JP3195007B2 - 紙幣取扱装置 - Google Patents

紙幣取扱装置

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JP3195007B2
JP3195007B2 JP32296691A JP32296691A JP3195007B2 JP 3195007 B2 JP3195007 B2 JP 3195007B2 JP 32296691 A JP32296691 A JP 32296691A JP 32296691 A JP32296691 A JP 32296691A JP 3195007 B2 JP3195007 B2 JP 3195007B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙幣取扱装置、特にス
タッカ(紙幣収納部)に取り込まれる紙幣の満杯を的確
に検出できる紙幣取扱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙幣両替機及び自動販売機等の紙幣取扱
装置は、一般に、投入された紙幣の真贋や不良を鑑定す
る鑑別ユニット(バリデータ)と、鑑別ユニットで適正
真札と判定された紙幣のみを収納するスタッカとを備え
ている。適正真札と判定されかつ鑑別ユニットを通過し
た紙幣は搬送ユニットによりスタッカに向けて搬送さ
れ、所定の位置に到達すると押込ユニットが作動して紙
幣がスタッカに押し込まれる。紙幣が満杯になるとスタ
ッカを本装置から取り外し、空にした後再び紙幣取扱装
置に装着される。鑑別ユニットでは、投入された紙幣に
対して検出された各種鑑定要素の検出信号に基づいて、
マイクロコンピュータによる電子制御ユニット(中央制
御装置、CPU)で制御が行われる。CPUによる制御
で鑑別ユニットに連動する搬送ユニット、押込ユニット
及びスタッカの一連の取り込み動作が行われる。また、
押込ユニットには、搬送ユニットから送られた紙幣を前
進してスタッカ内部に押し込む押込用可動板が設けら
れ、押込用可動板はCPUからの制御信号で前進又は後
退される。スタッカの内側の底部には、スプリングを介
して底板が配置され、押込ユニットの可動板によってス
タッカ内に押し込まれた紙幣は、一度、底板に押し当て
られ、スプリングによってスタッカの入口付近まで押し
返される。同様に、次の紙幣もホームポジション(復帰
位置)へ後退した可動板によって前回の紙幣に積み重ね
られ、この動作を繰り返して満杯になるまで紙幣が収容
される。ところで、スタッカで紙幣が満杯になったこと
を検知し、満杯の紙幣を取り出すまでの一連の動作を何
らかの手段で制御することが必要である。例えば、押込
ユニットの可動板のホームポジションを検出するホーム
センサと、紙幣を押し込む可動板がスタッカ内部の所定
位置に達したことを検出するスタックセンサと、紙幣が
満杯となりスタッカ内のスプリングが押し切られかつ底
板がそれ以上後退できない位置を検出する満杯検知セン
サとを備えた満杯検出装置が従来より公知である。ホー
ムセンサ、スタックセンサ及び満杯検知センサの各々か
らの検出信号はCPUに向けて送出され、CPUで制御
された信号によって装置の作動を停止し、満杯状態を報
知する等の動作を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
満杯検出装置では、ホームセンサ、スタックセンサ及び
満杯検知センサを含む多くの検出手段を設けるため、コ
スト高になるだけでなく、各センサに関連する回路によ
って装置が複雑化する問題がある。また、例えばスタッ
カ内部や外部近傍で紙幣の詰まり(ジャミング)が発生
し、可動板の移動が停止されると、可動板の通過位置を
検出する機能のみを有するホームセンサ、スタックセン
サ及び満杯検知センサでは、ジャミングを紙幣の満杯と
誤って検知する不都合がある。また、スプリングの弾力
に抗して底板が押圧される位置を検出する満杯検知セン
