JP2015063827A - 車両の電子キーシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の電子キーシステムに関し、認証システムにおける信頼性を向上させつつ車両の利便性を向上させる。【解決手段】車両10のメカニカルキー3に係合部3a及び凹凸部3bを形成する。係合部3aの形状は施錠装置5のロック機構に係合する形状とし、凹凸部3bの形状は設備装置6〜8の設定状態に対応する形状とする。携帯機として機能する電子キー2には、メカニカルキー3が内挿される挿入部21と、係合部3a及び凹凸部3bの形状を検出する検出部25とを設ける。また、この電子キー2には、係合部3aの形状に基づく第一信号と凹凸部3bの形状に基づく第二信号とを出力する出力部28を設ける。さらに、車両10側には、第一信号に基づいて施錠装置5の施解錠状態を制御するとともに、施錠装置5が解錠された際に第二信号に基づいて設備装置の設定状態を制御する制御装置4を設ける。【選択図】図5

Description

本発明は、車両と携帯機との無線通信によって施錠装置の施解錠状態及び設備装置の設定を制御する車両の電子キーシステムに関する。
従来、無線通信を利用した認証システムを介して、車両の各種施錠装置を制御する技術が開発されている。例えば、車両とその車両の使用者が所持する携帯機との間の無線通信により、車両周囲に存在する人物を確認し、正規の使用者が車両に接近している場合にドアロック装置を自動的に解錠する電子キーシステムが知られている。このような認証システムは、ドアロック装置の施錠,解錠だけでなく、エンジンや走行用モーターの始動スイッチに対するロック,アンロックの制御にも応用されている。
この種の電子キーシステムでは、携帯機から車両側へ送信される認証情報に基づいて、その携帯機を所持する人物が正規の使用者であるか否かが判断される。具体例を挙げれば、携帯機毎に予め設定された固有のID情報が車両側に送信され、そのID情報が車両側で正しいものであるかが判定されて、その携帯機を所持する使用者が認証される。
近年では、携帯機のID情報の代わりに、使用者個人のID情報を利用した個人認証システムも提案されている。すなわち、携帯機を所持する使用者個人のプライバシー情報を使って認証を行うものである。例えば、使用者の運転免許証番号やクレジットカード番号に基づいて個人認証を行うことや、使用者の指紋,掌紋,声紋,虹彩等を用いて個人認証を行うことが提案されている。
さらに、運転者個人を識別した場合に、上記のドアロック装置やエンジン,走行用モーターだけでなく、室内外のミラー装置,シートポジション調整装置,ハンドル位置調整装置といった車載設備を制御することも提案されている。このような制御により、車両の施錠管理のみならず、個々の使用者の好みに応じた運転環境を提供することができると考えられる(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2004-196154号公報 特開2012-196998号公報
しかしながら、上記のような個人認証システムが適用された車両の電子キーシステムでは、使用者の個人情報が電子データ化されて、携帯機や車両の電子制御装置内に保存される。そのため、携帯機に対するスキミングや電子制御装置へのハッキング等の不正アクセスによってその個人情報が流出し、複製され、あるいは改竄されうるというリスクがある。したがって、個人認証システムの信頼性を確保するには、携帯機及び車両の電子制御装置の情報セキュリティ対策を強化しなければならない、という課題がある。
また、上記のような個人認証システムは、不特定多数の使用者への対応が難しいという課題がある。例えば、家族や小規模の会社,マンションコミュニティ等で管理される共用車両に対して、複数の使用者を認証する場合には、全ての使用者に対応するプライバシー情報を個人認証システム側に予め用意しておかなければならない。そのため、使用者の追加,変更の手続きが煩雑となり、カーシェアリングの利便性を損なう場合がある。
本件の目的の一つは、上記のような課題に鑑み創案されたもので、車両の電子キーシステムに関し、認証システムにおける信頼性を向上させつつ車両の利便性を向上させることである。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的として位置づけることができる。
(1)ここで開示する車両の電子キーシステムは、車両と携帯機との無線通信により、前記車両に搭載された施錠装置の施解錠状態及び前記車両に搭載された設備装置の設定状態を制御する電子キーシステムにおいて、メカニカルキー,電子キー及び制御装置を備える。
前記メカニカルキーは、前記施錠装置及び前記携帯機の双方に対して差し込み可能に設けられ、前記施錠装置への差し込み時に前記施錠装置のロック機構と係合して前記施解錠状態を切り換える係合部を有するとともに、前記設備装置の設定状態に対応する形状に形成された凹凸部を有する。
前記電子キーは、前記携帯機として機能するものであって、前記メカニカルキーが内挿される挿入部と、前記挿入部に挿入された前記メカニカルキーにおける前記係合部の形状及び前記凹凸部の形状を検出する検出部と、前記検出部で検出された前記係合部の形状及び前記凹凸部の形状に基づいて前記施解錠状態に係る第一信号及び前記設定状態に係る第二信号を出力する出力部とを有する。
前記制御装置は、前記車両に設けられ、前記出力部から出力される前記第一信号に基づいて前記施錠装置の前記施解錠状態を切り換えるとともに、前記施錠装置が解錠された際に前記出力部から出力される前記第二信号に基づいて前記設備装置の前記設定状態を制御する。
なお、前記施錠装置が解錠された際だけでなく、前記施錠装置が施錠された際に、前記第二信号に基づいて前記設備装置の前記設定状態を制御してもよい。つまり、前記制御装置は、前記施錠装置の前記施解錠状態の切り換えに伴い、前記第二信号に基づいて前記設備装置の前記設定状態を制御することが好ましい。
(2)前記車両の種類と前記係合部の形状との対応関係、及び、前記車両の種類と前記凹凸部の形状との対応関係が記録された記憶部を備えることが好ましい。この場合、前記制御装置が、前記係合部の形状に対応する前記車両の種類と、前記凹凸部の形状に対応する前記車両の種類とが一致する場合に、前記第二信号に基づいて前記設備装置の前記設定状態を制御することが好ましい。
なお、前記記憶部は、前記電子キーに内蔵させてもよいし、前記制御装置に内蔵させてもよいし、これらとは別体に設けてもよい。また、前記出力部が、前記係合部の形状に対応する前記車両の種類と、前記凹凸部の形状に対応する前記車両の種類とが一致する場合に、前記第一信号及び前記第二信号を出力するように構成してもよい。
(3)前記凹凸部が、前記車両の使用者に応じた二進数の情報を、欠成された部位と欠成されていない部位との配列に変換した凹凸形状を有することが好ましい。
(4)前記凹凸部が、櫛状に切り込まれてなる樹脂製又は金属製の部位であることが好ましい。
