JP2005054181A - 低含水アルカリ金属硫化物の製造方法、これを用いて製造したポリアリーレンスルフィド及びその製造方法 - Google Patents
低含水アルカリ金属硫化物の製造方法、これを用いて製造したポリアリーレンスルフィド及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005054181A JP2005054181A JP2004215565A JP2004215565A JP2005054181A JP 2005054181 A JP2005054181 A JP 2005054181A JP 2004215565 A JP2004215565 A JP 2004215565A JP 2004215565 A JP2004215565 A JP 2004215565A JP 2005054181 A JP2005054181 A JP 2005054181A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mol
- alkali metal
- sulfide
- polymerization
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
Abstract
【解決手段】 少なくとも(a)アルカリ金属硫化物(b)有機アミド溶媒(c)水からなり、アルカリ金属硫化物のイオウ成分1モル当たり、(b)を0.8〜10モル、(c)を0.8〜20モル含む混合物から有機アミド溶媒及び水を除去して、混合物中の水分量及び有機アミド溶媒量をアルカリ金属硫化物のイオウ成分1モル当たり、それぞれ0.05モル以上0.8モル未満に調整することを特徴とする、低含水アルカリ金属硫化物の製造方法およびそれを用いたポリアリーレンスルフィドの製造方法。
【選択図】なし
Description
すなわち、少なくとも
(a)アルカリ金属硫化物
(b)有機アミド溶媒
(c)水
からなり、アルカリ金属硫化物のイオウ成分1モル当たり、(b)を0.8〜10モル、(c)を0.8〜20モル含む混合物から有機アミド溶媒及び水を除去して、混合物中の水分量及び有機アミド溶媒量をアルカリ金属硫化物のイオウ成分1モル当たり、それぞれ0.05モル以上0.8モル未満に調整することを特徴とする、低含水アルカリ金属硫化物の製造方法である。
本発明では、低含水アルカリ金属硫化物の原料としてアルカリ金属硫化物を用いる。アルカリ金属硫化物の具体例としては、例えば硫化リチウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、硫化ルビジウム、硫化セシウム及びこれら2種以上の混合物を好ましいものとして挙げることができ、なかでも硫化ナトリウムが好ましく用いられる。これらのアルカリ金属硫化物は、水和物または水性混合物として、あるいは無水物の形で用いることができる。なお、水性混合物とは水溶液、もしくは水溶液と固体成分の混合物、もしくは水と固体成分の混合物のことをさす。一般的に入手できる安価なアルカリ金属硫化物は水和物または水性混合物であるので、このような形態のアルカリ金属硫化物を用いることが好ましい。
本発明では、低含水アルカリ金属硫化物の製造に際し有機アミド溶媒を用いる。有機アミド溶媒の具体例としては、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドンなどのN−アルキルピロリドン類、N−メチル−ε−カプロラクタムなどのカプロラクタム類、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、及びこれらの混合物が好ましく使用される。これらのなかでもN−メチル−2−ピロリドン(以下、NMPと略記することもある)が好ましく用いられる。