サは、底板の機械的な当接によってオンする例えばマイ
クロスイッチ等を使用するため、底板側又はスタッカ側
の一方にマイクロスイッチを設け、他方にマイクロスイ
ッチに当接する接触子をそれぞれ設ける必要があり、両
部材の位置を設定しなければならず非常に煩雑である。
従って、本発明の目的は、満杯検知センサを省略して紙
幣の満杯を確実に検出できる紙幣取扱装置を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による紙幣取扱装
置は、投入された紙幣の鑑定要素の検出信号に基づいて
真贋を判定する電子制御ユニット(CPU)を有する鑑別ユ
ニット(10)と、電子制御ユニット(CPU)からの切換信号
によって正転又は逆転するモータ(50)を有する駆動ユニ
ット(49)と、駆動ユニット(49)の回転力によって鑑別ユ
ニット(10)を通過した紙幣を搬送する搬送ユニット(20)
と、搬送ユニット(20)の動作に同期する駆動ユニット(4
9)の動力により紙幣をスタッカ(40)に押し込んで収容す
る押込ユニット(30)とを備えている。押込ユニット(30)
は、スタッカ(40)内を進退可能かつ紙幣を押圧するキャ
リッジ(32)と、キャリッジ(32)の復帰位置を検出するホ
ームセンサ(62)と、スタッカ(40)内で紙幣の満杯目標と
する押込位置に配置されてキャリッジ(32)の検出部(34)
の通過を検出するスタックセンサ(61)とを含む。駆動ユ
ニット(49)の逆転により、キャリッジ(32)を押込方向に
前進させて押込位置に移動したとき、紙幣がスタッカ(4
0)内に収容されかつスタックセンサ(61)はキャリッジ(3
2)の検出部(34)の通過を検出して検出信号を発生する。
スタックセンサ(61)の検出信号が発生したとき、電子制
御ユニット(CPU)からの切換信号で駆動ユニット(49)の
作動を停止して、次の紙幣の投入時までキャリッジ(32)
の移動を停止する。次の紙幣が投入されたとき、駆動ユ
ニット(49)の正転によりキャリッジ(32)を復帰位置に移
動する。キャリッジ(32)を押込方向に前進させて押込動
作の開始から所定時間経過後も、スタックセンサ(61)が
キャリッジ(32)の検出部(34)の通過を検出しないとき、
電子制御ユニット(CPU)からの切換信号で駆動ユニット
(49)の作動を切り換えてキャリッジ(32)を後退させる。
本発明の実施例では、電子制御ユニット(CPU)からの切
換信号で駆動ユニット(49)の作動を切り換えてキャリッ
ジ(32)の進退を数回繰り返す。
【0005】
【作用】駆動ユニット(49)の逆転によりキャリッジ(32)
を押込方向に前進させて押込位置に移動したとき、紙幣
がスタッカ(40)内に収容されかつスタックセンサ(61)が
キャリッジ(32)の検出部(34)の検出信号を発生する。従
って、スタックセンサ(61)がキャリッジ(32)の検出部(3
4)の通過を検出すれば、紙幣が確実に収納されかつ非満
杯状態であることを検出できる。また、スタックセンサ
(61)の検出信号が発生したとき、電子制御ユニット(CP
U)からの切換信号で駆動ユニット(49)の作動を停止し
て、キャリッジ(32)の移動を停止するので、キャリッジ
(32)が押込位置に保持される。次の紙幣が投入されたと
き、駆動ユニット(49)の正転によりキャリッジ(32)が復
帰位置に移動される。押込動作の開始から所定時間経過
後も、スタックセンサ(61)がキャリッジ(32)の検出部(3
4)の通過を検出できなければ、満杯状態を確実に検出で
きる。このように、スタックセンサ(61)は紙幣を収納で
きたか否かを単純に検出することにより満杯状態を検出
する。スタックセンサ(61)がキャリッジ(32)の検出部(3
4)の通過を検出できないとき、電子制御ユニット(CPU)
からの切換信号で駆動ユニット(49)の作動を切り換えて
キャリッジ(32)を後退させる。本発明の実施例では、ス
タックセンサ(61)がキャリッジ(32)の検出部(34)の検出
