JPH0571977U - 紙幣取扱装置 - Google Patents

紙幣取扱装置

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JPH0571977U
JPH0571977U JP4666791U JP4666791U JPH0571977U JP H0571977 U JPH0571977 U JP H0571977U JP 4666791 U JP4666791 U JP 4666791U JP 4666791 U JP4666791 U JP 4666791U JP H0571977 U JPH0571977 U JP H0571977U
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太一 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不正な引抜き道具の形状が、幅の広い板状、
或いは棒状や線材等の細材であるを問わず、紙幣の抜取
り防止に効果的な紙幣取扱装置を提供する。 【構成】 引抜き防止装置21は、搬送通路とほぼ同じ
幅を有して交差しかつ先端部に紙幣が当接すると当接力
で基端部を支点に回転可能に支持された可動レバー21
a〜21fを備え、搬送通路に可動レバー21a〜21
dの先端が係脱する受け孔22cを設けて、可動レバー
21a〜21fは紙幣の接触によって回転回避して紙幣
の通行を妨げず、紙幣の通過後は先端部が搬送通路の受
け孔22cに係入して紙幣の後退を阻止する。また、紙
幣の先端の接触により可動レバー21dが回転した動作
開始から紙幣の後端が通過して可動レバー21dが復帰
位置に戻るまでを検出する検出手段60を含み、制御手
段が検出手段60からの検出信号の送出時間を監視して
所定時間を超過したとき、搬送ユニット20を含む装置
の作動を停止させる非常信号を送る構成である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、紙幣の両替機及び自動販売機等の紙幣取扱装置に関し、更に詳しく は、投入紙幣の引き抜きを防止する装置を備えた紙幣取扱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の紙幣取扱装置では、投入された紙幣の真贋や不良を検出デー タに基づいてマイクロコンピュータによる中央制御装置(CPU)で判定する鑑 別ユニット(バリデータと呼ばれる)が備わり、ここで適正真札と判定した紙幣 のみを通過させる。通過した紙幣は搬送ユニットで搬送されて収納箱(スタッカ )に収納される。 また、搬送ユニットの途中には、投入された紙幣を意図的に引き抜く不正を防 止する引抜き防止装置が配備されている。引抜き防止装置は、例えば搬送通路に 紙幣通過検出用の可動レバーが設けられ、この検出レバーは鑑別ユニットを通過 した紙幣の先端が当接すると回転動作するようになっている。検出レバーの動作 を紙幣の通過とみなしてフォトカプラー等の光センサで検出する。CPUでは光 センサから送出されてくる信号を紙幣の先端から後端までの長さに対応した所定 の信号検出時間との比較により監視している。 信号検出時間が設定値であれば、紙幣に不正がないものと判断される。しかし 、一度投入された紙幣の不正引き抜きを画策して、その紙幣の後端に紙幣とほぼ 同じ幅寸法を有するシート材を止着しておくと、紙幣が可動レバーを通過した後 も、可動レバーは不正シート材のために依然として動作姿勢を保つことになる。 従って、光センサは設定の信号検出時間を過ぎてもなおかつ信号を送出し続ける ため、この異常をCPUが検知して投入紙幣に不正手段が講じられていることを 認識する。この際、非常信号を送出してその後の搬送ユニット等の装置作動を停 止させる。必要に応じて非常アラーム等の警告が発せられることもある。 また、その他の引抜き防止装置としては、爪状の戻り阻止レバーをスプリング で付勢して搬送通路から出没自在に設置し、送り込みによる紙幣の前進中は、紙 幣が当接して戻り阻止レバーを通路に引っ込ませることによりこの上を通過させ る。紙幣の通過後は戻り阻止レバーがスプリングによって通路上に突出する。そ のため、紙幣の後端に止着された前述のような紐等の不正部材を引っ張って、そ の紙幣を引き戻そうと試みても、紙幣が搬送通路上に突出した戻り阻止レバーに ひっかかって阻止される構造である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、検出レバーによる紙幣通過の検出システムの場合、紙幣の後端 に止着される不正道具が、紐材、線材及び棒材のような幅の小さい細材であった りすると、この細材が検出レバーとの接触を避けるべくかわすことが可能である 。