本発明では、低含水アルカリ金属硫化物の製造に際し水を用いる。ここでいう水とは低含水アルカリ金属硫化物の製造を開始する段階で反応系内に存在する全ての水を意味し、反応系に添加する水、アルカリ金属硫化物の水和物及びまたは水性混合物として反応系内に導入される水、含水有機アミド溶媒として反応系内に導入される水、および他の含水化合物として反応系内に導入される水などを全て含む。また、アルカリ金属硫化物をアルカリ金属水硫化物とアルカリ金属水酸化物から調製する場合、及びまたはアルカリ金属水酸化物と硫化水素から調製する場合に、アルカリ金属硫化物生成に伴って生成する水も前記した水に含まれるものとする。また低含水アルカリ金属硫化物の製造の際に共存させる前記以外の成分の反応により水が副生される場合は、この水も前記水に含まれるものとする。
本発明の低含水アルカリ金属硫化物の製造方法では、少なくともアルカリ金属硫化物、有機アミド溶媒及び水を前記範囲の量で含む混合物から有機アミド溶媒及び水を除去して、混合物中の水分量及び有機アミド溶媒量をそれぞれアルカリ金属硫化物のイオウ成分1モル当たり0.05モル以上0.8モル未満に調整する。ここで、混合物中の水及び有機アミド溶媒の量とは、仕込んだ量(仕込んだ原料から生成する場合はこれも含む)から反応系外に除去された水及び有機アミド溶媒の量を差し引いた量のことを示す。
工程1; 前記混合物を有機アミド溶媒の沸点以下で脱液して、水分量を仕込んだアルカリ金属硫化物のイオウ成分1モル当たり0.8モル〜2.0モルに調整する工程。
工程2; 工程1で調製した混合物を有機アミド溶媒の沸点以上で脱液して、水及び有機アミド溶媒を除去して、混合物中の水分量及び有機アミド溶媒量をアルカリ金属硫化物のイオウ成分1モル当たりそれぞれ0.05モル以上0.8モル未満に調整する工程。
このようにして調製した低含水アルカリ金属硫化物は含水量が定量的に調節されているため、目的に応じて随意に他の化合物と混合、反応させることが可能であり、例えば各種ハロゲン化化合物との縮合反応に好適に用いることが可能である。低含水アルカリ金属硫化物を用いる各種反応の中でも、有機極性溶媒中でジハロゲン化芳香族化合物と接触させて重合させて製造する、ポリアリーレンスルフィドの製造には特に好適に用いられる。
本発明におけるPASとは、式、−(Ar−S)−の繰り返し単位を主要構成単位とする、好ましくは当該繰り返し単位を80モル%以上含有するホモポリマーまたはコポリマーである。Arとしては下記の式(A)〜式(K)などであらわされる単位などがあるが、なかでも式(A)が特に好ましい。
この繰り返し単位を主要構成単位とする限り、下記の式(L)〜式(N)などで表される少量の分岐単位または架橋単位を含むことができる。これら分岐単位または架橋単位の共重合量は、−(Ar−S)−の単位1モルに対して0〜1モル%の範囲であることが好ましい。
本発明のPASの製造においては重合溶媒として有機極性溶媒を用いることが望ましく、好ましくは有機アミド溶媒を用いる。具体例としては、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドンなどのN−アルキルピロリドン類、N−メチル−ε−カプロラクタムなどのカプロラクタム類、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドなどに代表されるアプロチック有機溶媒、及びこれらの混合物などが、反応の安定性が高いために好ましく使用される。これらのなかでもN−メチル−2−ピロリドンが好ましく用いられる。なお、本発明の低含水アルカリ金属硫化物の製造において使用される有機アミド溶媒も有機極性溶媒に含まれるので、低含水アルカリ金属硫化物に含まれる有機アミド溶媒も有機極性溶媒の範疇と見なすことができる。
本発明のPASの製造において使用されるジハロゲン化芳香族化合物としては、p−ジクロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、m−ジクロロベンゼン、p−ジブロモベンゼンなどのジハロゲン化ベンゼン、及び1−メトキシ−2,5−ジクロロベンゼン、3,5−ジクロロ安息香酸などのハロゲン以外の置換基をも含むジハロゲン化芳香族化合物などを挙げることができる。なかでも、p−ジクロロベンゼンに代表されるp−ジハロゲン化ベンゼンを主成分にするジハロゲン化芳香族化合物が好ましい。特に好ましくは、p−ジクロロベンゼンを80〜100モル%含むものであり、さらに好ましくは90〜100モル%含むものである。また、PAS共重合体を製造するために異なる2種以上のジハロゲン化芳香族化合物を組み合わせて用いることも可能である。