信号を発生しないとき、電子制御ユニット(CPU)からの
切換信号で駆動ユニット(49)の作動を切り換えてキャリ
ッジ(32)の進退が数回繰り返すことができ、この間、ス
タックセンサ(61)からキャリッジ(32)の検出信号が発生
しない場合、紙幣が満杯であると判断できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明による紙幣取扱装置の実施例を
図1〜図5について説明する。紙幣取扱装置は、投入さ
れた紙幣1の鑑定要素の検出信号に基づいて真贋を判定
するマイクロコンピュータ等の電子制御ユニット(CP
U、図示せず)を備えた鑑別ユニット(バリデータ)1
0と、CPUからの作動信号によって正転又は逆転する
モータ50を有する駆動ユニット49と、駆動ユニット
49の回転出力によって作動して鑑別ユニット10を通
過した紙幣1を搬送する搬送ユニット20と、搬送ユニ
ット20の作動に同期する駆動ユニット49の回転出力
により紙幣1を箱体41に押し込んで収容する押込ユニ
ット30とを備えている。
【0007】鑑別ユニット10はケース2の上部に取外
し可能に固定され、前側に紙幣の投入口11を有し、投
入口11に続いて搬送通路12が形成される。搬送通路
12を通過する紙幣1の真贋や不良券を判定する種々の
判定要素である紙幣の紙質、色彩、印刷インキの成分等
を検出する手段の1つとして、紙幣の印刷パターンを読
み取る検出センサが搬送通路12の途中に配置される。
パターン読取用の検出センサは発光素子及び受光素子の
一対の光学素子からなり、前記光学素子を搬送方向に直
交させて通路の上下に対向させて配置し、両光学素子間
に紙幣を通過させる。即ち、両光学素子間を通過する紙
幣に光を照射して明暗による光学的特性を検出し又は通
過中の紙幣の磁気特性を検出する磁気ヘッドの検出信号
をCPUに送り、CPUで検出信号に基づいて種々の制
御を行って印刷パターンを識別することにより紙幣の真
贋を判定する。
【0008】搬送ユニット20、押込ユニット30及び
スタッカ(紙幣収納部)40は1つのケース2内に収容
されかつ装着される。搬送ユニット20は、鑑別ユニッ
ト10の搬送通路12の出口13に接続される第1搬送
ガイド21及び第2搬送ガイド22を有し、入口側の第
1搬送ガイド21の途中にはゴム製の搬送ベルト23が
設けられ、鑑別ユニット10の出口13から送出される
紙幣1を搬送ベルト23に接触させ、第1搬送ガイド2
1に沿ってガイドローラ28との摩擦力で紙幣1を引張
り込む。無端状の搬送ベルト23は駆動プーリ24A、
従動プーリ24B間に捲回され、図1では反時計方向に
正転する。また、ローラ27の上方では、第1搬送ガイ
ド21と搬送ベルト23の両側に対向する一対の光学セ
ンサ26a、26bが配置される。光学センサ26a、
26bには、ダイオード等の発光素子、受光素子が用い
られる。光学センサ26a、26bは、鑑別ユニット1
0側を通過した紙幣1の先端通過を検出する一方、紙幣
1の後端が通過したことの検出信号をCPUに送り、後
端通過検出から一定時間後にCPUから駆動ユニット4
9の回転方向の切換信号を送出する。光学センサ26
a、26bの後方にはローラ27が配置され、ローラ2
7と搬送ベルト23との協働により紙幣1が双方間に挟
まれて引っ張り込まれる。また、第2搬送ガイド22の
出口側(図1の下方)には水平方向へ平坦に曲がった担
持部22bが設けられ、担持部22bは搬送終点として
図1の上方から送られた紙幣1を受け止める。
【0009】図2及び図3で明らかなように、第2搬送
ガイド22の担持部22bの下方には押込ユニット30
が配置される。押込ユニット30は、担持部22bで受
け止めた紙幣1を前方へ、即ちスタッカ40の箱体41
に向けて押し出す左右一対のロッド部材31a、31b
を備える。2本のロッド部材31a、31bはキャリッ
ジ32の上面に垂直に固定され、キャリッジ32はスタ
