JP4671294B2 - 射出成形機の射出圧縮成形方法 - Google Patents

射出成形機の射出圧縮成形方法 Download PDF

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Description

本発明は、トグル機構を用いた射出成形機の射出圧縮成形方法に関するものであり、特には、可動盤を構成する第一可動盤と第二可動盤との間に油圧シリンダと位置センサが配設され、キャビティの容積変更のための位置制御を行う射出成形機の射出圧縮成形方法に関するものである。
トグル機構を用いた射出成形機において射出圧縮成形を行うものとして特許文献1に記載されたものが知られている。しかしトグル機構のみにより射出圧縮成形を行うものでは、型締工程中(金型タッチから型締完了まで)の間の型締力をクロスヘッドの移動距離に換算する必要があり、安定した制御を行うことが難しかった。また特許文献1では、トグル機構は可動盤の上下端部近傍に軸着されているので、金型の背面から直接型締力を及ぼすことができず、成形品にバリが発生したり、溶融樹脂が均等に加圧ができないという問題があった。
上記の問題を解決するものとして、トグル機構とは別に可動盤に油圧シリンダが配設されたものとして特許文献2、特許文献3、特許文献4に記載されたものが公知である。これらはそれぞれの特許文献における部材名称は異なるが、トグル機構に接続される第一可動盤と可動金型が取付られる第二可動盤の2枚の可動盤から構成されている。そして特許文献2は、トグル機構により型開閉が行われた後、油圧シリンダにより射出圧縮成形を行うことが記載されている。また特許文献3は、トグル機構と可動盤の接続部にそれぞれ配設された油圧シリンダを用いて上下両型の当り面を均圧に調整制御する技術が記載されている。更に特許文献4は、トグル機構により発生させた型締力が油圧シリンダを介することにより金型に均一に伝えられることが記載されている。
しかし前記特許文献2および特許文献3に記載のものは、油圧シリンダによる圧力制御のみを前提とするものであり、特許文献4はトグル機構による型締力の伝達を行うためのみのものであるので、キャビティに溶融樹脂を射出充填完了前は高精度の制御ができなかった。
特開平9−300416号公報(発明が解決しようとする課題欄、図2) 特開昭60−151015号公報(第2頁右下欄、第5頁第2図) 特開平2−215509号公報(請求項1、第1図、第4図) 特開2003−89133号公報(請求項1、0013、図1)
本発明では上記の問題を鑑みて、トグル機構を用いた射出成形機の型締装置において、可動盤を構成する第一可動盤と第二可動盤との間に油圧シリンダと位置センサが配設することにより、金型の背面から直接型締力を及ぼすことができ、また可動盤および可動金型の位置または型締力を高精度に制御することを目的とした射出成形機の型締装置または射出成形機の射出圧縮成形方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の射出成形機の射出圧縮成形方法は、可動盤と受圧盤との間に配設されたトグル機構により、固定盤に取付けられた固定金型と可動盤に取付けられた可動金型を型合せしてキャビティを形成し、該キャビティに射出された溶融樹脂をキャビティの容積を変更して成形する射出成形機の射出圧縮成形方法において、前記トグル機構は、型閉用サーボモータにより駆動され、前記可動盤は、トグル機構が軸着される第一可動盤と可動金型が取付けられる第二可動盤からなり、前記第一可動盤と前記第二可動盤との間には油圧シリンダと位置センサが設けられており、前記型閉用サーボモータを駆動して第一可動盤と第二可動盤を型閉停止位置まで移動させトグル機構を伸長させた状態で前記型閉用サーボモータをサーボロックし、前記キャビティに溶融樹脂を射出充填時には、トグル機構を伸長させたままの状態で、前記油圧シリンダのピストンおよびロッド部を型開方向に移動させ、射出充填による可動金型の型開方向に作用する力を吸収し、その後油圧シリンダによりキャビティ内の溶融樹脂の圧縮を行うことを特徴とする。
