JP3018901B2 - 電気接続箱のロック構造 - Google Patents

電気接続箱のロック構造

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JP3018901B2
JP3018901B2 JP6137293A JP13729394A JP3018901B2 JP 3018901 B2 JP3018901 B2 JP 3018901B2 JP 6137293 A JP6137293 A JP 6137293A JP 13729394 A JP13729394 A JP 13729394A JP 3018901 B2 JP3018901 B2 JP 3018901B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気接続箱のロック構
造に関し、詳しくは、ボックス本体の上部に被せるカバ
ーの外周壁にソリやヒケなどの変形が発生していても、
該カバーの外周壁を正規位置に保持して確実にロックが
できるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用ワイヤハーネスを種々の電装品
に分岐接続するために用いられる電気接続箱、例えば、
リレーやヒューズ等を収納するリレーボックス(R/
B)あるいはジャンクションボックス等は、図11に示
すように、合成樹脂製のボックス本体1の上部に、合成
樹脂製のカバー2を被せるようになっている。
【0003】上記リレーボックスR/Bでは、図11
(A)のように、ボックス本体1の外周壁1aに、三角
突起状のロック係止部1b,1bを形成する一方、カバ
ー2の外周壁2aに、略U字状で下向きに立ち下がった
ロック部2bを形成している。そして、図11(B)の
ように、ボックス本体1の上部にカバー2を被せると
き、ロック部2bのロック片2cがロック係止部1bの
斜面で外方にたわまされた後に、ロック係止部1bの下
面に復元力で落ち込むことにより、ロック部2bがロッ
ク係止部1bで係止されて、ボックス本体1にカバー2
がロックされるようになる。(実公昭64−1714号
参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ボ
ックス本体1およびカバー2は、通常は、薄肉の四角箱
状であるため、成形時に、外周壁にソリやヒケが発生し
やすく、特に、カバー2側では、内部に突出させる壁部
やリブ等を設けないため、その外周壁2aにソリやヒケ
が発生しやすい。よって、例えば、図12(A)に示す
ように、カバー2の外周壁2aが外方に膨らむソリの場
合、カバー2がガタついて異音が発生したり、カバー2
がボックス本体1にロックされなくなる。
【0005】さらにまた、ソリやヒケの程度が大きい場
合には、図12(B)のように、ボックス本体1のロッ
ク係止部1bにカバー2の外周壁2aが乗り上げてしま
い、そこに、リレーボックスR/Bを搭載した自動車の
エンジンルーム内の熱が加わると、外周壁2aがその形
状になじむことにより、ロック部2bがロック係止部1
bに係止されなくなり、走行振動等でカバー2が外れ易
くなる。
【0006】上記のようなソリやヒケに起因するロック
不良を予防するために、ロック係止部1bとロック部2
bを大型化して、係止の掛かり代を確保することもある
が、成形金型が大型化してコストアップになる。また、
ロック係止部1bとロック部2bが大型化するので、ロ
ック係止部1bにロック部2bを係止させるのに大きな
力が必要となり、ロック作業性が悪くなる。
【0007】一方、リレーボックスR/Bは、図13に
示すように、自動車3のエンジンルーム4内で、エンジ
ン5、バッテリー6、サスペンションタワー7等に囲ま
れた狭いスペースに搭載されることが多い。メンテナン
ス時等においてボックス本体1からカバー2を外すとき
には、上方からドライバーをU字状のロック部2bに差
し込み、下端のロック片2cを外側へ押し広げてロック
係止部1bとの係止を解除している。このロック係止作
業が容易であるため、従来、図11に示すように、カバ
ー側にU字形状のロック部2b、ボックス本体1側に三
