JP3865360B2 - カードリーダ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カードリーダに関する。さらに詳述すると、本発明は、カードリーダにおけるカードの詐取行為を防止するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカードリーダ101では、図6に示すように、カード挿入口に例えばソレノイドで開閉されるシャッタ102を設けて、カード103以外の異物が挿入されるのを防止すると共にカードリーダ内で詰まったカード103が不正に取り出されて盗まれることがないようにして、カードリーダ101のセキュリティが図られている。このカードリーダ101では、カード103がカード挿入口104より挿入されると、シャッタ102がカード通路から退避して、挿入されたカード103をカードリーダ101内部に取り込み得るように設けられている。また、カード103がシャッタ102より中へ入ってしまうと、シャッタ102が閉じて、不正行為によってカード103が取り出されるのを防いでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のカードリーダ101では、図7に示すように、不正者が何らかの細工を施してシャッタ102の開閉位置上でカード103を意図的に詰まらせるような不正行為を働いた場合、シャッタ102は完全には閉じることができず、シャッタとしての機能を果たすことができない。この際、カード103の詰まった位置がカード103を指で摘まんで引き出し難い場所である場合等には、使用者がカード103を取り出すことができないので、係員等を呼ぶためにカードリーダ101から離れてしまうことがある。この隙に、不正者が工具等を使用してカード103を取り出し持ち去る虞がある。
【0004】
このように、シャッタ102を備えた従来のカードリーダ101においても、カード103を詐取する巧妙な手口によって、カード103を取り出され、持ち去られる問題は残っている。
【0005】
そこで本発明は、シャッタが閉まらない場合にもカードの不正な取り出しを阻止できるカードリーダを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、請求項1記載の発明のカードリーダは、カードリーダ内部にカードの取り込みを許容する開閉自在のシャッタと、カード挿入口を有しカードを搬送するカード搬送路と、カードのカード面に当接可能なカッタと、カッタをカード搬送路内に進入する方向に付勢する付勢部材と、カッタと係合しカード搬送路内への進入を止める係止部材と、係止部材を駆動する駆動手段とを備え、シャッタが開位置にあるときにカードの異常停止を検出したときには、駆動手段により係止部材が作動しカッタが異常停止したカードのカード面に当接するようにしたものである。
【0007】
カードを取り扱うカードリーダにおいては、例えばカードが内部で滞留し、使用者側への排出も、カードリーダ内部への取り込みも不可能となった場合に、カードを詐取するために何らかの細工を施してシャッタの開閉位置上でカードを意図的に停止させる不正行為(以下、単に不正行為という)を防止し、カードが抜き取られるのを防ぐ必要があるところ、本発明のカードリーダでは、不正行為が起きても異常停止が検出され、カード抜き取りを阻止する阻止機構が動作し、カードの移動を阻止して強制的にカードリーダ内部に滞留させることができる。
【0008】
しかも、カッタはカードのカード面に接触する程度の力で当接させ、傷を付ける程の押圧力は与えないようにすることで、駆動手段が誤動作した場合でもカードに大きなダメージを与えるのを防止できる。加えて、この状態で不正者がカードを故意に引き抜いた場合は阻止機構によってカッタをカードに食い込ませることでカードをそれ以上引き出すことを不可能とし、さらにはカードのデータを壊滅的に破壊することで仮にカードが引き出されたとしてもカードの不正使用を防ぐことができる。
【0009】
このカードリーダは、請求項2記載の発明のように、カッタはカード挿入口からカードの長さの範囲内に設けられていることが好ましい。この場合、不正行為時、カードがカード挿入口からはみ出していても不正者がカードを引っ張り出せないように強制滞留させることができる。
【0010】
また、カードリーダは、請求項3記載の発明のように、カッタがカード搬送路内に移動する際、カッタの移動を規制する規制部を有するものであることが好ましい。この規制部によれば、例えば、カッタがカード面との接触状態を保ち、さらには確実に食い込むように動きを規制できる。したがって、カードの強制滞留がより確実なものとなる。
