JP2000032628A - 樹脂成型品のロック構造 - Google Patents
樹脂成型品のロック構造Info
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- JP2000032628A JP2000032628A JP10194465A JP19446598A JP2000032628A JP 2000032628 A JP2000032628 A JP 2000032628A JP 10194465 A JP10194465 A JP 10194465A JP 19446598 A JP19446598 A JP 19446598A JP 2000032628 A JP2000032628 A JP 2000032628A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 樹脂成型品のロック構造の小型化を図る。
【解決手段】 蓋体１２の重合壁１２ｂの一部を蓋体１
２の内方へ窪ませて挿入壁１３ａを形成すると共に、係
止突起１３ｅを突設し、受け入れ部１４側壁に下端を支
持させて上端の自由端側に可撓性を持たせた撓み片１４
ａを一体形成する。その内面に対向する側壁１１ｂの一
部を上記挿入壁１３ａの内方への窪み分に対応して内方
へ窪ませて逃がし面１４ｃを形成し、該逃がし面１４ｃ
と撓み片１４ａの内面との間に挿入空間１４ｄを設け
る。該挿入空間１４ｄに上記挿入壁１３ａが挿入された
蓋体１２の外嵌状態において上記係止突起１３ｅに係止
する係止段部１４ｅを上記撓み片１４の下縁側に形成す
る一方、上記撓み片の外面を蓋体の重合壁の外面と面一
となるようにしている。
２の内方へ窪ませて挿入壁１３ａを形成すると共に、係
止突起１３ｅを突設し、受け入れ部１４側壁に下端を支
持させて上端の自由端側に可撓性を持たせた撓み片１４
ａを一体形成する。その内面に対向する側壁１１ｂの一
部を上記挿入壁１３ａの内方への窪み分に対応して内方
へ窪ませて逃がし面１４ｃを形成し、該逃がし面１４ｃ
と撓み片１４ａの内面との間に挿入空間１４ｄを設け
る。該挿入空間１４ｄに上記挿入壁１３ａが挿入された
蓋体１２の外嵌状態において上記係止突起１３ｅに係止
する係止段部１４ｅを上記撓み片１４の下縁側に形成す
る一方、上記撓み片の外面を蓋体の重合壁の外面と面一
となるようにしている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂成型品のロッ
ク構造に関し、詳しくは、本体の上部開口に蓋体を外嵌
して相互の部材を可撓性のロック手段によりロックする
場合、ロック手段の出っ張りをなくして小型化を図るよ
うにするものである。
ク構造に関し、詳しくは、本体の上部開口に蓋体を外嵌
して相互の部材を可撓性のロック手段によりロックする
場合、ロック手段の出っ張りをなくして小型化を図るよ
うにするものである。
【０００２】
【従来の技術】樹脂成型品は、一例として自動車用ワイ
ヤハーネスを保護する樋状のプロテクタや、ワイヤハー
ネスを分岐接続したり電気部品との接続を行う電気接続
箱のケース等として利用されている。この樹脂成型品
は、本体と該本体の上部開口を覆う蓋体からなり、両者
は樹脂の弾性撓みを利用したロック構造により嵌合後に
係止される。
ヤハーネスを保護する樋状のプロテクタや、ワイヤハー
ネスを分岐接続したり電気部品との接続を行う電気接続
箱のケース等として利用されている。この樹脂成型品
は、本体と該本体の上部開口を覆う蓋体からなり、両者
は樹脂の弾性撓みを利用したロック構造により嵌合後に
係止される。
【０００３】上記樹脂成型品のロック構造としては、特
開平８−２９６６２１号公報に記載されているものが知
られている。このロック構造は、図７に示すように、本
