JP2008008032A - 電子キーシステムの携帯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】エマージェンシーキーの取り外しの操作性を向上できる電子キーシステムの携帯機を提供する。
【解決手段】携帯機本体2側にリリースフック23を設け、リリースフック23を操作することによりエマージェンシーキー3の取り外しが行えるようにする。リリースフック23は、従来のエマージェンシーキーに備えられていたフック操作用の突起よりも十分に大きく、容易に操作することができる。これにより、スマートキー1におけるエマージェンシーキー3の取り外しの操作性を向上することが可能となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子キーシステムの携帯機に関するものである。
従来、スマートキーシステム(登録商標)やキーレスエントリーシステム等のメカニカルキーの代わりに、電子キーを用いて車両等のドアのロック・アンロック等の操作を行う電子キーシステムがある。この電子キーシステムでは、電子キーとしての携帯機をユーザが携帯することにより、例えば、車両に近づいたり車両から遠ざかると自動的にアンロック・ロックが行えたり、乗車したときに携帯機に記憶されているIDコードと車両に記憶されているIDコードとの照合に基づきイグニッションをオンさせられるようになっている。電子キーとしての携帯機の本体(以下、携帯機本体という)には、相手側と通信する通信手段が内蔵されていると共に、携帯機による通信が行えないなどの非常時に使用されるメカニカルキーにて構成されたエマージェンシーキーが収納されている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
図6は、従来の電子キーシステムの携帯機100の一例を示した斜視図である。この図に示されるように、携帯機本体101の一角部に挿入部101aが備えられ、この挿入部101aにエマージェンシーキー102のキー部102aが差し込めるようになっている。エマージェンシーキー102には突起部102bと共に紙面左右方向に摺動できるフック部(図示せず)が内蔵され、携帯機本体101側にはフック部が挿入される凹部(図示せず)が形成されている。このような構成により、エマージェンシーキー102を携帯機本体101の挿入部101aに挿入すると、エマージェンシーキー102のフック部が携帯機本体101の凹部と嵌合してエマージェンシーキー102が携帯機本体101に固定させられ、突起部102bを引っ張ると、フック部が凹部から抜けてエマージェンシーキー102が携帯機本体101から抜き取れるようになっている。
特開2004−68417号公報 特開2003−307054号公報 特開2004−48342号公報
しかしながら、図6に示すように、従来の電子キーシステムの携帯機100では、エマージェンシーキー102に突起部102bを設け、この突起部102bを引っ張ることによりエマージェンシーキー102を携帯機本体101から取り外せるようにしているが、この突起部102bが小さく、操作性が悪いという問題がある。突起部102bを大型なものにすれば良いが、突起部102bをあまり大きくするとエマージェンシーキー102の大型化に繋がり、また携帯機100の外観も悪化させてしまう。
本発明は上記点に鑑みて、エマージェンシーキーの取り外しの操作性を向上できる電子キーシステムの携帯機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、エマージェンシーキー(3)は、ヘッド部(3a)に第1係止部(3c、3d)が備えられた構成とされ、携帯機本体(2)は、挿入部(22a)が設けられたケース(21、22)を有していると共に、該ケース(21、22)の一辺にエマージェンシーキー(3)のヘッド部(3a)と隣り合わせで配置され、第1係止部(3c、3d)と係合する第2係止部(23f、23i)が備えられたフック部(23a)と、フック部(23a)をケース(21、22)の一辺に沿って摺動させる摺動機構(23b、23c、23d、23g)と、フック部(23a)をヘッド部(3a)側に付勢する付勢手段(23e)とを含むリリースフック(23)を有した構成とされる。そして、このような構成により、ヘッド部(3a)に対して、ヘッド部(3a)から離れる方向に力を加えていない状態のときには、付勢手段(23e)にて、リリースフック(23)がヘッド部(3a)側に付勢されることで、第1係止部(3c、3d)および第2係止部(23f、23i)が係合し、ヘッド部(3a)に対して、ヘッド部(3a)から離れる方向に力を加えると、ケース(21、22)の一辺に沿ってリリースフック(23)がヘッド部(3a)から離れる方向に移動し、第1係止部(3c、3d)および第2係止部(23f、23i)の係合が解除されて、エマージェンシーキー(3)が携帯機本体(2)から取り外せるようにしたことを特徴としている。