開示の車両の電子キーシステムによれば、メカニカルキーの凹凸部に形成された形状からそのメカニカルキーの使用者が把握され、その使用者に対応する車両の設定と施解錠状態とがともに制御されるため、適切に施錠管理しつつ、設備装置の設定状態を容易に使用者の好みに応じた設定にすることができる。
また、メカニカルキーの凹凸部の形状には個人情報やプライバシー情報が含まれないため、仮に電子キーがスキミングされた場合であっても、あるいは電子キーを紛失した場合であっても、使用者に関する情報の流出を抑制することができる。したがって、電子情報の悪用を防止することができ、認証システムの安全性及び信頼性を向上させることができる。
さらに、メカニカルキーの凹凸部の形状を変更すれば、その形状に対応する設定状態を新たに設定することができる。したがって、生体個人認証を利用した電子キーシステムと比較して、不特定多数の使用者への対応が容易であり、個人認証情報を保全管理する必要がなく、施錠管理の信頼性を向上させることができる。
一実施形態に係る電子キーシステムが適用された車両を例示する図である。 車両構成を例示する上面図である。 KOSキー(キーレスオペレーションキー)の構成を例示する斜視図である。 (A)〜(C)は、KOSキーに挿入されるメカニカルキーを例示する図である。 本電子キーシステムの構成を例示するブロック図である。 (A),(B)は、携帯機制御装置が記憶するデータテーブルの例であり、(C)は車載制御装置が記憶するデータテーブルの例である。 フラグ設定に係るFOBでの制御手順を例示するフローチャートである。 解錠要求に係るFOBでの制御手順を例示するフローチャートである。 解錠及び設定変更に係る車載制御装置での制御手順を例示するフローチャートである。 設定の更新に係る車載制御装置での制御手順を例示するフローチャートである。
図面を参照して、実施形態としての車両の電子キーシステムについて説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。
[1.装置構成]
[1−1.車両]
本実施形態の電子キーシステムは、図1,図2に例示する車両10に適用される。本電子キーシステムにおける制御対象は、車両10の駆動源であるエンジン16,車両10に搭載された施錠装置及び設備装置である。まず、これらの装置構成について説明する。
車両10には、運転席ドア17,助手席ドア18及びリヤゲート19(バックドア)の施解錠状態を制御するドアロック装置5が設けられる。ドアロック装置5は、上記のドア類17〜19の各々の施解錠状態をロック状態とアンロック状態との何れかに切り換えるように作動する施錠装置であり、上記のドア類17〜19の施解錠状態を個別に制御する。施解錠状態は、後述する車載制御装置4を介して電気的に制御される。なお、上記のドア類17〜19に設けられた鍵穴に鍵を差し込み、マニュアル操作で施解錠状態を機械的に切り換えることも可能である。
運転席ドア17,助手席ドア18及びリヤゲート19のそれぞれのドアノブには、タッチ操作を検出してタッチ操作信号を出力するドアスイッチ9が設けられる。これらのドアスイッチ9は、例えば運転者がドア類17〜19の施解錠状態を切り換えるときに操作されるものである。ドアスイッチ9から出力されるタッチ操作信号は、後述する車載制御装置4に伝達される。
車両10の車室内部には、運転者のドライビングポジション,ステアリング位置,助手席のシートポジション等といった、乗員の搭乗環境を制御する設備装置が設けられる。設備装置の具体例としては、運転席11及び助手席12のシートポジションを個別に調節するシート調節装置6,ステアリング13の位置調節用のハンドル調節装置7,バックミラー14及びドアミラー15の角度を個別に調節可能なミラー調節装置8等が挙げられる。また、車両10の任意の位置には、車両10の駆動源であるエンジン16が搭載される。設備装置の設定状態,エンジン16の始動動作及び停止動作は、本電子キーシステムでの施錠,解錠動作に連動するように制御される。
本電子キーシステムでは、図1に示すように、車両10に搭載される車載制御装置4とキーレスオペレーションキー1(以下、KOSキー1と呼ぶ)との間での無線通信により、車両10の各種装置が制御される。車載制御装置4には複数のアンテナ45〜48が接続され、それぞれのアンテナ45〜48とKOSキー1との間で、所定の通信規格に従って無線通信信号の授受が行われる。KOSキー1は、車両10の使用者(運転者)が所持する携帯型の電子キーであり、車両10を運転する正規の乗員のみに提供される。
図2中に、アンテナ45〜48の設置位置を例示する。ここでは、運転席ドア17に接するサイドピラー内に右側アンテナ45が内蔵され、助手席ドア18に接するサイドピラー内に左側アンテナ46が内蔵されている。また、リヤゲート19の内部に後側アンテナ47が内蔵され、車室内における運転席11と助手席12との間の天井面に室内アンテナ48が配置されている。室内アンテナ48以外のアンテナ45〜47は、車外用のアンテナである。
図2中にハッチング表示された領域は、それぞれのアンテナ45〜47による信号の送受信範囲である。車載制御装置4とKOSキー1との間の無線通信が成立したとき、KOSキー1からの信号を受信したアンテナ45〜48の位置に基づいて、車両10に対するKOSキー1の相対位置が把握される。あるいは、それぞれのアンテナ45〜48で受信されたKOSキー1からの信号の受信強度に基づいて、車両10に対するKOSキー1の相対位置が把握される。
[1−2.KOSキー]
KOSキー1は、FOB2(携帯機,電子キー)とこれに内挿されるメカニカルキー3とを有する。FOB2は、無線通信デバイスを収容したキーケース型の無線送受信装置である。無線通信デバイスは、例えば小判状に形成された樹脂製のハウジング内に封入される。また、メカニカルキー3は、上記のドア類17〜19の施解錠状態をマニュアル操作で切り換えるための機械式の鍵(エマージェンシーキー)であり、FOB2に対して挿抜可能に収容される。
FOB2の一端辺には、図3に示すように、メカニカルキー3が差し込まれる差し込み口21(挿入部)が形成される。また、FOB2の表面には、上記のドア類17〜19の施解錠状態をリモート操作するためのロックボタン22,ロック解除ボタン23及びリヤゲートボタン24が設けられる。さらに、FOB2の内部には、FOB2に挿入されたメカニカルキー3の形状を検出する形状センサー25(検出部)が内蔵されるとともに、携帯機制御装置20及び無線通信用のアンテナ29が内蔵される。
携帯機制御装置20は、FOB2の無線送受信機能を司る電子制御装置である。携帯機制御装置20には、上記の各ボタン22〜24への操作入力や形状センサー25での検出結果,アンテナ29で受信した信号等が入力され、アンテナ29から送信される信号等が出力される。なお、携帯機制御装置20は、FOB2に内蔵される図示しないボタン電池からの電力供給を受けて作動する。
