JP2005056376A - カード処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カードをカード処理装置内に詰まらせた場合、挿入口からのカードの取り出しを阻止する。
【解決手段】カード処理装置1は、挿入口3に挿入されたカード2をローラ4によって内部に搬送し、磁気ヘッド15またはIC接点ヘッド16によって、カード2に対する読み書きの処理を行う。カード検出センサ6の付近にカード2が詰まることなどの異常を検出した場合には、偏心カム10が回転軸11を中心として回転することにより、偏心カム10の外周とカード2の表面とが接触する。接触したときの摩擦力により、挿入口3からのカード2の取り出しを阻止している。このときカードを挿入口から取り出そうとした場合、カードと偏心カムとの間の摩擦力により、偏心カムがさらに回転する。そして、偏心カムがカードに食い込むことにより、さらにカードを取り出しにくくしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気カードやICカードなど情報が記録されたカードを挿入口からカード処理装置内部に搬送し、カードから情報を読み取りまたはカードに情報を書き込み、カードを挿入口から排出するカード処理装置に関する。
従来のカード処理装置は、ローラを回転させることにより、挿入口から挿入されたカードをカード処理装置内部に搬送する。そして、読み取りヘッドを用いてカードに記録された情報を読み取る。または、書き込みヘッドを用いて、カードに情報を書き込む。その後、ローラを逆回転させることによって、カードを挿入口から排出する。
カード処理装置は、現金自動取引処理装置などの上位装置に取り付けられている場合を想定する。不正を働こうとする者が、カード処理装置に対して何らかの細工を施してカード処理装置内に、カードを意図的に詰まらせる場合がある。このような細工がカード処理装置に施されたとする。もし、現金自動取引処理装置の利用者が、現金自動取引処理装置に取り付けられているカード処理装置の挿入口にカードを挿入すると、カードがカード処理装置内部に詰まる。すると、利用者は、この障害を解決してもらうため、係員を呼ぼうとする。そして、利用者は、現金自動取引処理装置が設置されている場所を離れて、係員の元へ歩み去ってしまう。この隙に、不正を働こうとする者は、工具を利用して、カード処理装置内部に詰まったカードを抜き取る。そして、不正を働こうとする者が、そのカードを持ち去ってしまうという問題が生じる。
このような問題を解決するために、カードが持ち去られることを阻止する阻止機構が提案されている。カード処理装置が、カードの詰まりを検出したときには、持ち去られることを阻止する阻止機構を作動させるものである。この提案は、特許文献1、特許文献2に記載されている。
特許文献1は、阻止機構として、ゴム状のパッドまたはとがった突起部材をカード表面に圧接させるものを用いている。このため、突起部材の先端の一部がカード表面に食い込むことより、カードが持ち去られることを阻止している。
特許文献2は、阻止機構として、カッターをカードの側面に当接させるものを用いている。このため、カッターの先端が、カード側面に食い込み、カードが搬送路から持ち去られることを阻止している。
前述した阻止機構は、カードに突起部材やカッターを食い込ませ続けるために、突起部材やカッターを駆動させ続けなければならない。
特開2001−222686号公報 特開2002−99953号公報
本発明は、ひとたび力を加えて駆動させることで、阻止機構を動作させ、カードが抜き取られることを阻止することを課題とする。
本発明に係るカード処理装置は、情報が記録されたカードを挿入する挿入口と、前記挿入口に挿入された前記カードをカード処理装置内部に搬送する、または、内部から挿入口へ搬送する搬送機構を備える。さらに、前記カード処理装置は、前記搬送機構で内部に搬送された前記カードから情報を読み取る、または前記カードへ情報を書き込むヘッドを備える。さらに、前記カード処理装置は、前記カードの異常を検出するセンサと、前記センサが異常を検出した場合に、前記カードの前記挿入口からの取り出しを阻止する阻止機構とを備える。そして、前記阻止機構は、回転軸から外周までの距離が長い外周部分は、搬送される前記カードに接する長さで、回転軸から外周までの距離が短い外周部分は搬送された前記カードに接しない長さの偏心カムを備えている。さらに、前記阻止機構は前記センサが異常を検出していないときには、回転軸から前記偏心カムの外周までの距離が短い外周部分を前記カードの搬送路に対して向け、前記センサが異常を検出したときには、前記偏心カムを回転させることにより、回転軸から前記偏心カムの外周までの距離が長い外周部分を前記カードの搬送路に対して向け、偏心カムの外周と前記カードとを接触させるアクチュエータを備えている。
カードに異常が発生していないときには、偏心カムは、カードの搬送路から離れている。このとき、カードと偏心カムとは接触していない。センサが、カードの異常を検出したときには、偏心カムが回転する。このとき、カードに偏心カムが接触する。これにより、偏心カムがカードの表面を押さえつける。そして、カードの移動が阻止される。
ここで、ヘッドは、カードに記録された情報を読み取ったり、またはカードに情報を書き込んだりするものである。ヘッドは、読み取りおよび書き込みの両方を行うものであってもよい。このうち、いずれか一方を行うものであってもよい。情報の読み取りまたは書き込み対象であるカードは、磁気カード、接触式ICカード、非接触式ICカードなど、カードに情報が記録されているものであればいずれのカードであってもよい。ヘッドは、カードの種類に応じて磁気ヘッドや、IC接点ヘッド、アンテナなど、カードの種類に応じたものであればよい。
カードの異常には、カードの詰まり、カード処理装置へ衝撃が与えられた場合など、カード処理装置のカード処理を困難にする現象である。カードの異常を検出するセンサは、カードの詰まりを検出するには、カードを所定位置に搬送しようとしているにもかかわらず、カードが所定位置に搬送されないことを検出するもので構成することができる。例えば、搬送機構がカードを搬送させようと動作しようとしているにもかかわらず、カードが所定の位置を通過しないことで、カードの詰まりを検出するようにしてよい。また、カードが所定の位置を通過したことを光学センサなどで検出したにもかかわらず、所定時間内に通過が予定されている次の位置を通過したことを光学センサが検出しないことで、カードの詰まりを検出するようにしてもよい。また、搬送機構がカードを搬送しようとしているにもかかわらず、搬送機構が動作していないことを検出することにより、カードの詰まりを検出するようにしてもよい。また。カードの詰まりを検出するセンサが所定時間以上カードを検出し続けた場合に、カードが詰まっていると判定するようにしてもよい。また、カード処理装置の上位装置からカードの異常情報を受信することで、カードの異常を検出するようにすることができる。
偏心カムは、それが回転されることで、偏心カムの外周とカード表面と接触したり、偏心カムの外周をカード表面から離れたりする。
アクチュエータは、その対象物を移動させるものである。例えば、ソレノイド、モータなどがある。
また、本発明においては、前記アクチュエータは、前記センサが異常を検出したときに、偏心カムを回転させる。前記アクチュエータが、偏心カムを直接回転させることができる。また、前記アクチュエータが動作することにより、ばねの力で偏心カムを回転させることができる。これにより、挿入口から外にカードを取り出す方向とほぼ同じ方向に、偏心カムの回転軸から外周までの長い外周部分を移動させる。
このとき、カードを挿入口から取り出そうとすると、カードと偏心カムとの間の摩擦力により、偏心カムがさらに、回転する。これにより、偏心カムの外周がカード表面を押す。そして、カードと偏心カムとの間の摩擦力が大きくなる。このため、さらにカードを挿入口から取り出すことが困難になる。
そして、本発明においては、偏心カムはカードに対して摩擦係数の高い材質で構成されることが好ましい。また、偏心カムの外周のみが摩擦係数の高い材質であってもよい。
そして、本発明においては、前記偏心カムの外周に凹凸を設けた。これにより、偏心カムがカード表面に接触し、さらに回転すると、カードに食い込む。これにより偏心カムとカードとの間の摩擦力が大きくなる。このため、一層、カードを取り出しにくくなる。
そして、本発明においては、前記偏心カムの外周にゴムを設けることができる。この場合、前記偏心カムの外周をゴムで覆うことが好ましい。また、偏心カムの外周にゴムを並べて取り付けることができる。これにより、偏心カムがカード表面に接触したときに、さらに偏心カムとカードとの間の摩擦力が大きくなる。このため、さらに、カードを取り出しにくくなる。
そして、本発明においては、偏心カムを回転させて、偏心カムの外周をカードの表面に接触したときに、それ以降の偏心カムの回転を防ぐ固定具を設けることができる。これにより、カード処理装置の外から挿入されたカードを移動させることが困難になる。また、この固定具は、偏心カムの外周がカードの表面から離れないように、偏心カムを固定しても良い。
以下、本発明のカード処理装置を実施するための形態について、実施例ごとに説明する。
