JP2558984Y2 - 紙幣取扱装置 - Google Patents
紙幣取扱装置Info
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- JP2558984Y2 JP2558984Y2 JP4666891U JP4666891U JP2558984Y2 JP 2558984 Y2 JP2558984 Y2 JP 2558984Y2 JP 4666891 U JP4666891 U JP 4666891U JP 4666891 U JP4666891 U JP 4666891U JP 2558984 Y2 JP2558984 Y2 JP 2558984Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、紙幣の両替機及び自動
販売機等の紙幣取扱装置に関し、詳しくは、投入された
紙幣を搬送する搬送ユニットの駆動系と、搬送されてき
た紙幣をスタッカに押し込む押込ユニットの駆動系を共
有化して装置全体の簡素化を図った紙幣取扱装置に関す
る。
販売機等の紙幣取扱装置に関し、詳しくは、投入された
紙幣を搬送する搬送ユニットの駆動系と、搬送されてき
た紙幣をスタッカに押し込む押込ユニットの駆動系を共
有化して装置全体の簡素化を図った紙幣取扱装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の紙幣取扱装置では、投
入された紙幣の真贋や不良を検出データに基づいてマイ
クロコンピュータによる中央制御装置(CPU)で判定
する鑑別ユニット(以下、バリデータと呼ぶ)を有し、
ここで適正真札と判定した紙幣のみを通過させる。通過
した紙幣は搬送ユニットで搬送されて収納スタッカに収
納される。紙幣がスタッカに満杯になると装置から取り
外し、紙幣を取り出して空となったスタッカは再び装置
に装着される。また、スタッカの紙幣取り込み口には押
込ユニットが配置され、搬送ユニットから送られてきた
紙幣を押込ユニットを作動させて強制的にスタッカ内部
に押し込むようになっている。押込ユニットは、例えば
X字形にヒンジ連結されたパンタグラフ機構に押し板が
取り付けてあり、パンタグラフ機構の伸縮動作を押し板
伝達して前進後退させ、押し板の前進によって紙幣をス
タッカ内に押し込む。また、パンタグラフに駆動を伝え
て押し板を前進後退させる駆動用の偏心カムが備わり、
カムの偏心量が押し板の前後ストロークとなるように設
定してある。
入された紙幣の真贋や不良を検出データに基づいてマイ
クロコンピュータによる中央制御装置(CPU)で判定
する鑑別ユニット(以下、バリデータと呼ぶ)を有し、
ここで適正真札と判定した紙幣のみを通過させる。通過
した紙幣は搬送ユニットで搬送されて収納スタッカに収
納される。紙幣がスタッカに満杯になると装置から取り
外し、紙幣を取り出して空となったスタッカは再び装置
に装着される。また、スタッカの紙幣取り込み口には押
込ユニットが配置され、搬送ユニットから送られてきた
紙幣を押込ユニットを作動させて強制的にスタッカ内部
に押し込むようになっている。押込ユニットは、例えば
X字形にヒンジ連結されたパンタグラフ機構に押し板が
取り付けてあり、パンタグラフ機構の伸縮動作を押し板
伝達して前進後退させ、押し板の前進によって紙幣をス
タッカ内に押し込む。また、パンタグラフに駆動を伝え
て押し板を前進後退させる駆動用の偏心カムが備わり、
カムの偏心量が押し板の前後ストロークとなるように設
定してある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、こうした従
来の押込ユニットにあっては、鑑別ユニット及び搬送ユ
ニットの駆動源とは別の独自の駆動系を要することにな
る。つまり、独自の駆動系とはパンタグラフ構造、駆動
用の偏心カム及びモータ等からなり、押込ユニットの小
型化に支障をきたし、強いては紙幣取扱装置全体が複雑
化しかつ大型化する原因となっている。従って、本考案
は、駆動系の共有化及び部品を簡素化して装置の小型化
を図り、製造等のコスト低減が可能な紙幣取扱装置を提
供することを目的としている。
来の押込ユニットにあっては、鑑別ユニット及び搬送ユ
ニットの駆動源とは別の独自の駆動系を要することにな
る。つまり、独自の駆動系とはパンタグラフ構造、駆動
用の偏心カム及びモータ等からなり、押込ユニットの小
型化に支障をきたし、強いては紙幣取扱装置全体が複雑
化しかつ大型化する原因となっている。従って、本考案
は、駆動系の共有化及び部品を簡素化して装置の小型化
を図り、製造等のコスト低減が可能な紙幣取扱装置を提
供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案による紙幣取扱装
置は、フレームと、投入された紙幣の真贋及び不良を鑑
定する要素を検出して検出信号に基づいた鑑定を行う鑑
別ユニットと、鑑別ユニットを通過した紙幣を搬送する
搬送ユニットと、フレームに着脱自在で搬送ユニットか
ら送り込まれた紙幣を収納するスタッカと、スタッカの
本体カセットに一体的に組み込まれてフレームへの装着
により搬送ユニットに直結して駆動を受ける押込ユニッ
トと、を含む構成である。この構成において、押込ユニ
ットが、搬送ユニットから受けた回転を直線動作に変換
する変換機構部と、変換機構部に連結されて復帰位置か
らの進退が可能でありかつ搬送ユニットから送られてき
た紙幣をカセットに押し込む押し板と、を有している。
また、本考案の場合、押込ユニットが押し板を復帰位置
に向けて付勢する付勢手段を有すると共に、変換機構部
