JPH0579679U - 紙幣取扱装置 - Google Patents

紙幣取扱装置

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JPH0579679U
JPH0579679U JP4723391U JP4723391U JPH0579679U JP H0579679 U JPH0579679 U JP H0579679U JP 4723391 U JP4723391 U JP 4723391U JP 4723391 U JP4723391 U JP 4723391U JP H0579679 U JPH0579679 U JP H0579679U
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stacker
movable lever
full
optical sensor
bill
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淳 磯部
太一 佐藤
敬之 武田
勝利 大河
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スタッカにおける紙幣の満杯検出と、スタッ
カがセットされているか否かの有無検出の両機能を単一
検出手段で実行し、構造及び制御を簡素化することによ
りコスト低減を図った紙幣取扱装置を提供する。 【構成】 スタッカ50に支持された可動レバー(7
2、74)と、可動レバーが動作しない状態でフレーム
2にスタッカ50が装着されたか否かの有無を検出しか
つ可動レバーの動作によってスタッカ50が紙幣で満杯
となったことを検出する検出手段(80、90)と、を
含む構成である。検出手段としては、フレーム側に設け
られて発光部及び受光部を有する光学式センサ80、又
は可動レバーの動作に接触端子を連動させるマイクロス
イッチ90である。例えば、光学式センサ80を用いた
場合、これに対向する位置のスタッカ50側に光の反射
部75を設け、光の吸収部74aを有する可動レバーを
光学式センサ80と反射部75との間で動作可能に配置
して、吸収部74aが光学式センサ80と反射部75と
の間に出入りするように構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、紙幣の両替機及び自動販売機等の紙幣取扱装置に関し、詳しくは、 スタッカ(投入紙幣収納カセット)における満杯検知装置を具備した紙幣取扱装 置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の幣取扱装置では、投入された紙幣の真贋や不良を検出データ に基づいてマイクロコンピュータによる中央制御装置(CPU)で判定する鑑別 ユニット(以下、バリデータと呼ぶ)を有し、ここで適正真札と判定した紙幣の みを通過させる。通過した紙幣は搬送ユニットで搬送されてスタッカに収納され る。紙幣が満杯になると装置からスタッカを取り外し、紙幣を取り出して空とな ったスタッカは再び装置に装着される。 また、スタッカの紙幣取り込み口には押込ユニットが配置され、搬送ユニット から送られてきた紙幣を押込ユニットを作動させて強制的にスタッカ内部に押し 込むようになっている。押込ユニットは、例えばX字形にヒンジ連結されたパン タグラフ機構に押し板が取り付けてあり、パンタグラフ機構の伸縮動作を押し板 に伝達して前進後退させ、押し板の前進によって紙幣をスタッカ内部に押し込む 装置である。 また、スタッカが紙幣で満杯になると、押し板は満杯位置までの移動距離が検 出されるようになっている。即ち、満杯時の押し板の移動位置を検出するマイク ロスイッチやフォトセンサ等の検出センサが配置され、検出センサからの信号を 満杯検出信号としてその後の紙幣の取扱を停止すべく制御される。 さらに、スタッカが装置にセットされていない状態で、投入紙幣の取り込みが 行われるのでは不都合であるから、スタッカがセットされたか否かの有無を検出 するセンサを設け、この検出信号によって制御を行っている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】 このように、従来の紙幣取扱装置にあっては、スタッカにおける紙幣満杯検出 センサと有無検出センサをそれぞれ単独で設けているため、装置の構造及び制御 が複雑化してコスト高の要因となっている。 