JP4746801B2 - 射出圧縮成形機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、精密樹脂成形品を製造する射出圧縮成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】
精密樹脂成形品を製造する成形機として、射出圧縮成形機は、射出成形に金型の圧縮動作を付与することにより、成形品の歪みや転写性、寸法精度、光学的特性などにおいて格段に品質向上を達成できるものとして、普及している。
【0003】
例えば、特開平3−277523号公報に記載された型締め装置は、射出樹脂圧に対抗する金型の圧締めをアクチュエータを用いたリンク形式で行うようにしているが、金型全体に対して圧締めを行うものであり、金型の不均一な圧力分布の矯正には用いることができなかった。
【0004】
特開平4−27516号公報に記載された射出成形装置は、金型への樹脂の射出、注入に伴う相対的変形量を検出して、その変形量を補償する圧力を加える変形補償装置を備えて、成形精度を向上させている。しかしながら、この装置では、圧力発生源として、油圧シリンダ、電動ポンプを例示し、これから配管によって供給された圧力を用いているので、その圧力の精密な制御は困難であり、ましてや、歪みを補償するための変形量の精密な制御をすることができなかった。
【0005】
特開平10−315284公報に記載された射出成形装置は、可動側の金型を電動サーボモータで駆動して、押圧制御を行うもので、油圧シリンダやリンク機構を用いるものに比べ、精度と応答速度は向上するが、押圧圧力の制御には適していなかった。
【0006】
また、金型のコア単位、あるいは部分的に圧縮手段を設けて、金型内の温度分布の不均一、金型の剛性の不均一、そのための複数個取りの金型における場所による仕上がりの良否、精度を要求される部分の偏在などに対処することができる部分圧縮法も提案されているが、小型化、圧縮の精度、更に、独立した制御性の点では、更なる改造が求められていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題を解決しようとするもので、コア単位で良好な圧縮制御が可能で、全体として高精度の成形が可能な射出圧縮成形機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の射出圧縮成形機は、精密樹脂成形品を製造する射出圧縮成形機であって、成形用金型のキャビティの一部を形成するコア単位に設けられ、該コアを押出すピエゾ素子を有したコア押出機構と、センサ手段として、前記成型用金型の内部の前記キャビティ部分の近傍に設置された熱流束センサと、を備えるとともに、前記センサ手段からのセンサ出力を基に、前記コア押出機構の押出制御をコア単位で独立して行うコア押出制御ユニットを設けたことを特徴とする。
【0009】
ここで、コアとは、本来は、核あるいは芯という意味であるが、ここでは、金型全体の内、特に精度が要求され、成形品の重要な、つまりコアとなる部分、あるいは、金型が複数個取りの場合は、そのそれぞれの成形品について高精度が要求され、コアとなる部分をいうものとする。
【0010】
この射出圧縮成形機は、圧縮制御をコア単位、つまり部分的に行うようにしたことを第1の特徴とする。したがって、金型内の温度分布の不均一、金型の剛性の不均一、そのための複数個取りの金型における場所による仕上がりの良否、金型の精密部分の不均一などに対処することができ、全体として高精度な成形が可能となる。
【0011】
また、この射出圧縮成形機は、圧縮のアクチュエータとして、ピエゾ素子を用いたことを第2の特徴とする。つまり、ピエゾ素子の特徴として応答速度が速くストロークだけでなく圧力の精密な制御も可能なので、金型の変形補償を好適に行うことができる。また、ピエゾ素子は小型化が可能で、構造がシンプルなので、コア毎の設置が可能になる。
【0012】
また、この射出圧縮成形機は、前記コア押出制御ユニットに、センサ手段を設け、このセンサ手段からのセンサ出力を基に、前記コア押出機構の押出制御をコア単位で独立して行うことを特徴とする。
【0013】
この射出圧縮成形機は、コア押出制御ユニットにセンサ手段を設け、このセンサ手段からのセンサ出力を基に、コア押出制御をコア単位で独立して行うので、より独立したコア単位の制御が可能となる。
