JP4087020B2 - 半導体光素子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明はInP系の半導体光素子に関するものである。又、本願発明は光通信などに用いるに好適な半導体光素子に関するものである。更には、本願発明は光システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
InP系の半導体光素子では従来からp型のドーパントとしてZnを用いている。この為、半導体光素子の活性層への過剰な亜鉛(Zn、以下単にZnを略記する)拡散により、当該光素子の諸特性や信頼性の劣化に難点を残していた。このZn拡散は、具体的には、ZnドープのInGaAsコンタクト層やInPクラッド層からアンドープのInGaAs、InGaAsP活性層への拡散である。このZn拡散を抑制する方法としては、活性層近傍のInGaAsP光ガイド層やInPクラッド層のZn濃度を低減する方法が有効であるが、この方法も別な素子特性の観点の新たな難点を生ずる。即ち、それは低不純物濃度の光ガイド層やクラッド層が厚すぎる場合には抵抗が増大し、高温でのレーザ特性が劣化する点である。このため、現実的には活性層へのZn拡散を抑制しながら、活性層近傍まではZnドープする必要が有り、Zn濃度や膜厚の微妙な制御が必要とされていた。この様なZn濃度とレーザ特性との関係については、例えばジューナル オブ クオンタム エレクトロニクス(Journal of quantum electronics) 1996年 第 32号 pp1450等で検討されている。この論文では、アンドープのInGaAsP光ガイド層と低濃度のInPクラッド層を用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、半導体光素子の基本的諸特性、例えば電流―光出力特性等を確保しつつ、長寿命なる半導体光素子を提供せんとするものである。わけても高温雰囲気での半導体光素子の諸特性を確保することが出来る。この為の技術的課題は化合物半導体材料、わけても活性層へのZnの拡散の制御にある。
【0004】
初めに、本願発明の技術的背景を詳細に説明する。上記従来技術は、ZnドープのInPクラッド層からアンドープInGaAs、InGaAsP活性層へのZn拡散を低減するための方法である。この拡散の原因は主にInP中でのZnの飽和濃度が低く、容易に拡散しやすいことに起因している。
【0005】
一般に、InP系の化合物半導体材料であるInP、InGaAsP、InGaAs中でのZnの拡散速度は、InP>InGaAsP>InGaAsの順に速く、一方、飽和濃度はInGaAs>InGaAsP>InPの順に高い。特に、InP中での飽和濃度は約1×1018cm-3程度と低く、この濃度以上では急速に拡散する。また、コンタクト層に用いるInGaAs中のZn濃度は1〜2×1019cm-3と非常に高い。このため、クラッド層にはp−InP成長時のZnとコンタクト層からの拡散によるZnが存在し、これらが容易に拡散するため、微妙なドーピング・プロファイルの制御が難点となる。
【0006】
この様な難点に対し、拡散速度が遅いInGaAsやInGaAsに近いInGaAsP層をZn拡散のストッパー層として用いる場合には、拡散は低減されるが、バンドギャップ波長が長いことからストッパー層が新たな発光層になってしまう不都合が生じる。
【0007】
本願発明の技術的課題は、半導体発光装置としての諸要求を満足させつつ、活性層へのZn拡散を低減せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明の骨子は、拡散速度が遅い化合物半導体層によりZn拡散を止めることにある。更には本願発明は、拡散速度が遅く且つバンドギャップ波長の短い化合物半導体層によりZn拡散を止めることにある。更には、本願発明は、拡散源と活性層との間に拡散速度が遅い化合物半導体層によりZn拡散を止めることにある。その具体例は、InGaAlAs層をZn拡散のストッパー層として新たに設け、活性層へのZn拡散を低減するものである。
【0009】
尚、本願発明の活性層はAlを含有しないInGaAs、InGaAsPの混晶からなる活性層を用いることが肝要である。
【0010】
本願発明の主な形態を列挙すれば次の通りである。
【0011】
