JP4279596B2 - 紙幣識別装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙幣の使用可能な自動販売機等に用いられる紙幣識別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の紙幣識別装置としては、紙幣投入口に投入された紙幣を識別する識別部と、識別した紙幣を識別装置本体内の所定位置まで搬送する搬送機構と、所定位置まで搬送した紙幣を所定方向に押圧する押圧機構と、押圧機構によって押圧された紙幣を受容する紙幣収納ユニットとを備え、紙幣収納部を識別装置本体に着脱自在に設け、紙幣収納ユニットには紙幣取出口を開閉する開閉カバーを設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この紙幣識別装置は、紙幣収納ユニットが識別装置本体に装着されていない状態を検知する第1の検知器と、開閉カバーの開放状態を検知する第2の検知器と、紙幣収納ユニットが所定の収納量に達した状態を検知する第3の検知器(例えば、特許文献2参照。)とを備え、これらの検知器によって何れかの状態が検知されると、所定の検知信号を出力するようになっている。
【0004】
また、前記押圧機構は、紙幣を押圧する押圧板と、押圧板を紙幣押圧方向に移動させる駆動機構とからなり、識別装置本体に設けたレールに係合するスライド部材を押圧板に設けた長孔に係合することにより、押圧板を紙幣押圧方向に平行状態を保持したまま移動させるようになっている。また、押圧機構としては、互いに交差する一対のリンクによって押圧板を移動させる、いわゆるパンタグラフ式のものも知られている(例えば、特許文献3参照。)。
【0005】
【特許文献1】
米国特許第5756985号明細書
【0006】
【特許文献2】
米国特許第5988345号明細書
【0007】
【特許文献3】
米国特許第5632367号明細書
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の紙幣識別装置では、紙幣収納ユニットの未装着状態等を検知するための検知器を計3つ必要とするため、構造が複雑で部品点数が多く、コストの増加及び生産性の低下を来すという問題点があった。また、押圧機構にスライド部材やパンタグラフ機構を用いたものでは、前述と同様、構造が複雑で部品点数が多くなるという問題点があった。
【0009】
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、構造が簡単で安価に製造することができ、低コスト化及び生産性の向上を図ることのできる紙幣識別装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、請求項1では、紙幣投入口に投入された紙幣を識別する識別手段と、識別した紙幣を識別装置本体内の所定位置まで搬送する搬送手段と、所定位置まで搬送された紙幣を収納する紙幣収納部とを備え、紙幣収納部を識別装置本体に着脱自在に設け、紙幣収納部には紙幣取出口を開閉する開閉部材を設けた紙幣識別装置において、前記紙幣収納部側に識別装置本体側の所定位置に対応するように設けられ、紙幣収納部内の紙幣の収納量に応じて所定方向に移動する第1の検知部材と、識別装置本体側の所定位置に設けられ、紙幣収納部が識別装置本体に装着されるとともに、紙幣収納部内の紙幣が所定の収納量よりも少ないときに第1の検知部材に当接し、紙幣収納部が識別装置本体から取外されたとき、または紙幣収納部内の紙幣が所定の収納量以上になったときに第1の検知部材との当接を解除されて所定の動作を行う第2の検知部材と、第2の検知部材の動作を検知する検知手段とを備えている。これにより、紙幣収納部が識別装置本体から取外され、または紙幣収納部内の紙幣が所定の収納量以上になると、第1の検知部材と第2の検知部材との当接が解除され、第2の検知部材が所定の動作を行うとともに、第2の検知部材の動作が検知手段によって検知されることから、紙幣収納部が取外された状態と、紙幣収納部内の紙幣が所定の収納量以上になった状態がそれぞれ一つの検知手段によって検知される。
【0011】
また、請求項2では、紙幣投入口に投入された紙幣を識別する識別手段と、識別した紙幣を識別装置本体内の所定位置まで搬送する搬送手段と、所定位置まで搬送された紙幣を収納する紙幣収納部とを備え、紙幣収納部を識別装置本体に着脱自在に設け、紙幣収納部には紙幣取出口を開閉する開閉部材を設けた紙幣識別装置において、前記紙幣収納部側の識別装置本体側の所定位置に対応するように設けられ、開閉部材と一体に配置されるとともに、紙幣収納部内の紙幣の収納量に応じて所定方向に移動する第1の検知部材と、識別装置本体側の所定位置に設けられ、紙幣収納部が識別装置本体に装着されるとともに、開閉部材が閉鎖され、且つ紙幣収納部内の紙幣が所定の収納量よりも少ないときに第1の検知部材に当接し、紙幣収納部が識別装置本体から取外されたとき、または開閉部材が開放されたとき、または紙幣収納部内の紙幣が所定の収納量以上になったときに第1の検知部材との当接を解除されて所定の動作を行う第2の検知部材と、第2の検知部材の動作を検知する検知手段とを備えている。これにより、紙幣収納部が識別装置本体から取外され、または開閉部材が開放され、または紙幣収納部内の紙幣が所定の収納量以上になると、第1の検知部材と第2の検知部材との当接が解除され、第2の検知部材が所定の動作を行うとともに、第2の検知部材の動作が検知手段によって検知されることから、紙幣収納部が取外された状態と、開閉部材が開放された状態と、紙幣収納部内の紙幣が所定の収納量以上になった状態がそれぞれ一つの検知手段によって検知される。