にワンウエイクラッチ式の回転軸部が設けられ、紙幣を
搬送中の搬送ユニットの正回転を受けて回転軸部が空転
するときは付勢手段によって押し板が復帰位置に後退
し、搬送ユニットの逆回転時はこの回転を回転軸部が受
けて押し板を復帰位置から前進させるようになってい
る。
置は、フレームと、投入された紙幣の真贋及び不良を鑑
定する要素を検出して検出信号に基づいた鑑定を行う鑑
別ユニットと、鑑別ユニットを通過した紙幣を搬送する
搬送ユニットと、フレームに着脱自在で搬送ユニットか
ら送り込まれた紙幣を収納するスタッカと、スタッカの
本体カセットに一体的に組み込まれてフレームへの装着
により搬送ユニットに直結して駆動を受ける押込ユニッ
トと、を含む構成である。この構成において、押込ユニ
ットが、搬送ユニットから受けた回転を直線動作に変換
する変換機構部と、変換機構部に連結されて復帰位置か
らの進退が可能でありかつ搬送ユニットから送られてき
た紙幣をカセットに押し込む押し板と、を有している。
また、本考案の場合、押込ユニットが押し板を復帰位置
に向けて付勢する付勢手段を有すると共に、変換機構部
にワンウエイクラッチ式の回転軸部が設けられ、紙幣を
搬送中の搬送ユニットの正回転を受けて回転軸部が空転
するときは付勢手段によって押し板が復帰位置に後退
し、搬送ユニットの逆回転時はこの回転を回転軸部が受
けて押し板を復帰位置から前進させるようになってい
る。
【0005】
【作用】空のスタッカを装置のフレームに挿入して組み
入れる。スタッカの挿入動作で押込ユニットの受動ギア
が搬送ユニット側の中間ギアに接続し、双方の歯が噛み
合う。即ち、搬送ユニットに直結されて回転駆動力が押
込ユニットに伝達可能な状態になる。投入された紙幣
は、マイクロコンピュータによる中央制御装置(CP
U)を内蔵した鑑別ユニットでその真贋及び不良が鑑定
され、真札と鑑定されると紙幣を通過させる。鑑別ユニ
ットを通過した紙幣は搬送ユニットによってスタッカに
向けて送られる。例えば、透過光量が設定値の範囲内で
あるか否かのレベルが判断され、レベルから外れている
場合は、投入された紙幣が真札と見做されず、その紙幣
を投入シュータ側に戻す。一部が欠落した不良紙幣も戻
される。紙幣の鑑別ユニット通過に連動して、CPUか
らモータに正回転の作動信号が送られ、搬送ユニットが
正回転駆動する。この時、押込ユニット側では、ワンウ
エイクラッチ式の伝達プーリ(回転軸部)は係止力が解
除された状態で空転し、押し板が付勢手段の力で復帰位
置に戻る。紙幣の後端が所定を通過したことを検出し、
この紙幣が押込ユニットにおいて押し込み位置に到達し
たことが検出されると、この検出信号に基づいてCPU
からそれまでの正回転駆動から逆回転に切り替わる制御
信号がモータに向けて送出される。搬送ユニットの逆回
転駆動を受けて押込ユニット側のワンウエイクラッチ式
伝達プーリが逆回転する。伝達プーリの逆回転が変化機
構部を介して押し板に伝達され、復帰位置で待機してい
る押し板を前進させる。即ち、押し込み位置に到達して
いる紙幣をスタッカのカセット内に押し込む。押し板は
この押し込み位置でカセット内に止まり、この状態で次
回の紙幣投入によるモータの正回転駆動時まで待機す
る。これを繰り返して設定数量の紙幣がカセット内に集
積されて満杯になると、スタッカは装置のフレームから
取り外される。
入れる。スタッカの挿入動作で押込ユニットの受動ギア
が搬送ユニット側の中間ギアに接続し、双方の歯が噛み
合う。即ち、搬送ユニットに直結されて回転駆動力が押
込ユニットに伝達可能な状態になる。投入された紙幣
は、マイクロコンピュータによる中央制御装置(CP
U)を内蔵した鑑別ユニットでその真贋及び不良が鑑定
され、真札と鑑定されると紙幣を通過させる。鑑別ユニ
ットを通過した紙幣は搬送ユニットによってスタッカに
向けて送られる。例えば、透過光量が設定値の範囲内で
あるか否かのレベルが判断され、レベルから外れている
場合は、投入された紙幣が真札と見做されず、その紙幣
を投入シュータ側に戻す。一部が欠落した不良紙幣も戻
される。紙幣の鑑別ユニット通過に連動して、CPUか
らモータに正回転の作動信号が送られ、搬送ユニットが
正回転駆動する。この時、押込ユニット側では、ワンウ
エイクラッチ式の伝達プーリ(回転軸部)は係止力が解
除された状態で空転し、押し板が付勢手段の力で復帰位
置に戻る。紙幣の後端が所定を通過したことを検出し、
この紙幣が押込ユニットにおいて押し込み位置に到達し
たことが検出されると、この検出信号に基づいてCPU
からそれまでの正回転駆動から逆回転に切り替わる制御
信号がモータに向けて送出される。搬送ユニットの逆回
転駆動を受けて押込ユニット側のワンウエイクラッチ式
伝達プーリが逆回転する。伝達プーリの逆回転が変化機
構部を介して押し板に伝達され、復帰位置で待機してい
る押し板を前進させる。即ち、押し込み位置に到達して
いる紙幣をスタッカのカセット内に押し込む。押し板は
この押し込み位置でカセット内に止まり、この状態で次
回の紙幣投入によるモータの正回転駆動時まで待機す
る。これを繰り返して設定数量の紙幣がカセット内に集
積されて満杯になると、スタッカは装置のフレームから
取り外される。
【0006】
【実施例】以下、本考案による紙幣取扱装置の実施例を
図面に基づいて説明する。図1は実施例の装置の側面図
を示す。装置の主要部は、装置の外郭枠体であるフレー
ム2、投入された紙幣1の真贋及び不良を鑑定する要素
を検出して検出信号に基づいた鑑定を行う鑑別ユニット
10、鑑別ユニット10を通過した紙幣1を搬送する搬
送ユニット20、フレーム2に着脱自在で搬送ユニット