従って、本考案は、スタッカ関連の検出機構を共有化して、構造及び制御を簡 素化することによりコスト低減を図った紙幣取扱装置を提供することを目的とし ている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案による紙幣取扱装置は、満杯検知装置が、スタッカに支持された可動レ バーと、可動レバーが動作しない状態でフレームにスタッカが装着されたか否か の有無を検出しかつ可動レバーの動作によってスタッカが紙幣で満杯となったこ とを検出する検出手段と、を含む構成となっている。 また、検出手段が、フレーム側に設けられて発光部及び受光部を有する光学式 センサであるとき、この光学式センサに対向する位置のスタッカ側に光の反射部 を設け、光の吸収部を有する可動レバーを光学式センサと反射部との間で動作可 能に配置して、吸収部が光学式センサと反射部との間に出入りすることで、光学 式センサが反射部からの反射光を受光したときスタッカが装着されたことを検出 するとともに、装着後に満杯で動作する可動レバーの吸収部によって光学式セン サの発光部からの光を遮光することで、満杯を検出するようになっている。 また、可動レバーは、揺動自在に支持された一方端部に紙幣の満杯に伴う押圧 力が付与される揺動レバーと、揺動レバーの他方端部に当接して揺動により直線 動作するスライドレバーとからなっている。 また、本考案の場合、検出手段としてマイクロスイッチの使用も可能であり、 可動レバーに係脱する接触端子を可動レバーの動作に連動させることができる。
【0005】
【作用】
検出手段が光学式センサの場合、スタッカがフレームにセットされていない状 態では、反射部がないために、光学式センサから発光された光の反射がないここ とでスタッカが無であることを検出できる。スタッカがフレームにセットされる と、光学式センサの発光部からの光がフレーム側の反射部によって反射され、こ の反射光を受光部で受光することにより、スタッカがセットされたことを検出で きる。 スタッカのセット後に紙幣が満杯になると、光学式センサからの光は紙幣の満 杯によって動作する可動レバーの吸収部に吸収される。即ち、吸収部で発光部か らの光を遮光することにより、スタッカが満杯であることを検出する。満杯であ ることの検出信号に基づいた制御でもってその後の紙幣の取り込みを停止すべく 指令する。満杯のスタッカはフレームから取り外される。 一方、検出手段がマイクロスイッチである場合、スタッカがセットされると、 可動レバーが接触端子に当接してオンの状態にする。スタッカが満杯になると、 可動レバーの動作によって接触端子との当接位置に変化を与えることでオフの状 態にする。 このように、検出手段である1つの光学式センサ又はマイクロスイッチで、ス タッカの有無検出及び満杯検出の2つの機能が実行できる。
【0006】
【実施例】
以下、本考案による紙幣取扱装置の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は実施例の装置の側面図を示す。装置の主要部は、装置の外郭枠体である フレーム2、投入された紙幣1の真贋及び不良を鑑定する要素を検出して検出信 号に基づいた鑑定を行う鑑別ユニット10、鑑別ユニット10を通過した紙幣1 を搬送する搬送ユニット20、フレーム2に着脱自在で搬送ユニット20から送 り込まれた紙幣1を収納するスタッカ50、このスタッカ50の本体である箱形 のカセット51に一体的に組み込まれた押込ユニット30などから構成されてい る。
【0007】 図1に示すように、バリデータ(鑑別ユニット)10はハウジング2の上部に 取外し可能に固定され、前側に紙幣の投入口11を有し、この投入口11に続く 搬送通路は次の搬送ユニット20の搬送ガイド22に接続されている。バリデー タ10では通過中の紙幣の真贋や不良券を判定するための種々の要素を検出する 検出手段が配置されている。通常、判定要素としては、普通紙幣の紙質、色彩、 そして印刷インキの成分などがある。これら種々の判定要素の検出手段の1つと して、紙幣の印刷パターンを読み取るためのセンサが搬送通路の途中に配置され る。パターン読取り用の検出センサとしては発光及び受光の一対の素子からなり 、これら両素子を搬送方向に直交させて通路の上下に対向させて配置し、両素子 間に紙幣を通過させる。即ち、両素子間を通過中の紙幣に光を照射して明暗を検 出し、印刷パターンを認識する。例えば、磁気ヘッドを配置することにより、通 過中の紙幣の磁気を検出したり、或いは光学的特性を検出して、この検出信号を マイクロコンピュータによる中央制御装置(CPU)に送り、ここで検出信号に 基づいた種々の制御を行って紙幣の真贋が判定される。