図4(A)〜(C)に示すように、メカニカルキー3には、マニュアル操作で上記のドア類17〜19の施解錠状態を切り換えるための鍵パターンが形成された係合部3aと、車両10の使用者に応じた形状に形成された凹凸部3bとが設けられる。係合部3aには、上記のドア類17〜19に内蔵される錠前のロック構造に応じた鍵パターンが形成される。鍵パターンは、個々の車両10に固有の形状とされる。一台の車両10の使用者が複数である場合、それぞれの使用者に対して提供されるメカニカルキー3の鍵パターンは同一となる。以下、メカニカルキー3の鍵パターンの形状に関する情報のことを「鍵パターン情報」と呼ぶ。
一方、凹凸部3bは、車両10の使用者(メカニカルキー3を保持する者)を判別するための凹凸形状が形成された部位である。図4(A)〜(C)では、その部位の形状が特定の情報に対応していることを視覚的に表現するために、複数本の切り込みが設けられた凹凸部3bを例示する。この例では、凹凸部3bが櫛状に切り込まれてなり、隣接する切り込みによって区画(分節化)されるそれぞれの部位の形状が、車両10の使用者を判別するための情報として使用される。
例えば、図4(A)に示すように、四本の切り込みによって区画される三箇所の葉片部3cのそれぞれについて、欠成されていない部位は二進数の「0」を意味するものであると考える。また、欠成されている部位は、二進数の「1」を意味するものであると考える。つまり、一つの葉片部3cに1ビット分の情報を持たせる。
そうすると、図4(A)に示す凹凸部3bの凹凸パターンは、二進数の「000」を表現したものとみなすことができ、すなわち3ビットの情報に変換することができる。同様に、図4(B)に示す凹凸部3bの凹凸パターンは、二進数の「001」に変換でき、図4(C)に示す凹凸部3bの凹凸パターンは、二進数の「101」に変換できる。
これらの二進数の情報と車両10の使用者とを対応させれば、凹凸部3bの凹凸パターンに基づいて、車両10の使用者を判別することが可能となる。このように、凹凸部3bの凹凸形状は、車両10の使用者を判別するための二進数の情報を、欠成された部位と欠成されていない部位との配列に変換した凹凸パターンの形状とされる。以下、凹凸部3bの凹凸パターンの形状に対応する二進数の情報のことを「凹凸パターン情報」と呼ぶ。
形状センサー25は、メカニカルキー3の係合部3aの形状(鍵パターンの形状)と凹凸部3bの形状(凹凸パターンの形状)とを検出し、上記の「鍵パターン情報」及び「凹凸パターン情報」を取得するセンシングデバイスである。これらの情報は、携帯機制御装置20に伝達される。
なお、図4(A)〜(C)に示す例では、凹凸部3bの葉片部3cが欠成されているか否かによって、その部位が「1」を意味するものであるのか、それとも「0」を意味するものであるのかが定められており、すなわち、葉片部3cの形状が二値化されている。一方、葉片部3cの形状を多段階に欠成し、その形状毎に異なる数値を割り当てれば、葉片部3cの形状を多値化することも可能である。この場合、多値化の度合いを強める(例えば、凹凸パターンを三進数や四進数に変換する)ほど、凹凸部3bにおける凹凸パターン情報の記録密度が増大する。多値化の度合いは、メカニカルキー3の凹凸形状を検出する形状センサー25の解像度や検出精度に応じて定めればよい。
[2.電子キーシステム]
電子キーシステムの制御に関連するブロック構成を図5に示す。前述の通り、FOB2には、ロックボタン22,ロック解除ボタン23及びリヤゲートボタン24が設けられるとともに、形状センサー25,携帯機制御装置20及びアンテナ29が内蔵される。また、FOB2にはメカニカルキー3が挿抜可能に収容される。一方、車両10側には車載制御装置4が設けられるとともに、制御対象としてのドアロック装置5,シート調節装置6,ハンドル調節装置7,ミラー調節装置8,ドアスイッチ9,エンジン16が設けられる。また、無線通信用アンテナとしては、右側アンテナ45,左側アンテナ46,後側アンテナ47及び室内アンテナ48が設けられる。
[2−1.携帯機制御装置]
FOB2に内蔵される携帯機制御装置20は、例えばCPU(Central Processing Unit)に代表されるマイクロプロセッサ51(MPU,Micro Processing Unit),ROM52(Read Only Memory),RAM53(Random Access Memory),不揮発メモリ54等を集積した電子デバイスである。この携帯機制御装置20には、各種ボタン22〜24の操作入力に対応する情報と、形状センサー25で検出されたメカニカルキー3の鍵パターン情報及び凹凸パターン情報とが入力される。また、携帯機制御装置20にはアンテナ29が接続されて、無線通信信号の送受信が行われる。無線通信信号の周波数が送信時と受信時とで相違する場合には、それぞれの周波数帯に応じた複数のアンテナ29(受信用アンテナ及び送信用アンテナ)を設けてもよい。
マイクロプロセッサ51は、制御ユニット(制御回路)や演算ユニット(演算回路),キャッシュメモリ(レジスタ群)等を内蔵する処理装置(プロセッサ)である。また、ROM52,RAM53及び不揮発メモリ54は、プログラムや作業中のデータが格納されるメモリ装置である。不揮発メモリ54の具体例としては、フラッシュメモリ,相変化メモリ(Phase Change Memory),抵抗変化メモリ(Resistive RAM),強誘電体メモリ(Ferroelectric RAM),磁気抵抗メモリ(Magnetoresistive RAM)等が挙げられる。FOB2での制御内容は、例えばアプリケーションプログラムとしてROM52や不揮発メモリ54内に記録される。また、プログラムの実行時には、プログラムの内容がRAM53や不揮発メモリ54内のメモリ空間内に展開され、マイクロプロセッサ51によって実行される。
[2−2.車載制御装置]
車両10の車載制御装置4(制御装置)は、ボディ系電装品を総合的に制御する電子制御装置であって、例えば携帯機制御装置20と同様に、マイクロプロセッサ55,ROM56,RAM57,不揮発メモリ58等を集積した電子デバイスである。この車載制御装置4は、車両10に設けられた車載ネットワーク網の通信ラインに接続される。車載ネットワーク上には、エンジン制御装置,ブレーキ制御装置,変速機制御装置,車両安定制御装置,空調制御装置といったさまざまな公知の電子制御装置が、互いに通信可能に接続される。
この車載制御装置4には、右側アンテナ45,左側アンテナ46,後側アンテナ47,室内アンテナ48で受信した無線信号や、ドアスイッチ9から出力されたタッチ操作信号が入力される。無線通信信号の周波数が送信時と受信時とで相違する場合には、それぞれの周波数帯に応じた複数のアンテナ45〜48(受信用アンテナ及び送信用アンテナ)を設けてもよい。また、車載制御装置4には、制御対象としてのドアロック装置5,シート調節装置6,ハンドル調節装置7,ミラー調節装置8,エンジン16が接続される。
