JP4681378B2 - カードリーダ - Google Patents

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Description

本発明は、磁気ストライプやICチップなどの情報記録部(情報記録手段)を備えたカード状記録媒体(以下、カード状媒体と呼ぶ)の情報を読み取るカードリーダに関し、さらに詳しくは、第三者の不正行為でカード状媒体が盗用されるのを防止する機能を備えたカードリーダに関する。
一般に、ATM装置(現金自動預け払い機)や自動販売機などに装備されたカードリーダは、カード挿入口から挿入されたカード状媒体の情報を読み取り/書き込みを行う装置である。従来、そうしたカードリーダにはカード挿入口の内側に防護シャッタが設けられ、カード挿入口からカード状媒体以外の異物が挿入されるのを防いだり、第三者による不正行為でカード状媒体が取り出されて盗用などされるのを防止している。防護シャッタは、カード挿入口から挿入されたカード状媒体を媒体検出センサが検出すると開き、カード挿入口の内側装置内にカード状媒体が取り込まれたことを検出すると閉じる。第三者の不正行為による盗用とは次のような場合が考えられる。顧客がカード挿入口からカード状媒体を挿入した直後、装置内部の機械部品や電気系統に何らかの故障が発生してカード状媒体が詰まって異常停止した場合、あるいは第三者が意図的に何らかの細工をしてカード状媒体を停止させたような場合、防護シャッタが開いた状態のまま顧客が係員呼び出しなどのためにその場を離れると、その隙に第三者がカード状媒体を取り出してしまう。
そうしたカード状媒体の不正盗用を防ぐために、異常停止したカード状媒体を滞留位置にてカード表面に先端が鋭利な部材を突き刺してロックし、カード状媒体が不正に引き抜かれないように防護している。(例えば、特開2001−222686号参照。)
また、同じくカード状媒体の不正盗用を防ぐ他の技術として、ラチェット構造の爪をカード状媒体の表面に引っ掛けることにより、不正者によるカード状媒体の取り出しを防止するようにした構造も周知である。
さらに、偏心カムを用いて、不正にカード状媒体の取り出しを阻止する技術が開示されている。カード挿入口に設けられた偏心カムを回動軸を中心として回転することにより、偏心カムの外周面とカード状媒体の表面とが接触する。偏心カムは、所定の厚みをもつ1枚の、その外周面は、のこぎり歯状に形成されている。
カード状媒体に接触したときの摩擦力により、カード挿入口からの取り出しを阻止している。さらに、カード状媒体をカード挿入口から取り出そうした場合、カード状媒体と偏心カムとの間の摩擦力により、偏心カムがさらに回転し、カード状媒体に食い込み、さらに取り出しにくくしている。(例えば、特開2005−56376号参照。)
特開2001−222686号公報 特開2005− 56376号公報
しかしながら、かかる特許文献1に示すカードリーダにおいても、さらなる改良の余地が残されている。すなわち、先端鋭利な部材をカード状媒体に突き刺し、カード状媒体を滞留位置に留め置くロック力よりも、不正者がそれ以上の強力な引き抜き力でカード状媒体を取り出そうと試みた場合に対応できるようにすることである。
また、特許文献1に示すカードロック装置は、カード挿入口側に配置しなければならず、配置するスペースを設けることになり、大型化につながるという問題がある。
また、かかる特許文献2に示すカードリーダにおいても、1枚板からなる偏心カムを用いているので、カードを無理に引き抜き、カードが切れて持ち去れるという問題がある。特に、近年のカード状媒体は、磁気ストライプとICチップを搭載した複合型があり、たとえ、一方の情報を破壊したとしても、他方の情報は読み取られてしまうという問題がある。
さらに、特許文献1に示すカードリーダでは、ロック爪をカード状媒体表面に引っ掛けて不正取り出しを防ぐ構造の場合、不正者がカード状媒体を引き抜く方向に力を加えた場合はロック爪によるロック力が効いて効果がある。同様に、特許文献2に示すカードリーダでは、偏心カムがカード状媒体に食い込み、カード状媒体を取り出しにくくしている。しかし、これら特許文献1、2に示すカードリーダでは、不正者がそのカード状媒体を逆に押し込む方向に力を加え、引き抜き力と交互させて執拗に不正取り出しを試みた場合、ロック爪が逆押し込み力に対してロック力を効かせることができない。
以上の問題点を解決するために、本発明の目的は、カード挿入口から挿入されたカード状媒体が不正者によって取り出されて盗用されるのを防止するカードリーダを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明による請求項1に記載のカードリーダは、カードリーダ本体の前部に設けられたカード挿入口から挿入されたカード状媒体が異常停止して滞留したときに、滞留位置にそのカード状媒体を移動阻止してロックすることにより、引き抜きによるカード不正取り出しを防止するカードロック装置を備え、該カードロック装置は、前記カード挿入口に臨む前記カードリーダ本体の内部に一端部が支軸ピンを介して回動可能に軸支され、かつ他端部の周縁に沿って前記カード状媒体の表面に当接可能な形状の係止部が設けられたロック部材を有し、さらに前記カードロック装置は、前記ロック部材に連結されて前記カード挿入口に向かう方向へ往復動可能な可動部材を有し、この可動部材は前記カード状媒体の異常停止を検出した信号に基づいて作動して、前記ロック部材を前記支軸ピンの軸周りで正回転させて前記係止部を前記カード状媒体に当接させてロック可能であることを特徴とする。
本発明によれば、このカードリーダは、異常停止したカード状媒体の表面にカードロック装置のロック部材が係止部を当接し、カード状媒体をその滞留位置にて移動阻止してロックすることができる。
また、前記カードロック装置は、前記ロック部材に連結されて前記カード挿入口に向かう方向へ往復動可能な可動部材を配置したので、既存するカードリーダの本体ハウジングのスペース内に自由度をもって配置することができるようになり、カードリーダの大型化を防止することができる。
また、本発明のカードリーダは、可動部材が、不正行為でカード状媒体が逆に押し戻されたときに、ロック部材の逆回転を止めかつ後退動作を制止してロックするための押し戻し防止ロック機構を備えている。この場合、不正行為でカード状媒体が逆に押し戻されると、ロック部材が逆回転してカード状媒体へのロック力が低下する。そうした不都合を防ぐため、押し戻し防止ロック機構を作動させ、可動部材の後退動作を阻止してロックすることができる。