本発明では低含水アルカリ金属硫化物を有機極性溶媒中でジハロゲン化芳香族化合物と接触させて重合させる少なくとも重合の一部を有機カルボン酸金属塩、脂肪族環状アミン化合物、N−ヘテロ芳香族化合物、有機スルホキシド化合物などから選ばれる少なくとも一種の化合物(以下、触媒化合物と称する場合もある)の存在下で行うことが好ましい。これにより、重合時の反応速度を向上でき、また極少量の重合溶媒の使用でも重合反応を進行させやすくなる傾向にある。ここで、反応速度の向上は重合反応に必要なプロセス時間を短時間化し、少量の重合溶媒使用は反応器の単位体積当たりのポリマー生産量を増大するため、経済的に有利なポリマーを生産するために重要なことである。上記触媒化合物の中でも有機カルボン酸金属塩を用いることは、後述する重合助剤をかねることができる点で好ましい。また、触媒化合物による反応速度向上作用は反応系内のイオウ成分1モルあたり0.05〜0.8モルの水の存在下で、より好ましくは0.05モル以上0.8モル未満、さらに好ましくは0.1〜0.6モル、特に好ましくは0.15〜0.5モルの水の存在下で発現し易い傾向にあり、この観点で本発明による低含水アルカリ金属硫化物を用いて重合反応を行うことは有利である。ここで触媒化合物が反応速度を向上させる理由は明瞭ではないが、触媒化合物が反応系内のアルカリ金属硫化物と何らかの相互作用をすることにより、アルカリ金属硫化物の反応系への溶解性を向上し、アルカリ金属硫化物とジハロゲン化芳香族化合物との接触確率が向上することにより反応速度が向上すると推測している。
本発明法のPASの製造においては、高重合度のPASをより短時間で得るために重合助剤を用いることも可能である。ここで重合助剤とは得られるPASの粘度を増大させる作用を有する物質をさす。このような重合助剤の具体例としては、例えば、有機カルボン酸金属塩、水、アルカリ金属塩化物、有機スルホン酸金属塩、硫酸アルカリ金属塩、アルカリ土類金属酸化物、アルカリ金属リン酸塩、アルカリ土類金属リン酸塩などがあげられる。これらは単独で用いても、2種以上を同時に用いても差し障り無い。これらのなかでも有機カルボン酸金属塩および/または水が好ましく用いられる。
本発明のPASの製造においては、生成PASの末端を形成させるか、あるいは重合反応や分子量を調節するなどのために、モノハロゲン化合物などの分子量調節剤(必ずしも芳香族化合物でなくともよい)を上記ジハロゲン化芳香族化合物と併用することができる。また、分岐または架橋重合体を形成させるために、トリハロゲン化以上のポリハロゲン化合物(必ずしも芳香族化合物でなくともよい)、活性水素含有ハロゲン化芳香族化合物及びハロゲン化芳香族ニトロ化合物などの分岐・架橋剤を併用することも可能である。ポリハロゲン化合物としては通常に用いられる化合物を用いることができるが、中でもポリハロゲン化芳香族化合物が好ましく、具体例としては、1,3,5−トリクロロベンゼン、1,2,4−トリクロロベンゼン、1,2,4,5−テトラクロロベンゼン、ヘキサクロロベンゼン、1,4,6−トリクロロナフタレン等を挙げることができ、中でも1,3,5−トリクロロベンゼン、1,2,4−トリクロロベンゼンが好ましい。前記、活性水素含有ハロゲン化芳香族化合物としては、例えばアミノ基、メルカプト基及びヒドロキシル基などの官能基を有するハロゲン化芳香族化合物を挙げることができる。具体例としては2,5−ジクロロアニリン、2,4−ジクロロアニリン、2,3−ジクロロアニリン、2,4,6−トリクロロアニリン、2,2’−ジアミノ−4,4’−ジクロロジフェニルエーテル、2,4’−ジアミノ−2’,4−ジクロロジフェニルエーテルなどを挙げることができる。前記、ハロゲン化芳香族ニトロ化合物としては、例えば2,4−ジニトロクロロベンゼン、2,5−ジクロロニトロベンゼン、2−ニトロ−4,4’−ジクロロジフェニルエーテル、3,3’−ジニトロ−4,4’−ジクロロジフェニルスルホン、2,5−ジクロロ−2−ニトロピリジン、2−クロロ−3,5−ジニトロピリジンなどを挙げることができる。