体１と蓋体２よりなり、該蓋体２には、係合突起３ａを
突設した挿入片３ｂが備えられ、該挿入片３ｂの両側部
に形成された切り込み３ｃにより片持ちとされた弾性片
３を有している。また、この弾性片３の自由端が可撓変
位可能なように切欠部３ｄが設けられている。一方、本
体１には、挿入片３ｂを係止する係止面４ａを備えた枠
壁部４ｂと側壁部の一部とにより挿入片挿通孔４ｃを形
成する挿入係合部４が突設されている。そして、本体１
に蓋体２を被せると同時に弾性片３を挿入係合部４に挿
通することで、弾性片３が弾性変位して係合突起３ａが
係止面４ａに係合することで蓋体２がロックされるよう
になっている。
開平８−２９６６２１号公報に記載されているものが知
られている。このロック構造は、図７に示すように、本
体１と蓋体２よりなり、該蓋体２には、係合突起３ａを
突設した挿入片３ｂが備えられ、該挿入片３ｂの両側部
に形成された切り込み３ｃにより片持ちとされた弾性片
３を有している。また、この弾性片３の自由端が可撓変
位可能なように切欠部３ｄが設けられている。一方、本
体１には、挿入片３ｂを係止する係止面４ａを備えた枠
壁部４ｂと側壁部の一部とにより挿入片挿通孔４ｃを形
成する挿入係合部４が突設されている。そして、本体１
に蓋体２を被せると同時に弾性片３を挿入係合部４に挿
通することで、弾性片３が弾性変位して係合突起３ａが
係止面４ａに係合することで蓋体２がロックされるよう
になっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ロ
ック構造では、弾性片３を受け入れるための挿入係合部
４の厚み分が外方へ出っ張った状態となるため、樹脂成
型品の取付部位によっては、この出っ張りが障害となる
ため、取付スペースの増大を余儀なくされ、また、異物
との接触によりロック部分の破損の可能性もある。さら
に、上記ロック構造では、弾性片３の可撓領域である切
欠部３ｄの存在により、本体１内への水、ゴミ等の進入
を許すこととなる。
ック構造では、弾性片３を受け入れるための挿入係合部
４の厚み分が外方へ出っ張った状態となるため、樹脂成
型品の取付部位によっては、この出っ張りが障害となる
ため、取付スペースの増大を余儀なくされ、また、異物
との接触によりロック部分の破損の可能性もある。さら
に、上記ロック構造では、弾性片３の可撓領域である切
欠部３ｄの存在により、本体１内への水、ゴミ等の進入
を許すこととなる。
【０００５】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、樹脂成型品の本体に蓋体を外嵌した状態におい
て、ロック手段の確実な係止力を維持しつつ、ロック手
段が蓋体の外面から突出しないようにして樹脂成型品の
取付スペースの狭小化を図ることを課題としている。
ので、樹脂成型品の本体に蓋体を外嵌した状態におい
て、ロック手段の確実な係止力を維持しつつ、ロック手
段が蓋体の外面から突出しないようにして樹脂成型品の
取付スペースの狭小化を図ることを課題としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、請求項１で、底壁から立設した側壁を有
する本体と、天板から垂下した重合壁を有する蓋体とか
ら成る樹脂成型品を、上記本体の上部開口に上記蓋体を
外嵌して、上記側壁と重合壁との間に設けたロック手段
によって係止するようにした樹脂成型品のロック構造で
あって、上記ロック手段は、上記蓋体の重合壁に設けた
差し込み部と、上記本体の側壁に設けた受け入れ部とか
ら成り、上記差し込み部は、重合壁の一部を蓋体の内方
へ窪ませて挿入壁を形成すると共に、該挿入壁上に係止
突起を突設し、上記受け入れ部は、側壁に下端を支持さ
せて上端の自由端側に可撓性を持たせた撓み片を一体形