マイクロプロセッサ55,ROM56,RAM57,不揮発メモリ58の装置構成は、FOB2のマイクロプロセッサ51,ROM52,RAM53,不揮発メモリ54と同様であり、車載制御装置4での制御内容は、例えばアプリケーションプログラムとしてROM56,不揮発メモリ58内に記録される。また、プログラムの実行時には、プログラムの内容がRAM57,不揮発メモリ58内のメモリ空間内に展開され、マイクロプロセッサ55によって実行される。
[2−3.システムの機能]
車載制御装置4によって提供される主な機能を以下に列挙する。
機能1.正規の乗員に対してドアロック装置5の施錠,解錠操作を許可する機能
機能2.正規の乗員に対してエンジン16の始動操作を許可するイモビライザー機能
機能3.施錠,解錠に伴い、設備装置の設定を乗員毎の好みに応じた設定に自動的に
変更する搭乗環境カスタマイズ機能
上記の機能1に関して、ドアロック装置5の施錠,解錠操作は、例えば以下の場合に許可される。
・FOB2のボタン22〜24が操作されたとき
・ドア近傍にKOSキー1が存在し、かつドアスイッチ9が操作されたとき
上記の機能2に関して、エンジン16の始動操作は、エンジン16の始動操作時かつ正規のKOSキー1が車室内に存在するときに許可される。例えば、図示しないエンジン16のスタートスイッチが操作されたときに、正規のKOSキー1との間で室内アンテナ48を介した無線通信が成立したときには、エンジン16の始動制御が開始される。あるいは、予め指定された位置に正規のKOSキー1をかざしながらエンジン16のスタートスイッチを操作することで、エンジン16の始動制御が開始されるようにしてもよい。
KOSキー1が正規のものであるか否かは、個々のKOSキー1に固有の識別番号(キーID)を確認する(例えば、KOSキー1のキーIDと車両10の車両ID番号とを照合させる)ことで判定可能である。このように、KOSキー1のキーID(キー識別番号)と車両10の車両ID番号との照合によってエンジン16の始動を許可又は禁止する機能のことを、イモビライザー機能と呼ぶ。正規のKOSキー1は正規の使用者のみが所持するものであることから、イモビライザー機能によって正規の使用者のみに対してエンジン16の始動操作が許可される。
上記の機能3に関して、設備装置の設定は、運転席ドア17又は助手席ドア18が解錠されたときに、その解錠操作を行った使用者に対応する設定に変更される。また、全ての乗員の降車後に運転席ドア17及び助手席ドア18が施錠されたときには、それまでの使用者に対応する設定が、変更前の標準的な設定へと差し戻される。このような設定変更は、正規の使用者のみに対して実施される。以下、主に上記の機能3を実現するための制御構成について詳述する。
[2−4.KOSキー側の制御]
図5中に示すように、FOB2での処理内容を機能的に分類すると、FOB2で実行されるアプリケーションプログラムには、データ記憶部26,照合部27,送信部28が設けられる。
データ記憶部26(記憶部)は、形状センサー25で検出されるメカニカルキー3の鍵パターン情報及び凹凸パターン情報のそれぞれと車両10の車両ID番号との対応関係を記憶するものである。ここでいう車両10の車両ID番号とは、例えば車台番号(フレームナンバー)や車両番号(ナンバープレート番号),車両識別番号(VIN,Vehicle Identification Number)と同様に、個々の車両10を識別するための番号であって、個々の車両10に固有の番号である。ただし、FOB2のスキミング,盗難,紛失による情報漏洩を防止すべく、車台番号や車両番号とは異なる独自の番号を付与することが好ましい。
KOSキー1に差し込まれたメカニカルキー3が正規のものであるか否かは、鍵パターン情報及び凹凸パターン情報の双方に基づいて、二段階に判定される。ここで、データ記憶部26に記録される二種類のテーブルを図6(A),(B)に例示する。
図6(A)は、鍵パターン情報と車両ID番号との対応関係が規定された鍵パターンテーブルである。各鍵パターン情報は、車両10毎に固有の情報であり、他の車両ID番号の車両10と重複しない設定とされる。車両10毎の鍵パターンは、その車両10の施錠装置を交換しない限り変化することがないため、データの保全性を考慮して、情報の書き換えができないROM52の内部に鍵パターンテーブルを記憶させておくことが好ましい。
KOSキー1が一台の車両10のみに使用される場合には、少なくともその車両10の車両ID番号とこれに対応する鍵パターン情報との関係をデータ記憶部26に記録しておけばよい。制御対象となる車両10が一台である限り、その車両10の正規の乗員(運転者,使用者)が複数人の場合であっても、車両10の車両ID番号と鍵パターン情報との対応関係は一組あればよい。
一方、本実施形態のFOB2は、異なるメカニカルキー3を差し込んで使用するといった汎用的な使い方が可能であり、一つのFOB2が複数の車両10に使用される場合がある。例えば、複数台の車両を所有する家庭,コミュニティ,会社,カーシェアリングシステム等では、複数の車両10及び運転者が想定されるため、車両10と運転者との対応関係が一意に定まらない。そこで、本実施形態のFOB2では、図6(A)に示すように、複数台分の車両10の車両ID番号と各々の鍵パターン情報との対応関係を記憶することとしている。
また、図6(B)は、凹凸パターン情報と車両ID番号との対応関係が規定された凹凸パターンテーブルである。凹凸パターン情報は、メカニカルキー3の凹凸部3bの形状に対応する情報であり、必ずしも車両10毎に固有の情報ではない。すなわち、一つの車両ID番号に対応する凹凸パターン情報が、複数存在しうる。一つの車両ID番号に対応する凹凸パターン情報の数は、その車両ID番号を持つ車両10を運転する正規の乗員の数に一致させる。例えば、一台の車両10を三人で共有する場合には、それぞれの運転者に対して凹凸パターンの異なるメカニカルキー3を付与し、それぞれが所持するメカニカルキー3の凹凸パターン情報に一つの車両ID番号に対応させればよい。
また、一つの凹凸パターン情報に対応する車両ID番号は複数存在しうる。一つの凹凸パターン情報に対応する車両ID番号の数は、その凹凸パターンのメカニカルキー3を所持する正規の運転者が運転する車両10の数に一致させる。例えば、一人で三台の車両10を運転する場合には、それぞれの車両10に対応する合計三本のメカニカルキー3をその運転者に付与し、三台分の車両ID番号のそれぞれに対して一つの凹凸パターン情報を対応させればよい。なお、KOSキー1が一台の車両10のみに使用される場合には、少なくともその車両10の車両ID番号とこれに対応する凹凸パターン情報との関係をデータ記憶部26に記録しておけばよい。
凹凸パターンテーブルは、情報の書き換えができないROM52の内部に記録してもよいし、情報の書き換えが可能な不揮発メモリ54の内部に記録してもよい。不揮発メモリ54の内部に記録しておけば、その車両10用の新たなメカニカルキー3を追加することが容易となる。一方、車両10の運転者数が変化しない場合(例えば、三人の運転者しか運転しないことがわかっているような場合)には、データの保全性を考慮して、ROM52の内部に記録しておけばよい。