【0011】
さらに、カードリーダは、請求項4記載の発明のように、カッタの移動をガイドするガイド部を有することが好ましい。ガイド部がカッタをガイドすることにより、カッタの刃をカード面に接触させることができる。また、カッタの刃をカード面に接触させた後は、カードを故意に抜き出した時点ではじめて強制滞留機能が機械的に働くようにカッタの移動ガイドすることができる。
【0012】
請求項5記載の発明のカードリーダは、カードリーダ内部にカードの取り込みを許容する開閉自在のシャッタと、カード挿入口を有しカードを搬送するカード搬送路と、カードのカード面に当接可能なカッタと、カッタをカード搬送路内に進入する方向に付勢する付勢部材と、付勢部材と係合しカード搬送路内への進入を止める係止部材と、係止部材を駆動する駆動手段と、カッタに設けカード面に当接する弾性部材とを備え、シャッタが開位置にあるときにカードの異常停止を検出したときには、駆動手段により係止部材が作動しカッタが異常停止したカードのカード面に当接する前に弾性部材がカード面に押し当てられるようにしたものである。
【0013】
このカードリーダは、例えばカードが内部で滞留し、使用者側への排出もカードリーダ内部への取り込みも不可能となった場合に不正行為が起きても、異常停止が検出され、カード抜き取りを阻止する阻止機構が動作し、カードの移動を阻止して強制的にカードリーダ内部に滞留させることができる。また、カッタはカードのカード面に接触する程度の力で当接させ、傷を付ける程の押圧力は与えないようにすることでカードに大きなダメージを与えるのを防止できることに加え、この状態で不正者がカードを故意に引き抜いた場合は阻止機構によってカッタをカードに食い込ませてカードをそれ以上引き出すことを不可能とし、さらにはカードのデータを壊滅的に破壊することで仮にカードが引き出されたとしてもカードの不正使用を防ぐことができる。
【0014】
しかも、このカードリーダでは、カッタがスライド移動した場合に、カッタの刃とともに弾性部材をカード面に当接させることができる。したがって、この状態で不正者がカードを引き抜いた場合に、弾性部材とカード面との摩擦によってカッタを確実に移動させることができる。
【0015】
このカードリーダは、請求項6記載の発明のように、カッタはカード挿入口からカードの長さの範囲内に設けられていることが好ましい。この場合、不正行為時、カードがカード挿入口からはみ出していても不正者がカードを引っ張り出せないように強制滞留させることができる。
【0016】
また、カードリーダは、請求項7記載の発明のように、カッタがカード搬送路内に移動する際、カッタの移動を規制する規制部を有するものであることが好ましい。この規制部によれば、例えば、カッタがカード面との接触状態を保ち、さらには確実に食い込むように動きを規制できる。したがって、カードの強制滞留がより確実なものとなる。
【0017】
さらに、カードリーダは、請求項8記載の発明のように、カッタの移動をガイドするガイド部を有することが好ましい。ガイド部がカッタをガイドすることにより、カッタの刃をカード面に接触させることができる。また、カッタの刃をカード面に接触させた後は、カードを故意に抜き出した時点ではじめて強制滞留機能が機械的に働くようにカッタの移動ガイドすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図1〜図3に、本発明のカードリーダの一実施形態を示す。
【0019】
カードリーダ1は、カードリーダ1内部にカード3の取り込みを許容する開閉自在のシャッタ4と、カード挿入口2を有しカード3を搬送するカード搬送路20と、カード3のカード面に当接可能なカッタ5と、カッタ5をカード搬送路20内に進入する方向に付勢する付勢部材15と、カッタ5と係合しカード搬送路20内への進入を止める係止部材9と、係止部材9を駆動する駆動手段7とを備え、シャッタ4が開位置にあるときにカード3の異常停止を検出したときには、駆動手段7により係止部材9が作動しカッタ5が異常停止したカード3のカード面に当接するようにしたものであり、カッタ5、駆動手段7、係止部材9、付勢部材15などで構成される阻止機構6がカード3の抜き取りを阻止する。
【0020】
カッタ5は、図1に示すような切刃5cと、この切刃5cを支持しながら水平面内で回転し切刃5cをカード3の側方で移動させる切刃支持レバー5dとから構成され、図1に実線で示す退避位置5aと想像線で示す当接位置5bとの間を移動可能である。このように、本実施形態ではカッタ5の切刃5aをカード幅方向(図1においてBで示す方向)にスライドさせ、カッタ5をカード搬送路20内に移動させるとともにカード3の側部カード面(つまり側面)に当接させる。