角形状のロック係止部1bが設けられている。しかしな
がら、上記したように、カバー側のソリやヒケが発生し
て外周面の変形が大きいため、カバー側のロック部2b
がボックス本体1側のロック係止部1bにかからない場
合が発生している。
【0008】本発明は上記諸問題を解消するためになさ
れたもので、カバーのロックが確実で、ロック部分を小
型化でき、かつ被せ作業やロック解除操作作業が容易に
行える電気接続箱のロック構造を提供することを目的と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、請求項1で、ボックス本体の上部にカバ
ーを被せる電気接続箱において、上記カバーの外周壁よ
り三角状に突出した突起爪からなるロック係止部を設け
る一方、上記ボックス本体の外周壁より、左右一対の縦
枠部と上部連結部を備えた略逆U字状で上向きに立ち上
がった形状のロック部を設け、上記上部連結部を係止爪
係止部として、その下面で上記カバーの係止爪を係止し
ていると共に、縦枠部をカバー外周壁の外面側に接する
押さえ部とし、上記ボックス本体の外周壁とロック部の
間にカバーのロック係止部が上方から挿入され、上記突
起爪が突起爪係止部により係止されると共にカバー外周
壁が押え部に矯正保持される構成としていることを特徴
とする電気接続箱のロック構造を提供している。
【0010】上部連結部の上面は外周壁に向けて傾斜す
るテーパ面とし、ロック解除時に、上記テーパ面に沿っ
てドライバーが挿入してロック部を外側へ傾けてカバー
側のロック係止部の係止を容易に解除出来るようにして
いる。さらに、上記逆U字状ロック部のボックス本体外
周壁からの立ち上がり部分の底面の形状をロック係止部
の下部形状と略一致するアール凹部又はカット凹部に形
成して、ガタつきなく嵌合出来るようにすることが好ま
しい。
【0011】また、本発明は、請求項2で、ボックス本
体の上部にカバーを被せる電気接続箱において、上記カ
バーの外周壁より三角状に突出した突起爪と、その側方
の外周壁に切欠を備えたロック係止部を設ける一方、上
記ボックス本体の外周壁より、縦枠部と横枠部を備えた
略T字状で外向き水平方向に立ち上がった形状のロック
部を設け、上記カバーの切欠をT字状の縦枠部に通し
て、横枠部の内面でカバー外周壁を押えて押え部とする
と共に下面で突起爪を押えて突起爪係止部とし、上記ボ
ックス本体の外周壁とロック部の間にカバーのロック係
止部が上方から挿入され、上記突起爪が突起爪係止部に
より係止されると共にカバー外周壁が押え部に矯正保持
される構成としていることを特徴とする電気接続箱のロ
ック構造を提供している。
【0012】上記カバー側の突起爪は上記切欠を挟んで
左右一対に設け、これら左右一対の突起爪をT字状の横
枠部の両側部下面に係止するようにしてもよい。あるい
は、切欠の一方側にのみ突起爪を設けてもよい。
【0013】
【0014】
【作用】上記請求項1に記載のロック構造とすると、カ
バーの外周壁にソリやヒケが発生しても、ボックス本体
に被せたとき、カバーの外周壁がボックス本体のロック
部の押え部の内面で押えられるので、正規位置となるよ
うに矯正されて保持されるため、ガタつかなくなり、異
音も発生しなくなると共に、ロック部に外周壁が乗り上
げることがなくなり、カバーのロック係止部の突起爪を
ボックス本体のロック部の突起爪係止部で確実に係止す
ることが出来る。
【0015】また、カバーの外周壁をボックス本体の外
周壁に外嵌すると、カバー外周壁より三角状に突出した
突起爪がボックス本体側の略逆U字状で上向きに立ち上
がったロック部とボックス本体の外周壁の間に上方から
挿入され、ロック部の上部連結部を外側に撓ませて挿入
した後に、その下面に係止し、かつ、左右一対の縦枠部
でカバー外周壁を押えてソリ等による変形を矯正する。
このように、カバーの外周壁を上方から被せるだけで、
外周壁に発生したソリ等による変形を矯正しながら突起
爪を係止することが出来る。
【0016】また、上記ボックス本体側のロック部の上
部連結部の上面を外周壁に向かって傾斜するテーパ面と
しておくと、ロック解除時に、テーパ面に沿ってドライ