照合部27は、データ記憶部26が記憶するデータテーブルと形状センサー25から入力された「鍵パターン情報」,「凹凸パターン情報」に基づき、FOB2に挿入されたメカニカルキー3が正規のものであるかを照合するものである。まず、照合部27は、例えば図6(A)に示すようなデータテーブルから、メカニカルキー3の鍵パターン情報に対応する車両10の車両ID番号を検索する。
ここで、鍵パターン情報が正しいものであるとき、データ記憶部26中のデータテーブルには少なくとも鍵パターン情報に対応する車両10の車両ID番号が存在する。したがって、鍵パターン情報に対応する車両10の車両ID番号が発見された場合、照合部27は「メカニカルキー3が正規のものである(正規のメカニカルキー3がFOB2に挿入されている)」と判定する。一方、「鍵パターン情報」に対応する車両10の車両ID番号が発見されない場合、照合部27は「メカニカルキー3が正規のものではない(正規のメカニカルキー3がFOB2に挿入されていない)」と判定する。
また、照合部27は、例えば図6(B)に示すようなデータテーブルから、メカニカルキー3の凹凸パターン情報に対応する車両10の車両ID番号を検索する。この凹凸パターン情報に対応する車両ID番号は、複数該当しうる。その後、鍵パターン情報に対応する車両ID番号と凹凸パターン情報に対応する車両ID番号とが照合され、後者の車両ID番号に前者の車両ID番号が含まれている場合に「搭乗環境カスタマイズ機能を有効化する(車両10の搭乗環境を変更するための情報が与えられている)」と判定される。一方、後者の車両ID番号に前者の車両ID番号が含まれていない場合や、メカニカルキー3がFOB2に差し込まれていない場合には「搭乗環境カスタマイズ機能を有効化しない(車両10の搭乗環境を変更するための情報が与えられていない)」と判定される。ここでの判定結果は、送信部28に伝達される。
送信部28(出力部)は、照合部27で「メカニカルキー3が正規のものである」と判定されているという条件下で、所定の施解錠条件が成立した場合に、ドア類17〜19の施解錠状態を切り換えるための信号(第一信号,施錠要求,解錠要求)を出力するものである。所定の施解錠条件には、FOB2のボタン22〜24が操作されることや、車載制御装置4側からの確認信号を受信したこと等が含まれる。この「確認信号」とは、車両10のドアスイッチ9が操作されたときに、車載制御装置4からKOSキー1に向けて送信される信号であり、車両10の近傍にKOSキー1を持った者が存在することを確認するための信号である。
例えば、正規のメカニカルキー3がFOB2に差し込まれた状態でロックボタン22が操作されると、送信部28は車載制御装置4に対して施錠要求及び鍵パターン情報を送信する。また、正規のメカニカルキー3がFOB2に差し込まれた状態でロック解除ボタン23が操作されると、送信部28は車載制御装置4に対して解錠要求及び鍵パターン情報を送信する。車両10側では、これらの施錠要求,解錠要求を受けてドアロック装置5の施解錠状態が制御される。なお、ロック解除ボタン23が操作されたときに、正規のメカニカルキー3がFOB2に差し込まれていなければ、解錠要求及び鍵パターン情報は送信されない。
また、送信部28から解錠要求が送信されるときに、照合部27で「搭乗環境カスタマイズ機能を有効化する」と判定されている場合には、車両10の搭乗環境を変更させるための設定変更要求と凹凸パターン情報とが、解錠要求とともに送信部28から送信される。別言すれば、送信部28は、照合部27で「車両10の搭乗環境を変更するための情報が与えられている」と判定されているときに、車両10の搭乗環境を変更させるための信号(第二信号,凹凸パターン情報)を出力する。一方、照合部27で「搭乗環境カスタマイズ機能を有効化しない」と判定されている場合には、このような設定変更要求や凹凸パターン情報は送信されない。
[2−5.車両側の制御]
図5中に示すように、車載制御装置4での処理内容を機能的に分類すると、車載制御装置4で実行されるアプリケーションプログラムには、データ記憶部41,照合部42,送信部43,制御部44が設けられる。
データ記憶部41(記憶部)は、二種類の対応関係を記憶するものである。第一の対応関係は、KOSキー1側から送信される鍵パターン情報と自車両の車両ID番号との対応関係である。すなわち、データ記憶部41には、少なくともFOB2が記憶する鍵パターンテーブルのうち、自車両に関する部分の対応関係が記録される。なお、FOB2が記憶する鍵パターンテーブルと同一のテーブルをデータ記憶部41に記憶させてもよい。以下、鍵パターン情報と自車両の車両ID番号との対応関係が規定されたテーブルのことを「自車両鍵パターンテーブル」と呼ぶ。
第二の対応関係は、KOSキー1側から送信される凹凸パターン情報と設備装置の設定との対応関係を記憶するものである。この設備装置の設定は、凹凸パターンが形成されたメカニカルキー3を所持する使用者の好みに応じた設定とされる。すなわち、そのメカニカルキー3を所持する使用者が、車両10に搭乗している間に任意に変更できるものとされる。
設備装置の設定テーブルを図6(C)に例示する。この設定テーブルには、凹凸パターン情報と設備装置の設定との対応関係が規定される。この設定テーブルに記録される凹凸パターン情報の数は、メカニカルキー3に形成される凹凸部3bの種類数(すなわち、凹凸パターン情報の種類数)に対応する数である。例えば、図4(A)〜(C)に示すように、凹凸部3bが3ビットの情報を持つときには、ここに記録される最大レコード数(テーブル行数の最大値)も3ビット分(8種類)となる。
また、FOB2側に記録された凹凸パターンテーブル上において、その車両10の車両ID番号に対応する凹凸パターン情報の個数が、設定テーブル上でのレコード数(テーブル行数)に対応する。例えば、図6(B)に示す凹凸パターンテーブル上で、「車両1」に対応する凹凸パターン情報が「0」〜「2」の三個であるとき、設定テーブル上のレコード数も三個とされ、「0」〜「2」のそれぞれの凹凸パターン情報に対応する設備装置の設定が定められる。
なお、FOB2側に記録された凹凸パターンテーブル上において、その車両10の車両ID番号に対応していない凹凸パターン情報のレコードは、その凹凸パターン情報を持ったメカニカルキー3が存在しないか、そのメカニカルキー3を所持する使用者が何も設定していないことを示す。つまり、凹凸パターン情報を持った新たなメカニカルキー3を用意し、そのメカニカルキー3を所持する使用者が設備装置の設定を新たに登録すれば、その内容が設定テーブルに反映される。
設備装置の設定内容は、車載制御装置4に接続される設備装置に応じたものとされる。図6(C)では、シート調節装置6で調節されるシートポジション(基準位置からの距離),ハンドル調節装置7で調節されるステアリング傾斜角(俯仰方向についての基準方向からの角度差),ミラー調節装置8で調節されるバックミラー14の角度(直行するX,Y方向の各々に関する基準方向からの角度差)が設定されたものを示す。