【0012】
また、請求項3では、請求項1または2記載の紙幣識別装置によれば、前記開閉部材に設けられ、識別装置本体の所定部分に係止することにより、開閉部材の開放を規制するとともに、識別装置本体からの紙幣収納部の取外しを規制するロック部材を備えている。これにより、請求項1または2の作用に加え、開閉部材の閉鎖状態及び紙幣収納部の装着状態がそれぞれ一つのロック部材によってロックされる。
【0013】
また、請求項4では、請求項1、2または3記載の紙幣識別装置において、前記開閉部材を閉鎖状態で保持可能であって、開放方向に所定の大きさ以上の力を加えると保持状態を解除する開閉部材保持手段を備えている。これにより、請求項1、2または3の作用に加え、紙幣収納部を取外した状態においても、開閉部材が閉鎖状態で保持される。
【0014】
また、請求項5では、請求項1、2、3または4記載の紙幣識別装置において、前記開閉部材の内側に紙幣収納部の紙幣の一端と係止可能な紙幣係止部材を設けている。これにより、請求項1、2、3または4の作用に加え、紙幣収納部内に収納された紙幣の一端が紙幣係止部材に係止することから、紙幣収納部内の紙幣が不揃いになることがない。
【0015】
また、請求項6では、紙幣投入口に投入された紙幣を識別する識別手段と、識別した紙幣を識別装置本体内の所定位置まで搬送する搬送手段と、所定位置まで搬送した紙幣を所定方向に押圧する押圧手段と、押圧手段によって押圧された紙幣を受容する紙幣収納部とを備えた紙幣識別装置において、前記押圧手段を、紙幣を押圧する押圧板と、押圧板を紙幣押圧方向に移動させる駆動手段と、押圧板に設けられた一方の係合部と、識別装置本体側に設けられた他方の係合部とから構成し、各係合部を互いに紙幣押圧方向に移動自在に係合している。これにより、押圧板の係合部と識別装置本体側の係合部のみによって押圧板のスライド機構が構成されることから、スライド機構に他の部品を必要としない。
【0016】
また、請求項7では、請求項6記載の紙幣識別装置において、前記駆動手段を、一端を押圧板に回動自在に連結された連結部材と、連結部材の他端を回転中心から偏位した所定位置に回動自在に連結した回転部材と、回転部材を回転させるモータと、モータの回転力を回転部材に伝達する駆動伝達手段とから構成している。これにより、請求項6の作用に加え、回転部材の回転運動によって押圧板が往復運動することから、回転部材の駆動力が効率よく押圧板に伝達される。
【0017】
また、請求項8では、請求項6または7記載の紙幣識別装置において、前記押圧板が所定の待機位置にあることを検知する検知手段を備えている。これにより、請求項6または7の作用に加え、押圧板を所定の待機位置で確実に停止させることが可能となる。
【0018】
また、請求項9では、請求項7または8記載の紙幣識別装置において、前記回転部材に、連結部材の他端を回転部材の回動方向に所定距離だけ移動自在に連結している。これにより、請求項7または8の作用に加え、モータが停止した際に連結部材の他端の位置が若干ずれた場合でも、連結部材の他端は回転部材の回動方向に所定距離だけ移動自在であるため、連結部材の位置ずれによって押圧板を前後方向に移動させることはない。
【0019】
また、請求項10では、請求項7記載の紙幣識別装置において、前記駆動伝達手段をモータ側及び回転部材側の何れからの回転力によっても回転可能な複数の歯車によって構成している。これにより、請求項7の作用に加え、例えば非通電時やモータの故障時など、モータが動作不能な状態であっても、押圧板を手動で移動させることが可能となる。
【0020】
また、請求項11では、請求項1、2または8記載の紙幣識別装置において、前記検知手段を検知対象物を非接触で検知するように構成している。これにより、請求項1、2または8の作用に加え、接触式のスイッチ等に比べて破損等による故障が減少し、且つ耐久性が高くなる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1乃至図14は本発明の一実施形態を示すもので、図1は紙幣識別装置の斜視図、図2はその側面断面図、図3は本体ケース及び投入口カバーの正面側分解斜視図、図4はその背面側分解斜視図、図5は本体ケース、搬送ユニット及び押圧ユニットの正面側分解斜視図、図6はその背面側分解斜視図、図7及び図8は押圧ユニットの分解斜視図、図9は紙幣収納ユニットの分解斜視図、図10は開閉カバーの下面側斜視図、図11は紙幣収納ユニット及び本体ユニットの要部側面断面図、図12は第1及び第2の検知部材の動作説明図、図13は開閉カバー及び紙幣収納ユニットの上部を示す一部断面正面図、図14は押圧板の動作説明図である。