成すると共に、該撓み片の内面に対向する側壁の一部を
上記挿入壁の内方への窪み分に対応して内方へ窪ませて
逃がし面を形成し、該逃がし面と撓み片の内面との間に
上記挿入壁を挿入可能な挿入空間を設け、上記挿入空間
に上記挿入壁が挿入された蓋体の外嵌状態において上記
係止突起に係止する係止段部を上記撓み片の下縁側に形
成する一方、上記撓み片の外面を蓋体の重合壁の外面と
面一となるように設定したことを特徴とする樹脂成型品
のロック構造を提供している。
め、本発明は、請求項１で、底壁から立設した側壁を有
する本体と、天板から垂下した重合壁を有する蓋体とか
ら成る樹脂成型品を、上記本体の上部開口に上記蓋体を
外嵌して、上記側壁と重合壁との間に設けたロック手段
によって係止するようにした樹脂成型品のロック構造で
あって、上記ロック手段は、上記蓋体の重合壁に設けた
差し込み部と、上記本体の側壁に設けた受け入れ部とか
ら成り、上記差し込み部は、重合壁の一部を蓋体の内方
へ窪ませて挿入壁を形成すると共に、該挿入壁上に係止
突起を突設し、上記受け入れ部は、側壁に下端を支持さ
せて上端の自由端側に可撓性を持たせた撓み片を一体形
成すると共に、該撓み片の内面に対向する側壁の一部を
上記挿入壁の内方への窪み分に対応して内方へ窪ませて
逃がし面を形成し、該逃がし面と撓み片の内面との間に
上記挿入壁を挿入可能な挿入空間を設け、上記挿入空間
に上記挿入壁が挿入された蓋体の外嵌状態において上記
係止突起に係止する係止段部を上記撓み片の下縁側に形
成する一方、上記撓み片の外面を蓋体の重合壁の外面と
面一となるように設定したことを特徴とする樹脂成型品
のロック構造を提供している。
【０００７】上記構成によれば、本体に蓋体を外嵌する
と、本体の受け入れ部の挿入空間に蓋体の差し込み部の
挿入壁が挿入される。そして、挿入壁に突設した係止突
起が挿入される過程で、受け入れ部の撓み片が外方へ撓
み変形してその挿入が許容され、撓み片の下縁の係止段
部に係止突起が係合することで蓋体を外嵌状態でロック
することができる。蓋体の外嵌ロック状態では、蓋体の
挿入壁が内方へ窪ませてあることと、本体の側壁に挿入
壁の窪み分に対応する逃がし面が形成され、蓋体の重合
壁の外面と、本体の撓み片の外面とが面一となるよう設
定されているため、ロック手段を構成する部材の出っ張
りがなく、樹脂成型品全体の取付スペースを狭小化する
ことができる。
と、本体の受け入れ部の挿入空間に蓋体の差し込み部の
挿入壁が挿入される。そして、挿入壁に突設した係止突
起が挿入される過程で、受け入れ部の撓み片が外方へ撓
み変形してその挿入が許容され、撓み片の下縁の係止段
部に係止突起が係合することで蓋体を外嵌状態でロック
することができる。蓋体の外嵌ロック状態では、蓋体の
挿入壁が内方へ窪ませてあることと、本体の側壁に挿入
壁の窪み分に対応する逃がし面が形成され、蓋体の重合
壁の外面と、本体の撓み片の外面とが面一となるよう設
定されているため、ロック手段を構成する部材の出っ張
りがなく、樹脂成型品全体の取付スペースを狭小化する
ことができる。
【０００８】上記撓み片の上端縁は、側壁の上端縁より
上方に延出され、本体への蓋体の外嵌状態において天板
の外面と面一となる延出位置に設定するのが好ましい
（請求項２）。このようにすれば、撓み片を上下長さ方
向の寸法を確保できるため、上端部が撓み易くなり、蓋
体の取り外しの際に撓み片を係止解除方向へ容易に撓ま
せることができる。また、撓み片が天板の外面と面一と
なっているため、異物の引っ掛かりを防止でき、撓み片
が不意に解除方向へ撓まされることもない。
上方に延出され、本体への蓋体の外嵌状態において天板
の外面と面一となる延出位置に設定するのが好ましい
（請求項２）。このようにすれば、撓み片を上下長さ方
向の寸法を確保できるため、上端部が撓み易くなり、蓋
