JP2005054368A - メカキー及び携帯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性がよく、小型化し易いメカキー及び携帯機を提供すること。
【解決手段】メカキー15は、車両に設けられたキーシリンダに挿入されるキープレート15aと、このキープレート15aとともにL字状を成すように形成された把持部15bとを備え、キープレート15aがキーシリンダに挿入された際、把持部15bが回動操作される。メカキー15において、キープレート15aと把持部15bとの挟角θは、90度より大きく、且つ180度よりも小さく設定されている。携帯機には、このメカキー15が収容される。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メカキー及び携帯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両(開閉体)においては、その利便性の向上等を目的として、スマートエントリシステムが供されている。スマートエントリシステムでは、車両のユーザ(運転者)が携帯機を所持して運転席ドアに接近すると、携帯機と車両との間で相互通信が行われ、その相互通信が確立するとドア錠が解錠されるようになっている。また、ユーザが車両から離間すると、携帯機と車両との間の相互通信が不確立となりドア錠は施錠される。このため、ユーザは、車両に何ら触れることなくドア錠を施解錠することができ、車両の利便性が向上する。
【0003】
このようなスマートエントリ機能を有する携帯機として、例えば、特許文献1に示される携帯機が提案されている。特許文献1に示される携帯機は、カード状に形成されたケース本体内に、電源としての電池や、複数の電子部品が実装された回路基板等を備えている。ユーザは、この携帯機を所持し車両に接近することでスマートエントリシステムの利便性を享受することができる。
【0004】
ところで、一般に、このような携帯機には、電池が消耗して車両との相互通信が不可となる場合に備えて緊急用のメカキーが収容されている。ユーザは、携帯機の電池が消耗した場合、このメカキーをドアに設けられたキーシリンダに挿入し、回動操作を行うことでドア錠を解錠または施錠することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−339605号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような携帯機は、携帯性の理由から、一層の薄型化及び小型化が望まれている。しかしながら、携帯機に収容されるものの中で、特にメカキーは小型化に限界があり、その収容スペースにはある程度の大きさを要する。また、メカキーを小型化するためにその把持部を小型化すると把持し難くなり、キーシリンダに挿入後の回動操作が困難となる。つまり、メカキーの操作性が悪化してしまう。
【0007】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、操作性がよく、小型化し易いメカキー及び携帯機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、開閉体に設けられたキーシリンダに挿入されるキープレートと、該キープレートとともにL字状を成すように接続された把持部とを備え、前記キープレートが前記キーシリンダに挿入された際、前記把持部が回動操作されるメカキーにおいて、前記キープレートの面と前記把持部の面との挟角θは、90度より大きく、且つ180度よりも小さく設定されていることを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明では、前記挟角θは、120度以上、且つ150度以下に設定されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明では、電池を備え、該電池から供給される電力によって開閉体との間で相互通信を行い、該相互通信が確立することによって前記開閉体のドア錠を解錠可能な携帯機において、前記携帯機は、請求項1または請求項2に記載のメカキーを収容したことを要旨とする。
【0010】
以下、本発明の作用について説明する。
請求項1または請求項2に記載の発明によると、キープレートの面と把持部の面との挟角θは、90度より大きく、且つ180度よりも小さく設定されている。挟角θが180度よりも小さく設定されているため、例えばキープレートと把持部との間に親指を配置し、メカキーをキーシリンダに挿入して回動操作すると、把持部上の親指の移動が規制され、回動操作を行い易くなる。つまり、キープレートは、回動操作する際に親指が滑るのを防止するストッパーの役目を果たす。また、親指の位置が固定されるため、親指と最も離間するように人差指を把持部に当接させて回動操作を行うことが可能となる。従って、小さな力で容易にメカキーを回動操作でき、メカキーの操作性を向上させることができる。
【0011】
また、挟角θは90度より大きく設定されている。このため、メカキーをキーシリンダに挿入して回動操作を行った際の痛みが少ない。
請求項3に記載の発明によると、携帯機の電池が消耗して開閉体との相互通信が不可である場合、メカキーを用いて開閉体のドア錠を解錠することができる。
【0012】
また、キープレートと把持部とが同一面上(挟角θ=180度)に形成されたメカキーを収容した場合に比較して、把持部の長手方向における携帯機の長さ(以下、携帯機の幅という)を短くすることができる。また、キープレートと把持部との挟角θが90度に設定されたメカキーを収容した場合に比較して、把持部の面の垂直方向における携帯機の長さ(以下、携帯機の厚さという)を短くすることができる。従って、携帯機を小型化できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図9に従って説明する。
図1に示すように、スマートエントリシステム1は、ユーザが所持する携帯機2と開閉体としての車両3に搭載される施解錠制御装置4とから構成されている。ユーザが携帯機2を所持して車両3に接近すると、携帯機2と施解錠制御装置4との間で相互通信が行われる。施解錠制御装置4は、この相互通信が確立したとき、すなわち、携帯機2から送信されるIDコードと予め記録されたIDコードとが一致したときに車両3のドア錠を解錠する。これとは逆に、ユーザが携帯機2を所持して車両3から離れると、携帯機2と施解錠制御装置4との間の相互通信は不確立になる。施解錠制御装置4は、相互通信が不確立となった時点で車両3のドア錠を施錠する。このため、ユーザは、携帯機2を所持することで、車両3に何ら触れることなくドア錠を施解錠することができる。
【0014】
図2に示すように、携帯機2は、合成樹脂製のケース本体10内に、通信モジュール11、駆動源としての電池12、回路基板13、トランスポンダ14、及びメカキー15を備えている。通信モジュール11は回路基板13に実装され、電池12は回路基板13に設けられた図示しない電源端子と接触するように搭載されている。
【0015】
通信モジュール11は、電池12に接続され、この電池12から供給される電力によって動作する。通信モジュール11は、IDコードの送信を要求する旨のリクエスト信号が車両3から送信されると、このリクエスト信号を受信し、予め記録されたIDコードを送信するようになっている。
【0016】
図3及び図4に示すように、ケース本体10における一方の面には、回路基板13が配置される凹形状の基板配置部10aが形成されている。基板配置部10aは、底面が鉤形状になるように形成され、携帯機2の外側方向に開口している。また、ケース本体10における他方の面には、メカキー15の外形より幾分大きなL字形状のキー配置部10bが形成されている。キー配置部10bの一部は、携帯機2の外側方向に開口している。
【0017】
そして、基板配置部10aの開口部は第1カバー16によって塞がれ、キー配置部10bの開口部は第2カバー17によって塞がれている。なお、図3においては、第1カバー16を2点鎖線で示している。
【0018】
ケース本体10には、トランスポンダ14がインサート成形されている。すなわち、トランスポンダ14は、インサート成形によってケース本体10内に封止されている。このため、携帯機2からトランスポンダ14を取り出すことは困難である。なお、トランスポンダ14とは、車両3から送信される起動電波によって起動し、予め記録されたIDコードを送信するICチップのことをいう。
【0019】
図3に示すように、基板配置部10aの内側面には、回路基板13を固定するための係止部10c,10d,10eが凹設されている。この係止部10c〜10eに対して回路基板13に設けられた突部13a,13b,13cがそれぞれ係合することにより、回路基板13は基板配置部10a内に固定される。
【0020】
基板配置部10aの開口縁には、この開口縁に沿うように、第1カバー16が当接可能な第1カバー当接面10fが形成されている。第1カバー当接面10fには、第1カバー16に貫通形成された螺子穴18と対応する位置に雌螺子10hが形成されている。
【0021】
第1カバー16には、ケース本体10に形成された係合溝10gと対応する位置に係合爪16aが延出形成されている。この係合爪16aは、係合溝10gの寸法よりも幾分小さくなるように形成されている。
【0022】
携帯機2を組み立てるときには、通信モジュール11及び電池12を備えた回路基板13を基板配置部10a内に収容し、第1カバー16を傾けながらその係合爪16aを係合溝10gに挿入した後、第1カバー当接面10fと第1カバー16とを当接させる。そして、第1カバー16の螺子穴18を通して雌螺子10hに螺子(図示せず)を螺合させることで携帯機2が組み立てられる。
【0023】
図5(a),(b)に示すように、メカキー15は、金属製のキープレート15aと、このキープレート15aとともにL字状を成すように接続された把持部15bとを備えている。なお、本実施形態においてキープレート15a及び把持部15bは、同一の金属材料で一体的に形成されている。
【0024】
図5(a)に示すように、キープレート15aの長手方向先端(図5(a)において上側)には、車両3に設けられたキーシリンダに固有のキー溝15cが形成されている。このキー溝15cが形成された部位がキーシリンダに挿入されてドア錠の施解錠が可能となる。
【0025】
キープレート15aにおいてキー溝15cが形成されていない端面(図5(a)において下側)には、把持部15bが接続されている。把持部15bの軸線Xとキープレート15aの軸線Yとの間の角度ηは、本実施形態においては90度に設定されている。つまり、キープレート15aの挿入方向に対して、把持部15bは直角となる方向に延びるように形成されている。
【0026】
把持部15bの長さは、トランスポンダ14に電磁的な影響を与え難い長さに設定されている。このため、把持部15bとトランスポンダ14とが近接し、トランスポンダ14に電磁的な影響を与える位置に把持部15bが配置されている場合に比較して、把持部15bの表面における電波の反射や把持部15bの内部における電波の吸収等による電波の減衰を抑制することができる。つまり、トランスポンダ14から送信される電波の減衰を減少させるとともに、トランスポンダ14が受信する電波(起動電波)の強度を向上させることができる。すなわち、トランスポンダ14の通信特性の低下を抑制できる。
【0027】
把持部15bの中央部には、滑止部15dが形成されている。本実施形態では、滑止部15dは、断面略楔形の溝3本によって構成されている。なお、滑止部15dの形状は、本実施形態における断面略楔形の3本の溝に限定されるものではなく、例えば、断面蒲鉾形の一本以上の突部でもよいし、半球状の1個以上の突部または凹部でもよい。また、滑止部15dは、把持部15bに形成されなくてもよい。
【0028】
図5(b)に示すように、キープレート15aの面と把持部15bの面との挟角θは、90度より大きく、180度より小さくなるように設定されている。詳しくは、挟角θは120度以上、150度以下に設定され、本実施形態では135度に設定されている。つまり、挟角θは、90度に45度を加算した角度に設定されている。このため、携帯機2の幅を狭くできるとともに、厚さを薄くすることができる。詳しくは、挟角θを90度に設定すると、携帯機2の幅は狭くできる一方、携帯機2の厚さは厚くなってしまう。これとは逆に、挟角θを180度に設定すると、携帯機2の厚さは薄くできる一方、携帯機2の幅は大きくなってしまう。挟角θを135度に設定することで、携帯機2の幅方向の長さ及び厚さ方向の長さをバランスよく短くすることができる。
【0029】
また、キープレート15aと把持部15bとの挟角θを90度より大きな角度に設定することにより、キープレート15aを通信モジュール11からより離間させることができる。このため、キープレート15aと通信モジュール11との挟角θが90度に設定されている場合に比較して、キープレート15aの表面における電波の反射やキープレート15aの内部における電波の吸収等による電波の減衰を抑制することができる。つまり、通信モジュール11から送信される電波の減衰を減少させるとともに、通信モジュール11が受信する電波の強度を向上させることができる。すなわち、通信モジュール11の通信特性の低下を抑制できる。
【0030】
図6に示すように、ケース本体10においてキー配置部10bが形成されている面には、第2カバー当接面10iが形成されている。第2カバー当接面10iには、嵌合突起10j,10k,10l,10mが突設されている。第2カバー17には、これら嵌合突起10j〜10mと対応する位置に嵌合穴17a,17b,17c,17dが凹設されている。そして、嵌合穴17a〜17dに対して嵌合突起10j〜10mが挿入されることで、第2カバー17はケース本体10に固定される。
【0031】
第2カバー17には半円形状の切欠部17eが形成されている。このため、メカキー15がキー配置部10bに収容された状態では、メカキー15に形成された滑止部15dが携帯機2から露出する。なお、図6においては、第2カバー17を2点鎖線で示している。
【0032】
以上のように構成された携帯機2に収容されたメカキー15の使用例について図7〜図9に従って詳細に説明する。
電池12が消耗した場合、携帯機2と車両3との間の相互通信が不可となり、ユーザが車両3に近接してもドア錠は解錠されない。この場合、ユーザは、携帯機2に収容されたメカキー15を用いて車両3のドア錠を解錠する必要がある。
【0033】
携帯機2からメカキー15を取り出す場合、図7に示すように第2カバー17の切欠部17eから露出した滑止部15dに親指20を当て、親指20と把持部15bとが接した状態で矢印F1の方向に親指20を移動させる。メカキー15が親指20の移動に連動して矢印F1方向に移動(図8)するため、メカキー15を携帯機2から取り出すことができる。
【0034】
メカキー15を携帯機2から取り出した後、図9に示すように親指20及び人差指21によってメカキー15を把持する。そして、メカキー15のキープレート15aに形成されたキー溝15cを車両3に設けられたキーシリンダに挿入して回動(例えば、時計回り方向)させる。この際、親指20がキープレート15aに突き当たるため、親指20は滑ることがない。つまり、キープレート15aは、メカキー15を回動操作する際に親指20が滑るのを防止するストッパーの役目を果たす。
【0035】
また、キープレート15aと把持部15bとによって親指20の位置が固定されるため、親指20と最も離間するように人差指21を把持部15bに当接させてメカキー15の回動操作を行うことができる。詳しくは、親指20が把持部15bに接する位置Aと、人差指21が把持部15bに接する位置Bとの距離を大きくできる。そして、この位置Aを支点としてメカキー15を回動させることで、小さな操作力でドア錠を施解錠させることができる。
【0036】
さらに、キープレート15aと把持部15bとの挟角θは、90度より大きい角度に設定されている。このため、メカキー15をキーシリンダに挿入して回動操作を行ったとしても親指20への痛みは少ない。
【0037】
メカキー15を携帯機2に収容する場合には、メカキー15のキープレート15aを矢印F1と反対の方向からキー配置部10bに挿入する。そして、キープレート15aの挿入方向に位置するキー配置部10bの面に突き当たることでメカキー15は携帯機2内に収容される。
【0038】
ところで、螺子を外し、第1カバー16を携帯機2から取り外すことで、通信モジュール11及び電池12が露出して通信モジュール11の修理・交換または電池12の交換が可能となる。
【0039】
従って、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)キープレート15aの面と把持部15bの面との挟角θは、90度より大きく、且つ180度よりも小さく設定されている。挟角θが180度よりも小さく設定されているため、キープレート15aと把持部15bとの間に親指20を配置し、メカキー15をキーシリンダに挿入して回動操作すると、親指20がキープレート15aに突き当たるため、親指20は滑ることがない。つまり、把持部15b上の親指20の移動が規制され、メカキー15の回動操作を行い易くなる。このように、キープレート15aは、回動操作する際に親指20が滑るのを防止するストッパーの役目を果たす。また、親指20の位置が固定されるため、親指20と最も離間するように人差指21を把持部15bに当接させて回動操作を行うことが可能となる。従って、小さな力で容易にメカキー15を回動操作でき、メカキー15の操作性を向上させることができる。
【0040】
また、挟角θは90度より大きく設定されている。このため、メカキー15をキーシリンダに挿入して回動操作を行ったとしても親指20への痛みは少ない。
(2)把持部15bには滑止部15dが形成されている。そして、第2カバー17には、この滑止部15dが露出するように切欠部17eが形成されている。このため、携帯機2からメカキー15を取り外す際に親指20が滑らず、メカキー15を携帯機2から容易に取り出すことができる。
【0041】
(3)キープレート15aは通信モジュール11から離間している。このため、キープレート15aと通信モジュール11との挟角θが90度に設定されている場合に比較して、キープレート15aの表面における電波の反射やキープレート15aの内部における電波の吸収等による電波の減衰を抑制することができる。つまり、通信モジュール11から送信される電波の減衰を減少させるとともに、通信モジュール11が受信する電波の強度を向上させることができる。従って、通信モジュール11の通信特性の低下を抑制できる。
【0042】
(4)把持部15bの長さは、トランスポンダ14に電磁的影響を与え難い長さに設定されている。このため、把持部15bとトランスポンダ14とが近接し、トランスポンダ14に電磁的な影響を与える位置に把持部15bが配置されている場合に比較して、把持部15bの表面における電波の反射や把持部15bの内部における電波の吸収等による電波の減衰を抑制することができる。つまり、トランスポンダ14から送信される電波の減衰を減少させるとともに、トランスポンダ14が受信する電波(起動電波)の強度を向上させることができる。従って、トランスポンダ14の通信特性の低下を抑制できる。
【0043】
(5)携帯機2の電池12が消耗して車両3との相互通信が不可である場合、メカキー15を用いて車両3のドア錠を施解錠することができる。このメカキー15において、キープレート15aの面と把持部15bの面との挟角θは、135度に設定されている。携帯機2の厚さを最も薄くするには、挟角θを180度にすることが望ましい。しかし、挟角θを180度にすると、携帯機2の幅が大きくなってしまう。一方、携帯機2の幅を最も狭くするには、挟角θを90度にすることが望ましい。しかし、この場合には携帯機2の厚さが厚くなってしまう。挟角θを135度にすることで、携帯機2の厚さを薄くできるとともに、携帯機2の幅をも狭くできる。つまり、挟角θを135度に設定することで、携帯機2の幅方向の長さ及び厚さ方向の長さをバランスよく短くすることができる。従って、携帯機2を小型化できる。
【0044】
(6)キープレート15aの面と把持部15bの面との挟角θが135度に設定されているため、携帯機2の厚さを薄くできるとともに、携帯機2の幅を狭くできる。このため、携帯機2の外形寸法が予め決められている場合でも、把持部15bの長手方向の長さを短くすることなく携帯機2に収容することができる。すなわち、携帯機2の外形寸法が予め決められている場合においても、メカキー15の操作性を損なわないでメカキー15を携帯機2に収容することができる。
【0045】
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、把持部15bの一部分が第2カバー17から露出していた。しかし、把持部15bの全体が第2カバー17から露出していてもよい。また、キープレート15aの一部分が携帯機2から露出するようにしてもよい。
【0046】
・本実施形態においては、キープレート15aと把持部15bとは同一材料で形成されていた。しかし、キープレート15aと把持部15bとは、同一材料で形成されなくてもよい。例えば、図10(a),(b)に示すように、キープレート30aをインサート成形することによって把持部30bを形成し、キープレート30aと把持部30bとを一体にしてもよい。すなわち、金属製のキープレート30aと合成樹脂製の把持部30bとによってメカキー30を構成してもよい。
【0047】
・本実施形態においては、キープレート15aの軸線Yと把持部15bの軸線Xとの間の角度ηは90度に設定されていた。しかし、角度ηは90度より大きく、180度より小さく設定されてもよい。このようにすれば、携帯機2の幅をさらに狭くすることができる。
【0048】