ッカ40に向けて前進及び後退可能に滑動する。図4に
示すように、第2搬送ガイド22は左右両側に分離した
2つの案内部材22a、22bからなり、案内部材22
a、22bの全幅は紙幣1の幅寸法よりやや大きい。キ
ャリッジ32は第2搬送ガイド22a、22b間に形成
された間隙22c(図4)を通過可能であり、キャリッ
ジ32の前進で2本のロッド部材31a、31bにより
紙幣1の中央部をスタッカ40に向けて前方に押し出
す。
【0010】また、図3及び図4に示すように、キャリ
ッジ32の両側に設けられた車輪33a、33bはケー
ス2の両側板に設けられた長溝3に係合しかつ長溝3を
走行軌条として走行可能である。キャリッジ32には下
方に延びる遮光板34が固定され、遮光板34を利用し
てループ状に牽引ワイヤ35の両端が係止される。即
ち、駆動プーリ36A、牽引プーリ36Bと共に牽引装
置を構成する牽引ワイヤ35が回転することによりキャ
リッジ32が前進又は後退する。図2に示すように、キ
ャリッジ32の前後壁には開口32a、32bが設けら
れ、牽引ワイヤ35は開口32a、32bに挿通され
る。一対の駆動プーリ36A、牽引プーリ36B間に捲
回された牽引ワイヤ35の一部にテンションスプリング
37を連結して牽引ワイヤ35全体に所要の張力を付与
することができる。駆動プーリ36A、牽引プーリ36
Bのうち、駆動プーリ36Aには牽引ワイヤ35が数回
捲回され、駆動プーリ36Aとして回転力が付与され
る。キャリッジ32は駆動プーリ36Aの回転により牽
引ワイヤ35を介して前進方向へ移動する。
【0011】また、駆動プーリ36Aに内蔵されたワン
ウェイクラッチ機構の作用で駆動ユニット49からの回
転出力を逆転時(図3では反時計向)のみ受けて回転
し、キャリッジ32を図の左方向へ前進させる。駆動ユ
ニット49の回転出力が正転(図3では時計方向)の場
合は、この正転出力を受けても駆動プーリ36Aがワン
ウェイクラッチ機構により空転する。キャリッジ32に
は左右一対のリターンスプリング(復帰手段)39の各
一端が係止され、リターンスプリング39の他端は軸3
6aに接続される。リターンスプリング39はキャリッ
ジ32を後退させて元位置に復帰させる方向へ付勢す
る。従って、駆動ユニット49の正転時は、駆動プーリ
36Aの空転により前進力を解除され、キャリッジ32
がリターンスプリング39によって復帰位置へ引き戻さ
れる。
【0012】図2に示すように、駆動ユニット49は、
モータ50及び減速ギア装置51を有し、減速された所
要の回転を出力軸52上の歯付の駆動プーリ53に出力
する。歯付の駆動プーリ53の回転は、搬送ユニット2
0の駆動プーリ24Aと、押込ユニット30の駆動プー
リ36Aとにそれぞれ同時に伝達される。即ち、両駆動
プーリ24A、36Aの軸24a、36a上には従動ギ
ア54、55が設けられ、歯付の駆動プーリ53及び歯
付の従動プーリ54、55の3つに無端の(歯付)ベル
ト56を捲回して、歯付の駆動プーリ53の回転を2つ
の歯付の従動プーリ54、55を介して駆動プーリ24
A、36Aに同時に伝達できる。また、軸24aに設け
られた止めピン25aを駆動プーリ24Aから突出させ
た止めピン25bに係止させて軸24aにより駆動プー
リ24Aを駆動するので、軸24aが正転から逆転に変
換される際に、止めピン25aが止めピン25bに係止
されるまでのタイムラグの間、駆動プーリ24Aは軸2
4a上で空転される。
【0013】図4に示すように、スタッカ40は紙幣1
を収容する箱体41を有し、箱体41の底部付近にてば
ね部材43を座にして可動板42が設けられる。箱体4
1の表側には両側から折れ曲がった止め側壁44a、4
4bを有し、左右の止め側壁44a、44b間の間隙4
4cを2本のロッド部材31a、31bが通過して箱体
41に出入り可能である。従って、ロッド部材31a、
31bによって箱体41内に収容された紙幣1は、押込
が解除された後、前側の左右の止め側壁44a、44b