20から送り込まれた紙幣1を収納するスタッカ50、
このスタッカ50に一体的に組み込まれた本考案の骨子
の押込ユニット30で構成されている。スタッカ50と
押込ユニット30とを一体化したものを以下スタッカと
呼ぶ。
図面に基づいて説明する。図1は実施例の装置の側面図
を示す。装置の主要部は、装置の外郭枠体であるフレー
ム2、投入された紙幣1の真贋及び不良を鑑定する要素
を検出して検出信号に基づいた鑑定を行う鑑別ユニット
10、鑑別ユニット10を通過した紙幣1を搬送する搬
送ユニット20、フレーム2に着脱自在で搬送ユニット
20から送り込まれた紙幣1を収納するスタッカ50、
このスタッカ50に一体的に組み込まれた本考案の骨子
の押込ユニット30で構成されている。スタッカ50と
押込ユニット30とを一体化したものを以下スタッカと
呼ぶ。
【0007】図1に示すように、バリデータ(鑑別ユニ
ット)10はハウジング2の上部に取外し可能に固定さ
れ、前側に紙幣の投入口11を有し、この投入口11に
続く搬送通路は次の搬送ユニット20の搬送ガイド22
に接続されている。バリデータ10では通過中の紙幣の
真贋や不良券を判定するための種々の要素を検出する検
出手段が配置されている。通常、判定要素としては、普
通紙幣の紙質、色彩、そして印刷インキの成分などがあ
る。これら種々の判定要素の検出手段の1つとして、紙
幣の印刷パターンを読み取るためのセンサが搬送通路の
途中に配置される。パターン読取り用の検出センサとし
ては発光及び受光の一対の素子からなり、これら両素子
を搬送方向に直交させて通路の上下に対向させて配置
し、両素子間に紙幣を通過させる。即ち、両素子間を通
過中の紙幣に光を照射して明暗を検出し、印刷パターン
を認識する。例えば、磁気ヘッドを配置することによ
り、通過中の紙幣の磁気を検出したり、或いは光学的特
性を検出して、この検出信号をマイクロコンピュータに
よる中央制御装置(CPU)に送り、ここで検出信号に
基づいた種々の制御を行って紙幣の真贋が判定される。
ット)10はハウジング2の上部に取外し可能に固定さ
れ、前側に紙幣の投入口11を有し、この投入口11に
続く搬送通路は次の搬送ユニット20の搬送ガイド22
に接続されている。バリデータ10では通過中の紙幣の
真贋や不良券を判定するための種々の要素を検出する検
出手段が配置されている。通常、判定要素としては、普
通紙幣の紙質、色彩、そして印刷インキの成分などがあ
る。これら種々の判定要素の検出手段の1つとして、紙
幣の印刷パターンを読み取るためのセンサが搬送通路の
途中に配置される。パターン読取り用の検出センサとし
ては発光及び受光の一対の素子からなり、これら両素子
を搬送方向に直交させて通路の上下に対向させて配置
し、両素子間に紙幣を通過させる。即ち、両素子間を通
過中の紙幣に光を照射して明暗を検出し、印刷パターン
を認識する。例えば、磁気ヘッドを配置することによ
り、通過中の紙幣の磁気を検出したり、或いは光学的特
性を検出して、この検出信号をマイクロコンピュータに
よる中央制御装置(CPU)に送り、ここで検出信号に
基づいた種々の制御を行って紙幣の真贋が判定される。
【0008】また、図1及び図2に示すように、搬送ユ
ニット20は前述の装置フレーム2に格納され、フレー
ム2にはまた押込ユニット30を一体化したスタッカ5
0が着脱自在である。搬送ユニット20はバリデータ1
0側の通路出口に接続端部22aで接続される搬送ガイ
ド22を有し、この搬送ガイド22の後端出口22bで
スタッカ50に接続される。また、搬送ガイド22に沿
って無端状の搬送ベルト23が幾つかのプーリ24a〜
24cに捲回されて配置されている。バリデータ10を
通過した紙幣1は搬送ベルト23に接触し、この摩擦力
で搬送ガイド22に案内されながらスタッカ50に向か
う。紙幣1を搬送ガイド22に正常に沿わせるためにプ
ーリ24a〜24cに対応して押圧プーリ24d〜24
fが配置されている。
ニット20は前述の装置フレーム2に格納され、フレー
ム2にはまた押込ユニット30を一体化したスタッカ5
0が着脱自在である。搬送ユニット20はバリデータ1
0側の通路出口に接続端部22aで接続される搬送ガイ
ド22を有し、この搬送ガイド22の後端出口22bで
スタッカ50に接続される。また、搬送ガイド22に沿
って無端状の搬送ベルト23が幾つかのプーリ24a〜
24cに捲回されて配置されている。バリデータ10を
通過した紙幣1は搬送ベルト23に接触し、この摩擦力
で搬送ガイド22に案内されながらスタッカ50に向か
う。紙幣1を搬送ガイド22に正常に沿わせるためにプ
ーリ24a〜24cに対応して押圧プーリ24d〜24
fが配置されている。
【0009】搬送ユニット20は、搬送ベルト23を作
動させる駆動源のモータ25を有し、このモータ25は
CPUからの作動信号で作動する。即ち、バリデータ1
0を通過した紙幣1の先端位置をダイオード等の発光素
子、受光素子によるセンサで検出するようになってお
り、この検出信号に基づいてCPUからモータ25に作
動信号を送出して作動させる。モータ25の回転は出力
軸25a上のギア25bに捲回された歯付ベルト25c
を介し、シャフト25d上のプーリ25eに伝達され
る。シャフト25d上には前述のプーリ24aに固定さ
れており、このプーリ24aを原動側として搬送ベルト
23に回転を伝達する。
動させる駆動源のモータ25を有し、このモータ25は
CPUからの作動信号で作動する。即ち、バリデータ1
0を通過した紙幣1の先端位置をダイオード等の発光素
子、受光素子によるセンサで検出するようになってお
り、この検出信号に基づいてCPUからモータ25に作
