JP2001260195A - 射出圧縮成形方法及びその方法を実施する射出圧縮成形装置 - Google Patents

射出圧縮成形方法及びその方法を実施する射出圧縮成形装置

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JP2001260195A
JP2001260195A JP2000079470A JP2000079470A JP2001260195A JP 2001260195 A JP2001260195 A JP 2001260195A JP 2000079470 A JP2000079470 A JP 2000079470A JP 2000079470 A JP2000079470 A JP 2000079470A JP 2001260195 A JP2001260195 A JP 2001260195A
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mold
resin
compression molding
injection compression
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JP2000079470A
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Rei Miyamoto
玲 宮本
Masahiko Yamaki
政彦 山喜
Kenji Kuwahata
研二 桑畑
Hirofumi Yoshimitsu
洋文 善光
Katsuyuki Morita
勝幸 盛田
Hideto Ogasawara
英人 小笠原
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高精度の成形品の多数個取りが迅速に効率よく
行われ、装置の構成も簡易なもので済む射出圧縮成形方
法及びこれを実施するための射出圧縮成形装置を提供す
る。 【解決手段】本発明の射出圧縮成形方法は; 複数の固定
側金型(2A,2B)とこれらに対応して設けられた複
数の可動側金型(1A,1B)を同時に閉じるステップ
と; 上記複数の固定側金型に通じる分流路(3a,3
b)を有するランナープレート(3)に設けたホットラ
ンナー(10A,10B)を通じて複数の金型のキャビ
ティ(1a,1b)に溶融樹脂を同時に充填するステッ
プと; 各金型のキャビティ内の樹脂の充填状態を個別に
検出し、所定の充填状態に達したときゲートを完全に閉
じる操作を、各金型のキャビティごとに独立に行うステ
ップと; キャビティの可動型コア(5A,5B)の先端
をキャビティ内に進出させ、キャビティ内の圧力を所定
値まで高める操作を、各金型のキャビティごとに独立に
行うステップと; 一定の冷却時間経過後に成形品を取り
出すステップと; を順次遂行することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出圧縮成形方法
及びその方法を実施する装置に関し、特に、同一形状の
成形品を複数個成形するいわゆる多数個取り射出圧縮成
形方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック成形方法のひとつである射
出成形では、成形機で溶融混練した高温の樹脂を金型内
の成形空間(キャビテイ)に流し込み、金型内で冷却固
化することにより、プラスチックを所定の形状に賦形す
る。射出成形において、生産性をあげるために、一度に
複数のキャビティに樹脂を注入し、複数個の成形品をつ
くる多数個取りは一般的に行われている。このような多
数個取りにおいて、各キャビティに樹脂を充填する過程
を、未充填品で観察したり、可視化した金型で観察する
と、たとえ流路長を等しくしても、各キャビティの充填
時間にバラツキがあり、不均一充填となっている。充填
された樹脂は、金型により冷却される際に収縮するた
め、この収縮を補償するように、成形機によりさらに樹
脂を充填し保圧をかける。多数個取りにおいては、各キ
ャビティに充填された樹脂量のバラツキにより、各キャ
ビティ間に圧力差が生じるため、収縮率が異なり、その
結果、寸法精度の異なる成形品ができてしまう。
【0003】また、高い寸法精度を要求されるCD−
R、DVD、DVD−Rなどの光ディスク、あるいはJ
IS2級以上の精密ギヤやコンプレッサーバルブ、イン
ペラーなどのプラスチック製高精度機械部品では、一般
に射出圧縮成形が採用されている。これは、基本的には
従来の射出成形機と同様であるが、金型に圧縮動作を付
与することにより、成形品のひずみや転写性、光学特性
などを向上させる方法である。金型の圧縮方法として
は、印籠型構造の金型を使用し、型締め圧により、可動
側金型を制御し、圧縮圧を付加する全面圧縮タイプと、
可動側に独立した加圧装置を装備し、金型内に具備した
可動型金型部品によりキャビティを加圧するコア圧縮タ