また、温度センサとして熱流束センサを用いているので、センサ設置位置の測定値からより離れた地点の温度、熱流束を推測でき、これによって、金型の内部側に設置したセンサで、金型表面温度あるいは成形品表面温度、さらにはこれらの温度変化、つまり、成形品の固化状況を予測することができ、これを用いて、より適切なタイミングでより高精度の圧縮制御をすることができる。
さらに、ピエゾ素子を用いた小型のコア押出機構と、センサ手段を組み合わせて全体としての小型のコア押出制御ユニットとしたので、金型に必要なコアに併せて、個々にコア押出制御ユニットを設けることができ、コア数に対応して、一つの金型に複数個のコア押出制御ユニットを設けることができる。
【0014】
請求項2に記載の射出圧縮成形機は、請求項1に記載の射出圧縮成形機において、前記熱流束センサは、測定面付近の前記成形用金型の内部において、前記測定面から異なる距離の位置にそれぞれの測温接点を埋め込んだ一組の熱電対からなることを特徴とする。
この射出圧縮成形機は、熱流束センサの構成を具体的に規定したもので、測温接点が金型内部に設けられ、熱流以外の環境の影響を受けないので、センサー寿命を伸ばすことができる上、測温接点が金型表面に突出していないので、金型表面形状に悪影響を与えず、きれいな金型転写をすることができる。
【0015】
請求項3に記載の射出圧縮成形機は、請求項1または2に記載の射出圧縮成形機において、前記コア押出制御ユニットは、前記センサ手段として、前記コアの変位を少なくとも検出する変位センサ、前記コア押出機構の加圧圧力を検出する圧力センサの内、少なくともいずれか一つのセンサを更に備えていることを特徴とする。
【0016】
この射出圧縮成形機は、コア押出制御ユニットのセンサ手段の内容を規定したもので、センサの選択が容易になる。これらのセンサは、成形目的、成形精度に応じて、適宜選択されるものである。
【0017】
請求項4に記載の射出圧縮成形機は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の射出圧縮成形機において、前記成型用金型には、複数のコアが設けられており、これら複数のコア毎に複数の前記コア押出制御ユニットを設けたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0020】
図1は、本発明に係る射出圧縮成形機の一例の要部構成を示す縦断面図。図2は、本発明のコア押出機構の拡大正面図である。
【0021】
図1は、射出圧縮成形機(図5の符号10)の固定金型MAと移動金型MBからなる成形用金型Mが射出成形のために合体した状態の断面図である。
【0022】
この射出圧縮成形機では、移動金型MBと固定金型MAのコアC部分に、ピエゾ素子を用いたコア押出機構1、変位センサ2、圧力センサ3、熱流束センサ4が設置され、これらの変位センサ2、圧力センサ3、熱流束センサ4からのセンサ出力を基に、コア押出機構1の押出制御をコアC単位で独立して行うようにしたことを特徴とする。
【0023】
なお、コア押出機構1と、変位センサ2、圧力センサ3、熱流束センサ4、及び、これらを制御する制御手段を纏めて、コア押出制御ユニット5という。また、これらの変位センサ2、圧力センサ3、熱流束センサ4は、本発明のセンサ手段を構成するもので、圧力センサ3、変位センサ2、熱流束センサ4は、成形目的、成形精度に応じて、適宜選択されるものである。
【0024】
移動金型MB、固定金型MAとも複数のパーツから構成されているが、ここでは、本発明の構成に関連する部分だけ詳しく説明する。他の部分は、一般の樹脂成形機と同様の構成となっている。
【0025】
それぞれの金型MA、MBには、冷却水管路W、要所要所の温度を測定する温度センサSが設けられ、合体した移動金型MB、固定金型MAで形成されるキャビテイA(この部分が精密樹脂成形品となる。)には、射出ノズルINから、溶融した樹脂が供給されるようになっている。
【0026】
この移動金型MBには、キャビテイAの一部を形成し、移動金型MBと固定金型MAが合体して射出成形を行う際に、更に、移動金型MBに対して移動可能となって、圧縮を行うコアCが設けられている。
【0027】