本発明の射出成形機の射出圧縮成形方法は、可動盤と受圧盤との間に配設されたトグル機構により、固定盤に取付けられた固定金型と可動盤に取付けられた可動金型を型合せしてキャビティを形成し、該キャビティに射出された溶融樹脂をキャビティの容積を変更して成形する射出成形機の射出圧縮成形方法において、前記トグル機構は、型閉用サーボモータにより駆動され、前記可動盤は、トグル機構が軸着される第一可動盤と可動金型が取付けられる第二可動盤からなり、前記第一可動盤と前記第二可動盤との間には油圧シリンダと位置センサが設けられており、前記型閉用サーボモータを駆動して第一可動盤と第二可動盤を型閉停止位置まで移動させトグル機構を伸長させた状態で前記型閉用サーボモータをサーボロックし、前記キャビティに溶融樹脂を射出充填時には、トグル機構を伸長させたままの状態で、前記油圧シリンダのピストンおよびロッド部を型開方向に移動させ、射出充填による可動金型の型開方向に作用する力を吸収し、その後油圧シリンダによりキャビティ内の溶融樹脂の圧縮を行うので、金型の背面から直接型締力を及ぼすことができるとともに、油圧シリンダにより射出充填時の型開方向への力を吸収しつつ射出圧縮成形を行うことが可能となった。
本発明の実施形態について図1、図2を参照して説明する。図1は、本発明の射出成形機の型締装置の概略図である。図2は、本発明の射出成形機の成形方法を示すフローチャート図である。
図1に示されるように、射出成形機の型締装置11は、ベッド12の上に射出装置13と対向して配設されている。型締装置11は、固定金型14が取付けられる固定盤15と、該固定盤15に平行に配設された受圧盤16と、両者の間に設けられた4本のタイバ17と、前記タイバ17を介して移動自在に配設され可動金型18が取付けられる可動盤19から構成されている。そして受圧盤16と可動盤19の間には、型開閉用のトグル機構20が配設されている。トグル機構20には、受圧盤16に取付けられる型開閉用サーボモータ21、モータ側のプーリ、ベルト、ボールネジ側のプーリと、ボールネジ22およびボールナット23等からなるボールネジ機構24によって前後進作動するクロスヘッド27等からなる駆動機構が設けられている。
またトグル機構20には、可動盤19の背面(反固定盤側)の上下両端近傍に対してピン26aおよびブッシュを介して一端が接続される第1リンク25a、該第1リンク25aの他端に対してピン26bおよびブッシュを介して一端が接続されるとともにピン26cおよびブッシュを介して他端が受圧盤16に接続される第2リンク25b、第2リンク25bの一端寄りの内側に、ピン26dおよびブッシュを介して一端が接続される第3リンク25c、該第3リンク25cに対して他端がピン26eおよびブッシュを介して接続され前記ボールナット23が固着されたクロスヘッド27等からなるリンク機構が設けられている。そして前記各リンクを介してクロスヘッド27の前後進作動を可動盤19および可動金型18の型開閉作動に変換する。
本実施形態において可動盤19は、トグル機構20が背面側に軸着される第一可動盤28と可動金型18が金型取付面に取付けられる第二可動盤29とからなっている。そして第一可動盤28と第二可動盤29との間には油圧シリンダである両ロッド型シリンダ30と位置センサ50が設けられている。具体的には第一可動盤28の内部には油圧によって作動される両ロッド型シリンダ30のシリンダ30aが配設されている。両ロッド型シリンダ30のシリンダ30a内には、ピストン31を境にして断面積が等しいロッド部32,33が受圧盤16側と固定盤15側にそれぞれ貫通形成されており、型締側油室34側のピストン31の受圧面(図中左側)と型開側油室35側のピストン31の受圧面(図中右側)は、受圧面積が等しくなっている。そして固定盤15側のロッド部33端面には、第二可動盤29が固着されている。従ってそれぞれタイバ17に挿通される第一可動盤28と第二可動盤29は、平行に配設され、両ロッド型シリンダ30の固定盤15側のロッド部33により間隔が変更可能に設けられている。また本実施形態でロッド部32,33の断面積は、固定金型14と可動金型18の間に形成されるキャビティ36を射出装置13側から見た投影面積よりも大きくなっており、可動金型18の背面から直接型締力を及ぼすことが可能となっている。そして本実施形態では、トグル機構20は型開閉機構に相当するものであり、両ロッド型シリンダ30は型締機構に相当するものである。なお両ロッド型シリンダのロッド部の第二可動盤への接続は固着に限らず、球面等により第二可動盤に対して軸着されたものでもよい。また両ロッド型シリンダのシリンダは、第二可動盤に設けられていてもよく、その場合ロッド部が第一可動盤に接続される。
油圧回路について説明すると、油圧源41から両ロッド型シリンダ30へ通じる管路42には、サーボバルブ43が配設されている。そして前記両ロッド型シリンダ30の型締側油室34には、サーボバルブ43のAポートが接続され、型開側油室35にはサーボバルブ43のBポートが接続されている。またサーボバルブ43のPポートは前記油圧源41に接続され、Tポートはタンク44に接続されている。またAポートから型締側油室34への管路45とBポートから型開側油室35への管路46には、それぞれ圧力センサ47,48が配設されている。そして前記圧力センサ47,48は、制御装置49に接続され、検出された圧力値が制御装置49に送られるようになっている。