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明を適用したカード処理装置1の内部の概略を示している。挿入検出センサ17は、カード2が挿入口3に挿入されたことを検出する。カード2には、情報が記録されている。カード2が磁気カードの場合には、磁気ストライブに磁気情報が記録されている。カード2が接触式ICカードの場合には、接触式ICカードは、その表面に接点を備える。そして、接点は、接触式ICカード内部のICチップと接続されている。ICチップが情報を記録する。また、カード2が非接触式ICカードの場合は、非接触式ICカードは、その内部に通信用のアンテナとICチップを備えている。以後、発明の実施の形態において、特に断らなければ、ICカードは、接触式ICカードを意味する。
挿入検出センサ17がカード2の挿入を検出すると、シャッタ14が開く。これにより、カード2をカード処理装置1の内部に搬送できるようになる。カード2が搬送される搬送路5は、一点鎖線で示されている。搬送路5は、挿入口3および上下のローラ4によって、構成されている。モータが駆動することによりローラ4が回転する。挿入されたカード2がローラ4に当たると、カード2が、ローラ4の回転により、カード処理装置1の内部に搬送される。カード検出センサ6、7、8は、それぞれの位置におけるカード2の有無を検出する。カード2の挿入後、カード検出センサ6がカード2を検出している状態から、カード2を検出しない状態になると、シャッタ14が閉じる。
挿入されたカード2が磁気カードだった場合には、カード2の搬送中に、磁気ヘッド15が、カード2の磁気情報を読み取ったり、カード2に磁気情報を書き込んだりする。挿入されたカード2が接触式ICカードだった場合には、カード2を所定の位置まで搬送する。そして、IC接点ヘッド16を降下させるためのソレノイドが駆動することにより、IC接点ヘッド16が、ICカードの接点に降下する。そして、IC接点ヘッド16が、情報の読み取りまたは書き込みを行う。読み取りまたは書き込みが終了すると、IC接点ヘッド16を降下させるためのソレノイドが駆動を停止する。すると、IC接点ヘッド16が、上昇する。カード2に対する情報の読み取りまたは書き込みが終了すると、ローラ4が逆回転する。するとカード2が挿入口3へ向けて搬送される。カード検出センサ6がカード2を検出していない状態から、カード2を検出した状態になると、シャッタ14が開く。そして、カード2が、挿入口3の外にローラ4によって搬送される。
カード異常の一例として、挿入口3に何らかの細工がされて、カード2の挿入時または排出時に、カード2が搬送路5の内部に詰まってしまった場合を想定する。ローラ4を回転しようとしているにもかかわらず、ローラ4が回転していない場合に、カード処理装置1は、カード2がカード検出センサ6の位置で詰まっていることを検出する。カード処理装置1が、カード2の詰まりを検出すると、偏心カム用ソレノイド13がその可動鉄芯に設けられたピン12を引く。すると、ピン12の動作によって偏心カム10が回転軸11を中心に時計回りに回転する。そして、偏心カム10の外周がカード2の表面に接触する。図1は、偏心カム10とカード2とが接触した状態を示している。偏心カム10とカード2との間に摩擦力が発生しているため、カード2が挿入口3から外に引き抜かれることを阻止している。ピンを引くときにのみ、偏心カム用ソレノイド13が駆動する。
図2は、カード処理装置1の電気的構成を示すブロック図である。CPU20は、図2に示されているカード処理装置1の各部を制御したり各部から情報を取得したりする。カード処理装置1に挿入されたカード2が磁気カードの場合には、磁気ヘッド15は、磁気カードの磁気ストライプの磁気情報を読み取ったり、磁気ストライプに磁気情報を書き込んだりする。カード処理装置1に挿入されたカード2がICカードの場合には、IC接点ヘッド16は、ICカードの接点に接触する。そして、IC接点ヘッド16は、ICカードのICチップから情報を読み取ったり、ICチップに情報を書き込んだりする。
モータ25が駆動することにより、それに機構的に接続されているローラ4が回転する。上下のローラ4の間にカード2が存在すると、カード2が搬送される。磁気ヘッド15は、搬送中の磁気カードに対して磁気情報の読み書きを行う。ローラ4の回転により、カード2が所定位置に搬送される。そして、IC接点ヘッド16が降下することにより、ICカードの接点とIC接点ヘッド16とが接触する。そして、IC接点ヘッド16が情報の読み書きを行う。その後、IC接点ヘッド16が上昇する。ロータリエンコーダ26は、モータ25の回転数を検出する。カード検出センサ6、7、8は、カード処理装置1の搬送路5での所定の位置に、カード2が存在するか否かを検出する。挿入検出センサ17は、挿入口3にカード2が存在するか否かを検出する。シャッタ用ソレノイド27は、シャッタ14を開け閉めする。偏心カム用ソレノイド13は、その可動鉄芯に取り付けられたピン12を介して、回転軸11を中心に、偏心カム10を回転させる。
ROM21は、CPU20の動作プログラムを記憶している。RAM22は、各部を制御する制御パラメータ、磁気ヘッド15やIC接点ヘッド16などの各部から取得した情報を一時的に記憶する。さらに、RAM22は、磁気ヘッド15またはIC接点ヘッド16によってカードに書き込む情報を一時的に記憶する。通信部24は、カード処理装置1の上位装置に接続されている。上位装置の例として、カード処理装置が取り付けられている現金自動取引処理装置がある。通信部24は、カード2から読み取った情報やカード2が詰まったことなどを示す障害情報などを上位装置に送信する。また、通信部24は、上位装置からカード2に書き込む情報や処理対象のカード2の種類情報などを受信する。
次に、カード2がカード処理装置1に挿入された後、カード処理装置1が、情報の読み取りおよび書き込みを行ってからカード2を排出するまでの処理について説明する。続いて、挿入時や排出時に、カード2が詰まった場合のカード取り出し阻止処理を説明する。
図3は、カード処理装置1のカード処理の概略を示すフローチャートである。ステップS1において、CPU20は、通信部24を介して、カード2の種類を上位装置から受信する。ここでは、カード2の種類として、磁気カードおよび接触式ICカードを想定している。次にステップS2において、受信したカード2の種類が磁気カードであるか否かを判定する。磁気カードであると判定した場合には、ステップS3において、磁気カードの取り込み処理を行う。そして、CPU20は、磁気ヘッド15を用いて、磁気カードから磁気情報を読み取る処理を行う。そして、ステップS4において、CPU20は、磁気ヘッド15を用いて磁気カードに磁気情報を書き込む処理を行う。そして、ステップS5において、カード2の排出処理を行う。これらのステップS3、S4、S5におけるカード処理の詳細については、後述する。
一方、ステップS2において、受信したカード2の種類が磁気カードでないと判定した場合に、ステップS6において、受信したカード2の種類が接触式ICカードであるか否かを判定する。ICカードであると判定した場合には、ステップS7において、CPU20は、ICカードの取り込み処理を行う。そして、CPU20は、ICカードの情報の読み取り処理およびICカードへの情報の書き込み処理を行う。そして、ステップS5において、ICカードを挿入口3から排出する処理を行う。ステップS7のICカード処理の詳細については、後述する。
また、ステップS6において、受信したカード2の種類がICカードでないと判定した場合に、カード2に対して情報の読み書きの処理を行わない。想定した磁気カードまたはICカードのいずれでもないため、カード処理を行うことができないからである。そして、ステップS5に進み、カード2の排出処理を行う。
図4は、図3におけるステップS3の磁気カード取り込み処理および磁気カード読み取り処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS20において、挿入検出センサ17は、挿入口3にカード2が挿入されたか否かを検出する。図5(A)は、挿入口3にカードが挿入された状態を示している。図5(A)において、カード2の左側の部分は図示が省略されている。カード2の先端が、挿入検出センサ17に達していないため、シャッタ14は閉じている。
挿入検出センサ17が、カード2の挿入を検出すると、次のステップS21に進む。ステップS21において、CPU20が、シャッタ用ソレノイド27を駆動する。これにより、シャッタ14が搬送路5を開放する。図5(B)は、挿入検出センサ17が、カード2の存在を検出したことによって、シャッタ14が開き、搬送路5を開放した状態を示している。また、カード処理装置1の内部に、カード2が、さらに挿入された状態を示している。そして、ステップS22において、CPU20が、モータ25の正転駆動を開始する。モータ25が正転駆動することにより、モータ25に接続されている各ローラ4は、カード2をカード処理装置1の内部に搬送する方向に回転する。図5においては、ローラ4は、カード2を右側に搬送しようとする。実施の形態で用いられる磁気カードは、F2F方式(Two Frequency Coherent Phase Encoding)で磁気情報が記録されている。F2F方式の磁気カードの場合、磁気カードを一定速度で搬送することにより、磁気ヘッド15は磁気カードの磁気情報を読み取る。そこで、CPU20は、モータ25を一定速度で回転するように制御する。ロータリエンコーダ26が出力するモータ25の回転数を用いたフィードバック制御によって、CPU20は、モータ25の回転速度を一定に保つ。後述するステップS28において、CPU20がモータ25の駆動を停止するまで、CPU20は、モータ25を一定速度で連続して正転駆動するよう制御する。