【0021】
また、カッタ5は、シャッタ4の開閉位置から図中矢印Aに示すカード搬送方向に向けてカード3の長さの範囲内に配置、即ち、シャッタ4の開閉位置上でカード3が停止したためにシャッタ4が閉じることができない状態において、カッタ5の先端がカード3に対向する位置に配置されている。また、カッタ5はカード搬送方向に対して垂直となる様にカードリーダ1のフレーム29に取り付けられている。さらに、カッタ5はカード3の磁気ストライプ以外の場所に当接するように配置される。これにより、磁気ストライプの損傷を回避し磁気データを保護することができる。
【0022】
カッタ5のカード支持レバー5dは、図1に示すように2つのガイド孔25,26を備えている。また、カード搬送路20を形成するフレーム29に設けられた2つのガイドピン27,28が、それぞれガイド孔25,26に係合している。本実施形態のカードリーダ1では、これらガイド孔25,26およびガイドピン27,28によってカッタ5の移動をガイドするガイド部33が構成されている。なお、ガイドピン27,28は、図2に示すように小フランジを備え、カード支持レバー5dをフレーム29の上面から浮かせてスライドさせる。
【0023】
ここで、本実施形態では、一方のガイド孔25は直線状の孔とするが、もう一方のガイド孔26は図1に示すようなL字形としている。これにより、このカッタ5は、カード幅方向Bに平行にスライドした後、さらにガイド孔25を中心として揺動できる。ここで、カッタ5がガイド孔25を中心として揺動すると、図1に示すように切刃5cは弧上を移動してカード3に接近する。そして、揺動に伴い切刃5cをカード3の側面に当接させることができる。
【0024】
なお、フレーム29の一部を、切刃5cがカード3に当接するのを補助するような形状に形成することが好適である。例えば本実施形態では、図1に示すようにフレーム29に傾斜部からなる規制部29aを形成し、切刃支持レバー5dの曲げ部5gの動きを規制し、傾斜に沿ってカード3のカード面に向け押し出すようにしている。この規制部29aによれば、例えば、カッタ5がカード面との接触状態を保ち、さらには確実に食い込むように動きを規制できる。したがって、カード3の強制滞留がより確実なものとなる。
【0025】
また、カード支持レバー5dは、図1に示すように常時その一端(例えば端部に設けられた曲げ部5f)を付勢部材15によって引っ張り付勢されている。付勢部材15は、一端がフレーム29の突起29bに掛けられた例えば引っ張りコイルばねで、カッタ5を平行移動させ、かつ回転運動させ得るよう図示するようにカード支持レバー5dを斜め方向へ引っ張り付勢する。
【0026】
さらに、カード支持レバー5dは、係止部材9の係止部14と係合してカッタ5を退避位置5aに保持する被係止部30を備える。本実施形態では、図示するようにカード支持レバー5dの一部を上方に折り曲げて形成した曲げ部5eに長孔形状の被係止部30を設けている。
【0027】
係止部材9は、図2に示すようなL字形のレバーで、鉛直面内で揺動可能となるようフレーム29上の支軸10で回転可能に支持され、図2に示すロック位置9aと解除位置9bとの間を移動する。係止部材9の移動には、駆動手段7の駆動力を用いる。本実施形態では、駆動手段7としてソレノイド(以下、ソレノイド7という。)を用いる。ソレノイド7はカードリーダ1のフレームに取り付けられて固定され、プランジャ8の周囲に取り付けた圧縮コイルばね31の付勢力により非通電時(オフ状態)においてはこのプランジャ8を突出させているがオン状態においては吸引し、係止部9を連動させる。
【0028】
また、係止部材9は一方の端部に突起状の係止部14を備え、上下方向に移動させてカード支持レバー5d上の被係止部30に係合させる。また、もう一方の端部に設けられた係合孔11はプランジャ8上の係合ピン12と係合し、ソレノイド7の動きを受けて係止部材9を揺動させる。これにより、ソレノイド7がプランジャ8を突出させているときは係止部材9はロック位置9aに位置し、ソレノイド7がプランジャ8を吸引したときは解除位置9bに移動する。そして、図2に示すロック位置9aでは、係止部材9の係止部14がカッタ5の係合ピン13と係合して、カッタ5を退避位置5aにてロックする。一方、解除位置9bでは、係止部14と係合ピン13との係合が外れて、カッタ5は移動可能となる。
【0029】
