JP2912146B2 - 射出成形における樹脂圧制御方法 - Google Patents

射出成形における樹脂圧制御方法

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JP2912146B2
JP2912146B2 JP5306378A JP30637893A JP2912146B2 JP 2912146 B2 JP2912146 B2 JP 2912146B2 JP 5306378 A JP5306378 A JP 5306378A JP 30637893 A JP30637893 A JP 30637893A JP 2912146 B2 JP2912146 B2 JP 2912146B2
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秀樹 ▲吉▼田
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/57Exerting after-pressure on the moulding material
    • B29C45/572Exerting after-pressure on the moulding material using movable mould wall or runner parts

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形における樹脂
圧制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、加熱シリ
ンダ内にスクリューを回転自在にかつ進退自在に配設
し、計量工程において、スクリューを回転させながら後
退させてスクリューの前方に溶融させられた樹脂を蓄
え、射出工程において、前記スクリューを前進させて射
出ノズルから樹脂を射出し、金型のキャビティに充填
(じゅうてん)するようになっている。
【0003】図2は従来の射出成形機における射出速度
設定の波形図、図3は従来の射出成形機における射出圧
力設定の波形図、図4は従来の射出成形機における射出
速度及び射出圧力の波形図である。なお、図2の横軸に
時間xを、縦軸に射出速度設定を、図3の横軸に時間x
を、縦軸に射出圧力設定を、図4の横軸に時間xを、縦
軸に射出速度及び射出圧力を採ってある。
【0004】従来の射出成形機は、射出工程においてス
クリューは時間xの経過とともに前進させられ、時点x
4 までの充填時間中は速度制御が行われる。そのため
に、スクリュー前進制御プログラムによって図2に示す
ような射出速度設定が設定される。この場合、射出速度
設定はスクリューの前進開始時においてV1 とされ、各
時点x1 ,x2 ,x3 においてそれぞれV2 ,V3 ,V
4 とされる。また、図3に示すように、時点x4 までの
射出圧力設定はP1 とされる。そして、この時の実際の
射出速度は図4の波形Aで示すように変化する。
【0005】続いて、時点x4 になると速度制御から圧
力制御に切り換えられ(V−P切換え)、時点x6 まで
の保圧時間中は圧力制御が行われ、キャビティ内の樹脂
に保圧が加えられて収縮した分の樹脂が補われる。その
ために、射出圧力設定は各時点x4 ,x5 においてそれ
ぞれP2 ,P3 とされる。そして、この時の実際の射出
圧力は図4の波形Bで示すように変化する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出成形機においては、成形品が複雑な形状を有し
ている場合やゲートの径が小さい場合などに、射出ノズ
ルから射出された樹脂の圧力がキャビティ内の全体に十
分に伝わらず、キャビティ内のゲートから離れた部分の
樹脂の圧力(以下「型内圧力」という。)が低くなり、
成形品にひけが発生してしまう。
【0007】図8は従来の射出成形機における樹脂の充
填状態図である。図に示すように、樹脂は図示しない射
出ノズルから射出され、スプルー43、ランナ44及び
ゲート25を介してキャビティ16に充填される。前記
ゲート25の径が小さいと、キャビティ16内のゲート