そのため、紙幣の通過後は可動レバーが原位置に復帰するから、CPUは信号 検出時間が所定値であることを認識してそのまま装置は作動を続行することにな る。従って、その後に細材を引っ張ることで、紙幣の不正引き抜きが可能となる などの不都合がある。 また、搬送通路に出没する戻り阻止レバーによる装置の場合、この戻り阻止レ バーが搬送通路の全幅をカバーするには至らず、通路幅の中央部のみで表面に出 没させる構造である。そのため、投入紙幣の後端に止着した引抜き用の不正部材 が、通路幅とほぼ同じ幅を有するシート材のような場合は、紙幣の通過後も戻り 阻止レバーが不正シート材で上から押えられたままで、通路上に突出できないで いる。この状態で不正シート材を引っ張ることにより、一度投入した紙幣を不正 に引き抜くことが可能で、引抜き防止装置としての機能を果たせない。 本考案は、不正な引抜き道具の形状が、幅の広い板状、或いは棒状や線材等の 細材であるを問わず、紙幣の抜取り防止に効果的な紙幣取扱装置を提供すること を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案による紙幣取扱装置は、鑑別ユニットが投入紙幣の真贋及び不良を鑑定 する制御手段を含み、鑑別ユニットを通過した紙幣を搬送ユニットにより搬送し てスタッカに送り込むにあたり、鑑別ユニットを通過した紙幣が接触して動作す る引抜き防止装置が搬送ユニットの搬送通路に設けられている。この引抜き防止 装置は、搬送通路とほぼ同じ幅を有して交差しかつ先端部に紙幣が当接すると当 接力で基端部を支点に回転可能に支持された可動レバーを備え、搬送通路に可動 レバーの先端が係脱する受け孔を設けて、可動レバーは紙幣の接触によって回転 回避して紙幣の通行を妨げず、紙幣の通過後は先端部が搬送通路り受け孔に係入 して紙幣の後退を阻止するようになっている。 また、本考案は、紙幣の先端の接触により可動レバーが回転する動作開始から 紙幣の後端が通過して可動レバーが復帰位置に戻るまでを検出する検出手段を含 み、制御手段が検出手段からの検出信号の送出時間を監視して所定時間を超過し たとき、搬送ユニットを含む装置の作動を停止させる非常信号を送るようになっ ている。
【0005】
【作用】
投入された紙幣は、鑑別ユニットにおいてその真贋及び不良が鑑定され、適正 真札と鑑定されると紙幣を通過させる。鑑別ユニットを通過した紙幣は搬送ユニ ットによってスタッカに向けて送られる。 一度投入した紙幣の不正引き抜きを行うことを意図して、その紙幣の後端に幅 の大きいシート材が止着してある場合、紙幣の先端の接触によって可動レバーの カーテン部材が回転回避する。検出手段は可動レバーの動作で検出を開始する。 本来、検出手段は紙幣の後端までの通過を検出して信号を制御手段を送るが、紙 幣の後端に不正なシート材があるため、紙幣が完全に通過した後でもシート材と の接触で可動レバーの動作姿勢が続くことで検出信号を制御手段に送出し続ける 。制御手段は、正規紙幣の先端から後端までの長さに対応した信号検出時間がプ ログラムしてあり、これを常時監視している。従って、シート材のために所定の 信号検出時間が超過することから、不正投入と判断して停止信号を装置に向けて 送出する。 また、不正道具が幅のあるシート材ではなく、紐材とか線材といった細い材料 を投入紙幣の後端に止着してあると、可動レバーをくぐり抜けることも考えられ る。可動レバーへのくぐり抜けによって、検出手段は可動レバーが動作前の姿勢 に復帰することで紙幣の長さに対応して所定の信号送出時間だけ信号を送出する 。この場合は、制御手段は通常通りに制御する。その後、細い不正部材を引っ張 って一度投入した紙幣の引き抜きを試みると、可動レバーが動作前の姿勢に復帰 して先端が搬送通路の受け孔に係入しているため、この可動レバーが遮断して紙 幣の後退を阻止する。
【0006】
【実施例】
以下、本考案による紙幣取扱装置の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は実施例の装置の側面図を示す。装置の主要部は、装置の外郭を構成する フレーム2、投入された紙幣1の真贋及び不良を鑑定する要素を検出して検出信 号に基づいた鑑定を行う鑑別ユニット10、鑑別ユニット10を通過した紙幣1 を搬送する搬送ユニット20と、搬送ユニット20から送り込まれた紙幣1を収 納するスタッカ50で構成されている。