また、本発明のカードリーダは、押し戻し防止ロック機構が可動部材に往復動方向である長手方向へ傾斜した長孔が設けられ、この傾斜長孔にロックピンが係合して可動部材と共に移動可能であり、可動部材の後退動作をロックピンの傾斜長孔における斜面のロック位置に係合させることによって制止するよう構成されたことが好ましい。この場合、ロックピンを可動部材と一緒に傾斜長孔内で移動させる。ロックピンが所定位置まで移動すると傾斜長孔の斜面に挟み込まれる(実施形態で説明するように、斜面での挟み込みは本体ハウジングに固定して設けた固定フレームの水平な長孔との協働で作用する)。このため、押し戻し防止ロック機構が働き、カード状媒体に対するロック力は変化することなく、カード状媒体を防護して盗用を防ぐことができる。
さらに、本発明のカードリーダは、カード挿入口から挿入されたカード状媒体が異常停止して滞留したときに、そのカード状媒体の移動を阻止して滞留位置にロックすることにより、引き抜き等によるカード不正取り出しを防止するカードロック装置を備え、カードロック装置は、カード挿入口に臨むカードリーダ本体の内部に一端部が支軸ピンを介して回動可能に支軸され、かつ他端部の周縁に沿ってカード状媒体の表面に当接可能な形状の係止部が設けられたロック部材を有するカードリーダであって、カードロック装置を動作させるモータと、このモータの出力をカードロック装置に伝達するギア輪列とを備え、ギア輪列にはピンクラッチが設けられていることを特徴とする。
上記のように形成されたロック部材は、異常停止したカード状媒体の表面に係止部を当接させ、当該カード状媒体が滞留した位置から移動するのを阻止してロックするので、これによればカード状媒体が引き抜かれる際の不正行為に耐える力(いわば引き抜かれ耐力)に優れる。しかも、ロック部材まで出力を伝達するためのギア輪列にはピンクラッチが設けられているので、モータ出力をロック部材まで確実に伝達して駆動させることに加え、引き抜きによるカード不正取り出しをさらに有効に防止することを可能とする。すなわち、引き抜き時にロック部材が全く動かない場合に比べ、僅かでも引き抜き方向に動ける構成とすればカード状媒体とともに動き、その表面に係止部をさらに押し当てたり食い込ませたりすることが可能となる。本発明にかかるカードリーダにおいては、ピンクラッチの働きにより、カード不正取り出し時、ロック部材が引き抜き方向に動くことを可能としている。
さらに、このピンクラッチは、引き抜きによるカード不正取り出し時、所定の間、ギア輪列には回転が伝達されないように空転することによってロック部材の係止部が当該カード状媒体にさらに食い込むのを許容する。その一方で、カード状媒体がカードリーダの奥の方へと押し込まれたときはこのピンクラッチは空転せず、ロック部材の動きを規制して当該カード状媒体がそれ以上奥へと動かないようにすることができる。
さらに、本発明のカードリーダにおいて、ギア輪列の減速比が、カード状媒体に係止部が当接した場合にロック部材が逆方向に回動するのを防止する程度に大きくなっていることが好ましい。これによれば、ギア輪列はモータの出力をロック部材まで伝達する一方で、引き抜きによるカード不正取り出し時、ロック部材が逆方向に回動するのを防止することができる。
本発明において、カードリーダは、カードリーダ本体の前部に設けられたカード挿入口から挿入されたカード状媒体が異常停止して滞留したときに、滞留位置にそのカード状媒体を移動阻止してロックすることにより、引き抜きによるカード不正取り出しを防止するカードロック装置を備え、該カードロック装置は、前記カード挿入口に臨む前記カードリーダ本体の内部に一端部が支軸ピンを介して回動可能に軸支され、かつ他端部の周縁に沿って前記カード状媒体の表面に当接可能な形状の係止部が設けられたロック部材を有し、さらに前記カードロック装置は、前記ロック部材に連結されて前記カード挿入口に向かう方向へ往復動可能な可動部材を有し、この可動部材は前記カード状媒体の異常停止を検出した信号に基づいて作動して、前記ロック部材を前記支軸ピンの軸周りで正回転させて前記係止部を前記カード状媒体に当接させてロック可能であることを特徴とする。
本発明のカードリーダは、カードリーダ本体の前部に設けられたカード挿入口から挿入されたカード状媒体が異常停止して滞留したときに、滞留位置にそのカード状媒体を移動阻止してロックすることにより、引き抜きによるカード不正取り出しを防止するカードロック装置を備え、該カードロック装置は、前記カード挿入口に臨む前記カードリーダ本体の内部に一端部が回動可能に軸支され、かつ他端部の周縁に沿って前記カード状媒体の表面に当接可能な形状の係止部が設けられたロック部材を有し、さらに前記カードロック装置は、前記ロック部材に連結されて前記カード挿入口に向かう方向へ往復動可能な可動部材を有し、この可動部材は前記カード状媒体の異常停止を検出した信号に基づいて作動して、前記ロック部材を前記支軸ピンの軸周りで正回転させて前記係止部を前記カード状媒体に当接させてロック可能であることを特徴とする。
本発明のカードリーダは、異常停止したカード状媒体の表面にカードロック装置のロック部材が係止部を当接し、カード状媒体をその滞留位置にて移動阻止してロックすることができる。
また、前記カードロック装置は、前記ロック部材に連結されて前記カード挿入口に向かう方向へ往復動可能な可動部材を配置したので、既存するカードリーダの本体ハウジングのスペース内に自由度をもって配置することができるようになり、カードリーダの大型化を防止することができる。