ステップS23において、CPU20は、ロータリエンコーダ26が、モータ25の回転数を定期的に出力しているか否かを判定する。例えば、CPU20が、モータ25に駆動指令を送信することに対応して、ロータリエンコーダ26がモータ25の回転を検出しているか否かを判定している。ロータリエンコーダ26が回転数を定期的に出力していれば、磁気カードは、一定速度で搬送されていることになる。定期的に出力していなければ、または出力がなければ、カード2が詰まっていることになる。すなわち、ステップS23は、カード2が詰まっているか否かを判定している。カード2が詰まっていなければ、ステップS24に進む。カード2が詰まっていれば、ステップS29に進む。そして、ステップS24において、磁気ヘッド15が、一定速度で搬送されている磁気カードの磁気ストライプの磁気情報を読み取る。CPU20が、読み取った磁気情報を取得し、RAM22に記憶させる。ステップS24の処理は、モータ25の駆動が停止するまで、連続して行われる。
ステップS25において、カード検出センサ6が、カード2が存在するか否かを判定する。カード検出センサ6が、カード2を検出した場合には、ステップS23の処理に戻る。カード検出センサ6がカード2を検出し続けている間は、CPU20は、ステップS23、S24、S25の処理を繰り返す。カード検出センサ6がカード2を検出し続けている間は、カード2が詰まっているか否かを判定し続けている。ステップS23、S24、S25の処理を繰り返すことによって、カード検出センサ6の位置において、カード2が詰まっているか否かを判定している。図6(A)は、カード検出センサ6が、カード2を検出したときのカード2の位置を示している。また、磁気ヘッド15が磁気カードに接触し、磁気ストライプの磁気情報を読み取っている状態を示している。
ステップS25において、カード検出センサ6がカード2の存在を検出しなくなった場合には、カード2が、挿入口3を通過し、カード処理装置1の内部に取り込まれている状態である。すると、ステップS26に進み、CPU20は、シャッタ用ソレノイド27の駆動を停止する。シャッタ用ソレノイド27の駆動が停止することにより、シャッタ14が閉じる。図6(B)は、カード検出センサ6が、カード2の存在を検出しなくなったときのカード2の位置を示している。また、シャッタ用ソレノイド27の駆動が停止し、シャッタ14が閉じている状態を示している。ステップS26のシャッタ用ソレノイド27の駆動を停止する処理は、図4の処理全体において、一度だけ行われる。
ステップS27において、カード検出センサ8が、カード2が存在するか否かを判定する。カード検出センサ8の位置にカード2が存在することは、カード2全体が磁気ヘッド15を通過したことを意味する。図7(A)は、カード2の先端が、カード検出センサ8の位置に到達している状態を示している。また、カード2の後端が、磁気ヘッド15を通過した状態を示している。カード検出センサ8がカード2の存在を検出すると、ステップS28において、CPU20は、モータ25の駆動を停止する。これにより、各ローラ4の回転が停止し、カード2の搬送が停止する。CPU20は、通信部24を介して、RAM22に記憶されている磁気情報を上位装置へ送信する。そして、磁気カードの磁気情報の読み取り処理が終了する。
ステップS27において、カード検出センサ8が、カード2の存在を検出していない場合には、磁気ヘッド15と磁気カードとは接触している状態である。言い換えると、まだ磁気カードの磁気情報読み取りが完了していない状態である。このため、ステップS23の処理に戻り、CPU20は、モータ25の駆動によるカード2の搬送および磁気ヘッド15による磁気カードの磁気情報の読み取り処理を続ける。
不正を働こうとする者が、カード処理装置1に何らかの細工を施し、カード2が詰まってしまうようにしたとする。カード2が詰まったときのカード2の位置を図7(B)に示す。CPU20が、モータ25を駆動し続けているにもかかわらず、ロータリエンコーダ26が、モータ25の回転を検出しない。そこで、ステップS23において、CPU20は、ロータリエンコーダ26がモータ25の回転数を定期的に出力していないと判定する。すると、ステップS29において、CPU20は、カード取り出し阻止処理を行う。そして、図3に示されるカード処理全体の処理を強制的に終了する。
図4で示したフローチャートでは、ステップS23で説明したように、ロータリエンコーダ26が定期的に回転数を出力しないときに、カード取り出し阻止処理を行うようにした。ロータリエンコーダ26が定期的に回転数を出力しないとき、かつ、カード検出センサ6がカード2の存在を検出する場合に限って、カード取り出し阻止処理を行うようにしてもよい。後者のようにすると、カード2がカード検出センサ6の位置に存在するときに限って、カード取り出し阻止処理を行うことができる。
図8は、ステップS29のカード取り出し阻止処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS30において、CPU20は、偏心カム用ソレノイド13を駆動させる。これにより、偏心カム10が回転軸11を中心に回転する。すると、偏心カム10の外周がカード2に接触する。これにより、カード2が挿入口3から取り出されることを阻止している。そして、ステップS31において、CPU20は、通信部24を介して、カード2が搬送路5に詰まった旨の障害情報を上位装置に連絡する。
次に、阻止機構の詳細について、図9および図10を用いて説明する。図9および図10は、偏心カム10、偏心カム用ソレノイド13および搬送路5に存在するカード2などを拡大した詳細図である。図9は、偏心カム用ソレノイド13が駆動していない状態を示す。図9に示されるように、偏心カム10の回転中心である回転軸11からカード2に面している外周9までの距離は一定ではない。すなわち、回転軸11は、そのカード2に面している外周9に対して偏心している。この状態では、偏心カム10のカード2に面している外周9までの距離は短いので、偏心カム10の外周9は、カード2に接触していない。図9において、偏心カム10の左下の外周9すなわちカード2に面している外周9は、ほぼ円弧状に形成されている。これにより、偏心カム10を時計回りに回転させたときに、偏心カム10の外周9が、カード2の表面に接触する。
ばね31が壁34に取り付けられている。偏心カム10が時計回りに回転したときに、ばね31は、偏心カム10を反時計回りに回転させるように働く。このため、偏心カム用ソレノイド13が駆動していないときには、ばね31は、偏心カム10がカード2の表面に接触しないように持ち上げている。偏心カム10の外周9は、カード2に接触しない。これにより、偏心カム用ソレノイド13が駆動していないときに、偏心カム10の外周9がカード2の表面に接触し、カード2の搬送を妨げることを防止している。そして、偏心カム用ソレノイド13が駆動した場合には、その駆動力がばね31の力より大きいため、偏心カム10がカード2の表面に接触する。
図10は、偏心カム用ソレノイド13が駆動した状態を示す。偏心カム用ソレノイド13が駆動することにより、図10において、その可動鉄芯30が図中の一点鎖線上を、右側に移動する。可動鉄芯30の移動により、それに取り付けられているピン12も右側に移動する。ピン12が移動することにより、ピン12に引っかかっている偏心カム10が時計回りに回転軸11を中心として、回転する。図10は、偏心カム用ソレノイド13が駆動することによって、偏心カム10が回転した状態を示す。このとき、図9の場合に比べて、偏心カム10のカード2に面している外周9までの距離は長いため、偏心カム10の外周9とカード2の表面とは接触している。接触したときの回転軸11から接触点までの距離はL1である。偏心カム10からカード2の表面に対して、押圧力が働いている。押圧力がカード2に対して十分働くように、台32がカード2をその下で支えている。これにより、カード2が、その弾性のために、たわむことを防止している。
接触することにより、カード2と偏心カム10の外周9との間で摩擦力が働いているため、不正を働こうとする者が、挿入口3から、工具などを使用して、詰まったカード2を引き抜こうとしても容易に抜くことができない。図10のように、偏心カム10の外周9がカード2の表面に接触している状態を便宜的に、接触状態と呼ぶ。
偏心カム用ソレノイド13は、偏心カム10の外周9をカード2の表面に接触させるのに必要な力で、ピンを引いて偏心カム10を回転させることができる。偏心カム用ソレノイド13は、カードの搬送方向と平行な方向で偏心カム10に対して、力を加えている。そして、加えられた力により、偏心カム10は、回転軸11を中心に回転し、カードの搬送方向と垂直な方向に力をカード2に対して加えている。
図10における接触状態の偏心カム10とカード2と台32の拡大図を図11に示す。偏心カム10の外周9の一部がカード2の表面に接触している。偏心カム10の押圧力により、カード2がたわまないように、台32が、カード2を下から支えている。
不正を働こうとする者が、さらに大きな力をかけてカード2を引き抜こうとした場合を想定する。この場合、カード2を大きな力で引き抜こうとすることで、カード2と偏心カム10との間の摩擦力により、偏心カム10が回転軸11を中心にさらに時計回りに回転する。すると、偏心カム10がカード2に接触している外周部分は、カード2を引き抜こうとする方向とほぼ同じ方向に移動することになる。このとき、カード2を引き抜こうとする力で、偏心カム10を回転させているので、偏心カム用ソレノイド13は、偏心カム10に対して力を加えていない。この状態を図12に示す。