イプがある。本発明は、主として後者の方法に好ましく
適用できる。
【0004】而して、従来の射出圧縮成形においては、
多数個取りをする場合においても、各キャビティを同時
に圧縮するため、充填の際に生じた不均一充填によるバ
ラツキは解消されず、各成形品の精度にはバラツキが生
じやすかった。従って、射出圧縮成形による場合でも、
上記のような高精度成形品については、現在も1個取り
が主流であり、2個取り以上とすると、取り数が増える
にしたがい寸法精度が低下せざるを得ない状況にある。
【0005】多数個取りを目的とした射出圧縮成形金型
の具体例としては、例えば特開昭61−125824号
公報に記載のものが挙げられる。その金型では、複数の
キャビティごとに設けた複数の可動入駒を共通に駆動す
る加圧シリンダに加えて、各可動入駒を個別に駆動する
微調用加圧シリンダを補助的に設け、各可動入駒を微調
整駆動することにより、各キャビティ間の格差をなくす
こととしている。即ち、各キャビティ内の圧力を樹脂だ
まりに設けた各々の圧力センサーにより検出し、それら
の検出値に基づいて、各々の微調用加圧シリンダの加圧
力を制御するようにしている。
【0006】しかしながら、それらの複数のキャビティ
は、ゲートを通じて互いに連通しているため、各キャビ
ティを独立に加圧しても、充填の際に生じた不均一充填
によるバラツキは完全には解消されず、各成形品の精度
にバラツキが生じる。また、圧力の検出もキャビティの
外に設けた樹脂だまりの樹脂圧で行うため、キャビティ
内の圧力変化と若干のタイムラグがあり、迅速かつ正確
な加圧が困難であるという問題もある。
【0007】多数個取りを目的とした射出圧縮成形装置
のもう一つの具体例としては、特開昭61−21101
2号公報に記載のものが挙げられる。その装置において
は、前記特開昭61−125824号公報に記載の金型
における可動入駒の独立微調整制御に加えて、ランナ部
に圧力検出ピン及び両開型調整弁を取り付け、溶融樹脂
の供給を、樹脂だまりの圧力に基づき調整するようにし
ている。そのため、前記特開昭61−125824号公
報のものより更に機構が複雑になり、キャビティ内の圧
力変化とのタイムラグや、ランナ部の調整弁の制御動作
による樹脂注入操作の遅れ等により、迅速かつ正確な作
動が困難であるという問題がある。
【0008】また、CD−R、DVD、DVD−Rなど
良好な光学特性が要求される成形品の場合、ゲート直前
のランナー部で樹脂が合流すると、成形品の光学特性を
損ねるといった問題が発生する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するためなされたものであり、その目的とすると
ころは、従来の射出圧縮成形の欠点を解消し、高精度の
成形品の多数個取りが迅速に効率よく行われ、良好な光
学特性を必要とする成形品についてもその光学特性を損
ねることなく、装置の構成も簡易なもので済む射出圧縮
成形方法及びその方法を実施する射出圧縮成形装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、複数の固
定側金型とこれらに対応して設けられた複数の可動側金
型を同時に閉じるステップと;上記複数の固定側金型に
通じる分流路を有するランナープレート又は固定側プラ
テンに設けたホットランナーを通じて複数の金型のキャ
ビティに溶融樹脂を同時に充填するステップと;各金型
のキャビティ内の樹脂の充填状態を個別に検出し、所定
の充填状態に達したときゲートを完全に閉じる操作を、
各金型のキャビティごとに独立に行うステップと;キャ
ビティの可動型コアの先端をキャビティ内に進出させ、
キャビティ内の圧力を所定値まで高める操作を、各金型
のキャビティごとに独立に行うステップと;一定の冷却
時間経過後に成形品を取り出すステップと;を順次遂行
することを特徴とする射出圧縮成形方法によって達成で
きる。
【0011】各金型のキャビティ内の樹脂の充填状態の
検出は、例えば、各金型のキャビティ内の圧力を個別に
検出することにより行なったり、或いは、各金型のキャ
ビティ内における可動型コアの位置を個別に検出するこ
とにより行なうことが可能である。
【0012】なお、各金型のキャビティ内の樹脂の充填
状態の検出を、各金型のキャビティ内における可動型コ
アの位置を個別に検出することにより行なう場合におい
て、キャビティ内へ規定量より多量の樹脂を充填した
後、可動型コアをキャビティ内へ押し出してキャビティ
内の樹脂の一部をゲートを通じて逆流させ、その過程で
可動型コアの先端が所定位置に達したときゲートを完全
に閉じるよう構成することも推奨される。
【0013】ゲートの開閉は、ホットランナーとしてバ
ルブゲート型のものを用いた場合には、そのバルブによ
りゲートの開閉を行なうが、ホットランナーがバルブゲ
ート型でない場合には、キャビティ内をゲートへ向けて
進退するパンチにより行なうように構成することが推奨
される。
【0014】また、本発明に係る上記の射出圧縮成形方