このように、携帯機本体(2)側にリリースフック(23)を設け、リリースフック(23)を操作することによりエマージェンシーキー(3)の取り外しが行えるようにしている。このような構造の場合、従来のエマージェンシーキーに備えられていたフック操作用の突起よりもリリースフック(23)を十分に大きくできるため、容易に操作することができる。これにより、携帯機におけるエマージェンシーキー(3)の取り外しの操作性を向上することが可能となる。
例えば、エマージェンシーキー(3)のヘッド部(3a)に備えられた第1係止部は、リリースフック(23)のフック部(23a)側に突出する突起部(3c)により構成され、リリースフック(23)のフック部(23a)に備えられた第2係止部は、フック部(23a)におけるケース(21、22)側に形成された、突起部(3c)が挿入される凹部(23f)により構成される。
この場合、突起部(3c)のうち、キー部(3b)を挿入部(22a)に挿入する際にフック部(23a)と接触する部分、もしくは、フック部(23a)のうち、キー部(3b)を挿入部(22a)に挿入する際に突起部(3c)と部分をテーパ面とすると好ましい。
このような構成とすると、キー部(3b)を挿入部(22a)に挿入する際に、テーパ面とされた部分によりエマージェンシーキー(3)を挿入する力がリリースフック(23)を押し退ける力に変換され、ユーザがリリースフック(23)を操作しなくてもエマージェンシーキー(3)を携帯機本体(2)に挿し込めることが可能となる。
また、リリースフック(23)のフック部(23a)に備えられた第2係止部は、フック部(23a)からエマージェンシーキー(3)のヘッド部(3a)側に突出する突起部(23i)により構成され、エマージェンシーキー(3)のヘッド部(3a)に備えられた第1係止部は、ヘッド部(3a)のうちキー部(3b)とは反対側の面に形成され、突起部(23i)が挿入される凹部(3d)により構成されるようにしても良い。
この場合、ヘッド部(3a)におけるキー部(3b)側の面のうち、キー部(3b)を挿入部(22a)に挿入する際に突起部(23i)と接触する部分、もしくは、突起部(23i)のうち、キー部(3b)を挿入部(22a)に挿入する際にヘッド部(3a)と接触する部分をテーパ面とすると好ましい。
このような構成としても、キー部(3b)を挿入部(22a)に挿入する際に、テーパ面とされた部分によりエマージェンシーキー(3)を挿入する力がリリースフック(23)を押し退ける力に変換され、ユーザがリリースフック(23)を操作しなくてもエマージェンシーキー(3)を携帯機本体(2)に挿し込めることが可能となる。
また、本発明において、リリースフック(23)に備えられた摺動機構は、例えば、フック部(23a)から突出してケース(21、22)内に収容される摺動部(23b)を有した構成とされる。この場合、ケース(21、22)に、摺動部(23b)が摺動する溝部(22b)を形成し、摺動部(23b)が溝部(22b)を摺動することにより、フック部(23a)がケース(21、22)の一辺に沿って移動するように構成することができる。
この場合、摺動部(23b)に、該摺動部(23b)の摺動方向を長手方向とする穴部(23g)を形成しておき、該穴部(23g)を通じてピン(23c)が溝部(22b)に形成された穴(22e)に固定されるようにすることで、摺動部(23b)がケース(22)に保持されるようにすることができる。
また、ケース(22)のうち溝部(22b)の一端側に位置する隔壁をストッパ部(22d)として、該ストッパ部(22d)と摺動部(23b)との間に付勢手段を構成するスプリング(23e)を備えた構成とすることができる。
そして、このような構成により、ケース(21、22)およびリリースフック(23)を有して構成された携帯機本体(2)にエマージェンシーキー(3)を差し込んだ状態において、該携帯機本体(2)およびエマージェンシーキー(3)の外形、つまり携帯機の外形を、例えば長方体、各角部が丸みを帯びた長方体もしくは楕円形のいずれか1つとすることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本実施形態では、電子キーシステムとしてスマートキーシステム(登録商標)を例に挙げ、スマートキーシステムの携帯機として使用されるスマートキーに本発明を適用した場合について説明する。なお、スマートキーシステムとは、例えば、車両に搭載され、ユーザがスマートキーを所持していれば、メカニカルキーを使用することなく、ドアのロック・アンロック、エンジンのスタート等の操作ができるシステムである。