そして、偏心カム10は、回転軸11に対して、偏心している。このため、図10において、回転軸11からカード2に接触している外周部分に比べ回転軸11からの距離がさらに長い外周部分が、カード2に接触する。接触したときの回転軸11から外周9の接触位置までの距離はL2である。距離L2は距離L1より長い。これにより、さらに大きな押圧力が偏心カム10からカード2の表面に働くことになる。そして、偏心カム10とカード2との間の摩擦力もさらに大きくなる。このため、ますます、カー2を引き抜くために大きな力が必要になり、カード2を引き抜くことが困難になる。
図12において示すように、カード2を引き抜こうとしたことで、カード2がわずかに左側に移動している。そして、カード2を引き抜こうとすることで偏心カム10を回転させているので、偏心カム10がピン12から離れている。そして、偏心カム10がさらに回転して、偏心カム10の外周9がカード2の表面から離れることを防止するために、凸部33が偏心カム10に設けられている。凸部33が、カード処理装置1の壁34に当たることによって、偏心カム10の回転が停止する。図12のように偏心カム10の外周9が、カード2の表面に押し込まれて接触している状態を便宜的に、固定状態と呼ぶ。
図12における固定状態の偏心カム10とカード2と台32の拡大図を図13に示す。偏心カム10の外周9の一部がカード2の表面に接触し、偏心カム10がカード2に対して食い込んでいる。このため、カード2を引き抜こうとする場合には、カード2につられて、偏心カム10も移動して、回転しようとする。しかし、図12で示したように、壁34に凸部33が当たっているので、偏心カム10は回転しない。よって、カード2を引き抜くことが困難である。このため、カード2を無理に引き抜こうとした場合には、カード2が破損する。
一方、挿入口3からカード処理装置1の内部へカード2を押すことは、容易である。挿入口3からカード処理装置1の内部へカード2を押すと、カード2と偏心カム10の外周9との間の摩擦力により、偏心カム10が回転軸11を中心に、反時計回りに回転する。偏心カム用ソレノイド13は、ばね31の力より大きな力を加えるものであればよい。したがって、人が、挿入口3からカード処理装置1の内部へカード2を押すことよって、偏心カム13は、反時計回りに回転する。これにより、カード2は、カード処理装置1の内部へは容易に移動する。これにより、カード2をカード処理装置1の内部に取り込むことができるため、不正にカード2を抜き取る行為に対して、カード処理装置1は、安全を保つ。
また、カード2が磁気カードの場合に、偏心カム10を磁気カードの磁気ストライプ上に設けることができる。もし、偏心カム10を磁気カードに接触させたときに、磁気カードが引き抜かれたとする。一方、偏心カム10は、磁気カードの磁気ストライプに食い込んでいる。このような状態で、磁気カードを引き抜いたときには、磁気カードの磁気ストライプに傷が付いたり、磁気ストライプが破損したりしている。よって、不正を働こうとする者が、磁気カードを盗み取ってしまったとしても、磁気ストライプの磁気情報を再現することができない。
図8のステップS31において、CPU20が、カード詰まりの障害情報を上位装置に連絡している。上位装置は、係員に対して、カード処理装置1にカード詰まりが発生したことを連絡する。連絡を受けた係員は、カード処理装置1が設けられている上位装置の蓋を開ける。すると、カード処理装置1の挿入口3の全体、シャッタ14、壁34、偏心カム10のレバー29が露出する。そして、係員は、偏心カム用ソレノイド13の駆動を停止させる。そして、係員は、図12に示されるレバー29を下側に押すと、偏心カム10が反時計回りに回転する。そして、偏心カム10の外周9がカード2から離れる。これにより、偏心カム10とカード2との間の固定状態および接触状態が解除される。そして、係員は、詰まったカード2を挿入口3から取り出すことができ、利用者にカード2を返却することができる。レバー29は、カード処理装置1の壁34から露出している。このため、係員は、カード処理装置1の蓋を開けることなく、カード処理装置1を覆っている上位装置の蓋を開け、レバー29を押すことで、偏心カム10などの機構によるカード取り出し阻止状態を解除することができる。
図14は、偏心カム10を図10の矢印の方向から見た側面図である。偏心カム10は、偏心カム用ソレノイド13の駆動によりピン12が移動する力によって生じた、偏心カム10の外周9からカード2への押圧力に、耐えられる厚みを有している。偏心カム10の厚みを増すことにより、偏心カム10の外周9とカード2との摩擦を大きくすることができる。回転軸11および偏心カム用ソレノイド13は、取り付け板35に取り付けられている。そして、取り付け板35は、壁34に取り付けられている。偏心カム10を見やすくするために、図10は、取り付け板35を省略して描かれている。台32は、カード2がたわまないように、偏心カム10より厚く形成されている。
偏心カム10がカード2に接触する位置は、偏心カム10の取り付け位置を変更することにより、任意に変更することができる。カード2が磁気カードの場合には、磁気ストライブが通過する位置に、偏心カム10を取り付けることができる。これにより、ステップS29に示されるカード取り出し阻止処理が実行された後、カード不正を働こうとする者が、カードを引き抜こうとすると、磁気カードの磁気情報が記録されている磁気ストライブが破壊される。これにより、もし、磁気カードが抜き取られたとしても、磁気カードの磁気ストライプは破壊されている。このため、不正を働こうとする者が磁気カードを利用することを防止することができる。また、カード2がICカードの場合には、ICカードの接点またはICチップが通過する位置に、偏心カム10を取り付けることができる。これにより、無理やりICカードを引き抜こうとした場合には、ICカードの接点またはICチップが破壊される。前述した磁気カードと同様に、不正を働こうとする者によるICカードの利用を防止することができる。
偏心カム10の外周9にゴム40などの滑りにくい材質のものを張り付けることにより、偏心カム10とカード2との間の摩擦力を大きくすることができる。図15は、外周9にゴム40を張り付けた偏心カム10を示す。
また、偏心カム10の外周9に凹凸41を設けることにより、偏心カム10の凸部が、カード2の表面に食い込み、偏心カム10とカード2との間の摩擦力を大きくすることができる。偏心カム10の外周9に凹凸41を設けたときの外周9および外周9に接触するカード2の拡大図を図16に示す。接触状態から固定状態に変化したときに偏心カム10がカード2に接触した外周9の長さより、凹凸の間隔が小さいことが好ましい。
次に、図3のステップS4で示された磁気カードの書き込み処理の詳細を説明する。図17は、磁気カードへの書き込み処理の詳細を示すフローチャートである。図3のステップS3の処理が終了した時点では、磁気カードは、図7(A)に示されるように、搬送路5の右端に停止している。磁気カードを搬送路5の挿入口3側に戻すため、ステップS40において、CPU20は、モータ25の逆回転での駆動を開始する。すると、モータ25に接続されている各ローラ4は、磁気カードを挿入口3側に搬送するように回転する。磁気カードが挿入口3側に搬送されると、ステップS41において、カード検出センサ6が磁気カードの存在を検出すると、ステップS42において、CPU20は、シャッタ用ソレノイド27を駆動する。これにより、シャッタ14が開く。したがって、磁気カードは、挿入口3まで搬送され、以降の処理において、磁気カードの先端から磁気情報を書き込むことができるようになる。このときの磁気カードの位置が図6(A)に示されている。なお、カード処理装置1の搬送路5を長くすることで、シャッタ14を開けることなく、磁気カードの先端から磁気情報を書き込むことができるような位置に磁気カードを搬送することができる。
ステップS43において、挿入検出センサ17が磁気カードの存在を検出すると、ステップS44において、CPU20は、モータ25を正転駆動させる。そして、ステップS45において、CPU20は、上位装置から通信24を介して、磁気カードに書き込む情報を受信し、RAM22に記憶する。そして、RAM22に記憶されている情報に基づいて、磁気ヘッド15が搬送中の磁気カードに対して、磁気情報を書き込む。磁気情報の書き込みは、CPU20が書き込み信号を磁気ヘッド15に与えている期間だけ、連続的に行われる。ステップS46において、カード検出センサ6が、磁気カードの存在を検出しなくなった場合、シャッタ14の位置に磁気カードが存在していない。したがって、ステップS47において、CPU20は、シャッタ用ソレノイド27の駆動を停止することによって、シャッタ14が閉じる。このときのカード2の位置が、図6(B)に示されている。そして、磁気カードが搬送されつづけ、ステップS48において、カード検出センサ8が磁気カードの存在を検出する。すると、ステップS49において、CPU20は、モータ25の駆動を停止する。これにより、各ローラ4の回転が停止し、磁気カードの搬送が停止する。このときの磁気カードの位置が、図7(A)に示されている。これにより、磁気カードへの磁気情報の書き込み処理が終了する。なお、CPU20が、上位装置から磁気カードに書き込む情報を受信する時期については、ステップS45の磁気ヘッド15による書き込み開始前であればいつでもよい。