体の取り外しの際に撓み片を係止解除方向へ容易に撓ま
せることができる。また、撓み片が天板の外面と面一と
なっているため、異物の引っ掛かりを防止でき、撓み片
が不意に解除方向へ撓まされることもない。
【０００９】上記撓み片の上端部内面に係止解除用工具
が挿入される凹溝部を形成してもよい（請求項３）。凹
溝部にマイナスドライバー等の先端扁平な係止解除用工
具を挿入してこじることで容易にロック手段の係止を解
除することができる。
が挿入される凹溝部を形成してもよい（請求項３）。凹
溝部にマイナスドライバー等の先端扁平な係止解除用工
具を挿入してこじることで容易にロック手段の係止を解
除することができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図１乃至図６はワイヤハーネス用プ
ロテクタとして使用される樋状の樹脂成型品に適用され
ロック構造の実施形態を示し、樹脂成型品１０は底壁１
１ａの両端から立設した側壁１１ｂを有する本体１１
と、該本体１１の上部開口１１ｃを覆うための天板１２
ａと該天板１２ａの両端から垂下した重合壁１２ｂを有
する蓋体１２とから成っている。該蓋体１２は、重合壁
１２ｂが本体１の側壁１１ｂの上端外面に重合するよう
にして外嵌され、外嵌状態において上記側壁１１ｂの受
け入れ部１３と、重合壁１２ｂの差し込み部１４から成
るロック手段１５により係止するようにしている。
参照して説明する。図１乃至図６はワイヤハーネス用プ
ロテクタとして使用される樋状の樹脂成型品に適用され
ロック構造の実施形態を示し、樹脂成型品１０は底壁１
１ａの両端から立設した側壁１１ｂを有する本体１１
と、該本体１１の上部開口１１ｃを覆うための天板１２
ａと該天板１２ａの両端から垂下した重合壁１２ｂを有
する蓋体１２とから成っている。該蓋体１２は、重合壁
１２ｂが本体１の側壁１１ｂの上端外面に重合するよう
にして外嵌され、外嵌状態において上記側壁１１ｂの受
け入れ部１３と、重合壁１２ｂの差し込み部１４から成
るロック手段１５により係止するようにしている。
【００１１】上記差し込み部１３は、図２（Ａ）、図３
（Ａ）、図４（Ａ）に示すように、ロックすべき位置に
対応して重合壁１２ｂの一部を厚み方向内方へ台形状に
窪ませて挿入壁１３ａを形成している。該挿入壁１３ａ
における重合壁１２ｂに並行する平面部１３ｂの下端部
には、重合壁１２ｂの下端縁より若干突出させた先細り
テーパー状の案内部１３ｃを形成している。また、上記
挿入壁１３aの平面部１３ｂ上には、板厚方向外方に突
出し、下端方へ至るに従い平面部１３ｂと面一になるよ
うに傾斜した案内傾斜面１３ｄを有する係止突起１３ｅ
を突設している。
（Ａ）、図４（Ａ）に示すように、ロックすべき位置に
対応して重合壁１２ｂの一部を厚み方向内方へ台形状に
窪ませて挿入壁１３ａを形成している。該挿入壁１３ａ
における重合壁１２ｂに並行する平面部１３ｂの下端部
には、重合壁１２ｂの下端縁より若干突出させた先細り
テーパー状の案内部１３ｃを形成している。また、上記
挿入壁１３aの平面部１３ｂ上には、板厚方向外方に突
出し、下端方へ至るに従い平面部１３ｂと面一になるよ
うに傾斜した案内傾斜面１３ｄを有する係止突起１３ｅ
を突設している。
【００１２】上記受け入れ部１４は、図２（Ｂ）、図３
（Ｂ）、図４（Ｂ）に示すように、上記差し込み部１３
に対応して側壁１１ｂに設けられ、側壁１１ｂの壁面に
並行する板状の撓み片１４ａを下端側の幅方向２点を支
持部１４ｂとして一体的に形成し、上端を自由端として
可撓性を持たせている。撓み片１４ａの内面に対向する
側壁１１ｂには、一部を上記挿入壁１３ａの内面側の内
方への窪み形状に対応して同様に内方へ台形状に窪ませ
た逃がし面１４ｃを形成している。一方、撓み片１４ａ