第1は、Alを実質的に含有しない活性層と亜鉛を含有する化合物半導体層とを有する化合物半導体積層体の、前記Alを実質的に含有しない活性層と前記亜鉛を含有する化合物半導体層との間に亜鉛の拡散を抑制する化合物半導体層を少なくとも有することを特徴とする半導体光素子である。
【0012】
第2は、Alを実質的に含有しないInGaAs、InGaAsPの混晶からなる活性層と亜鉛を含有する化合物半導体層とを有する化合物半導体積層体の、前記Alを実質的に含有しないInGaAs、InGaAsPの混晶から活性層と前記亜鉛を含有する化合物半導体層との間に亜鉛の拡散を抑制する化合物半導体層を少なくとも有することを特徴とする半導体光素子である。
【0013】
第3は、Alを実質的に含有しないInGaAs、InGaAsPの混晶からなる活性層と亜鉛を含有する化合物半導体層とを有する化合物半導体積層体の、前記Alを実質的に含有しないInGaAs、InGaAsPの混晶から活性層と前記亜鉛を含有する化合物半導体層との間にInGaAlAs層を少なくとも有することを特徴とする半導体光素子である。
【0014】
第4は、n型InP基板に、Alを実質的に含有しないInGaAs、InGaAsPの混晶からなる活性層と亜鉛を含有する化合物半導体層を有する化合物半導体積層体の、前記Alを実質的に含有しないInGaAs、InGaAsPの混晶からなる活性層と前記亜鉛を含有する化合物半導体層との間にInGaAlAs層を少なくとも有することを特徴とする半導体光素子である。
【0015】
第5は、亜鉛を含有するInP基板に、Alを実質的に含有しないInGaAs、InGaAsPの混晶からなる活性層を有する化合物半導体積層体の、前記亜鉛を含有するInP基板と前記Alを実質的に含有しないInGaAs、InGaAsPの混晶からなる活性層との間にInGaAlAs層を少なくとも有することを特徴とする半導体光素子である。
【0016】
尚、前記した第1から第5の本願発明の諸形態の各構成要素の、各種組み合わせの形態も当然可能である。例えば、その例は、亜鉛を含有するInP基板に、Alを実質的に含有しないInGaAs、InGaAsPの混晶からなる活性層と、亜鉛を含有する化合物半導体層を有する化合物半導体積層体の、前記亜鉛を含有するInP基板と前記Alを実質的に含有しないInGaAs、InGaAsPの混晶からなる活性層との間およびAlを実質的に含有しないInGaAs、InGaAsPの混晶からなる活性層と亜鉛を含有する化合物半導体層との間にInGaAlAs層を少なくとも有することを特徴とする半導体光素子である。その全ての組み合わせを例示しないが、各基板、活性層、亜鉛を含有する化合物半導体層、亜鉛の拡散を抑制する化合物半導体層、InGaAlAs層など各種要素の組み合わせで、当該半導体発光素子を構成することが出来る。
【0017】
Znをドープした化合物半導体各層のアニール前とアニール後でのZn濃度のプロファイルを図8および図9に各々示す。各層は有機金属気相成長法により形成された。
【0018】
図8は、3μm膜厚の各半導体層の上側約1μmを1〜2×1018cm-3にドープした時のZn濃度プロファイルである。前記各半導体層は、InP層、InGaAsP層(バンドギャップ波長:1100nm、この層はInP基板に格子整合される)、InGaAs層(この層は、InP基板に格子整合される)、InGaAlAs層(バンドギャップ波長:1100nm、この層はInP基板に格子整合される)である。
【0019】
図9は、図8の特性測定に用いた前記ウエハーを摂氏700度で10時間アニールした後のZn濃度プロファイルである。図6および図7の結果は、Znドープ層からノンドープ層への拡散距離はInP>InGaAsP>InGaAs>InGaAlAsの順に短くなっている。そして、InGaAlAsは最も拡散距離の少ないとされるInGaAsと同等か、それ以下である。このように、InGaAlAs中でのZn拡散は非常に遅いことを示している。
【0020】
以上の結果を踏まえ、前述した通り、本願発明は、Alを含有しないInGaAs、InGaAsPの混晶からなる活性層とZnを含有する半導体層との間にInGaAlAs層を介在させるのである。
【0021】
また、InGaAlAsはInP基板(バンドギャップ波長:920nm)に格子整合しながら、且つInGaAs(バンドギャップ波長:1670nm)からInAlAs(バンドギャップ波長:860nm)までの発光波長制御が可能である。従って、通例のInGaAs、InGaAsP活性層の発光波長範囲の1300nm〜1550nmより十分に短くすることが可能である。このように、本願発明はこれまでより短波長のZn拡散を抑制する化合物半導体層を提供することが出来る。