動信号を送出して作動させる。モータ25の回転は出力
軸25a上のギア25bに捲回された歯付ベルト25c
を介し、シャフト25d上のプーリ25eに伝達され
る。シャフト25d上には前述のプーリ24aに固定さ
れており、このプーリ24aを原動側として搬送ベルト
23に回転を伝達する。
【0010】図2で明らかなように、搬送ベルト23が
捲回された受動側のプーリ24cのシャフト25g上に
は中間ギア26aが固定されている。また、このギア2
6aのシヤフト25gを揺動支軸として揺動ステイ27
が支持され、揺動ステイ27の突端にはギア26aに螺
合した同じく中間ギア26bが回転自在に支持されてい
る。従って、中間ギア26bは自らは回転可能でかつ揺
動ステイ27と共に揺動可能である。中間ギア26bを
伴った揺動ステイ27の他の突端には緩衝スプリング2
8の一方端28aに連結されている。緩衝スプリング2
8の他方端28bはフレーム2に止着されている。緩衝
スプリング28の弾性圧縮力によって揺動ステイ27は
シャフト25gを支点にして時計廻りの方向に回動付勢
され、常態ではストッパピン29に当接することでそれ
以上の回動が規制されている。
捲回された受動側のプーリ24cのシャフト25g上に
は中間ギア26aが固定されている。また、このギア2
6aのシヤフト25gを揺動支軸として揺動ステイ27
が支持され、揺動ステイ27の突端にはギア26aに螺
合した同じく中間ギア26bが回転自在に支持されてい
る。従って、中間ギア26bは自らは回転可能でかつ揺
動ステイ27と共に揺動可能である。中間ギア26bを
伴った揺動ステイ27の他の突端には緩衝スプリング2
8の一方端28aに連結されている。緩衝スプリング2
8の他方端28bはフレーム2に止着されている。緩衝
スプリング28の弾性圧縮力によって揺動ステイ27は
シャフト25gを支点にして時計廻りの方向に回動付勢
され、常態ではストッパピン29に当接することでそれ
以上の回動が規制されている。
【0011】中間ギア26bには、スタッカ50内部に
装着された押込ユニット40の受動ギア44(図3参
照)が係脱するようになっている。即ち、スタッカ50
を装置のフレーム2に挿入して組み込むと、スタッカ5
0側の押込ユニット40の受動ギア44が中間ギア26
bに接続して螺合するようになっている。この時の接続
による衝撃を揺動ステイ27を介して前述の緩衝スプリ
ング28で吸収する構成である。
装着された押込ユニット40の受動ギア44(図3参
照)が係脱するようになっている。即ち、スタッカ50
を装置のフレーム2に挿入して組み込むと、スタッカ5
0側の押込ユニット40の受動ギア44が中間ギア26
bに接続して螺合するようになっている。この時の接続
による衝撃を揺動ステイ27を介して前述の緩衝スプリ
ング28で吸収する構成である。
【0012】図3〜図6は、押込ユニット30が一体的
に組み込まれたスタッカ50を示す。送られてきた紙幣
をストックするスタッカ50は、図1において装置のフ
レーム2に左側から挿入により着脱自在である。図4の
ように、スタッカ50は本体を形成する箱形のカセット
51を有し、このカセット51の両側外部壁にはガイド
ピン53、53が突出して設けられ、このガイドピン5
3をフレーム2の内壁両面に設けたガイドレール(図示
せず)に係合させてスライドにより出し入れするように
なっている。また、カセット51の上部は開口してあ
り、この開口部には図6に示す押込ユニット30が組み
込まれて閉塞している。押込ユニット30は上下方向で
ほぼ平行な基板31及び押し板32を有し、上側の基板
31を閉塞用の底板としてカセット51の開口部に結合
することで、押込ユニット30全体がカセット51の上
部に担持される形となる。
に組み込まれたスタッカ50を示す。送られてきた紙幣
をストックするスタッカ50は、図1において装置のフ
レーム2に左側から挿入により着脱自在である。図4の
ように、スタッカ50は本体を形成する箱形のカセット
51を有し、このカセット51の両側外部壁にはガイド
ピン53、53が突出して設けられ、このガイドピン5
3をフレーム2の内壁両面に設けたガイドレール(図示
せず)に係合させてスライドにより出し入れするように
なっている。また、カセット51の上部は開口してあ
り、この開口部には図6に示す押込ユニット30が組み
込まれて閉塞している。押込ユニット30は上下方向で
ほぼ平行な基板31及び押し板32を有し、上側の基板
31を閉塞用の底板としてカセット51の開口部に結合
することで、押込ユニット30全体がカセット51の上
部に担持される形となる。
【0013】押込ユニット30を作動させる駆動源とし
て、前述の搬送ユニット20に装備されたモータ25を
共有している。図2で示されたように、モータ25の回
転出力は揺動ステイ27上の中間ギア26bに伝達され
る。押込ユニット30側では受動ギア42、44がそれ
ぞれシャフト41、43上に支持されていて、スタッカ
50の挿入によって、押込ユニット30の一方の受動ギ
ア44が搬送ユニット20側の中間ギア26bに螺合し
て接続される。
て、前述の搬送ユニット20に装備されたモータ25を
共有している。図2で示されたように、モータ25の回
転出力は揺動ステイ27上の中間ギア26bに伝達され
る。押込ユニット30側では受動ギア42、44がそれ
ぞれシャフト41、43上に支持されていて、スタッカ
50の挿入によって、押込ユニット30の一方の受動ギ
ア44が搬送ユニット20側の中間ギア26bに螺合し
て接続される。
【0014】ここまで、搬送ユニット20側のモータ2
5の駆動がスタッカ50内の押込ユニット30に伝達さ