次に、図3のステップS5で示されたカード排出処理の詳細を説明する。図18は、カード排出処理の詳細を示すフローチャートである。図3のステップS4の処理が終了した時点では、カード2は、図7(A)に示されるように、搬送路5の右端に停止している。カード2を搬送路5の挿入口3側に戻し、カード2を排出するため、ステップS60において、CPU20は、モータ25の逆回転での駆動を開始する。これにより、モータ25に接続されている各ローラ4は、カード2を挿入口3側に搬送するように回転する。モータ25の駆動は、後述するステップS65において、モータ25の駆動が停止するまで、連続して行われる。
カード2が、挿入口3側に搬送され、ステップS61において、カード検出センサ6がカード2の存在を検出したときには、搬送されたカード2は、挿入口3に近づいている。そこで、ステップS62において、CPU20は、シャッタ用ソレノイド27を駆動する。これにより、シャッタ14が開き、搬送路5のカード2を挿入口3から排出することができるようになる。
ステップS63において、CPU20は、ロータリエンコーダ26がモータ25の回転数を定期的に出力しているか否かを判定する。これにより、前述のステップS23と同様に、CPU20は、カード2がカード検出センサ6の位置において、詰まっているか否かを判定することができる。
ステップS63において、CPU20が、ロータリエンコーダ26がモータ25の回転数を定期的に出力していないと判定した場合には、すなわちカード2が詰まっていると判定した場合には、CPU20は、前述したステップS29と同じカード取り出し阻止処理を実行する。カード取り出し阻止処理は前述したステップS29と同じであるので説明を省略する。そして、カード処理を異常終了する。
一方、ステップS63において、CPU20が、ロータリエンコーダ26がモータ25の回転数を定期的に出力していると判定した場合に、すなわち、カード2が搬送路5において詰まっていないと判定した場合に、ステップS64において、CPU20は、カード検出センサ6がカード2の存在を検出してから所定時間経過したか否かを判定する。カード2は、排出されるために、ローラ4の回転により一定速度で挿入口3に向けて搬送されている。したがって、カード2の排出方向における先端がカード検出センサ6の位置を通過してから、排出方向におけるカード2の後端が、最も挿入口3に近いローラ4を通過するまでの時間はあらかじめ決まっている。この時間を所定時間に設定している。カード処理装置1にカード2が詰まるなどの異常が発生していない場合には、所定時刻経過すれば、カード2は、すべてのローラ4を通過してしまった後なので、ステップS65において、CPU20は、モータ25の駆動を停止する。そして、各ローラ4の回転が停止する。これにより、カード2の搬送が停止する。所定時間が経過していなければ、カード2は、すべてのローラ4を通過していないので、CPU20はローラ4によるカード2の搬送を続ける。
ここでは、時間を計測することによって、モータ25の駆動を停止した。他の実施の形態として、搬送路におけるカード検出センサの数を増やして、カード2が所定の位置を通過したときに、モータ25の駆動を停止するようにしてもよい。
ステップS65において、CPU20がモータ25の駆動を停止すると、ステップS66において、挿入検出センサ17がカード2の存在を検出するか否かを判定する。ステップS66において、挿入検出センサ17がカード2の存在を検出しないと判定することは、挿入口3にカード2が存在しない状態を示している。すなわち、何ら障害が発生せずに、利用者が、カード2を取り出した状態を示している。すると、ステップS67において、CPU20は、シャッタ用ソレノイド27の駆動を停止する。これにより、シャッタ14が閉じる。これにより、カード排出処理が終了する。
次に、図3のステップS7で示されたICカード取り込み処理、ICカード読み取り処理およびICカード書き込み処理の詳細を説明する。図19は、これらの処理の詳細を示すフローチャートである。図3のステップS2の処理が終了した時点では、カード2は、図5(A)に示されるように、挿入口3にカード2の先端が挿入されている状態である。
ステップS70において、挿入検出センサ17は、ICカードが挿入されたか否かを判定する。ICカードが挿入されたと判定すると、ステップS71において、CPU20は、シャッタ用ソレノイド27を駆動する。これにより、シャッタ14が開き、ICカードをカード処理装置1の内部に挿入することができるようになる。そして、ステップS72において、CPU20は、モータ25の正転駆動を開始する。これにより、モータ25に接続されている各ローラ4が、ICカードを挿入口3からカード処理装置1の内部に搬送するように回転する。
ステップS73において、CPU20は、ロータリエンコーダ26がモータ25の回転数を定期的に出力しているか否かを判定する。これにより、前述のステップS23と同様に、CPU20は、ICカードがカード検出センサ6の付近において、詰まっているか否かを判定することができる。
ステップS73において、CPU20が、ロータリエンコーダ26がモータ25の回転数を定期的に出力していないと判定した場合には、すなわちカード2が詰まっていると判定した場合には、CPU20は、前述したステップS29と同じカード取り出し阻止処理を実行する。カード取り出し阻止処理は前述したステップS29と同じであるので説明を省略する。そして、カード処理を異常終了する。
一方、ステップS73において、CPU20が、ロータリエンコーダ26がモータ25の回転数を定期的に出力していると判定した場合に、すなわち、カード2が搬送路5において詰まっていないと判定した場合に、ステップS74において、CPU20は、カード検出センサ7がICカードの存在を検出したか否かを判定する。ICカードの挿入方向において、ICカードの先端が、カード検出センサ7の位置に到達したときに、ICカードの接点が、IC接点ヘッド16の位置に到達しているように、カード検出センサ7が設けられている。
カード検出センサ7が、ICカードを検出しない場合には、ステップS73に戻り、ICカードが詰まっているかどうかを判定する。カード検出センサ7がICカードの存在を検出した場合に、ステップS75において、CPU20は、シャッタ用ソレノイド27の駆動を停止する。これにより、シャッタ14閉まる。そして、ステップS76において、CPU20は、モータ25の駆動を停止する。これにより、各ローラ4の回転が停止し、ICカードの搬送が停止する。このとき、ICカードの接点は、IC接点ヘッド16に対向して位置している。
ステップS77において、CPU20は、IC接点ヘッド16をICカードの接点に接触させるために、IC接点ヘッド16を降下させる。そして、ステップS78において、CPU20は、ICカードのICチップから情報を読み取る。そして、CPU20は、読み取った情報をRAM22に記憶する。そして、CPU20は、通信部24を介して、RAM22に記憶されている情報を上位装置に送信する。そして、ステップS79において、CPU20は、上位装置から通信部24を介して、書き込む情報を受信し、RAM22に記憶する。そして、受信した情報をICカードのICチップに書き込む。書き込みが終了すると、ステップS80において、CPU20は、IC接点ヘッド16を上昇させ、IC接点ヘッド16をICカードの接点から離す。これにより、ICカードの各処理が終了する。そして、図3で示した、ステップS5の処理に進み、ICカードの排出処理が行われる。
次に第2の阻止機構について、説明する。以後、実施例2において、特に断らなければ、阻止機構は、第2の阻止機構を意味する。阻止機構が動作して、カード2の取り出しを阻止する。阻止している最中に停電になった場合でも、阻止機構は、カード2をカード処理装置1の挿入口3から取り出すことができないようにしている。図20は、阻止機構を示す。図20(A)は、阻止機構の正面図を示す。偏心カム50を見やすくするために、壁34が省略されている。図20(B)は、阻止機構の側面図である。図20(C)は、阻止機構の上面図を示す。図9および10などで説明した阻止機構と共通する部品には、同じ番号を付けている。
偏心カム50は、カード2の表面から離れて位置している。偏心カム50は、回転軸11を中心に回転するように設けられている。ねじりコイルばね51は、偏心カム50を時計回りに回転させるように偏心カム50に力を加えている。図20(A)に示されるように、ねじりコイルばね51の逆L字状になっている下の部分が、偏心カム50に係っているからである。一方、ねじりコイルばねの上部は、壁34に当たっている。偏心カム用ソレノイド53は、ピン52を備えている。図20(B)において、ピン52は偏心カム50の上部に接している。これにより、偏心カム50が回転軸11を中心として時計回りに回転することを防止している。
可動鉄芯54の周囲にはコイルばね55が取り付けられている。図20において、偏心カム用ソレノイド53は駆動していない。このとき、コイルばね55は伸びた状態である。
図21は、偏心カム用ソレノイド53が駆動した状態を示す。偏心カム用ソレノイド53が駆動すると、可動鉄芯54が、偏心カム用ソレノイド53の内部に引き込まれる。これにより、図21(C)に示されるように、ピン52が上側に移動する。すると、コイルばね55が縮む。そして、ピン52の側面と偏心カム50の側面とが接触しなくなる。これにより、偏心カム50が時計回りに回転しようとする力を遮るものがなくなる。すると、図21(B)に示されるように、偏心カム50がねじりコイルばね51の力により、回転軸11を中心に時計回りに回転する。すると、偏心カム50の外周56がカード2に接触する。
ピン52の側面と偏心カム50の側面とが容易に離れるようにするために、偏心カム50とピン52との間の摩擦力が小さい方がよい。そのため、偏心カム50の側面にローラなどを取り付けることにより、その摩擦力を小さくすることができる。また、偏心カム50の側面にローラを取り付ける替わりに、ピン52にローラを取り付けてもよい。