【0022】
尚、本願発明の半導体光素子の活性層は、バルク層、量子井戸層、多重量子井戸層、歪多重量子井戸層等各種のものを用いることが出来る。尚、本願明細書において、 InGaAs、InGaAsPの混晶からなる活性層は、これらの材料による超格子構造にて構成された層をも含むものである。具体的にはそれはInGaAs、InGaAsPを用いて構成された量子井戸構造、あるいは多重量子井戸構造である。又、クラッド層等は半導体レーザ分野の通例の考え方に従って用いれば良い。
【0023】
また、共振器の構成は、ファブリ・ペロー共振器、分布帰還型(DFB:Distributed Feedback)共振器、ブラッグ反射型(DBR:Distributed Bragg Resonator)共振器等を用いることが出来る。又、面発光型半導体レーザ装置に用いても十分である。
【0024】
【発明の実施の形態】
前述した様に、本願発明の活性層は、Alを含有しないInGaAs、InGaAsPの混晶からなる活性層を用いることが肝要である。活性層にAlを含んだ、AlGaInAs系の半導体レーザ装置では、結晶成長の側面や電気的光学的特性の観点からクラッド層にも例えばAlInAsを用いる必要が生じる。従って、Znの拡散問題は重要ではない。しかし、半導体レーザ装置としては、活性層およびクラッド層にもAlを含有するが故に実用的な問題を残している。
【0025】
この為、InGaAs/InGaAsPやInGaAsP/InGaAsPを用いた多重量子井戸構造を活性層に用いた半導体レーザ装置が実用化されている。本願発明はこうした実質的にAlを含有しないInGaAs/InGaAsPやInGaAsP/InGaAsPを用いた多重量子井戸構造を活性層に用いた半導体レーザ装置での難点を解消せんとするものである。従って、本願発明は活性層にAlを含まない多重量子井戸構造において、Znの拡散を抑制するために、活性層以外のZn拡散層、Zn含有層と当該活性層との間に、Znの拡散の抑制層、具体例としてはInGaAlAsやInAlAsの層を介在させることに要点がある。このZnの拡散の抑制層の厚さは、例えば図8および図9に例示するZnのプロフィールに基づいて具体的に決めれば良い。
【0026】
尚、本願発明の半導体光素子のZn濃度プロファイルにおいて、Znドープ層から活性層方向へのZn濃度が、 前記Znの拡散の抑制層、例えばInGaAlAs層を境界層として減少しているのが通例である。
【0027】
又、半導体光素子の半導体レーザ構造自体は各種のものを採用することが出来る。それらは、例えば、メサ型構造や、あるいは電流狭窄構造がリッジ構造であるものである。その他、本願発明において、半導体レーザ装置のパッシベーション、結晶性の改善のためのバッファ層など各種手段、長寿命化の為の例えば端面保護の手段等は通例のものを用いて十分である。
【0028】
図1は本願発明の第1の実施の形態を示す断面図である。図はレーザ光の進行方向に交差する面での断面図である。
【0029】
n−InP基板1上に、n−InPバッファ層2(キャリア濃度:1×1018cm-3、膜厚:300nm)、n−InGaAsP光ガイド層3(キャリア濃度:1×1018cm-3、膜厚:100nm、波長:1170nm)、歪多重量子井戸活性層4、、アンドープInGaAsP光ガイド層7(膜厚:50nm、波長:1170nm)、アンドープInGaAlAs層8(膜厚:10nm、波長:920nm、この層はInP基板に格子整合される)、p−InPクラッド層9(キャリア濃度:4×1017cm-3、厚さ:300nm)、p−InPクラッド層10(キャリア濃度:9×1017cm-3、厚さ:2000nm)、p−InGaAsコンタクト層11(キャリア濃度:2×1019cm-3 、厚さ:300nm)を順次成長した。結晶成長は通例の有機金属気相成長法によった。
【0030】
尚、前記歪多重量子井戸活性層4は、InGaAsP障壁層5(膜厚:10nm、波長:1200nm)と歪InGaAs量子井戸層6(発光波長:1550nm、膜厚:6nm、歪量:+0.5%)で構成され、その周期は7周期とした。
【0031】