図1に、本発明の第1実施形態におけるスマートキー1の外観斜視図を示す。また、図2(a)に、図1に示すスマートキー1の分解斜視図、図2(b)に、図2(a)に示すスマートキー1の構成部品の一部の組立て後の斜視図を示す。以下、これらの図を参照して、スマートキー1の構成について説明する。
図1、2に示すように、本実施形態のスマートキー1は、携帯機本体2と、この携帯機本体2の内部に収容されたエマージェンシーキー3とを備えた構成とされている。
携帯機本体2は、電子キーとして機能するものであり、上側ケース21、下側ケース22、リリースフック23等により構成されている。この携帯機本体2の外形は上側ケース21、下側ケース22、リリースフック23にて構成され、この携帯機本体2にエマージェンシーキー3を挿し込むことにより、スマートキー1が構成される。
上側ケース21と下側ケース22は、薄型の長方体を2つに分割したような形状であり、エマージェンシーキー3およびリリースフック23が配置される側の一辺と対向する辺の両側の各角部が丸められた形状とされている。このように長方体として構成された上側ケース21および下側ケース22における一辺は平坦(直線状)とされており、この平坦とされた部分にリリースフック23やエマージェンシーキー3のヘッド部3aが配置されることで、各角部が丸められた長方体のスマートキー1が構成されている。
具体的には、図2に示すように、下側ケース22には、平坦部分から長方体の長手方向に延びるように挿入部(挿入溝)22aが形成されており、この挿入部22a内にエマージェンシーキー3のキー部3bが挿入される構造とされている。そして、エマージェンシーキー3のキー部3bを挿入部22aに完全に挿入すると、エマージェンシーキー3のヘッド部3aの底面が上側ケース21および下側ケース22の平坦部分の壁面と接する。このため、エマージェンシーキー3のヘッド部3a、上側ケース21と下側ケース22およびリリースフック23にて、スマートキー1の外形が構成され、長方体となる。
そして、これら上側ケース21および下側ケース22内に、図示しないが、外部と無線通信を行う通信回路や通信アンテナなどの通信部(通信手段)が備えられた回路基板および通信部を駆動するための電池やこれらを防水するためのシール材が収容される構成となっている。
通信部は、車両側の通信部(図示せず)と通信を行えるように構成されており、ユーザがスマートキー1を所持した状態で車両に近づき、スマートキーシステムのセンシングエリアに入ると、車両側からのID要求信号を受信し、それに対応して自動的にIDコード信号を出力する。これにより、車両側でID認証が行われ、それが一致するとドアのロック・アンロック信号待ち状態に移行し、その状態にてロック・アンロック信号を得ることにより、ロック・アンロックを実行する。
また、上側ケース21には、車両におけるドアのロック・アンロックを行うための押しボタン式の操作スイッチ21a、21bが備えられている。このため、これら操作スイッチ21a、21bが押下された場合にも、それに伴う信号が通信部を介して外部に出力され、ドアのロック・アンロックが行えるようになっている。
さらに、下側ケース22には、リリースフック23が摺動する溝部22bが形成されている。この溝部22bは、上側ケース21および下側ケース22のうち、エマージェンシーキー3のヘッド部3aが配置される切り欠き部分側に形成されており、挿入部22aから隔壁22cを隔てた位置から下側ケース22の側面より所定距離手前の位置まで形成されている。このため、下側ケース22の側面に残された隔壁をストッパ部22dとして、リリースフック23の摺動が停止する構成とされている。
リリースフック23は、フック部23a、摺動部23b、ピン23c、ワッシャ23dおよびスプリング23eを備えた構成とされている。
フック部23aは、エマージェンシーキー3の携帯機本体2への固定とエマージェンシーキー3の携帯機本体2からの取り出しを可能とするためのものであり、ユーザがエマージェンシーキー3を取り外す際に指で摘まれたりして操作される部分である。このフック部23aが上側ケース21および下側ケース22における平坦部分に配置され、上側ケース21および下側ケース22から外に露出させられる。フック部23aには、上側ケース21および下側ケース22側となる底面において第2係止部として機能する凹部23fが形成されており、この凹部23fと後述するようにエマージェンシーキー3のヘッド部3aに形成された突起部3cとが係合することにより、エマージェンシーキー3を携帯機本体2に固定し、エマージェンシーキー3の携帯機本体2からの抜けを防止する。フック部23aのうち外に露出する部分の各面は、フック部23aにてエマージェンシーキー3を固定している状態のときに、上側ケース21のうち操作スイッチ21a、21bが備えられた表面、上側ケース21および下側ケース22の側面、下側ケース22の裏面およびエマージェンシーキー3のヘッド部3aの上面と面一となる。