図21の状態において、カード2を引き抜こうとすると、カード2と偏心カム50との間に摩擦力が発生する。すると、偏心カム50が時計回りにさらに回転する。そして、偏心カム50は偏心しているため、偏心カム50の外周56がカード2の表面に食い込む。よって、カード2を引き抜くことが困難になる。
一方、図21の状態において、カード2をカード処理装置1の内部に挿入しようとすると、カード2は、容易に挿入される。また、ローラ4によりカード処理装置1の内部への取り込みを試みることができる。偏心カム50を時計回りに回転させようとする力は、ねじりコイルばね51が発生する力だけであるからである。
図21の状態において、停電が発生したとする。停電により、偏心カム用ソレノイド53の駆動が停止する。このとき、可動鉄芯54の周囲に取り付けられたコイルばね55は縮んでいる。よって、コイルばね55が伸びようとする。しかし、図21(C)が示すように、ピン52の前方に、偏心カム50が存在する。このため、ピン52は、図20で示されるような元の位置に戻ることができない。よって、偏心カム50は、ねじりコイルばね51の力によって、カード2に接触し続けることになる。よって、停電が発生したとしても、カード2の抜き取りを阻止しようとする状態が維持される。阻止機構は、動作を開始するときのみ、偏心カム用ソレノイド53を駆動させる。阻止機構が一旦動作すると、ねじりコイルばね51の力でその状態を保つようにしているため、停電が発生したとしても、その影響を受けない。
阻止機構が動作した図21の状態を解除するには、図21(B)において、人がレバー76を左側に引けばよい。これにより、偏心カム50が反時計回りに回転する。そして、偏心カム50の右上部が、ピン52の前面を遮らない状態になる。このとき、図20(C)に示されるように、ピン52がコイルばね55の力で、下方に飛び出す。そして、人がレバー76を離すことにより、偏心カム50がねじりコイルばねの力により、時計回りに回転しようとする。しかし、偏心カム50の側面とピン52の側面とが接触する。このため、偏心カム50は、時計回りに回転しない。これにより、偏心カム50がカード2の表面から離れて位置する。よって、偏心カム50は、図20(B)に示される状態になる。
図22は、偏心カム50の隣にゴム60を取り付けたものを示している。ゴム60が取り付けられた偏心カム50の正面図が図23に示されている。ゴム60は、偏心カム50の外周56より下側に突き出ている。このため、図22に示される側面図では、ゴム60の裏側に外周56が隠れている。なお、外周には、鋸の刃状の凹凸が設けられている。これにより、カード2に最初に接触するのは、ゴム60である。ゴム60は、磁気カードやICカードなどのカード2との間で、大きな摩擦力を発生させる。このため、ゴム60がカード2の表面に接触した状態で、カード2を引き抜こうとすると、カード2の移動につられて、ゴム60と一緒に偏心カム50が回転する。そして、偏心カム50は、偏心しているため、ゴム60および偏心カム50はカード2の表面を押しつける。すると、ゴム60はその弾性のため、へこむ。すると、外周56の凹凸の凸部がカード2の表面に食い込む。これにより、阻止機構が動作した後、カード2を引き抜こうとするとき、ゴム60が取り付けられた偏心カム50がカード2の移動に追従しやすくなる。これにより、確実に偏心カム50が時計回りに回転し、カード2の取り出しを防止することができる。
次に第3の阻止機構について、説明する。以後、実施例3において、特に断らなければ、阻止機構は、第3の阻止機構を意味する。阻止機構が動作した後、係員が現金自動取引装置などの上位装置の蓋やカード処理装置1の扉を開けて、詰まったカード2を取り出す。係員がカード2を取り出した後、阻止機構を解除し忘れる場合がある。そこで、阻止機構を解除して、はじめてカード処理装置1やその上位装置が動作を開始するようにしたい。そのため、阻止機構が動作した後に、係員がカード2を抜き取ると、阻止機構を解除するまで、シャッタ14が開かないようにしている。これにより、カード2をカード処理装置1に挿入することができなくなるため、阻止機構の解除し忘れたまま、カード処理装置1においてカード2を処理することを防止している。
図24は、第3の阻止機構を示す。このとき、偏心カム50は、カード2の表面から離れている。図24(A)は、阻止機構の正面図を示す。偏心カム50を見やすくするために、壁34が省略されている。図24(B)は、阻止機構の側面図である。図24(C)は、阻止機構の上面図を示す。図20および21などで説明した第2の阻止機構と共通する部品には、同じ番号を付けている。
第3の阻止機構は、第2の阻止機構に加えて、解除カム70を備えている。解除カム70は、回転軸11を中心として回転するように取り付けられている。解除カム70には、ねじりコイルばね71が取り付けられている。ねじりコイルばね71は、解除カム70を時計回りに回転するように力が働いている。ねじりコイルばね71の上端は壁34に当たっている。ピン75は解除カム70に一体に設けられている。ねじりコイルばね71の下端は、ピン75に当たっている。ねじりコイルばね71は、ピン75を押すことで解除カム70を時計回りに回転させようとする。
ピン72は、解除カム70に一体に設けられている。ピン72は、偏心カム50に係っている。これにより、偏心カム50が反時計回りに回転したときに、偏心カム50がピン72を右上方に押す。これにより、解除カム70が反時計回りに回転する。
図25は、偏心カム50が、カード2の表面に接触した状態を示す。図25(A)は阻止機構の正面図を示す。図25(B)は阻止機構の側面図を示す。図25(C)は阻止機構の上面図を示す。図25(C)に示されるように、偏心カム用ソレノイド53が駆動して、ピン52が上側に移動している。これにより、図25(B)に示されるように、偏心カム50の右上部がピン52から外れる。すると、ねじりコイルばね51の力により、偏心カム50が時計回りに回転する。そして、偏心カム50の外周56がカード2に接触する。
一方、解除カム70には、ねじりコイルばね71の力により時計回りに回転しようとする力が働いている。そして、解除カム70のピン72が偏心カム50に係っている。このため、偏心カム50が時計回りに回転すると、それにつられて、ねじりコイルばね71の力により解除カム70が時計回りに回転する。そして、解除カム70の先端73が開いた状態のシャッタ14に当たるまで解除カム70が回転する。このとき、解除カム70のピン72は、偏心カム50に接触していない。そして、解除カム70は、偏心カム50に接触していない。よって、解除カム70は、阻止機構の取り出し阻止の機能に影響を与えていない。
図25(C)において壁34は、偏心カム50のレバー76や解除カム70の先端73が壁34から突き出ている状態をわかりやすくするために、壁34に穴が開いている部分の断面を示している。
図26は、係員がカード2をカード処理装置1の内部に取り込んだときの状態を示す。図26(A)は阻止機構の正面図を示す。図26(B)は阻止機構の側面図を示す。図26(C)は阻止機構の上面図を示す。カードの詰まりなどの障害が発生したときには、カード2の処理を行うことができないため、カード処理装置1にカード2が挿入されないようにしたい。そこで、障害が発生すると、カード処理装置1は、シャッタ14を閉じようとする。しかし、図25に示されるように搬送路5には、カード2が存在するため、シャッタ14を完全に閉じることができない。図26(B)において、係員によって、カード2は、シャッタ14より右側に取り込まれている。すると、シャッタ14が閉じる。
図25において、シャッタ14に解除ソレノイド50の先端73が当たっていた。図26においては、シャッタ14が下方に移動したため、解除ソレノイド70の先端73が自由になる。すると、ねじりコイルばね71の力により、解除カム70がさらに時計回りに回転する。すると、解除カム70の先端73がシャッタ14の上端を覆うまで移動する。そして、解除カム70のピン72が偏心カム50に当たる。これにより、解除カム70の回転が止まる。
阻止機構が動作し、係員がカード2を取り出した状態では、シャッタ14を開けることができない。解除カム73がシャッタの上昇を阻止しているからである。これにより、阻止機構が動作した後、阻止機構を解除し忘れたとしても、カード2がカード処理装置1に挿入されることを防止することができる。また、阻止機構を除いた正常な状態において、阻止機構によって、誤ってカード2の取り出しを阻止することを防止することができる。
阻止機構を解除するには、カード2の抜き取り方向にレバー76を引けばよい。これにより、偏心カム50が反時計回りに回転する。一方、偏心カム50が解除カム70のピン72に係っている。このため、偏心カム50の反時計回りの回転につられて、解除カム70が反時計回りに回転する。すると、解除カム70の先端73がシャッタ14を覆わなくなる。すなわち、シャッタ14が自由に移動することができるようになる。このため、シャッタ14を開けることができる。そして、偏心カム50が偏心カム用ソレノイドのピン52の前面を覆わなくなる。すると、図24(C)に示されるように、ピン52がコイルばね55の力により、下方に移動する。すると、ピン52の側面が偏心カム50に係る。そして、レバー76を引くことを止めたとしても、偏心カム50がピン52に係っているため、偏心カム50は、時計回りに回転しない。阻止機構が解除されると、図24に示される状態に戻る。