その他の設備装置の設定としては、ペダル(アクセルペダル,ブレーキペダル)の反力設定,ペダルの踏み込み量に対する制御量の対応関係の設定,自動変速機の変速タイミング設定,灯光装置の照度設定,車室内空調装置の標準温度設定,音響装置の音量・音質・バランス設定,車両運転モード設定(例えば、スポーツモード,エコモード)等が挙げられる。なお、設備装置の設定は、使用者の好みに応じて適宜変更されうる。そのため、設備装置の設定テーブルは、情報の書き換えが可能な不揮発メモリ58の内部に記憶させておくことが好ましい。
照合部42は、データ記憶部41に記録されたテーブルとFOB2から送信された鍵パターン情報,凹凸パターン情報とを照合して、受信した無線信号の適否を判定するものである。鍵パターン情報は、鍵パターン情報とともにFOB2側から送信された施錠要求,解錠要求が正規の要求であるか否かを判定するために使用される。また、凹凸パターン情報は設備装置の設定に用いられる。
まず、照合部42は、施錠要求又は解錠要求の受信時に、自車両鍵パターンテーブルと鍵パターン情報とを照合する。自車両鍵パターンテーブル上にその鍵パターン情報が存在するときには、その鍵パターン情報とともに送信された要求が正規の要求であると判定する。一方、自車両鍵パターンテーブル上にその鍵パターン情報がないときには、その要求は正規の要求でないと判定する。ここでの判定結果は、制御部44に伝達される。
また、照合部42は、FOB2側からの設定変更要求と凹凸パターン情報とを受信したときに、その凹凸パターン情報に基づいて設備装置の設定を照合する。ここでは、データ記憶部41に記録された設定テーブルの中から、受信した凹凸パターン情報に対応する設定が読み出される。
なお、車両10の正規の使用者が初めてその車両10に搭乗するときには、受信した凹凸パターン情報に対応する設定が設定テーブル上にない場合がある。一方、その使用者が設備装置の設定を新たに登録すれば、その内容が設定テーブルに反映されるため、次回以降の搭乗時には、受信した凹凸パターン情報に対応する設定が読み出される。ここで読み出された設定に関する情報は、制御部44に伝達される。
送信部43は、車両10のドアスイッチ9が操作されたときに、KOSキー1に向けて確認信号を送信するものである。確認信号が送信される方向は、操作されたドアスイッチ9に対応する方向とされる。例えば、運転席ドア17のドアスイッチ9がタッチ操作されたときには、車両10の右側側方に向けて確認信号が送信され、リヤゲート19のドアスイッチ9がタッチ操作されたときには、車両10の後方に向けて確認信号が送信される。
制御部44は、FOB2側から送信される信号に基づき、ドアロック装置5の施解錠状態を制御するとともに、設備装置の設定状態を制御するものである。ドアロック装置5の施解錠状態は、FOB2側から正規のものと認められる施錠要求,解錠要求が送信されてきたときに、ロック状態とアンロック状態との何れかの状態に切り換えられる。
また、制御部44は、ドアロック装置5の解錠と同時に設備装置の設定状態を変更する。変更後の設定は、照合部42で設定テーブルから読み出された設定であって、受信した凹凸パターン情報に対応する設定とされる。つまり、ドアロック装置5の解錠時には、設備装置の設定が、ドアロック装置5を解錠したFOB2を所持する使用者に応じた設定に変更される。さらに、制御部44は、全ての乗員の降車後にドアロック装置5が施錠されたときに、変更された設備装置の設定を元に戻す制御を実施する。例えば、エンジン16が停止した状態で、車両10の全てのドア類17〜19が施錠されたときに、設備装置の設定が標準的な設定に差し戻される。
なお、変更された設備装置の設定を元に戻す制御は、ドアロック装置5の解錠時にFOB2側から凹凸パターン情報が送信されなかった場合に実施することにしてもよい。また、ドアロック装置5の解錠時にFOB2側から送信された凹凸パターン情報に対応する設定がなかった場合に、同制御を実施することにしてもよいし、あるいは、他の設定に対応する新たな凹凸パターン情報を受信するまでは、変更された設備装置の設定を維持するような制御構成としてもよい。
[3.フローチャート]
図7,図8は、FOB2の携帯機制御装置20で実行される制御の手順を例示するものであり、図9,図10は、車両10の車載制御装置4で実行される制御の手順を例示するものである。図7のフローは、制御用フラグの設定に関する制御内容に対応し、図8のフローは、解錠要求の送信に関する制御内容に対応している。また、図9のフローは、ドアロック装置5の解錠及び設備装置の設定に関する制御内容に対応し、図10のフローは、設備装置の設定変更に関する制御内容に対応している。これらのフローは、予め設定された制御周期で繰り返し実施される。
[3−1.フラグ設定]
図7のフロー中の解錠フラグF1とは、メカニカルキー3が正規のものであるか否かを表すフラグである。メカニカルキー3が正規のものであるときにはF1=1とされ、メカニカルキー3が正規のものでないときにはF1=0とされる。また、凹凸フラグF2とは、そのメカニカルキー3を所持する使用者の好みに応じた設備装置の設定が登録されているか否かを表すフラグである。F2=1のときには搭乗環境カスタマイズ機能が有効化され、F2=0のときには同機能が無効化される。
ステップA10では、メカニカルキー3がFOB2の差し込み口21に差し込まれたか否かが判定される。メカニカルキー3が差し込まれていないときにはステップA90に進み、解錠フラグF1,凹凸フラグF2がともに0に設定される。一方、メカニカルキー3が差し込まれているときにはステップA20に進む。
ステップA20では、FOB2に差し込まれたメカニカルキー3の鍵パターンが形状センサー25で検出され、その鍵パターン情報が携帯機制御装置20に伝達される。また、ステップA30では、照合部27において、メカニカルキー3の鍵パターン情報と鍵パターンテーブルとが照合される。ここで、メカニカルキー3の鍵パターン情報が鍵パターンテーブル上に存在しない場合、そのメカニカルキー3は、FOB2が施解錠状態を制御できるメカニカルキー3(車両10のメカニカルキー3)ではないため、ステップA90に進む。一方、メカニカルキー3の鍵パターン情報が鍵パターンテーブル上に存在する場合にはステップA40に進み、その鍵パターン情報に対応する車両ID番号が「鍵対応車両の車両ID番号」として記憶される。
続くステップA50では、メカニカルキー3の凹凸パターンが形状センサー25で検出され、その凹凸パターン情報が携帯機制御装置20に伝達される。また、ステップA60では、照合部27において、メカニカルキー3の凹凸パターン情報と凹凸パターンテーブルとが照合される。ここで、凹凸パターン情報に対応する車両ID番号の中に「鍵対応車両の車両ID番号」が含まれている場合には、凹凸パターンに対応する車両が鍵対応車両に一致するものと判断されて、ステップA70に進む。この場合、解錠フラグF1,凹凸フラグF2がともに1に設定される。