こうして準備した半導体積層体(8、9、10、11)を通例のウエットエッチグにより逆メサを形成し、p型電極12、n型電極13を蒸着した。図2のこの状態の断面図を示す。次いで、劈開によりファブリペロー共振器の反射面を形成した。通例のパッシベーション14を施し、素子化を図った。
【0032】
以下、本実施の形態の効果を説明する。前記Znのストッパー層8の無い構造では、活性層に5×1017cm-3程度のZnが拡散する。従って、この構造では寄生容量が増大し、変調帯域が6GHz程度である。一方、本実施の形態では活性層へのZn拡散を5×1016cm-3以下に低減できる。従って、寄生容量の増大を抑制し、変調帯域を9GHzにまで増大できた。
【0033】
また、p−InPクラッド層の活性層近傍をアンドープにする従来方法では高温におけるレーザ特性の劣化が認められる。一方、本実施の形態ではクラッド層のドーピング濃度を維持したまま、活性層へのZn拡散を低減できた。従って、高温におけるレーザ特性、例えば摂氏85度における電流ー光出力の効率を約3割向上できた。
【0034】
尚、本実施の形態ではZnのストッパー層としてInPと同じ発光波長のInGaAlAs組成を用いたが、InAlAs層等の活性層の発光波長よりも短い他のInGaAlAs組成も可能である。この場合、波長が短すぎる場合には膜厚を薄くしたり、ドーピング濃度を上げる等の配慮が必要である。従って、Znのストッパー層は、望ましくは、前記光ガイド層の波長もしくはInPから光ガイド層までの波長に対応する組成を用いるのが良い。
【0035】
図3は本願発明の第2の実施の形態を示す断面図である。図はレーザ光の進行方向に交差する面での断面図である。この例はInGaAlAs層を活性層と光ガイド層の間に挿入し、上側光ガイド層から低濃度InPクラッド層までのZn濃度を増加させた例である。
【0036】
結晶成長は前記第1の実施の形態と同様に有機金属気相成長法によった。n−InP基板1上に、前述の通り歪多重量子井戸活性層4まで成長した後 、本例では、更にInGaAlAs層14(膜厚:10nm、波長:1200nm、InP基板に格子整合する)、p−InGaAsP光ガイド層15(キャリア濃度:4×1017cm-3、膜厚:50nm、波長:1170nm)、p−InPクラッド層16(キャリア濃度:7×1017cm-3、厚さ:300nm)、p−InPクラッド層10(キャリア濃度:9×1017cm-3、厚さ:2000nm)、p−InGaAsコンタクト層11(キャリア濃度:2×1019cm-3、厚さ:300nm)を順次成長した。
【0037】
この後は第1の実施の形態の場合と同様にして素子化を図った。
【0038】
本実施例では、活性層へのZn拡散濃度を2×1016cm-3とわずかに止めつつ、光ガイド層をp型にドーピングし、p−InPクラッド層の濃度を上げることが可能となった。こうして、本半導体レーザ素子の、特に高温でのレーザ特性をさらに向上させることができた。例えば85℃における電流ー光出力の効率を約5割向上できた。
【0039】
尚、本実施例でもZnのストッパー層としてInGaAsP障壁層と同じ発光波長のInGaAlAs組成を用いたが、光ガイド層の波長もしくは障壁層から光ガイド層までの波長に対応する組成なら他の組成でも良い。また、光ガイド層の波長より短い波長の組成を用いる場合には、波長が短すぎたり、膜厚が厚すぎると注入効率が低下するため、この場合には、Znのストッパー層は数10nm以下の膜厚が望ましい。
【0040】
図4は本願発明の第3の実施の形態を示す断面図である。図はレーザ光の進行方向に交差する面での断面図である。この実施例はInGaAlAs層をクラッド層とコンタクト層の間に挿入し、コンタクト層からクラッド層への過剰なZn拡散を低減した例である。
【0041】
結晶成長は前記第1の実施の形態と同様に有機金属気相成長法によった。n−InP基板1上に、前記第1の実施の形態と同様に、n−InPバッファ層2(キャリア濃度:1×1018cm-3、膜厚:300nm)、n−InGaAsP光ガイド層3(キャリア濃度:1×1018cm-3、膜厚:100nm、波長:1170nm)、歪多重量子井戸活性層4、アンドープInGaAsP光ガイド層7(膜厚:50nm、波長:1170nm)、アンドープInGaAlAs層8(膜厚:10nm、波長:920nm、この層はInP基板に格子整合される)、p−InPクラッド層9(キャリア濃度:4×1017cm-3、厚さ:300nm)、p−InPクラッド層10(キャリア濃度:9×1017cm-3、厚さ:3000nm)を順次成長した。尚、前記歪多重量子井戸活性層4は、InGaAsP障壁層5(膜厚:10nm、波長:1200nm)と歪InGaAs量子井戸層6(発光波長:1550nm、膜厚:6nm、歪量:0.5%)で構成され、その周期は7周期とした。
