JP2005064080A - 半導体素子及びその製造方法 - Google Patents

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竜介 中崎
Nobumitsu Yamanaka
信光 山中
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成明 池田
Tomoshi Arakawa
智志 荒川
Akihiko Kasukawa
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Abstract

【課題】
FeドープInP層を用いた電流閉じ込め構造は、従来のp/n/p電流閉じ込め構造に対して、寄生容量を低減する効果には優れているものの、電流のブロッキング特性に劣るという問題が生じることがあった。
【解決手段】
DFBレーザ1の積層構造のうち、上部クラッド層16、回折格子14、上部SCH層13、MQW活性層12、下部SCH層10、及び下部クラッド層8の上部は、メサストライプを形成している。メサストライプは、順次成長させた、高抵抗のFeドープInP層28、及びn型InP層29で埋め込まれ、横方向の電流閉じ込め構造が形成されている。また、より寄生容量を減らすことを目的として、高抵抗のFeドープInP層28、及びn型InP層29により形成された電流ブロック層にはトレンチが形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体素子及びその成長方法に関するものである。
伝送容量の大容量化の要求に伴い、光ファイバ通信網における波長分割多重(Wavelength Division Multiplex;以下WDMという)システムが導入されている。波長分割多重システムにおける送信用信号光源は、半導体レーザ素子と半導体レーザ素子から発振された光を変調する変調手段によって構成される。半導体レーザ素子としては、その用途から単一波長発振可能であることが好ましく、分布帰還型半導体レーザ(Distributed Feedback Laser;以下DFBレーザという)などが用いられる。
ここで図7を参照して、DFBレーザの構成を説明する。
DFBレーザ214は、n型InPからなる半導体基板212上に、n型InPからなる下部クラッド層218、下部分離光閉込め層(Separate Confinement Heterostructure;以下SCH層という)220、多重量子井戸(Multiple Quantum Well;以下MQWという)活性層222、上部SCH層223、回折格子224、p型InPからなる上部クラッド層226、p型InPからなる再成長クラッド層227、及びコンタクト層228からなる積層構造を備えており、前記コンタクト層228上にはp側電極235を、前記半導体基板212の前記積層構造が形成されている側の裏面にはn側電極236を有している。
DFBレーザ214の積層構造のうち、上部クラッド層226、回折格子224、上部SCH層223、MQW活性層222、下部SCH層220、及び下部クラッド層218の上部は、メサストライプを形成している。前記メサストライプは、順次成長させた、高抵抗のFeドープInP層238、及びn型InP層239で埋め込まれている。FeドープInP層238及びn型InP層239は横方向の電流閉じ込め構造を形成している。高抵抗のFeドープInP層238は、電子トラップ層として働かせると同時に、寄生容量を低減するために設けられている。なお、前記FeドープInP層238は単層で形成されていても良いし、複数層で形成されていても良い。また、n型InP層239はホールストップ層として働かせるために設けている(例えば、特許文献1)。
特開2001−298240号公報
しかしながら、FeドープInP層を用いた電流閉じ込め構造は、従来のp/n/p電流閉じ込め構造に対して、寄生容量を低減する効果には優れているものの、電流のブロッキング特性に劣るという問題が生じることがあった。
そこで、発明者らがこの問題について検討したところ、以下の点を見いだした。すなわち、前記DFBレーザ214においては、前記FeドープInP層238及びn型InP層239での埋め込みが行い易いという理由のために、n型InP基板の(100)面上に、[011]面方向に延びる活性層を含むメサストライプを形成している。このような構造においては、FeドープInP層が該メサストライプの上端近傍において(111)B面方向へ成長し易いため、FeドープInP層上のn型InP層はメサストライプから離れた位置から成長を始めてしまうことが分かった。
つまり、
(1)n型InP層がメサストライプから離れていると、FeドープInP層とp型InPからなる再成長クラッド層との接触面積が大きくなって、Feとp型ドーパントである、例えばZnとが相互拡散してしまう。
