JPH0579677U - 紙幣取扱装置 - Google Patents

紙幣取扱装置

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JPH0579677U
JPH0579677U JP4666891U JP4666891U JPH0579677U JP H0579677 U JPH0579677 U JP H0579677U JP 4666891 U JP4666891 U JP 4666891U JP 4666891 U JP4666891 U JP 4666891U JP H0579677 U JPH0579677 U JP H0579677U
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bill
transport unit
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淳 磯部
太一 佐藤
敬之 武田
勝利 大河
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 搬送ユニット及び押込ユニットを単一の駆動
系による切り替えで作動させる構造として、部品の簡素
化により装置の小型化を図り、製造費など種々のコスト
低減を可能とする。 【構成】 押込ユニットは押し板32を復帰位置に向け
て付勢する付勢手段37を有すると共に、変換機構部に
ワンウエイクラッチ式の回転軸部46が設けられ、紙幣
1を搬送中の搬送ユニットの正回転を受けて回転軸部4
6が空転するときは付勢手段37によって押し板32が
復帰位置に後退し、搬送ユニットの逆回転時はこの回転
を回転軸部46が受けて押し板32を復帰位置から前進
させる構成である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、紙幣の両替機及び自動販売機等の紙幣取扱装置に関し、詳しくは、 投入された紙幣を搬送する搬送ユニットの駆動系と、搬送されてきた紙幣をスタ ッカに押し込む押込ユニットの駆動系を共有化して装置全体の簡素化を図った紙 幣取扱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の紙幣取扱装置では、投入された紙幣の真贋や不良を検出デー タに基づいてマイクロコンピュータによる中央制御装置(CPU)で判定する鑑 別ユニット(以下、バリデータと呼ぶ)を有し、ここで適正真札と判定した紙幣 のみを通過させる。通過した紙幣は搬送ユニットで搬送されて収納スタッカに収 納される。紙幣がスタッカに満杯になると装置から取り外し、紙幣を取り出して 空となったスタッカは再び装置に装着される。 また、スタッカの紙幣取り込み口には押込ユニットが配置され、搬送ユニット から送られてきた紙幣を押込ユニットを作動させて強制的にスタッカ内部に押し 込むようになっている。押込ユニットは、例えばX字形にヒンジ連結されたパン タグラフ機構に押し板が取り付けてあり、パンタグラフ機構の伸縮動作を押し板 伝達して前進後退させ、押し板の前進によって紙幣をスタッカ内に押し込む。ま た、パンタグラフに駆動を伝えて押し板を前進後退させる駆動用の偏心カムが備 わり、カムの偏心量が押し板の前後ストロークとなるように設定してある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、こうした従来の押込ユニットにあっては、鑑別ユニット及び搬送ユ ニットの駆動源とは別の独自の駆動系を要することになる。つまり、独自の駆動 系とはパンタグラフ構造、駆動用の偏心カム及びモータ等からなり、押込ユニッ トの小型化に支障をきたし、強いては紙幣取扱装置全体が複雑化しかつ大型化す る原因となっている。 従って、本考案は、駆動系の共有化及び部品を簡素化して装置の小型化を図り 、製造等のコスト低減が可能な紙幣取扱装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案による紙幣取扱装置は、フレームと、投入された紙幣の真贋及び不良を 鑑定する要素を検出して検出信号に基づいた鑑定を行う鑑別ユニットと、鑑別ユ ニットを通過した紙幣を搬送する搬送ユニットと、フレームに着脱自在で搬送ユ ニットから送り込まれた紙幣を収納するスタッカと、スタッカの本体カセットに 一体的に組み込まれてフレームへの装着により搬送ユニットに直結して駆動を受 ける押込ユニットと、を含む構成である。 