摺動部23bは、フック部23aから溝部22bに向けて突出させられるように構成されている。この摺動部23bが溝部22bの延設方向(長手方向)、つまり紙面左右方向に沿って溝部22b内を摺動することにより、フック部23aが移動可能となっている。具体的には、摺動部23bには、溝部22bの延設方向を長手方向とする長円形の穴部23gが形成され、この穴部23gを通じて下側ケース22の溝部22b内に形成された穴22eにピン23cが圧入もしくはネジ締め固定されている。このため、穴部23gの内壁面をガイドとし、ピン23cにて摺動部23bおよびフック部23aが上側ケース21および下側ケース22から抜けられないようにされながら、摺動部23bが溝部22b内を摺動できるようになっている。
なお、ワッシャ23dは、ピン23cの頭部と摺動部23bとの間に配置され、フック部23aのガタツキ防止等の機能を果たす。
また、スプリング23eは、付勢手段として機能するもので、摺動部23bと下側ケース22のストッパ部22dとの間に配置されている。このスプリング23eの弾性力により、摺動部23bおよびフック部23aはエマージェンシーキー3側に付勢されている。なお、摺動部23bのうち、下側ケース22のストッパ部22dと対向する面には保持棒23hが備えられている。この保持棒23hにスプリング23eが嵌め込まれることで、スプリング23eの位置決めが為されている。
エマージェンシーキー3は、ヘッド部3a、キー部3bおよび突起部3cを有した構成とされている。ヘッド部3aは、携帯機本体2から露出する部分であり、このヘッド部3aをユーザが摘むことでエマージェンシーキー3の携帯機本体2からの取り外しが行われる。すなわち、このヘッド部3aが上側ケース21および下側ケース22における平坦部分に配置され、上側ケース21および下側ケース22から外に露出させられる。ヘッド部3aのうち外に露出する部分の各面は、エマージェンシーキー3が携帯機本体2に挿入されている状態のときに、上側ケース21のうち操作スイッチ21a、21bが備えられた表面、上側ケース21および下側ケース22の側面、下側ケース22の裏面およびリリースフック23のフック部23aの上面と面一となる。
キー部3bは、ヘッド部3aから突き出すように設けられ、このキー部3bに車両毎のキーパターンが形成される。キー部3bの外形は、下側ケース22に形成された挿入部22aと対応した形状となっており、紙面上方から挿入部22aの延設方向に沿ってキー部3bが挿入される。
突起部3cは、第1係止部として機能するもので、ヘッド部3aからリリースフック23方向に向けて突出した形状とされている。この突起部3cの下面、つまりキー部3b側の面はテーパ面とされている。このため、キー部3bを挿入部22aに挿入する際に、突起部3cがフック部23aと接触すると、テーパ面とされた部分によりエマージェンシーキー3を挿入する力がリリースフック23を図2の紙面右側に押し退ける力に変換され、ユーザがリリースフック23を操作しなくてもエマージェンシーキー3を携帯機本体2に挿し込めるようになっている。
続いて、上記のように構成されたスマートキー1におけるエマージェンシーキー3の脱着方法について説明する。
図3は、エマージェンシーキー3を携帯機本体2から取り外すときの様子を示した部分分解斜視図である。図4は、その取り外し前後の様子を示した図であり、図4(a)、(b)は上面模式図、図4(c)、(d)は正面模式図である。
図1および図2(b)に示すように、エマージェンシーキー3を携帯機本体2に収容しているときには、スプリング23eの弾性力により摺動部23bおよびフック部23aがエマージェンシーキー3側に押された状態となる。このため、フック部23aに形成された凹部23f内にエマージェンシーキー3の突起部3cが挿入された状態となり、フック部23aに形成された凹部23fの内壁面に突起部3cが引っ掛かり、これがロック機構として機能することで、エマージェンシーキー3が携帯機本体2から抜けないようになっている。
この状態からユーザがフック部23aを摘んで図4(b)、(d)の矢印で示したように紙面右方向に力を加えると、スプリング23eの弾性力に抗してフック部23aが紙面右方向に動く。これにより、フック部23aに形成された凹部23fからエマージェンシーキー3のヘッド部3aの突起部3cが外れ、エマージェンシーキー3を下側ケース22の挿入部22aから引き抜くことで、エマージェンシーキー3を携帯機本体2から取り外すことができる。