【0042】
p−InPクラッド層10まで成長した後、更に、p−InGaAlAs層17(キャリア濃度:2×1018cm-3、膜厚:30nm、波長:1300nm、InP基板に格子整合)、p−InGaAsコンタクト層11(キャリア濃度:2×1019cm-3、厚さ:300nm)を順次成長した。この後、半導体積層体9、10、17、11の各層を、通例のウエットエッチングにより、メサ形状18に加工する。図の例では、半導体基板側の幅がその上部の幅より狭くなった逆メサ形状の例である。こうして形成したメサ形状部の両側をFeドープのInP層19で埋め込む。この構成はいわゆる埋め込み型メサ構造である。その後の半導体光素子の形成は前述の実施の形態1と同様である。
【0043】
本例では、コンタクト層11からの過剰なZnはInGaAlAs層で止められる。従って、InPクラッド層9、10にはZnは実施的に拡散しておらず、InP中での異常拡散の原因となるZnは少ない。このため、前述のメサ形状の両側を埋めるFeドープのInP層を結晶成長させる時、Zn−Feの相互拡散が少ない。従って、本半導体光素子の寄生容量を大幅に低減することができ、当該半導体光素子の変調帯域を約12GHzにまで向上することができた。
【0044】
尚、本実施例ではInGaAlAs層のキャリア濃度を2×1018cm-3とした。InGaAlAs層のZn濃度はInGaAsと同様に2×1019cm-3までドープ可能であり、原理的にこの濃度以下なら他の濃度でも可能である。しかし、Zn濃度が低すぎる場合や逆に高すぎる場合に素子抵抗の増加やZn拡散を停止する効果が低減する。この観点から、InGaAlAs層のキャリア濃度は1×1018cm-3から8×1018cm-3程度が望ましい。
【0045】
また、本実施例ではInGaAlAs層をコンタクト層とInPクラッド層の間に設けたが、さらに活性層近傍やクラッド層中にも追加させることが可能である。例えば、InGaAlAs層をコンタクト層とInPクラッド層の間、およびInPクラッド層と光ガイド層との間に設けた場合には、Fe−Znの相互拡散をさらに低減でき、当該半導体光素子の変調帯域を14GHzにまで向上することができた。
【0046】
図5は本願発明の第4の実施の形態を示す断面図である。図はレーザ光の進行方向に交差する面での断面図である。この例はZnドープInP基板からのZn拡散をInGaAlAs層により低減し、ZnドープInPバッファ層の膜厚を大幅に低減するものである。
【0047】
結晶成長は前記第1の実施の形態と同様に有機金属気相成長法によった。p−InP基板20上にp−InGaAlAs層21(キャリア濃度:1×1018cm-3、膜厚:100nm、波長:920nm、InP基板に格子整合)、p−InPバッファ層22(キャリア濃度:3×1017cm-3、膜厚:300nm)、アンドープ−InGaAsP光ガイド23(膜厚:50nm、波長:1150nm)、歪多重量子井戸活性層24、n−InGaAsP光ガイド層27(キャリア濃度1×1018cm-3、膜厚200nm、波長1150nm)、n−InPクラッド層28(キャリア濃度1×1018cm-3、厚さ2000nm)、n−InGaAsPコンタクト層29(キャリア濃度1×1019cm-3、厚さ300nm、波長1300nm)を順次成長した。尚、歪多重量子井戸活性層24は、InGaAsP障壁層25(膜厚:10nm、波長:1150nm)と歪InGaAs量子井戸層26(発光波長:1300nm、膜厚:6nm、歪量:1.4%)とで構成され、その周期は5周期とした。
【0048】
こうして準備した半導体積層体(28、29)を通例のウエットエッチグにより逆メサを形成し、p型電極12、n型電極13を蒸着した。次いで、劈開によりファブリペロー共振器の反射面を形成した。通例のパッシベーションを施し、素子化を図った。本例の出来上がり断面は前述の図2と同様のメサ構造である。
【0049】
本実施例では、p−InP基板から活性層へのZn拡散をInGaAlAs層で停止することができることから、通常3000nmと厚膜のバッファ層を300nmと薄くすることができ、且つ結晶成長の時間を本例を用いない場合に比較して約2時間短縮することができた。
【0050】