25から離れた部分の型内圧力が低くなり、成形品にひ
け66が発生してしまう。
【0008】そこで、成形品にひけ66が発生しないよ
うに、保圧工程における射出圧力を高くすると、パーテ
ィングラインP.L.から樹脂が漏れて、成形品にばり
が発生してしまう。本発明は、前記従来の射出成形機の
問題点を解決して、成形品に不良が発生することがない
射出成形における樹脂圧制御方法を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出成形における樹脂圧制御方法においては、射出ノズル
から樹脂を射出し、ゲートを介してキャビティに充填
し、保圧工程が開始された後、設定時間が経過したとき
に、前記キャビティに先端を臨ませたピンを振動させな
がら前進させ、キャビティに隣接させて前記ピンの前方
に形成された樹脂溜(だ)まり部内の樹脂をキャビティ
内に押し込み、型内圧力を所定の波形で変化させる。
【0010】本発明の他の射出成形における樹脂圧制御
方法においては、射出ノズルから樹脂を射出し、ゲート
を介してキャビティに充填し、型内圧力を前記ゲートか
ら離れたキャビティの内面において検出し、検出された
型内圧力が設定値になったときに、キャビティに先端を
臨ませたピンを前進させ、キャビティに隣接させて前記
ピンの前方に形成された樹脂溜まり部内の樹脂をキャビ
ティ内に押し込む。
【0011】
【作用】本発明によれば、前記のように射出成形におけ
る樹脂圧制御方法においては、射出ノズルから樹脂を射
出し、ゲートを介してキャビティに充填し、保圧工程が
開始された後、設定時間が経過したときに、前記キャビ
ティに先端を臨ませたピンを振動させながら前進させ、
キャビティに隣接させて前記ピンの前方に形成された樹
脂溜まり部内の樹脂をキャビティ内に押し込み、型内圧
力を所定の波形で変化させる。
【0012】この場合、射出ノズルから樹脂を射出し、
ゲートを介してキャビティに充填すると、前記樹脂が樹
脂溜まり部に進入する。そして、保圧工程が開始された
後、設定時間が経過すると、前記ピンが振動させられな
がら前進させられ、キャビティに隣接させてピンの前方
に形成された樹脂溜り部内の樹脂がキャビティ内に押し
込まれ、型内圧力が所定の波形で変化させられる。
【0013】本発明の他の射出成形における樹脂圧制御
方法においては、射出ノズルから樹脂を射出し、ゲート
を介してキャビティに充填し、型内圧力を前記ゲートか
ら離れたキャビティの内面において検出し、検出された
型内圧力が設定値になったときに、キャビティに先端を
臨ませたピンを前進させ、キャビティに隣接させて前記
ピンの前方に形成された樹脂溜まり部内の樹脂をキャビ
ティ内に押し込む。この場合、射出ノズルから樹脂を射
出し、ゲートを介して前記キャビティに充填すると、前
記樹脂が樹脂溜まり部に進入する。そして、前記ゲート
から離れたキャビティの内面において型内圧力が検出さ
れ、検出された型内圧力が設定値になったときに、前記
ピンが前進させられる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例における
充填工程時の射出成形機の概略図、図6は本発明の実施
例における加振・加圧工程完了時の射出成形機の概略図
である。図において、1は成形材料としての樹脂を加熱
し溶融させる加熱シリンダ、2は該加熱シリンダ1の先
端部に取り付けられた射出ノズル、3は前記加熱シリン
ダ1内で進退自在にかつ回転自在に支持されたスクリュ
ー、4は逆流防止リングである。
【0015】また、11は固定側取付板であり、該固定
側取付板11を介してコア側の固定側型板12が図示し
ない固定プラテンに取り付けられる。そして、前記射出
ノズル2は充填工程時に前進し、射出ノズル2の先端が
固定側型板12のスプルーブッシュ13に接触させられ
る。一方、図示しない可動プラテンは、図示しない型締
装置によって進退(図の左右方向に移動)させられ、キ
ャビティ16側の可動側型板14を固定側型板12に接
離させるようになっている。そのため、前記可動側型板
14は可動側金型10、可動側取付板15及び図示しな