一方、エマージェンシーキー3の携帯機本体2への挿し戻しは、エマージェンシーキー3を下側ケース22の挿入部22aに挿入することにより行われる。エマージェンシーキー3を挿入部22aに挿入していくと、スプリング23eの弾性力によってフック部23aが押し戻された状態となっているため、突起部3cがフック部23aと接触する。このとき、突起部3cの下面がテーパ面とされているため、テーパ面がフック部23aに接触したときに、エマージェンシーキー3を挿入するときの力がリリースフック23を押し退ける力に変換される。このため、ユーザがリリースフック23を操作しなくてもエマージェンシーキー3を携帯機本体2に挿し込むことができる。
以上説明したように、本実施形態のスマートキーシステムに使用されるスマートキー1では、携帯機本体2側にリリースフック23を設け、リリースフック23を操作することによりエマージェンシーキー3の取り外しが行えるようにしている。リリースフック23は、従来のエマージェンシーキーに備えられていたフック操作用の突起よりも十分に大きく、容易に操作することができる。これにより、スマートキー1におけるエマージェンシーキー3の取り外しの操作性を向上することが可能となる。
また、このようなリリースフック23は、スマートキー1の外形の一部を構成するものであり、従来のエマージェンシーキーに備えられたフック操作用の突起のように部分的に突き出した構造ではないため、スマートキー1の外観を悪化させることもない。
なお、本実施形態では、リリースフック23におけるフック部23aのうち外に露出する部分の各面が、上側ケース21のうち操作スイッチ21a、21bが備えられた表面、上側ケース21および下側ケース22の側面、下側ケース22の裏面およびエマージェンシーキー3のヘッド部3aの上面と面一とされている。このため、最も外観がシンプルで見栄えのよいスマートキー1とすることができるが、リリースフック23の操作性を高めるために、フック部23aに小さな突起や滑り止めのためのパターンを形成しても構わない。このようにフック部23aに小さな突起を設けたり、滑り止めのためのパターンを形成したとしても、従来の構造と比べて操作性を向上させるという効果を得ることはできるし、これらがスマートキー1から部分的に大きく突き出すようなものでない限り、外観を大きく損ねることはない。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態のスマートキー1は、第1実施形態に対してロック機構の構成を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、相違点についてのみ説明する。
図5は、エマージェンシーキー3を携帯機本体2から取り外す前後の様子を示した図であり、図5(a)、(b)は上面模式図、図5(c)、(d)は正面模式図である。
図5(a)〜(d)に示すように、本実施形態のスマートキー1では、エマージェンシーキー3のヘッド部3aに対し、第1実施形態の突起部3cに代えて凹部3dを形成すると共に、リリースフック23のフック部23aに対し、第1実施形態の凹部23fに代えて突起部23iを備えた構成としている。突起部23iの上面、つまり摺動部23bとは反対側の面は、テーパ面とされている。
続いて、上記のように構成されたスマートキー1におけるエマージェンシーキー3の脱着方法について、図5を参照して説明する。
図5(a)、(c)に示すように、エマージェンシーキー3を携帯機本体2に収容しているときには、スプリング23eの弾性力により摺動部23bおよびフック部23aがエマージェンシーキー3側に押された状態となる。このため、フック部23aに形成された突起部23iがエマージェンシーキー3の凹部3dに挿入された状態となり、フック部23aに形成された突起部23iの下面に凹部3dの内壁面が引っ掛かり、これがロック機構として機能することで、エマージェンシーキー3が携帯機本体2から抜けないようになっている。
この状態からユーザがフック部23aを摘んで図4(b)、(d)の矢印で示したように紙面右方向に力を加えると、スプリング23eの弾性力に抗してフック部23aが紙面右方向に動く。これにより、フック部23aに形成された突起部23iがエマージェンシーキー3のヘッド部3aの凹部3dから外れ、エマージェンシーキー3を下側ケース22の挿入部22aから引き抜くことで、エマージェンシーキー3を携帯機本体2から取り外すことができる。
一方、エマージェンシーキー3の携帯機本体2への挿し戻しは、エマージェンシーキー3を下側ケース22の挿入部22aに挿入することにより行われる。エマージェンシーキー3を挿入部22aに挿入していくと、スプリング23eの弾性力によってフック部23aが押し戻された状態となっているため、フック部23aに形成された突起部23iがエマージェンシーキー3のヘッド部3aの下面と接触する。このとき、突起部23iの上面がテーパ面とされているため、テーパ面がヘッド部3aに接触したときに、エマージェンシーキー3を挿入するときの力がリリースフック23を押し退ける力に変換される。このため、ユーザがリリースフック23を操作しなくてもエマージェンシーキー3を携帯機本体2に挿し込むことができる。