また、カードリーダ1にはカード3の異常停止(詰まり)を検出する異常停止検出手段21が備えられている。かかる異常停止検出手段21として、例えば、カード搬送路20でのカード3の存在を検出する複数のカード検出センサ21を利用することができる。本実施形態では、第一のカード検出センサ21aをカッタ5の手前位置に、第二のカード検出センサ21bを第一のカード検出センサ21aよりカード搬送方向奥側でシャッタ4からカード3の長さの範囲内に、第三のカード検出センサ21cを第二のカード検出センサ21bよりカード搬送方向奥側でシャッタ4からカード3の長さ以上離れた位置に、各々配置する。
【0030】
このようにカード検出センサ21が配置される場合、正常な場合であれば、カード3の搬送に伴って、カード検出センサ21a,21b,21cがカード3を順次検出する。しかし、第一のカード検出センサ21aがカード3を検出したが、その検出後から所定時間以上経過しても、第二のカード検出センサ21bではカード3を検出できない場合や、第一及び第二のカード検出センサ21a,21bがカード3を検出したが、その検出後から所定時間以上経過しても、第三のカード検出センサ21cではカード3を検出できない場合には、カード3が異常停止したと考えられる。したがって、カード検出センサ21a,21b,21cを使用してカード3の異常停止を検出することができる。なお、設置するカード検出センサ21の数や位置は上述のものに限定されるものではないことはもちろんである。
【0031】
また、シャッタ4には、シャッタ4の開位置を検知する検知センサ22が接続されている。カード検出センサ21によりカード3の異常停止が検出されても、シャッタ4が閉じた状態であれば、カード3の詐取を意図する不正者はカード3を取り出せない。しかし、シャッタ4が開いている状態であれば、不正者がカード3を取り出すことが可能となる。そこで、カード検出センサ21によりカード3の異常停止が検出された場合であって、かつ検知センサ22によってシャッタ4が開いたままの状態であることが検知されたときに、不正行為等によりシャッタ4の開閉位置上でカード3が異常停止したと判断し、阻止機構6を作動させてカード3の不正な取り出しを阻止する。
【0032】
以上のように構成された本実施形態のカードリーダ1によれば、次のようにしてカード3の不正詐取を防ぎ得る。
【0033】
まず、カード3がカード挿入口2に挿入されると、シャッタ4が開かれ、搬送ローラ23が回転して図3に示すようにカード3がカードリーダ1内に取り込まれる。ここで、カード検出センサ21a,21b,21cが順次、カード搬送路20内にカード3が存在していることを検出した場合は搬送動作が正常であると判断するため阻止機構6は作動しない。そして、カード3が所定位置まで取り込まれるとシャッタ4が閉じられ、カード3に対して所定の処理が行われる。
【0034】
一方、カード検出センサ21によりカード3の異常停止が検出され、しかも検知センサ22によってシャッタ4が開いたままの状態(搬送不能状態)であることが検知された場合には、阻止機構6を作動させて、カード3の不正な取り出しを阻止する。なお、この場合において、カード搬送方向奥側の図示しない保留ボックスなどを備えていればカード回収という手段が採択し得るが、カード搬送が不可能であればソレノイド7をオンにして阻止機構6を作動させればよい。また、この時点でカード3の抜き取りをカード検出センサ21や図示しないモータのエンコーダで検出した後、ソレノイド8をオンとするようにしてもよい。
【0035】
阻止機構6のソレノイド7に通電するとオン状態となってプランジャ8が引かれ、係止部材9が揺動してロック位置9aから解除位置9bに移動する。これにより、係止部14と被係止部30の係合が外れる。この結果、付勢部材15により蓄えられた付勢力が解放されて、案内溝18,19に案内されるカッタ5を退避位置5aからスライド移動させる。このとき、カッタ5の切刃5cはカード3のカード面(側面)に接触する程度の力で当接するのみで、傷を付ける程の押圧力は与えない。このため、電気的ノイズなどでソレノイド7が誤動作した場合でも、カード3に大きなダメージを与えない。
【0036】
ただし、この状態で不正者がカード3を故意に引き抜くと、カード3の側面と切刃5cとの摩擦により、切刃支持レバー5dがガイドピン27を中心としてカード挿入口2側(図2において下側)に揺動する。そうすると、カッタ5の切刃5cはカード3側に接近し、かつフレーム29の規制部29aで押し出されてカード側面に食い込み、カード3の移動を阻止するのでカード3をそれ以上引き出すことを不可能とする。また、カード3に食い込んだ切刃5aによってカード3のデータを部分的であっても壊滅的に破壊するようにすれば、不正者がカード3を手に入れても不正に使用されることを防ぐことができる。