本発明のPASの製造においては、重合反応系を安定化し、副反応を防止するために、重合安定剤を用いることもできる。重合安定剤は、重合反応系の安定化に寄与し、望ましくない副反応を抑制する。副反応の一つの目安としては、チオフェノールの生成が挙げられ、重合安定剤の添加によりチオフェノールの生成を抑えることができる。重合安定剤の具体例としては、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ土類金属水酸化物、及びアルカリ土類金属炭酸塩などの化合物が挙げられる。そのなかでも、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び水酸化リチウムなどのアルカリ金属水酸化物が好ましい。前述した有機カルボン酸金属塩も重合安定剤として作用するので、本発明で使用する重合安定剤の一つに入る。
本発明のポリアリーレンスルフィドは、本発明による低含水アルカリ金属硫化物を有機極性溶媒中でジハロゲン化芳香族化合物と接触させて重合させて製造することにより得られる。この重合の際には下記工程A及びBを含むことが、より短時間で高重合度PASを得るために好ましい。
転化率=[〔DHA仕込み量(モル)−DHA残存量(モル)〕/〔DHA仕込み量(モル)−DHA過剰量(モル)〕]×100%
(b)上記(a)以外の場合
転化率=[〔DHA仕込み量(モル)−DHA残存量(モル)〕/〔DHA仕込み量(モル)〕]×100%
本発明のPASの製造においては、重合工程終了後に、重合工程で得られた、PAS成分及び溶剤などを含む固形物からPASを回収する。回収方法としては、例えばフラッシュ法、すなわち重合反応物を高温高圧(通常250℃以上、0.8MPa以上)の状態から常圧もしくは減圧の雰囲気中へフラッシュさせ溶媒回収と同時に重合体を粉粒状にして回収する方法、重合反応物を高温高圧の状態から徐々に冷却して回収する方法、重合反応物を高温高圧の状態から徐々に冷却して反応系内のPAS成分を析出させ、且つ70℃以上、好ましくは100℃以上の状態で濾別することでPAS成分を含む固体を回収する方法等が挙げられる。なおここで、ポリマー成分が析出した状態とは、生成したポリマー成分の少なくとも60%以上が重合溶媒に溶融解しない状態になっている状態である。更に詳しくは、ある状態の反応系を100℃以下まで急冷した際に得られる重合物中の固形成分を80meshふるいで回収した際に、仕込んだ低含水アルカリ金属硫化物のすべてがPASに転化したと仮定した重量(理論量)を基準として、収率60%以上で回収できる状態である。また、ここで重合反応開始前に系内に存在するアルカリ金属硫化物のイオウ成分のモル量が、ジハロゲン化芳香族化合物のモル量よりも多い場合は、すべてPASに転化することはあり得ない場合もあるが、この場合でも重合反応開始前に系内に存在するアルカリ金属硫化物の量を基準として考えることとする。また、重合反応物を高温高圧の状態から徐々に冷却する際の好ましい様態としては、ポリマー成分の少なくとも60%以上が重合溶媒に溶融解した状態から平均速度約1℃/分で冷却した際にポリマー成分が析出した状態に移行する温度Ts(℃)に対して、少なくともTs±10℃における平均冷却速度が0.01から2℃/分である様態が例示できる。ここで、平均冷却速度とは、ある一定の温度t1(℃)からある一定の温度t2(℃)までの温度区間を冷却するに要した時間m(分)から、下記式
平均冷却速度(℃/分)=[t1(℃)−t2(℃)]/m(分)
で計算される平均速度である。従って、前述した冷却速度の範囲内であれば、必ずしも一定速度である必要はなく、定温区間があってもよいし、多段で冷却を行っても差し障り無い。なお、前記したTs(℃)としては、例えば前述した有機極性溶媒の好ましい使用量範囲においては約180℃から約250℃が例示できる。