【0022】
この紙幣識別装置は、識別装置本体をなす本体ケース10と、紙幣が投入される投入口カバー20と、投入された紙幣を搬送する第1及び第2の搬送ユニット30,40と、投入された紙幣を識別する識別部50と、各搬送ユニット30,40によって所定位置まで搬送した紙幣を後方に押圧する押圧ユニット60と、押圧ユニット60によって押圧された紙幣を収容する紙幣収納ユニット70と、紙幣収納ユニット70側に設けられた第1の検知部材80と、本体ケース10側に設けられた第2の検知部材90とから構成されている。
【0023】
本体ケース10は背面側を開口した箱状に形成され、その前面下部には投入口カバー20によって覆われる開口部10aが設けられている。また、本体ケース10の前面上部にはメンテナンス用の開閉カバー11が設けられている。
【0024】
投入口カバー20は前面下端側に紙幣投入口20aを有し、その背面側上部及び下部にそれぞれ設けた係止部21,22を本体ケース10側に係合することにより、本体ケース10の前面下部に着脱自在に取付けられている。
【0025】
第1の搬送ユニット30は、第2の搬送ユニット40の上方に配置されるユニット本体31と、ユニット本体31に回動自在に取付けられた複数のガイドローラ32と、各ガイドローラ32に巻き掛けられた無端状のベルト33とからなり、各ガイドローラ32及びベルト33はユニット本体31の両側部にそれぞれ設けられている。各ガイドローラ32はユニット本体31の背面側及び下面側に配置され、各ベルト33によって互いに連動して回転するようになっている。また、ユニット本体31の背面側上部に配置された各ガイドローラ32は互いにシャフト34を介して連結されており、その一方には歯車35が取付けられている。即ち、各ガイドローラ32は歯車35から入力される回転力によってそれぞれ回動するようになっている。この場合、第1の搬送ユニット30は押圧ユニット60側に配置されたモータ36によって駆動されるようになっており、モータ36の回転力は押圧ユニット60側に配置された歯車37を介して第1の搬送ユニット30の歯車35に伝達されるようになっている。
【0026】
第2の搬送ユニット40は、第1の搬送ユニット30の下方に配置されるユニット本体41と、ユニット本体41に回動自在に取付けられた複数のガイドローラ42とからなり、各ガイドローラ42はユニット本体41の両側部にそれぞれ設けられている。ユニット本体41は側面形状が略L字状をなすように形成され、第1の搬送ユニット30のユニット本体31の背面側及び下面側と対向することにより、ユニット本体31との間に前後方向及び上下方向に延びる紙幣搬送路が形成されるようになっている。
【0027】
識別部50は、第2の搬送ユニット40側に設けられた複数の発光体51と、第1の搬送ユニット30側に設けられた複数の受光体52とからなり、各発光体51及び各受光体52は紙幣搬送路を間に一対ずつ対向するように配置されている。
【0028】
押圧ユニット60は、本体ケース10内に配置されるユニット本体61と、紙幣を押圧する押圧板62と、一端を押圧板62に回動自在に連結された連結部材63と、連結部材63の他端が回動自在に連結された回転板64と、回転板64を回転させるモータ65と、回転板64にモータ65の回転力を伝達する複数の歯車66と、押圧板62の位置を検知する検知器67とから構成されている。
【0029】
ユニット本体61はその内部に連結部材63、モータ65及び各歯車66を収容するとともに、その下部には第1の搬送ユニット30を駆動するモータ36及び各歯車37を収容している。ユニット本体61の上部及び下部には、押圧板62を前後方向に摺動自在に係合する係合筒61aがそれぞれ幅方向二箇所ずつに設けられ、各係合筒61aはユニット本体61に前後方向に延びるように一体に形成されている。また、ユニット本体61の背面側には紙幣収納ユニット70を本体ケース10に係止するための複数の係止片61bが幅方向両端の上下二箇所ずつに設けられ、各係止片61bは後方に突出するとともに、その先端側が上方に屈曲するように形成されている。また、ユニット本体61内には、押圧板62の駆動機構(モータ65及び各歯車66等)を覆うカバー61cと、第1の搬送ユニット30の駆動機構(モータ36及び各歯車37)を覆うカバー61dがそれぞれ取付けられている。
【0030】
押圧板62の前面側にはユニット本体61の各係合筒61aにそれぞれ係合する複数の係合軸62aが設けられ、各係合軸62aはユニット本体61側に向かって前後方向に延びるように押圧板62に一体に形成されている。即ち、各係合軸62aは各係合筒61aにそれぞれ前後方向に摺動自在に挿入され、押圧板62が各係合筒61aに案内されながら前後方向に移動するようになっている。また、押圧板62の中央部には連結部材63が連結される連結軸62bが設けられている。
【0031】
連結部材63は一端を押圧板62の連結軸62bに回動自在に連結され、その他端側には回転板64を連結する長孔63aが設けられている。