・本実施形態では、第2カバー17から露出している把持部15bの一部分に親指20を当て、矢印F1方向にメカキー15を移動させることで、メカキー15を携帯機2から離脱させていた。しかし、図11(a),(b)に示すように、携帯機40のケース本体41に係止爪41a,41bを形成し、これら係止爪41a,41bによってメカキー15を携帯機2に固定するようにしてもよい。この場合、親指20または他の指の先端部が挿入可能な凹部41cがケース本体41に形成される。指を凹部41cに挿入し、把持部15bを矢印F2方向に引き上げることによりメカキー15を携帯機2から取り外すことができる。こうすれば、第2カバー17が不要となり、携帯機2の製造コストを削減することができる。つまり、携帯機2からメカキー15を取り外すための携帯機2の構造は、本実施形態におけるメカキー15を親指20で当接させて移動させるための携帯機2の構造に限定されない。
【0049】
・本発明は、車両以外の開閉体を施解錠するキー及び携帯機に具体化されてもよい。例えば住宅の玄関等のドアを施解錠するキー及び携帯機に具体化されてもよい。
【0050】
次に、本実施形態及び他の実施形態から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)請求項1または請求項2に記載の発明において、前記挟角θは135度に設定されていること。
【0051】
(2)請求項3に記載の発明において、前記相互通信が可能な通信モジュールを備え、前記キープレートと前記把持部との間に前記通信モジュールを配置したこと。
【0052】
(3)請求項3または技術的思想(2)に記載の発明において、前記開閉体から送信される起動電波によって起動して予め記録されたIDコードを送信するトランスポンダを備え、該トランスポンダに電磁的影響を与え難い位置に前記把持部が位置するように前記メカキーを収容したこと。
【0053】
(4)請求項3、技術的思想(2),(3)のいずれか1項に記載の発明において、前記携帯機から前記メカキーの一部が露出していること。
(5)請求項3、技術的思想(2)〜(4)に記載の発明において、前記携帯機は、前記キープレートの面と前記把持部の面との挟角θが135度に設定されたメカキーを収容していること。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、操作性がよく、小型化し易いメカキー及び携帯機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態におけるスマートエントリシステムの模式図。
【図2】本実施形態における携帯機の斜視図。
【図3】本実施形態における携帯機の平面図。
【図4】(a)は、図3における携帯機のA−A断面図、(b)は、同じく携帯機のB−B断面図。
【図5】(a)は、本実施形態におけるメカキーの正面図、(b)は、同じくメカキーの側面図。
【図6】本実施形態における携帯機の背面図。
【図7】本実施形態において、メカキーの使用例を説明するための図。
【図8】同じく、図7に続いてメカキーの使用例を説明するための図。
【図9】同じく、メカキーを回動操作したときの作用効果を説明するための図。
【図10】(a)は、他の実施形態におけるメカキーの平面図、(b)は、同じくメカキーの側面図。
【図11】(a)は、他の実施形態における携帯機の背面図、(b)は、(a)における携帯機のD−D断面の拡大図。
【符号の説明】
2…携帯機、3…開閉体としての車両、12…電池、15…メカキー、15a…キープレート、15b…把持部、θ…挟角。

Claims (3)

  1. 開閉体に設けられたキーシリンダに挿入されるキープレートと、該キープレートとともにL字状を成すように接続された把持部とを備え、前記キープレートが前記キーシリンダに挿入された際、前記把持部が回動操作されるメカキーにおいて、
    前記キープレートの面と前記把持部の面との挟角θは、90度より大きく、且つ180度よりも小さく設定されていることを特徴とするメカキー。
  2. 前記挟角θは、120度以上、且つ150度以下に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のメカキー。
  3. 電池を備え、該電池から供給される電力によって開閉体との間で相互通信を行い、該相互通信が確立することによって前記開閉体のドア錠を解錠可能な携帯機において、
    前記携帯機は、請求項1または請求項2に記載のメカキーを収容したことを特徴とする携帯機。
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