バーを挿入すると、ロック部を外側へ開いて、カバー側
のロック係止部との係止を簡単に解除することが出来
る。
【0017】また、請求項2に記載のロック構造とする
と、カバー側の外周壁の切欠がボックス本体側の略T字
状のロック部の縦枠部に嵌合すると共に、横枠部の内面
でカバー外周壁を矯正保持すると共に下面で突起爪を係
止する。
【0018】
【0019】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。図1及び図2は、自動車のエンジンルームに搭
載されるリレーボックスR/Bの第1実施例のロック構
造である。合成樹脂製のボックス本体11の上部に、合
成樹脂製のカバー12を被せるのは従来と同じ構成であ
り、第1実施例のカバー12の外周壁12aの下部に
は、ボックス本体11の外周壁11aの外面に被せるた
めの外側へ突出させた段差部12dを形成している。
【0020】上記カバー12の外周壁12aには、三角
状に突出させた一対の突起爪12b,12bからなるロ
ック係止部を形成している。また、ボックス本体11の
外周壁11aには、略逆U字状で上向きに立ち上がった
ロック部11bを形成している。上記ロック部11bは
外周壁11aから水平方向へ突出した基部11dより両
側縦枠部11e,11eが上向きに突出し、これら両側
縦枠部11e,11eの上端をロック片となる上部連結
部11cで連結している。上記両側縦枠部11e,11
eの内面はカバー外周壁と接して矯正する作用をおこな
う押え部となるものであり、上記上部連結部11cはカ
バー側の突起爪の上面に係止する突起爪係止部となる。
また、上部連結部11cの上面には、外周壁11a側に
向かって下方傾斜するテーパ面11fを設けている。
【0021】上記ボックス本体11の上部にカバー12
を被せると、ロック部11bの上部連結部11cが突起
爪12bの斜面で外方にたわまされた後に、ロック係止
部12bの上面に復元力で落ち込むことにより、ロック
部11bが突起爪12bで係止されて、ボックス本体1
1にカバー12がロックされる。
【0022】上記第1実施例のロック構造であれば、カ
バー12の外周壁12aにソリやヒケが発生しても、ボ
ックス本体11に被せたとき、段差部12dの外周壁が
ロック部11bの両側縦枠部11eの内面の押え部11
gで押えられるので、がたつかなくなり、異音も発生し
なくなる。
【0023】上記のように、ソリやヒケに起因するロッ
ク不良がなくなるから、ロック部11bとロック係止部
の突起爪12bを大型化して係止の掛かり代を確保する
配慮が不要となり、成形金型が小型化してコストダウン
になる。また、ロック部11bとロック係止部が小型化
するので、ロック係止部の突起爪12bにロック部11
bを係止させるのに大きな力が不要となり、ロック作業
性が良くなる。
【0024】一方、メンテナンス等でボックス本体11
からカバー12を外すときには、図2(D)に示すよう
に、カバー12の外方にドライバー13をテーパ面11
fに沿って差し込み、ロック部11bの上部連結部11
cをテコの原理を利用して外方に押すだけでロック係止
部の突起爪12bから外せるので、ロック解除作業が容
易になる。よって、リレーボックスR/Bが狭いスペー
スに搭載された場合でも問題がなくなる。
【0025】図3は第2実施例のロック構造であり、第
1実施例のカバー12の外周壁12aの下部に形成した
段差部12dが無いものである。
【0026】図4は参考実施例のロック構造であり、カ
バー12の外周壁12aの下端に、下向きに突出した略
L字状のロック係止部12eを形成すると共に、ボック
ス本体11の外周壁11aに、略U字状で外向き水平方
向に突出させたロック部11hを形成している。なお、
カバー12の外周壁12aに段差部12dが無いもので
もよい。
【0027】上記カバー12のL字形状のロック係止部
12eは、外周壁12aと連続した縦枠部12e−1と
その下端より外向きに突出させた横枠部を突起爪12e
−2として形成している。一方、ボックス本体11のU
字形状のロック部11hは、左右両側枠部11h−1と
その外端を連結する外側連結部11h−2とからなる。