図6は本願発明の第5の実施の形態を示す断面図である。図6はレーザ光の進行方向に交差する面での断面図である。この実施の形態は前述の第1の実施の形態を特にリッジ型の半導体レーザに適用した例である。
【0051】
結晶成長は前記第1の実施の形態と同様に有機金属気相成長法によった。n−InP基板1上に前記第1の実施の形態と同様にn−InPバッファ層2、n−InGaAsP光ガイド層3、歪多重量子井戸活性層4、、アンドープInGaAsP光ガイド層7、アンドープInGaAlAs層8、p−InPクラッド層9、p−InPクラッド層10、p−InGaAsコンタクト層11(キャリア濃度:2×1019cm-3、厚さ:300nm)を順次成長した。尚、前記第1の実施の形態と同様に前記歪多重量子井戸活性層4は、InGaAsP障壁層5(膜厚:10nm、波長:1200nm)と歪InGaAs量子井戸層6(発光波長:1550nm、膜厚:6nm、歪量:0.5%)で構成され、その周期は7周期とした。
【0052】
p−InGaAsコンタクト層11(キャリア濃度:2×1019cm-3、厚さ:300nm)までを順次成長した後、ウエットエッチグにより逆メサ形状30を形成した。そして、この逆メサ形状30の表面に薄いSiO2絶縁膜31を形成する。更に、このSiO2絶縁膜31上にポリイミド樹脂層32を形成し、いわゆるリッジ型の電流狭窄構造を作製した。
【0053】
次いで、p型電極12、およびn型電極13を蒸着し、次いで、劈開によりファブリペロー共振器の反射面を形成した。通例のパッシベーションを施し、素子化を図った。
【0054】
本実施の形態ではInGaAlAs層8がZn拡散のストッパー層として働く以外に、ウエットエッチング時のエッチングストッパー層としても有効である。従って、n−InGaAsP光ガイド層がエッチングされない。この為、本構造を採用することによってより高信頼な素子が作製可能となる。これは、従来のInGaAsPのみによる上側光ガイド層に比べ、V族がAsのみになることから、リン(P)系のエッチング液に対してはよりエッチングされなくなることによる。具体的には従来のInGaAsP層光ガイド層7のみの場合には部分的に約25nmほどエッチングされていたが、InGaAlAs層8を用いた場合には光ガイド層のエッチングが無くなる。この為、本素子の信頼性を、本例を用いない場合に比較して約3割向上できた。
【0055】
尚、上記第1より第5の実施の形態でのInGaAlAsの格子定数についてはInP基板に格子整合としたが、格子不整合であっても膜厚が転移や欠陥の発生しない臨界膜厚以内であれば良い。
【0056】
また、上記第1より第5の実施の形態は全て単体の半導体レーザ装置であるが、レーザをアレイ状になっていても良い。特に第5の実施の形態のp−InP基板上の素子をレーザアレイにした場合には、成長時間を半減できる。従って、素子の製造工程中でのゴミ等の落下物が少なくなり、例えば10チャンネルのレーザアレイにおける素子の歩留まりを約3割向上できた。
【0057】
以上、実施の諸形態をもって説明したように、各成長層でのZn濃度の微妙な制御が可能となり、活性層へのZn拡散を大幅に低減できた。この結果、摂氏85度程度での高温特性や高速応答性に優れた光素子の作製が可能となった。またZnドープInP基板上の光素子では成長時間を大幅に短縮できた。
【0058】
本願の第6の例は、本願発明における第2の実施の形態の半導体レーザ装置を光源とした光伝送システムの光増幅器部分の例である。
【0059】
図7は、光伝送、送信、受信システムの概要を示す図である。光入力41(この例では、波長1.55μmの光である)は、一般には多重伝送されているので、分波器42により所定の波長の光が分波される。そして、半導体レーザ装置46よりのファイバ増幅器44を増幅する為のレーザ光と入力された光とを混合器43で混合し、ファイバ増幅器に入力する。半導体レーザ装置46は一般に冷却装置47にて冷却され、又これらの各要素は自動制御装置48にて制御されている。符号49は当該光増幅器部分よりの波長1.55μmの光信号出力を示している。
【0060】
一般に送信側では各チャネルを周波数軸上で原情報によって変調された搬送波を割り当て順序に従って並べ、光合波器によって送信信号を合成している。一方、受信側では、光分波器で周波数分離された信号を各チャネルごとに設けられた光検波・復調回路を通すことにより原信号を再生している。一本のファイバでの双方向伝送が行われる。