れることが説明された。しかし、搬送ユニット20と押
込ユニット30が単一のモータ25で常に同一方向に連
動するのでは不都合が生じる。例えば、モータ25の正
回転で搬送ユニット20が駆動して紙幣1を搬送中、紙
幣1が押込ユニット30による所定の押し込み位置に達
する前に、押込ユニット30が作動を開始するのでは不
都合である。この場合、紙幣1が押し込み位置に到達す
るまで押込ユニット30を復帰位置にて作動停止の状態
で待機させておく必要がある。これを可能にするために
は、搬送ユニット20側又は押込ユニット30側のいず
れか一方に、搬送ベルト23の正逆方向の回動に対応し
て回転又は空転できるワンウエイクラッチ式の回転軸部
が必要である。実施例では、この回転軸部として、押込
ユニット30側の受動ギア42のシャフト41上にワン
ウエイクラッチ式の伝達プーリ46(図6参照)が設け
られている。即ち、この伝達プーリ46はモータ25の
正回転による搬送ユニット20の作動中は、この作動を
受けてもシャフト41と僅かな時間差をもって非同期で
空転する。これに対して、モータ25の逆回転時は搬送
ユニット20の作動を受けて逆回転が可能である。
5の駆動がスタッカ50内の押込ユニット30に伝達さ
れることが説明された。しかし、搬送ユニット20と押
込ユニット30が単一のモータ25で常に同一方向に連
動するのでは不都合が生じる。例えば、モータ25の正
回転で搬送ユニット20が駆動して紙幣1を搬送中、紙
幣1が押込ユニット30による所定の押し込み位置に達
する前に、押込ユニット30が作動を開始するのでは不
都合である。この場合、紙幣1が押し込み位置に到達す
るまで押込ユニット30を復帰位置にて作動停止の状態
で待機させておく必要がある。これを可能にするために
は、搬送ユニット20側又は押込ユニット30側のいず
れか一方に、搬送ベルト23の正逆方向の回動に対応し
て回転又は空転できるワンウエイクラッチ式の回転軸部
が必要である。実施例では、この回転軸部として、押込
ユニット30側の受動ギア42のシャフト41上にワン
ウエイクラッチ式の伝達プーリ46(図6参照)が設け
られている。即ち、この伝達プーリ46はモータ25の
正回転による搬送ユニット20の作動中は、この作動を
受けてもシャフト41と僅かな時間差をもって非同期で
空転する。これに対して、モータ25の逆回転時は搬送
ユニット20の作動を受けて逆回転が可能である。
【0015】押込ユニット30の詳しくは、図3〜図5
に示すように、受動ギア42と同軸上に設けられたワン
ウエイクラッチ式の伝達プーリ46に伝達ワイヤ47が
「たすき掛け」に捲回され、伝達ワイヤ47を含む以下
の「変換機構部」によって回転運動が押し板32の進退
方向への直線運動に変換される。即ち、伝達ワイヤ47
の他方端は駆動補助リンク36に連結され、駆動補助リ
ンク36は両側2本同士が互いに支軸36aでヒンジ連
結されたものであり、駆動ワイヤ47による牽引で支軸
36aを支点とする屈伸動作を行うようになっている。
また、駆動補助リンク36の各他方端部は2本のリンク
部材33、33の可動ヒンジ部33bに連結され、駆動
補助リンク36の屈伸動作がリンク部材33に伝達され
る。2本のリンク部材33、33はこれらの長手方向中
央の支軸34でX形にヒンジ連結され、このX形連結さ
れた2本からなる一組を両側(図4参照)にそれぞれ配
置したパンタグラフ形である。各リンク部材33の一方
端部は固定ヒンジ部33aとして基板31の内面に回動
可能に支持され、他方端部は可動ヒンジ部33bとして
ブラケット35を介し基板31又は押し板32に回動可
能かつ水平移動可能に支持されている。基板31及び押
し板32のそれぞれ内側面に対向して設けられた上下の
ブラケット35、35には水平方向に延びる長溝35a
が設けてあり、この長溝35にリンク部材33の可動ヒ
ンジ部33bが係入して水平方向への移動を可能にす
る。このようにして上方の基板31に対して下方の押し
板32の接近離間による移動が可能となる。
に示すように、受動ギア42と同軸上に設けられたワン
ウエイクラッチ式の伝達プーリ46に伝達ワイヤ47が
「たすき掛け」に捲回され、伝達ワイヤ47を含む以下
の「変換機構部」によって回転運動が押し板32の進退
方向への直線運動に変換される。即ち、伝達ワイヤ47
の他方端は駆動補助リンク36に連結され、駆動補助リ
ンク36は両側2本同士が互いに支軸36aでヒンジ連
結されたものであり、駆動ワイヤ47による牽引で支軸
36aを支点とする屈伸動作を行うようになっている。
また、駆動補助リンク36の各他方端部は2本のリンク
部材33、33の可動ヒンジ部33bに連結され、駆動
補助リンク36の屈伸動作がリンク部材33に伝達され
る。2本のリンク部材33、33はこれらの長手方向中
央の支軸34でX形にヒンジ連結され、このX形連結さ
れた2本からなる一組を両側(図4参照)にそれぞれ配
置したパンタグラフ形である。各リンク部材33の一方
端部は固定ヒンジ部33aとして基板31の内面に回動
可能に支持され、他方端部は可動ヒンジ部33bとして
ブラケット35を介し基板31又は押し板32に回動可
能かつ水平移動可能に支持されている。基板31及び押
し板32のそれぞれ内側面に対向して設けられた上下の
ブラケット35、35には水平方向に延びる長溝35a
が設けてあり、この長溝35にリンク部材33の可動ヒ
ンジ部33bが係入して水平方向への移動を可能にす
る。このようにして上方の基板31に対して下方の押し
板32の接近離間による移動が可能となる。
【0016】伝達ワイヤ47の他方端部は引張スプリン