に当たって再び箱体41の外部に出ない。図1に示すよ
うに、箱体41の両外壁には係止ピン45a、45bが
突出して固定され、係止ピン45a、45bをケース2
の両側板に切り込んで設けられた案内溝4、5に係合す
る。即ち、箱体41は係止ピン45a、45bを介して
案内溝4、5(箱体41の両側に設けられる)で移動す
ることにより、スタッカ40全体がケース2に対して着
脱可能である。
【0014】キャリッジ32の移動を制御する検出手段
として、押込ユニット30はキャリッジ32の移動位置
を検出する磁気式又は実施例では光学式のスタックセン
サ61及びホームセンサ62を含む。一方のスタックセ
ンサ61は紙幣1を押し込んで通過するキャリッジ32
を検出し、ホームセンサ62はキャリッジ32が復帰位
置にあるか否かを検出する。スタックセンサ61及びホ
ームセンサ62からの発光は、図3のようにキャリッジ
32の先端に設けた遮光板(検出部)34で遮光され
る。スタックセンサ61による検出は箱体41内部で紙
幣1が満杯になったか否かを判断するためであり、スタ
ックセンサ61による検出が認められない場合、キャリ
ッジ32がそれ以上前進せずスタックセンサ61を横切
れない。
【0015】スタックセンサ61の設置個所は、図1〜
図3に示すように、キャリッジ32の後輪33bが走行
軌条の長溝3の最終端よりも手前位置(図中二点鎖線の
後輪33b位置)で、紙幣の満杯目標となる位置に設定
される。満杯目標位置は同時に、この位置のスタックセ
ンサ61をキャリッジ32の先端の遮光板34が通過し
て横切り、スタックセンサ61から検出信号が発生する
ことは紙幣1が箱体41に完全に「取り込まれた」こと
を検知できる位置でもある。
【0016】次に、以上の構成による本発明の実施例の
動作態様及び作用を図5の動作フローチャートについて
説明する。鑑別ユニット10に紙幣1が投入されると
(ステップ1)、押込ユニット30のキャリッジ32が
復帰位置(ホームポジション)に復帰しているか否かを
ホームセンサ62による検出信号で判定する(ステップ
2)。キャリッジ32が復帰位置にあればこの検出信号
に基づいて鑑別ユニット10が起動し、透過光量等の検
出データに基づいてCPUで紙幣1をチェックする(ス
テップ3)。例えば、透過光量が設定値の範囲内である
か否かのレベルが判断され、レベルから外れている場合
又は一部が欠落した不良紙幣は、投入された紙幣1が真
札とみなされず、投入シュータ側に戻される(ステップ
4)。
【0017】キャリッジ32が初期位置から外れた前進
位置にあるとき、その後の紙幣1の箱体41内への収納
が不可能であるので、キャリッジ32を元位置へ復帰さ
せる必要がある。キャリッジ32が前進位置にあると
き、ホームセンサ62から検出信号は発生しないから、
これを検知してCPUから作動信号がモータ50に向け
て送出され、モータ50を正転させる(ステップ5)。
この時、押込ユニット30では、モータ50の正転出力
を受けてもワンウェイクラッチ機構の作用で駆動プーリ
36Aが空転し、この空転によってキャリッジ32が途
中位置からリターンスプリング39によって元位置に引
き戻されて復帰する。復帰したキャリッジ32をホーム
センサ62が検出する(ステップ6)。
【0018】適正紙幣と鑑定されて鑑別ユニット10を
紙幣1が通過すると、CPUから送出された作動信号で
モータ50が正転される。モータ50の正転によって搬
送ユニット20の搬送ベルト23が図1の反時計方向に
回動する。搬送ベルト23の作動で紙幣1の搬送が開始
され(ステップ7)、搬送ベルト23によって紙幣1が
順調に運ばれて一定時間が経過(ステップ8)、即ち、
実施例では紙幣1の後端通過を光学センサ26a、26
bが検出してから、紙幣1の先端が第2搬送ガイド22
の搬送終点である担持部22dに突き当たり、紙幣1が
立った姿勢でスタッカ40の正面に向かい合うと、正転
から逆転の切換信号がCPUからモータ50に送出され
る。紙幣1の後端通過の検出信号が発信され続けて前記
の設定時間を超過すると、この状態を紙幣1がジャミン
グにより搬送通路で停滞する状態であると判断し、紙幣
1のジャミングとして処理が行われる(ステップ9)。
【0019】モータ50が逆転されると、押込ユニット
30の駆動プーリ36Aが逆転される。駆動プーリ36
Aの逆転により牽引ワイヤ35を介してキャリッジ32
が前進を始め、第2搬送ガイド22の担持部22bに到
達した紙幣1をスタッカ40の箱体41に向けて押し出
す。キャリッジ32の前進に伴い、ロッド部材31a、
31bによって紙幣1が箱体41内に向けて押し込まれ
る。このままキャリッジ32が前進すると、先端の遮光
板34がスタックセンサ61の発光を遮光して、キャリ
ッジ32の通過をスタックセンサ61が検出する(ステ
ップ10)。キャリッジ32の通過検出信号に基づいて
CPUからモータ50へ信号が送出され、モータ50の
逆転が停止する。モータ50の停止により牽引ワイヤ3
5を介して移動力を受けないキャリッジ32は、次回モ
ータ50が正転したとき、駆動プーリ36Aに内蔵され
ワンウエイクラッチの作用とリターンスプリング39の
付勢力により元の復帰位置まで引き戻される。復帰位置
に戻ったキャリッジ32はホームセンサ62によって検
出され(ステップ11)、次回の紙幣投入時まで待機す
る(ステップ12)。前記動作を繰り返して紙幣1がス
タッカ40に取り込まれる。
【0020】このように、キャリッジ32はモータ50
の逆転により押し込まれ、モータ50の正転の際に駆動
プーリ36Aのワンウエイクラッチの作用とリターンス
プリング39の付勢力によりキャリッジ32は復帰位置
に戻されるため、スタッカ40内への紙幣の収納が完了
すれば、次に紙幣を取込む動作に入ることができる。取
り込んだ紙幣をモータ50により搬送する間に、キャリ
ッジ32が復帰位置に戻されたことをホームセンサ62
により検出すれば、押込動作に入ることができる。ま
た、軸24aがベルト56により回転される際に、軸2
4aに設けられた止めピン25aが駆動プーリ24Aに
設けられた止めピン25bに当接して止めピン25aの
回転力が止めピン25bに伝達されるが、モータ50が
正転から逆転に変換されるとき、止めピン25aが止め
ピン25bに当接するまで止めピン25b及び駆動プー
リ24Aは回転されず軸24a上で空転され、タイムラ
グが生ずる。従って、タイムラグの間、キャリッジ32
が押し込まれても、ベルト23は逆転されず、搬送方向
には停止した状態の紙幣をスタッカ40内に押し込むこ
とができる。
【0021】スタッカ40の箱体41内が多数の紙幣1
で満たされると、キャリッジ32がそれ以上前進ができ
ないから、ステップ10ではキャリッジ32がスタック
センサ61を通過せず、スタックセンサ61の発光が遮
光されず、この時点でCPUでは箱体41内で紙幣1が
「満杯」になったかどうかを適正に判断する必要があ
る。実際に満杯か否かを判断する理由の1つに、取り込
まれた紙幣1は「新札」とは限らず、使い古し紙幣のよ
うに、変形の嵩張りにより見かけ上満杯量となることが
ある。
【0022】モータ50を逆転してキャリッジ32を前
進させても、スタックセンサ61からの検出信号が発生
しない時点で、実際に満杯であることを確認するため
に、キャリッジ32をその位置からの後退前進を数回繰
り返させる(ステップ13)。即ち、キャリッジ32が
それ以上前進せず、スタックセンサ61からの検出信号
が発生しないことを検知して、CPUから信号を送出し
てモータ50を正転させて一旦キャリッジ32を後退さ
せる。ホームセンサ62より復帰位置への復帰を検出す
ると制御が容易であるが、復帰位置までの後退か又はそ
の途中までの後退かは限定されず、設計の自由度で設定
可能である。次に、CPUからモータ50に逆転の駆動
信号が送出され、復帰位置に達したキャリッジ32は再
び前進される。これをプログラムに基づいて数回繰り返
し箱体41内の紙幣を押す。キャリッジ32の進退を数