さらに、本発明のカードリーダは、カード挿入口から挿入されたカード状媒体が異常停止して滞留したときに、そのカード状媒体の移動を阻止して滞留位置にロックすることにより、引き抜き等によるカード不正取り出しを防止するカードロック装置を備え、カードロック装置は、カード挿入口に臨むカードリーダ本体の内部に一端部が支軸ピンを介して回動可能に支軸され、かつ他端部の周縁に沿ってカード状媒体の表面に当接可能な形状の係止部が設けられたロック部材を有するカードリーダであって、カードロック装置を動作させるモータと、このモータの出力をカードロック装置に伝達するギア輪列とを備え、ギア輪列にはピンクラッチが設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、ロック部材は、異常停止したカード状媒体の表面に係止部を当接させ、当該カード状媒体が滞留した位置から移動するのを阻止してロックするので、カード状媒体が引き抜かれる際の不正行為に耐える力(いわば引き抜かれ耐力)に優れる。しかも、ロック部材まで出力を伝達するためのギア輪列にはピンクラッチが設けられているので、モータ出力をロック部材まで確実に伝達して駆動させることに加え、引き抜きによるカード不正取り出しをさらに有効に防止することができる。すなわち、引き抜き時にロック部材が全く動かない場合に比べ、僅かでも引き抜き方向に動ける構成とすればカード状媒体とともに動き、その表面に係止部をさらに押し当てたり食い込ませたりすることが可能となる。本発明にかかるカードリーダにおいては、ピンクラッチの働きにより、カード不正取り出し時、ロック部材が引き抜き方向に動くことを可能としている。
さらに、このピンクラッチは、引き抜きによるカード不正取り出し時、所定の間、ギア輪列には回転が伝達されないように空転することによってロック部材の係止部が当該カード状媒体にさらに食い込むのを許容する。その一方で、カード状媒体がカードリーダの奥の方へと押し込まれたときはこのピンクラッチは空転せず、ロック部材の動きを規制して当該カード状媒体がそれ以上奥へと動かないようにすることができる。
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図6において、本発明のカードリーダの実施形態の一例を示す。このカードリーダは、カードリーダ本体1を有し、その本体ハウジング2の前部に顧客によって挿入されるカード状媒体4のカード挿入口3が設けられている。また、駆動源5を有し、駆動源5から出力された動力が伝達機構を介して伝達されて作動オン/オフするカードロック装置10が本体ハウジング2内に設けられている。このカードロック装置10は、カードリーダ本体1の機構部品や電気系統に発生した何らかの故障、あるいはそれ以外の不正行為などが原因でカード挿入口3から挿入されたカード状媒体4が異常停止して滞留したような場合、カード挿入口3近傍に配置された防護シャッタ(図示省略)が開いた状態でその場を顧客が離れた隙に悪意の第三者である不正者が滞留したカード状媒体4を引き抜いて盗用されるのを防ぐ装置である。
なお、本実施の形態では、駆動源5はソレノイドを用いており、その起動時間を短く、高速作動できるようにしている。
カード状媒体4の不正盗用を防止するために、上記カードロック装置10は本発明の要旨とする次の2つのロック機能を備えている。そのロック機能の1つは、不正者が滞留したカード状媒体4を無理矢理に引き抜いて取り出そうと試みた場合、引き抜き力に抗してカード状媒体4を滞留位置にて移動阻止してロックする機能であり、引き抜き防止ロック機構が働く。もう1つのロック機能は、不正者がカード状媒体4に対して逆に押し込む力を加え、引き抜き力と交互させて執拗にカード状媒体4の取り出しを試みた場合、その逆押し戻し力に抗してカード状媒体4を滞留位置にて移動阻止してロックする機能であり、押し戻し防止ロック機構が働く。以下、両ロック機構を説明する。
まず、引き抜き防止ロック機構は、図2〜図5に示すように、本体ハウジング2の内部に固定して設けられた固定フレーム11を有し、この固定フレーム11に案内され摺動して往復動可能な細長い本発明でいう可動部材である可動フレーム12を有している。可動フレーム12の先端部12b(図4の円内拡大図参照)は連結ピン14で変換レバー13の一端に連結され、この変換レバー13の他端は連結ピン15を介して本発明でいうロック部材であるロックレバー20に回動可能に連結されている。可動フレーム12は、図2の定常位置(復帰位置)から固定フレーム11に案内されて摺動し、所定のストローク距離を図3矢印に示すように前進可能である。後述するように、可動フレーム12は付勢ばね31(図6参照)によって定常位置から前進方向へ付勢されており、その付勢ばね31の弾性力に抗して定常位置に、係留手段6の係合部6aが可動フレーム12bの係合部に係合することによって留め置かれている。
係留手段6は、ピン6bを中心に回動するようになっているとともに、駆動源5のソレノイドの出力軸に設けたピン5aを嵌合して、駆動源5の出力軸の移動に従動するようになっている。さらに、係留手段6は、ソレノイドの出力軸の移動を付勢するバネ40が設けられている。
係留手段6は上記駆動源5からの動力を受けて作動し、可動フレーム12の係留を解除して付勢ばね31により前進動作させるよう機能する。すなわち、可動フレーム12のかかる進退動作は、変換レバー13に回動動作として伝達され、この変換レバー13を介してロックレバー20の回動動作に変換されるよう、リンク構造を構成している。
本実施の形態では、細長い可動フレーム12を有し、変換レバー13を介して、カード挿入口3側にロックレバー20を回動可能に配置したので、既存するカードリーダ1の本体ハウジング2のスペース内に配置することができるようにし、カードリーダ1の大型化を防止することができるようになっている。
ロックレバー20は、引き抜き防止ロック機構における主要な部材であり、図4および図5に示すように、レバー本体21全体がラチェットギアのような形状に成形されている。レバー本体21はこの中央部もしくは先端部寄りの部位にて上記連結ピン15で変換レバー13の他端に連結され、レバー本体21の基端部は支軸ピン17を介して本体ハウジング2側に設けたブラケット18に回動可能に軸支されている。したがって、レバー本体21は変換レバー13からの回動力を受けて、支軸ピン17の軸周りで反時計廻り方向への正回転が可能であり、また時計廻り方向へ逆回転が可能である。そうしたレバー本体21の先端部の周縁に沿って本発明でいう係止部として鋸歯形状のロック歯22が形成されている。ロック歯22から支軸ピン17までの距離は、一端側のロック歯22aから他端側のロック歯22bに向かって漸次大きくなっており、つまり支軸ピン17を回動中心とする回動半径Rが、ロック歯22aの回動半径R1からロック歯22bの回動半径R2に向かって漸次大きくなるように、R1<・・・<R2に形成されている。