【0037】
なお、カッタ5を当接位置5bから退避位置5aに戻すには、手動でカッタ5を付勢部材15のばね力に抗して退避位置5aに移動させる。そして係止部材9をロック位置9aに移動させて、被係止部30に係止部14を係合させる。これにより、カッタ5が付勢部材15のばね力を蓄積した状態で退避位置5aにてロックされ、図1に示す待機状態となる。
【0038】
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
【0039】
例えば、本実施形態ではカード3の側面にカッタ5先端の切刃5cのみを接触させ、両者間の摩擦によってカッタ5を揺動させるようにしたが、接触部分を増やすようにすることも好ましい。例えば、図4および図5に示すように、切刃支持レバー5dの下側に、曲げ部5hを介して、あるいは直接的にゴムなどの弾性部材32を取り付けてもよい。この場合、カッタ5がカード幅方向Bにスライドすると、これら弾性部材32を切刃5cと同時に、あるいは切刃5cよりも早くカード側面に接触させることができる。したがって、この状態で不正者がカード3を引き抜いた場合、弾性部材32とカード3との摩擦によって切刃支持レバー5dを揺動させることができる。
【0040】
また、本実施形態では、カッタ5をカード3の側面に当接させたが、カード側面に限定されることはなくカード表面(エンボス、磁気ストライプなどが形成されている面)であってもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1記載のカードリーダによると、カードが内部、中でも特にシャッタで挟まれた状態で滞留し、使用者側への排出も、カードリーダ内部への取り込みも不可能となった場合に、カードを詐取するために不正行為がなされても、異常停止を検出し、阻止機構を動作させ、カードの移動を阻止して強制的にカードリーダ内部に滞留させることができる。
【0042】
しかも、カードのカード面に接触する程度の力でカッタを当接させることで駆動手段が誤動作した場合でもカードに大きなダメージを与えるのを防止できる。加えて、この状態で不正者がカードを故意に引き抜いた場合は阻止機構によってカッタをカードに食い込ませることでカードをそれ以上引き出すことを不可能とし、さらにはカードのデータを壊滅的に破壊することで仮にカードが引き出されたとしてもカードの不正使用を防ぐことができる。
【0043】
また、請求項2記載のカードリーダによると、カッタはカード挿入口からカードの長さの範囲内に設けられているため、不正行為時、カードがカード挿入口からはみ出していても不正者がカードを引っ張り出せないように強制滞留させることができる。
【0044】
さらに請求項3記載のカードリーダによると、カッタがカード搬送路内に移動する際、カッタの移動を規制する規制部を有することから、カッタとカード面との接触状態を保ち、さらには確実に食い込むように動きを規制できる。したがって、カードの強制滞留がより確実なものとなる。
【0045】
また、請求項4記載のカードリーダによると、カッタの移動をガイドするガイド部を有することから、ガイド部がカッタをガイドすることにより、カッタの刃をカード面に接触させることができる。また、カッタの刃をカード面に接触させた後は、カードを故意に抜き出した時点ではじめて強制滞留機能が機械的に働くようにカッタの移動ガイドすることができる。
【0046】
請求項5記載のカードリーダによると、カードが内部、中でも特にシャッタで挟まれた状態で滞留し、使用者側への排出も、カードリーダ内部への取り込みも不可能となった場合に、カードを詐取するために不正行為がなされても、異常停止を検出し、阻止機構を動作させ、カードの移動を阻止して強制的にカードリーダ内部に滞留させることができる。
【0047】
しかも、カードのカード面に接触する程度の力でカッタを当接させることで駆動手段が誤動作した場合でもカードに大きなダメージを与えるのを防止できる。加えて、この状態で不正者がカードを故意に引き抜いた場合は阻止機構によってカッタをカードに食い込ませることでカードをそれ以上引き出すことを不可能とし、さらにはカードのデータを壊滅的に破壊することで仮にカードが引き出されたとしてもカードの不正使用を防ぐことができる。
【0048】
加えて、このカードリーダによると、カッタがスライド移動した場合に、カッタの刃とともに弾性部材をカード面に当接させることができる。したがって、この状態で不正者がカードを引き抜いた場合に、弾性部材とカード面との摩擦によってカッタを確実に移動させることができる。
