縮成形方法により射出成形を行う装置
によって達成される。
【0016】好ましい実施例においては、それぞれの先
端部が各キャビティ内に出入し、それぞれ対応するキャ
ビティを囲む壁面の一部を形成するよう構成された少な
くとも一つの可動型コアを有する可動側金型が用いられ
るが、印篭結合により少なくとも一つのキャビティを閉
成するよう構成された金型を用いることも推奨される。
【0017】ホットランナーとしてバルブゲート型のも
のを用いても良いが、キャビティ内を貫通してゲートへ
向けて進退するパンチを設け、これによりゲートの開閉
を行うようにしても良い。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る射出圧縮成形
方法を実施するための本発明に係る射出圧縮成形装置の
一実施例の要部を、そのキャビティに溶融樹脂を充填す
る第1段階の状態において示す概略断面図、図2はその
第2段階を示す概略断面図、図3はその第3段階を示す
概略断面図、図4は本発明で用いるバルブゲート型ホッ
トランナーの第一実施例を示す断面図、図5は本発明で
用いるバルブゲート型ホットランナーの第二実施例を示
す断面図、図6は図1〜3に示す実施例に従って射出圧
縮成形を行う場合のタイミングチャートの一例を示す説
明図である。
【0019】以下、図面を参照しつゝ本発明を具体的に
説明する。図1ないし図3において、1A、1Bはキャ
ビティ、2は可動側金型、3は固定側金型、4は射出ノ
ズル、5A、5Bはキャビティ1A、1Bに対してそれ
ぞれ設けた可動型コア、6A、6Bは可動型コアの後端
に設けた位置センサー、7は金型装置全体の動作を制御
する制御装置、10A、10Bはキャビティ1A、1B
に対してそれぞれ設けたバルブゲート型ホットランナー
(その具体的な二つの例を図4及び図5に示す。)であ
る。
【0020】而して、本発明方法においては、樹脂射出
成形工程において、可動型コア、6A、6Bはキャビテ
ィの容積が基準値となる基準位置Lから固定側金型3
寄りに定められた前進位置Lと、可動側金型2寄りに
定められた後退位置Lとの間で、進退可能な可動要素
として構成されている。即ち、樹脂の充填及び成形の過
程において、可動型コア、6A、6Bがこの基準位置L
にあればキャビティ1A、1Bの容積は所期の基準容
積となる。然しながら、始めから可動型コア、6A、6
Bをこの基準位置Lに保持して樹脂に充填、成形を行
っても、充填される樹脂の温度、圧力などがキャビティ
ごとに異なるため、製品の寸法にパラツキが生じ、必ず
しも所期の寸法が選られないものである。
【0021】そのため、本発明方法においては、この基
準位置Lよりも固定側金型3寄りに前進位置Lを定
めると共に、可動側金型2寄りに後退位置Lを定め、
樹脂の充填開始時には、図1に示す如く、可動型コア6
A、6Bをその前進位置Lまで進めておき、キャビテ
ィ1A、1Bに樹脂が充填され、その樹脂圧力が高まる
のに応じ、可動型コア、6A、6Bをその後退位置L
まで後退させる。可動型コア、6A、6Bがその後退位
置Lに達した状態は図2に示されている。この状態
で、可動型コア、6A、6Bの推力を増大させ、キャビ
ティ1A、1B内の樹脂の一部をホットランナー10
A、10Bに逆流させつつ、可動型コア、6A、6Bを
その基準位置Lまで押し戻す。この状態は図3に示さ
れている。この状態でバルブゲートを閉じ、型及び樹脂
を冷却し、次いで型を開いて、成形品を取出す。このよ
うにすると、各キャビティの樹脂充填状態が安定するの
で、製品の寸法のパラツキが少なくなる。
【0022】而して、この様な操作は、各キャビティご
とに個別に独立して行うことが望ましい。この場合、基
準位置L、前進位置L及び後退位置Lは、各キャ
ビティごとに個別に定めておくことが推奨される。然し
ながら、印篭結合式で少なくとも一つのキャビティが閉
成されるタイプの金型の場合には、上記のキャビティの
容積制御は、可動金型の全体的、一体的な進退によって
行われることになるので、基準位置L、前進位置L
及び後退位置Lの設定と、キャビティの容積制御と
は、総てのキャビティに就いて共通かつ一斉に行われる
ことになるが、そのような場合でも本発明は一定の効果
がある。
【0023】なお、本発明で用いるバルブゲート型ホッ
トランナーとは、ノズル自体に、溶融樹脂の温度低下を
防止するためのヒーターを設けると共に、ノズルゲート
を開閉し得るニードル弁を備えたランナーを指すもので
あり、その第一実施例について図4を参照しつつ説明す
る。
【0024】同図に示すバルブゲート型ホットランナー
10A(10B)は、ホットノズル11、ヒーター1
2、ニードル弁13、アクチュエーター14、リミット
バー15等々から構成される。アクチュエーター14
は、ピストン14a、シリンダー室14b、ピストンロ
ッド14c等から成る。
【0025】溶融樹脂は、ホットノズル11の入口11
aから導入され、内孔11bを通過して、先端のゲート
11cからキャビティ内へ注入、充填される。この樹脂
充填期間中は、ニードル弁13の先端は、図4に示すよ
うにホットノズル11内の位置aに止まっているため、
ゲート11cは開口状態にあり、溶融樹脂は容易にキャ
ビティ内へ流出できる。このようにして、前記の工程に
より溶融樹脂がキャビティ内に充填された後、アクチュ
エーター14を作動させて、ニードル弁13の先端をホ
ットノズル11の先端近傍の位置bまで前進させること
により、ゲート11cを完全に閉鎖することができる。
【0026】なお、型が閉じている期間中は、ニードル
弁13の先端が位置bを越えて前進しないように、図示
した例においては、ピストンロッド14cの上端に取り
付けたリミットバー15が、図では省略したストッパに
阻止されて、ニードル弁13がそれ以上は前進(下降)
しないようになっている。また、図5には、バルブゲー
ト型ホットランナーの第二実施例が示されている。この
実施例では、ゲート開閉部がキャビティに近接しておら
ず、ゲート開閉部とキャビティの間に少なくとも1ショ
ット分の溶融樹脂を加熱溶融状態に保って溜める得るよ
うになっている。
【0027】このような形態のバルブゲート型ホットラ
ンナーであると、ゲート開閉部がキャビティから離れて
おり、内孔11bに溜めておいた1ショット分以上の溶
融樹脂がキャビティ内に注入、充填されるので、ニード
ル弁13による溶融樹脂の合流の影響を受けることな
く、光学特性の必要な成形品を、その特性を損ねること
なく成形できる。
【0028】図1〜3に示した射出圧縮成形装置を用い
て本発明に係る射出圧縮成形方法を実施する場合のタイ
ミングチャートの一例を図6に示す。而して、図1〜3
に示した装置により射出圧縮成形を行う場合、先ず型締
め開始時のTから型締め終了時のTまでは、コアは
適宜の位置、例えばそれらの後退位置Lより更に後ろ
側に保持される。型締め終了後、コアは前進位置L
前進せしめられ、時刻Tにおいて樹脂の射出が開始さ
れる。射出が進行すると、コアは樹脂圧力により後退位
置Lに向かって押し戻され、時刻T3において後退位
置Lに達する。この段階でコアの推力を増大し、コア
を基準位置L迄押し戻す。このとき樹脂は高圧力で圧
縮され、その一部はホットランナー側に逆流する。コア
基準位置L に達した時刻Tにおいてゲートが閉じら
れると、樹脂圧力は急激に高まるが、時刻Tに措いて
冷却が開始されると、樹脂が収縮し、その圧力が低下す
る。時刻Tにおいて冷却を終了し、次いでゲートを開
き、時刻Tにおいて型を開いて成形物を取出す。
【0029】
【発明の効果】本発明は叙上の如く構成されるから、本
発明によるときは比較的簡単な装置で、高精度の成形品
の多数個取りが迅速に効率よく行われ得る射出圧縮成形
方法及び装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出圧縮成形方法を実施するため
の本発明に係る射出圧縮成形装置の一実施例の要部を、
そのキャビティに溶融樹脂を充填する第1段階の状態に
おいて示す概略断面図である。
【図2】図1に示した実施例において溶融樹脂を充填す
る第2段階を示す概略断面図である。
【図3】図1に示した実施例において溶融樹脂を充填す
る第3段階を示す概略断面図である。
【図4】本発明で用いるバルブゲート型ホットランナー
の第一実施例を示す断面図である。
【図5】本発明で用いるバルブゲート型ホットランナー
の第二実施例を示す断面図である。
【図6】図1〜3に示す実施例に従って射出圧縮成形を
行う場合のタイミングチャートの一例である。
【符号の説明】
1A キャビティ 1B キャビティ 2 可動側金型 3 固定側金型 3a 分流路 3b 分流路 4 噴射ノズル 5A 可動型コア 5B 可動型コア 5a サーボバルブ 5b サーボバルブ 6A 位置センサー 6B 位置センサー
フロントページの続き (72)発明者 善光 洋文 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井化学株式会社内 (72)発明者 盛田 勝幸 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井化学株式会社内 (72)発明者 小笠原 英人 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井化学株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AP06 CA11 CB01 CK03 CK07 CK18 CK52 CK89 4F206 AP064 JA03 JN17 JN25 JQ81

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一つのキャビティ(1A、1
    B)を閉成し得る可動側金型(2)及び固定側金型
    (3)であって、各キャビティ(1A、1B)ごとに樹
    脂を注入するホットランナー(10A、10B)と、そ
    のホットランナー(10A、10B)を開閉するゲート
    とを具備した固定側金型(3)と、各キャビティ(1
    A、1B)が閉成された後、各キャビティ(1A、1
    B)の容積を制御するため少なくともその一部の構成要