また第一可動盤28の側面には位置センサ50のスケール51が取付けられ、第二可動盤29の側面には前記位置センサ50の読取装置52が取付けられている。よって前記位置センサ50によって、第一可動盤28と第二可動盤29の間の距離が計測可能となっている。そして位置センサ50は前記制御装置49へ接続され、第一可動盤28と第二可動盤29との間の測定された距離が送信されるようになっている。またトグル機構20を駆動する型開閉用サーボモータ21には公知のようにロータリエンコーダ21aが取付けられ、ロータリエンコーダ21aと制御装置49も接続されており、型開閉用サーボモータ21の駆動軸の回転数も制御装置49に送信されるようになっている。なお前記ロータリエンコーダ21aの回転数は、クロスヘッド27の位置を示すものであり、受圧盤16に対する第一可動盤28の距離を示すものでもある。
次に本発明の射出成形機の成形方法について、図2のフローチャートにより説明する。まず固定金型14に対して可動金型18が型開きされ、前回の成形品が取出された状態から説明を開始する。まず型開時に両ロッド型シリンダ30が作動され(S1)、成形時において第一可動盤28と第二可動盤29との相対位置が変化していた状態が元の状態に戻される。その際制御装置49からサーボバルブ43に信号が送られ位置センサ50からの信号によるクローズドループにより圧縮開始位置t1への復帰がなされる(S2)。次に制御装置49から信号が送られて型開閉用サーボモータ21が駆動開始される(S3)ことにより、ボールネジ機構24、クロスヘッド27、および各リンク等からなるトグル機構20が作動され、第一可動盤28と第二可動盤29からなる可動盤19が型閉方向に移動される。そして第二可動盤29に取付けられた可動金型18が固定盤15に配設された固定金型14に対して射出開始位置まで嵌合されると、型開閉用サーボモータ21のロータリエンコーダ21aがクロスヘッド27の位置を検出することにより型閉停止位置であると判断し(S4)、型開閉用サーボモータ21が停止されサーボロックされる(S5)。なお型閉停止位置の検出については、型開閉用サーボモータ21の電流値の変化等、他の手段によってもよい。このことにより固定金型14と可動金型18の間には容積可変のキャビティ36が形成される。なお本実施形態では、固定金型14の凹部内に可動金型18の凸部が挿入されることによりキャビティ36が容積変更される所謂インロー金型が用いられる。しかし成形金型は、いずれか一方の金型の外周が進退することによりキャビティの容積を変更するものであってもよい。
この間両ロッド型シリンダ30は位置制御が継続されており、型当接によりピストン31の位置が変更されないように制御されている。次にタイマにより所定の遅延時間が経過したことが検出される(S6)と、制御装置から信号が送られて図示しない射出モータが駆動されると、同じく図示しないスクリュが前進されて溶融樹脂が前記キャビティ36に射出開始される(S7)。そして溶融樹脂の射出開始とほぼ同時に、第二可動盤29および可動金型18を圧力制御切換位置t2を目標位置として型閉方向へ移動させる(S8)。この際の制御は、位置センサ50により第一可動盤28と第二可動盤29の間の距離を測定し、それをフィードバックすることによるクローズドループによる位置制御によって行われる。すなわち位置制御は、制御装置49を介してサーボバルブ43の電磁弁を作動させることにより、両ロッド型シリンダ30の型締側油室34、型開側油室35への流量をコントロールすることにより行われ、両ロッド型シリンダ30はピストン31の両側の受圧面における受圧面積が等しいことから高精度の位置制御が可能となる。なお本発明において位置制御とは位置センサ50による位置データを用いたクローズドループ制御全般を指し、狭義の意味での速度制御も含むものとする。
そしてキャビティ36内への溶融樹脂の供給量の増加と両ロッド型シリンダ30の作動によるキャビティ36の容積減少の両方により、キャビティ36内に射出充填された溶融樹脂が急速に圧縮される。そのことにより射出装置における射出ピーク圧が最高圧に達するとともに、可動金型18を型開方向に移動させようと作用する力が急速に高まる。この際両ロッド型シリンダ30は、ピストン31およびロッド部32,33を型開方向に移動させて前記の型開方向への力を吸収する。またこの際に型開閉用サーボモータ21はサーボロックされており、トグル機構20は伸長した状態を保っているので、第一可動盤28と受圧盤16との間隔はほとんど変化しない。