(2)FeドープInP層とp型InPからなる再成長クラッド層の間にホールのブロッキング層であるn型InP層が介在しなくなる。
このような原因により、電流ブロッキング特性が劣化することを見いだした。
また、前述したFeドープInP層が該メサストライプの上端近傍において(111)B面方向へ成長は、寄生容量をより低減させようとしてFeドープInP層を厚くすればするほど顕著に現れる傾向がある。
そこで、本発明の目的は、寄生容量を低減させつつ、ブロッキング特性が良好である半導体素子及びその製造方法を提供することである。
上記目的を達成する第1の発明にかかる半導体素子は、第1の導電型を有するIII−V族化合物半導体基板上に、活性層を含むメサストライプを有し、該メサストライプの側面にFeまたはRuがドープされた高抵抗半導体により形成される第1層と第1の導電型を有する第2層を含む埋め込み層を有し、前記メサストライプと前記埋め込み層上には、第2の導電型を有する半導体層が設けられている半導体素子であって、第2埋め込み層は少なくともその一部が前記メサストライプから0.3μm以内の距離にあることを特徴としている。
また、上記目的を達成する第2の発明にかかる半導体素子の製造方法は、第1の導電型を有するIII−V族化合物半導体基板の(100)面上に、[011]面方向に延びる活性層を含むメサストライプを有し、該メサストライプの側面にFeまたはRuがドープされた高抵抗半導体により形成される第1層と第1の導電型を有する第2層を含む埋め込み層を有し、前記メサストライプと前記埋め込み層上には、第2の導電型を有する半導体層が設けられている半導体素子の製造方法において、前記第1埋め込み層のメサストライプ側面最上部近傍から延びる面の面方位が(111)B面であるうちは成長を抑制し、面方位が(11X)B面(X≧2)となった後に成長の抑制を中止することを特徴としている。
第1の発明にかかる半導体素子によれば、第2埋め込み層は少なくともその一部が前記メサストライプから0.3μm以内の距離にあるので、FeまたはRuとメサストライプ上に存在する第2の導電型を有する半導体層中に含まれるドーパント、例えば第2の導電型がn型であればSe、S、Siなどや第2の導電型がp型であればZn、Mg、Beなどとの相互拡散が抑制される。また、ホールのブロッキング特性は従来と同程度に確保される。すなわち、寄生容量の低減とブロッキング特性を同時に満足する半導体素子を得ることができる。
第1の発明に係る半導体素子には、半導体レーザ素子、半導体受光素子、変調器など、第1の導電型を有するIII−V族化合物半導体基板上に、活性層を含むメサストライプを有し、該メサストライプの側面にFeまたはRuがドープされた高抵抗半導体により形成される第1層と第1の導電型を有する第2層を含む埋め込み層を有し、前記メサストライプと前記埋め込み層上には、第2の導電型を有する半導体層が設けられていれば該当する。なお、前記メサストライプは、前記半導体基板の(100)面上に、[011]面方向に延びる活性層を含むことが好ましい。また、本願発明は寄生容量の低減が重要課題となる直接変調型のレーザ、変調器付レーザ等にはより有効である。
なお、ここで高抵抗とは、抵抗率が1×10Ωcm以上であることをいう。
また、上記半導体素子を同一基板上に集積させた半導体集積素子にも適用できる。具体的には、複数の半導体レーザ素子を集積させた半導体アレイ型素子、半導体レーザ素子と変調器を同一基板上に集積させた、例えば電界吸収型変調器付き分布帰還型半導体レーザ素子(EA−DFBレーザ素子)等にも有効である。
また、本発明は、前記第1層が(111)B面の半導体層と(11X)B面(X≧2)の半導体層を含むことによって良好な上記効果を得ることができる。
さらに、本発明は、前記埋め込み層が前記第2層上にアンドープ層を有することによって良好な上記効果を得ることができる。
なお、ここでアンドープ層とは、意図的にドーピングを行わない層であって、具体的にはその不純物濃度は5×1014〜1×1016cm−3程度であるものをいう。
本発明の好適な実施態様では、前記メサストライプと前記埋め込み層との間の少なくとも一部に拡散防止層を有することによって高抵抗半導体層にドープされたFeまたはRuとメサを形成する半導体層のドーパント、特にp型ドーパントとの相互拡散を防止するという効果を得ることができる。
また、本発明は、前記拡散防止層の膜厚が0.005〜0.3μmであることによって良好な上記効果を得ることができる。
さらに、本発明の好適な実施例では、前記各層を構成する半導体層がInP系半導体層であり、かつ第1の導電型はn型、第2の導電型はp型であって、前記拡散防止層は、少なくともFeドープInP層またはRuドープInP層、n型InP層及びアンドープInP層のうちの一層を含むことによって、より好適な上記効果を得ることができる。
また、前記拡散防止層を構成するn型InP層は活性層の側面には存在しないことが好適である。また、そのドーピング濃度は1×1016cm−3〜5×1018cm−3であることによって、より好適な上記効果を得ることができる。