【0061】
本例では、光諸特性を満足しつつ、これまでの光システムに見られない長寿命なる光システムを実現することが出来る。更に、わけても、光システムの高温雰囲気での諸特性、高速応答に優れる。
【0062】
尚、光システムの構成に前述の台の実施の形態以外の形態を、そのシステムの要求する諸特性に応じて用いて良いことは言うまでもない。
【0063】
【発明の効果】
本願発明は、半導体光素子の諸特性を確保しつつ、長寿命なる半導体光素子を提供することが出来る。わけても、本願発明は、高温雰囲気での諸特性、高速応答に優れる。
【0064】
更には、本願発明は、半導体光素子の諸特性を確保しつつ、長寿命且つこれまで以上の短波長の発振波長なる半導体光素子を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本願発明を実施する為の半導体積層体の例を示す断面図である。
【図2】図2は本願の第1の実施の形態を示す断面図である。
【図3】図3は本願発明を第2の実施の形態を示す断面図である。
【図4】図4は本願発明を第3の実施の形態を示す断面図である。
【図5】図5は本願発明を第4の実施の形態を示す断面図である。
【図6】図6は本願発明を第5の実施の形態を示す断面図である。
【図7】図7は各種化合物半導体材料に対する亜鉛のドープ後、アニール前の濃度分布を示す図である。
【図8】図8は各種化合物半導体材料に対する亜鉛のアニール後の濃度分布を示す図である。
【図9】図9は光伝送システムの光増幅器部分の例を示す図である。
【符号の説明】
1:n−InP基板、2:n−InPバッファ層、
3:n−InGaAsP光ガイド層、4:歪多重量子井戸活性層、
5:InGaAsP障壁層、6:歪InGaAs量子井戸層、
7:アンドープInGaAsP光ガイド層、8:アンドープInGaAlAs層、9:p−InPクラッド層、10:p−InPクラッド層、
11:p−InGaAsコンタクト層、12:p型電極、13:n型電極、
14:InGaAlAs層、15:p−InGaAsP光ガイド層、
16:p−InPクラッド層、17:p−InGaAlAs層、
18:メサ形状、19:FeドープInP層、20:p−InP基板、
21:p−InGaAlAs層、22:p−InPバッファ層、
23:アンドープ−InGaAsP光ガイド層、24:歪多重量子井戸活性層、
25:InGaAsP障壁層、26:歪InGaAs量子井戸層、
27:n−InGaAsP光ガイド層、28:n−InPクラッド層、
29:n−InGaAsPコンタクト、30:逆メサ形状
31:SiO2絶縁膜、32:ポリイミド樹脂である。
Claims (4)
- Alを実質的に含有しないInGaAs、InGaAsPの混晶からなる活性層と亜鉛を含有する化合物半導体層とを有する化合物半導体積層体の、前記Alを実質的に含有しないInGaAs、InGaAsPの混晶からなる活性層と前記亜鉛を含有する化合物半導体層との間に、前記活性層側から順にInGaAsP光ガイド層及び亜鉛の拡散を抑制するためのInGaAlAs拡散停止層を少なくとも有しており、前記InGaAlAs拡散停止層と前記InGaAsP光ガイド層とはその組成波長が等しいことを特徴とする半導体光素子。
- n型InP基板に、Alを実質的に含有しないInGaAs、InGaAsPの混晶からなる活性層と亜鉛を含有する化合物半導体層とを有する化合物半導体積層体の、前記Alを実質的に含有しないInGaAs、InGaAsPの混晶からなる活性層と前記亜鉛を含有する化合物半導体層との間に、前記活性層側から順にInGaAsP光ガイド層及び亜鉛の拡散を抑制するためのInGaAlAs拡散停止層を少なくとも有しており、前記InGaAlAs拡散停止層と前記InGaAsP光ガイド層とはその組成波長が等しいことを特徴とする半導体光素子。
- 前記InGaAlAs層のバンドギャップ波長が前記InGaAsとInGaAsPの混晶からなる活性層の発光波長よりも短いことを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の半導体光素子。
- 活性層へ電流を注入する為の電流狭窄構造がリッジ構造であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の半導体光素子。
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