上記外側連結部11h−2の内面はカバー12の縦枠部
12e−1と接して正規位置に矯正する押え部となり、
下面は突起爪12e−2の上面に係止する突起爪係止部
となる。
【0028】上記カバー12の外周壁12aをボックス
本体11の外周壁11aに被せると、ロック係止部12
eがロック部11hの枠部内に上方から挿入し、突起爪
12e−2が撓んで外側連結部11h−2を越えた後、
その下面に係止する。
【0029】図5は第3実施例のロック構造であり、第
1実施例のボックス本体11のロック部11bと比較し
て、カバー12のロック係止部12bの突起爪の下部形
状と略一致させるために、基部11dの内面11eをア
ール凹部又はカット凹部に形成している。なお、カバー
12の外周壁12aに段差部12dが無いものでもよ
い。上記のように、ボックス本体11の基部11dの内
面11eの形状とカバー12の突起爪の下部形状を一致
させておくと、ガタつきなく密嵌させる事が出来る。
【0030】図6は第4実施例のロック構造であり、カ
バー12のロック係止部は、左右一対の三角状の突起爪
12b,12bの間の外周壁12aに切欠12fを設け
た形状としている。一方、ボックス本体11の外周壁1
1aに、略T字状で外向き水平方向に立ち上がったロッ
ク部11iを形成する。該ロック部11iは外周壁11
aより突出した縦枠部11i−1の先端に横枠部11i
−2を備えている。上記横枠部11i−2の内面がカバ
ー12の外周壁12aと接する押え部となり、その下面
が左右一対の突起爪12bの上面に係止する突起爪係止
部となる。
【0031】上記第4実施例では、カバー12をボック
ス本体11に被せると、切欠12fがロック部11iの
縦枠部11i−1に嵌合し、左右一対の突起爪12b,
12bが横枠部11i−2を外側に撓ませて乗り越え、
その下面に係止する。
【0032】図7は第5実施例のロック構造であり、第
5実施例のカバー12の切欠12fを右側に広げて、右
側の突起爪12bを無くしたものである。この第6実施
例では、ボックス本体11のロック部11iの横枠部1
1i−2の右側をプッシュすると(矢印P参照)、横枠
部11i−2が傾いてロック係止部12bをロック解除
することができる。
【0033】図8は参考例のロック構造であり、カバー
12のロック係止部は左右一対の突起爪12b,12b
の両側の外周壁12aに切欠12f,12fを形成して
いる。一方、ボックス本体11の外周壁11aに、第3
実施例と同様な略U字状で外向き水平方向に立ち上がっ
たロック部11hを形成している。上記ロック部11h
は両側枠部11h−1と、外側連結部11h−2とから
なり、図8(C)に示すように、外側連結部11h−2
の内面がカバー外周壁12aに接する押え部となり、そ
の下面が突起爪12b,12bの上面に係止する突起爪
係止部となる。
【0034】図9は参考例のロック構造であり、カバー
12の外周壁12aより、略逆U字状で下向きに立ち下
がったロック係止部12gを突設し、その両側縦枠部1
2g−1の下端に横向き突出する突起爪12g−2を形
成している。一方、ボックス本体11の外周壁11a
に、略U字状で外向きに水平方向に立ち上がったロック
部11h’を形成している。該ロック部11h’は両側
枠部11h’−1より横方向に広がったフランジ部11
h’−3を設け、該フランジ部11h’−3をカバー外
周壁12aの下端面に接して保持するように設定してい
る。外側連結部11h’−2の内面は上記両側縦枠部1
2g−1に接する押え部となり、該外側連結部の両側と
外側壁11aとを連結する枠部11h’−4の下面が上
記突起爪12g−2の上面に係止する突起爪係止部とな
る。
【0035】上記参考例では、ボックス本体11の上部
にカバー12を被せるとき、ロック係止部12gの突起
爪12g−2がロック部11h’の両側枠部11h’−
1で内方にたわまされた後に、外側連結部11h’−2
の下面に復元力で落ち込むことにより、その下面で係止
されて、ボックス本体11にカバー12がロックされ
る。
【0036】図10も参考例のロック構造であり、図9
の参考例の構成に加えて、ボックス本体11のロック部
11h’の中央にリブ11jを形成している。この第9
実施例では、ボックス本体11の上部にカバー12を被
せたとき、ロック係止部12gの上端連結部12g−3
がリブ11jの上端に当接するので、カバー12の押し
込み過ぎを防止できる。なお、上記リブ11jは、図1
0(C)のように、ボックス本体11のロック部11
h’と一体化して、ロック部11h’を略逆E字状に形
成してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の電気接続箱のロック構造は、下記に列挙する効果を有
するものである。即ち、ボックス本体にカバー外周壁の
矯正部と突起爪係止部を一体に備えたロック部を形成す
る一方、該ロック部と係止するロック係止部をカバーに
形成したから、カバー側の外周壁をボックス本体の外周
壁に外嵌して被せるだけで、カバーの外周壁がロック部
で矯正されると同時にロック係止部が係止される。よっ
て、カバー外周壁にソリやヒケが発生しても、ボックス
本体のロック部で押えられるので、がたつかなくなり、
異音も発生しなくなると共に、ロック部に外周壁が乗り
上げることがなくなり、確実にボックス本体とカバーと
が固定出来る。
【0038】また、カバーの外周壁をボックスの外周壁
に外嵌させて上方から被せるだけで、カバー側のロック
係止部の突起爪がボックス側に設けたロック部に対して
撓みながら挿入して係止し、ワンタッチでボックスに対
してカバーをロック固定することが出来る。かつ、ボッ
クス本体のロック部に上記した如くカバー外周壁を矯正
する押え部を設けているため、ロックと同時にカバー外
周壁も押えられて矯正され、ロックがかかりやすくなる
とともに、ロックがかかった後もロックが外れる恐れは
ない。
【0039】上記のように、カバーのソリ、ヒケによる
変形がボックス側のロック部で矯正されるため、ソリや
ヒケに起因するロック不良がなくなる。よって、ロック
部とロック係止部を大型化して係止の掛かり代を確保す
る配慮が不要となり、成形金型が小型化してコストダウ
ンになると共に、ロック部とロック係止部が小型化する
ので、ロック係止部にロック部を係止させるのに大きな
力が不要となり、ロック作業性が良くなる。
【0040】さらに、カバーの外周壁の乗り上げがない
ので、カバーを強い力で短時間にボックス本体の上部に
押し込みながら被せることができ、被せ作業性も良くな
る。また、メンテナンス等でボックス本体からカバーを
外すときには、カバーの外方にドライバーをロック部の
テーパ面に沿って差し込むと、ロック部のロック片を係
止部から外せるので、ロック解除作業が容易になる。よ
って、ロック解除操作用スペースも不要となり、電気接
続箱(リレーボックス)が狭いスペースに搭載された場
合でも問題がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のロック構造を備えたボックス本
体とカバーの被せ前の斜視図である。
【図2】 第1実施例のロック構造であり、(A)はカ
バーのロック係止部の斜視図、(B)はボックス本体の
ロック部の斜視図、(C)はロック部とロック係止部の
ロック状態の断面図、(D)はロック解除操作の斜視図
である。
【図3】 第2実施例のロック構造であり、(A)はカ
バーのロック係止部の斜視図、(B)はボックス本体の
ロック部の斜視図、(C)はロック部とロック係止部の
ロック状態の断面図である。
【図4】 参考例のロック構造であり、(A)はカバー
のロック係止部の斜視図、(B)はボックス本体のロッ
ク部の斜視図、(C)はロック部とロック係止部のロッ
ク状態の断面図である。
【図5】 第3実施例のロック構造であり、(A)はカ
バーのロック係止部の斜視図、(B)はボックス本体の
ロック部の斜視図、(C)はロック部とロック係止部の
ロック状態の断面図である。
【図6】 第4実施例のロック構造であり、(A)はカ
バーのロック係止部の斜視図、(B)はボックス本体の
ロック部の斜視図、(C)はロック部とロック係止部の
ロック状態の斜視図である。
【図7】 第5実施例のロック構造であり、(A)はカ
バーのロック係止部の斜視図、(B)はボックス本体の