【0032】
回転板64はユニット本体61に回動自在に取付けられ、その回転軸には歯車64aが一体に設けられている。回転板64には回転中心から偏心した位置に連結部材63に連結される連結部64bが突設され、連結部64bは連結部材63の長孔63aに挿入されている。この場合、長孔63aは回転板64の回動方向に延びるように形成され、連結部64bは長孔63a内を距離Lだけ移動可能になっている。
【0033】
モータ65はユニット本体61の上部に配置され、その回転軸には歯車65aが取付けられている。
【0034】
各歯車66はユニット本体61に回動自在に支持され、大径歯車及び小径歯車を同軸状に一体に形成した周知の歯車からなる。この場合、各歯車66、回転板64の歯車64a及びモータ65の歯車65aはそれぞれ平歯車からなり、モータ65側及び回転板64側の何れから入力される回転力によっても回転可能になっている。
【0035】
検知器67は本体ケース10内に設けられ、押圧板62が待機位置にあるときに、押圧板62の所定の係合軸62aの先端に設けた被検知部62cを検知するようになっている。この場合、検知器67は、例えば光センサによって被検知部62cを非接触で検知するように構成されている。
【0036】
紙幣収納ユニット70は、前面、背面及び上面を開口した箱状のユニット本体71と、ユニット本体71の背面を覆うユニットカバー72と、ユニット本体71内に前後方向に移動自在に設けられた紙幣支持板73と、紙幣支持板73をユニット本体71の前面側に押圧するスプリング74と、ユニット本体71の上面開口部を開閉する開閉カバー75と、閉鎖状態の開閉カバー75及び本体ケース10に装着された紙幣収納ユニット70をロックするロック部材76と、ユニット本体71内の紙幣の上端に係止する紙幣係止板77とからなる。
【0037】
ユニット本体71の前面側には押圧ユニット60の各係止片61bをそれぞれ係止する複数の係止部71aが幅方向両端の上下二箇所ずつに設けられ、各係止部71aは幅方向に延びる板状に形成されている。ユニット本体71の幅方向両側面の前面側上端には開閉カバー75に係合する突起71bがそれぞれ設けられ、各突起71bはユニット本体71の外側に向かって突出する半球状に形成されている。また、ユニット本体71の内側面には、紙幣支持板73を前後方向に移動自在に係合する溝71cがそれぞれ設けられている。
【0038】
ユニットカバー72はユニット本体71の両側面に設けた複数の突起71dに係合する複数の係合部72aを有し、各係合部72aと各突起71dとの係合によってユニット本体71に組付けられている。ユニットカバー72の幅方向両側面の上端側には開閉カバー75を回動自在に連結する連結部72bがそれぞれ設けられ、各連結部72bはユニットカバー72の外側に向かって突出するように形成されている。
【0039】
紙幣支持板73はユニット本体71の内形よりもやや小さい平板状に形成され、押圧ユニット60の押圧板62に対応するように配置されている。紙幣支持板73の幅方向両端にはユニット本体71の各溝71cにそれぞれ係合する突部73aが設けられ、紙幣支持板73が各溝71cに案内されながら前後方向に移動するようになっている。
【0040】
スプリング74は、図示を簡略したコイル状のバネからなり、紙幣支持板73とユニットカバー72との間に圧縮状態で介装されている。この場合、スプリング74はユニットカバー72から紙幣支持板73に向かって巻径が徐々に大きくなるように形成されている。
【0041】
開閉カバー75はユニット本体71及びユニットカバー72の上端側を覆うように形成され、その幅方向両側面の後端側にはユニットカバー72の各連結部72bに回動自在に係合する孔75aがそれぞれ設けられている。また、開閉カバー75の幅方向両側面の前端側にはユニット本体71の各突起71bに係合する孔75bがそれぞれ設けられている。
【0042】
ロック部材76は、その前端側の幅方向両側に前方に突出する係止部76aを有し、各係止部76aは開閉カバー75の前面に設けた幅方向一対の孔75cから開閉カバー75の外側に突出している。ロック部材76の後端側には前後方向に弾性変形可能な環状の可動部76bが設けられ、可動部76bの後端を開閉カバー75の内面に設けた係合部75dに係合することにより、ロック部材76が開閉カバー75の内側に取付けられている。また、各係止部76aの間には円弧状の操作部76cが設けられ、操作部76cを後方に押圧操作すると、可動部76bが弾性変形して各係止部76aが後方に移動するようになっている。この場合、操作部76cは開閉カバー75の内面に設けた半円形の孔75eを介して外部から操作できるようになっている。
【0043】
紙幣係止板77は、その下面側を開閉カバー75の内形よりもやや小さい平面によって形成され、その幅方向両側面の上端側に設けた突起77aを開閉カバー75の両側面に設けた孔75fに開閉カバー75の内側から係合することによって開閉カバー75に取付けられている。
【0044】
第1の検知部材80は前後方向に延びる板状の部材からなり、紙幣収納ユニット70の開閉カバー75に設けられている。第1の検知部材80の前端部は開閉カバー75の前面に設けた孔75gから開閉カバー75の外側に突出しており、その端面は斜め下方を臨むように形成されている。第1の検知部材80の後端側には前後方向に弾性変形可能な環状の可動部80aが設けられ、可動部80aの後端を開閉カバー75の内面に設けた係合部75hに係合することにより、第1の検知部材80が開閉カバー75の内側に取付けられている。更に、第1の検知部材80は、前後方向に延びる部分を開閉カバー75の溝75iに係合するとともに、その下端には開閉カバー75の係止爪75jが係止している。また、第1の検知部材80は紙幣支持板73を係止する係止部80bを有し、係止部80bは紙幣収納ユニット70内の後部に移動した紙幣支持板73に係止するように第1の検知部材80の後端側から下方に延びている。即ち、第1の検知部材80の係止部80bに紙幣支持板73が係止し、係止部80bが紙幣支持板73によって後方に押圧されると、可動部80aが弾性変形して第1の検知部材80が後方に移動するようになっている。
【0045】
第2の検知部材90は、前後方向に延びる板状の部材からなり、押圧ユニット60のユニット本体61に設けられている。第2の検知部材90の後端部はユニット本体61の背面に設けた孔61eから押圧ユニット60の外側に突出しており、その端面は斜め上方を臨むように形成されている。第2の検知部材90は幅方向に延びる支軸90aを有し、支軸90aを介してユニット本体61に回動自在に取付けられている。この場合、支軸90aは第2の検知部材90の後端寄りに設けられ、第2の検知部材90は自重により前端側が下がるように回動する。また、本体ケース10内には第2の検知部材90の位置を検知する検知器91が設けられ、検知器91は第2の検知部材90の前端側が下方位置にあるときに、第2の検知部材90の前端に設けた被検知部90bを検知するようになっている。この場合、検知器91は、例えば光センサによって被検知部90bを非接触で検知するように構成されている。
【0046】
以上のように構成された紙幣識別装置によれば、投入口カバー20の紙幣投入口20aに紙幣が投入されると、第1の搬送ユニット30のモータ36が作動し、第1及び第2の搬送ユニット30,40の各ガイドローラ32,42及びベルト33によって紙幣が押圧ユニット60と紙幣収納ユニット70との間まで搬送される。その際、搬送される紙幣が識別部50の各発光体51及び各受光体52間を通過することにより、識別部50によって紙幣の真贋及び金種が判定される。また、押圧ユニット60と紙幣収納ユニット70との間に紙幣が搬送されると、押圧ユニット60のモータ65が作動し、押圧板62が紙幣収納ユニット70側に移動する。これにより、紙幣が押圧板62によって紙幣収納ユニット70側に押圧され、紙幣収納ユニット70内に搬入される。その際、押圧板62はスプリング74に抗して紙幣支持板73を紙幣と共に後方に移動させ、押圧板62が待機位置に戻ると、紙幣支持板73もスプリング74によって紙幣と共に前方に戻る。
【0047】
押圧板62によって紙幣を押圧する際、押圧ユニット60のモータ65が回転すると、その回転力が各歯車66を介して回転板64に伝達され、回転板64が所定方向に回転する。これにより、図14(a)(b)に示すように回転板64の回転運動が連結部材63によって押圧板62の往復運動に変換される。その際、押圧板62の各係合軸62aがユニット本体61の各係合筒61a内をそれぞれ前後方向に摺動することにより、押圧板62が各係合筒61aに案内されながら紙幣支持板73との平行状態を保持したまま前後方向に移動する。押圧板62が待機位置に戻ると、検知器67によって押圧板62の被検知部62cが検知され、モータ65が停止する。
【0048】
前記紙幣識別装置では、紙幣収納ユニット70が本体ケース10に装着されるとともに、開閉カバー75が閉鎖され、且つ紙幣収納ユニット70内の紙幣Aが所定の収納量以下のときは、第1の検知部材80の前端が第2の検知部材90の後端に当接し、第2の検知部材90の被検知部90bが上昇した状態で保持される。これにより、被検知部90bが検知器91によって検知されなくなり、この状態は紙幣識別装置が動作可能な状態であると判定される。ここで、紙幣収納ユニット70が本体ケース10から取外された場合、または開閉カバー75が開放された場合、或いは紙幣収納ユニット70内の紙幣Aが所定の収納量以上(満杯状態)になって第1の検知部材80が紙幣支持板73により後方に移動した場合は、何れも第2の検知部材90と第1の検知部材80との当接が解除されるため、第2の検知部材90の回動によって被検知部90bが下方に移動し、被検知部90bが検知器91によって検知される。これにより、紙幣識別装置が動作不能な状態であると判定される。
【0049】
このように、本実施形態の紙幣識別装置によれば、第1の検知部材80の当接によって回動する第2の検知部材90の動作を検知器91によって検知することにより、紙幣収納ユニット70が本体ケース10から取外された場合、または開閉カバー75が開放された場合、或いは紙幣収納ユニット70内の紙幣Aが所定の収納量以上になった場合の何れの状態も一つの検知器91によって検知することができるので、これらの状態を複数の検知器によってそれぞれ検知するものに比べ、部品点数を大幅に減らすことができる。従って、構造が簡単で安価に製造することができ、低コスト化及び生産性の向上を図ることができる。