【0007】 各部の詳しくは、図1において、バリデータ(鑑別ユニット)10はハウジン グ2の上部に取外し可能に固定され、前側に紙幣の投入口11を有し、この投入 口11に続く搬送通路は次の搬送ユニット20の搬送ガイド22に接続されてい る。バリデータ10では通過中の紙幣の真贋や不良券を判定するための種々の要 素を検出する検出手段が配置されている。通常、判定要素としては、普通紙幣の 紙質、色彩、そして印刷インキの成分などがある。これら種々の判定要素の検出 手段の1つとして、紙幣の印刷パターンを読み取るためのセンサが搬送通路の途 中に配置される。パターン読取り用の検出センサとしては発光及び受光の一対の 素子からなり、これら両素子を搬送方向に直交させて通路の上下に対向させて配 置し、両素子間に紙幣を通過させる。即ち、両素子間を通過中の紙幣に光を照射 して明暗を検出し、印刷パターンを認識する。例えば、磁気ヘッドを配置するこ とにより、通過中の紙幣の磁気を検出したり、或いは光学的特性を検出して、こ の検出信号をマイクロコンピュータによる中央制御装置(CPU)に送り、ここ で検出信号に基づいた種々の制御を行って紙幣の真贋が判定される。
【0008】 図1〜図4に示すように、搬送ユニット20は装置枠体のフレーム2に格納さ れ、搬送通路を形成する搬送ガイド22の接続入口22aでバリデータ10側の 通路出口に接続される。搬送ガイド22の後端出口22bはスタッカ50のカセ ット51(図5参照)に接続される。また、搬送ガイド22に沿って無端状の搬 送ベルト23が複数のプーリ24a〜24cに捲回してあり、バリデータ10を 通過した紙幣1は作動する搬送ベルト23に接触してその摩擦力で搬送ガイド2 2に案内されながらスタッカ50に送り込まれる。搬送ガイド22及び搬送ベル ト23による紙幣1の搬送を円滑にするために複数のプーリ24a〜24cとセ ットで押圧プーリ24d〜24fが配置されている。
【0009】 また、搬送ユニット20では、搬送ベルト23を作動させる駆動源のモータ2 5が備わり、このモータ25はCPUにより制御されてバリデータ10側の作動 に連係した駆動が行われるようになっている。即ち、バリデータ10を通過した 紙幣1の先端位置をダイオード等の発光素子、受光素子によるセンサで検出し、 この検出信号に基づいてCPUからモータ25に作動信号を送出して作動させる 。図2のように、モータ25の回転は出力軸25a上のギア25bに捲回された 歯付ベルト25cを介し、シャフト25d上のプーリ25eに伝達される。シャ フト25d上には前述のベルト駆動用プーリ24aが固定されていて、このプー リ24aを原動側として搬送ベルト23に回転が伝達される。
【0010】 ここで、図3及び図4に示すように、搬送ユニット20には、搬送ガイド22 のバリデータ10に接続される接続入口22aに近い部分に、本考案の骨子であ る引抜き防止装置21が配置されている。装置21は、搬送ガイド22に交差す る形でフレーム2に支持された支持棒21hと、支持棒21hに沿ってこの長さ 一杯に、つまり搬送通路の幅にほぼ一杯に配列されて回転可能に支持された複数 の可動レバー21a〜21dと、これら可動レバー21a〜21dのうち例えば 端側の可動レバー21dの動作を検出するフォトカプラー等のセンサ(検出手段 )60を主要部材として構成されている。実施例では、単体加工された複数の可 動レバー21a〜21dを爪状に並列配置した構造が示されているが、これらを 一体化した構造でも勿論構わない。両側一対で構成される搬送ガイド22間はか なりのスペースがあり、ここには可動レバー21a〜21dと同一機能で幅の広 いプレート形の可動レバー21fが支持棒21hに回動可能に支持されている。
【0011】 基端が支持棒21hに支持された可動レバー21a〜21dは、この先端が自 由開放端となっており、自重により各開放端が搬送ガイド22に設けられた相当 数の受け孔22cに係入している。従って、各可動レバー21a〜21dは、バ リデータ10を通過した紙幣1が搬送ガイド22の接続入口22aに入った際、 紙幣1の先端が接触した当接力によって支持棒21hを支点に回転する。即ち、 回転回避して紙幣1の通行を妨げない。
【0012】 また、端側の可動レバー21dは他の可動レバー21a〜21cの形状とは異 なり、先端に屈曲したセンサ係合部21eが設けられている。端側に配置された 可動レバー21dに対応する位置にはセンサ61が設けてあり、他の可動レバー 21a〜21cと共に、紙幣の先端の接触により可動レバー21dが回転して、 図4に示すように、先端のセンサ係合部21eがセンサ61の検出スリット62 に係入可能である。センサ61には常時通電され、検出スリット62を挾んで発 光側と受光側の間で通光している。従って、こうした検出スリット62に可動レ バー21dのセンサ係合部21eが係入して、センサ61の発光を遮断すること によりこれを検出した信号をCPUに向けて送出するシステムである。