【0049】
また、請求項6記載のカードリーダによると、カッタはカード挿入口からカードの長さの範囲内に設けられているため、不正行為時、カードがカード挿入口からはみ出していても不正者がカードを引っ張り出せないように強制滞留させることができる。
【0050】
さらに請求項7記載のカードリーダによると、カッタがカード搬送路内に移動する際、カッタの移動を規制する規制部を有することから、カッタとカード面との接触状態を保ち、さらには確実に食い込むように動きを規制できる。したがって、カードの強制滞留がより確実なものとなる。
【0051】
また、請求項8記載のカードリーダによると、カッタの移動をガイドするガイド部を有することから、ガイド部がカッタをガイドすることにより、カッタの刃をカード面に接触させることができる。また、カッタの刃をカード面に接触させた後は、カードを故意に抜き出した時点ではじめて強制滞留機能が機械的に働くようにカッタの移動ガイドすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したカードリーダの実施形態の一例を示す部分平面図である。
【図2】カードリーダの部分正面図である。
【図3】カードリーダの概略側面図である。
【図4】カード面に当接する弾性部材をカッタに設けたカードリーダを示す部分平面図である。
【図5】カード面に当接する弾性部材をカッタに設けたカードリーダを示す部分正面図である。
【図6】従来のカードリーダの概略側面図である。
【図7】従来のカードリーダにおいてシャッタ開閉位置上でカードが異常停止した状態を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 カードリーダ
2 カード挿入口
3 カード
4 シャッタ
5 カッタ
7 ソレノイド(駆動手段)
9 係止部材
15 付勢部材
20 カード搬送路
29a (フレーム上の)規制部
32 弾性部材
33 ガイド部

Claims (8)

  1. カードリーダ内部にカードの取り込みを許容する開閉自在のシャッタと、カード挿入口を有し前記カードを搬送するカード搬送路と、前記カードのカード面に当接可能なカッタと、前記カッタを前記カード搬送路内に進入する方向に付勢する付勢部材と、前記カッタと係合し前記カード搬送路内への進入を止める係止部材と、前記係止部材を駆動する駆動手段とを備え、前記シャッタが開位置にあるときにカードの異常停止を検出したときには、前記駆動手段により前記係止部材が作動し前記カッタが異常停止したカードのカード面に当接することを特徴とするカードリーダ。
  2. 前記カッタは前記カード挿入口から前記カードの長さの範囲内に設けられていることを特徴とする請求項1記載のカードリーダ。
  3. 前記カッタが前記カード搬送路内に移動する際、前記カッタの移動を規制する規制部を有することを特徴とする請求項1または2記載のカードリーダ。
  4. 前記カッタの移動をガイドするガイド部を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のカードリーダ。
  5. カードリーダ内部にカードの取り込みを許容する開閉自在のシャッタと、カード挿入口を有し前記カードを搬送するカード搬送路と、前記カードのカード面に当接可能なカッタと、前記カッタを前記カード搬送路内に進入する方向に付勢する付勢部材と、前記付勢部材と係合し前記カード搬送路内への進入を止める係止部材と、前記係止部材を駆動する駆動手段と、前記カッタに設け前記カード面に当接する弾性部材とを備え、前記シャッタが開位置にあるときにカードの異常停止を検出したときには、前記駆動手段により前記係止部材が作動し前記カッタが異常停止したカードのカード面に当接する前に前記弾性部材が前記カード面に押し当てられることを特徴とするカードリーダ。
  6. 前記カッタは前記カード挿入口から前記カードの長さの範囲内に設けられていることを特徴とする請求項5記載のカードリーダ。
  7. 前記カッタが前記カード搬送路内に移動する際、前記カッタの移動を規制する規制部を有することを特徴とする請求項5または6記載のカードリーダ。
  8. 前記カッタの移動をガイドするガイド部を有することを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載のカードリーダ。
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