したがって、本実施形態のような構造としても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(他の実施形態)
(1)上記第1、第2実施形態で示したスマートキー1は、本発明を適用したものの一例であり、他の構造としても構わない。例えば、スマートキー1の外形を各角部を丸めた長方体としたが、楕円形状や長円形状としても構わない。
(2)また、エマージェンシーキー3およびリリースフック23に備えたロック機構に関しても、適宜変更可能であるし、リリースフック23の摺動機構等についても適宜変更可能である。
例えば、第1実施形態では、エマージェンシーキー3のヘッド部3aに形成した突起部3cの下面をテーパ面としたが、リリースフック23のフック部23aのうち、エマージェンシーキー3を携帯機本体2に挿入する際に突起部3cと接触する部分をテーパ面としても良い。また、第2実施形態では、リリースフック23のフック部23aに形成した突起部23iの上面をテーパ面としたが、エマージェンシーキー3のヘッド部3aの下面、つまりエマージェンシーキー3を携帯機本体2に挿入する際に突起部23iと接触する部分をテーパ面としても構わない。
(3)上記した実施形態では、スマートキーシステムの携帯機を例として説明したが、スマートキーシステムに限らず、キーレスエントリーシステム等の他の電子キーシステムの携帯機においても、本発明を適用できる。
また、電子キーシステムは、車両に搭載されたものに限らず、他の用途に採用されている電子キーシステムにおいても、本発明を適用することができる。例えば、家の玄関等のドアに採用された電子キーシステムの携帯機に本発明を適用することもできる。
本発明の第1実施形態におけるスマートキー1の外観斜視図である。 (a)は、図1に示すスマートキー1の構成部品の一部の分解斜視図、(b)は、(a)に示すスマートキー1の構成部品の組立て後の斜視図である。 エマージェンシーキー3を携帯機本体2から取り外すときの様子を示した部分分解斜視図である。 エマージェンシーキー3の携帯機本体2からの取り外し前後の様子を示した図であり、(a)、(b)は上面模式図、(c)、(d)は正面模式図である。 本発明の第2実施形態のスマートキー1におけるエマージェンシーキー3の携帯機本体2からの取り外し前後の様子を示した図であり、(a)、(b)は上面模式図、(c)、(d)は正面模式図である。 従来の電源キーシステムの携帯機100の斜視図である。
符号の説明
1…スマートキー、2…携帯機本体、3…エマージェンシーキー、3a…ヘッド部、3b…キー部、3c…突起部、3d…凹部、21…上側ケース、21a、21b…操作スイッチ、22…下側ケース、22a…挿入部、22b…溝部、22c…隔壁、22d…ストッパ部、22e…穴、23…リリースフック、23a…フック部、23b…摺動部、23c…ピン、23d…ワッシャ、23e…スプリング、23f…凹部、23g…穴部、23h…保持棒、23i…突起部。

Claims (9)

  1. 外部と無線通信を行う通信手段を内蔵する携帯機本体(2)と、
    前記携帯機本体(2)に設けられた挿入部(22a)に挿入されるキー部(3b)と、前記キー部(3b)に接続されたヘッド部(3a)とを有し、前記携帯機本体(2)に対して脱着可能とされるメカニカルキーにて構成されたエマージェンシーキー(3)と、を備える携帯機において、
    前記エマージェンシーキー(3)は、前記ヘッド部(3a)に第1係止部(3c、3d)を備えた構成とされ、
    前記携帯機本体(2)は、前記挿入部(22a)が設けられたケース(21、22)を有していると共に、該ケース(21、22)の一辺に前記エマージェンシーキー(3)の前記ヘッド部(3a)と隣り合わせで配置され、前記第1係止部(3c、3d)と係合する第2係止部(23f、23i)が備えられたフック部(23a)と、前記フック部(23a)を前記ケース(21、22)の一辺に沿って摺動させる摺動機構(23b、23c、23d、23g)と、前記フック部(23a)を前記ヘッド部(3a)側に付勢する付勢手段(23e)とを含むリリースフック(23)を有した構成とされ、
    前記ヘッド部(3a)に対して、前記ヘッド部(3a)から離れる方向に力を加えていない状態のときには、前記付勢手段(23e)にて、前記リリースフック(23)が前記ヘッド部(3a)側に付勢されることで、前記第1係止部(3c、3d)および前記第2係止部(23f、23i)が係合し、