ロック部の斜視図、(C)はロック部とロック係止部の
ロック状態の斜視図である。
【図8】 参考例のロック構造であり、(A)はカバー
のロック係止部の斜視図、(B)はボックス本体のロッ
ク部の斜視図、(C)はロック部とロック係止部のロッ
ク状態の斜視図である。
【図9】 参考例のロック構造であり、(A)はカバー
のロック係止部の斜視図、(B)はボックス本体のロッ
ク部の斜視図、(C)はロック部とロック係止部のロッ
ク状態の斜視図である。
【図10】 参考例のロック構造であり、(A)はカバ
ーのロック係止部の斜視図、(B)はボックス本体のロ
ック部の斜視図、(C)はボックス本体のロック部の変
形例の斜視図、(D)はロック部とロック係止部のロッ
ク状態の斜視図である。
【図11】 従来のロック構造を備えたリレーボックス
であり、(A)はボックス本体とカバーの被せ前の斜視
図、(B)は被せ後の斜視図である。
【図12】 (A)はカバーにソリが発生した断面図、
(B)はカバーの外周壁が乗り上げた状態の断面図であ
る。
【図13】 自動車のエンジンルームの概略斜視図であ
る。
【符号の説明】
R/B リレーボックス 11 ボックス本体 11a 外周壁 11b,11g,11h,11i ロック部 11f テーパ面 12 カバー 12a 外周壁 12b,12e−2,12g−2 突起爪 12e,12g ロック係止部 12f 切欠 13 ドライバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−118416(JP,U) 実開 平5−51753(JP,U) 実開 昭63−1748(JP,U) 実開 昭57−125580(JP,U) 実開 昭61−107753(JP,U) 実公 昭59−18826(JP,Y2) 実公 昭54−5296(JP,Y2) 実公 昭58−56200(JP,Y2) 実公 昭60−25406(JP,Y2) 実公 平4−33250(JP,Y2) 実公 平4−54930(JP,Y2) 実公 昭48−20244(JP,Y1) 実公 昭13−3678(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/08 - 3/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボックス本体の上部にカバーを被せる電
    気接続箱において、 上記カバーの外周壁より三角状に突出した突起爪からな
    るロック係止部を設ける一方、 上記ボックス本体の外周壁より、左右一対の縦枠部と上
    部連結部を備えた略逆U字状で上向きに立ち上がった形
    状のロック部を設け、上記上部連結部を係止爪係止部と
    して、その下面で上記カバーの係止爪を係止していると
    共に、縦枠部をカバー外周壁の外面側に接する押さえ部
    とし、 上記ボックス本体の外周壁とロック部の間にカバーのロ
    ック係止部が上方から挿入され、上記突起爪が突起爪係
    止部により係止されると共にカバー外周壁が押え部に矯
    正保持される構成としていることを特徴とする電気接続
    箱のロック構造。
  2. 【請求項2】 ボックス本体の上部にカバーを被せる電
    気接続箱において、 上記カバーの外周壁より三角状に突出した突起爪と、そ
    の側方の外周壁に切欠を備えたロック係止部を設ける一
    方、 上記ボックス本体の外周壁より、縦枠部と横枠部を備え
    た略T字状で外向き水平方向に立ち上がった形状のロッ
    ク部を設け、上記カバーの切欠をT字状の縦枠部に通し
    て、横枠部の内面でカバー外周壁を押えて押え部とする
    と共に下面で突起爪を押えて突起爪係止部とし、 上記ボックス本体の外周壁とロック部の間にカバーのロ
    ック係止部が上方から挿入され、上記突起爪が突起爪係
    止部により係止されると共にカバー外周壁が押え部に矯
    正保持される構成としていることを特徴とする電気接続
    箱のロック構造。
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