カード処理装置1の挿入口3の付近の上面図を示す図20(C)において、偏心カム用ソレノイド53は駆動していない。可動鉄芯54の先端にピン52が取り付けられている。ピン52は、コイルばね51の弾性力によりにより偏心カム50が回転することを防止している。このとき、コイルばね51の弾性力により、偏心カム用ソレノイド53の駆動方向に対して垂直方向に力が働いている。したがって、カード処理装置1がカード2の詰まりを検出していない間は、常に、コイルばね51の弾性力により偏心カム用ソレノイド53に力が働いている。このため、コイルばね51の弾性力により、偏心カム用ソレノイド53に力が働き、偏心カム用ソレノイド53の動作に悪影響を及ぼすおそれがある。
コイルばね51の弾性力が偏心カム用ソレノイド53に働かない第4の阻止機構について説明する。以後、実施例4において、特に断らなければ、阻止機構は、第4の阻止機構を意味する。第4の阻止機構は、第1から第3の阻止機構と比較して、偏心カムを動作させる偏心カム用ソレノイド53などのアクチュエータが異なっている。
第4の阻止機構を図27および図28に示す。図27および図28において、図20と共通する部品には、同じ番号が付されている。図27は、偏心カム用ソレノイド53が駆動していない状態を示している。図27(A)は、カード処理装置1の挿入口3の付近の側面図を示す。図27(B)は、カード処理装置1の挿入口3の付近の上面図を示す。図27(B)において、カード2、挿入口3、シャッタ14などについては、図示が省略されている。図28は、偏心カム用ソレノイド53を駆動した状態を示す。図28(A)は、カード処理装置1の挿入口3の付近の側面図を示す。図28(B)は、カード処理装置1の挿入口3の付近の上面図を示す。図28(B)において、カード2、挿入口3、シャッタ14などは図示を省略している。
偏心カム100とアクチュエータ97との接触面を大きくするために、ブロック91が偏心カム100に設けられている。図27(B)に示されるように、ブロック91とローラ87とが接触している。コイルばね51の弾性力により偏心カム100が回転軸11を中心に時計回りに回転しようとする。しかし、ローラ87とブロック91とが接触しているため、偏心カム100は回転しない。
ピン81が、可動鉄芯54の先端に設けられている。ピン91には、溝85が設けられている。ピン81の上に梁84が設けられている。梁84は、回転軸86を中心に回転する。回転軸86は、梁の右側に設けられている。回転軸86は、壁34に固定されている。壁34と回転軸86との間に板や棒など固定させるための部材を設けることで固定できる。図27において、具体的な部材については、図示が省略されている。梁84の左側には、ローラ87が設けられている。ローラ87は回転軸92を中心に回転することができる。梁84の中央には、円柱83が設けられている。円柱83は、梁84の下側からピン81に向かって突き出ている。円柱83は、ピン81に設けられた溝85に挿入されている。偏心カム用ソレノイド53が駆動すると、可動鉄芯54が、偏心カム用ソレノイド53の内部に引き込まれる。すると、図27(B)において、ピン81の溝85が、上方に移動することにより、溝85の端がピン81に当たる。これにより、円柱83が上方に移動する。よって、図27(B)において、梁84が回転軸86を中心に時計回りに回転する。回転軸86の周りにはコイルばね88が設けられている。コイルばね88の一端が爪90に当たっている。コイルばね88の他端が爪89に当たっている。このため、コイルばね88の弾性力によって、梁84に対して、反時計回り方向の力が働いている。偏心カム用ソレノイド53の駆動力は、この反時計回り方向の力およびコイルばね55による弾性力の合計より大きい。ローラ87は、回転軸92を中心に回転する。梁84が回転軸86を中心に回転しようとするとき、ローラ87が回転自在な状態で、梁84は回転する。このため、ローラ87とブロック91との間に発生する摩擦力は小さい。
偏心カム100がコイルばね51の弾性力により回転しようとし、ローラ87を経由して、その弾性力が梁84に働く。図27(A)において、偏心カム100は、回転軸11を中心として時計回りに回転しようとしている。図27に示される状態において、ブロック91、ローラ87および回転軸86は、ほぼ一直線上に並んでいる。このため、梁84に働く力は、すべて回転軸86に働く。回転軸86は、壁34に固定されている。溝85と円柱83との間には、隙間が設けられている。このため、偏心カム100が回転しようとする力は、偏心カム用ソレノイド53には働かない。すなわち、偏心カム100が回転軸11を中心に回転しようとする力が、偏心カム用ソレノイド53の駆動に悪影響を与えない。
カード処理装置1がカード2の詰まりを検出したとき、偏心カム用ソレノイド53が駆動する。この状態を図28に示す。図28(B)において、可動鉄芯54およびピン81が上側に移動している。溝85の移動により、円柱83が上側に移動している。円柱83の移動により、梁84が、回転軸86を中心として、時計回りに回転している。ローラ87がブロック91から外れたため、偏心カム100が回転軸11を中心に回転し、図28(B)において、偏心カム100の上部が右側に移動している。このとき、コイルばね88の力により梁84が反時計回りに回転しようとする。しかし、ブロック91の存在が、梁84の復帰を妨げている。コイルばね88の力により、ブロック91の側面とローラ87とが接触している。このとき、偏心カム100の外周9に設けられた鋸状の刃108がカード2の表面に接触する。カード処理装置1の外部からカード2を引こうとすると、偏心カム100の刃108とカード2の間の摩擦力により、偏心カム100がさらに、時計回りに回転する。偏心カム100の外周9は、回転軸11を中心に偏心しているため、偏心カム100の刃108がさらに、カード2の表面に押しつけられる。これにより、第4の阻止機構が動作すると、カード2をカード処理装置1の外へ引き抜くことができなくなる。
係員がカード処理装置1を覆っている覆いを外し、係員の操作により偏心カム100が元の位置に戻されると、コイルばね88の力により、梁84が反時計回りに回転し、図27の状態に戻る。このとき、詰まったカード2を取り除くことができる。
図27および図28において、図24、25、26で説明した解除カム70をさらに追加することができる。
偏心カムのカード2と接触する刃の部分を取り外しできるようにしたものを図29および図30に示す。図29は組み立てられた偏心カム120を示す。図29(A)は組み立てられた偏心カム120の側面図を示す。図29(B)は組み立てられた偏心カム120の正面図を示す。板115が偏心カム本体104に取り付けられている。板115の先端には、刃108が設けられている。刃108は、図16で説明したような鋸の刃状の凹凸で構成されている。ネジ93によって、板115が偏心カム本体104に取り付けられている。ネジ93が緩まないように、ネジ101と板115との間に板116が挟まれている。
図30は、図29で示した偏心カム120の分解図である。偏心カム本体104の下側に円柱105、106が設けられている。図30において、円柱105、106は紙面の上側に突き出ている。板115および板116に円柱105が挿入される穴113、109が設けられている。板115および板116に円柱106が挿入される穴111、110が設けられている。これにより、カード2と板115とが接触したときに、その摩擦力により、板115がネジ101を中心に回転することを防止している。板116は、板115の刃108の部分を除いて覆っている。これにより、板116は、刃108が付いている板115を補強している。
偏心カム本体104と刃が設けられている板115とを分解できるようにしたことで、板115の刃108が欠けた場合や摩耗した場合に、板115のみを取り替えることができる。前述の偏心カム50全体を取り替えることに比べて、板115の取り替えの方が容易である。また、偏心カム本体104と刃108が付いている板115の材質を異なるものにすることができる。例えば、刃108に硬化処理を施すことができる。これにより、刃108の厚さを薄くでき、刃108がカード2の表面に押し込まれやすくなる。
次に、偏心カムが固定状態になったときに、カード処理装置1の外部からカード2を押したり引いたりしても、偏心カムのカードに対する接触部分がカードから離れないようにする偏心カム固定機構について説明する。図31は、カード処理装置1の挿入口3の付近を示す。図31は、偏心カム用ソレノイド53が駆動していないときの偏心カム120を示している。図31(A)は偏心カム120などの部品の側面図を示す。図31(B)は、偏心カム120などの部品の正面図を示す。図32は、偏心カム用ソレノイド53が駆動したときの偏心カム120の状態を示す。図32(A)は偏心カム120などの部品の側面図を示す。図32(B)は、偏心カム120などの部品の正面図を示す。発明の特徴部分の理解を容易にするために、図31および図32において、アクチュエータ97、偏心カム用ソレノイド53、コイルばね51などの図示が、省略されている。また、発明の特徴部分の理解を容易にするために、図31(B)および図32(B)において、壁34、シャッタ14、挿入口3などの図示が省略されている。これまでに説明した部品と同じ部品については、同じ番号が付されている。