また、ロックレバー20のレバー本体21は複数枚からなる積層構造であり、幅寸法方向の両側にやや厚めの鋼板で成形された側板23を有し、側板23間に薄板鋼板をほぼ同形に成形した同形サイズの歯板24を複数枚積層させて構成している。歯板24の1枚1枚に周縁の一端側から他端側へ上記ロック歯22a,22bが形成され、そのロック歯22a,22bの歯先は側板23の周縁に形成されたロック歯22よりも僅かに外側へ突出するような大きさや形状に形成されている。レバー本体21をそのように積層構造で幅広に形成することにより、ロック歯22a、22bがカード状媒体4の表面にカード幅方向(カード走行方向に対して垂直な方向)に沿って幅広くまたは複数の点で当接し、その移動を確実に阻止してロックできるようにしている。
なお、図4の円内拡大図に示すように、本実施の形態では、両側の側板23の間に、歯板24が隙間無く積層された状態となっているが、側板23側に数枚の歯板24を積層し、中間部分には歯板24が積層せずにスペーサを介在させてもよい。
また、上述のように複数枚の歯板24を積層することによってロック歯22を形成した場合には以下のような利点もある。すなわち、各歯板24の縁にできたバリを後処理することなく積層することとすれば、カード状媒体4の引っ掛かりやすい、あるいは傷を付けやすいロック歯22を構成することができる。通常、バリは不要なものとなることが多いが、本実施形態のカードリーダにおいてはこのようなバリを逆に利用することによってカードロックを行うのに好適なロック歯22とすることができる。しかも、上述したように積層構造とした場合には、バリのある歯板24を複数枚重ね合わせることによってバリが多くきわめて引っ掛かりやすいロック歯22を構成することが可能となるためにカードロックを行う機器として好ましいものとなり得る。
カード搬送方向に沿ってロックレバー20の回動面と平行な位置には、搬送ローラ25a,25bが設けられている。この搬送ローラ25a,25bは、カード搬送路8に一部が突出するように設けられ、上側搬送ローラ25aと下側搬送ローラ25bとの間にカード状媒体4を挟持して搬送するものである。
また、搬送路8のロックレバー20と対向する側には、搬送路8のカード搬送面を確定する搬送台26が設けられている。ロックレバー20が駆動された場合、搬送台26は、ロックレバー20のロック歯22との間にカード状媒体4を挟み込んで、その移動阻止可能となっている。
そして、下側搬送ローラ25bが搬送台26よりもカード搬送路8内に突出して、カード状媒体4は搬送台26からやや浮き上がった状態で搬送可能とされている。従って、上述のようにロックレバー20が駆動された後に、不正者によるカード引き抜きが行なわれると、カード状媒体4は引き抜かれた方向に僅かに移動し、ロック歯22は浮き上がっている分だけ深くカード状媒体4に喰い込み、カード状媒体4をロックし引抜きを防止することになる。
次に、カードロック装置10における押し戻し防止ロック機構は、要部を拡大して円内に示す図6において、上記固定フレーム11には長手方向へフレーム後端部まで延びる長孔11aが設けられ、上記可動フレーム12にはフレーム後端部の付近に長手方向へ傾斜した傾斜長孔12aが設けられている。固定フレーム11と可動フレーム12とは、それら各々の長孔11aと傾斜長孔12aに連通するロックピン30によって連結されている。すなわち、固定フレーム11に対して可動フレーム12は摺動して往復動するが、そうした可動フレーム12の往復動作によって傾斜長孔12aの位置がロックピン30を伴った状態で固定フレーム11の長孔11aに対して移動するようになっている。ロックピン30は、付勢ばね31に繋がれて定常位置から図の右方のカード挿入口3に向かって付勢されている。さらに、可動フレーム12の後端部付近に固着して一体にロック補助ピン32が設けられている。このロック補助ピン32は固定フレーム11の長手方向の下端面に当接して案内され、可動フレーム12の往復動に伴って移動する。したがって、かかる可動フレーム12は、付勢ばね31の弾性力に抗した状態で定常位置に係留手段6によって留め置かれており、係留手段6が作動して係留が解除されると、付勢ばね31によって図の右方に向かう前進動作が可能である。
また、かかる押し戻し防止ロック機構は、上記ロックピン30をロック位置から解除するためのロック解除レバー33を有し、このロック解除レバー33の回動軸周りに弾着されたばね部材34を有している。すなわち、ロック解除レバー33を回動操作することにより、ばね部材34の端部34aをロックピン30に押し当て、ロック状態になっているロックピン30をロック位置から移動させてロック状態を解除することが可能である。
なお、図2および図3において符号7は駆動源5にスイッチ信号を送信するマイクロスイッチなどを示し、外部突出した弾性接点片7aが上記変換レバー13に設けた凸状の接点部13aに係脱可能である。すなわち、カード状媒体4の異常停止を検出した信号に基づいて駆動源5が作動し、カードロック装置10の可動フレーム12の係留を解除して定常位置から前進動作させた際、変換レバー13が回動してその凸状の接点部13aが弾性接点片7aから離脱することで、マイクロスイッチ7をオンまたはオフするようになっている。
上述したカードリーダの動作を以下に説明する。
カード状媒体4がカード挿入口3から挿入されると、そのカード状媒体4が規定カードであるか否か監視センサからの検出信号に基づいて判断され、規定カードと判断すると防護シャッタが開き、カード状媒体4のカードリーダ本体1内への挿入を可能とする。防護シャッタが開いてカード状媒体4がさらに奥方へ挿入されると、そのカード状媒体4を読み取り位置などに搬送ローラで搬送し、読み取り処理や書き込み処理などが行われる。
稼働中、顧客がカード状媒体4を挿入した直後、カードリーダ本体1の内部機構や電気系統などに発生した故障が原因でカード状媒体4がカード挿入口3付近で異常停止して滞留することがある。また、不正者が不正行為を働き、防護シャッタが開いた状態で顧客が挿入したカード状媒体4を意図的に停止させてしまうような細工を仕掛けることがある。事情に無知な顧客が係員呼び出しなどでその場を離れた隙を狙い、その不正者がカード状媒体4を引き抜いて盗用するおそれがある。