グ48を介して基板31に止着されている。こ引張スプ
リング48の引張力でもって駆動ワイヤ47に適度なテ
ンションを付与している。更に、押し板32を含めた以
上のような伸縮機構の全体は、圧縮スプリング37によ
って基板31に引き寄せられる方向に付勢されている。
圧縮スプリング37は、実施例の装置の場合、押し板3
2の平面で前後左右に4つが装着されている。
グ48を介して基板31に止着されている。こ引張スプ
リング48の引張力でもって駆動ワイヤ47に適度なテ
ンションを付与している。更に、押し板32を含めた以
上のような伸縮機構の全体は、圧縮スプリング37によ
って基板31に引き寄せられる方向に付勢されている。
圧縮スプリング37は、実施例の装置の場合、押し板3
2の平面で前後左右に4つが装着されている。
【0017】なお、図3〜図5に示すように、押込ユニ
ット30を組み込んで一体化されたスタッカ50は、こ
のカセット51の装置フレーム2に出し入れ方向の前部
を扉板52で開閉できるようになっている。扉板52は
この下端が通常の蝶番によるヒンジ52aで開閉する構
造のものが示されている。図3で明らかなように、扉板
52にはキーで施解錠するロック装置60を取り付けて
ある。即ち、ヘッド61に挿入したキーの回転操作でキ
ーシリンダ62の後端のロックレバー63を回動させ、
このロックレバー63を押込ユニット39側に設けたロ
ック受け39に係脱させることにより、扉板52でカセ
ット51を施解錠するシステムである。
ット30を組み込んで一体化されたスタッカ50は、こ
のカセット51の装置フレーム2に出し入れ方向の前部
を扉板52で開閉できるようになっている。扉板52は
この下端が通常の蝶番によるヒンジ52aで開閉する構
造のものが示されている。図3で明らかなように、扉板
52にはキーで施解錠するロック装置60を取り付けて
ある。即ち、ヘッド61に挿入したキーの回転操作でキ
ーシリンダ62の後端のロックレバー63を回動させ、
このロックレバー63を押込ユニット39側に設けたロ
ック受け39に係脱させることにより、扉板52でカセ
ット51を施解錠するシステムである。
【0018】カセット51の側壁で搬送ガイド22の終
端22bに接続される側には、図4のように紙幣1の挿
入可能な大きさのスリット状取入口59が設けられてい
る。カセット51の内部には、この平断面とほぼ同じ大
きさの紙幣1の受板54を配置してある。受板54はこ
の下方から2つのスプリング56、56に支持され、こ
のスプリング56で両側に設けられた一対の当て板5
7、57に下方から押し当てられている。向い合う両側
一対の当て板57、57の間隔は押込ユニット30の押
し板32が幅方向で通過できる寸法に設定してある。搬
送ユニット20から送られた紙幣1が受板54上方の押
込位置に到達した時点で、押込ユニット30が作動して
この押し板32が降下する。押し板32の降下で紙幣1
が受板54と共にスプリング56に抗してカセット51
内に押し込むシステムである。受板54の上下動作は、
図6で示されたカセット51側の両側壁に立ち上げた左
右前後の4つのガイドレール55で案内するようになっ
ている。
端22bに接続される側には、図4のように紙幣1の挿
入可能な大きさのスリット状取入口59が設けられてい
る。カセット51の内部には、この平断面とほぼ同じ大
きさの紙幣1の受板54を配置してある。受板54はこ
の下方から2つのスプリング56、56に支持され、こ
のスプリング56で両側に設けられた一対の当て板5
7、57に下方から押し当てられている。向い合う両側
一対の当て板57、57の間隔は押込ユニット30の押
し板32が幅方向で通過できる寸法に設定してある。搬
送ユニット20から送られた紙幣1が受板54上方の押
込位置に到達した時点で、押込ユニット30が作動して
この押し板32が降下する。押し板32の降下で紙幣1
が受板54と共にスプリング56に抗してカセット51
内に押し込むシステムである。受板54の上下動作は、
図6で示されたカセット51側の両側壁に立ち上げた左
右前後の4つのガイドレール55で案内するようになっ
ている。
【0019】次に、以上の構成による実施例装置の動作
態様及び作用を説明する。使用に際して、空のスタッカ
50を装置のフレーム2に挿入して組み入れる。この
時、スタッカ50の挿入動作で押込ユニット40の受動
ギア44が搬送ユニット20側の中間ギア26bに接続
し、双方の歯が噛み合う。即ち、搬送ユニット20に直
結されて回転駆動力が押込ユニット30に伝達可能な状
態になる。螺合時の衝撃は揺動ステイ27を介して緩衝
スプリング28により吸収される。
態様及び作用を説明する。使用に際して、空のスタッカ
50を装置のフレーム2に挿入して組み入れる。この
時、スタッカ50の挿入動作で押込ユニット40の受動
ギア44が搬送ユニット20側の中間ギア26bに接続
し、双方の歯が噛み合う。即ち、搬送ユニット20に直
結されて回転駆動力が押込ユニット30に伝達可能な状
態になる。螺合時の衝撃は揺動ステイ27を介して緩衝
スプリング28により吸収される。
【0020】バリデータ10に紙幣1が投入されると、
紙幣1の透過光量などの検出データに基づいて内蔵され
たCPUでチェックされる。例えば、透過光量が設定値
の範囲内であるか否かのレベルが判断され、レベルから
外れている場合は、投入された紙幣1が真札と見做され
ず、その紙幣を投入シュータ側に戻す。一部が欠落した
不良紙幣も戻される。真札と鑑定された紙幣1は、搬送
ユニット20の作動で搬送ガイド22に案内され、搬送
ベルト23に接触してこの摩擦力でスタッカ50に向か
って送られる。駆動源のモータ25はCPUからの作動