かくして得られたPASは常圧下および/または減圧下に乾燥する。かかる乾燥温度としては、120〜280℃の範囲が好ましく、140〜250℃の範囲がより好ましい。乾燥雰囲気は、窒素、ヘリウム、減圧下などの不活性雰囲気でも、酸素、空気などの酸化性雰囲気、空気と窒素の混合雰囲気の何れでも良いが、減圧下で行うことが好ましく、特に常圧下で乾燥を行って水分等を除去した後、減圧下で再度乾燥することが好ましい。乾燥時間は、0.5〜50時間が好ましく、1〜30時間が好ましく、1〜20時間がさらに好ましい。
本発明により得られるPASは、耐熱性、耐薬品性、難燃性、電気的性質並びに機械的性質に優れ、射出成形、射出圧縮成形、ブロー成形用途のみならず、押出成形により、シート、フィルム、繊維及びパイプなどの押出成形品に成形することができる。また、本発明の低含水アルカリ金属硫化物はその製造における金属製反応器からの金属溶出量が少ないため、これを用いて得られるPASは白色度が高く、高い白色度が要求される用途のみならず、カラーリングが必要な用途にも好適に用いることが可能である。なお、ここで白色度とは例えばカラー測定機を用いて乾燥した粉粒状ポリマーを測定したL値で表すことができる。PASを用いる各種用途へのより広い適用のためには、PASの白色度はL値で55以上が好ましく、60以上がより好ましい。
PASの収率は、重合開始前の反応器中のイオウ成分が全てPASに転化したと仮定した重量(理論量)に対する、PASの収量の割合とした。イオウ成分がジハロゲン化芳香族化合物よりも過剰に仕込まれた場合は、すべてPASに転化することはあり得ない場合もあるが、その場合でもイオウ成分の量を基準として考えることとする。
東洋精機社製キャピログラフC1(ダイス長10mm、ダイス穴直径1mm)を用い、300℃の条件で測定を行い、せん断速度1000/秒の溶融粘度を比較した。
スガ試験機社製SM−3 カラーコンピュ−ターを用い、乾燥後に得られた粉粒状ポリマーのL 値を測定した。
<工程1>
SUS316製の攪拌機付き1リットルオートクレーブに、濃度48wt%の水硫化ナトリウム水溶液116.9g(水硫化ナトリウム換算で1.0モル)、純度96%水酸化ナトリウムを水150gに溶解した濃度21.7wt%の水酸化ナトリウム水溶液193.8g(水酸化ナトリウム換算で1.05モル)、NMP99.1g(1.0モル)及び無水酢酸ナトリウム21.3g(0.26モル)を室温で仕込んだ。仕込んだ水硫化ナトリウムが全て硫化ナトリウムに変換されると仮定した場合の、硫化ナトリウムのイオウ成分1モルに対する水の量は12.7モル(228.8g)、NMPの量は1.0モルであった。
引き続き加熱を継続し、約1.5時間かけて約260℃まで徐々に昇温して留出液90gを得た。この留出液をガスクロマトグラフ法で分析したところ留出液の組成は水20.3g、NMPが69.5gであり、反応系内に水が5.0g(0.28モル)、NMPが28.2g(0.28モル)残存していることが判った。
<工程1>
SUS316製の攪拌機付き1リットルオートクレーブに、濃度48wt%の水硫化ナトリウム水溶液116.9g(水硫化ナトリウム換算で1.0モル)、純度96%水酸化ナトリウムを水150gに溶解した濃度21.7wt%の水酸化ナトリウム水溶液193.8g(水酸化ナトリウム換算で1.05モル)、NMP29.7g(0.30モル)及び無水酢酸ナトリウム21.3g(0.26モル)を室温で仕込んだ。仕込んだ水硫化ナトリウムが全て硫化ナトリウムに変換されると仮定した場合の、硫化ナトリウムのイオウ成分1モルに対する水の量は12.7モル(228.8g)、NMPの量は0.3モルであった。
引き続き加熱を継続し、約1時間かけて約235℃まで徐々に昇温して留出液19gを得た。
ここでは実施例1で得られた低含水硫化ナトリウムを用いてPPSの合成を試みた結果を示す。