この構成において、押込ユニットが、搬送ユニットから受けた回転を直線動作 に変換する変換機構部と、変換機構部に連結されて復帰位置からの進退が可能で ありかつ搬送ユニットから送られてきた紙幣をカセットに押し込む押し板と、を 有している。 また、本考案の場合、押込ユニットが押し板を復帰位置に向けて付勢する付勢 手段を有すると共に、変換機構部にワンウエイクラッチ式の回転軸部が設けられ 、紙幣を搬送中の搬送ユニットの正回転を受けて回転軸部が空転するときは付勢 手段によって押し板が復帰位置に後退し、搬送ユニットの逆回転時はこの回転を 回転軸部が受けて押し板を復帰位置から前進させるようになっている。
【0005】
【作用】
空のスタッカを装置のフレームに挿入して組み入れる。スタッカの挿入動作で 押込ユニットの受動ギアが搬送ユニット側の中間ギアに接続し、双方の歯が噛み 合う。即ち、搬送ユニットに直結されて回転駆動力が押込ユニットに伝達可能な 状態になる。 投入された紙幣は、マイクロコンピュータによる中央制御装置(CPU)を内 蔵した鑑別ユニットでその真贋及び不良が鑑定され、真札と鑑定されると紙幣を 通過させる。鑑別ユニットを通過した紙幣は搬送ユニットによってスタッカに向 けて送られる。例えば、透過光量が設定値の範囲内であるか否かのレベルが判断 され、レベルから外れている場合は、投入された紙幣が真札と見做されず、その 紙幣を投入シュータ側に戻す。一部が欠落した不良紙幣も戻される。 紙幣の鑑別ユニット通過に連動して、CPUからモータに正回転の作動信号が 送られ、搬送ユニットが正回転駆動する。この時、押込ユニット側では、ワンウ エイクラッチ式の伝達プーリ(回転軸部)は係止力が解除された状態で空転し、 押し板が付勢手段の力で復帰位置に戻る。 紙幣の後端が所定を通過したことを検出し、この紙幣が押込ユニットにおいて 押し込み位置に到達したことが検出されると、この検出信号に基づいてCPUか らそれまでの正回転駆動から逆回転に切り替わる制御信号がモータに向けて送出 される。搬送ユニットの逆回転駆動を受けて押込ユニット側のワンウエイクラッ チ式伝達プーリが逆回転する。伝達プーリの逆回転が変化機構部を介して押し板 に伝達され、復帰位置で待機している押し板を前進させる。即ち、押し込み位置 に到達している紙幣をスタッカのカセット内に押し込む。押し板はこの押し込み 位置でカセット内に止まり、この状態で次回の紙幣投入によるモータの正回転駆 動時まで待機する。 これを繰り返して設定数量の紙幣がカセット内に集積されて満杯になると、ス タッカは装置のフレームから取り外される。
【0006】
【実施例】
以下、本考案による紙幣取扱装置の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は実施例の装置の側面図を示す。装置の主要部は、装置の外郭枠体である フレーム2、投入された紙幣1の真贋及び不良を鑑定する要素を検出して検出信 号に基づいた鑑定を行う鑑別ユニット10、鑑別ユニット10を通過した紙幣1 を搬送する搬送ユニット20、フレーム2に着脱自在で搬送ユニット20から送 り込まれた紙幣1を収納するスタッカ50、このスタッカ50に一体的に組み込 まれた本考案の骨子の押込ユニット30で構成されている。スタッカ50と押込 ユニット30とを一体化したものを以下スタッカと呼ぶ。
【0007】 図1に示すように、バリデータ(鑑別ユニット)10はハウジング2の上部に 取外し可能に固定され、前側に紙幣の投入口11を有し、この投入口11に続く 搬送通路は次の搬送ユニット20の搬送ガイド22に接続されている。バリデー タ10では通過中の紙幣の真贋や不良券を判定するための種々の要素を検出する 検出手段が配置されている。通常、判定要素としては、普通紙幣の紙質、色彩、 そして印刷インキの成分などがある。これら種々の判定要素の検出手段の1つと して、紙幣の印刷パターンを読み取るためのセンサが搬送通路の途中に配置され る。パターン読取り用の検出センサとしては発光及び受光の一対の素子からなり 、これら両素子を搬送方向に直交させて通路の上下に対向させて配置し、両素子 間に紙幣を通過させる。即ち、両素子間を通過中の紙幣に光を照射して明暗を検 出し、印刷パターンを認識する。例えば、磁気ヘッドを配置することにより、通 過中の紙幣の磁気を検出したり、或いは光学的特性を検出して、この検出信号を マイクロコンピュータによる中央制御装置(CPU)に送り、ここで検出信号に 基づいた種々の制御を行って紙幣の真贋が判定される。