いスペーサブロックを介して可動プラテンに取り付けら
れる。
【0016】そして、射出ノズル2から射出された樹脂
は、前記スプルーブッシュ13内のスプルー43、ラン
ナ44及びゲート25を介して固定側型板12と可動側
型板14の間に形成されたキャビティ16に充填され
る。この時、樹脂は前記キャビティ16に隣接して形成
された樹脂溜まり部61にも充填される。前記充填工程
が完了すると保圧工程に入り、型内圧力が高くされると
ともに、樹脂の冷却が開始され、一定時間後に可動側型
板14側に図示しない成形品を残した状態で両型板1
2,14が開かれ、エジェクタ装置によって成形品が突
き落とされる。
【0017】そのため、スプルーロックピン17及びエ
ジェクタピン18が配設される。前記スプルーロックピ
ン17は前記スプルー43と対向して配設され、型開き
時に成形品を保持して可動側型板14側に残す。また、
前記エジェクタピン18は、図に示すようにキャビティ
16に先端を臨ませて配設されるほか、必要に応じてラ
ンナ44などにも先端を臨ませて配設され、型開き後に
成形品を可動側型板14から突き落とす。
【0018】さらに、前記スプルーロックピン17及び
エジェクタピン18を後退させるために、4本のリター
ンピン45及び該リターンピン45を包囲するリターン
スプリング46が配設され、該リターンスプリング46
を可動側型板14とエジェクタプレート21の間に配設
するようにしている。前記スプルーロックピン17、エ
ジェクタピン18及びリターンピン45は、可動側型板
14を貫通して後方(図における左方)に延び、後端に
形成されたヘッド部がエジェクタプレート21,22に
よって狭持され固定される。そして、該エジェクタプレ
ート22にロッド23が当接するようになっており、該
ロッド23を前進させることによって前記スプルーロッ
クピン17、エジェクタピン18及びリターンピン45
が前進させられる。なお、前記ロッド23はエジェクタ
シリンダ51に対して油を給排することによって進退す
るようになっている。
【0019】ところで、前記保圧工程が開始させられた
直後に樹脂溜まり部61内の樹脂をキャビティ16内に
強く押し込むために、次に述べるような加振・加圧装置
が配設される。すなわち、キャビティ16内の前記ゲー
ト25から離れた所定箇所に、樹脂を一時的に貯蔵する
ための樹脂溜まり部61が必要な数だけ形成される。そ
して、加振・加圧ピン24が先端を樹脂溜まり部61に
臨ませて配設され、前記可動側型板14、エジェクタプ
レート21,22及び可動側金型10を貫通して後方に
延び、後端に形成されたヘッド部が加振・加圧プレート
27,28によって挟持され固定される。なお、前記樹
脂溜まり部61は成形品にひけが発生する箇所、又はそ
の近傍の15〔mm〕以内に形成される。
【0020】前記加振・加圧プレート27,28は、前
記可動側取付板15に対して接離自在に配設され、駆動
装置としての2個の加振・加圧シリンダ32に対して油
を給排することによって進退させられる。該加振・加圧
シリンダ32のロッド33は可動側取付板15を貫通し
て前記加振・加圧プレート28に当接するようになって
おり、ロッド33を振動させながら前進させることによ
って加振・加圧ピン24を振動させながら前進させるこ
とができる。
【0021】このようにして、加振・加圧ピン24によ
る加振及び加圧が終了すると、射出成形機は図6に示す
ような状態になり、前記加振・加圧プレート27は可動
側金型10に当接させられるとともに、前記加振・加圧
ピン24の先端はキャビティ16の固定側型板12側の
面と同じ箇所で停止させられる。また、前記加振・加圧
ピン24を後退させるために、4本のリターンピン29
及び該リターンピン29を包囲するリターンスプリング
30が配設され、該リターンスプリング30を加振・加
圧プレート27と可動側型板14の間に配設するように
なっている。前記加振・加圧ピン24及びリターンピン
29の後端に形成されたヘッド部は加振・加圧プレート
27,28によって挟持され固定される。この場合、4
本のリターンスプリング30を均等に配列することによ