工程2まで実施例1と同様に行った。工程2の終了後オートクレーブ上部のバルブを閉じた。次いで得られた反応系を約160℃まで冷却した後、p−ジクロロベンゼン(p−DCB)149.5g(1.02モル)及びNMP170.1g(1.72モル)を加えた。この段階における、反応系内のイオウ成分1モル当たりの水の量は0.28モル、NMP量は2.0モルであった。反応容器を窒素ガス下に密封し、400rpmで撹拌しながら、200℃から230℃まで30分かけて昇温した後、230分で120分保持した。ついで反応系の温度を230℃から240℃まで10分かけて昇温しながら反応系内に水18.9g(1.05モル)を圧入した。これにより反応系内のイオウ成分1モルに対する反応系内の水の量は1.33モルとなった。次に240℃から270℃まで30分かけて昇温した後、270℃で60分保持した。ついで200℃まで70分かけて徐々に冷却した後、室温近傍まで急冷し内容物を取り出した。
内容物を0.5リットルのNMPで希釈しスラリーとして85℃で30分撹拌後、80メッシュ金網で濾別して固形物を得た。得られた固形物を再度NMP0.5リットルで洗浄濾別した。得られた固形物を再度1リットルの水(70℃)で3回洗浄、濾別した。ついで、得られた固形物に酢酸0.52g及び水(70℃)1リットルを加えて洗浄、濾別した。更に得られた固形物を再度1リットルの水(70℃)で洗浄、濾別した。
ここでは比較例1で得られた低含水硫化ナトリウムを用いてPPSの合成を行った結果を示す。
工程2まで比較例1と同様に行った。工程2の終了後、オートクレーブ上部のバルブを閉じた。次いで得られた反応系を約160℃まで冷却した後、p−ジクロロベンゼン(p−DCB)149.5g(1.02モル)及びNMP169.5g(1.71モル)を加えた。この段階における、反応系内のイオウ成分1モル当たりの水の量は0.34モル、NMP量は2.0モルであった。反応容器を窒素ガス下に密封し、400rpmで撹拌しながら、200℃から230℃まで30分かけて昇温した後、230分で120分保持した。ついで反応系の温度を230℃から240℃まで10分かけて昇温しながら反応系内に水17.7g(0.99モル)を圧入した。これにより反応系内のイオウ成分1モルに対する反応系内の水の量は1.33モルとなった。次に240℃から270℃まで30分かけて昇温した後、270℃で60分保持した。ついで200℃まで70分かけて徐々に冷却した後、室温近傍まで急冷し内容物を取り出した。
<工程1>
SUS316製の攪拌機付き1リットルオートクレーブに、濃度48wt%の水硫化ナトリウム水溶液116.9g(水硫化ナトリウム換算で1.0モル)、純度96%水酸化ナトリウムを水150gに溶解した濃度21.7wt%の水酸化ナトリウム水溶液193.8g(水酸化ナトリウム換算で1.05モル)、NMP99.1g(1.0モル)及び無水酢酸ナトリウム21.3g(0.26モル)を室温で仕込んだ。仕込んだ水硫化ナトリウムが全て硫化ナトリウムに変換されると仮定した場合の、硫化ナトリウムのイオウ成分1モルに対する水の量は12.7モル(228.8g)、NMPの量は1.0モルであった。
引き続き加熱を継続し、約1時間かけて約235℃まで徐々に昇温して留出液8gを得た。
上記工程2の終了後、オートクレーブ上部のバルブを閉じ、続いて反応系を約160℃まで冷却した後、p−ジクロロベンゼン(p−DCB)148.1g(1.008モル)及びNMP102.6g(1.04モル)を加えた。この段階における、反応系内の水の量は反応系内のイオウ成分1モル当たり1.13モル、NMP量は2.0モルであった。反応容器を窒素ガス下に密封し、400rpmで撹拌しながら、200℃から230℃まで30分かけて昇温した後、230分で120分保持した。ついで反応系の温度を230℃から240℃まで10分かけて昇温しながら反応系内に水3.7g(0.20モル)を圧入した。これにより反応系内のイオウ成分1モルに対する反応系内の水の量は1.33モルとなった。次に240℃から270℃まで30分かけて昇温した後、270℃で60分保持した。ついで200℃まで70分かけて徐々に冷却した後、室温近傍まで急冷し内容物を取り出した。
実施例1で得られた低含水硫化ナトリウムを用いてPPSの合成を行った。ここでは実施例2と異なる重合条件を採用した結果を示す。