【0050】
尚、本実施形態では、紙幣収納ユニット70が取外された場合と、開閉カバー75が開放された場合と、紙幣Aが所定の収納量以上になった場合を一つの検知器91によって検知するようにしたものを示したが、紙幣収納ユニット70が取外された場合と、紙幣Aが所定の収納量以上になった場合のみを検知器91によって検知するようにしてもよい。
【0051】
また、前記紙幣識別装置では、開閉カバー75を閉鎖すると、ロック部材76の各係止部76aが本体ケース10の上面壁の下面に係止し、開閉カバー75がロックされる。開閉カバー75を開放する場合は、ロック部材76の操作部76cを後方に押圧操作すると、各係止部76aが開閉カバー75側に移動して本体ケース10の上面壁から外れ、開閉カバー75のロックが解除される。
【0052】
また、紙幣収納ユニット70を本体ケース10に装着する場合は、紙幣収納ユニット70の各係止部71aを押圧ユニット60の各係止片61bに上方から係止することにより、紙幣収納ユニット70が本体ケース10側に保持される。その際、閉鎖された開閉カバー75のロック部材76の各係止部76aが本体ケース10の上面壁に下方から係止し、紙幣収納ユニット70の上方への移動が規制されて紙幣収納ユニット70がロックされる。紙幣収納ユニット70を本体ケース10側から取外す場合には、ロック部材76の操作部76cを後方に押圧操作すると、前述と同様、各係止部76aが開閉カバー75側に移動して本体ケース10の上面壁から外れ、紙幣収納ユニット70のロックが解除される。この状態で紙幣収納ユニット70を上方に引き上げることにより、紙幣収納ユニット70が本体ケース10側から取外される。
【0053】
以上のように、ロック部材76の各係止部76aを本体ケース10の上面壁の下面に係止することにより、一つのロック部材76によって開閉カバー75のロックと紙幣収納ユニット70のロックとを行うことができるので、開閉カバー75と紙幣収納ユニット70を複数のロック機構によってそれぞれロックするものに比べ、部品点数を大幅に減らすことができ、低コスト化及び生産性の向上を図る上でより一層効果的である。更に、ロック部材76によって開閉カバー75及び紙幣収納ユニット70をそれぞれ確実にロックすることができるので、紙幣の盗難防止にも効果的である。
【0054】
また、紙幣収納ユニット70を取外した状態では、ロック部材76による開閉カバー75のロックも解除されるが、開閉カバー75が閉鎖されている場合は、ユニット本体71の各突起71bが開閉カバー75の各孔75bにそれぞれ係合し、各突起71bと各孔75bとの係合によって開閉カバー75が閉鎖状態で保持される。この場合、開閉カバー75の開放方向に所定の大きさ以上の力を加えると、各突起71bと各孔75bとの係合状態が解除される。
【0055】
従って、紙幣収納ユニット70を取外した状態においても、開閉カバー75を閉鎖状態で保持することができるので、開閉カバー75が不用意に開放されることがないという利点がある。尚、本実施形態では、互いに係合する各突起71b及び各孔75bによって開閉部材保持手段を構成したものを示したが、例えば磁石等の吸着部材を用いて開閉部材保持手段を構成することも可能である。
【0056】
また、開閉カバー75に紙幣の上端に係止可能な紙幣係止板77を設けたので、紙幣が上下方向に不揃いになることがなく、紙幣を紙幣収納ユニット70内に整然と収納することができる。
【0057】
更に、本実施形態の紙幣識別装置によれば、押圧板62に一体に設けた複数の係合軸62aをユニット本体61に一体に設けた各係合筒61aにそれぞれ前後方向に摺動自在に係合するようにしたので、各係合軸62aと各係合筒61aのみによって押圧板62のスライド機構を構成することができ、別部品としてのスライド部材やパンタグラフ機構を用いたものに比べ、部品点数を大幅に減らすことができる。
【0058】
この場合、連結部材63の一端を押圧板62に連結し、回転板64には回転中心から偏心した位置に連結部材63の他端を連結することにより、回転板64の回転運動によって押圧板62を往復運動させるようにしたので、回転板64の駆動力を効率よく押圧板62に伝達することができ、押圧板62を常に良好に動作させることができる。
【0059】
また、前記紙幣識別装置では、押圧板62が待機位置に戻ると、検知器67によって押圧板62の被検知部62cが検知され、モータ65が停止するようにしたので、押圧板62を所定の待機位置で確実に停止させることができ、押圧板62の動作を常に的確に制御することができる。
【0060】