って、加振・加圧プレート27,28を傾けることなく
平行に進退させることができ、スムーズな動作を得るこ
とができる。
【0022】前記加振・加圧シリンダ32に対して給排
される油の圧力及び流量を比例減圧弁52及び比例流量
弁53によって電気的に制御し、前記加振・加圧ピン2
4を前進させ、加振・加圧ピン24の加振力、加圧力及
び加振・加圧ピン速度を制御することができる。また、
前記加振・加圧シリンダ32はエジェクタシリンダ51
と独立して作動させられる。なお、55は逆止弁、56
は油圧源、58は前記エジェクタプレート22に埋設さ
れてエジェクタピン18の後端面に当接させられ、エジ
ェクタピン18を介して型内圧力を検出する圧力検出
器、59は前記固定側型板12に埋設されて樹脂溜まり
部61の前端面と対向させられ、樹脂と直接接触して型
内圧力を検出する圧力検出器である。前記圧力検出器5
8,59はいずれもゲート25よりキャビティ16側に
おいて型内圧力を検出する。
【0023】本実施例においては、加振・加圧ピン24
の駆動装置として加振・加圧シリンダ32を使用してい
るが、電動機などの電気的手段を使用することもでき
る。ところで、前記加振・加圧ピン24が後退した状態
において、キャビティ16と加振・加圧ピン24の先端
の間に樹脂溜まり部61が形成される。したがって、充
填工程時に、樹脂はキャビティ16に充填されるととも
に前記樹脂溜まり部61にも充填される。
【0024】そして、充填が終了する前に前記加振・加
圧ピン24を前進させ、加振・加圧ピン24の前方(図
における右方)の樹脂溜まり部61に充填された樹脂を
押し出すと、該樹脂がキャビティ16内に押し込まれて
完全な充填が行われ、型内圧力が上昇する。次に、前記
加振・加圧装置の動作について説明する。
【0025】前記構成の射出成形機において、充填工程
時にスクリュー3が前進させられると、スクリュー3の
前方(図における左方)に蓄えられていた樹脂は射出ノ
ズル2から射出され、前記スプルーブッシュ13内のス
プルー43、ランナ44及びゲート25を介して固定側
型板12と可動側型板14の間に形成されたキャビティ
16に充填される。この時、樹脂は前記キャビティ16
に隣接して形成された樹脂溜まり部61にも充填され
る。
【0026】続いて、スクリュー3は速度制御から圧力
制御に切り換えられ、保圧工程が開始される。この保圧
工程において、前記スクリュー3は更に前進させられ
る。したがって、前記型内圧力が上昇する。この時、前
記圧力検出器58,59のどちらか一方によって型内圧
力を検出すると、型内圧力は図5に示すような波形を描
くことが分かる。
【0027】図5は本発明の実施例における型内圧力の
波形図である。なお、図の横軸に時間xを、縦軸に型内
圧力を採ってある。図において、充填時間及び保圧時間
において、前記キャビティ16(図1)内のゲート25
の近傍の部分における型内圧力は波形Cに示すように変
化し、ゲート25から離れた部分における型内圧力は波
形Dに示すように変化する。
【0028】そこで、前記圧力検出器58,59のどち
らか一方によって検出された型内圧力が設定圧力に達し
たことが分かると、前記比例減圧弁52が加振・加圧シ
リンダ32に油を供給してロッド33を前進させ、該ロ
ッド33によって加振・加圧プレート27,28を前進
させて加振・加圧工程を開始する。そして、該加振・加
圧工程において、加振・加圧プレート27,28に固定
された加振・加圧ピン24を振動させながら前進させ、
樹脂溜まり部61に充填された樹脂を押し出すと、該樹
脂がキャビティ16内に押し込まれて完全な充填が行わ
れ、型内圧力が上昇する。
【0029】なお、本実施例においては、前記圧力検出
器58,59のどちらか一方によって検出された型内圧
力が設定圧力に達したことが分かると、前記比例減圧弁
52が加振・加圧シリンダ32に油を供給するようにな
っているが、保圧工程を開始した後設定時間が経過した
ときに、前記比例減圧弁52が加振・加圧シリンダ32
に油を供給するようにすることもできる。
【0030】この場合、加振圧力及び加圧力は図7に示