信号で正回転方向に作動する。この時、押込ユニット3
0側のワンウエイクラッチ式伝達プーリ46も搬送ユニ
ット20側の正回転駆動を受けて回転する。
紙幣1の透過光量などの検出データに基づいて内蔵され
たCPUでチェックされる。例えば、透過光量が設定値
の範囲内であるか否かのレベルが判断され、レベルから
外れている場合は、投入された紙幣1が真札と見做され
ず、その紙幣を投入シュータ側に戻す。一部が欠落した
不良紙幣も戻される。真札と鑑定された紙幣1は、搬送
ユニット20の作動で搬送ガイド22に案内され、搬送
ベルト23に接触してこの摩擦力でスタッカ50に向か
って送られる。駆動源のモータ25はCPUからの作動
信号で正回転方向に作動する。この時、押込ユニット3
0側のワンウエイクラッチ式伝達プーリ46も搬送ユニ
ット20側の正回転駆動を受けて回転する。
【0021】搬送ユニット20の正回転駆動は中間ギア
26a、26bを介して押込ユニット30側の受動ギア
44、42に伝達され、そのままシャフト41に伝達さ
れる。モータ25の正回転開始時、シャフト41とワン
ウエイクラッチ式伝達プーリ46とは非同期としてある
ので、この伝達プーリ46はモータ25の正回転を受け
ても空転する。この際、伝達プーリ46の係止力が解除
された状態になるため、押し板32は引張スプリング3
7の付勢力で復帰位置へ後退して戻る。つまり、引張ス
プリング37の付勢力はリンク部材33等を縮小させる
方向に作用している。押し板32の復帰位置に戻った時
点で、それ以上の後退移動は、リンク部材33の可動ヒ
ンジ部33bが係入している長溝35との規制で阻止さ
れる。従って、モータ25及び搬送ユニット20の正回
転駆動は、伝達プーリ46の自己切り替え機能で機構変
換部に駆動力を伝達しないまま空転する。
26a、26bを介して押込ユニット30側の受動ギア
44、42に伝達され、そのままシャフト41に伝達さ
れる。モータ25の正回転開始時、シャフト41とワン
ウエイクラッチ式伝達プーリ46とは非同期としてある
ので、この伝達プーリ46はモータ25の正回転を受け
ても空転する。この際、伝達プーリ46の係止力が解除
された状態になるため、押し板32は引張スプリング3
7の付勢力で復帰位置へ後退して戻る。つまり、引張ス
プリング37の付勢力はリンク部材33等を縮小させる
方向に作用している。押し板32の復帰位置に戻った時
点で、それ以上の後退移動は、リンク部材33の可動ヒ
ンジ部33bが係入している長溝35との規制で阻止さ
れる。従って、モータ25及び搬送ユニット20の正回
転駆動は、伝達プーリ46の自己切り替え機能で機構変
換部に駆動力を伝達しないまま空転する。
【0022】紙幣1がカセット51の取入口59から内
部に挿入し、バリデータ10を通過した紙幣1の後端が
検出センサ(図示せず)によって検出されると、この検
出信号に基づいたCPUからの制御信号が切換信号とし
てモータ25に向けて送出される。モータ25の回転が
それまでの正回転から逆回転に切り替わり、搬送ユニッ
ト20側の逆回転駆動を受けて、揺動ステイ27上の中
間ギア26bを介し押込ユニット30の受動ギア42、
44まで所要の低速比に落されて伝達される。
部に挿入し、バリデータ10を通過した紙幣1の後端が
検出センサ(図示せず)によって検出されると、この検
出信号に基づいたCPUからの制御信号が切換信号とし
てモータ25に向けて送出される。モータ25の回転が
それまでの正回転から逆回転に切り替わり、搬送ユニッ
ト20側の逆回転駆動を受けて、揺動ステイ27上の中
間ギア26bを介し押込ユニット30の受動ギア42、
44まで所要の低速比に落されて伝達される。
【0023】押込ユニット30では、受動ギア42の逆
回転がシャフト41を介して伝達プーリ46に伝達され
る(モータ25の逆回転時は伝達プーリ46がシャフト
41に同期する)。伝達プーリ46の回転は駆動ワイヤ
47を通して駆動補助リンク36に伝えられ、X形のリ
ンク部材33の屈伸運動により復帰位置で待機中の押し
板32を前進させる。即ち、図3以下の各図でいう押し
板32の降下によって、押し込み位置に到達している紙
幣1を受板54と共にスプリング56に抗してスタッカ
50の本体51内に押し込む。押し板32はこの押し込
みによる降下位置でカセット51内に止まり、この状態
で次回の紙幣投入まで待機する。これを繰り返して設定
数量の紙幣1がスタッカ50のカセット51内に集積さ
れて満杯になると、スタッカ50は装置フレーム2から
取り外される。
回転がシャフト41を介して伝達プーリ46に伝達され
る(モータ25の逆回転時は伝達プーリ46がシャフト
41に同期する)。伝達プーリ46の回転は駆動ワイヤ
47を通して駆動補助リンク36に伝えられ、X形のリ
ンク部材33の屈伸運動により復帰位置で待機中の押し
板32を前進させる。即ち、図3以下の各図でいう押し
板32の降下によって、押し込み位置に到達している紙
幣1を受板54と共にスプリング56に抗してスタッカ
50の本体51内に押し込む。押し板32はこの押し込
みによる降下位置でカセット51内に止まり、この状態
で次回の紙幣投入まで待機する。これを繰り返して設定
数量の紙幣1がスタッカ50のカセット51内に集積さ
れて満杯になると、スタッカ50は装置フレーム2から
取り外される。
【0024】なお、スタッカ50が装置フレーム2から
取り外されると、搬送ユニット20側の中間ギア26b
と押込ユニット30側の受動ギア44との接続が外れ、
押込ユニット30では引張スプリング37の付勢力で押
し板32が復帰位置へ戻される。