この射出圧縮成形機では、コア単位にコア押出機構1を備え、このコア押出機構1に取り付けたベースプレート11、押し棒12、フロントプレート13、スペーサ13aを介して、このコアCを圧縮制御、つまり、このコアCに負荷する圧力と移動距離とをコア単位に独立して制御することができるようになっている。
【0028】
コア押出機構1は、図2に示すような構造であって、その本体部1aはピエゾ素子(PZT:Pb(ZrTi)O3)で構成され、この本体部1aには、ピエゾ素子への駆動電力を与える電力線1bが接続されている。
【0029】
また、コア押出機構1の基端部には、コア押出機構1がコアCに負荷する圧力を検出するための圧力センサ3が設置され、この圧力センサ3から信号線3aが延出している。
【0030】
この射出圧縮成形機では、コア押出機構1をピエゾ素子で構成している。ピエゾ素子は、電圧を印加することによって歪みを発生する圧電効果を有しており、非拘束では一定方向に伸長しようとし、この場合にその伸長が拘束されると、この歪みがこの拘束に反発する抗力に変換される。この圧電効果は、変位量は小さいが大きな力を発生でき、しかも、数kHzの応答性が得られるものである。また、伸長の変位の分解能は非常に優れており、nm単位の微動を得ることができる。
【0031】
このようなピエゾ素子を用いることによって、この射出圧縮成形機は、金型の変形補償を好適に行うことができ、また、ピエゾ素子は小型化が可能で、構造がシンプルなので、コア毎の設置が可能になる。
【0032】
変位センサ2は、コア押出機構1がコアCを押出す方向の並進変位と、移動金型MBと固定金型MAとの接合面が開く方向の並進変位とを検出する。変位センサ2としては、例えば、耐熱性のよい非接触式の渦電流変位センサを用いることができる。
【0033】
圧力センサ3は、コア押出機構1の加圧圧力、つまりキャビテイA内の内圧を測定する1軸力センサである。
【0034】
熱流束センサ4は、その構造は図3で後述するが、コアC内のエジャクタースリーブESに収容されたロックピンLPに内蔵された熱流束センサ4A、固定金型MAのゲートG部分の内部近傍に設けられた熱流束センサ4B、固定金型MAのキャビテイA部分の内部近傍に設けられた熱流束センサ4Cの3種類のものが設置されている。
【0035】
このような構成で、この射出圧縮成形機10においては、変位センサ2からコアCの変位と移動金型MBの変位のデータを、圧力センサ3からキャビテイA内の内圧データを、3種類の熱流束センサ4A、4B、4Cからデータを得て、後述するように、それぞれの部分の金型表面の温度、熱流束を算出し、これらを用いて、最適のタイミングでコア押出機構1への電圧を変化させて、コア押出機構1がコアCに与える圧力と変位を制御している。
【0036】
こうして、この射出圧縮成形機10は、コア押出制御ユニット5によって、圧縮制御をコア単位で部分毎に行うようにしているので、金型内の温度分布の不均一、金型の剛性の不均一、そのための複数個取りの金型における場所による仕上がりの良否、金型の精密部分の不均一などに対処することができ、全体として高精度な成形が可能となる。
【0037】
また、このようなコアC単位の制御が可能となっているのは、小型の変位センサ2、圧力センサ3、熱流束センサ4を用いて、コアC単位でこれらのセンサを設置することができるからである。
【0038】
換言すれば、ピエゾ素子を用いた小型のコア押出機構と、小型のセンサ手段を組み合わせて全体としての小型のコア押出制御ユニットとしたので、金型に必要なコアに併せて、個々にコア押出制御ユニットを設けることができ、コア数に対応して、一つの金型に複数個のコア押出制御ユニットを設けることができ、それぞれのコアに対して同様の効果を発揮し、全体として金型の成形精度を向上させることができる。
【0039】
なお、変位センサ2、圧力センサ3、熱流束センサ4は、成形目的、成形精度に応じて、少なくともいずれか一つが選択的に使用されるものである。また、経験的にコア押出制御のデータが予め得られている場合には、センサ手段を設けることなく、シーケンサを用いて、コア単位に独立して、コア押出制御を行うことが可能である。
【0040】