すように変化させられる。図7は本発明の実施例におけ
る型内圧力に対応した比例減圧弁の動作波形図である。
なお、図の横軸に時間xを、縦軸に比例減圧弁52(図
1)の入力信号を採ってある。図において、Tdは加振
・遅延時間、Taは加振時間、Tbは加振サイクル時
間、T3は1次加圧時間、T4は2次加圧時間、P1は
初期加振圧力、P2は末期加振圧力、P3は1次加圧
力、P4は2次加圧力、ΔPは減圧量である。
【0031】図に示すように、加振・遅延時間Tdが経
過すると、前述したように前記加振・加圧シリンダ32
に油が供給され、初期加振圧力P1が発生させられる。
次に、前記加振・加圧シリンダ32の油が排出されロッ
ド33が後退させられると、加振・加圧プレート27,
28及び加振・加圧ピン24はリターンスプリング30
の付勢力によって後退する。この動作をプログラム制御
によって加振サイクル時間Tbごとに複数回繰り返し、
末期加振圧力P2が発生させられると前記加振・加圧ピ
ン24が前進限まで移動する。このようにして、該加振
・加圧ピン24が樹脂溜まり部61に充填された樹脂を
押し出すと、該樹脂はキャビティ16内に押し込まれて
完全な充填が行われる。
【0032】その後、加振時間Taが経過する直前に1
次加圧力P3が1次加圧時間T3だけ発生させられ、続
いて、2次加圧力P4が2次加圧時間T4だけ発生させ
られる。なお、この間、前記圧力検出器58,59のど
ちらか一方によって型内圧力が検出され、前記比例減圧
弁52はフィードバック制御される。図9は本発明の実
施例における充填工程時の樹脂の充填状態図、図10は
本発明の実施例における加振・加圧工程完了時の樹脂の
充填状態図である。
【0033】図に示すように、樹脂は図示しない射出ノ
ズルから射出され、スプルー43、ランナ44及びゲー
ト25を介してキャビティ16に充填される。前記ゲー
ト25の径が小さいと、キャビティ16内のゲート25
から離れた部分の型内圧力が低くなり、図9に示すよう
に、樹脂の未充填部67が形成されてしまう。そこで、
図10に示すように、加振・加圧ピン24を振動させな
がら前進させ、樹脂溜まり部61に充填された樹脂を押
し出すと、該樹脂はキャビティ16内に押し込まれて完
全な充填が行われ、未充填部67がなくなる。
【0034】このようにして、前記樹脂溜まり部61に
充填された樹脂はスプルー43、ランナ44及びゲート
25を介することなく直接キャビティ16内に押し込ま
れるので、キャビティ16内におけるゲート25から離
れた部分の型内圧力を十分に高くすることができ、成形
品にひけ66(図8)が発生するのを防止することがで
きる。
【0035】また、射出圧力を必要以上に高くすること
がなくなるので、成形品にばりが発生するのを防止する
こともできる。しかも、型内圧力を圧力検出器58,5
9(図1)によって直接検出することができるので、型
内圧力の分布を正確に把握することができ、比例減圧弁
52のフィードバック制御が正確になるとともに、前記
樹脂溜まり部61に充填された樹脂はスプルー43、ラ
ンナ44及びゲート25を介することなく直接キャビテ
ィ16内に押し込まれるので、圧力伝達の応答が速くな
り、比例減圧弁52の制御性を向上させることができ
る。
【0036】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させるこ
とが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、射出成形における樹脂圧制御方法においては、射
出ノズルから樹脂を射出し、ゲートを介してキャビティ
に充填し、保圧工程が開始された後、設定時間が経過し
たときに、前記キャビティに先端を臨ませたピンを振動
させながら前進させ、キャビティに隣接させて前記ピン
の前方に形成された樹脂溜まり部内の樹脂をキャビティ
内に押し込み、型内圧力を所定の波形で変化させる。
【0038】この場合、保圧工程が開始された後、設定
時間が経過すると、前記ピンが振動させられながら前進
させられ、キャビティに隣接させて前記ピンの前方に形