法は、複数の固定側金型及びこれらに対応して設けられ
る複数の可動側金型と;上記複数の固定側金型に通じる
分流路及びホットランナーを備え、射出ノズルから押し
出した溶融樹脂を分流させて複数の金型のキャビティに
同時に充填し得るランナープレート又は固定側プラテン
と;先端がキャビティ内に進出することにより、キャビ
ティ内に充填された溶融樹脂の圧力を高めるよう、各可
動側金型ごとに設けられる可動型コアと;各金型のキャ
ビティ内の樹脂の充填状態を個別に検出するセンサー
と;型の開閉動作、射出ノズルからの溶融樹脂の供給動
作、複数のゲートの個々の開閉動作、可動型コアの個々
の進退動作を制御する制御装置と;を備え、上記制御装
置による制御が、型を閉じ、各金型のキャビティ内にそ
れぞれのホットランナーから溶融樹脂を充填しつつ、上
記センサーにより各金型のキャビティ内の樹脂の充填状
態を個別に検出し、所定の充填状態に達したキャビティ
については、そのゲートを完全に閉じたのち、可動型コ
アをキャビティ内に進出させ、キャビティ内の圧力を所
定値まで高める操作を各金型のキャビティごとに独立に
行い、一定の冷却時間経過後に成形品を取り出す操作を
順次遂行するよう構成されたこと;を特徴とする射出圧
縮成形装置によって好適に実施することができる。
【0015】上記装置において、各金型のキャビティ内
の樹脂の充填状態を検出するセンサーとしては、例え
ば、各金型のキャビティ内の圧力を検出する圧力センサ
ーを用いたり、各金型のキャビティ内における可動型コ
アの位置を求めるセンサーを用いることができる。
【0016】ホットランナーとしては、バルブゲート型
ホットランナーを好適に用いることができる。特に、良
好な光学特性を必要とする成形品を成形する場合には、
各バルブゲート型ホットランナーのゲート開閉部が、キ
ャビティに近接しておらず、ゲート開閉部とキャビティ
の間に1ショット分以上の溶融樹脂を溜めるよう構成さ
れたバルブゲート型ホットランナーを用いることが推奨
される。
【0017】バルブゲート型ではないホットランナーを
用いる場合には、ゲートの開閉のため、キャビティ内を
ゲートへ向けて進退するパンチを設けることが推奨され
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつゝ本発明を
具体的に説明する。図1は、本発明に係る射出圧縮成形
方法を実施するための本発明に係る射出圧縮成形装置の
一実施例の要部を、そのキャビティに溶融樹脂を充填す
る第1段階の状態において示す概略断面図;図2は、そ
の第2段階を示す概略断面図;図3は、その第3段階を
示す概略断面図;図4は、本発明で用いるバルブゲート
型ホットランナーの第一実施例を示す断面図;図5は、
本発明で用いるバルブゲート型ホットランナーの第二実
施例を示す断面図;図6は、図1〜3に示した本発明に
係る射出圧縮成形装置の変更実施例を示す概略断面図;
図7は、本発明に係る射出圧縮成形方法を実施するため
の本発明に係る射出圧縮成形装置の更にもう一つの実施
例の要部を、そのキャビティに溶融樹脂を充填する第1
段階の状態において示す概略断面図;図8は、その第2
段階を示す概略断面図;図9は、その第3段階を示す概
略断面図;図10は、複数の金型のキャビティのうち任
意の一つのキャビティへの溶融樹脂の充填状態を、可動
型コアの位置を求めることにより判別するように構成し
た実施例の要部を、溶融樹脂の充填過程に従って段階的
に示す説明図;図11は、本発明を実施する場合におけ
る溶融樹脂の充填方法のより望ましい形態を示す説明
図;図12は、本発明における各金型のキャビティ内の
圧力変化を示すグラフ;図13は、従来技術における各
キャビティ内の圧力変化を示すグラフである。
【0019】図1ないし図3に示す実施例において、1
A,1Bは可動側金型、1a,1bはキャビティ、1P
は可動側プラテン、2A,2Bは固定側金型、2a,2
bはロケートリング、3はランナープレート、3a,3
bは分流路、3Pは固定側プラテン、4は射出ノズル、
5A,5Bはキャビティ1a,1bに対してそれぞれ設
けた可動型コア、6A,6Bは可動型コアの後端に設け
た圧力センサー、7は金型装置全体の動作を制御する制
御装置、10A,10Bはキャビティ1a,1bに対し
てそれぞれ設けたバルブゲート型ホットランナー(その
具体的な二つの例を図4及び図5に示す。)である。
【0020】図1ないし図3に示した射出圧縮成形装置
の特徴は、 (1)複数の固定側金型2A,2Bに共通のランナープ
レート3に設けた分流路3a,3bとホットランナー1
0A,10Bを通じて、複数の金型のキャビティ1a,
1bに同時に溶融樹脂を充填するようにしたこと; (2)各金型のキャビティ1a,1b内に充填された溶
融樹脂を各々独立に加圧するため、可動側金型1A,1
Bに各々独立に制御できる可動型コア5A,5Bを設け
たこと; (3)各金型のキャビティ1a,1b内への溶融樹脂の
充填状態を個別に検出するため、可動型コア5A,5B