の内面も同様に、挿入壁１３ａの外面形状に対応する台
形状に形成し、本体１１に対する蓋体１２の外嵌状態に
おいて撓み片１４ａの外面が重合壁１２ｂの外面と面一
となるように設定している。また、上記逃がし面１４ｃ
と撓み片１４ａの内面との間の間隔は、上記挿入壁１３
ａの断面形状の厚みに対応して該挿入壁１３ａを挿入可
能な挿入空間１４ｄとしている。
（Ｂ）、図４（Ｂ）に示すように、上記差し込み部１３
に対応して側壁１１ｂに設けられ、側壁１１ｂの壁面に
並行する板状の撓み片１４ａを下端側の幅方向２点を支
持部１４ｂとして一体的に形成し、上端を自由端として
可撓性を持たせている。撓み片１４ａの内面に対向する
側壁１１ｂには、一部を上記挿入壁１３ａの内面側の内
方への窪み形状に対応して同様に内方へ台形状に窪ませ
た逃がし面１４ｃを形成している。一方、撓み片１４ａ
の内面も同様に、挿入壁１３ａの外面形状に対応する台
形状に形成し、本体１１に対する蓋体１２の外嵌状態に
おいて撓み片１４ａの外面が重合壁１２ｂの外面と面一
となるように設定している。また、上記逃がし面１４ｃ
と撓み片１４ａの内面との間の間隔は、上記挿入壁１３
ａの断面形状の厚みに対応して該挿入壁１３ａを挿入可
能な挿入空間１４ｄとしている。
【００１３】上記撓み片１４ａの中央下縁側には、下方
から台形状に切り欠いて係止段部１４ｅを形成してい
る。該係止段部１４ｅは、本体１１に対する蓋体１２の
外嵌状態において上記挿入空間１４ｄに挿入壁１３ａが
挿入された時点で、係止突起１３ｅが係止する高さ位置
に形成している。
から台形状に切り欠いて係止段部１４ｅを形成してい
る。該係止段部１４ｅは、本体１１に対する蓋体１２の
外嵌状態において上記挿入空間１４ｄに挿入壁１３ａが
挿入された時点で、係止突起１３ｅが係止する高さ位置
に形成している。
【００１４】また上記撓み片１４ａの上端縁は、側壁１
１ｂの上端縁より上方に延出され、本体１１への蓋体１
２の外嵌状態において天板１２ａの外面と面一となる延
出位置に設定している。このようにすれば、撓み片１４
ａを上下長さ方向の寸法を確保できるため、上端部が撓
み易くなり、蓋体１２２の取り外しの際に撓み片１４ａ
を係止解除方向である外側へ容易に撓ませることができ
る。さらに、上記撓み片１４ａの上端部内面に係止解除
用工具が挿入される凹溝部１４ｆを形成している。
１ｂの上端縁より上方に延出され、本体１１への蓋体１
２の外嵌状態において天板１２ａの外面と面一となる延
出位置に設定している。このようにすれば、撓み片１４
ａを上下長さ方向の寸法を確保できるため、上端部が撓
み易くなり、蓋体１２２の取り外しの際に撓み片１４ａ
を係止解除方向である外側へ容易に撓ませることができ
る。さらに、上記撓み片１４ａの上端部内面に係止解除
用工具が挿入される凹溝部１４ｆを形成している。
【００１５】上記構成からなる樹脂成型品を組み付けて
ロックするには、図５（Ａ）に示すように、本体１１の
上部開口１１ｃを覆うようにして蓋体１２を近づけ、差
し込み部１３の挿入壁１３ａ下端の案内斜面１３ｄを受
け入れ部１４の挿入空間１４ｄに挿入する。次いで、蓋
体１２を下方へ押圧すると、撓み片１４ａが係止突起１
３ｅの通過に伴なって外方へ弾性的に撓み変形する。さ
らに蓋体１２を押圧すると、図５（Ｂ）に示すように、
係止突起１３ｅが係止段部１４ｅに係合すると同時に、
撓み片１４ａが弾性復帰してその係合状態が維持され
る。
ロックするには、図５（Ａ）に示すように、本体１１の
上部開口１１ｃを覆うようにして蓋体１２を近づけ、差
し込み部１３の挿入壁１３ａ下端の案内斜面１３ｄを受
け入れ部１４の挿入空間１４ｄに挿入する。次いで、蓋
体１２を下方へ押圧すると、撓み片１４ａが係止突起１
３ｅの通過に伴なって外方へ弾性的に撓み変形する。さ
らに蓋体１２を押圧すると、図５（Ｂ）に示すように、