成された樹脂溜まり部内の樹脂がキャビティ内に押し込
まれ、型内圧力が所定の波形で変化させられる。したが
って、前記樹脂溜まり部内の樹脂がスプルー、ランナ及
びゲートを介することなく直接キャビティ内に押し込ま
れるので、圧力伝達の応答が速くなる。しかも、前記ピ
ンが振動しながら前進し、型内圧力が所定の波形で変化
させられるので、樹脂溜まり部内の樹脂はキャビティ内
に強く押し込まれる。その結果、キャビティ内における
ゲートから離れた部分の型内圧力を十分に高くすること
ができ、成形品にひけ等の不良が発生するのを防止する
ことができる。また、射出圧力を必要以上に高くするこ
とがなくなるので、成形品にばり等の不良が発生するの
を防止することができる。
【0039】本発明の他の射出成形における樹脂圧制御
方法においては、射出ノズルから樹脂を射出し、ゲート
を介してキャビティに充填し、型内圧力を前記ゲートか
ら離れたキャビティの内面において検出し、検出された
型内圧力が設定値になったときに、キャビティに先端を
臨ませたピンを前進させ、キャビティに隣接させて前記
ピンの前方に形成された樹脂溜まり部内の樹脂をキャビ
ティ内に押し込む。
【0040】この場合、前記ゲートから離れたキャビテ
ィの内面において型内圧力が検出されるので、型内圧力
の分布を直接検出することができる。したがって、型内
圧力の分布を正確に把握することができるので、フィー
ドバック制御を正確に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における充填工程時の射出成形
機の概略図である。
【図2】従来の射出成形機における射出速度設定の波形
図である。
【図3】従来の射出成形機における射出圧力設定の波形
図である。
【図4】従来の射出成形機における射出速度及び射出圧
力の波形図である。
【図5】本発明の実施例における型内圧力の波形図であ
る。
【図6】本発明の実施例における加振・加圧工程完了時
の射出成形機の概略図である。
【図7】本発明の実施例における型内圧力に対応した比
例減圧弁の動作波形図である。
【図8】従来の射出成形機における樹脂の充填状態図で
ある。
【図9】本発明の実施例における充填工程時の樹脂の充
填状態図である。
【図10】本発明の実施例における加振・加圧工程完了
時の樹脂の充填状態図である。
【符号の説明】
2 射出ノズル 16 キャビティ 24 加振・加圧ピン 25 ゲート 58,59 圧力検出器 61 樹脂溜まり部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−154026(JP,A) 特開 平3−83618(JP,A) 特開 平5−228969(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/46 - 45/57 B29C 45/26 B29C 45/76 - 45/77

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)射出ノズルから樹脂を射出し、ゲ
    ートを介してキャビティに充填し、 (b)保圧工程開始された後設定時間が経過したと
    きに、前記キャビティに先端を臨ませたピンを振動させ
    ながら前進させ、キャビティに隣接させて前記ピンの前
    に形成された樹脂溜まり部内の樹脂をキャビティ内に
    押し込み、型内圧力を所定の波形で変化させることを特
    徴とする射出成形における樹脂圧制御方法。
  2. 【請求項2】 (a)射出ノズルから樹脂を射出し、ゲ
    ートを介してキャビティに充填し、 (b)型内圧力を前記ゲートから離れたキャビティの内
    において検出し、 (c)検出された型内圧力が設定値になったときに、キ
    ャビティに先端を臨ませたピンを前進させ、キャビティ
    に隣接させて前記ピンの前方に形成された樹脂溜まり部
    内の樹脂をキャビティ内に押し込むことを特徴とする射
    出成形における樹脂圧制御方法。
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