回反復してもスタックセンサ61から検出信号が発生し
ない時、それは「満杯」と判定され、モータ50を駆動
停止させ、満杯報知器等によって報知して箱体41の取
外しを警告する(ステップ14〜16)。箱体41は図
1のようにしてケース2に対し傾倒させるか、又は完全
に取り外して内部で満杯の紙幣を取り出す。キャリッジ
32の数回の進退でスタックセンサ61から検出信号が
発生した場合(ステップ14)は、箱体41内への更に
紙幣取り込みが可能と判定され、前記一連の取り込み制
御が開始される。
【0023】
【発明の効果】前記のように、本発明による紙幣取扱装
置では押込動作の開始から所定時間内にスタックセンサ
がキャリッジを検出する信号が発生するか否かによりス
タッカ内での紙幣の満杯を的確に判断できるので、部品
数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す紙幣取扱装置の断面図
【図2】 図1に示す紙幣取扱装置の要部の斜視図
【図3】 押込ユニットの側面図
【図4】 押込ユニットの平面図
【図5】 本発明による紙幣取扱装置の動作シーケンス
を示すフローチャート
【符号の説明】
2・・ケース、 10・・鑑別ユニット、 20・・搬
送ユニット、 21、22・・第1、第2搬送ガイド、
22b・・担持部(搬送終点)、 23・・ベルト、
24、25・・搬送プーリ、 30・・押込ユニッ
ト、 31・・ロッド部材、 32・・キャリッジ、
34・・遮光片(検出部)、 35・・牽引ワイヤ、
36A・・駆動プーリ、 38・・リターンスプリン
グ、 40・・スタッカ、 41・・箱体、 49・・
駆動ユニット、 50・・モータ、61・・スタックセ
ンサ、 62・・ホームセンサ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入された紙幣の鑑定要素の検出信号に
    基づいて真贋を判定する電子制御ユニットを有する鑑別
    ユニットと、電子制御ユニットからの切換信号によって
    正転又は逆転するモータを有する駆動ユニットと、駆動
    ユニットの回転力によって鑑別ユニットを通過した紙幣
    を搬送する搬送ユニットと、搬送ユニットの動作に同期
    する駆動ユニットの動力により紙幣をスタッカに押し込
    んで収容する押込ユニットとを備え、 押込ユニットは、スタッカ内を進退可能かつ紙幣を押圧
    するキャリッジと、キャリッジの復帰位置を検出するホ
    ームセンサと、スタッカ内で紙幣の満杯目標とする押込
    位置に配置されてキャリッジの検出部の通過を検出する
    スタックセンサとを含み、 駆動ユニットの逆転によりキャリッジを押込方向に前進
    させて押込位置に移動したとき、紙幣がスタッカ内に収
    容されかつスタックセンサはキャリッジの検出部の通過
    を検出して検出信号を発生し、スタックセンサの検出信
    号が発生したとき、電子制御ユニットからの切換信号で
    駆動ユニットの作動を停止して、次の紙幣の投入時まで
    キャリッジの移動を停止し、 次の紙幣が投入されたとき、駆動ユニットの正転により
    キャリッジを復帰位置に移動し、 キャリッジを押込方向に前進させて押込動作の開始から
    所定時間経過後も、スタックセンサがキャリッジの検出
    部の通過を検出しないとき、電子制御ユニットからの切
    換信号で駆動ユニットの作動を切り換えてキャリッジを
    後退させることを特徴とする紙幣取扱装置。
  2. 【請求項2】 電子制御ユニットからの切換信号で駆動
    ユニットの作動を切り換えてキャリッジの進退を数回繰
    り返す請求項1に記載の紙幣取扱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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