そして位置制御によって第一可動盤28に対する第二可動盤29の位置が圧力制御切換位置t2に到達されると(S9)、それまで行われてきた位置制御から圧力制御への切換が行われる。圧力制御は、型締側油室34の圧力を圧力センサ47により検出して、設定圧力となるようサーボバルブ43がコントロールされ、クローズドループ制御することにより行われる(S10)。そして前記圧力制御により高精度の型締力を制御することが可能であり、キャビティ36内の溶融樹脂が圧縮される。射出充填時において位置制御から圧力制御へ切換られるのは圧力制御切換位置t2であるが、この位置における射出装置13側の作動制御は、速度制御による射出工程の後半か、或いは圧力制御による保圧工程が既に開始された状態にあってキャビティ36の樹脂が完全に圧縮完了していない状態である。その後キャビティ36内の溶融樹脂は冷却収縮による容積減少が中心となり、型締装置11による圧力制御により圧縮される距離は徐々に減少していく。また射出装置13側においては前記保圧工程が完了すると、次に計量工程に移行する。
本実施形態において位置制御から圧力制御までの切換は、射出開始から圧縮完了までの射出充填の間に圧力制御切換位置t2を設定することにより行われる。しかし位置制御(速度制御)から圧力制御への切換えは、型締側油室34の油圧が所定値になったことにより切換えてもよい。また速度制御、圧力制御ともに、多段制御を行うようにしてもよく、スロープにより徐々に速度や圧力を変化させるよう制御してもよい。
そしてタイマにより所定の冷却時間が経過する(S11)と、型開閉用サーボモータ21を停止させた状態で、両ロッド型シリンダ30の型開側油室35に作動油を供給して、両ロッド型シリンダ30のみにより強力型開が行われる(S12)。そして強力型開が完了すると(S13)、型開閉用サーボモータ21を駆動し(S14)、型開完了位置まで型開を行い(S15)、型開閉用サーボモータを停止し(S16)、次の成形に移行する(S17)。なお型開工程において、両ロッド型シリンダ30をロックして型開閉用サーボモータ21のみを作動させてトグル機構20を屈曲させ型開を行うか、両ロッド型シリンダ30と型開閉用サーボモータ21とを併用して強力型開を行うようにしてもよい。そしていずれの場合も、両ロッド型シリンダ30内のピストン31およびロッド部32,33の位置は、射出充填前の圧縮開始位置t1と比較して変化しているから、図2のフローチャートで(S1),(S2)で示されるように、型開中に当初のピストン31の位置へ戻される。
なお本発明は、射出圧縮成形に用いられることを想定しているが、発泡成形に使用されるものであってもよい。すなわちトグル機構20を伸長させて固定金型14と可動金型18の間にインロー形状等の容積可変のキャビティ36を形成後に、発泡性の溶融樹脂を射出充填する。そして発泡性の溶融樹脂が前記キャビティ36のキャビティ形成面にスキン層として固化され発泡による膨張が開始される。それとともに前記両ロッド型シリンダ30の型閉側前進限またはその近傍に位置していたピストンを型開方向に速度制御により移動制御させ、キャビティ36の容積を増大させていく。その際に発泡性の溶融樹脂は時間とともに膨張するから、それに応じた所定の速度により可動盤19を移動させることが望ましい。またはキャビティ36の内圧を所定に保つように可動盤19を移動させてもよい。更には使用される樹脂材料が発泡性材料でなくても、溶融樹脂の内部にキャビティ36の壁面に形成されたノズルからガスを注入し中空部を拡張形成させていくものであっても、同様の制御を行うことは有効である。
また本実施形態では、型開閉用サーボモータ21は、型開閉のみに使用されるので、最大トルクが小さいものでよい。しかしトグル機構を射出圧縮成形時の圧縮にも使用するようにしてもよい。その場合型開閉用サーボモータは最大トルクが大きいものが使用される。すなわちその場合トグル機構は、固定金型と可動金型が合わせられ射出開始される状態では、完全にリンクが伸びていない状態に制御される。そして射出装置による溶融樹脂の射出開始と略同時に型開閉用サーボモータの駆動(クロスヘッドの前進移動)と両ロッド型シリンダの作動(ピストンの前進移動)を並行して行う。そのことにより可動金型を固定金型に向けてより高速かつ高型締力で移動させることができる。その場合も射出開始とともに行われるトグル機構と両ロッド型シリンダの作動は、ロータリエンコーダと位置センサの位置検出信号を加算した位置制御によって行われ、途中で圧力センサによる圧力検出信号による圧力制御に切換えが可能である。