【0008】 また、図1及び図2に示すように、搬送ユニット20は前述の装置フレーム2 に格納され、フレーム2にはまた紙幣を収納するスタッカ50(図3以下の各図 参照)も着脱自在である。搬送ユニット20はバリデータ10側の通路出口に接 続端部22aで接続される搬送ガイド22を有し、この搬送ガイド22の後端出 口22bでスタッカ50に接続される。また、搬送ガイド22に沿って無端状の 搬送ベルト23が幾つかのプーリ24a〜24cに捲回されて配置されている。 バリデータ10を通過した紙幣1は搬送ベルト23に接触し、この摩擦力で搬送 ガイド22に案内されながらスタッカ50に向かう。紙幣1を搬送ガイド22に 正常に沿わせるためにプーリ24a〜24cに対応して押圧プーリ24d〜24 fが配置されている。
【0009】 搬送ユニット20は、搬送ベルト23を作動させる駆動源のモータ25を有し 、このモータ25はCPUからの作動信号で作動する。即ち、バリデータ10を 通過した紙幣1の先端位置をダイオード等の発光素子、受光素子によるセンサで 検出するようになっており、この検出信号に基づいてCPUからモータ25に作 動信号を送出して作動させる。モータ25の回転は出力軸25a上のギア25b に捲回された歯付ベルト25cを介し、シャフト25d上のプーリ25eに伝達 される。シャフト25d上には前述のプーリ24aに固定されており、このプー リ24aを原動側として搬送ベルト23に回転を伝達する。
【0010】 図2で明らかなように、搬送ベルト23が捲回された受動側のプーリ24cの シャフト25g上には中間ギア26aが固定されている。また、このギア26a のシヤフト25gを揺動支軸として揺動ステイ27が支持され、揺動ステイ27 の突端にはギア26aに螺合した同じく中間ギア26bが回転自在に支持されて いる。従って、中間ギア26bは自らは回転可能でかつ揺動ステイ27と共に揺 動可能である。中間ギア26bを伴った揺動ステイ27の他の突端には緩衝スプ リング28の一方端28aに連結されている。緩衝スプリング28の他方端28 bはフレーム2に止着されている。緩衝スプリング28の弾性圧縮力によって揺 動ステイ27はシャフト25gを支点にして時計廻りの方向に回動付勢され、常 態ではストッパピン29に当接することでそれ以上の回動が規制されている。
【0011】 中間ギア26bには、スタッカ50内部に装着された押込ユニット40の受動 ギア44(図3参照)が係脱するようになっている。即ち、スタッカ50を装置 のフレーム2に挿入して組み込むことにより、スタッカ50側の押込ユニット4 0の受動ギア44が中間ギア26bに接続して螺合するようになっている。この 時の接続による衝撃を揺動ステイ27を介して前述の緩衝スプリング28で吸収 する構成である。
【0012】 図3以下に押込ユニット30が一体的に組み込まれたスタッカ50を示す。ス タッカ50では、箱形に成形された本体のカセット51内に搬送ユニット20か ら送られてきた紙幣1が満杯になるまでストックされ、図1でいう左側から装置 フレーム2に着脱自在にセットされる。カセット51の両側外部壁にはガイドピ ン53、53が突出して設けられ、このガイドピン53をフレーム2の内壁両面 に設けたガイドレール(図示せず)に係合させた状態で、スタッカ50をフレー ム2にスライドさせて出し入れするようになっている。カセット51の上側は開 口してあり、ここに押込ユニット30を組み込むことでカセット51を閉塞して いる。押込ユニット30は上下に平行な基板31及び押し板32を有し、上側の 基板31を天板としてカセット51の上側開口端を閉塞して取り付けられている 。また、カセット51の搬送ガイド22の終端22bに接続される側壁には、紙 幣1を取り込むためのスリット状の取入口59が設けてある。