の後端に、各金型のキャビティ1a,1b内の圧力を検
知し得る圧力センサー6A,6Bを設けたこと; (4)各金型のキャビティへ溶融樹脂を注入する際、樹
脂が固化することなく分流するように、流れる樹脂の温
度を制御しうる加熱手段を備えると共に、ゲートを完全
に塞ぐことのできるニードル弁13A,13Bを備えた
バルブゲート型ホットランナー10A,10Bを用いた
こと; (5)圧力センサー6A,6Bにより各金型のキャビテ
ィ1a,1b内の圧力をそれぞれ独立に検出し、キャビ
ティ内の圧力が所定の圧力に達した段階で、そのキャビ
ティのバルブゲート型ホットランナー10A又は10B
のゲートをニードル弁により独立に閉じて溶融樹脂の流
れを堰き止め、さらに可動型コア5A又は5Bを独立に
押圧することにより、キャビティ内の樹脂を均一に加圧
するという一連の操作を自動的に行う制御装置7を設け
たこと;等々である。
【0021】なお、本発明で用いるバルブゲート型ホッ
トランナーとは、ノズル自体に、溶融樹脂の温度低下を
防止するためのヒーターを設けると共に、ノズルゲート
を開閉し得るニードル弁を備えたランナーを指すもので
あり、その第一実施例を図4を参照しつつ説明する。同
図に示すバルブゲート型ホットランナー10A(10
B)は、ホットノズル11、ヒーター12、ニードル弁
13、アクチュエーター14、リミットバー15等々か
ら構成されている。アクチュエーター14は、ピストン
14a、シリンダー室14b、ピストンロッド14c等
から成る。
【0022】溶融樹脂は、ホットノズル11の入口11
aから導入され、内孔11bを通過して、先端のゲート
11cからキャビティ内へ注入、充填される。この樹脂
充填期間中は、ニードル弁13の先端は、図4に示すよ
うにホットノズル11内の位置aに止まっているため、
ゲート11cは開口状態にあり、溶融樹脂は容易にキャ
ビティ内へ流出できる。
【0023】このようにして、溶融樹脂がキャビティ内
に所要の充填状態を満たすよう充填された後、アクチュ
エーター14を作動させて、ニードル弁13の先端をホ
ットノズル11の先端近傍の位置bまで前進させること
により、ゲート11cを完全に閉鎖することができる。
なお、型が閉じている期間中は、ニードル弁13の先端
が位置bを越えて前進しないように、図示した例におい
ては、ピストンロッド14cの上端に取り付けたリミッ
トバー15が、図では省略したストッパに阻止されて、
ニードル弁13がそれ以上は前進(下降)しないように
なっている。
【0024】また、図5には、バルブゲート型ホットラ
ンナーの第二実施例が示されている。この実施例では、
ゲート開閉部がキャビティに近接しておらず、ゲート開
閉部とキャビティの間に少なくとも1ショット分の溶融
樹脂を加熱溶融状態に保って溜め得るようになってい
る。このような形態のバルブゲート型ホットランナーで
あると、ゲート開閉部がキャビティから離れており、内
孔11bに溜めておいた1ショット分以上の溶融樹脂が
キャビティ内に注入、充填されるので、ニードル弁13
による溶融樹脂の合流の影響を受けることなく、光学特
性の必要な成形品を、その特性を損ねることなく成形で
きる。
【0025】而して、図1〜3に示した射出圧縮成形装
置を用いて本発明に係る射出圧縮成形方法を実施する場
合、まず、射出成形機において溶融可塑化した樹脂を、
射出ノズル4からランナープレート3内に形成した分流
路3a,3bを通じて各バルブゲート型ホットランナー
10A,10Bへ分流させ、各ランナーの先端のゲート
8A,8Bを通じて各金型のキャビティ1a,1b内へ
充填する(図1参照)。各金型のキャビティ1a,1b
へ溶融樹脂が充分に充填されたか否かを判別するため、
各金型のキャビティ1a,1b内の圧力を、それぞれの
キャビティについて設けた可動型コア5A,5Bの後端
に設けた圧力センサー6A,6Bによって検出し、その
出力を制御装置7にもたらすようにする。
【0026】キャビティ1a及び1bがフルに充填さ
れ、圧力が上昇し、まず最初にキャビティ1aが所定の
圧力に達したとすると、制御装置7からキャビティ1a
のバルブゲート型ホットランナー10Aの駆動装置へ信
号を送り、図2に示すように、そのニードル弁13Aを
ゲート側へ移動させてゲートを完全に閉鎖する。次に可
動型コア5Aをキャビティ1a内へ向けて前進させ、キ
ャビティ内の溶融樹脂を圧縮することによりキャビティ
内の圧力分布を均一にすると同時に、キャビティ1a内
の樹脂圧力が所定値に達するまで圧縮する。
【0027】次いで、キャビティ1bが所定の圧力に達
すると、前記と同様に制御装置7からキャビティ1bの
バルブゲート型ホットランナー10Bの駆動装置へ信号
を送り、図3に示すように、そのニードル弁13Bをゲ
ート側へ移動させてゲートを完全に閉鎖すると共に、可
動型コア5Bをキャビティ1b内へ向けて前進させ、キ
ャビティ内の溶融樹脂を圧縮することによりキャビティ
内の圧力分布を均一にすると同時に、キャビティ1b内