    素が、キャビティの容積が基準値となる基準位置L
    ら固定側金型(3)寄りに定められた前進位置Lと、
    可動側金型(2)寄りに定められた後退位置Lとの間
    で、進退可能な可動要素として構成されている可動側金
    型(2)とからなる金型を用い、金型を閉め、可動側金
    型(2)の可動要素をその前進位置Lに移動させるス
    テップと、ホットランナー(10A、10B)を通じて
    各キャビティ(1A、1B)内に溶融樹脂を充填し、そ
    の樹脂圧力により、可動側金型(2)の可動要素を、固
    定側金型(3)に向かって与えられている推力Pに抗し
    て、その後退位置Lまで後退させるするステップと、
    可動側金型(2)の可動要素がその後退位置Lに達し
    たとき、推力Pを増大して、可動要素をその基準位置L
    まで前進させ、ゲートを閉じるステップと、一定の冷
    却時間経過後に成形品を取り出すステップと、を順次繰
    り返し遂行することを特徴とする射出圧縮成形方法。
  2. 【請求項2】可動側金型(2)が、それぞれの先端部が
    各キャビティ(1A、1B)内に出入し、それぞれ対応
    するキャビティ(1A、1B)を囲む壁面の一部を形成
    する少なくとも一つの可動型コア(5A、5B)を有
    し、それぞれの可動型コア(5A、5B)が可動要素と
    してそれぞれの基準位置L、前進位置L及び後退位
    置Lが個別に定められ、請求項1に記載の各ステップ
    が、各キャビティ(1A、1B)毎に、それぞれ対応す
    る可動型コア(5A、5B)について、それぞれ互いに
    独立して実行されることを特徴とする、請求項1に記載
    の射出圧縮成形方法。
  3. 【請求項3】印篭結合により少なくとも一つのキャビテ
    ィを閉成するよう構成された可動側金型(2)と固定側
    金型(3)とを用い、可動側金型(2)全体を一つの可
    動要素としてその基準位置L、前進位置L及び後退
    位置Lを定め、請求項1に記載の各ステップを実行す
    ることを特徴とする、請求項1に記載の射出圧縮成形方
    法。
  4. 【請求項4】基準位置L、前進位置L及び後退位置
    の固定側金型(3)に対する相対位置が予め定めら
    れている、請求項1乃至3のいずれか一に記載の射出圧
    縮成形方法。
  5. 【請求項5】基準位置Lおよび後退位置Lが、樹脂
    充填開始から所定時間経過後の可動要素の位置として定
    められる、請求項1乃至3のいずれか一に記載の射出圧
    縮成形方法。
  6. 【請求項6】少なくとも一つのキャビティ(1A、1
    B)を閉成し得る可動側金型(2)及び固定側金型
    (3)であって、各キャビティ(1A、1B)ごとに樹
    脂を注入するホットランナー(10A、10B)と、そ
    のホットランナー(10A、10B)を開閉するゲート
    とを具備した固定側金型(3)と、各キャビティ(1
    A、1B)が閉成された後、各キャビティ(1A、1
    B)の容積を制御するため少なくともその一部の構成要
    素が、固定側金型(3)に向かって進退可能な可動要素
    として構成されている可動側金型(2)と、金型開閉装
    置と、可動側金型(2)の可動要素を固定側金型(3)
    に向かって進退せしめる駆動制御装置と、可動側金型
    (2)及び固定側金型(3)の温度を制御する装置と、
    成形品を金型から取り外す装置と、を具備し、請求項1
    乃至3のいずれか一に記載の射出圧縮成形方法により射
    出成形を行う装置。
  7. 【請求項7】可動側金型(2)が、それぞれの先端部が
    各キャビティ(1A、1B)内に出入し、それぞれ対応
    するキャビティ(1A、1B)を囲む壁面の一部を形成
    する少なくとも一つの可動型コア(5A、5B)を有す
    る、請求項6に記載の射出圧縮成形方法。
  8. 【請求項8】可動側金型(2)と固定側金型(3)が、
    印篭結合により少なくとも一つのキャビティを閉成する
    よう構成された、請求項6に記載の射出圧縮成形方法。
  9. 【請求項9】ホットランナー(10A、10B)がバル
    ブゲート型である請求項6乃至8のいずれか一に記載の
    射出圧縮成形装置。
  10. 【請求項10】キャビティ内を貫通してゲートへ向けて
    進退するパンチ(9A、9B)が設けられ、これにより
    ゲートの開閉が行われる6乃至8のいずれか一に記載の
    射出圧縮成形装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007144657A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Sumitomo Heavy Ind Ltd 樹脂成形方法及び金型装置

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