【0013】 図2で明らかなように、搬送ベルト23が捲回された受動側のプーリ24cの シャフト25g上には中間ギア26a、26bが回転自在に支持され、この一方 の中間ギア26bに、図5に示すスタッカ50のカセット51内部に装着された 押込ユニット40の受動ギア44が係脱するようになっている。即ち、スタッカ 50を装置のフレーム2に挿入して組み込むと、スタッカ50側の押込ユニット 40の受動ギア44が中間ギア26bに接続して螺合するようになっている。送 られてきた紙幣をカセット51内にストックするスタッカ50は、図1において 装置のフレーム2に左側から挿入により着脱自在である。カセット51は長方体 の箱形に成形され、装置フレーム2の内壁両面に設けたガイドレールとの係合で スライドさせて出し入れされる。
【0014】 また、カセット51の上部は開口してあり、この開口部には押込ユニット30 が組み込まれて閉塞している。押込ユニット30は上下方向でほぼ平行な基板3 1及び押し板32を有し、上側の基板31を閉塞用の底板もしくは天板としてカ セット51の開口部に結合することで、押込ユニット30全体がカセット51の 上部に担持される形となる。押し板32は伸縮のごとき移動機構によって基板3 1に対し平行に接近離間する移動が可能である。即ち、2本のリンク部材33、 33がこれらの長手方向中央の支軸34でX形にヒンジ連結されている。このX 形連結されたリンク部材33、33によって上方の基板31に対して下方の押し 板32の接近離間による移動が可能となる。
【0015】 次に、以上の構成による実施例装置の動作態様及び作用を説明する。 使用に際して、カセット51が空のスタッカ50を装置のフレーム2に挿入し て組み入れる。この時、スタッカ50の挿入動作で押込ユニット40の受動ギア 44が搬送ユニット20側の中間ギア26bに接続し、双方の歯が噛み合う。即 ち、搬送ユニット20に直結されて回転駆動力が押込ユニット30に伝達可能な 状態になる。
【0016】 バリデータ10に紙幣1が投入されると、紙幣1の透過光量などの検出データ に基づいて内蔵されたCPUでチェックされる。例えば、透過光量が設定値の範 囲内であるか否かのレベルが判断され、レベルから外れている場合は、投入され た紙幣1が真札と見做されず、その紙幣を投入シュータ側に戻す。一部が欠落し た不良紙幣も戻される。真札と鑑定された紙幣1は、搬送ユニット20の作動で 搬送ガイド22に案内され、搬送ベルト23に接触してこの摩擦力でスタッカ5 0に向かって送られる。駆動源のモータ25はCPUからの作動信号で正回転方 向に作動する。この間、押込ユニット30側のワンウエイクラッチ式伝達プーリ 46は空転し、搬送ユニット20側の正回転駆動は押込ユニット30側に伝達さ れていない。
【0017】 ここで、バリデータ10を通過した紙幣1は、バリデータ10を通過した紙幣 1が搬送ガイド22の接続入口22aに入った際、各可動レバー21a〜21d に紙幣1の先端が接触する。この当接力によって支持棒21hを支点に各可動レ バー21a〜21dが回転し、回避して紙幣1の通行を妨げない。可動レバー2 1dの回転により先端のセンサ係合部21eがセンサ61の検出スリット62に 係入し、センサ61の発光が遮断されてこの検出信号をCPUに向けて送出する 。CPUではセンサ61から送出されてくる信号を紙幣1の先端から後端までの 長さに対応した所定の信号検出時間との比較により監視している。
【0018】 従って、信号検出時間が設定値であれば、紙幣1に不正がないものと判断され る。しかし、一度投入された紙幣1の不正引き抜きを画策して、その紙幣1の後 端に紙幣とほぼ同じ幅寸法を有するシート材を止着しておくことがある。そうし た場合、紙幣1が可動レバー21dを通過した後も、可動レバー21dのセンサ 係合部21eが不正シート材のために依然としてセンサ61の検出スリット62 に係入した状態となり、設定の信号検出時間を過ぎてもなおかつ信号を送出し続 ける。この異常をCPUが検知して投入紙幣1に不正手段が講じられていること を認識し、非常信号を送出してその後の搬送ユニット20等の装置作動を停止さ せる。必要に応じて非常アラーム等の警告が発せられることもある。