の樹脂圧力が所定値に達するまで圧縮する。
【0028】本発明においては、これらの操作を、各金
型のキャビティ1a,1bごとに独立して行なうため、
キャビティ1aとキャビティ1bの間で生じる圧力の変
化を同じ形とすることができる。即ち、図12には、キ
ャビティ1aと1bの圧力の変化が示してあり、このグ
ラフに示すように、本発明によるときは、両キャビティ
の最高圧力とその保持時間を同一にすることができる。
このような一定時間の樹脂の加圧と、金型による樹脂の
冷却により、樹脂が固化し、形状その他の特性にバラツ
キのない高精度の成形品を得ることができる。これに対
して、従来技術ではキャビティ1a及び1bを同時に圧
縮するため、図13に示すように、キャビティ1bの圧
力はキャビティ1aの最高圧力に達することなく圧力低
下し、そのため、成形後の収縮率がキャビティ1aの成
形品より大きく、その結果、最終製品に寸法バラツキが
生じる。
【0029】なお、図示した実施例は、2個取りである
が、金型の数と、これに応じてバルブゲート型ホットラ
ンナー及び可動型コアの数を増やすことにより、さらに
取り数を増やすことができる。本発明によるときは、現
在コア圧縮成形法により1個取りで生産されているJI
S2級ギヤやインペラーの4個取りが可能となる。ま
た、現在全面圧縮成形法を適用して1個取りで生産され
ているCD−R、DVD、DVD−R等の光ディスクに
ついても、本発明によるコア圧縮成形法を適用すること
により、2〜4個取りが可能となる。
【0030】図6には、図1〜3に示した射出圧縮成形
装置の変更実施例が示されている。この実施例において
は、前記実施例におけるランナープレート3を設けるこ
となく、固定側プラテン3P自体に分流路3a,3bを
設け、ホットランナー10A,10Bや固定側金型2
A,2Bもこの固定側プラテン3Pに取り付けるように
してある。前記実施例に比べて、部品点数を少なくでき
ると共に、大きな金型を使用できるというメリットがあ
る。この実施例の装置の作動は、図1〜3に示した装置
のそれと同様であるので、詳しい説明は省略する。
【0031】次に、図7〜9に示した実施例について説
明する。この実施例が、図1〜3に示した実施例と相違
する点は、図1〜3の実施例ではホットランナーとして
バルブゲート型のものを用いたのに対して、図7〜9の
実施例では、バルブゲート型のものを用いることなく、
ゲートを当該ゲートへ向けて進退するパンチにより開閉
するように構成した点である。
【0032】図7〜9中、10A,10Bは各金型のキ
ャビティ1a,1bに対してそれぞれ設けたホットラン
ナー、8A,8Bはキャビティ1a,1bに対して設け
たゲート、9A,9Bはゲート8A,8Bを開閉するた
め各可動側金型1A,1B側に設けたパンチであり、そ
の他、図1〜3と同一の参照番号を付したものは、図1
〜3に示したものと同一又は同等の構成要素を示してい
る。
【0033】図7〜9に示した射出圧縮成形装置を用い
て本発明に係る射出圧縮成形方法を実施する場合、前記
実施例の場合と同様に、まず、射出成形機において溶融
可塑化した樹脂を、射出ノズル4からランナープレート
3内に形成した分流路3a,3bを通じて各ホットラン
ナー10A,10Bへ分流させ、各ランナーの先端のゲ
ート8A,8Bを通じて各金型のキャビティ1a,1b
内へ充填する(図7参照)。各金型のキャビティ1a,
1b内の圧力は、それぞれのキャビティについて設けた
可動型コア5A,5Bの後端に設けた圧力センサー6
A,6Bによって検出し、その出力を制御装置7にもた
らすようにする。
【0034】キャビティ1a及び1bがフルに充填さ
れ、圧力が上昇し、まず最初にキャビティ1aが所定の
圧力に達したとすると、制御装置7からキャビティ1a
のパンチ9Aの駆動装置へ信号を送り、図8に示すよう
に、パンチ9Aをゲート8A側へ移動させてゲート8A
を完全に閉鎖する。次に可動型コア5Aをキャビティ1
a内へ向けて前進させ、キャビティ内の溶融樹脂を圧縮
することによりキャビティ内の圧力分布を均一にすると
同時に、キャビティ1a内の樹脂圧力が所定値に達する
まで圧縮する。
【0035】次いで、キャビティ1bが所定の圧力に達
すると、前記と同様に制御装置7からキャビティ1bの
パンチ8Aの駆動装置へ信号を送り、図9に示すよう
に、そのパンチ9Bをゲート8B側へ移動させてゲート
8Bを完全に閉鎖すると共に、可動型コア5Bをキャビ
ティ1b内へ向けて前進させ、キャビティ内の溶融樹脂
を圧縮することによりキャビティ内の圧力分布を均一に
すると同時に、キャビティ1b内の樹脂圧力が所定値に
達するまで圧縮する。
【0036】これらの操作は、各金型のキャビティ1
a,1bとも独立して行われるため、図1〜3に示した
実施例の場合と同様に、各金型のキャビティ1aとキャ
ビティ1bの間で生じる圧力の変化を同じ形とすること
ができる。
【0037】なお、図7〜9に示した実施例において
も、図6に示した実施例の如く、ランナープレート3を