図3は、本発明の熱流束センサの概念説明図であり、図3(a)は、その概略構成を示す図、図3(b)は、この熱流束センサの原理説明図、図3(c)は、この場合の温度分布のグラフを示す図である。これより、既に説明した部分と同じ部分については、同じ符号を付して重複説明を省略する。
【0041】
ここでは、熱流束センサの一例として、固定金型MAのゲートG部分の内部近傍に設けられた熱流束センサ4Bの場合を示し、固定金型MAの測定面F付近の金型内部に、できるだけ測定面Fに近い位置となる異なる距離X1,X2の位置まで形成された測定穴Maの穴底に、熱電対4aの測温接点4bを溶接した構造となっている。
【0042】
このように構成した一組の熱電対4aからなる熱流束センサ4Bを埋め込んだ状態で、図3(b)に示すように、キャビテイA側、つまり、溶融した樹脂が供給され高温の熱源となる部分から熱の流れが生じ、これが固定金型MAの反対側へと放熱される熱交換が行われる。
【0043】
図3(c)のグラフでは、縦軸に温度T、横軸に測定面Fからの距離Xをとり、距離X1、X2での温度T1,T2を示しているが、曲線TCは、非線形な実際の温度分布を示し、直線TRは、測定値から推定する計算式を示している。また、TSは実際の測定面温度、TS′は計算上の測定面温度である。
【0044】
この場合の計算式は、
TS′=T1−(T1−T2)*(X1/(X1−X2))
となり、これにより、測定面でない点で測定した温度T1、T2から、測定面の温度TS′を計算することができる。
【0045】
また、距離X1をできるだけ小さく、距離X2とX1の差をできるだけ小さくすることにより、実際の測定面温度TSと計算上の測定面温度TS′との差を小さくすることができる。
【0046】
一方、この金型の熱伝導率λにより、測定面Fでの熱流束Φは、近似的に、
Φ=λ*(T1−T2)/(X1−X2)
で得られる。こうして得られた熱流束Φは、測定面Fの静的な温度だけでなく、動的な温度変化の推測にも用いることができ、これをコア押出機構の制御に用いている。
【0047】
このように、本発明では、温度センサとして熱流束センサを用いているので、センサ設置位置の測定値からより離れた地点の温度、熱流束を推測でき、これによって、金型の内部側に設置したセンサで、金型表面温度あるいは成形品表面温度、さらにはこれらの温度変化、つまり、成形品の固化状況を予測することができ、よって、より適切なタイミングでより高精度の圧縮制御をすることができる。
【0048】
また、測温接点4bが金型MA内部に設けられ、熱流以外の環境の影響を受けないので、センサー寿命を伸ばすことができる。更に、測温接点4bが金型表面Fに突出していないので、金型表面形状に悪影響を与えず、きれいな金型転写をすることができる。
【0049】
図4は、本発明のコア押出制御ユニットを複数個設けた成形用金型の一例を示すもので、(a)は一部破断の側面図、(b)は固定金型の前面図である。
【0050】
この図において、SPは溶融樹脂を導入する射出方向経路であるスプルー、Rは、スプルーSPで導入された溶融樹脂を、金型合わせ面に沿ってそれぞれのコアCに導入する経路となるランナーである。
【0051】
上述したように、コア押出制御ユニット5は、小型であるので、この図4に示すように、金型Mに複数のコアCが有る場合にも、コアC単位にこのコア押出制御ユニット5を設けることができ、コア単位に独立して、コア押出制御を行うことができる。
【0052】
図5は、本発明に係る射出圧縮成形機の一例の外観斜視図である。
【0053】
この射出圧縮成形機10においては、上述したコア押出機構1、変位センサ2、圧力センサ3、熱流束センサ4を、固定金型MAと移動金型MBとからなる成形用金型MのコアC部分に設置したことを特徴とし、その他の部分は、一般の射出圧縮成形機あるいは射出成形機と同様の構成であって、固定金型MAを設置する固定プレート51、移動金型MBを設置する移動プレート52を備え、移動プレートの駆動手段などを内蔵した装置本体5、上述した射出ノズルINを先端に備えた射出ユニット6、この射出ユニット6に成形樹脂材料を供給する材料投入ホッパ7を備えている。
【0054】
このような構成で、この射出圧縮成形機10は、上述したような効果を発揮する。
【0055】
【発明の効果】
請求項1に記載の射出圧縮成形機によれば、圧縮制御をコア単位、つまり部分的に行うようにしたので、金型内の温度分布の不均一、金型の剛性の不均一、そのための複数個取りの金型における場所による仕上がりの良否、金型の精密部分の不均一などに対処することができ、全体として高精度な成形が可能となる。
【0056】
また、この射出圧縮成形機は、圧縮のアクチュエータとして、応答速度が速くストロークだけでなく圧力の精密な制御も可能なピエゾ素子を用いたので、金型の変形補償を好適に行うことができる。また、ピエゾ素子は小型化が可能で、構造がシンプルなので、コア毎の設置が可能になる。
【0057】
また、コア押出制御ユニットにセンサ手段を設け、このセンサ手段からのセンサ出力を基に、コア押出制御をコア単位で独立して行うようにしたので、より独立したコア単位の制御が可能となる。
加えて、温度センサとして熱流束センサを用いているので、センサ設置位置の測定値からより離れた地点の温度、熱流束を推測でき、これによって、金型の内部側に設置したセンサで、金型表面温度あるいは成形品表面温度、さらにはこれらの温度変化、つまり、成形品の固化状況を予測することができ、よって、より適切なタイミングでより高精度の圧縮制御をすることができる。
【0058】
さらに、ピエゾ素子を用いた小型のコア押出機構と、センサ手段を組み合わせて全体としての小型のコア押出制御ユニットとしたので、金型に必要なコアに併せて、個々にコア押出制御ユニットを設けることができ、コア数に対応して、一つの金型に複数個のコア押出制御ユニットを設けることができる。
【0059】
請求項2に記載の射出圧縮成形機によれば、熱流束センサの構成を具体的に規定したもので、測温接点が金型内部に設けられ、熱流以外の環境の影響を受けないので、センサー寿命を伸ばすことができる上、測温接点が金型表面に突出していないので、金型表面形状に悪影響を与えず、きれいな金型転写をすることができる。
請求項3に記載の射出圧縮成形機によれば、コア押出制御ユニットのセンサ手段の内容を規定したもので、センサの選択が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出圧縮成形機の一例の要部構成を示す縦断面図
【図2】本発明のコア押出機構の拡大正面図
【図3】本発明の熱流束センサの概念説明図
【図4】本発明のコア押出制御ユニットを複数個設けた成形用金型の一例を示すもので、(a)は一部破断の側面図、(b)は固定金型の前面図
【図5】本発明に係る射出圧縮成形機の一例の外観斜視図
【符号の説明】
1 コア押出機構
2 変位センサ(小型センサ手段)
3 圧力センサ(小型センサ手段)
4 熱流束センサ(小型センサ手段)
4a 熱電対
4b 測温接点
5 コア押出制御ユニット
10 射出圧縮成形機
A 精密樹脂成形品(キャビティ)
C コア
M 成形用金型
MA 固定金型
MB 移動金型
Claims (4)
- 精密樹脂成形品を製造する射出圧縮成形機であって、
成形用金型のキャビティの一部を形成するコア単位に設けられ、該コアを押出すピエゾ素子を有したコア押出機構と、
センサ手段として、前記成型用金型の内部の前記キャビティ部分の近傍に設置された熱流束センサと、を備えるとともに、
前記センサ手段からのセンサ出力を基に、前記コア押出機構の押出制御をコア単位で独立して行うコア押出制御ユニットを設けたことを特徴とする射出圧縮成形機。 - 請求項1に記載の射出圧縮成形機において、
前記熱流束センサは、測定面付近の前記成形用金型の内部において、前記測定面から異なる距離の位置にそれぞれの測温接点を埋め込んだ一組の熱電対からなることを特徴とする射出圧縮成形機。 - 請求項1または2に記載の射出圧縮成形機において、
前記コア押出制御ユニットは、前記センサ手段として、前記コアの変位を少なくとも検出する変位センサ、前記コア押出機構の加圧圧力を検出する圧力センサの内、少なくともいずれか一つのセンサを更に備えていることを特徴とする射出圧縮成形機。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の射出圧縮成形機において、
前記成型用金型には、複数のコアが設けられており、これら複数のコア毎に複数の前記コア押出制御ユニットを設けたことを特徴とする射出圧縮成形機。
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