係止突起１３ｅが係止段部１４ｅに係合すると同時に、
撓み片１４ａが弾性復帰してその係合状態が維持され
る。
【００１６】上記本体１１に蓋体１２を外嵌してロック
手段１５により係合した状態では、図６（Ａ）（Ｂ）に
示すように、蓋体１２の重合壁１２ｂ外面と本体の撓み
片１４ａ外面とが面一の状態となり、同時に撓み片１４
ａの上端縁が天板１２ａの外面と面一の状態となる。従
って、ロック手段１５を構成する部材は重合壁１２ｂも
しくは天板１２ａから突出することなく、小型化を図る
ことができると共に、異物の引っ掛かりを未然に防止す
ることができる。さらに重合壁１２ｂの下端縁は撓み片
１４ａの支持部１４ｂの上面に当接した状態となり、撓
み片１４ａへの引っ掛かりにより不意に撓み片１４ａが
係止解除方向に撓まされるのが防止される。
手段１５により係合した状態では、図６（Ａ）（Ｂ）に
示すように、蓋体１２の重合壁１２ｂ外面と本体の撓み
片１４ａ外面とが面一の状態となり、同時に撓み片１４
ａの上端縁が天板１２ａの外面と面一の状態となる。従
って、ロック手段１５を構成する部材は重合壁１２ｂも
しくは天板１２ａから突出することなく、小型化を図る
ことができると共に、異物の引っ掛かりを未然に防止す
ることができる。さらに重合壁１２ｂの下端縁は撓み片
１４ａの支持部１４ｂの上面に当接した状態となり、撓
み片１４ａへの引っ掛かりにより不意に撓み片１４ａが
係止解除方向に撓まされるのが防止される。
【００１７】また、図５（Ｂ）の組み付け状態から蓋体
１２を外すには、撓み片１４ａ上端部の凹溝部１４ｆに
係止解除用の工具を挿入して、こじり操作することで撓
み片１４ａを係止突起１３ｅとの係止解除方向に容易に
撓ませることができ、この操作によりロック手段１５の
係止状態を解除して本体１１から蓋体１２を取り外すこ
とができる。
１２を外すには、撓み片１４ａ上端部の凹溝部１４ｆに
係止解除用の工具を挿入して、こじり操作することで撓
み片１４ａを係止突起１３ｅとの係止解除方向に容易に
撓ませることができ、この操作によりロック手段１５の
係止状態を解除して本体１１から蓋体１２を取り外すこ
とができる。
【００１８】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の樹脂成型品のロック構造によれば、本体に対する蓋体
の外嵌ロック状態では、蓋体の重合壁の外面と、本体の
撓み片の外面とが面一となるため、ロック手段を構成す
る部材の出っ張りがなく、樹脂成型品の小型化を図るこ
とができる。よって樹脂成型品全体の取付スペースを狭
小化することができる。また、ロック手段は本体の側壁
または蓋体の重合壁に切り込み等を要することなく構成
されるので、蓋体外嵌状態において隙間等がなく、本体
内への水もしくはゴミの浸入を防止することができる。
の樹脂成型品のロック構造によれば、本体に対する蓋体
の外嵌ロック状態では、蓋体の重合壁の外面と、本体の
撓み片の外面とが面一となるため、ロック手段を構成す
る部材の出っ張りがなく、樹脂成型品の小型化を図るこ
とができる。よって樹脂成型品全体の取付スペースを狭
小化することができる。また、ロック手段は本体の側壁
または蓋体の重合壁に切り込み等を要することなく構成
されるので、蓋体外嵌状態において隙間等がなく、本体
内への水もしくはゴミの浸入を防止することができる。
【図１】 本発明における樹脂成型品のロック構造の斜
視図である。
視図である。
【図２】 （Ａ）は蓋体の正面図、（Ｂ）は本体の正面
図である。
図である。
【図３】 （Ａ）は蓋体の平面図、（Ｂ）は本体の平面
図である。
図である。
【図４】 （Ａ）は蓋体の断面図、（Ｂ）は本体の断面
図である。
図である。
【図５】 （Ａ）は本体への蓋体の外嵌途中の断面図、