【0008】 また、図1及び図2に示すように、搬送ユニット20は前述の装置フレーム2 に格納され、フレーム2にはまた押込ユニット30を一体化したスタッカ50が 着脱自在である。搬送ユニット20はバリデータ10側の通路出口に接続端部2 2aで接続される搬送ガイド22を有し、この搬送ガイド22の後端出口22b でスタッカ50に接続される。また、搬送ガイド22に沿って無端状の搬送ベル ト23が幾つかのプーリ24a〜24cに捲回されて配置されている。バリデー タ10を通過した紙幣1は搬送ベルト23に接触し、この摩擦力で搬送ガイド2 2に案内されながらスタッカ50に向かう。紙幣1を搬送ガイド22に正常に沿 わせるためにプーリ24a〜24cに対応して押圧プーリ24d〜24fが配置 されている。
【0009】 搬送ユニット20は、搬送ベルト23を作動させる駆動源のモータ25を有し 、このモータ25はCPUからの作動信号で作動する。即ち、バリデータ10を 通過した紙幣1の先端位置をダイオード等の発光素子、受光素子によるセンサで 検出するようになっており、この検出信号に基づいてCPUからモータ25に作 動信号を送出して作動させる。モータ25の回転は出力軸25a上のギア25b に捲回された歯付ベルト25cを介し、シャフト25d上のプーリ25eに伝達 される。シャフト25d上には前述のプーリ24aに固定されており、このプー リ24aを原動側として搬送ベルト23に回転を伝達する。
【0010】 図2で明らかなように、搬送ベルト23が捲回された受動側のプーリ24cの シャフト25g上には中間ギア26aが固定されている。また、このギア26a のシヤフト25gを揺動支軸として揺動ステイ27が支持され、揺動ステイ27 の突端にはギア26aに螺合した同じく中間ギア26bが回転自在に支持されて いる。従って、中間ギア26bは自らは回転可能でかつ揺動ステイ27と共に揺 動可能である。中間ギア26bを伴った揺動ステイ27の他の突端には緩衝スプ リング28の一方端28aに連結されている。緩衝スプリング28の他方端28 bはフレーム2に止着されている。緩衝スプリング28の弾性圧縮力によって揺 動ステイ27はシャフト25gを支点にして時計廻りの方向に回動付勢され、常 態ではストッパピン29に当接することでそれ以上の回動が規制されている。
【0011】 中間ギア26bには、スタッカ50内部に装着された押込ユニット40の受動 ギア44(図3参照)が係脱するようになっている。即ち、スタッカ50を装置 のフレーム2に挿入して組み込むと、スタッカ50側の押込ユニット40の受動 ギア44が中間ギア26bに接続して螺合するようになっている。この時の接続 による衝撃を揺動ステイ27を介して前述の緩衝スプリング28で吸収する構成 である。
【0012】 図3〜図6は、押込ユニット30が一体的に組み込まれたスタッカ50を示す 。送られてきた紙幣をストックするスタッカ50は、図1において装置のフレー ム2に左側から挿入により着脱自在である。図4のように、スタッカ50は本体 を形成する箱形のカセット51を有し、このカセット51の両側外部壁にはガイ ドピン53、53が突出して設けられ、このガイドピン53をフレーム2の内壁 両面に設けたガイドレール(図示せず)に係合させてスライドにより出し入れす るようになっている。また、カセット51の上部は開口してあり、この開口部に は図6に示す押込ユニット30が組み込まれて閉塞している。押込ユニット30 は上下方向でほぼ平行な基板31及び押し板32を有し、上側の基板31を閉塞 用の底板としてカセット51の開口部に結合することで、押込ユニット30全体 がカセット51の上部に担持される形となる。
【0013】 押込ユニット30を作動させる駆動源として、前述の搬送ユニット20に装備 されたモータ25を共有している。図2で示されたように、モータ25の回転出 力は揺動ステイ27上の中間ギア26bに伝達される。押込ユニット30側では 受動ギア42、44がそれぞれシャフト41、43上に支持されていて、スタッ カ50の挿入によって、押込ユニット30の一方の受動ギア44が搬送ユニット 20側の中間ギア26bに螺合して接続される。
【0014】 ここまで、搬送ユニット20側のモータ25の駆動がスタッカ50内の押込ユ ニット30に伝達されることが説明された。しかし、搬送ユニット20と押込ユ ニット30が単一のモータ25で常に同一方向に連動するのでは不都合が生じる 。例えば、モータ25の正回転で搬送ユニット20が駆動して紙幣1を搬送中、 紙幣1が押込ユニット30による所定の押し込み位置に達する前に、押込ユニッ ト30が作動を開始するのでは不都合である。この場合、紙幣1が押し込み位置 に到達するまで押込ユニット30を復帰位置にて作動停止の状態で待機させてお く必要がある。これを可能にするためには、搬送ユニット20側又は押込ユニッ ト30側のいずれか一方に、搬送ベルト23の正逆方向の回動に対応して回転又 は空転できるワンウエイクラッチ式の回転軸部が必要である。実施例では、この 回転軸部として、押込ユニット30側の受動ギア42のシャフト41上にワンウ エイクラッチ式の伝達プーリ46(図6参照)が設けられている。即ち、この伝 達プーリ46はモータ25の正回転による搬送ユニット20の作動中は、この作 動を受けてもシャフト41と僅かな時間差をもって非同期で空転する。これに対 して、モータ25の逆回転時は搬送ユニット20の作動を受けて逆回転が可能で ある。
【0015】 押込ユニット30の詳しくは、図3〜図5に示すように、受動ギア42と同軸 上に設けられたワンウエイクラッチ式の伝達プーリ46に伝達ワイヤ47が「た すき掛け」に捲回され、伝達ワイヤ47を含む以下の「変換機構部」によって回 転運動が押し板32の進退方向への直線運動に変換される。即ち、伝達ワイヤ4 7の他方端は駆動補助リンク36に連結され、駆動補助リンク36は両側2本同 士が互いに支軸36aでヒンジ連結されたものであり、駆動ワイヤ47による牽 引で支軸36aを支点とする屈伸動作を行うようになっている。また、駆動補助 リンク36の各他方端部は2本のリンク部材33、33の可動ヒンジ部33bに 連結され、駆動補助リンク36の屈伸動作がリンク部材33に伝達される。2本 のリンク部材33、33はこれらの長手方向中央の支軸34でX形にヒンジ連結 され、このX形連結された2本からなる一組を両側(図4参照)にそれぞれ配置 したパンタグラフ形である。各リンク部材33の一方端部は固定ヒンジ部33a として基板31の内面に回動可能に支持され、他方端部は可動ヒンジ部33bと してブラケット35を介し基板31又は押し板32に回動可能かつ水平移動可能 に支持されている。基板31及び押し板32のそれぞれ内側面に対向して設けら れた上下のブラケット35、35には水平方向に延びる長溝35aが設けてあり 、この長溝35にリンク部材33の可動ヒンジ部33bが係入して水平方向への 移動を可能にする。このようにして上方の基板31に対して下方の押し板32の 接近離間による移動が可能となる。
【0016】 伝達ワイヤ47の他方端部は引張スプリング48を介して基板31に止着され ている。こ引張スプリング48の引張力でもって駆動ワイヤ47に適度なテンシ ョンを付与している。更に、押し板32を含めた以上のような伸縮機構の全体は 、圧縮スプリング37によって基板31に引き寄せられる方向に付勢されている 。圧縮スプリング37は、実施例の装置の場合、押し板32の平面で前後左右に 4つが装着されている。
【0017】 なお、図3〜図5に示すように、押込ユニット30を組み込んで一体化された スタッカ50は、このカセット51の装置フレーム2に出し入れ方向の前部を扉 板52で開閉できるようになっている。扉板52はこの下端が通常の蝶番による ヒンジ52aで開閉する構造のものが示されている。図3で明らかなように、扉 板52にはキーで施解錠するロック装置60を取り付けてある。即ち、ヘッド6 1に挿入したキーの回転操作でキーシリンダ62の後端のロックレバー63を回 動させ、このロックレバー63を押込ユニット39側に設けたロック受け39に 係脱させることにより、扉板52でカセット51を施解錠するシステムである。
【0018】 カセット51の側壁で搬送ガイド22の終端22bに接続される側には、図4 のように紙幣1の挿入可能な大きさのスリット状取入口59が設けられている。 カセット51の内部には、この平断面とほぼ同じ大きさの紙幣1の受板54を配 置してある。受板54はこの下方から2つのスプリング56、56に支持され、 このスプリング56で両側に設けられた一対の当て板57、57に下方から押し 当てられている。向い合う両側一対の当て板57、57の間隔は押込ユニット3 0の押し板32が幅方向で通過できる寸法に設定してある。搬送ユニット20か ら送られた紙幣1が受板54上方の押込位置に到達した時点で、押込ユニット3 0が作動してこの押し板32が降下する。押し板32の降下で紙幣1が受板54 と共にスプリング56に抗してカセット51内に押し込むシステムである。受板 54の上下動作は、図6で示されたカセット51側の両側壁に立ち上げた左右前 後の4つのガイドレール55で案内するようになっている。
【0019】 次に、以上の構成による実施例装置の動作態様及び作用を説明する。 使用に際して、空のスタッカ50を装置のフレーム2に挿入して組み入れる。 この時、スタッカ50の挿入動作で押込ユニット40の受動ギア44が搬送ユニ ット20側の中間ギア26bに接続し、双方の歯が噛み合う。即ち、搬送ユニッ ト20に直結されて回転駆動力が押込ユニット30に伝達可能な状態になる。螺 合時の衝撃は揺動ステイ27を介して緩衝スプリング28により吸収される。
【0020】 バリデータ10に紙幣1が投入されると、紙幣1の透過光量などの検出データ に基づいて内蔵されたCPUでチェックされる。例えば、透過光量が設定値の範 囲内であるか否かのレベルが判断され、レベルから外れている場合は、投入され た紙幣1が真札と見做されず、その紙幣を投入シュータ側に戻す。一部が欠落し た不良紙幣も戻される。真札と鑑定された紙幣1は、搬送ユニット20の作動で 搬送ガイド22に案内され、搬送ベルト23に接触してこの摩擦力でスタッカ5 0に向かって送られる。駆動源のモータ25はCPUからの作動信号で正回転方 向に作動する。この時、押込ユニット30側のワンウエイクラッチ式伝達プーリ 46も搬送ユニット20側の正回転駆動を受けて回転する。
【0021】 搬送ユニット20の正回転駆動は中間ギア26a、26bを介して押込ユニッ ト30側の受動ギア44、42に伝達され、そのままシャフト41に伝達される 。モータ25の正回転開始時、シャフト41とワンウエイクラッチ式伝達プーリ 46とは非同期としてあるので、この伝達プーリ46はモータ25の正回転を受 けても空転する。この際、伝達プーリ46の係止力が解除された状態になるため 、押し板32は引張スプリング37の付勢力で復帰位置へ後退して戻る。つまり 、引張スプリング37の付勢力はリンク部材33等を縮小させる方向に作用して いる。押し板32の復帰位置に戻った時点で、それ以上の後退移動は、リンク部 材33の可動ヒンジ部33bが係入している長溝35との規制で阻止される。従 って、モータ25及び搬送ユニット20の正回転駆動は、伝達プーリ46の自己 切り替え機能で機構変換部に駆動力を伝達しないまま空転する。
【0022】 紙幣1がカセット51の取入口59から内部に挿入し、バリデータ10を通過 した紙幣1の後端が検出センサ(図示せず)によって検出されると、この検出信 号に基づいたCPUからの制御信号が切換信号としてモータ25に向けて送出さ れる。モータ25の回転がそれまでの正回転から逆回転に切り替わり、搬送ユニ ット20側の逆回転駆動を受けて、揺動ステイ27上の中間ギア26bを介し押 込ユニット30の受動ギア42、44まで所要の低速比に落されて伝達される。
【0023】 押込ユニット30では、受動ギア42の逆回転がシャフト41を介して伝達プ ーリ46に伝達される(モータ25の逆回転時は伝達プーリ46がシャフト41 に同期する)。伝達プーリ46の回転は駆動ワイヤ47を通して駆動補助リンク 36に伝えられ、X形のリンク部材33の屈伸運動により復帰位置で待機中の押 し板32を前進させる。即ち、図3以下の各図でいう押し板32の降下によって 、押し込み位置に到達している紙幣1を受板54と共にスプリング56に抗して スタッカ50の本体51内に押し込む。押し板32はこの押し込みによる降下位 置でカセット51内に止まり、この状態で次回の紙幣投入まで待機する。これを 繰り返して設定数量の紙幣1がスタッカ50のカセット51内に集積されて満杯 になると、スタッカ50は装置フレーム2から取り外される。