防護シャッタが開状態になっているときに、カード状媒体4が異常停止したことを媒体検出センサなど監視手段が検出すると、その検出信号に基づいて駆動源5に作動信号が送られ、定常位置に係留されている可動フレーム12に対して係留手段6が作動して係留を解除する。すなわち、駆動源5のソレノイドの出力軸が引き込まれ(カード挿入口3側に移動)、係留手段6がピン6bを中心にして、出力軸に設けられたピン5aとともに移動することで、係留手段6の係合部6aが可動フレーム12の係合部12bから離間する。係留解除された可動フレーム12は付勢ばね31によってカード挿入口3に向かって前進し、可動フレーム12の先端部に連結されている変換レバー13を回動させ、変換レバー13を介してロックレバー20を支軸ピン17の軸周りで反時計廻り方向に正回転させる。反時計廻り方向に正回転したロックレバー20は、そのレバー本体21のロック歯22を異常停止しているカード状媒体4の表面に当接させる。
カード状媒体4の異常停止を通報すべく顧客がその場を離れたような場合、その隙に不正者がカード状媒体4を引き抜いて盗用しようと試みた場合、まずカードロック装置10の引き抜き防止ロック機構が作動する。
不正者による引き抜き力Pによって、カード状媒体4の表面に当接しているロックレバー20が支軸ピン17の軸周りで反時計廻り方向に回動しようとし、ロック歯22がカード表面に食い込むように作用する。不正者が加える引き抜き力Pを増大させればさせるほど、ロック歯22は回動半径R1のロック歯22aから回動半径の大きいR2のロック歯22bに向かって漸次回動して、回転半径Rがより大きくなるロック歯22に移行するに伴い、そのロック歯22のカード状媒体4の表面に食い込む力が増加される。すなわち、引き抜き力Pが働く方向へロックレバー20のカード状媒体4に対する移動阻止力(ロック力)をワンウエイ方式で増大させることにより、カード状媒体4を滞留位置にロックして保持する。
ロック歯22のカード表面への食い込みは、薄板鋼板による本実施形態では複数枚の歯板24のロック歯がカード状媒体4に表面から食い込み、両側の厚板鋼板による側板23はその周端面でカード状媒体4の表面を押圧する。レバー本体21はそのように側板23と歯板24との積層構造で幅広であるから、カード状媒体4の表面にカード幅方向へ広く面接触のようにまたは複数の点で当接し、その移動を確実に阻止してロックでき、不正者がカード状媒体4を不正盗用するのを防止できる。
一方、そうしたカードロック装置20の引き抜き防止ロック機構の作用により、不正者がカード状媒体4を引き抜きだけでは取り出せないと判断し、なおかつそのカード状媒体4を奥方へ逆に押し戻そうと試み、引いたり押し戻したりを繰り返して執拗にカード状媒体4の不正取り出しを続行する場合がある。そうした場合に、カードロック装置20の次の押し戻し防止ロック機構が作動する。
引き抜き力Pとは逆方向に不正者がカード状媒体4を装置内方へ押し戻そうとすると、その押し戻し力でワンウエイ方向へ機能するロックレバー20が時計廻り方向へ僅かに逆回転し、ロック歯22によるロック力が緩んでカード状媒体4が図の左方向のカード搬送方向へ移動する。しかし、そのカード状媒体4の移動も僅かに規制される。すなわち、不正者の押し戻し力はロックレバー20から変換レバー13に逆伝達され、この変換レバー13を介して可動フレーム12の付勢ばね31に抗した図の左方向への後退運動に変換される。
可動フレーム12が後退すると、それに伴って傾斜長孔12a内のロックピン30もまた一体に図の左方向へ移動する。ロックピン30のかかる移動は固定フレーム11の長孔11aに案内される。やがてロックピン30は可動フレーム12の傾斜長孔12aにおける斜面と固定フレーム11の長孔11aにおける水平面との交差部に差し掛かり、その交差部における斜面と水平面に挟んで強圧を加えることでロックピン30のそれ以上の移動を阻止してロック状態にする。ロックピン30に対するかかるロック状態は、可動フレーム12と一緒に移動するロック補助ピン32が固定フレーム11の長手方向の下端面に当接して案内され、可動フレーム12の斜面力による浮き上がりを阻止し、結果、その可動フレーム12の浮き上がり防止力もロックピン30に働くことで、長孔11aの水平面と、傾斜長孔12の斜面と、ロック補助ピン32の当接面との三点支持により、ロックピン30を強固にロックする。
ロックピン30がロックされると可動フレーム12の押し戻し方向への移動は制止され、ロックレバー20の逆回転は止まって、カード状媒体4に対するロック力は変化することなく、そのようにして不正者がカード状媒体4を引いたり押し戻したりして執拗にカード取り出しを試みても、それを阻止してカード状媒体4を防護して盗用を防ぐことができる。
以上のように、カードロック装置10の引き抜き防止ロック機構と押し戻し防止ロック機構が作動中、搬送台26が、ロックレバー20のロック歯22と協働して、その間にカード状媒体4を挟み込んで、その移動を阻止することで、不正者によるカード引き抜きや押し戻しの力を相殺させるのに役立つ。
より詳しくは、ロックレバー20の近傍において、カード状媒体4は、上側搬送ローラ25aと下側搬送ローラ25bとの間に挟持されて、搬送台26からやや浮き上がった状態で搬送可能とされている。従って、ロックレバー20が駆動された後に、不正者によるカード引き抜きが行なわれると、カード状媒体4は引き抜かれた方向に僅かに移動し、ロック歯22は浮き上がっている分だけ深くカード状媒体4に喰い込み、カード状媒体4をロックし引き抜きを防止することになる。
つぎに、本発明に係るカードロック装置の他の実施の形態について、図7から図9を用いて説明する。図7はカードロック装置を示す斜視図である。図8はカードロック装置の動作を説明する図である。図9はロック歯の動作を説明する拡大図である。なお、このカードロック装置を備えたカードリーダは上述したカードリーダと同じ構造であるので、ここでの説明等は省略している。
他の実施の形態となるカードロック装置10Aは、図7、8に示すように、カードリーダ本体を作動させる駆動源5Aとしてのモータを有し、駆動源5Aから出力された動力が伝達機構を介して伝達されて作動オン/オフするカードロック装置10Aが本体ハウジング内に設けられている。
このカードロック装置10Aは、駆動源(モータ)5Aの駆動力を伝達する減速のギア輪列35と、ギア輪列35内に設けられたピンクラッチ36と、ギア輪列35の最終段に連結された扇状歯車37と、扇状歯車37とロックレバーとを連結する連結レバー(変換レバー)13Aと、ロック歯を供えたロックレバー20Aとから構成されている。
