JP2005065383A

JP2005065383A - 電気接続箱

Info

Publication number: JP2005065383A
Application number: JP2003290270A
Authority: JP
Inventors: Shigeru Nojima; 茂野島; Mitsuhiro Kato; 光広加藤; Manabu Matsumoto; 学松本
Original assignee: Sumitomo Wiring Systems Ltd; Toyota Motor Corp
Current assignee: Sumitomo Wiring Systems Ltd; Toyota Motor Corp
Priority date: 2003-08-08
Filing date: 2003-08-08
Publication date: 2005-03-10
Also published as: US20050079740A1; US7075006B2

Abstract

【課題】電気接続箱を車体に固定する際に、電気接続箱のケースロック部に損傷を発生させないようにする。
【解決手段】上下ケースの間にロック部を突設して結合していると共に、該ロック部の上部にケース外面より車体固定部を突設し、該車体固定部に車体より突設されるブラケットを下方より差し込み係止して車体に固定する自動車用電気接続箱において、
上記ロック部の少なくとも左右両側のケース外面より、該ロック部より外方に突出させたリブからなるロック保護部を設け、該左右のリブ間の幅を上記ブラケットの幅よりも小さくして、上記ブラケットの差し込み時に、該ブラケットが上記ロック部に干渉させない構成としている。
【選択図】図２

Description

本発明は、自動車用の電気接続箱に関し、該電気接続箱に突設した車体固定部に車体より突設したブラケットを差し込み係止して、電気接続箱を車体に固定しているものにおいて、ブラケットの差し込み時に、電気接続箱のアッパーケースとロアケースとのロック部に干渉させないようにするものである。

自動車に搭載する電気接続箱の車体への固定は、通常、電気接続箱のケースより外方に突出させたブラケットにボルト孔を設け、該ボルト孔に車体側より溶接等で突設しているボルトを通し、ナットで締め付け固定している（特開２００２−３１５１４１号参照）。

しかしながら、電気接続箱の形状や配置スペースによっては電気接続箱からブラケットを突設できない場合がある。その場合、図７に示すように、ケース本体１にロアカバー２をロック結合した電気接続箱では、ケース本体１の外面に沿って車体固定部１ａを突設し、該車体固定部１ａの外枠１ｂ内に係止片１ｃを設けている一方、車体５から突設するブラケット６を車体固定部１ａの外枠１ｂ内に下方より差し込み、ブラケット６に穿設している係止孔６ａに上記係止片１ｃの上端の係止爪１ｄを挿入係止して固定している。

電気接続箱は、ケース本体１の下端にはロック爪１ｅからなるケースロック部を突設する一方、ロアカバー２の上端に上記ロック爪１ｅに嵌合係止するロック枠２ａからなる被ケースロック部を突設し、ロック枠２ａにロック爪１ｅを挿入係止することで、ケース本体１とロアカバー２とをロック結合している。
上記ケース本体１のロック爪１ｅの真上位置に上記係止片１ｃを突設した車体固定部１ａが設けられている。これは、ケース本体１を樹脂成形する際に、上下金型の抜き方向から上記配置関係とされている。

上記配置関係であるため、ロック爪１ｅをロック枠２ａと結合したロック部Ｒは車体固定部１ａの真下に位置することとなる。よって、電気接続箱を車体に固定する時、車体固定部１ａに差し込む車体側のブラケット６がロック部Ｒに沿って挿入されることとなり、ロックＲと干渉する。其の際、金属製のブラケット６の上端がロック枠２ａ、ロック爪１ｅに損傷を与えやすい問題がある。

特開２００２−３１５１４１号公報

本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、車体側のブラケットを電気接続箱の車体固定部に下方より差し込む時にケースのロック部と干渉させないようにし、ロック部の損傷発生を防止することを課題としている。

上記課題を解決するため、本発明は、上下ケースの間にロック部を突設して結合していると共に、該ロック部の上部にケース外面より車体固定部を突設し、該車体固定部に車体より突設されるブラケットを下方より差し込み係止して車体に固定する自動車用電気接続箱において、
上記ロック部の少なくとも左右両側で、ケース外面より該ロック部より外方に突出させたリブからなるロック保護部を設け、該左右のリブ間の幅を上記ブラケットの幅よりも小さくして、上記ブラケットの差し込み時に、該ブラケットが上記ロック部に干渉させない構成としている電気接続箱を提供している。