設けることなく、固定側プラテン3P自体に分流路3
a,3bを設け、ホットランナー10A,10Bや固定
側金型2A,2Bもこの固定側プラテン3Pに取り付け
るように構成することが可能である。
【0038】而して、これまでの実施例においては、各
金型のキャビティ内への樹脂の充填状態の適否を、キャ
ビティ内の圧力を個別に検出することにより判別するよ
うにしたが、キャビティ内の圧力は、金型内やその他の
部位の汚染等によって経時的に変化することが多く、そ
のためキャビティ内への樹脂の充填状態の判別手段とし
て必ずしも好適ではない場合がある。そのような問題点
を解決するため、図10及び図11に示す実施例では、
各金型のキャビティ内における可動型コアの位置により
キャビティ内への樹脂の充填状態を判別するように構成
してある。なお、図10及び図11では、1つのキャビ
ティに対する樹脂の充填操作を段階的に示してあるが、
複数の金型のキャビティについてそれぞれ個別、独立に
同様の操作を行なうことは、前記実施例と同様であり、
また、ホットランナーとしてバルブゲート型ホットラン
ナーを用いる代わりに、図7〜9のようにパンチを用い
てゲートの開閉を行なうことも可能である。
【0039】まず、図10に示す実施例について説明す
る。図中、1Aは可動側金型、1aはキャビティ、2A
は固定側金型、PLはパーティングライン、5Aは可動
型コア、10Aはバルブゲート型ホットランナー、13
Aはニードル弁である。射出前の段階で、図10(a)
に示すように、可動型コア5Aに予め所定の圧力P1を
かけ可動型コア5AをパーティングラインPL側へ前進
させておいた状態で、バルブゲート型ホットランナー1
0Aからキャビティ1a内へ樹脂の充填を開始する。キ
ャビティ1a内に次第に樹脂が充填され、キャビティ内
圧力が上記圧力P1以上になると、その圧力によって可
動型コア5Aが図10(b)に示すように次第に後退す
る。
【0040】可動型コア5Aが後退を続け、その先端5
A−1が図10(c)に示す如く予め定めた所定の位置
Cに達したとき(即ち、キャビティ内に成形品に必要な
所定量の樹脂が充填されたとき)、これを検出し、バル
ブゲート型ホットランナー10Aのニードル弁13Aを
作動させてランナーゲートを閉じる。可動型コア5Aの
先端5A−1がキャビティ内において上記所定位置Cに
達したことを検出するには、例えばキャビティ外の所望
の位置C' でセンサー6Cにより可動型コア5Aの後端
を検出したり、可動型コア5Aの駆動装置内の所望箇所
で検出し、それらから可動型コアの先端位置を求めるこ
とが可能である。そのような位置検出センサーとして
は、エンコーダー、リミットスイッチ等々、任意の公知
の手段を利用できる。
【0041】ゲートを閉じた後、圧縮成形を行なうべ
く、図10(d)に示すように可動型コア5Aに圧力P
2をかけ、キャビティ内の樹脂圧を高めた状態で、キャ
ビティ内の樹脂を冷却、固化させる。以上の操作を、各
金型のキャビティごとに独立に行ない、すべての金型の
キャビティ内の樹脂が固化した時点で、型を開いて成形
品を取り出す。
【0042】次に、図11に示す実施例について説明す
る。図11(a)から(b)までの操作は、図10
(a)から(b)までの操作と同様であるのでその説明
は省略する。而して、図10に示した実施例において
は、樹脂の充填に伴い可動型コア5Aが後退してゆき、
図10(c)に示す如くキャビティ内に規定量の樹脂が
充填された時点、即ち、可動型コアの先端5A−1が位
置Cに達した時点でこれを検知して、ゲートを閉じるよ
う構成したが、図11に示す実施例においては、図11
(c)に示すように、可動型コアの先端5A−1がCの
位置に達した後もなお樹脂の充填を続け、例えばDで示
す位置に達するまで充填を続ける。即ち、キャビティ内
へ成形品に必要な規定量より多量の樹脂を充填する。次
いで、図11(d)に示すように、ゲートは開いたまま
の状態で、ホットランナーからの注入圧よりも高い圧力
P3を可動型コア5Aに加えて可動型コア5Aをキャビ
ティ内へ押し戻すことにより、キャビティ内に充填され
た樹脂の一部をゲートを通じてホットランナー側へ逆流
させる。この逆流操作により、キャビティ内の圧力分布
を均一化することができる。
【0043】このようにして可動型コア5Aをキャビテ
ィ内へ押し戻す過程で、図11(e)に示す如くキャビ
ティ内の樹脂が規定量に達した時点、即ち、可動型コア
の先端が再びCの位置まで戻ってきた時点でこれを検出
して、ニードル弁13Aを作動させてホットランナーの
ゲートを閉じる。ゲートを閉じた後、圧縮成形を行なう
べく、図11(f)に示すように可動型コア5Aに圧力
P2をかけ、キャビティ内の樹脂圧を高めた状態で、キ
ャビティ内の樹脂を冷却、固化させることは、これまで
の実施例と同様である。以上の操作を、各金型のキャビ
ティごとに独立に行ない、すべての金型のキャビティ内
の樹脂が固化した時点で、型を開いて成形品を取り出
す。
【0044】