このモータ5Aにはギア輪列35が設けられており、モータ5Aの駆動力がギア輪列35に伝達され、減速されるようになっている。
さらに、本実施の形態では、図7、8に示すように、このギア輪列35の最終歯車は、駆動軸35cに固着されている歯車35aと、駆動軸35cに回動可能に支持されている歯車35bとから構成されている。
また、本実施の形態では、ギア輪列35の各歯車から最終歯車35a、35bを介して扇状歯車37に至るまでの減速比を、ロックレバー20Aの逆方向への回動を防止しうる程度の大きさに設定しておくことも好ましい。こうした場合、カード状媒体4が逆方向(カードリーダ本体1の奥の方向)へと押し込まれたとしても、扇状歯車37、連接レバー13A、およびロックレバー20Aが動かないようロックすることができるためにカード状媒体4が押し込まれて奥の方に動くのを防止することができるようになっている。
さらに、歯車35bの側面には、その側面から駆動軸35cと平行に突き出た凸部36bが180°間隔をおいて2つ形成されている。また、駆動軸35cには、径方向に突出するピン36aが形成されている。
凸部36bは、ピン36aの回動範囲内に配置されており、ピン36aと凸部36bは係合離脱するようになっている。このように構成されたピン36aと凸部36bとでピンクラッチ36が構成されている。
すなわち、最終歯車35bは駆動源5Aによって回転させられると、凸部36bがピン36aと係合するまでは空転するが、凸部36bがピン36aと係合すると、駆動軸35cに固着されている最終歯車35aを一体回転するようになっている。
歯車36aには扇状歯車37が噛合され、扇状歯車37は、図8に示すように、支軸38を中心に回動するようになっている。
扇状歯車37の端部側には、連結ピン14Aで連結レバー(変換レバー)13Aの一端に連結され、この連結レバー(変換レバー)13Aの他端は連結ピン15Aを介して本発明でいうロック部材であるロックレバー20Aに回動可能に連結されている。
また、扇状歯車38の近傍には、駆動源5Aにスイッチ信号を送信するマイクロスイッチ7Aが配置されている。図8に示すように、扇状歯車37の端部側に設けられている連結ピン14Aが、マイクロスイッチ7Aの外部突出した弾性接点片7Aaに係脱可能である。すなわち、カード状媒体4の異常停止を検出した信号に基づいて駆動源5Aが作動し、カードロック装置10Aの係留を解除して、扇状歯車37が定常位置から回動して、連結ピン14Aが弾性接点片7Aaから離脱することで、マイクロスイッチ7Aをオンまたはオフするようになっている。
ロックレバー20Aは、引き抜き防止ロック機構における主要な部材であり、図8および図9に示すように、レバー本体21A全体がラチェットギアのような形状に成形されている。レバー本体21Aはこの中央部もしくは先端部寄りの部位にて連結ピン15Aで連結レバー13Aの他端に連結され、レバー本体21Aの基端部は支軸ピン17Aに回動可能に軸支されている。したがって、レバー本体21Aは連結レバー13Aからの回動力を受けて、支軸ピン17Aの軸周りで反時計廻り方向への正回転が可能であり、また時計廻り方向へ逆回転が可能である。
レバー本体21Aは複数枚からなる積層構造であり、幅寸法方向の両側にやや厚めの鋼板で成形された2枚の側板23Aを有し、各側板23A間に薄板鋼板をほぼ同形に成形した例えば2枚からなる同形サイズの歯板24Aを積層させて構成している。具体的には、図7の円内拡大図に示すように、各側板23Aの内側に1枚の歯板24Aを当接させ、一方の歯板24Aと他方の歯板24Aとの間にはスペーサを介在させている。なお、歯板24Aの枚数はこれに限定されるものではなく、上述したロック歯22のように、隙間なく歯板24を設けてもよい。
レバー本体21Aをそのように積層構造で幅広に形成することにより、側板23A及び歯板24Aの各ロック歯22Aがカード状媒体4の表面にカード幅方向(カード走行方向に対して垂直な方向)に沿って幅広くまたは複数の点で当接し、その移動を確実に阻止してロックできるようにしている。
このように幅方向に積層した構造とした場合には、これらロック歯22Aがカード状媒体4に引っ掛かりあるいは突き刺さる個所および領域がカード状媒体4の走行方向に対して垂直なカード幅方向に増えることになる。このため、カード不正取り出し時に強引な引き抜きが行われたとしても、このような行為に耐えるためのいわば引き抜かれ耐力を向上させ、強化することができる。
本実施の形態ではこのように積層させていることはもちろんであるが、単に積層させるのみでなく、歯板24Aと厚みのある側板23Aとが混在した状態で積層させる構造としている。このように歯板24Aと側板23Aとを混在した状態で積層させた場合、カード状媒体4の表面により引っ掛かりやすいロック歯22Aを構成することが可能になるという点で好ましい。
なお、このような歯板24Aのみを積層してロック歯22Aを形成することも可能ではあるが、部品点数が多くなりすぎること、加工の手間が増えすぎてしまうこと、及び歯板24Aの強度不足によるダレ等を考慮すると、側板23を幅方向両端に配置することによって引っ掛かり易さは確保しつつ、部品点数や手間とのバランスをとることができるので好ましい。
側板23A及び歯板24Aの先端部の周縁には、係止部としてのロック歯22Aが形成されており、このロック歯22Aは1つの爪状の鋭利な突起物で構成されている。
さらに、図9に示すように、レバー本体21Aの外周とロック歯22Aの先端はほぼ同じ径となっている。すなわち、ロック歯22Aから支軸ピン17Aまでの距離は、支軸ピン17Aを回動中心とする回動半径Rが同じとなって形成されている。
さらに、ロック歯22Aの可動範囲は上述したロック歯22Aが少なくともカード状媒体4の搬送路8を交差する程度にまで回動可能となっていることが好ましい。こうした場合には、ロック歯22Aをカード状媒体4の表面に単に当接(接触)させるのみでなく、1つの爪形状した個所をカード状媒体4に突き刺すことが可能となる。
より詳しくは、例えば、ロックレバー20Aは、上述した実施の形態と同様に、ロックレバー20Aの近傍において、カード状媒体4が図示しない上側搬送ローラと下側搬送ローラとの間に挟持されて、搬送台26からやや浮き上がった状態で搬送可能とされているので、ロック歯22がカード状媒体4に突き刺さるに足る範囲を回動できるように形成されている。したがって、引き抜き等によるカード不正取り出し時、ロック歯22Aを当該カード状媒体4に突き刺し、場合によっては貫いた状態とし、カード状媒体4がさらに引き抜かれようとする行為に耐える力、いわば引き抜かれ耐力を向上ないしは強化することが可能となる。