【0013】 図3及び図4に示すように、カセット51の取入口59を有する側壁には、本 考案の骨子である紙幣の満杯検知装置が配置されている。即ち、取入口59を有 するカセット側壁の内側にはさらに隔壁70が設けられ、隔壁70から水平に突 出させて一対の案内板73、73が上下に設けられている。隔壁70は下部に覗 き窓71を有し、この覗き窓71には揺動レバー72が支軸72aを支点に揺動 自在に支持されている。また、上下の案内板73、73はスリット73a、73 aを有し、これら2つのスリット73a、73aに挿通してスライドレバー74 が垂直方向へ上下動自在に案内板73、73に支持されている。揺動レバー72 の一方端はスライドレバー74の下端に当接しており、揺動レバー72の他方端 に力を作用させることにより、てこ作用でスライドレバー74が上下動するよう になっている。本考案の「可動レバー」とは、これら揺動レバー72とスライド レバー74とを含めたものをいう。
【0014】 また、隔壁70には光を反射できる反射部75が設けられ、この反射部75に 対向する位置の装置フレーム2には、発光部及び受光部を備えたフォトカプラー 等による光学式センサ(検出手段)80が配置されている。スライドレバー74 の図の上端部は光を吸収できる吸収部74aとして形成されている。スライドレ バー74はこの吸収部74aを介して反射部75と光学式センサ80との間を上 下動可能であり、上下動によって反射部75と光学式センサ80との間を遮断ま たは導通するようになっている。即ち、後述するように、カセット51内で紙幣 1が満杯になると、このカセット51内部の作動に連動してスライドレバー74 が上昇し、光学式センサ80の発光部から導出された光を吸収部74aで遮断す るようになっている。
【0015】 更に、光学式センサ80の別の機能としては、スライドレバー74が下がって いる状態で、装置フレーム2にスタッカ50を挿入セットした際、装置フレーム 2側の光学式センサ80がカセット51側の反射部75を対向位置に迎えること になる。従って、光学式センサ80の発光部から発光された光を反射部75で反 射させ、この反射光が受光部に入光されたことを検出して、スタッカ50が装置 フレーム2にセットされたことを検知できるようになっている。
【0016】 一方、カセット51の内部では、図7及び図8でも明らかなように、カセット 平断面にほぼ同じ大きさの受板54が下方から2つのスプリング56、56の支 持により配置されている。受板54は送り込まれてきた紙幣1を担持する部材で あり、カセット51の両側壁に向き合って設けられた一対の当て板57、57に スプリング56の弾力で押し当てられている。この押し当てられた状態の受板5 4上に前述の取入口59から送り込まれてきた紙幣1が載置されるようになって いる。向い合う両側の当て板57、57の間隔は、紙幣1が幅方向で通り抜け可 能な寸法に設定してある。従って、受板54に押し下げ力が働いてカセット51 内の所定位置まで下がった場合、この受板54が前述の紙幣満杯装置の揺動レバ ー72の他方端に当接し、この揺動レバー72を押し下げ、てこ作用によりスラ イドレバー74を上方に持ち上げることができるようになっている。受板54の 上下動作は、図8に示すようにカセット51側の両側壁に立ち上げた左右前後の 4つのガイドレール55で案内される。
【0017】 図9に示すように、カセット51への組み込みでスタッカ50に一体化された 押込ユニット30は、駆動源として、前述の搬送ユニット20に装備されたモー タ25を共有している。図2で示されたように、モータ25の回転出力は揺動ス テイ27上の中間ギア26bに伝達され、この中間ギア26bを押込ユニット3 0側の受動ギア42、44に直結させるようになっている。即ち、スタッカ50 の装置フレーム2への挿入セットによって、押込ユニット30の一方の受動ギア 44が搬送ユニット20側の中間ギア26bに螺合して接続させる構造である。