壁34に台130が取り付けられている。台130の回転軸138を中心に回転するように、固定具134が取り付けられている。固定具134は、偏心カム120の位置を固定させる。図31(B)において、固定具134の左側には、爪137が設けられている。固定具134の上側には、爪135が設けられている。固定具134の右側の爪133には、コイルばね131の一端が取り付けられている。図31(B)において、右側の爪133は、紙面から上方向に突き出ている。突き出ている右側の爪133にコイルばね131の先端に設けられている輪が掛けられている。コイルばね131の他端は、台130の穴132に取り付けられている。図31(B)において、コイルばね131の他端のコイルは紙面の下側に突き出ている。突き出たコイルが穴132に引っかけられている。このため、コイルばね131の弾性力により、固定具134を反時計回り方向に回転しようとする力が、固定具134に働いている。固定具134の左辺139は、レバー76に当たっている。このため、固定具134の回転は、図31(B)に示される状態で停止している。図31(B)において、レバー76は、ハッチングされている断面で示されている。
カード処理装置1が、カード2の詰まりを検出すると、偏心カム用ソレノイド53を駆動させる。なお、図31においては、偏心カム用ソレノイド53は図示されていない。偏心カム用ソレノイド53が駆動すると、図31(A)において、偏心カム120が、回転軸11を中心に時計回り方向に回転する。そして、外周9に設けられている刃108がカード2に接触する。このときの状態を図32に示す。
図32において、刃108がカード2に接触している。カード2を引き抜こうとすると、刃108とカード2との摩擦力により、偏心カム120が、さらに時計回りに回転しようとする。これにより、偏心カム120は、偏心しているため、刃108がさらにカード2に押しつけられる。これにより、カード2が抜き取られることを防止している。
偏心カム120が時計回りに回転したため、図32(B)において、偏心カム120のレバー76が右上に移動している。このため、レバー76が、固定具134の左編139から外れている。よって、固定具134がコイルばね131の弾性力により、反時計回り方向に回転軸138を中心に回転する。そして、上側の爪135とレバー76が接触する位置で、固定具134の回転が停止する。これにより、レバー76が、下側に移動できなくなる。
上側の爪135とレバー76が接触する状態において、カード処理装置1の挿入口3からカード2をさらに挿入させた場合を考える。このとき、カード2と刃108との摩擦力により、偏心カム120が反時計回りに回転しようとする。このとき、レバー76は、左下に移動しようとする。しかし、固定具134の爪135とレバー76とが接触しているため、偏心カム120は、反時計回りに回転することができない。これにより、カード処理装置1の外部から、カード2を押したとしても、偏心カム120が回転しないため、カード2は移動しない。一方、カード2を引いたときには、カード2と刃108との摩擦力により、偏心カム120が時計回りに回転し、刃108がさらに、カード2の表面に対して押しつけられる。このため、カード2を抜くことができない。
このため、カード処理装置1の外部から偏心カム120によって、固定状態になったカードを引いたり押したりしても、カード2は、移動することがない。これにより、カード処理装置1内に詰まったカード2を持ち去られることを防止することができる。
偏心カム120が固定された状態を解除するには、図32(B)において、固定具134の爪137を上側に持ち上げ、時計回りに回転させる。そして、図32(A)において、レバー76を押し下げ、偏心カム120を反時計回りに回転させる。すると、偏心カム用ソレノイドの先端に付いているピン52またはローラ87が偏心カム120に接触し、偏心カム120の位置が固定される。このとき、図31(A)に示されるように、刃108は、カード2の表面から、持ち上がっている。すると、図31に示される状態に戻る。
レバー76と固定具134の爪135との間の摩擦力を増やすために、爪135の外周136に鋸状の刃を設けることができる。また、爪135の外周136にゴムを取り付けることができる。また、図31および図32において、図24、25、26で説明した解除カム70をさらに追加することができる。
これらの実施例において、偏心カム50、100、120をカード2の表側または裏側に設けることができる。また、コイルばね51を偏心カム50、100、120の一方の側または他方の側に設けることができる。例えば、図27(A)において、紙面に対して偏心カム100の奥の側に設けることができる。また、図27(B)において、アクチュエータ97を下側に偏心カム100の面を鏡面として、鏡面対称に設けることができる。
様々な実施の形態を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されない。
カード処理装置の搬送路の概略を示す図である。 カード処理装置の電気的構成を示すブロック図である。 カード処理装置のカード処理の概略を示す図である。 磁気カードの取り込み処理および磁気カードの読み取り処理の詳細を示すフローチャートある。 カード処理装置の搬送路におけるカードの位置を示す図である。 カード処理装置の搬送路におけるカードの位置を示す図である。 カード処理装置の搬送路におけるカードの位置を示す図である。 カード取り出し阻止処理の詳細を示すフローチャートである。 カード処理装置の挿入口および偏心カムの部分を拡大した図である。 カード処理装置の挿入口および偏心カムの部分を拡大した図である。 偏心カム、カードおよび台が接した部分を拡大した図である。 カード処理装置の挿入口および偏心カムの部分を拡大した図である。 偏心カム、カードおよび台が接した部分を拡大した図である。 偏心カムの部分を拡大した側面図である。 偏心カムの外周にゴムを取り付けたときの偏心カムを拡大した図である。 偏心カムの外周に凹凸を設けたときの偏心カムの外周部分を拡大した図である。 磁気カードの書き込み処理の詳細を示すフローチャートである。 カードの排出処理の詳細を示すフローチャートである。 ICカードの取り込み、読み取りおよび書き込み処理の詳細を示すフローチャートである。 カード処理装置の挿入口および偏心カムの部分を拡大した図である。 カード処理装置の挿入口および偏心カムの部分を拡大した図である。 偏心カムおよび台の一部分を拡大した図である。 偏心カムおよび台の一部分を拡大した正面図である。 カード処理装置の挿入口および偏心カムの部分を拡大した図である。 カード処理装置の挿入口および偏心カムの部分を拡大した図である。 カード処理装置の挿入口および偏心カムの部分を拡大した図である。 第4の実施例に関するカード処理装置の挿入口および駆動前の偏心カムの図である。 第4の実施例に関するカード処理装置の挿入口および駆動後の偏心カムの図である。 第5の実施例に関する偏心カムの組み立て図である。 第5の実施例に関する偏心カムの分解図である。 第6の実施例に関するカード処理装置の挿入口および駆動前の偏心カムの図である。 第6の実施例に関するカード処理装置の挿入口および駆動後の偏心カムの図である。
符号の説明
1 カード処理装置
2 カード
3 挿入口
4 ローラ
5 搬送路
6 カード検出センサ
7 カード検出センサ
8 カード検出センサ
9 外周
10 偏心カム
11 回転軸
12 ピン
13 偏心カム用ソレノイド
14 シャッタ
15 磁気ヘッド
16 IC接点ヘッド
17 挿入検出センサ
29 レバー
30 可動鉄芯
31 ばね
32 台
33 凸部
34 壁
40 ゴム
41 凹凸

Claims (5)

  1. 情報が記録されたカードを挿入する挿入口と、
    前記挿入口に挿入された前記カードをカード処理装置内部に搬送する、または、内部から挿入口へ搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構で内部に搬送された前記カードから情報を読み取る、または前記カードへ情報を書き込むヘッドと、
    前記カードの異常を検出するセンサと、
    前記センサが異常を検出した場合に、前記カードの前記挿入口からの取り出しを阻止する阻止機構と、
    を備えたカード処理装置において、
    前記阻止機構は、
    回転軸から外周までの距離が長い外周部分は、搬送される前記カードに接する長さで、回転軸から外周までの距離が短い外周部分は搬送された前記カードに接しない長さの偏心カムと、
    前記センサが異常を検出していないときには、回転軸から前記偏心カムの外周までの距離が短い外周部分を前記カードの搬送路に対して向け、
    前記センサが異常を検出したときには、前記偏心カムを回転させることにより、回転軸から前記偏心カムの外周までの距離が長い外周部分を前記カードの搬送路に対して向け、偏心カムの外周と前記カードとを接触させるアクチュエータと
    を備えたことを特徴とするカード処理装置。
  2. 請求項1に記載のカード処理装置において、前記アクチュエータは、前記センサが異常を検出したときに、偏心カムを回転させることにより、カードを挿入口から外に取り出す方向とほぼ同じ方向に、偏心カムの回転軸から外周までの長い外周部分を移動させることを特徴とするカード処理装置。
  3. 請求項1に記載のカード処理装置において、前記偏心カムの外周に凹凸を設けたことを特徴とするカード処理装置。
  4. 請求項1に記載のカード処理装置において、前記偏心カムの外周にゴムを設けたことを特徴とするカード処理装置。
  5. 請求項1に記載のカード処理装置において、回転した前記偏心カムの位置を固定する固定具を設けたことを特徴とするカード処理装置。
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