また、本実施の形態では、歯板24Aの周縁に形成されたロック歯22Aの歯先は、側板23Aの周縁に形成されたロック歯22Aよりも僅かに外側へ突出するような大きさや形状に形成されている。
また、上述のように複数枚の歯板24Aを積層することによってロック歯22Aを形成した場合には以下のような利点もある。すなわち、各歯板24Aの縁にできたバリを後処理することなく積層することとすれば、カード状媒体4の引っ掛かりやすい、あるいは傷を付けやすいロック歯22Aを構成することができる。通常、バリは不要なものとなることが多いが、本実施形態のカードリーダにおいてはこのようなバリを逆に利用することによってカードロックを行うのに好適なロック歯22Aとすることができる。しかも、上述したように積層構造とした場合には、バリのある歯板24Aを複数枚重ね合わせることによってバリが多くきわめて引っ掛かりやすいロック歯22Aを構成することが可能となるためにカードロックを行う機器として好ましいものとなり得る。
また、上述のようにロックレバー20Aの周縁部分に形成される各ロック歯22Aは、カード状媒体4の磁気ストライプあるいはICチップ等といった情報が記録される部分(情報記録部)が通過する経路上に配置されている。このような配置とした本実施の形態のカードリーダにおいては、引き抜き等によるカード不正取り出し時、当該カード状媒体4の情報記録部を再使用不可能な程度に破壊することができる。したがって、きわめて巧妙な行為により仮にカード状媒体4が不正に取り出されたとしても、当該カード状媒体4が不正使用されるという事態は免れることができる。
上述したカードロック装置の動作を以下に説明する。なお、カードロック装置が収納されているカードリーダは上述したものと同じであるので、図示はしていないが、同じ符号を用いて説明する。
図示していないが、カード状媒体4がカードリーダのカード挿入口3から挿入されると、そのカード状媒体4が規定カードであるか否か監視センサからの検出信号に基づいて判断され、規定カードと判断すると防護シャッタ(図示せず)が開き、カード状媒体4のカードリーダ本体1内への挿入を可能とする。防護シャッタが開いてカード状媒体4がさらに奥方へ挿入されると、そのカード状媒体4を読み取り位置などに搬送ローラ(例えば、25a,25b)で搬送し、読み取り処理や書き込み処理などが行われる。
稼働中、顧客がカード状媒体4を挿入した直後、カードリーダ本体1の内部機構や電気系統などに発生した故障が原因でカード状媒体4がカード挿入口3付近で異常停止して滞留することがある。また、不正者が不正行為を働き、防護シャッタが開いた状態で顧客が挿入したカード状媒体4を意図的に停止させてしまうような細工を仕掛けることがある。事情に無知な顧客が係員呼び出しなどでその場を離れた隙を狙い、その不正者がカード状媒体4を引き抜いて盗用するおそれがある。
防護シャッタが開状態になっているときに、カード状媒体4が異常停止したことを媒体検出センサなど監視手段が検出すると、その検出信号に基づいて駆動源5Aとしてのモータに作動信号が送られ、駆動源(モータ)5Aが所定の方向に回転する。この回転がギア輪列35に伝達される。
ここで、最終歯車35bは駆動源5Aによって回転させられると、凸部36bがピン36aと係合するまでは空転するが、凸部36bがピン36aと係合すると、駆動軸35cに固着されている最終歯車35aを一体回転する。
このようにして、ギア輪列35の最終歯車35a,35bが減速されて回動し、扇状歯車37が回動する。扇状歯車37の回動により、その側面に軸支されている連結レバー13Aが回動する。ロックレバー20Aが、連結レバー13Aを介して支軸ピン17Aの軸周りで反時計廻り方向に正回転させる。反時計廻り方向に正回転したロックレバー20Aは、そのレバー本体21Aのロック歯22Aを異常停止しているカード状媒体4の表面に当接されるまたはカード状媒体4に食い込む。
カード状媒体4の異常停止を通報すべく顧客がその場を離れたような場合、その隙に不正者がカード状媒体4を引き抜いて盗用しようと試みた場合、まずカードロック装置10Aの引き抜き防止ロック機構が作動する。
不正者による引き抜き力Pによって、カード状媒体4の表面に当接しているロックレバー20Aが支軸ピン17Aの軸周りで反時計廻り方向に回動しようとし、歯板24Aのロック歯22Aがカード表面に食い込むように作用する。すなわち、引き抜き力Pが働く方向へロックレバー20Aのカード状媒体4に対する移動阻止力(ロック力)をピンクラッチ36によるワンウエイ方式でロック歯22Aの食い込みを増大させることにより、カード状媒体4を滞留位置にロックして保持する。
つぎに、不正者が押し戻す方向にカード状媒体4を押すと、カードロック装置10Aのピンクラッチ36が動作する。
すなわち、図8に示すように、ロック歯22Aに食い込まれたカード状媒体4がカードリーダ本体1内に押し戻されると、ロックレバー20A、連結レバー13Aが図示右方向に移動し、扇状歯車37が反時計方向に回動する。これにより、最終歯車35a及び駆動軸35cが回転をはじめる。駆動軸35cに設けられているピン36aは、当接していた凸部36bとは離間し自由に回転をはじめ、180°離れた別の凸部36bに当接する。
この自由に回転する領域では、駆動源(モータ)5A及びギア輪列35の負荷を受けないようになっているので、ロックレバー20Aは押し戻される力によって回動することができ、ロック歯22Aを形成する1つの爪がカード状媒体4にさらに食い込むようになり、抜けないようになる。
ピン36aが別の凸部36bに当接した後は、押し戻す力が駆動源5Aやギア輪列35を回動させようと影響するが、これらがもつディテントトルクが大きいのでカード状媒体4をさらに押し戻すことは難しくなる。
これにより、不正者はカード状媒体4を押し戻しても引き抜いてもロック歯22Aから抜けなくなる。
(他の実施の形態の効果)
以上説明した他の実施の形態のカードロック装置10Aによると、偏心カムではなく中心からほぼ等距離となるように周状に1つの爪からなるロック歯22Aを配置したロックレバー20Aを使用したので、カード状媒体4を引き抜き動作において、1つの爪のロック歯22Aがカード状媒体4に、のこぎり歯状をしたロック歯22に比べて短い距離で食い込むことができる。