【0019】 一方、紙幣1の後端に止着された不正道具が紐や棒などの細材である場合、こ の細材は幅の広い中央の可動レバー21fに感知され、紙幣通過後でもやはり前 述の不正シート材と同様に可動レバー21dのセンサ係合部21eが検出スリッ ト62に係入した状態となることで、これをCPUが異常と認識することができ る。
【0020】 仮に、不正な細材が全ての可動レバー21a〜21d、21f間をくぐり抜け た場合、センサ61は紙幣1の通過で所定の信号送出時間でもって信号をCPU に送出することなる。即ち、紙幣1の搬入は正常とみなすことになる。しかし、 その後、一度取り込まれた紙幣1を引き抜くべく、細材を引っ張っても、可動レ バー21a〜21dの先端部が搬送ガイド22の受け孔22cに係入して復帰し ているため、可動レバー21a〜21d及び可動レバー21fが逆止機能して、 紙幣1の後端がひっかかることで引き戻しを防止する。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案による紙幣取扱装置は、バリデータ後続の搬送通 路に引抜き防止装置が配置された構成であり、一度投入した紙幣の不正引き抜き を意図して、その紙幣の後端に引抜き用の道具が止着してあっても、この不正道 具の形状が幅の広い板状、或いは棒状や線材等の細材であるを問わず、紙幣の抜 取りを効果的に阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案による紙幣取扱装置の側面図
【図2】 紙幣取扱装置の搬送ユニットの部分斜視図
【図3】 搬送ユニットにおける要部の引抜き防止装置
の斜視図
【図4】 引抜き防止装置のセンサ(検出手段)におけ
る信号検出形態の斜視図
【図5】 押込ユニットと一体のカセットの組立側面断
面図
【符号の説明】
1..投入紙幣、2..装置フレーム、10..バリデ
ータ(鑑別ユニット)、20..搬送ユニット、2
1..引抜き防止装置、21a〜21d及び21f..
可動レバー、21e..センサ係合部、22..搬送ガ
イド、22a..接続入口、22c..受け孔、2
5..モータ、30..押込ユニット、50..スタッ
カ、51..カセット、60..検出手段、62..検
出スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大河 勝利 神奈川県相模原市鹿沼台1丁目9番15号 日本金銭機械株式会社相模原研究所内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鑑別ユニットが投入紙幣の真贋及び不良
    を鑑定する制御手段を含み、鑑別ユニットを通過した紙
    幣を搬送ユニットにより搬送してスタッカに送り込んで
    収納する紙幣取扱装置において、 鑑別ユニットを通過した紙幣が接触して動作する引抜き
    防止装置が搬送ユニットの搬送通路に設けられ、引抜き
    防止装置が、搬送通路とほぼ同じ幅を有して交差しかつ
    先端部に紙幣が当接すると当接力で基端部を支点に回転
    可能に支持された可動レバーを備え、搬送通路に可動レ
    バーの先端が係脱する受け孔を設けて、可動レバーは紙
    幣の接触によって回転回避して紙幣の通行を妨げず、紙
    幣の通過後は先端部が搬送通路り受け孔に係入して紙幣
    の後退を阻止することを特徴とする紙幣取扱装置。
  2. 【請求項2】 紙幣の先端の接触により可動レバーが回
    転する動作開始から紙幣の後端が通過して可動レバーが
    復帰位置に戻るまでを検出する検出手段を含み、制御手
    段が検出手段からの検出信号の送出時間を監視して所定
    時間を超過したとき、搬送ユニットを含む装置の作動を
    停止させる非常信号を送る「請求項1」に記載の紙幣取
    扱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008523526A (ja) * 2004-12-14 2008-07-03 エムイーアイ インコーポレーテッド 光学センサ機構を有する文書プロセッサ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008523526A (ja) * 2004-12-14 2008-07-03 エムイーアイ インコーポレーテッド 光学センサ機構を有する文書プロセッサ
JP2012246146A (ja) * 2004-12-14 2012-12-13 Mei Inc 文書を処理する装置

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