その際、図14(c) に示すように連結部材63の連結部64bは回転板64の長孔63a内を距離Lだけ移動可能になっているため、モータ65が停止した際の連結部64bの位置が若干ずれた場合でも、押圧板62は常に前後方向所定位置で停止する。即ち、長孔63aは回転板64の回動方向に延びているため、距離Lの範囲内であれば連結部64bが移動しても連結軸62bまでの距離は変わらず、押圧板62を前後方向に移動させることがない。従って、押圧板62を常に正確な位置で停止させることができ、押圧板62の位置ずれによる紙幣の搬送不良を確実に防止することができる。
【0061】
更に、各歯車64a,65a,66をそれぞれ平歯車によって形成することにより、モータ65側及び回転板64側の何れから入力される回転力によっても各歯車64a,65a,66を回転可能に構成したので、例えば非通電時やモータ65の故障時など、モータ65が動作不能な状態であっても、押圧板62を手動で移動させることができ、メンテナンスや修理等に極めて有利である。
【0062】
また、前記紙幣識別装置では、各検知器67,91をそれぞれ非接触により検知対象物としての被検知部62c,90bを検知するように構成したので、接触式のスイッチ等に比べて破損等による故障が減少し、且つ耐久性を高めることができ、信頼性の向上を図ることができる。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の紙幣識別装置によれば、紙幣収納部が取外された状態と、紙幣収納部内の紙幣が所定の収納量以上になった状態とをそれぞれ一つの検知手段によって検知することができるので、これらの状態を複数の検知器によってそれぞれ検知するものに比べ、部品点数を大幅に減らすことができる。従って、構造が簡単で安価に製造することができ、低コスト化及び生産性の向上を図ることができる。
【0064】
また、請求項2の紙幣識別装置によれば、紙幣収納部が取外された状態と、開閉部材が開放された状態と、紙幣収納部内の紙幣が所定の収納量以上になった状態とをそれぞれ一つの検知手段によって検知することができるので、これらの状態を複数の検知器によってそれぞれ検知するものに比べ、部品点数を大幅に減らすことができる。従って、構造が簡単で安価に製造することができ、低コスト化及び生産性の向上を図ることができる。
【0065】
また、請求項3の紙幣識別装置によれば、請求項1または2の効果に加え、開閉部材の閉鎖状態及び紙幣収納部の装着状態をそれぞれ一つのロック部材によってロックすることができるので、部品点数を少なくすることができ、より一層低コスト化及び生産性の向上を図ることができる。また、開閉部材及び紙幣収納部をそれぞれ確実にロックすることができるので、紙幣の盗難防止にも効果的である。
【0066】
また、請求項4の紙幣識別装置によれば、請求項1、2または3の効果に加え、紙幣収納部を取外した状態においても開閉部材を閉鎖状態で保持することができるので、開閉部材が不用意に開放されることがないという利点がある。
【0067】
また、請求項5の紙幣識別装置によれば、請求項1、2、3または4の効果に加え、紙幣収納部内の紙幣が不揃いになることがないので、紙幣を紙幣収納部内に整然と収納することができる。
【0068】
また、請求項6の紙幣識別装置によれば、押圧板の係合部と識別装置本体側の係合部のみによって押圧板のスライド機構を構成することができるので、スライド機構に他の部品を必要とせず、構造が簡単で安価に製造することができ、低コスト化及び生産性の向上に有利である。
【0069】
また、請求項7の紙幣識別装置によれば、請求項6の効果に加え、回転部材の駆動力を効率よく押圧板に伝達することができるので、押圧板を常に良好に動作させることができる。
【0070】
また、請求項8の紙幣識別装置によれば、請求項6または7の効果に加え、押圧板を所定の待機位置で確実に停止させることができるので、押圧板の動作を常に的確に制御することができる。
【0071】
また、請求項9の紙幣識別装置によれば、請求項7または8の効果に加え、モータが停止した際に連結部材の他端の位置が若干ずれた場合でも、連結部材の位置ずれによって押圧板を前後方向に移動させることがないので、押圧板を常に正確な位置で停止させることができ、押圧板の位置ずれによる紙幣の搬送不良を確実に防止することができる。
【0072】
また、請求項10の紙幣識別装置によれば、請求項7の効果に加え、例えば非通電時やモータの故障時など、モータが動作不能な状態であっても、押圧板を手動で移動させることができるので、メンテナンスや修理等に極めて有利である。
【0073】
また、請求項11の紙幣識別装置によれば、請求項1、2または8の効果に加え、接触式のスイッチ等を用いた場合に比べて破損等による故障が減少し、且つ耐久性を高めることができるので、信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す紙幣識別装置の斜視図
【図2】 紙幣識別装置の側面断面図
【図3】 本体ケース及び投入口カバーの正面側分解斜視図
【図4】 本体ケース及び投入口カバーの背面側分解斜視図
【図5】 本体ケース、搬送ユニット及び押圧ユニットの正面側分解斜視図
【図6】 本体ケース、搬送ユニット及び押圧ユニットの背面側分解斜視図
【図7】 押圧ユニットの分解斜視図
【図8】 押圧ユニットの分解斜視図