取り外されると、搬送ユニット20側の中間ギア26b
と押込ユニット30側の受動ギア44との接続が外れ、
押込ユニット30では引張スプリング37の付勢力で押
し板32が復帰位置へ戻される。
【0025】
【考案の効果】以上説明したように、本考案による紙幣
取扱装置は、搬送ユニットと押込ユニットの作動が単一
の駆動源を共有しかつ好適な切り替えによって行われる
構造であり、この種の従来装置と比較して格段に装置の
小型化が可能である。これに相まって、種々のコストを
低減させることができる。
取扱装置は、搬送ユニットと押込ユニットの作動が単一
の駆動源を共有しかつ好適な切り替えによって行われる
構造であり、この種の従来装置と比較して格段に装置の
小型化が可能である。これに相まって、種々のコストを
低減させることができる。
【図1】 本考案による紙幣取扱装置の側面図
【図2】 紙幣取扱装置の搬送ユニットの部分斜視図
【図3】 押込ユニットの組み込んで一体化されたスタ
ッカの組立側面断面図
ッカの組立側面断面図
【図4】 同じくスタッカの組立正面断面図
【図5】 押込ユニットの組立側面断面図
【図6】 スタッカの本体内部構造の部分斜視図
1..投入紙幣、2..装置フレーム、10..バリデ
ータ(鑑別ユニット)、20..搬送ユニット、2
3..搬送ベルト、24c..25..モータ、2
7..揺動ステイ、26a及び26b..中間ギア、3
0..押込ユニット、31..基板、32..押し板、
33..リンク部材、42及び44..受動ギア、4
6..ワンウエイクラッチ式伝達プーリ、47..伝達
ワイヤ、50..スタッカ、51..カセット、5
4..紙幣の受板、55..ガイドレール、56..ス
プリング、57..ガイドレール、59..紙幣取入口
ータ(鑑別ユニット)、20..搬送ユニット、2
3..搬送ベルト、24c..25..モータ、2
7..揺動ステイ、26a及び26b..中間ギア、3
0..押込ユニット、31..基板、32..押し板、
33..リンク部材、42及び44..受動ギア、4
6..ワンウエイクラッチ式伝達プーリ、47..伝達
ワイヤ、50..スタッカ、51..カセット、5
4..紙幣の受板、55..ガイドレール、56..ス
プリング、57..ガイドレール、59..紙幣取入口
Claims (2)
- 【請求項1】 フレームと、投入された紙幣の真贋及び
不良を鑑定する要素を検出して検出信号に基づいた鑑定
を行う鑑別ユニットと、鑑別ユニットを通過した紙幣を
搬送する搬送ユニットと、フレームに着脱自在で搬送ユ
ニットから送り込まれた紙幣を収納するスタッカと、ス
タッカの本体カセットに一体的に組み込まれてフレーム
への装着により搬送ユニットに直結して駆動を受ける押
込ユニットと、を含み、押込ユニットが、搬送ユニット
から受けた回転を直線動作に変換する変換機構部と、変
換機構部に連結されて復帰位置からの進退が可能であり
かつ搬送ユニットから送られてきた紙幣をカセットに押
し込む押し板と、を有することを特徴とする紙幣取扱装
置。 - 【請求項2】 押込ユニットが押し板を復帰位置に向け
て付勢する付勢手段を有すると共に、変換機構部にワン
ウエイクラッチ式の回転軸部が設けられ、紙幣を搬送中
の搬送ユニットの正回転を受けて回転軸部が空転すると
きは付勢手段によって押し板が復帰位置に後退し、搬送
ユニットの逆回転時はこの回転を回転軸部が受けて押し
板を復帰位置から前進させる「請求項1」に記載の紙幣
取扱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4666891U JP2558984Y2 (ja) | 1991-06-20 | 1991-06-20 | 紙幣取扱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4666891U JP2558984Y2 (ja) | 1991-06-20 | 1991-06-20 | 紙幣取扱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0579677U JPH0579677U (ja) | 1993-10-29 |
JP2558984Y2 true JP2558984Y2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=12753738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4666891U Expired - Lifetime JP2558984Y2 (ja) | 1991-06-20 | 1991-06-20 | 紙幣取扱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2558984Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002092687A (ja) * | 2000-09-11 | 2002-03-29 | Sanden Corp | 紙葉類収納装置 |
JP5217684B2 (ja) * | 2008-06-27 | 2013-06-19 | 富士電機株式会社 | 紙幣識別装置 |
-
1991
- 1991-06-20 JP JP4666891U patent/JP2558984Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0579677U (ja) | 1993-10-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |