JP2009098803A5 - - Google Patents

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紙幣収納装置における紙幣移動体駆動装置
本発明は、紙幣収納装置において、紙幣を保留部に移動させる移動体の駆動装置に関する。
詳しくは、紙幣収納装置における紙幣を保留部に移動させる移動体の受入位置が変化しないようにした駆動装置に関する。
さらに詳しくは、紙幣の保留量が増加しても紙幣収納装置における紙幣を保留部に移動させる移動体の受入位置が変化しないようにした駆動装置に関する。
なお、紙幣には通貨である紙幣の他、商品券、クーポン券等を含んでいる。
また、説明の便宜上、クランクピンの「上死点」は移動体が収納位置に位置する状態、「下死点」は移動体が受入位置に位置する状態を意味している。
第1の従来技術として、本出願人が出願した紙幣収納装置における紙幣移動装置が知られている(特許文献1参照)。
この紙幣収納装置における紙幣移動装置は、紙幣受入装置に着脱可能であり保留部に紙幣を積層して収納する紙幣収納ボックス、前記紙幣収納ボックス内に配置され、受け入れた紙幣を保留部に移動させる移動体、前記紙幣受入装置に配置され正逆方向に回転可能な回転駆動装置、前記紙幣収納ボックスに内蔵され、前記回転駆動装置の回転運動を受けて前記移動体を往復運動させる揺動体を含む駆動装置、前記揺動体は前記紙幣収納ボックスの一端面に配置された軸に固定され、前記軸に取付られたセクタギヤが前記回転駆動装置に噛み合うギヤによって時計方向または反時計方向へ回動され、前記移動体の受入位置を検知する受入位置検知装置、前記移動体の移動位置を検知する収納位置検知装置、前記受入位置検知装置および前記収納位置検知装置からの検知信号に基づいて前記回転駆動装置の回転方向を切り替える制御装置、を含んでいることを特徴としている。
特開2004−295868(図10〜17、段落番号0051〜0103)
第1の従来技術において紙幣の収納枚数を増加した場合、紙幣を受け入れない状態が長時間になると移動体が紙幣受入位置に保持されず、紙幣を収納出来ない問題があることが判明した。
本発明者は鋭意研究の結果、以下の原因を解明した。
保留部における紙幣は弾性的に付勢される押付手段によって移動体に押し付けられて保持されている。
押付手段による押し付け力は、紙幣収納枚数が増加すればそれに付随して増加しなければならない。
その理由は、紙幣は使用による折れ曲がり、皺等により見かけ上の厚みが増加するため、押圧力を付加してそれらを延ばさないと保留部、したがって装置全体が大型化するからである。
従来技術における移動体は、回転駆動装置としての電気モータ及び減速機の抵抗及び電気モータのショートブレーキを使用して紙幣受入位置を保持されている。
紙幣の収納枚数が増加した場合、必然的に押付手段の押圧力が増加され、結果として移動体に対する押圧力も増加する。
この押圧力の増加によって、モータ、減速機の回転抵抗及びショートブレーキによるブレーキ力を上回り、移動体が僅かずつ移動され、長時間の累積により紙幣を受入れることができる位置を外れてしまう。
これを解決するため、移動体の移動を防止するための電気的又は機械的ブレーキ又はストッパを追加することが考えられるが、コストアップ及び装置の大型化を招くため安易に採用できない。
本発明の第1の目的は、紙幣の移動体が押付手段による押圧力によって移動されない紙幣収納装置における紙幣移動体駆動装置を提供することである。
本発明の第2の目的は、紙幣の移動体が押付手段による押圧力によって移動されない紙幣収納装置における紙幣移動体駆動装置をコストアップ及び大型化を招くことなく提供することである。
本発明は、上記目的を達成するため、以下の構成にしたものである。
すなわち、請求項1に記載の発明は、固定状態に配置された押進手段と受入位置にある移動体との間に紙幣を受け入れ、前記移動体を前記押進手段に対し相対移動させることにより弾性的に付勢された押付手段と前記移動体との間の紙幣保留部に前記押進手段を進出させて前記受け入れた紙幣を前記紙幣保留部に移動させ、前記紙幣保留部の紙幣を前記押付手段によって前記移動体に押し付けて保留するようにした紙幣収納装置において、
前記移動体と回転するクランクピンとをリンク結合し、前記クランクピンのデッドポイント付近において前記移動体の受入位置を設定したことを特徴とする紙幣収納装置における紙幣移動体駆動装置である。
本発明の第1の好ましい実施態様は、紙幣受入装置に着脱可能であり保留部に紙幣を積層して収納する紙幣収納ボックス、前記紙幣収納ボックス内に配置され、受入位置と収納位置に移動して受け入れた紙幣を保留部に移動させる移動体、前記紙幣受入装置に配置された回転駆動装置、前記紙幣収納ボックスに内蔵され、前記回転駆動装置の回転運動を受けて回転するクランクピン、前記クランクピンと前記移動体とを作動連結するコネクティングロッド、を含み、前記クランクピンの回転動により前記移動体を紙幣の受入位置と収納位置に移動させるようにした紙幣収納装置の移動体駆動装置において、前記コネクティングロッドが前記クランクピンの回転中心を通る直線上に位置するデッドポイント付近にあるとき前記移動体が紙幣の受入位置に位置するよう設定されたことを特徴とする紙幣収納装置における紙幣移動体駆動装置である。
本発明の第2の好ましい実施態様は、請求項1又は第1の好ましい実施態様の紙幣収納装置における紙幣移動体駆動装置において、前記クランクピンは下死点を僅かに通過した位置において直接又は間接に前記クランクピンを係止するストッパを有することを特徴とする。
本発明の第3の好ましい実施態様は、第2の好ましい実施態様の紙幣収納装置における紙幣移動体駆動装置において、前記クランクピンは上死点付近において直接又は間接に前記クランクピンを係止するストッパを有することを特徴とする。
移動体はリンクを介して回転するクランクピンによって往復直線運動される。
移動体はクランクピンのデッドポイント付近において紙幣受入位置に保持され、紙幣を受け入れる。
移動体が紙幣を受入後、クランクピンは回転され、移動体は押進手段に対して相対移動する。
この移動体の相対移動によって、紙幣は押進手段と移動体との協働によって紙幣保留部に移動させられる。
紙幣が紙幣保留部に移動された後、クランクピンは正方向又は逆方向に回転され、クランクピンとリンクと移動体とがクランクピンのデッドポイント付近における紙幣受入位置において保持される。
クランクピンがデッドポイント付近に位置する場合、押付手段によって紙幣を介して移動体が押圧力を受け、リンク結合しているクランクピンに力を与えても、クランクピンがデッドポイント上にあるときは回転力を受けず、また、クランクピンがデッドポイントを僅かに外れている場合であっても移動体を介して受けるトルクは、実質半径が短いため極めて小さい。
以上より、移動体が押付手段によって紙幣を介して押された場合であっても、少なくともモータ及び減速機の抵抗によって、クランクピンが回転されないので、コストアップ及び大型化を伴うことなく紙幣受入位置を保持できる利点がある。
なお従来同様、電気モータのショートブレーキを併用することができる。
本発明の第1の好ましい実施態様において、紙幣を受け入れた移動体は、紙幣受入装置の回転駆動部から駆動装置を介して運動される。
詳述すれば、回転駆動部の一方向の回転により移動体は紙幣受入位置へ向かって移動し、受入位置検知装置によって受入位置を検知された場合、前記回転駆動部は制御装置によって停止され、受入位置に保持される。
受け入れた紙幣を保留部へ移動させる場合、前記回転駆動部は前記と逆方向へ回転され、駆動装置を介して移動体は保留部から離れる方向の収納位置へ移動する。
移動体が収納位置に達した場合、収納位置検知装置によって検知され、回転駆動部の回転は停止される。
その後回転駆動部は前記と逆方向に回転し、移動体は受入位置へ向かって移動し、受入位置に保持される。
したがって、移動体は回転駆動部の正逆回転によって紙幣の収納位置への移動及び受入位置への復帰動を行うので、スプリング力に反して駆動されず、消費電力が減少する。
本発明の第2の好ましい実施態様において、クランクピンは下死点を僅かに過ぎた位置において、ストッパによって停止される。
結果として、押付手段の押圧力によってクランクピンが正回転しようとしてもストッパによって係止され、回転できない。
クランクピンは下死点を過ぎているので、押付手段の押圧力によってクランクピンに逆転トルクは発生ぜず、結果として回転しない。
以上より、移動体は押付手段の押圧力によって移動することなく受入位置に保持される。
本発明の第3の好ましい実施態様において、クランクピンはその上死点付近においてストッパに係止され、停止される。
換言すれば、クランクピンは移動体の収納位置においてストッパによって係止され、オーバーランを防止される。
これにより、紙幣が移動体に再度接触することによるトラブルを防止することができる。
紙幣受入装置に着脱可能であり保留部に紙幣を積層して収納する紙幣収納ボックス、前記紙幣収納ボックス内に配置され、受入位置と収納位置に移動して受け入れた紙幣を保留部に移動させる所定の間隔で向かい合わせに配置された一対のチャンネル形受入体よりなる移動体、前記紙幣受入装置に配置され、回転可能な回転駆動装置、前記紙幣収納ボックスに内蔵され、前記回転駆動装置の回転運動を受けて回転するクランクピン、前記クランクピンと前記移動体とを作動連結するコネクティングロッドを含み、前記クランクピンの回転動により前記移動体を紙幣の受入位置と収納位置に移動させるようにした紙幣収納装置の移動体駆動装置において、前記クランクピンと前記移動体とをコネクティングロッドによって作動連結し、前記クランクピンがその回転中心を通る直線上に位置する下死点を僅かに通過した位置において直接又は間接にストッパにより停止され、前記移動体が紙幣の受入位置に位置するよう設定されたことを特徴とする紙幣収納装置における紙幣移動体駆動装置である。
図1は、本発明の実施例の紙幣受入装置及び紙幣収納ボックスの斜視図である。
図2は、本発明の実施例の紙幣収納ボックスを紙幣受入装置に装着した状態の一部断面側面図である。
図3は、本発明の実施例の紙幣受入装置及び紙幣収納ボックスの縦断面図である。
図4は、本発明の実施例の紙幣収納ボックスのカバーを取り除いた右前上方からの斜視図である。
図5は、本発明の実施例の紙幣収納ボックスのカバーを取り除いた左前下方からの斜視図である。
図6は、本発明の実施例の紙幣収納ボックスのカバーを取り除いた一部拡大図である。
図7は、本発明の実施例の紙幣収納ボックスの図1におけるP面での横断面図である。
図8は、本発明の実施例の紙幣受入装置の制御装置のブロック図である。
図9は、本発明の実施例の紙幣受入装置の制御フローチャートである。
図10は、本発明の実施例の紙幣収納ボックスの作動説明図(収納途中)である。
図11は、本発明の実施例の紙幣収納ボックスの作動説明図(収納位置)である。
図12は、本発明の実施例の紙幣収納ボックスの作動説明図(収納途中)である。
図1に示すように、紙幣受入装置100は、前方上部に紙幣識別装置102が配置され、その下方の金庫装着体104に紙幣収納ボックス106が挿入され、ロック装置107によってロックされる。
この紙幣受入装置100は、自動販売機や両替機等に内蔵され、紙幣識別装置102の紙幣ガイド108のみが内蔵される機器の外側に配置される。
紙幣識別装置102を図1及び図3を参照して説明する。
紙幣識別装置102は、紙幣挿入口112に挿入された紙幣BNの真偽及び金種を識別し、真正紙幣は紙幣収納ボックス106へ送り込み、偽紙幣は紙幣挿入口112へ戻す機能を有する。
紙幣識別装置102は紙幣ガイド108に沿って横長の紙幣挿入口112に挿入された紙幣BNを出口114又は紙幣挿入口112に向かって搬送する搬送装置116及び紙幣BNの特徴を光学的等により取得する紙幣特徴取得装置118を含んでいる。
搬送装置116は、選択的に正転又は逆転される第1電気モータ120によって引き入れ方向又は吐き出し方向に駆動される。
紙幣挿入口112に挿入された紙幣BNは、図示しないセンサによって検知され、搬送装置116が引き入れ方向に駆動される。
これにより紙幣BNは紙幣通路122を移送され、紙幣特徴検知装置118を通過する。
紙幣特徴検知装置118によって取得された紙幣特徴により真偽及び金種判別が行われ、真正紙幣の場合、そのまま引き入れられ、紙幣収納ボックス106に収納され、偽紙幣の場合、第1電気モータ120の逆転によって搬送装置116が逆送されて紙幣挿入口112からはき出される。
次に金庫装着体104を図1及び図3を参照して説明する。
金庫装着体104は、紙幣収納ボックス106を着脱自在に保持し、紙幣識別装置102を所定位置に取り付けられる機能を有する。
金庫装着体104は、中央に横向き矩形の装着孔124を有する矩形の筐体である。
金庫装着体104の上面に紙幣識別装置102及び紙幣案内体126が固定され、紙幣識別装置102の出口114と紙幣収納ボックス106の受入口164との間において紙幣BNは紙幣案内体126によってカーブを描きつつ案内される。
次に紙幣収納ボックス106を図4〜7を参照して説明する。
紙幣収納ボックス106は、紙幣識別装置102において真正と判別された紙幣BNを受け入れて積層状態に保留する機能を有する。
図1及び2に示すように、紙幣収納ボックス106は全体において箱形の板金製フレーム128の外側に箱形のカバー129を被せて構成されている。
次にフレーム128の構造を図2〜図5を参照して説明する。
なお図4は、右方から見た図であるので、説明における左右は図5における左右と逆である。
左側壁130と右側壁131が、板状のベース132の両側端部から立設されている(図4、5は便宜上長手方向に垂立しているが、使用時は図2に示すように横倒しにされる)。
左側壁130および右側壁131からベース132と平行に左天板134および右天板136が向かい合って伸び、それら先端間に空間138が形成されている。
これらベース132、左側壁130、右側壁131及び左天板134、右天板136で囲まれた空間138に、紙幣を内部に引き入れるための引入装置140、引き入れた紙幣BNを保留部142に移動するための移動体144、保留部142に紙幣BNを保持するための押付装置146が配置されている。
また、フレーム128とカバー129との間の薄い右駆動装置空間147R、左駆動装置空間147Lには、移動体144を移動させるための右駆動装置148R、左駆動装置148Lが配置されている。

次にカバー129を図1及び図7を参照して説明する。
カバー129は、板金製であり、全体として箱形であり、内部空間に前述のフレーム128、引入装置140及び駆動装置148が密に挿入されている。
次に引入装置140を図3及び図4を参照して説明する。
引入装置140は紙幣案内体126から送り出された紙幣BNを紙幣収納ボックス106内に引き入れる機能を有する。
空間138において、矩形板状のサポータ150の一端部が左天板134および右天板136に固定されている。
サポータ150の他端部は、保留部142側に伸び、その端部に引入装置140が取り付けられている。
引入装置140は、プーリ装置152と搬送体154を含んでいる。
プーリ装置152は、サポータ150に回転自在に支持されたシャフト156及びその端部に固定された歯付きプーリ158を含んでいる。
しかし、歯付きプーリ158は、通常の溝付きプーリ等に変更することができる。
このプーリ装置152がサポータ150の長手に沿って複数、本実施例においては5ユニット配置されている。
両端部のプーリ158には搬送体154が巻き掛けられ、中間部のプーリ158は、搬送体154が紙幣BNとの接触を保つよう搬送体154の移動を制限している。
したがって、紙幣BNを確実に搬送できる場合、両端部のプーリ装置152のみとし、中間のプーリ装置152を配置しないことができる。
一端部のプーリ装置152は、図3に示すように紙幣収納ボックス106の側壁162に位置するスリット状の受入口164に位置し、かつ、図4に示すようにプーリ158が固定されたシャフト166は右駆動装置空間147Rに伸び、その端部に被動ギヤ168が固定されている。
この被動ギヤ168は、図2に示すように、紙幣識別装置102の搬送装置116の駆動用第1電気モータ120によって駆動される駆動ギヤ170に伝達機構172を介して駆動連結されている。
搬送体154は、本実施例では歯付きベルトであるが、平ベルト、ロープ等の柔軟性を有する材料によりリング状に構成したものに変更することができる。
換言すれば、搬送体154は、紙幣BNと摩擦接触して一方向に搬送する機能を有していればよい。
この搬送体154の紙幣BNとの接触部位が搬送部173である(図7参照)。
前記受入口164側端部のプーリ装置152に巻き掛けた搬送体154に弾性的に接するようにローラ174が配置されている。
したがって、紙幣識別装置102によって判別された真紙幣BNは、受入口164に送られ、搬送体154とローラ174とにより挟まれ、搬送部173の搬送方向へ送られる。
紙幣BNと接触する搬送部173は、被駆動時において緩み側である。
換言すれば、真紙幣BNは紙幣収納ボックス106内に引き込まれ、搬送部173との摩擦接触により、搬送部173の進行方向に搬送される。
引入装置140は、実施例のようにサポータ150の両側に配置することが好ましい。
なぜなら、紙幣BNとの摩擦力を高め、かつ、紙幣BNに対し平面的に摩擦力を付与するので、紙幣BNを平行移動させることができるからである。
しかし、搬送部173の幅を広げる等することにより、引入装置140は、サポータ150の一側にのみに配置されることができる。
引入装置140は、紙幣識別装置102により判別された真紙幣BNを紙幣収納ボックス106内に引き入れる機能を有する。
したがって、引入装置140は同様の機能を有する他の装置に変更可能である。
次に移動体144を図6及び図7を参照して説明する。
移動体144は、引入装置140によって紙幣収納ボックス106に引き入れられた紙幣BNを保留部142に移動する機能を有する。
移動体144は、引入装置140の側方に位置するチャンネル形の右移動体178及び左移動体180を含んでいる。
右移動体178及び左移動体180は、同一構造であって、引入装置140に対し左右対称に空間138内に配置されているので、右移動体178を代表して説明する。
右移動体178は、スライダ部182、及び、スライダ部182の端部に位置し、スライダ部182に対し直交方向に延びる第1保持部184により横向きT字形に形成されている。
第1保持部184は、スライダ部182に対し直角に折り曲げられ、ベース132、換言すれば、引き入れられた紙幣BNとほぼ平行をなしている。
第1保持部184の右方(図7において下方)に所定の間隔をもって樹脂で成形された板状の第2保持部186がスライダ部182に固定されている。
第1保持部184の下面183、第2保持部186の上面185およびスライダ部182の側面187によって三方を囲まれ、所定の幅と高さを有する(図7参照)左保持部192が構成されている。
左保持部192の厚みは、紙幣収納ボックス106を小型化するため、紙幣BNがスムーズに移動可能な範囲で可及的に薄いことが好ましい。
左保持部192は、樹脂によりスライダ部182と共にF形状に一体成形することも可能である。
第2保持部186は、引入装置140によって紙幣BNが湾曲された場合、保留部142に保留されている紙幣BNに接触しないよう所定の厚みに形成されている。
第2保持部186の受入口164側は、紙幣BNを左保持部192に案内するよう斜面190になっている(図4参照)。
右移動体178にも同様に右保持部188が形成されている。
スライダ部182は、右側壁131の内面に固定された樹脂製のガイド部194の溝196にその長手方向に移動可能に配置されている(図6においては、左右方向に移動可能)。
また、図2に示すようにスライダ部182の左端部及び右端部から外方に向かって突出するガイドピン198A、198Bが、右側壁131に形成された長孔200A、200Bにそれぞれスライド可能に挿入されている(左側壁130側も同様である)。
したがって、右移動体178及び左移動体180は、長孔200A、200Bによって案内されつつ一体的直線的に往復運動することができる。
図3に示すように、紙幣受入装置100が待機状態の場合、左保持部192及び右保持部188は受入口164の延長上に位置するよう設定される。
したがって、左保持部192及び右保持部188は、待機状態、換言すれば紙幣BNの受入状態において、受入口164に続いて伸びる仮想平面193に位置し(図3参照)、引入装置140によって搬送される紙幣BNの端部が移動可能である。
図3において明らかなように、本実施例において仮想平面193はほぼ垂直であるので、紙幣BNがこの仮想平面193内を移動する場合、重力によって引き下げられる効果がある。
引き入れられた紙幣BNの後端部がローラ174を通過したことを図示しないセンサが検知すると第1電気モータ120が停止され、引入装置140による紙幣BNの搬送を停止する。
これにより、紙幣BNはその左右端部がそれぞれ左保持部192、右保持部188に位置した状態で一時保持される。
したがって、仮想平面193は、紙幣BNの一時保留部195でもある。
また、右移動体178及び左移動体180は、仮想平面193に対し直交方向に移動可能である。
すなわち、紙幣BNの端部が第2保持部186の左裏面206及び右裏面208よりも紙幣押え204側に位置するよう、移動体144はサポータ150に沿って左天板134及び右天板136側に移動した収納位置RP(図12に示す位置よりも上方)へ移動可能である。
次に押付装置146を図7を参照して説明する。
押付装置146は、紙幣BNに接触する紙幣押え204、及び、紙幣押え204を第2保持部186の左裏面206及び右裏面208側に付勢する付勢体210を含んでいる。
紙幣押え204は、板状であり、左右のスライダ部182の間において移動可能に配置される。
付勢体210は、一端をベース132に固定され、他端を紙幣押え204に固定したスプリング212である。
付勢体210の付勢力は、紙幣BNの保留量を増すため紙幣BNの積み重ね厚みを減少させると共に保留部142に保留される紙幣BNが座屈しないように保持し、さらに、引入装置140と紙幣BNとの間に挟まれた紙幣BNの両端部が移動体144によって移動される場合、紙幣BNが引入装置140と保留された紙幣BNとの間に保持されるように設定する。
したがって、付勢体210は同機能を有する他の装置に変更することができる。
本実施例において付勢体210は、コーン形のスプリング212を並列して平板形のスタビライザ211を中間に介在させて二段重ねしてある。
収納枚数を増加した場合、紙幣押さえ204のストロークが増加するため、並列する二つのコーン形スプリングを用いると座屈を生じ、紙幣BNを保持することができないからである。
また、同一サイズのスプリング212を二段並列配置した場合、部品の共通化により安価に製造できる利点がある。
なお、保留部142は、左裏面206、右裏面208、搬送部173及び紙幣押え204によって挟まれた空間である。
したがって、紙幣BNが保留されていない場合、紙幣押え204は、左裏面206および右裏面208に接触する。
次に駆動装置148の構造を図2、4および図6を参照して説明する。
駆動装置148は、左側壁130および右側壁131にそれぞれ取り付けられた左駆動装置148L及び右駆動装置148Rを備えている。
左駆動装置148Lと右駆動装置148Rは、同一構造であるので、右駆動装置148Rを代表して説明する。
左駆動装置148Lの同一部には同一符号を付してある。
右側壁131から右駆動装置空間147Rに突出する固定軸228にクランクギヤ230が回転自在に取り付けられている。
クランクギヤ230の側面から突出するクランクピン232にリンク233たるコンロッド234の一端が回転自在に取り付けられ、当該コンロッド234の他端はスライダ部182から突出するピン235に回転自在に取り付けられている。
これにより、クランクギヤ230が回転することによりクランクピン232の下死点(図6において線L1上にクランクピン232が位置する状態)付近において、右保持部192及び左保持部188は受入口164と相対した紙幣受入位置SPに位置する。
このとき、クランクピン232はピン235とクランクギヤ230の回転中心とを結ぶ線L1よりも僅かに過回転した位置において、クランクギヤ230から突出する突起231が第1ストッパ236によって係止されている。
換言すれば、クランクピン232は、デッドポイントである下死点を僅かにオーバーランして停止される。
第1ストッパ236は、右側壁131に固定されたL形ブラケット238に固定された弾性樹脂からなる緩衝体240を含んでいる。
この構成により、コンロッド234を介してクランクピン232が図6において左方に力を受けた場合、クランクギヤ230に反時計方向のトルクが作用するが、突起231が第1ストッパ236によって回転を阻止される。
換言すれば、前述のように反時計方向のトルクのみ発生するので、移動体144が紙幣BNを介して紙幣押さえ204から図6において左方へ移動力を受けても時計回りのトルクは発生せず、静止状態を保つ。
さらに、本実施例において、クランクギヤ230、換言すれば、クランクピン232の保持装置237が設けられている。
保持装置237は、クランクピン232をデッドポイント近傍に保持する機能を有し、具体的には突起231が第1ストッパ236に接触する状態を継続する機能を有する。
保持装置237は、ブラケット238に一端を固定した板バネ239である。
板バネ239の先端に第1ストッパ236側に傾いている押付部241とそれに続いて第1ストッパ236から離れる方向、換言すれば押付部241と逆方向に傾斜する被動部243によってクランク形に形成されている。
クランクギヤ230が図10の位置から反時計方向に回転された場合、突起231は被動部243を押して板バネ239を撓ませて被動部243を乗り越えた後、板バネ239のバネ力によって押付部241から第1ストッパ236に向かう付勢力を受けつつ第1ストッパ236に係止される。
これにより、クランクギヤ230がギヤ248から回転力を受けない場合、突起231は板バネ239によって第1ストッパ236と接触を継続するように押圧される。
なお、クランクギヤ230にエンコーダ(図示せず)を接続し、クランクピン232が下死点(クランクピン232が線L1上に位置する)において正確に停止することにより、同様にクランクギヤ230に回転トルクを発生させないことができる。
しかし、実施例のように下死点を僅かに過回転した位相において、第1ストッパ236によって係止させることにより、簡単な構成でクランクピン232を回転させない事が出来、装置を安価に構成できる利点がある。
また、クランクピン232が下死点付近に停止した場合、紙幣押さえ204によって発生するクランクピン232に対するトルクは極めて小さいので、第2電気モータ254及び減速機の回転抵抗又は第2電気モータ254のショートブレーキを組み合わせた静止力を超えない事が出来る。
換言すれば、クランクピン232が下死点付近に位置する場合、移動体144の位置は外力によって変化されない。
クランクピン232がデッドポイントたる上死点に位置する場合(図11に示す状態)、最も搬送体154から離れた紙幣収納位置RPに位置する。
このとき、コンロッド234は右側壁131に固定された第2ストッパ242によって係止される。
第2ストッパ242は、右側壁131に固定されたL形ブラケット244に固定された弾性樹脂からなる緩衝体246を含んでいる。
これにより、クランクピン232は上死点を超える回転を第2ストッパ242によって阻止される。
クランクギヤ230は、右駆動装置空間147Rに配置されたギヤ248と噛み合っている。
ギヤ248はフレーム128に回転自在に取り付けられた回転軸250の端部に固定され、他端部に固定されたギヤ252は左駆動装置148Lのクランクギヤ230に噛み合っている。
金庫装着体104上面に固定された回転駆動装置251、例えば第2電気モータ254(図2参照)の減速機の出力軸256に固定したギヤ258との間に巻掛けられた歯付きベルト260及びタイミングプーリ262を介して金庫装着体104に回転自在に保持された回転軸264が回転される。
回転軸264の両端部にはギヤ266、268が固定され、それぞれギヤ248、252と駆動連結されている。
換言すれば、紙幣収納ボックス106が装着孔124に装着された場合、ギヤ248とギヤ266及びギヤ252とギヤ268がそれぞれ噛み合うように設定されている。
したがって、ギヤ266が時計方向に回転した場合、クランクギヤ230は図2において時計方向に回動され、移動体144を紙幣収納方向(図2、6において左方向)に移動させ、収納位置RPへ移動させる。
ギヤ266が反時計方向に回転した場合、クランクギヤ230は図2において反時計方向に回動され、移動体144が受入位置SPに移動される。
駆動装置148は、移動体144を仮想平面193、換言すれば、紙幣BNの面に対し直交方向に往復移動させる、機能を有する。
カバー129の天板134、136に隣接するトッププレート269の外面には、紙幣収納ボックス106搬送用のハンドル270が取り付けられている。
また、図2に示すように、紙幣収納ボックス106の側壁162に相対する側壁272の一端部は、フレーム128に固定された軸274対しピボット運動可能に取り付けられ、保留部142に保留された紙幣BNを取り出すため、ロック276の施錠を開錠することにより開閉可能である。
次に移動体144の受入位置検知装置280を図5を参照して説明する。
受入位置検知装置280は、受入位置投受光部(図示せず)及び受入位置検知片284を含んでいる。
受入位置投受光部は金庫装着体104内に装着され、受入位置検知片284は左駆動装置空間147Lに配置されている。
受入位置投受光部は受入位置検知片284によって投射光が遮断された場合、検知信号を出力し、投射光を受光した場合非検知信号を出力する。
受入位置投受光部に相対して門形の受入導光体286が紙幣収納ボックス106の側壁162の裏面にブラケット(図示せず)により固定されている。
受入導光体286の受光面288、投光面290が側壁162の表面に対し僅かに窪んで位置している。
受入位置検知片284は、左側壁130に固定された軸292にピボット運動可能に中間を取り付けたレバー314の一端部である。
レバー294の他端部と左側壁130から突出した係止片296との間に引っ掛けたスプリング298によって、受入位置検知片284が受入導光体286の検知エリア(図示せず)から退出するよう付勢されている。
レバー294の他端部は、ガイドピン198Cの移動経路に位置し、移動体144が受入位置SPに位置する場合、ガイドピン198Cによって移動され、受入位置検知片284が受入導光体286の検知エリアに位置し、光を遮断する。
これにより、受入位置投受光部は投射光を受光しないので、移動体144が受入位置SPにあるものと判別する。
移動体144が収納位置RPへ向かって移動する場合、レバー284はスプリング298によって図5において反時計方向へピボット運動され、受入導光体286の検知エリアから退出した所定位置で右側壁131から突出するストッパ299によって停止される。
移動体144が受入位置SPに移動したことを検知して、第2電気モータ254、したがって、駆動ギヤ266の回転を停止し、移動体144を受入位置SPに保持する。
次に、収納位置検知装置300を図2及び図6を参照して説明する。
収納位置検知装置300は、収納投受光部(図示せず)、収納導光体302および収納検知片304を含んでいる。
収納投受光部は、受入投受光部と同様に投光部と受光部を有している。
収納投受光部に相対して収納導光体302がフレーム128の裏面にブラケット(図示せず)により固定されている。
収納導光体302は、門形に形成され、収納検知エリア306を有し、さらにアングル形に屈曲している。
収納受光面308及び収納投光面310は、側壁162と大凡面一に配置されている。
収納検知片304は、左側壁130から右駆動装置空間147Rに突出する軸312にピボット運動可能に取り付けられたレバー314の一端部である。
レバー314は、左側壁131から突出する係止片316との間に引っ掛けられたスプリング318によって収納検知片304が収納導光体302の検知エリア306から退出するよう付勢されている。
移動体144が収納位置RPにあるとき、レバー314の他端部がガイドピン198Aによって図2において時計方向に回動され、収納検知片304が検知エリア306に位置し、前記光を遮断する。
したがって、収納導光体302の収納受光面308において受光しない場合、移動体144が収納位置RPにあるものと判別する。
移動体144が収納位置RPにあることが判別された場合、第2電気モータ254、したがって駆動ギヤ266は時計方向の回転が停止された後、反時計方向に回転される。
これにより、移動体144は収納位置RPから受入位置SPに向かって移動する。
移動体144が受入位置SPにある場合、レバー314は左側壁130から突出するストッパ314に係止され、収納検知片304が検知エリア306から外れた位置に保持される。
なお、紙幣収納ボックス検知用の光導体320、紙幣位置検知装置の投光面322及び受光面324及び紙幣押さえ204の満杯位置を検知する満杯検知装置の投光面326及び受光面328も側壁162から僅かに窪んで配置されている。
次に制御装置330を図8を参照して説明する。
制御装置330は、収納信号P、受入位置検知装置280および収納位置検知装置300からの検知信号に基づいて第2電気モータ254を正転または逆転及び第1電気モータ120を正転又は逆転制御する。
具体的には、制御装置330はマイクロプロセッサ等で構成される。
制御装置330は図9に示すフローチャートに基づいて制御される。
次に本実施例の作用を図9のフローチャート及び図10〜12をも参照して説明する。
スタンバイ状態において、移動体144は受入位置SPに保持され、受入位置検知片284は受入導光体286の検知エリアに位置し、収納検知片304は検知エリア306から外れている。
紙幣収納ボックス106が装着孔124の所定位置に収納し、ロック装置107によって施錠した後、紙幣受入装置100の電源スイッチ(図示せず)が投入される。
内蔵の制御装置330は、ステップS1において第2電気モータ254を逆転(図2において反時計方向)し、ステップS2へ進む。
受入位置検知装置280が検知信号を出力している場合、ステップS3へ進み、第2電気モータ254を停止した後、ステップS4へ進み、待機状態になる。
換言すれば、ギヤ266が図2において反時計方向に回動され、ギヤ248を介してクランクギヤ230を反時計方向に回動させる。
さらに換言すれば、突起231が第1ストッパ236に係止され、クランクピン232は下死点付近に位置する。
また、板バネ239の押付部241によって突起231は第1ストッパ236に向かって押し付けられるので、第2電気モータ254の電源がオフにされても突起231は第1ストッパ236との接触を継続する。
これにより、ピン235を介してスライダ部182、したがって、移動体144が図3において右方に移動され、受入位置SPへ移動される。
移動体144が受入位置SPに位置した場合、ガイドピン198Cによってレバー294が時計方向にピボット運動され、図6、7に示す待機状態になる。
これによって、受入位置検知片284が受入導光体286の検知エリアに進出し、投射光を遮断するため、受入位置検知装置280は検知信号を出力する。
待機状態において、右移動体178及び左移動体180の左保持部192及び右保持部188は、図3に示すように受入口164の真下に位置し、ほぼ垂直方向に延びている。
紙幣挿入口112に紙幣BNが紙幣ガイド108に沿って挿入された場合、その紙幣BNは図示しないセンサによって検知され、第1電気モータ120が回転される。
この第1電気モータ120の回転によって紙幣識別装置102の搬送装置116が作動されると共に伝達機構172および駆動ギヤ170を介して被動ギヤ168が回転される。
これにより、シャフト166が回転され、引入装置140が紙幣BNを一時保留部195への引き入れ動作を開始する。
紙幣識別装置102によって真正と判別された紙幣BNは、受入口164に送られ、その先端が搬送体154とローラ174との間に挟まれる。
これにより紙幣BNは、搬送体154とローラ174によって一時保留部195へ送り込まれると共に、進行する搬送部173との摩擦接触によって一時保留部195に引き込まれるので、紙幣BNはジャムすることなく進行する。
進行する紙幣BNは、その左端部が左保持部192に位置し、第1保持部184の下面183、第2保持部186の上面185およびスライダ部182の側面187によって案内されつつ移動する。
このとき、紙幣BNの左端部は、三方を囲われているので、他部品との間の隙間に入り込むことはない。
一方、紙幣BNの右端部は、右移動体178の右保持部188を進行する。
金種によって幅が異なる場合、狭幅紙幣の右端部は右保持部188の第1保持部184の下面183と第2保持部186の上面185によって案内される。
この場合、引入装置140の左右に位置する紙幣長が異なり、第1保持部184及び第2保持部186における接触面積が異なるため、紙幣BNはその面において回転力を受ける。
しかし、紙幣BNの左端部がスライダ部182の側面187によって案内されるので、紙幣BNは進行方向に対し斜めに移動することはない。
紙幣BNの後端部がローラ174を通過した直後、紙幣位置検知装置(図示せず)によって検知され、第1電気モータ120の回転が停止される。
これにより、受け入れられた紙幣BNは、一時保留部195において一時保留される。
ステップS4において紙幣BNの収納信号を判別した場合、ステップS5に進む。
ステップS5において、第2電気モータ254が正回転されステップS6に進む。
第2電気モータ254の正回転によってギヤ266が時計方向に回転されるので、ギヤ248、252を介してクランクギヤ230が図2において時計方向に回転する。
これにより、ピン235を介してスライダ部182が図6において左方へ移動される(図10参照)。
換言すれば、クランクピン232は図6に示す下死点付近から上死点に向かって移動する。
スライダ部182は、ガイドピン198A、198Bが長孔200A、200B、ピン235が長孔433に沿って案内され、一時保留部195と直交する方向に移動する。
換言すれば、右移動体178および左移動体180が一体的に移動して引入装置140の側方を通過した後、サポータ150に沿って移動する。
この途上において紙幣BNの中央部は引入装置140と紙幣押え204とにより挟まれて所定の力で保持される(図12参照)。
その保持後さらに、右移動体178および左移動体180が左天板134、右天板136に向かって移動するので、紙幣BNの左右端部は右移動体178および左移動体180に対し相対移動する。
この途上において、長さが短い紙幣BNの右側端は、右移動体178の右保持部188から外れる。
右移動体178および左移動体180は、クランクピン232の上死点において左天板134、右天板136近くの収納位置RPまで移動するので、紙幣BNの左端部も左移動体178の左保持部192から外れる。
最幅広の紙幣BNの場合、その左右端部はほぼ同時に右移動体178または左移動体180から外れる。
右移動体178および左移動体180から外れることにより、紙幣BNは保留部142に移動する。
移動体144が収納位置RPに達した場合、レバー314がガイドピン198Aによって図11に示すように時計方向にピボット運動され、収納検知片304が収納導光体302の収納検知エリア306に移動して投射光を遮断する。
これにより、収納位置検知装置300は検知信号を出力する。
ステップS6において検知信号を判別した後、ステップS7に進む。
ステップS7において、第2電気モータ254が停止され、ステップS8に進む。
このとき、何らかの原因によってクランクギヤ230が過回転した場合、コンロッド234は第2ストッパ242によって停止されるので、上死点近傍よりも過回転することがない。
ステップS8において、第2電気モータ254が逆転されステップS9へ進む。
第2電気モータ254の逆転によってギヤ266が図2において反時計方向に回転される。
これにより、クランクギヤ230が図2において反時計方向に回動され、図6に示すクランクピン232の下死点たる受入位置SPまで回動される。
クランクギヤ230の回動により、移動体144が収納位置RPから図7に示す受入位置SPに移動される。
したがって、保留部142に移動した紙幣BNは、左裏面206および右裏面208と紙幣押え204との間に挟まれ、保留される。
ガイドピン198Cはレバ294を押動し、図5において時計方向へ回動させるので、受入位置検知片284は受入導光体286の検知エリアに進行し、投射光を遮断する。
この遮断によって受入位置検知装置280は検知信号を出力する。
ステップS9において、受入位置検知装置280は検知信号を判別した後、ステップS10へ進む。
ステップS10において、第2電気モータ254は停止されるので、移動体144は受入位置SPを保持する。
受入位置SPにおいて、突起231は前述のように第1ストッパ236によって係止され、かつ、クランクピン232の下死点付近に位置するので、クランクピン232が外力により回転されることはない。
これにより、移動体144は受入位置SPを保持する。
なお、本明細書において理解を助けるため、図面における上下左右を用いて説明したが、本発明はこれらの文言によって限定されるものではない、
また、受入位置検知装置と収納位置検知装置は、クランクギヤ等他の移動体の位置を検知することによって代用することができる。
さらに、本実施例において第1ストッパ236及び第2ストッパ242は必須の構成要件ではない。
図1は、本発明の実施例の紙幣受入装置及び紙幣収納ボックスの斜視図である。 図2は、本発明の実施例の紙幣収納ボックスを紙幣受入装置に装着した状態の一部断面側面図である。 図3は、本発明の実施例の紙幣受入装置及び紙幣収納ボックスの縦断面図である。 図4は、本発明の実施例の紙幣収納ボックスのカバーを取り除いた右前上方からの斜視図である。 図5は、本発明の実施例の紙幣収納ボックスのカバーを取り除いた左前下方からの斜視図である。 図6は、本発明の実施例の紙幣収納ボックスのカバーを取り除いた一部拡大図である。 図7は、本発明の実施例の紙幣収納ボックスの図1におけるP面での横断面図である。 図8は、本発明の実施例の紙幣受入装置の制御装置のブロック図である。 図9は、本発明の実施例の紙幣受入装置の制御フローチャートである。 図10は、本発明の実施例の紙幣収納ボックスの作動説明図(収納途中)である。 図11は、本発明の実施例の紙幣収納ボックスの作動説明図(収納位置)である。 図12は、本発明の実施例の紙幣収納ボックスの作動説明図(収納位置)である。
BN 紙幣
L1 直線
SP 受入位置
RP 収納位置
100 紙幣受入装置
106 紙幣収納ボックス
140 押進手段(引入装置)
142 紙幣保留部
144 移動体
204 押付手段(紙幣押え)
232 クランクピン
234 コネクティングロッド(コンロッド)
236 ストッパ(第1ストッパ)
242 トッパ(第2ストッパ)
251 回転駆動装置

Claims (1)

  1. 固定状態に配置された押進手段(140)と受入位置(SP)にある移動体(144)との間に紙幣(BN)を受け入れ、前記移動体を前記押進手段に対し相対移動させることにより弾性的に付勢された押付手段(204)と前記移動体との間の紙幣保留部(142)に前記押進手段を進出させて前記受け入れた紙幣を前記紙幣保留部に移動させ、前記紙幣保留部の紙幣を前記押付手段によって前記移動体に押し付けて保留するようにした紙幣収納装置において、
    前記移動体と回転するクランクピン(232)とをリンク(234)結合し、前記クランクピンのデッドポイント付近において前記移動体の受入位置を設定したことを特徴とする紙幣収納装置における紙幣移動体駆動装置。
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