また、ステップA60において、凹凸パターン情報に対応する車両ID番号の中に「鍵対応車両の車両ID番号」が含まれていない場合には、ステップA80に進む。例えば、その凹凸パターンが形成されたメカニカルキー3を初めて使用する場合、メカニカルキー3の鍵パターンは正しく、凹凸パターンのみが確認できないことになるため、ステップA80に進む。ステップA80では、解錠フラグF1が1に設定されるとともに、凹凸フラグF2が0に設定される。
[3−2.解錠要求の送信]
図8のフローについて説明する。ステップB10では、携帯機制御装置20の送信部28において、FOB2のロック解除ボタン23が操作されたか否かが判定され、操作されていない場合にはステップB20に進み、操作された場合にはステップB30に進む。
また、ステップB20では、車両10側からの確認信号を受信したか否かが判定される。この確認信号は、例えば車両10のドアスイッチ9が操作されたときに、車載制御装置4からKOSキー1に向けて送信される信号である。確認信号を受信した場合にはステップB30に進み、受信していない場合にはこの制御周期での本フローの制御を終了する。これらのステップB10,B20では、ドアロック装置5の解錠操作を許可するための条件が判定されている。
ステップB30では、解錠フラグF1の値がF1=1であるか否かが判定され、この条件の成立時にはステップB40に進み、車載制御装置4に対して解錠要求及び鍵パターン情報が送信される。一方、この条件の不成立時には、この制御周期での本フローの制御が終了する。したがって、FOB2にメカニカルキー3が差し込まれていない状態でロック解除ボタン23を操作しても、解錠要求は送信されない。
続くステップB50では、凹凸フラグF2の値がF2=1であるか否かが判定される。この条件の成立時にはステップB60に進み、車載制御装置4に対して設定変更要求及び凹凸パターン情報が送信される。一方、この条件の不成立時には、この制御周期での本フローの制御が終了する。したがって、凹凸パターンテーブル上にない凹凸パターンが形成されたメカニカルキー3をFOB2に差し込んだ状態では、解錠操作及び鍵パターン情報のみが送信され、設定変更要求及び凹凸パターン情報は送信されない。
[3−3.解錠,設定,設定変更]
図9のフローについて説明する。ステップC10では、車両10のドア類17〜19に設けられたドアスイッチ9が操作されたか否かが判定される。ここで、ドアスイッチ9が操作されたときにはステップC20に進み、送信部43からKOSキー1に向けて確認信号が送信される。一方、ドアスイッチ9が操作されていないときにはステップC20をスキップしてステップC30に進む。
ステップC30では、車載制御装置4の照合部42において、KOSキー1側からの解錠要求を受信したか否かが判定される。ここで、解錠要求を受信していない場合には、この制御周期での本フローの制御が終了する。一方、解錠要求を受信している場合には、ステップC40に進む。
ステップC40では、照合部42において、解錠要求とともに受信した鍵パターン情報と自車両鍵パターンテーブルとが照合され、鍵パターン情報が正規のものと認められるか否かが判断される。ここで鍵パターン情報が正規のものである場合にはステップC50に進み、ドアロック装置5が解錠される。一方、鍵パターン情報が正規のものでない場合には、ドアロック装置5の施錠状態が維持され、この制御周期での本フローの制御が終了する。なお、ステップC50で解錠がなされるドアロック装置5は、少なくとも、解錠要求を受信した一側のドアについてのドアロック装置5とされる。
続くステップC60では、照合部42において、KOSキー1側からの設定変更要求を受信したか否かが判定される。ここで、設定変更要求を受信していない場合には、この制御周期での本フローの制御が終了する。一方、設定変更要求を受信している場合には、ステップC70に進む。
ステップC70では、照合部42において、設定変更要求とともに受信した凹凸パターン情報がデータ記憶部41に記録された設定テーブルと照合され、その凹凸パターン情報に対応する設備装置の設定が読み出される。その後、ステップC80では、制御部44から設備装置へと制御信号が出力され、設備装置の設定が受信した凹凸パターン情報に対応する設定とされる。つまり、受信した凹凸パターン情報に対応する凹凸パターンが形成されたメカニカルキー3を所持する使用者が車載制御装置4に認識され、設備装置の設定が使用者の好みに応じた設定に変更される。
ステップC90では、設備装置の設定変更が完了したか否かが判定され、設定変更が完了するまではステップC80の制御が繰り返される。また、設定変更が完了するとステップC100に進み、所定のアンサーバック処理が実施されて、本フローの制御が終了する。なお、具体的なアンサーバック処理については任意であり、例えば車載スピーカー装置から報知音を発することや、ウィンカー装置を点滅させること等が考えられる。
図10は、設備装置の設定に関し、車両10に搭乗中の使用者が新たに設定を登録(又は上書き更新)するための制御内容を例示するフローチャートである。このフローは、例えば車載制御装置4が凹凸パターン情報を受信した場合に、所定の周期で繰り返し実施される。
ステップD10では、車載制御装置4において、設備装置の設定が変更されたか否かが判定される。ここで、設定が変更されていない場合には、この制御周期での本フローの制御が終了する。一方、設定が変更された場合にはステップD20に進む。
ステップD20では、変更された設定内容がデータ記憶部41の設定テーブルに上書き保存される。このとき更新されるレコードは、前もって受信している凹凸パターン情報に対応するレコードである。また、続くステップD30では、携帯機制御装置20のデータ記憶部26に記録されている凹凸パターンテーブルの内容も併せて更新するための制御信号が、KOSキー1へと送信される。
例えば、正規のメカニカルキー3を所持する正規の使用者が初めて設備装置の設定を行った場合には、そのメカニカルキー3の凹凸パターン情報と車両10の車両ID番号とがKOSキー1側に送信され、データ記憶部26の凹凸パターンテーブルが更新される。したがって、次回の搭乗時には、設定変更要求と凹凸パターン情報とがKOSキー1から車両10へと送信されることになり、ドアロック装置5の解錠動作に連動して設備装置の設定が変更されることになる。
[4.作用,効果]
(1)このように、上記の電子キーシステムでは、メカニカルキー3に形成された凹凸部3bの形状に基づいてメカニカルキー3を所持する使用者が把握され、その使用者に対応する車両10の設定と施解錠状態とがともに制御される。したがって、車両10の施解錠管理を適切に実施しつつ、使用者の好みに応じた搭乗環境を容易に提供することができ、利便性を向上させることができる。
また、生体個人認証を利用した従来の施錠システムと比較して、不特定多数の使用者への対応が容易であるとともに、個人認証情報を保全管理する必要がなく、施錠管理の信頼性を向上させることができる。