【発明の効果】本発明は、上記の如く構成され、各金型
のキャビティ内への樹脂の充填状態を個別に検出してゲ
ートを個別に閉じ、各金型のキャビティごとに独立に圧
縮成形を行なうようにしたものであるから、ランナー部
の調整弁の制御動作による樹脂注入操作の遅れ等もな
く、比較的簡単な装置で、高精度の成形品の多数個取り
が迅速に効率よく行われ得る射出圧縮成形方法及び装置
を提供できる。なお、本発明は上記実施例に限定される
ものでなく、その目的の範囲内において上記の説明から
当業者が容易に想到し得るすべての変更実施例を包摂す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出圧縮成形方法を実施するため
の本発明に係る射出圧縮成形装置の一実施例の要部を、
そのキャビティに溶融樹脂を充填する第1段階の状態に
おいて示す概略断面図である。
【図2】その第2段階を示す概略断面図である。
【図3】その第3段階を示す概略断面図である。
【図4】本発明で用いるバルブゲート型ホットランナー
の第一実施例を示す断面図である。
【図5】本発明で用いるバルブゲート型ホットランナー
の第二実施例を示す断面図である。
【図6】図1〜3に示した本発明に係る射出圧縮成形装
置の変更実施例を示す概略断面図;
【図7】本発明に係る射出圧縮成形方法を実施するため
の本発明に係る射出圧縮成形装置の更にもう一つの実施
例の要部を、そのキャビティに溶融樹脂を充填する第1
段階の状態において示す概略断面図である。
【図8】その第2段階を示す概略断面図である。
【図9】その第3段階を示す概略断面図である。
【図10】各金型のキャビティへの溶融樹脂の充填状態
を、可動型コアの先端位置を求めることにより判別する
ように構成した実施例の要部を、溶融樹脂の充填過程に
従って段階的に示す説明図である。
【図11】本発明を実施する場合における溶融樹脂の充
填方法のより望ましい形態を示す説明図である。
【図12】本発明における各金型のキャビティ内の圧力
変化を示すグラフである。
【図13】従来技術における各キャビティ内の圧力変化
を示すグラフである。
【符号の説明】
1A,1B 可動側金型 1a,1b キャビティ 1P 可動側プラテン 2A,2B 固定側金型 2a,2b ロケートリング 3 ランナープレート 3a,3b 分流路 3P 固定側プラテン 4 射出ノズル 5A,5B 可動型コア 6A,6B 圧力センサー 6C 位置検出センサー 7 制御装置 8A,8B ゲート 9A,9B パンチ 10A,10B ホットランナー 13A,13B ニードル弁 PL パーティングライン
フロントページの続き (72)発明者 桑畑 研二 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井化学株式会社内 (72)発明者 善光 洋文 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井化学株式会社内 (72)発明者 盛田 勝幸 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井化学株式会社内 (72)発明者 小笠原 英人 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井化学株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AK02 AP02 AP06 AP13 AR02 AR07 AR14 CA11 CK03 CK06 CK07 CK25 CK54 CK89 4F206 AK02 AP025 AP064 AP13 AR025 AR074 AR14 JA03 JL02 JN14 JN25 JN41 JP13 JQ81 JQ88 JT01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の固定側金型(2A,2B)とこれら
    に対応して設けられた複数の可動側金型(1A,1B)
    を同時に閉じるステップと;上記複数の固定側金型(2
    A,2B)に通じる分流路(3a,3b)を有するラン
    ナープレート(3)又は固定側プラテン(3P)に設け
    たホットランナー(10A,10B)を通じて複数の金
    型のキャビティ(1a,1b)に溶融樹脂を同時に充填
    するステップと;各金型のキャビティ(1a,1b)内
    の樹脂の充填状態を個別に検出し、所定の充填状態に達
    したときゲートを完全に閉じる操作を、各金型のキャビ
    ティ(1a,1b)ごとに独立に行うステップと;キャ
    ビティの可動型コア(5A,5B)の先端をキャビティ
    内に進出させ、キャビティ内の圧力を所定値まで高める
    操作を、各金型のキャビティごとに独立に行うステップ
    と;一定の冷却時間経過後に成形品を取り出すステップ
    と;を順次遂行することを特徴とする射出圧縮成形方
    法。
  2. 【請求項2】各金型のキャビティ内の樹脂の充填状態の
    検出を、各金型のキャビティ内の圧力を個別に検出する
    ことにより行なう請求項1に記載の射出圧縮成形方法。
  3. 【請求項3】各金型のキャビティ内の樹脂の充填状態の
    検出を、各金型のキャビティ内における可動型コア(5
    A,5B)の位置を個別に検出することにより行なう請
    求項1に記載の射出圧縮成形方法。
  4. 【請求項4】各金型のキャビティ内の樹脂の充填状態の
    検出を、各金型のキャビティ内における可動型コア(5
    A,5B)の位置を個別に検出することにより行なう場
    合において、キャビティ内へ規定量より多量の樹脂を充
    填した後、可動型コア(5A,5B)をキャビティ内へ
    押し出してキャビティ内の樹脂の一部をゲートを通じて
    逆流させ、その過程で可動型コア(5A,5B)が所定
    位置(P)に達したときゲートを完全に閉じる請求項3
    に記載の射出圧縮成形方法。
  5. 【請求項5】ホットランナー(10A,10B)がバル
    ブゲート型であり、そのバルブによりゲートの開閉を行
    なう請求項1から4までのいずれか一項に記載の射出圧
    縮成形方法。
  6. 【請求項6】ゲートの開閉を、キャビティ内をゲートへ
    向けて進退するパンチ(9A,9B)により行なう請求
    項1から4までのいずれか一項に記載の射出圧縮成形方
    法。
  7. 【請求項7】複数の固定側金型(2A,2B)及びこれ
    らに対応して設けられる複数の可動側金型(1A,1
    B)と;上記複数の固定側金型(2A,2B)に通じる
    分流路(3a,3b)及びホットランナー(10A,1
    0B)を備え、射出ノズル(4)から押し出した溶融樹
    脂を分流させて複数の金型のキャビティ(1a,1b)
    に同時に充填し得るランナープレート(3)又は固定側
    プラテン(3P)と;先端がキャビティ内に進出するこ
    とにより、キャビティ内に充填された溶融樹脂の圧力を
    高めるよう、各可動側金型(1A,1B)ごとに設けら
    れる可動型コア(5A,5B)と;各金型のキャビティ
    内の樹脂の充填状態を個別に検出するセンサー(6A,
    6B,6C)と;型の開閉動作、射出ノズルからの溶融
    樹脂の供給動作、複数のゲートの個々の開閉動作、可動
    型コアの個々の進退動作を制御する制御装置(7)と;
    を備え、上記制御装置(7)による制御が、型(1A,
    1B,2A,2B)を閉じ、各金型のキャビティ(1
    a,1b)内にそれぞれのホットランナー(10A,1
    0B)から溶融樹脂を充填しつつ、上記センサー(6
    A,6B,6C)により各金型のキャビティ内の樹脂の
    充填状態を個別に検出し、所定の充填状態に達したキャ
    ビティについては、そのゲートを完全に閉じたのち、可
    動型コア(5A,5B)をキャビティ内に進出させ、キ
    ャビティ内の圧力を所定値まで高める操作を各金型のキ
    ャビティごとに独立に行い、一定の冷却時間経過後に成
    形品を取り出す操作を順次遂行するよう構成されたこ
    と;を特徴とする射出圧縮成形装置。
  8. 【請求項8】各金型のキャビティ内の樹脂の充填状態を
    検出するセンサーが、各金型のキャビティ内の圧力を検
    出する圧力センサー(6A,6B)である請求項7に記
    載の射出圧縮成形装置。
  9. 【請求項9】各金型のキャビティ内の樹脂の充填状態を
    検出するセンサーが、各金型のキャビティ内における可
    動型コア(5A,5B)の位置を求めるセンサー(6
    C)である請求項7に記載の射出圧縮成形装置。
  10. 【請求項10】ホットランナー(10A,10B)がバ
    ルブゲート型である請求項7から9までのいずれか一項
    に記載の射出圧縮成形装置。
  11. 【請求項11】バルブゲート型ホットランナーのゲート
    開閉部が、キャビティに近接しておらず、ゲート開閉部
    とキャビティの間に1ショット分以上の溶融樹脂を溜め
    るよう構成された請求項10に記載の射出圧縮成形装
    置。
  12. 【請求項12】ゲートの開閉のため、キャビティ内をゲ
    ートへ向けて進退するパンチ(9A,9B)を設けた請
    求項7から9までのいずれか一項に記載の射出圧縮成形
    装置。
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JP2003094499A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Matsui Mfg Co 射出圧縮成形機

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