（Ｂ）は同上外嵌ロック後の断面図である。
（Ｂ）は同上外嵌ロック後の断面図である。
【図６】 （Ａ）は本体への蓋体の外嵌ロック状態の平
面図、（Ｂ）は同上正面図である。
面図、（Ｂ）は同上正面図である。
【図７】 従来例を示す図である。
１０ 樹脂成型品 １１ 本体 １１ａ 底壁 １１ｂ 側壁 １１ｃ 上部開口 １２ 蓋体 １２ａ 天板 １２ｂ 重合壁 １３ 差し込み部 １３ａ 挿入壁 １３ｅ 係止突起 １４ 受け入れ部 １４ａ 撓み片 １４ｃ 逃がし面 １４ｄ 挿入空間 １４ｅ 係止段部 １４ｆ 凹溝部 １５ ロック手段
Claims (3)
- 【請求項１】 底壁から立設した側壁を有する本体と、
天板から垂下した重合壁を有する蓋体とから成る樹脂成
型品を、上記本体の上部開口に上記蓋体を外嵌して、上
記側壁と重合壁との間に設けたロック手段によって係止
するようにした樹脂成型品のロック構造であって、 上記ロック手段は、上記蓋体の重合壁に設けた差し込み
部と、上記本体の側壁に設けた受け入れ部とから成り、 上記差し込み部は、重合壁の一部を蓋体の内方へ窪ませ
て挿入壁を形成すると共に、該挿入壁上に係止突起を突
設し、 上記受け入れ部は、側壁に下端を支持させて上端の自由
端側に可撓性を持たせた撓み片を一体形成すると共に、
該撓み片の内面に対向する側壁の一部を上記挿入壁の内
方への窪み分に対応して内方へ窪ませて逃がし面を形成
し、該逃がし面と撓み片の内面との間に上記挿入壁を挿
入可能な挿入空間を設け、 上記挿入空間に上記挿入壁が挿入された蓋体の外嵌状態
において上記係止突起に係止する係止段部を上記撓み片
の下縁側に形成する一方、上記撓み片の外面を蓋体の重
合壁の外面と面一となるように設定したことを特徴とす
る樹脂成型品のロック構造。 - 【請求項２】 上記撓み片の上端縁は、側壁の上端縁よ
り上方に延出され、本体への蓋体の外嵌状態において天
板の外面と面一となる延出位置に設定している請求項１
の樹脂成型品のロック構造。 - 【請求項３】 上記撓み片の上端部内面に係止解除用工
具が挿入される凹溝部を形成している請求項１または請
求項２の樹脂成型品のロック構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10194465A JP2000032628A (ja) | 1998-07-09 | 1998-07-09 | 樹脂成型品のロック構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10194465A JP2000032628A (ja) | 1998-07-09 | 1998-07-09 | 樹脂成型品のロック構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000032628A true JP2000032628A (ja) | 2000-01-28 |
Family
ID=16325019
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10194465A Withdrawn JP2000032628A (ja) | 1998-07-09 | 1998-07-09 | 樹脂成型品のロック構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000032628A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1998
- 1998-07-09 JP JP10194465A patent/JP2000032628A/ja not_active Withdrawn
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