【0018】 受動ギア42の同軸上にはワンウエイクラッチ式伝達プーリ46が設けられ、 この伝達プーリ46には伝達ワイヤ47が「たすき掛け」に捲回され、伝達ワイ ヤ47を含む以下の変換機構部によって回転運動が押し板32の進退方向への直 線運動に変換される。伝達ワイヤ47の他方端は駆動補助リンク36に連結され 、駆動ワイヤ47による牽引で支軸36aを支点とする屈伸動作を行うようにな っている。また、駆動補助リンク36の屈伸動作がリンク部材33に伝達される 。2本のリンク部材33、33はこれらの長手方向中央の支軸34でX形にヒン ジ連結され、このX形連結された2本からなる一組を両側(図4参照)にそれぞ れ配置したパンタグラフ形である。このような変換機構部によって上方の基板3 1に対して下方の押し板32の接近離間による移動が可能となる。また、図3以 下の各図に示すように、パンタグラフ形のリンク部材33を縮小させて押し板3 2を定常の復帰位置に戻すために、4つの引張ばねによるリターンスプリング3 7が配置され、このリターンスプリング37で押し板32を復帰位置へ付勢して いる。
【0019】 ここで、搬送ユニット20と押込ユニット30が単一のモータ25で常に同一 方向に連動するのでは不都合が生じる。例えば、モータ25の正回転で搬送ユニ ット20が駆動して紙幣1を搬送中、紙幣1が押込ユニット30による所定の押 し込み位置に達する前に、押込ユニット30が作動を開始するのでは不都合であ る。この場合、紙幣1が押し込み位置に到達するまで押込ユニット30を作動停 止の状態で待機させておく必要がある。これを可能にするためには、搬送ユニッ ト20側又は押込ユニット30側のいずれか一方に、搬送ベルト23の正逆方向 の回動に対応して回転又は空転できるワンウエイクラッチ式の回転軸部が必要で ある。実施例では、この回転軸部として、押込ユニット30側の受動ギア42に 関連してこのシャフト41上にワンウエイクラッチ式の伝達プーリ46(図8参 照)が設けられている。
【0020】 次に、以上の構成による実施例装置の動作態様及び作用を説明する。 使用に際して、空のスタッカ50を装置のフレーム2に挿入して組み入れる。 この時、スタッカ50の挿入動作で押込ユニット40の受動ギア44が搬送ユニ ット20側の中間ギア26bに接続し、双方の歯が噛み合う。即ち、搬送ユニッ ト20に直結されて回転駆動力が押込ユニット30に伝達可能な状態になる。ま た、スタッカ50のセットによって、装置フレーム2側の光学式センサ80がカ セット51側の反射部75を対向位置に迎えることになる。これにより、光学式 センサ80の発光部から発光された光は反射部75で反射され、戻る反射光を光 学式センサ80の受光部で受ける。この検出によりスタッカ50が装置フレーム 2にセットされ、紙幣の取り込みのために準備されたことが検知され、装置全体 が起動可能な状態になる。
【0021】 バリデータ10に紙幣1が投入されると、紙幣1の透過光量などの検出データ に基づいて内蔵されたCPUでチェックされる。真札と鑑定された紙幣1は、搬 送ユニット20の作動で搬送ガイド22に案内され、搬送ベルト23に接触して この摩擦力でスタッカ50に向かって送られる。駆動源のモータ25はCPUか らの作動信号で正回転方向に作動する。この時、押込ユニット30側のワンウエ イクラッチ式の伝達プーリ46は搬送ユニット20側の正回転駆動を受けても空 転し、変換機構部へは駆動を伝達しない。こうした紙幣1の搬送中にあって、押 込ユニット30のリターンスプリング37はリング部材33を縮小させ、押し板 32を定位置に復帰させる。この復帰位置にて紙幣1の押し込みに備え待機する 。
【0022】 搬送ユニット20で搬送中の紙幣1の後端が所定位置を通過すると、これを特 定のセンサが監視して通過検出信号を送出する。紙幣1の後端通過にほぼ同期し て、信号がCPUに送られ、CPUからモータ25に回転切り替え信号が送られ る。即ち、モータ25は正回転から逆回転に切り替わって作動する。この時点で 、つまり紙幣1は押込ユニット30の押し板32に対面する押込位置に到達して いる。モータ25の駆動が逆回転に切り替わり、搬送ベルト23の逆回動を受け て、シャフト25g上の受動ギア26aから揺動ステイ27上の中間ギア26b に伝達される。モータ25の逆回転出力は中間ギア26bを経由して、押込ユニ ット30の受動ギア42、44まで所要の低速比に落されて伝達される。
【0023】 押込ユニット30では、受動ギア42の回転が復帰位置で待機中の押し板32 に伝達されてこれを前進させる。即ち、押込位置に到達している紙幣1を受板5 4と共にスプリング56に抗してカセット51内に押し込む。押し板32はこの 押し込みによる降下位置でカセット51内に止まり、この状態で次回の紙幣投入 まで待機する。次回の紙幣投入によりモータ25が正回転駆動すると、押込ユニ ット30では、ワンウエイクラッチ式伝達プーリ46の空転による係合解除作用 し、リターンスプリング37によって押し込み前進位置にある押し板32を復帰 位置に戻す。
【0024】 これを繰り返して設定数量の紙幣1がスタッカ50の本体51内に集積されて 満杯になると、カセット51内の受板54はその満杯時の押し下げ位置で満杯検 出装置の揺動レバー72の他方端に当接する。揺動レバー72によるてこ作用で スライドレバー74が図4のように上昇し、反射部75と光学式センサ80との 間を遮断する。光学式センサ80の発光部からの光は、それまでは反射部85に よって反射光となって戻っていたが、スライドレバー74の吸収部74aが反射 部85との間に立ち入ることで、これに吸収されて遮光されることになる。こう した検出信号が満杯検知信号としてCPUに向けて送出される。CPUからは、 必要があれば満杯を知らしめる警報等が発せられる。満杯のスタッカ50は装置 フレーム2から取り外される。紙幣を取り出して空となったスタッカ50を再び 装置フレーム2にセットする。
【0025】 次に、図5及び図6は、本考案による「検出手段」の第2の実施例である。こ の場合の検出手段にはマイクロスイッチ90が用いられている。マイクロスイッ チ90は接触端子91を有し、この接触端子91を前述のスライドレバー74に 当接させている。接触端子91にはローラ等が用いられる。また、スライドレバ ー74には長溝状のスリット、もしくは図示のように切欠部74bが設けてあり 、この切欠部74bに接触端子91が係脱する構造である。
【0026】 従って、このマイクロスイッチ90のによる検出手段の場合、フレーム2にス タッカ50がセットされると、スタッカ50側のスライドレバー74が接触端子 91に当接してオンの状態にする。マイクロスイッチ90のオンによってスタッ カ50の装着を確認することができる。スタッカ50のセット後、スタッカ50 のカセット51が満杯になると、これに連動して前述したようにスライドレバー 74が図の上方に移動する。スライドレバー74の上方移動によってこの切欠部 74bにマイクロスイッチ90の接触端子91が係入する。接触端子91の変位 でマイクロスイッチ90がオフ状態になり、カセット51の満杯を検知できる。
【0027】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案による紙幣取扱装置は、スタッカがセットされた か否かの有無を検出し、セットされていない場合のその後の不都合な起動を防止 する機能と、本来の機能であるスタッカ内部の満杯検知する2つの機能を、単一 の検出手段を含む満杯検知装置によって実行できる。従って、設備コストの低減 はもとより、従来のように、それぞれの機能別に検出手段を備えた場合の制御の 複雑化を抑えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案による紙幣取扱装置の側面図
【図2】 紙幣取扱装置の搬送ユニットの部分斜視図
【図3】 押込ユニットの組み込んで一体化されたスタ
ッカの組立側面断面図
【図4】 装置フレームにセットされたスタッカの満杯
検知装置を含む組立正面断面図
【図5】 本考案の検出手段の第2実施例として用いた
マイクロスイッチによる検出態様のスタッカ装着時の部
分側面断面図
【図6】 マイクロスイッチによる検出態様のスタッカ
満杯時の部分側面断面図
【図7】 スタッカの本体内部構造の部分斜視図
【図8】 スタッカの組立正面断面図
【図9】 スタッカに一体化された押込ユニットの側面
断面図
【符号の説明】
1..投入紙幣、2..装置フレーム、10..バリデ
ータ(鑑別ユニット)、20..搬送ユニット、2
3..搬送ベルト、25..モータ、27..揺動ステ
イ、26a及び26b..中間ギア、30..押込ユニ
ット、31..基板、32..押し板、33..リンク
部材、42及び44..受動ギア、46..ワンウエイ
クラッチ式伝達プーリ、47..伝達ワイヤ、50..
スタッカ、51..スタッカ本体、54..紙幣の受
板、55..ガイドレール、56..スプリング、5
7..ガイドレール、59..紙幣取入口、70..隔
壁、72..揺動レバー(可動レバー)、73..案内
板、74..スライドレバー(可動レバー)、74
a..光の吸収部、74b..切欠部、75..光の反
射部、80..光学式センサ(検出手段)、90..マ
イクロスイッチ(検出手段)、91..接触端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大河 勝利 神奈川県相模原市鹿沼台1丁目9番15号 日本金銭機械株式会社相模原研究所内

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鑑別ユニットを通過した投入紙幣が搬送
    ユニットによって搬送されてスタッカに収納され、スタ
    ッカを紙幣の満杯及び空に伴ってフレームに着脱すると
    ともに、紙幣の満杯を検出して信号を送出する満杯検知
    装置を備えた紙幣取扱装置において、 満杯検知装置が、スタッカに支持された可動レバーと、
    可動レバーが動作しない状態でフレームにスタッカが装
    着されたか否かの有無を検出しかつ可動レバーの動作に
    よってスタッカが紙幣で満杯となったことを検出する検
    出手段と、を含むことを特徴とする紙幣取扱装置。
  2. 【請求項2】 可動レバーが、揺動自在に支持された一
    方端部に紙幣の満杯に伴う押圧力が付与される揺動レバ
    ーと、揺動レバーの他方端部に当接して揺動により直線
    動作するスライドレバーとからなる「請求項1」に記載
    の紙幣取扱装置。
  3. 【請求項3】 鑑別ユニットを通過した投入紙幣が搬送
    ユニットによって搬送されてスタッカに収納され、スタ
    ッカを紙幣の満杯及び空に伴ってフレームに着脱すると
    ともに、紙幣の満杯を検出して信号を送出する満杯検知
    装置を備えた紙幣取扱装置において、 満杯検知装置が、スタッカに支持された可動レバーと、
    可動レバーが動作しない状態でフレームにスタッカが装
    着されたか否かの有無を検出しかつ可動レバーの動作に
    よってスタッカが紙幣で満杯となったことを検出する検
    出手段と、を含み、 検出手段が、フレーム側に設けられて発光部及び受光部
    を有する光学式センサであるとき、この光学式センサに
    対向する位置のスタッカ側に光の反射部を設け、光の吸
    収部を有する可動レバーを光学式センサと反射部との間
    で動作可能に配置して、吸収部が光学式センサと反射部
    との間に出入りすることで、光学式センサが反射部から
    の反射光を受光したときスタッカが装着されたことを検
    出するとともに、装着後に満杯で動作する可動レバーの
    吸収部によって光学式センサの発光部からの光を遮光す
    ることで、満杯を検出するようにしたことを特徴とする
    紙幣取扱装置。
  4. 【請求項4】 検出手段が、可動レバーに係脱する接触
    端子を有し、可動レバーの動作に接触端子を連動させる
    マイクロスイッチである「請求項1」に記載の紙幣取扱
    装置。
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