【図9】 紙幣収納ユニットの分解斜視図
【図10】 開閉カバーの下面側斜視図
【図11】 紙幣収納ユニット及び本体ユニットの要部側面断面図
【図12】 第1及び第2の検知部材の動作説明図
【図13】 開閉カバー及び紙幣収納ユニットの上部を示す一部断面正面図
【図14】 押圧板の動作説明図
【符号の説明】
10…本体ケース、30…第1の搬送ユニット、40…第2の搬送ユニット、50…識別部、60…押圧ユニット、62…押圧板、61a…係合筒、62a…係合軸、63…連結部材、64…回転板、65…モータ、66…歯車、67…検知器、70…紙幣収納ユニット、76…ロック部材、77…紙幣係止板、80…第1の検知部材、90…第2の検知部材、91…検知器、A…紙幣。
Claims (11)
- 紙幣投入口に投入された紙幣を識別する識別手段と、識別した紙幣を識別装置本体内の所定位置まで搬送する搬送手段と、所定位置まで搬送された紙幣を収納する紙幣収納部とを備え、紙幣収納部を識別装置本体に着脱自在に設け、紙幣収納部には紙幣取出口を開閉する開閉部材を設けた紙幣識別装置において、
前記紙幣収納部側に識別装置本体側の所定位置に対応するように設けられ、紙幣収納部内の紙幣の収納量に応じて所定方向に移動する第1の検知部材と、
識別装置本体側の所定位置に設けられ、紙幣収納部が識別装置本体に装着されるとともに、紙幣収納部内の紙幣が所定の収納量よりも少ないときに第1の検知部材に当接し、紙幣収納部が識別装置本体から取外されたとき、または紙幣収納部内の紙幣が所定の収納量以上になったときに第1の検知部材との当接を解除されて所定の動作を行う第2の検知部材と、
第2の検知部材の動作を検知する検知手段とを備えた
ことを特徴とする紙幣識別装置。 - 紙幣投入口に投入された紙幣を識別する識別手段と、識別した紙幣を識別装置本体内の所定位置まで搬送する搬送手段と、所定位置まで搬送された紙幣を収納する紙幣収納部とを備え、紙幣収納部を識別装置本体に着脱自在に設け、紙幣収納部には紙幣取出口を開閉する開閉部材を設けた紙幣識別装置において、
前記紙幣収納部側の識別装置本体側の所定位置に対応するように設けられ、開閉部材と一体に配置されるとともに、紙幣収納部内の紙幣の収納量に応じて所定方向に移動する第1の検知部材と、
識別装置本体側の所定位置に設けられ、紙幣収納部が識別装置本体に装着されるとともに、開閉部材が閉鎖され、且つ紙幣収納部内の紙幣が所定の収納量よりも少ないときに第1の検知部材に当接し、紙幣収納部が識別装置本体から取外されたとき、または開閉部材が開放されたとき、または紙幣収納部内の紙幣が所定の収納量以上になったときに第1の検知部材との当接を解除されて所定の動作を行う第2の検知部材と、
第2の検知部材の動作を検知する検知手段とを備えた
ことを特徴とする紙幣識別装置。 - 前記開閉部材に設けられ、識別装置本体の所定部分に係止することにより、開閉部材の開放を規制するとともに、識別装置本体からの紙幣収納部の取外しを規制するロック部材を備えた
ことを特徴とする請求項1または2記載の紙幣識別装置。 - 前記開閉部材を閉鎖状態で保持可能であって、開放方向に所定の大きさ以上の力を加えると保持状態を解除する開閉部材保持手段を備えた
ことを特徴とする請求項1、2または3記載の紙幣識別装置。 - 前記開閉部材の内側に紙幣収納部の紙幣の一端と係止可能な紙幣係止部材を設けた
ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の紙幣識別装置。 - 紙幣投入口に投入された紙幣を識別する識別手段と、識別した紙幣を識別装置本体内の所定位置まで搬送する搬送手段と、所定位置まで搬送した紙幣を所定方向に押圧する押圧手段と、押圧手段によって押圧された紙幣を受容する紙幣収納部とを備えた紙幣識別装置において、
前記押圧手段を、紙幣を押圧する押圧板と、押圧板を紙幣押圧方向に移動させる駆動手段と、押圧板に設けられた一方の係合部と、識別装置本体側に設けられた他方の係合部とから構成し、各係合部を互いに紙幣押圧方向に移動自在に係合した
ことを特徴とする紙幣識別装置。 - 前記駆動手段を、一端を押圧板に回動自在に連結された連結部材と、連結部材の他端を回転中心から偏位した所定位置に回動自在に連結した回転部材と、回転部材を回転させるモータと、モータの回転力を回転部材に伝達する駆動伝達手段とから構成した
ことを特徴とする請求項6記載の紙幣識別装置。 - 前記押圧板が所定の待機位置にあることを検知する検知手段を備えた
ことを特徴とする請求項6または7記載の紙幣識別装置。 - 前記回転部材に、連結部材の他端を回転部材の回動方向に所定距離だけ移動自在に連結した
ことを特徴とする請求項7または8記載の紙幣識別装置。 - 前記駆動伝達手段をモータ側及び回転部材側の何れからの回転力によっても回転可能な複数の歯車によって構成した
ことを特徴とする請求項7記載の紙幣識別装置。 - 前記検知手段を検知対象物を非接触で検知するように構成した
ことを特徴とする請求項1、2または8記載の紙幣識別装置。
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