また、前記拡散防止層を構成するFeドープInP層またはRuドープInP層のFeまたはRuドーピング濃度は1×1016cm−3〜1×1017cm−3であることによって、より好適な上記効果を得ることができる。
本発明は、Tl及びGa、In、Al、As、Pからなる群のうち少なくとも一つ同時に含む多重量子井戸層を有することによって、上記効果に加えて温度依存性を小さくすることができるという効果を得ることができる。
第2の発明にかかる半導体素子の製造方法によれば、第1埋め込み層のメサストライプ側面最上部近傍から延びる面の面方位が(111)B面であるうちは成長を抑制し、面方位が(11X)B面(X≧2)となった後に成長の抑制を中止するので、第2埋め込み層とメサストライプの距離を容易に制御することができ、故に、容易に寄生容量の低減とブロッキング特性を同時に満足する半導体素子を製造する製造方法を得ることができる。
以下に、図1〜3を参照し、本発明の実施例を具体的かつ説明する。
図1は実施例1のDFBレーザ1の構造を示す部分破断斜視図である。DFBレーザ1は、n型InPからなる半導体基板2上に、n型InPからなる下部クラッド層8、
InGaAsPからなる下部分離光閉込め層(Separate Confinement Heterostructure;以下SCH層という)10、InGaAsPからなる井戸層とInGaAsPからなる障壁層により構成される多重量子井戸(Multiple Quantum Well;以下MQWという)活性層12、InGaAsPからなる上部SCH層13、InGaAsPからなる回折格子14、p型InPからなる上部クラッド層16、p型InPからなる再成長クラッド層17、及びコンタクト層18を有する積層構造を備えており、前記コンタクト層18上にはp側電極25を、前記半導体基板2の前記積層構造が形成されている側の裏面にはn側電極26を有している。
DFBレーザ1の積層構造のうち、上部クラッド層16、回折格子14、上部SCH層13、MQW活性層12、下部SCH層10、及び下部クラッド層8の上部は、メサストライプを形成している。メサストライプは、順次成長させた、高抵抗のFeドープInP層28、及びn型InP層29で埋め込まれ、横方向の電流閉じ込め構造が形成されている。また、より寄生容量を減らすことを目的として、高抵抗のFeドープInP層28、及びn型InP層29により形成された電流ブロック層にはトレンチが形成されている。
図2は、図1のAの部分を拡大して模式化したものである。ここで、実施例1のDFBレーザはn型InP層29の上部とメサストライプの上部との距離tは0.2μmと0.3μmの2種類である。
実施例1に記載したDFBレーザ1について電流−光出力特性の測定を行った。その結果を図3に実線で示す。
また、比較例として実施例1と同じ構造のDFBレーザを実施例1と同じ方法で製造する。但し、実施例1で0.2μm及び0.3μmであった、n型InP層29の上部とメサストライプの上部との距離tは0.4μmとした。次いで、製造したDFBレーザについて実施例1のDFBレーザと同様な条件で電流−光出力特性の測定を行った。その結果を図3に破線で示す。
図3より明らかなように、実施例1のDFBレーザは、いずれもしきい値電流が10mA程度と低く、かつ最大光出力は35mW程度であるのに比べ、比較例のDFBレーザではしきい値電流は40mA程度と高く、かつ最大光出力は5mWであった。よって、実施例1のDFBレーザのように、n型InP層29の上部とメサストライプの上部との距離tは0.3μm以下とすることが好ましい。
図4は実施例2に係る変調器付きDFBレーザ40の構造を示す部分破断斜視図である。なお、実施例2のDFBレーザ1’は以下に述べるように埋め込み構造が異なる以外は実施例1のDFBレーザ1と同じであるため、対応する箇所に同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施例2では、前記DFBレーザ1’と集積させる変調器としては電界吸収型光変調器(Electro Absorption Modulator;以下EA変調器という)50を用いた。EA変調器50は、前記DFBレーザ1’と共通のn型InP基板2上に、n型InP下部クラッド層53、AlGaInAsからなる下部SCH層54、TlGaInAsからなる井戸層とAlGaInAsからなる障壁層により形成されるとMQW吸収層55、AlGaInAsからなる上部SCH層56、p型InP上部クラッド層57からなる積層構造を備えている。