    前記ヘッド部(3a)に対して、前記ヘッド部(3a)から離れる方向に力を加えると、前記ケース(21、22)の前記一辺に沿って前記リリースフック(23)が前記ヘッド部(3a)から離れる方向に移動し、前記第1係止部(3c、3d)および前記第2係止部(23f、23i)の係合が解除されて、前記エマージェンシーキー(3)が前記携帯機本体(2)から取り外せるように構成されていることを特徴とする電子キーシステムの携帯機。
  2. 前記エマージェンシーキー(3)の前記ヘッド部(3a)に備えられた前記第1係止部は、前記リリースフック(23)の前記フック部(23a)側に突出する突起部(3c)により構成され、
    前記リリースフック(23)の前記フック部(23a)に備えられた前記第2係止部は、前記フック部(23a)における前記ケース(21、22)側に形成され、前記突起部(3c)が挿入される凹部(23f)により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子キーシステムの携帯機。
  3. 前記突起部(3c)のうち、前記キー部(3b)を前記挿入部(22a)に挿入する際に前記フック部(23a)と接触する部分、もしくは、前記フック部(23a)のうち、前記キー部(3b)を前記挿入部(22a)に挿入する際に前記突起部(3c)と接触する部分はテーパ面とされていることを特徴とする請求項2に記載の電子キーシステムの携帯機。
  4. 前記リリースフック(23)の前記フック部(23a)に備えられた前記第2係止部は、前記フック部(23a)から前記エマージェンシーキー(3)の前記ヘッド部(3a)側に突出する突起部(23i)により構成され、
    前記エマージェンシーキー(3)の前記ヘッド部(3a)に備えられた前記第1係止部は、前記ヘッド部(3a)のうち前記キー部(3b)とは反対側の面に形成され、前記突起部(23i)が挿入される凹部(3d)により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子キーシステムの携帯機。
  5. 前記ヘッド部(3a)における前記キー部(3b)側の面のうち、前記キー部(3b)を前記挿入部(22a)に挿入する際に前記突起部(23i)と接触する部分、もしくは、前記突起部(23i)のうち、前記キー部(3b)を前記挿入部(22a)に挿入する際に前記ヘッド部(3a)と接触する部分はテーパ面とされていることを特徴とする請求項4に記載の電子キーシステムの携帯機。
  6. 前記リリースフック(23)に備えられた摺動機構は、前記フック部(23a)から突出して前記ケース(21、22)内に収容される摺動部(23b)を有し、
    前記ケース(21、22)には、前記摺動部(23b)が摺動する溝部(22b)が形成され、
    前記摺動部(23b)が前記溝部(22b)を摺動することにより、前記フック部(23a)が前記ケース(22)の一辺に沿って移動するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の電子キーシステムの携帯機。
  7. 前記摺動部(23b)には、該摺動部(23b)の摺動方向を長手方向とする穴部(23g)が形成され、該穴部(23g)を通じてピン(23c)が前記溝部(22b)に形成された穴(22e)に固定されることで、前記摺動部(23b)が前記ケース(21、22)に保持されていることを特徴とする請求項6に記載の電子キーシステムの携帯機。
  8. 前記ケース(22)のうち前記溝部(22b)の一端側に位置する隔壁をストッパ部(22d)として、該ストッパ部(22d)と前記摺動部(23b)との間に前記付勢手段を構成するスプリング(23e)が備えられていることを特徴とする請求項6または7に記載の電子キーシステムの携帯機。
  9. 前記ケース(21、22)および前記リリースフック(23)を有して構成された前記携帯機本体(2)に前記エマージェンシーキー(3)を差し込んだ状態において、該携帯機本体(2)および前記エマージェンシーキー(3)の外形が長方体、各角部が丸みを帯びた長方体もしくは楕円形のいずれか1つであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の電子キーシステムの携帯機。
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JP2019085764A (ja) * 2017-11-07 2019-06-06 三菱電機株式会社 電子キーシステムの携帯機
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