上記のように、ロック部の両側に、ロック部より突出させた左右一対のリブを設け、かつ、該リブの間隔を上記ブラケットの幅よりも狭くしておくことにより、ブラケットはリブの間を通して上方の車体固定部に差し込むことはできないため、ブラケットがロック部に接触して、ロック部に損傷を発生させることを確実に防止できる。

詳細には、上記電気接続箱はリレーボックスからなる、上ケースはケース本体で、下ケースはロアカバーからなる。ケース本体の下端にケースロック部を突設していると共に上記ロアカバー本体の上端に被ケースロック部を突設して上記ロック部を設けている一方、上記ケース本体に上記車体固定部を突設し、該車体固定部の外枠内に係止片を設け、上記車体より突設した断面略コ字形状の上記ブラケットを上記車体固定部の外枠内に挿入し、該ブラケットの係止孔に上記係止片を挿入係止して車体固定する構成としている。
上記ロック保護部は上記被ケースロック部を囲むコ型とし、左右両側のリブと、該左右両側のリブの前端を連結する前面連結部とから形成している。あるいは、上記ロック保護部は左右両側のリブと、該左右両側のリブの下端を連結する下端連結部とから形成し、上記断面略コ字形状のブラケットの両側を上記ロック保護部の左右リブの外面に沿わせて上記車体固定部に差し込む構成としているている。

上記構成とすると、電気接続箱を車体に固定する際に、多少斜めになっていても、ブラケットが左右リブの間に差し込まれることはなく、ロック部にブラケットが接触することを確実に防止できる。
また、左右のリブの外面に沿わせてブラケットを車体固定部に差し込まれるようにガイドでき、ブラケットの係止孔に車体固定部の係止爪を位置合わせでき、車体と電気接続箱のロック結合をスムーズに行うことができる。さらに、ロック結合後においてもブラケットの左右両側を左右のリブの外面に接触保持する構成とするとブラケットのガタつき発生を防止でき、それに伴い電気接続箱もガタ付きなく車体に固定することができる。

上述した如く、電気接続箱のロック部の両側にリブを突設しておくだけの簡単な構成で、電気接続箱を車体に固定するため、車体のブラケットを電気接続箱の車体固定部に下方より差し込み際、該車体固定部の下部に配置されるロック部にブラケットが干渉することを防止できる。よって、ブラケットが接触してロック部が損傷を生じることはない。

以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図１乃至図５は実施形態を示し、自動車に搭載されるリレーボックス１０は、それぞれ樹脂成形品からなるケース本体１１とロアカバー１５とをロック結合して組み立てている。リレーボックス１０は車体２０より突設した金属製のブラケット２１を介して車体２０に固定されるものである。

上記ケース本体１１は四角枠状の一辺の周壁１１ａの下端中央にはロック爪１２を突設している。他辺の周壁の下端にもそれぞれロック爪１１ｂを設けている。上記ロック爪１２の上部位置には周壁１１ａに車体固定部１３を設けている。該車体固定部１３は上下開口とした外枠１３ａの内部に係止片１３ｂをＪ字状に撓み可能に突設し、該係止片１３ｂの外面に係止爪１３ｃを突設している。上記係止片１３ｂの真下位置に上記ロック爪１２が位置している。

ロアカバー１５の一辺の周壁１５ａの上端中央より上記ロック爪１２と嵌合係止するロック枠１６を上向きに突出させている。該ロック枠１６の左右両側にロック保護部Ｘを構成する左右一対のリブ１７、１８を突設している。これらリブ１７と１８の突出高さは上記ロック爪１２の突出高さよりも大とし、かつ、リブ１７と１８の間隔は上記ブラケット２１の幅Ｌよりも小さく設定している。
かつ、上記リブ１７、１８の下端は内向きに傾斜させたテーパ面１７ａ、１８ａとしている。

車体２０より突設するブラケット２１は、前記図７に示す従来のブラケットと同様な形状で、平板部２１ａの両端に屈折された側壁部２１ｂを設け、断面略コ型とし、かつ、側壁部２１ｂの先端に外開き部２１ｃを突設している。上記平板部２１ａの上部中央に係止孔２１ｄを設けている。
上記ブラケット２１をケース本体１１の車体固定部１３の外枠１３ａ内に下方より差し込み、係止孔２１ｄに係止爪１３ｃを挿入係止することで、リレーボックス１０は車体２０に固定される構成としている。