EA変調器50の積層構造のうち、前記p型InP上部クラッド層57、上部SCH層56、MQW吸収層55、下部SCH層54、n型InP下部クラッド層53の上部は、メサストライプを形成している。DFBレーザ1’のメサストライプとEA変調器50のメサストライプは、厚さが0.1μmのアンドープInP層からなる拡散防止層30を介して、高抵抗のFeドープInP層28、n型InP層29、及びアンドープInP層31で埋め込まれ、横方向の電流閉じ込め構造が形成されている。また、容量低減のために、メサストライプに沿って積層構造をエッチングして、トレンチ32が形成されている。なお、図示の関係上、トレンチ32はメサストライプの片側だけに記載しているが、実際には両側に形成されている。
前記メサストライプ及びアンドープInP層31上には、EA変調器1’と共通のp型InP再成長クラッド層17、及びコンタクト層18(18’)が形成され、更にp側電極25(25’)を設けている。また、p側電極29とEA変調器1’のp側電極9との間には、EA変調器1’とDFBレーザ21の電流制御を独立に行うために、再成長クラッド層17の一部にまで達する分離溝33が形成されている。そしてn型InP半導体基板2の前記積層構造形成面とは他方の面にはn側電極26が設けてある。
なお、アンドープとは、1×1017cm−3未満のn型のキャリア濃度を有し、Si、Se、S、C、Sn、Te等の残留不純物を有するもの、又は1×1017cm−3未満のp型のキャリア濃度を有し、Cd、Zn、Be、Mg等の残留不純物を有するものをいう。
このように製造したEA変調器付きDFBレーザ40は、実施例1と同様に低しきい値電流、高光出力を達成することができた。さらに、EA変調器50の井戸層をTlを含む
TlGaInAsにより形成したので、EA変調器50の温度依存を0.04nm/℃にまで小さくすることができ、よって変調特性もよって、これまで温度変化にともない、EA活性層の波長が変化していたのに対し、温度依存がなくなることで、デチューニング量を一定に保つことができ、アンクールデバイスを容易に作製できるようになった。
以下に、図5及び図6を参照し、本発明の実施例を具体的かつ説明する。
図5(a)〜(d)、図6(e)〜(h)は実施例3のDFBレーザの製造方法についての概略説明図である。なお、実施例3において製造するDFBレーザ1の構造は、実施例1のDFBレーザ素子1と同じであるため、対応する箇所に同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施例3においては、まず図5(a)に示すように、n型InP基板2に上部InPクラッド層16の一部までの積層構造を通常行われている製造方法で形成した。次いで、回折格子形成層14’(厚さ20nmの1.5Q層)を積層した(図5(b))。ここで、DFBレーザ1上に発振波長が所望の波長になるよう決定した回折格子パターンを電子描画装置で描画させた後、回折格子形成層14’にドライエッチングを施し回折格子14を形成させ、回折格子14を埋め込むように所定の高さまで上部InPクラッド層16を積層させて回折格子領域を形成した(図5(c))。なお、前記図5(c)、及び以下に説明で用いる図5(d)は概略図なので図示された回折格子14のピッチとデューティー比は実際に形成されたものとは異なる。
その後、上部InPクラッド層16上に図示しないSiN膜などの誘電体膜を施し、該誘電体膜をマスクとして通常行われているエッチング方法により、1.5μm程度の幅のメサストライプを形成した(図5(d))。次いでメサストライプの側面を高抵抗のFeドープInP層28で埋め込んだ(図6(e))。この際、高抵抗のFeドープInP層28のメサストライプ側面最上部近傍から延びる面の面方位が(111)B面であるうちはV/III比を下げる、または成長温度を上げる、成長レートを下げるという条件で成長させることによって(111)B面方向へのFeドープInP層28の成長を抑制し、面方位が(113)B面となった後に成長の抑制を中止して、V/III比を上げる、または成長温度を下げる、成長レートを上げるとしてFeドープInP層28を成長させた。なお、本実施例3においては、成長抑制時の成長速度を2.0μm/hour以下、成長抑制中止時の成長速度を2.5μm/hourとした。
次いで、FeドープInP層28層上にn型InP層29を積層させ、横方向の電流閉じ込め構造を形成した(図6(f))。その後、p型InP再成長クラッド層17及びコンタクト層18を順次積層した(図6(g))後、容量を低減させるためにメサストライプに沿って積層構造をエッチングしてトレンチ32を形成した。更にコンタクト層18上にp側電極25を形成した後、n型InP基板2の裏面を研磨してn側電極26を形成した(図6(h))。なお、図6(h)には図示していないが、トレンチ32の表面にはSiNからなる誘電体膜を施した。
以上のように実施例3で製造したDFBレーザ1は、n型InP層29の上部とメサストライプの上部との距離tは0.3μm以下であり、実施例1のDFBレーザ1と同様、しきい値電流が10mA程度と低く、かつ最大光出力が35mW程度であった。