次に図3により本発明の別の実施形態の射出成形機の型締装置について説明する。なお別の実施形態については、図1に示される実施形態との相違点のみを記載する。別の実施形態は請求項4以下にのみ対応する。別の実施形態では、可動盤61は、第一可動盤と第二可動盤から形成されておらず1枚の可動盤から形成されている。そして可動盤61には両ロッド型シリンダ62が配設されている。そして固定金型14と可動金型18によって形成されるキャビティ64に対して前記両ロッド型シリンダ62のロッド部63が挿入され、位置制御または圧力制御によりキャビティ64の容積を変更することが可能となっている。このことによりキャビティ64内の溶融樹脂が圧縮されるようになっている。なおこの構造についてはロッド部自体が直接キャビティ内に臨むものでなく、ロッド部の作動により、金型の駒部を介して溶融樹脂を圧縮するものでもよい。
また本発明では、金型交換時の型厚変更が一定以内の場合や、成形時における金型の熱膨張の問題について、両ロッド型シリンダ30のピストン位置を調節し、受圧盤位置を変更しないで制御することも可能である。また異物の挟み込みを検出する金型保護工程についても、第二可動盤29が金型保護区間まで前進したかどうかはクロスヘッド27の位置により検出し、金型保護区間においては、位置センサ50による位置検出と圧力センサ47による圧力上昇から異常を検出するようにすることも可能である。
なお上記実施例は、すべて可動盤19が水平方向に移動する横型射出成形機の例で記載したが、可動盤が垂直方向に移動する竪型射出成形機に用いてもよい。また複数の金型がテーブル上で間欠回転するロータリ式射出成形機に用いてもよい。従って本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を付加して実施することができることは言うまでもない。
本発明の射出成形機の型締装置の概略図である。 本発明の射出成形機の成形方法を示すフローチャート図である。 本発明の別の実施形態の射出成形機の型締装置の概略図である。
11 型締装置
14 固定金型
15 固定盤
18 可動金型
19 可動盤
20 トグル機構
21 型開閉用サーボモータ
28 第一可動盤
29 第二可動盤
30 両ロッド型シリンダ
31 ピストン
32,33 ロッド部
34 型締側油室
35 型開側油室
43 サーボバルブ
47,48 圧力センサ
49 制御装置

Claims (3)

  1. 可動盤と受圧盤との間に配設されたトグル機構により、固定盤に取付けられた固定金型と可動盤に取付けられた可動金型を型合せしてキャビティを形成し、該キャビティに射出された溶融樹脂をキャビティの容積を変更して成形する射出成形機の射出圧縮成形方法において、
    前記トグル機構は、型閉用サーボモータにより駆動され、
    前記可動盤は、トグル機構が軸着される第一可動盤と可動金型が取付けられる第二可動盤からなり、
    前記第一可動盤と前記第二可動盤との間には油圧シリンダと位置センサが設けられており、
    前記型閉用サーボモータを駆動して第一可動盤と第二可動盤を型閉停止位置まで移動させトグル機構を伸長させた状態で前記型閉用サーボモータをサーボロックし、
    前記キャビティに溶融樹脂を射出充填時には、トグル機構を伸長させたままの状態で、前記油圧シリンダのピストンおよびロッド部を型開方向に移動させ、射出充填による可動金型の型開方向に作用する力を吸収し、その後油圧シリンダによりキャビティ内の溶融樹脂の圧縮を行うことを特徴とする射出成形機の射出圧縮成形方法。
  2. 前記キャビティに溶融樹脂を射出充填時に、前記可動盤に配設された油圧シリンダにより位置制御を行い、射出装置側が射出工程の後半か、或いは圧力制御による保圧工程が既に開始された状態にあってキャビティの樹脂が完全に圧縮完了していない状態で、油圧シリンダの制御を位置制御から圧力制御に切換え溶融樹脂の圧縮を行うことを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の射出圧縮成形方法。
  3. 油圧シリンダのロッドの断面積は、前記キャビティを射出装置側から見た投影面積よりも大きいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の射出成形機の射出圧縮成形方法。
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