さらに、メカニカルキー3の凹凸部3bの形状には、使用者個人に関するプライバシー情報や生体情報が含まれないため、仮にFOB2やメカニカルキー3を紛失した場合であっても、使用者に関する情報が漏洩するおそれがない。つまり、使用者に関する情報の流出を抑制することができ、認証システムの安全性及び信頼性を向上させることができる。あるいは、KOSキー1へのスキミングがなされたとしても、使用者に関する情報の流出を抑制することができ、認証システムの安全性及び信頼性を向上させることができる。
(2)上記の電子キーシステムでは、FOB2のデータ記憶部26に二種類のテーブル(鍵パターンテーブル,凹凸パターンテーブル)が記憶され、鍵パターン及び凹凸パターンが個々に正しいものであることが確認されるとともに、鍵パターンに対応する車両ID情報と凹凸パターンに対応する車両ID情報とが一致することが確認される。このように、鍵パターンと凹凸パターンとの関係を確認することで、例えば一個のKOSキー1で複数台の車両10の施解錠状態を制御するような場合であっても、ドアロック装置5の誤解錠や設備装置の誤設定を防止することができる。したがって、車両10の利便性を向上させることができ、認証システムの信頼性を向上させることができる。
(3)上記の電子キーシステムでは、例えば図4(A)〜(C)に示すように、メカニカルキー3の凹凸部3bの形状が、車両10の使用者に応じた二進数の情報を、欠成された部位と欠成されていない部位との配列に変換した凹凸形状とされる。このように、二進数の情報を凹凸形状に変換することで、狭いスペースに多数の情報を確実に記録することができる。また、使用者に対応する情報をシンプルな図形(例えば、半円形状,星形,十字型等の幾何学的,記号的な形状)に変換することで、凹凸パターン形状と使用者との対応関係を部外者にわかりにくくすることができ、認証システムの信頼性を向上させることができる。
(4)また、図4(A)〜(C)に示すように、櫛状に切り込まれてなる樹脂製,金属製の部位として凹凸部3bを形成すれば、車両10のユーザー側でメカニカルキー3の凹凸パターン情報を任意に設定,変更することができる。この場合、車両10のユーザー以外は凹凸パターン形状と使用者との対応関係を知ることが難しくなり、認証システムの信頼性を向上させることができる。
[5.変形例]
上述した実施形態に関わらず、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
上記の実施形態では、KOSキー1に差し込まれたメカニカルキー3が正規のものであるか否かの判定をKOSキー1自身が実施するものを例示したが、このような判定を車両10側で実施する制御構成としてもよい。つまり、鍵パターンテーブルや凹凸パターンテーブルを車載制御装置4のデータ記憶部41に記憶させておき、車両10側で鍵パターン及び凹凸パターンの適否を判定するようにしてもよい。この場合、上述の実施形態の効果に加えて、携帯機制御装置20の構成を簡素化することができ、KOSキー1の製造コストを削減することができる。
一方、携帯機制御装置20側で鍵パターン及び凹凸パターンの適否を判定した場合には、正規でないメカニカルキー3による解錠要求,設定変更要求がKOSキー1側から送信されることがなくなり、認証システムの信頼性を向上させることができる。さらに、上述の実施形態のように、携帯機制御装置20側と車両10側との双方で鍵パターン及び凹凸パターンの適否を判定することで、メカニカルキー3の適否が二重に判定されることとなり、認証システムの信頼性をさらに向上させることができる。
また、上述の実施形態では、一個のKOSキー1が複数台の車両10に使用され、かつ、一台の車両10に対して複数の使用者が存在することが想定されているが、上記の電子キーシステムはこのような利用形態以外に適用することも可能である。例えば、車両10の使用者が同一であっても、複数の設備装置の設定を使い分けたい場合がある。この場合、凹凸部3bの形状が異なる複数のメカニカルキー3を用意すれば、使用者がこれらのメカニカルキー3を使い分けることによって、好みの設定を簡単に選択することができる。
1 KOSキー
2 FOB
3 メカニカルキー
3a 係合部
3b 凹凸部
4 車載制御装置(制御装置)
5 ドアロック装置
6 シート調節装置(設備装置)
7 ハンドル調節装置(設備装置)
8 ミラー調節装置(設備装置)
10 車両
20 携帯機制御装置
21 差し込み口(挿入部)
25 形状センサー(検出部)
26 データ記憶部(記憶部)
27 照合部
28 送信部(出力部)
41 データ記憶部(記憶部)

Claims (4)

  1. 車両と携帯機との無線通信により、前記車両に搭載された施錠装置の施解錠状態及び前記車両に搭載された設備装置の設定状態を制御する電子キーシステムにおいて、
    前記施錠装置及び前記携帯機の双方に対して差し込み可能に設けられ、前記施錠装置への差し込み時に前記施錠装置のロック機構と係合して前記施解錠状態を切り換える係合部を有するとともに、前記設備装置の設定状態に対応する形状に形成された凹凸部を有するメカニカルキーと、
    前記携帯機として機能し、前記メカニカルキーが内挿される挿入部と、前記挿入部に挿入された前記メカニカルキーにおける前記係合部の形状及び前記凹凸部の形状を検出する検出部と、前記検出部で検出された前記係合部の形状及び前記凹凸部の形状に基づいて前記施解錠状態に係る第一信号及び前記設定状態に係る第二信号を出力する出力部とを有する電子キーと、
    前記車両に設けられ、前記出力部から出力される前記第一信号に基づいて前記施錠装置の前記施解錠状態を切り換えるとともに、前記施錠装置が解錠された際に前記出力部から出力される前記第二信号に基づいて前記設備装置の前記設定状態を制御する制御装置と、
    を備えたことを特徴とする、車両の電子キーシステム。
  2. 前記車両の種類と前記係合部の形状との対応関係、及び、前記車両の種類と前記凹凸部の形状との対応関係が記録された記憶部を備え、
    前記制御装置が、前記係合部の形状に対応する前記車両の種類と、前記凹凸部の形状に対応する前記車両の種類とが一致する場合に、前記第二信号に基づいて前記設備装置の前記設定状態を制御する
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両の電子キーシステム。
  3. 前記凹凸部が、前記車両の使用者に応じた二進数の情報を、欠成された部位と欠成されていない部位との配列に変換した凹凸形状を有する
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の車両の電子キーシステム。
  4. 前記凹凸部が、櫛状に切り込まれてなる樹脂製又は金属製の部位である
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の車両の電子キーシステム。
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