さらに、駆動源5Aにモータを使用し、ギア輪列35を介してロックレバー22Aを回動させるようにした構造にピンクラッチ36を設けたので、押し戻し動作においても、ロック歯22Aがカード状媒体4にさらに食い込むように動作することができる。従って、引き抜き動作、押し戻し動作に対しても確実にカード状媒体4を取り出しにくくしており、不正取り出し行為を防止している。
なお、上述の実施の形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述したいずれの実施の形態においてもロックレバー20(20A)に設けたロック歯22(22A)をカード状媒体4に直接突き当てるかあるいはさらに突き刺すようにしてカード状媒体4が不正に取り出されてしまうのを防止することとしたが、あらかじめロック歯22(22A)にカバーを被せておき、カバー付きのロック歯22(22A)をカード状媒体4に押しつけるようにして不正行為を防止するような形態としてもよい。すなわち、図10、11に示すように、ロック歯22(22A)であって少なくともカード状媒体4の表面に接触しうる部位を保護部材40で覆い、この保護部材40をカード状媒体4の表面に当接させるようにする。こうした場合には、当該カード状媒体4の表面に傷が付いてしまうのを防ぎつつ不正行為を防止できることから、不正行為を防止した後のカード状媒体4を引き続き使用することが可能となる。カード状媒体4の引き抜きあるいは押し込みを効果的に防止するという観点からすれば、保護部材40は例えばゴム等のように摩擦係数がある程度高く尚かつ弾性のある部材であることが好ましい。
また、ロックレバー20に設けたワンウエイ方向への食い込み力増加に有効な鋸歯形状のロック歯22に代えて、本発明でいう係止部として、レバー本体21の周縁に沿って適宜ピッチで嵌め込まれたワンウエイ方式の転動体であるロックベアリングなども可能である。また、レバー本体21を軸支する支軸ピン17の軸周りにワンウエイ回転するラチェット爪を設けて、レバー本体21の時計廻り方向への逆転を完全に規制する構造を上記実施形態の構成において応用することも可能である。さらに、ロックレバー20の全体形状をカム状に成形し、支軸ピン17からの回動半径Rが漸次大きくなるようなカム面を曲面加工する。それにより、そのカム面でカード状媒体を表面から押圧してロック力を増大させ、不正行為による盗用を防止する。
本発明によるカードリーダ本体の実施形態の一例を示す斜視図である。 実施形態のカードロック装置において引き抜き防止ロック機構の起動前を示す側面図である。 実施形態のカードロック装置において引き抜き防止ロック機構の起動後を示す側面図である。 実施形態の引き抜き防止ロック機構においてロックレバーを拡大して示す斜視図である。 実施形態のロックレバー単体を示す側面図である。 実施形態のカードロック装置における押し戻し防止ロック機構の要部を拡大して示す側面図である。 本発明の他の実施の形態を示すカードロック装置の斜視図である。 図7に示すカードロック装置の動作を説明する図である。 図7に示すカードロック装置のロック歯の動作を説明する拡大図である。 本発明の別の実施の形態を示すカードロック装置の斜視図である。 図10に示すカードロック装置のロック歯の動作を説明する拡大図である。
符号の説明
1 カードリーダ本体
3 カード挿入口
4 カード状媒体
5 モータ
8 搬送路
10、10A カードロック装置
11 固定フレーム
12 可動フレーム(可動部材)
17 支軸ピン
20、20A ロックレバー(ロック部材)
21、21A レバー本体
22、22A ロック歯(係止部)
35 ギア輪列
36 ピンクラッチ

Claims (4)

  1. カードリーダ本体の前部に設けられたカード挿入口から挿入されたカード状媒体が異常停止して滞留したときに、滞留位置にそのカード状媒体を移動阻止してロックすることにより、引き抜きによるカード不正取り出しを防止するカードロック装置を備え、該カードロック装置は、前記カード挿入口に臨む前記カードリーダ本体の内部に一端部が支軸ピンを介して回動可能に軸支され、かつ他端部の周縁に沿って前記カード状媒体の表面に当接可能な形状の係止部が設けられたロック部材を有し、
    さらに前記カードロック装置は、前記ロック部材に連結されて前記カード挿入口に向かう方向へ往復動可能な可動部材を有し、この可動部材は前記カード状媒体の異常停止を検出した信号に基づいて作動して、前記ロック部材を前記支軸ピンの軸周りで正回転させて前記係止部を前記カード状媒体に当接させてロック可能であり、前記可動部材は、不正行為で前記カード状媒体が逆に押し戻されたときに、前記ロック部材の逆回転を止めかつ後退動作を制止してロックするための押し戻し防止ロック機構を備えていることを特徴とするカードリーダ。
  2. 前記押し戻し防止ロック機構は、前記可動部材に往復動方向である長手方向へ傾斜した長孔が設けられ、この傾斜長孔にロックピンが係合して前記可動部材と共に移動可能であり、前記可動部材の後退動作を前記ロックピンの前記傾斜長孔における斜面のロック位置に係合させることによって制止するよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載のカードリーダ。
  3. カード挿入口から挿入されたカード状媒体が異常停止して滞留したときに、そのカード状媒体の移動を阻止して滞留位置にロックすることにより、引き抜き等によるカード不正取り出しを防止するカードロック装置を備え、前記カードロック装置は、前記カード挿入口に臨む前記カードリーダ本体の内部に一端部が支軸ピンを介して回動可能に支軸され、かつ他端部の周縁に沿って前記カード状媒体の表面に当接可能な形状の係止部が設けられたロック部材を有するカードリーダであって、前記カードロック装置を動作させるモータと、このモータの出力を前記カードロック装置に伝達するギア輪列とを備え、前記ギア輪列にはピンクラッチが設けられていることを特徴とするカードリーダ。
  4. 前記ギア輪列の減速比が、前記カード状媒体に前記係止部が当接した場合に前記ロック部材が逆方向に回動するのを防止する程度に大きくなっていることを特徴とする請求項に記載のカードリーダ。
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