上記リレーボックス１０を車体２０に固定するため、ブラケット２１を車体固定部１３内に下方より差し込む際、ブラケット２１の両壁側２１ｂはロック保護部Ｘの左右のリブ１７、１８の外面に沿いながら、車体固定部１３の外壁１３ａ内に挿入される。其の際、リブ１７、１８の下端にテーパ面１７ａ、１８ａを形成しているため、ブラケット２１の両側壁部２１ｂをリブ１７、１８の外面に位置させ易くなる。

車体固定部１３の外枠１３ａ内に下方より差し込まれるブラケット２１は、外開き部２１ｃがケース本体１１の周壁１１ａの外面に慴接し、平板部２１ａが係止片１３ｂの外面に沿って上昇し、係止爪１３ｃが係止孔２１ｄに挿入係止されて、リレーボックス１０は車体２０に固定される。

上記のように、ブラケット２１を車体固定部１３に下方より差し込む際、ブラケット２１の両側部２１ｂをリブ１７、１８の外面に沿わせているため、ロック枠１６およびロック爪１２をロック結合したロック部Ｒにブラケット２１が接触することは確実に妨げられる。その結果、金属製のブラケット２１により樹脂製のロック爪１２、ロック枠１６に損傷が発生することはない。

本発明は上記実施形態に限定されず、図６（Ａ）に示すように、リブ１７とリブ１８の突出端を前面部１９で連結し、ロック保護部Ｘを水平断面コ字型としている。また、図６（Ｂ）に示すように、リブ１７と１８の下端とを下面部１９’で連結し、正面視でコ字型としている。
上記形状とすると、ロック保護部Ｘによりブラケットがロック爪およびロック枠と接触することをより確実に防止することができる。

本発明の実施形態のリレーボックスと車体との関係を示す図面である。上記リレーボックスの正面図である。（Ａ）は上記リレーボックスのケース本体の要部正面図、（Ｂ）は（Ａ）の平面図、（Ｃ）は（Ａ）の底面図、（Ｄ）は（Ｂ）のＤ−Ｄ線断面図である。ケース本体とロアカバーとのロック結合部とブラケットとの関係を示す要部拡大図である。図４の断面図である。（Ａ）（Ｂ）はそれぞれ変形例を示す図面である。従来例を示す図面である。

符号の説明

１０リレーボックス
１１ケース本体
１２ロック爪
１３車体固定部
１３ａ外枠
１３ｂ係止片
１３ｂ係止爪
１５ロアカバー
１６ロック枠
１７，１８リブ
Ｘロック保護部
２０車体
２１ブラケット
２１ｄ係止孔

Claims

上下ケースの間にロック部を突設して結合していると共に、該ロック部の上部にケース外面より車体固定部を突設し、該車体固定部に車体より突設されるブラケットを下方より差し込み係止して車体に固定する自動車用電気接続箱において、
上記ロック部の少なくとも左右両側のケース外面より、該ロック部より外方に突出させたリブからなるロック保護部を設け、該左右のリブ間の幅を上記ブラケットの幅よりも小さくして、上記ブラケットの差し込み時に、該ブラケットが上記ロック部に干渉させない構成としている電気接続箱。
上記上ケースはケース本体で、下ケースはロアカバーからなり、ケース本体の下端にケースロック部を突設していると共に上記ロアカバー本体の上端に被ケースロック部を突設して上記ロック部を設けている一方、上記ケース本体に上記車体固定部を突設し、該車体固定部の外枠内に係止片を設け、上記車体より突設した断面略コ字形状の上記ブラケットを上記車体固定部の外枠内に挿入し、該ブラケットの係止孔に上記係止片を挿入係止して車体固定する構成とし、かつ、
上記ロック保護部は上記被ケースロック部を囲むコ型とし、左右両側のリブと、該左右両側のリブの前端を連結する前面連結部とから形成し、あるいは、上記ロック保護部は左右両側のリブと、該左右両側のリブの下端を連結する下端連結部とから形成し、
上記断面略コ字形状のブラケットの両側を上記ロック保護部の左右リブの外面に沿わせて上記車体固定部に差し込む構成としている請求項１に記載の電気接続箱。