【0024】 なお、スタッカ50が装置フレーム2から取り外されると、搬送ユニット20 側の中間ギア26bと押込ユニット30側の受動ギア44との接続が外れ、押込 ユニット30では引張スプリング37の付勢力で押し板32が復帰位置へ戻され る。
【0025】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案による紙幣取扱装置は、搬送ユニットと押込ユニ ットの作動が単一の駆動源を共有しかつ好適な切り替えによって行われる構造で あり、この種の従来装置と比較して格段に装置の小型化が可能である。これに相 まって、種々のコストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案による紙幣取扱装置の側面図
【図2】 紙幣取扱装置の搬送ユニットの部分斜視図
【図3】 押込ユニットの組み込んで一体化されたスタ
ッカの組立側面断面図
【図4】 同じくスタッカの組立正面断面図
【図5】 押込ユニットの組立側面断面図
【図6】 スタッカの本体内部構造の部分斜視図
【符号の説明】
1..投入紙幣、2..装置フレーム、10..バリデ
ータ(鑑別ユニット)、20..搬送ユニット、2
3..搬送ベルト、24c..25..モータ、2
7..揺動ステイ、26a及び26b..中間ギア、3
0..押込ユニット、31..基板、32..押し板、
33..リンク部材、42及び44..受動ギア、4
6..ワンウエイクラッチ式伝達プーリ、47..伝達
ワイヤ、50..スタッカ、51..カセット、5
4..紙幣の受板、55..ガイドレール、56..ス
プリング、57..ガイドレール、59..紙幣取入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大河 勝利 神奈川県相模原市鹿沼台1丁目9番15号 日本金銭機械株式会社相模原研究所内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームと、投入された紙幣の真贋及び
    不良を鑑定する要素を検出して検出信号に基づいた鑑定
    を行う鑑別ユニットと、鑑別ユニットを通過した紙幣を
    搬送する搬送ユニットと、フレームに着脱自在で搬送ユ
    ニットから送り込まれた紙幣を収納するスタッカと、ス
    タッカの本体カセットに一体的に組み込まれてフレーム
    への装着により搬送ユニットに直結して駆動を受ける押
    込ユニットと、を含み、押込ユニットが、搬送ユニット
    から受けた回転を直線動作に変換する変換機構部と、変
    換機構部に連結されて復帰位置からの進退が可能であり
    かつ搬送ユニットから送られてきた紙幣をカセットに押
    し込む押し板と、を有することを特徴とする紙幣取扱装
    置。
  2. 【請求項2】 押込ユニットが押し板を復帰位置に向け
    て付勢する付勢手段を有すると共に、変換機構部にワン
    ウエイクラッチ式の回転軸部が設けられ、紙幣を搬送中
    の搬送ユニットの正回転を受けて回転軸部が空転すると
    きは付勢手段によって押し板が復帰位置に後退し、搬送
    ユニットの逆回転時はこの回転を回転軸部が受けて押し
    板を復帰位置から前進させる「請求項1」に記載の紙幣
    取扱装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002092687A (ja) * 2000-09-11 2002-03-29 Sanden Corp 紙葉類収納装置
JP2010009331A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 紙幣識別装置

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