本発明にかかる半導体素子及びその製造方法は、第2埋め込み層が少なくともその一部を前記メサストライプから0.3μm以内の距離にあるようにしたことによって、寄生容量を低減させつつ、ブロッキング特性が良好であることを求められる半導体素子及びその製造方法に適用できる。
図1は、実施例1のDFBレーザ1の構造を示す部分破断斜視図である 図2は、図1のAの部分を拡大して模式化したものである。 図3は、実施例1及び比較例の電流−光出力特性を示す図である。 図4は、実施例2に係る変調器付きDFBレーザ40の構造を示す部分破断斜視図である。 図5(a)〜(d)は、実施例3のDFBレーザの製造方法についての概略説明図である。 図6(e)〜(h)は 、実施例3のDFBレーザの製造方法についての概略説明図である。 図7、は従来のDFBレーザの構成を概略図である。
符号の説明
1、1’…DFBレーザ
2…半導体基板
8、53…下部クラッド層
10、54…下部SCH層
12…活性層
13、56…上部SCH層
14…回折格子
14’…回折格子形成層
16、57…上部クラッド層
17…再成長クラッド層
18…コンタクト層
25…p側電極
26…n側電極
28…FeドープInP層
29…n型InP層
30…拡散防止層
31…アンドープInP層
32…トレンチ
33…分離溝
40…変調器付きDFBレーザ
50…EA変調器
55…吸収層

Claims (12)

  1. 第1の導電型を有するIII−V族化合物半導体基板上に、活性層を含むメサストライプを有し、該メサストライプの側面にFeまたはRuがドープされた高抵抗半導体により形成される第1層と第1の導電型を有する半導体により形成される第2層を含む埋め込み層を有し、前記メサストライプと前記埋め込み層上には、第2の導電型を有する半導体層が設けられている半導体素子であって、第2埋め込み層は少なくともその一部が前記メサストライプから0.3μm以内の距離にあることを特徴とする半導体素子。
  2. 前記メサストライプは、前記半導体基板の(100)面上に、[011]面方向に延びる活性層を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
  3. 前記第1層は(111)B面の半導体層と(11X)B面(X≧2)の半導体層を含むことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の半導体素子。
  4. 前記埋め込み層は、前記第2層上にアンドープ層を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体素子。
  5. 前記メサストライプと前記埋め込み層との間の少なくとも一部に拡散防止層を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体素子。
  6. 前記拡散防止層は、膜厚が0.005〜0.3μmであることを特徴とする請求項5に記載の半導体素子。
  7. 前記各層を構成する半導体層はInP系半導体層であり、かつ第1の導電型はn型、第2の導電型はp型であって、前記拡散防止層は、少なくともFeドープInP層またはRuドープInP層、n型InP層及びアンドープInP層のうちの一層を含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体素子を含む前記半導体素子。
  8. 前記拡散防止層を構成するn型InP層は活性層の側面には存在しないことを特徴とする請求項7に記載の半導体素子。
  9. 前記拡散防止層を構成するn型InP層のドーピング濃度は1×1016cm−3〜5×1018cm−3であることを特徴とする請求項7に記載の半導体素子。
  10. 前記拡散防止層を構成するFeドープInP層またはRuドープInP層のFeまたはRuドーピング濃度は1×1016cm−3〜1×1017cm−3であることを特徴とする請求項7に記載の半導体素子。
  11. 前記半導体素子はTlとGa、In、Al、As、Pからなる群のうち少なくとも一つを同時に含む半導体材料からなる多重量子井戸層を有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の半導体素子。
  12. 第1の導電型を有するIII−V族化合物半導体基板の(100)面上に、[011]面方向に延びる活性層を含むメサストライプを有し、該メサストライプの側面にFeまたはRuがドープされた高抵抗半導体により形成される第1層と第1の導電型を有する第2層を含む埋め込み層を有し、前記メサストライプと前記埋め込み層上には、第2の導電型を有する半導体層が設けられている半導体素子の製造方法において、前記第1埋め込み層のメサストライプ側面最上部近傍から延びる面の面方位が(111)B面であるうちは成長を抑制し、面方位が(11X)B面(X≧2)となった後に成長の抑制を中止することを特徴とする半導体素子の製造方法。
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