工程2まで実施例1と同様に行い、オートクレーブ上部のバルブを閉じた。次いで得られた反応系を約200℃まで冷却した後、オートクレーブ上部に耐圧バルブを介してオートクレーブ内部と連結する100ml容の耐圧容器を取り付け、オートクレーブ内部を窒素ガス下に密封した。100ml容の耐圧容器を用いて、液状のp−ジクロロベンゼン(p−DCB)149.5g(1.02モル)及びNMP170.1g(1.72モル)を加圧窒素を用いた圧入によりオートクレーブ内に加えた。この段階における、反応系内のイオウ成分1モル当たりの水の量は0.28モル、NMP量は2.0モルであった。400rpmで撹拌しながら、200℃から238℃まで38分かけて昇温した後、238分で90分保持した。ついで反応系の温度を238℃から250℃まで12分かけて昇温しながら反応系内に水18.9g(1.05モル)を圧入した。これにより反応系内のイオウ成分1モルに対する反応系内の水の量は1.33モルとなった。次に250℃から270℃まで20分かけて昇温した後、270℃で90分保持した。ついで270℃から250℃までは15分かけて冷却して、250℃から220℃までは75分かけて徐々に冷却した。その後、室温近傍まで急冷し内容物を取り出した。
実施例3の<PPSの重合>において238℃で90分保持後の昇温段階で行った反応系内への水の圧入を、270℃で90分保持した後の270℃から250℃への冷却段階で行うように変更した以外は実施例3と同様に行った。
ここでは実施例1〜4とは異なる含水量の低含水硫化ナトリウムの合成を行い、これを用いてPPSの合成を行った結果を示す。
SUS316製の攪拌機付き1リットルオートクレーブに、濃度48wt%の水硫化ナトリウム水溶液116.9g(水硫化ナトリウム換算で1.0モル)、純度96%水酸化ナトリウムを水150gに溶解した濃度21.7wt%の水酸化ナトリウム水溶液193.8g(水酸化ナトリウム換算で1.05モル)、NMP119.0g(1.2モル)及び無水酢酸ナトリウム12.3g(0.15モル)を室温で仕込んだ。この段階において、仕込んだ水硫化ナトリウムが全て硫化ナトリウムに変換されると仮定した場合の硫化ナトリウムのイオウ成分1モルに対する水の量は12.7モル(228.8g)、NMPの量は1.2モルであった。
引き続き加熱を継続し、約1.5時間かけて約245℃まで徐々に昇温して留出液77.2gを得た。この留出液をガスクロマトグラフ法で分析したところ留出液の組成は水16.3g、NMPが60.9gであった。これより、反応系内に水が10.0g(0.56モル)、NMPが55.5g(0.56モル)残存していており、イオウ成分1モルあたり0.56モルの水を含む低含水硫化ナトリウムを調製できたことがわかった。
上記で得られた低含水硫化ナトリウムを用いてPPSの合成を行った。
ここでは重合の途中でアルカリ金属水酸化物として水酸化ナトリウムを添加した結果を示す。
工程2まで実施例5と同様に行い、オートクレーブ上部のバルブを閉じた。次いで得られた反応系を約200℃まで冷却した後、オートクレーブ上部に耐圧バルブを介してオートクレーブ内部と連結する100ml容の耐圧容器を取り付け、オートクレーブ内部を窒素ガス下に密封した。100ml容の耐圧容器を用いて、液状のp−ジクロロベンゼン(p−DCB)150.7g(1.03モル)及び、NMP167.5g(1.69モル)を加圧窒素を用いた圧入によりオートクレーブ内に加えた。この段階における、反応系内のイオウ成分1モル当たりの水の量は0.56モル、NMP量は2.25モルであった。400rpmで撹拌しながら、200℃から238℃まで38分かけて昇温した後、238分で90分保持した。ついで反応系の温度を238℃から270℃まで32分かけて昇温した。この昇温中、反応系の温度が260℃になった段階で反応系内に水酸化ナトリウム水溶液12.8g(純度96%の水酸化ナトリウム1.25g(0.03モル)を水11.5g(0.64モル)に溶解したもの)を圧入した。これにより反応系内のイオウ成分1モルに対する反応系内の水の量は1.2モルとなった。270℃まで昇温して270℃で90分保持した後、270℃から250℃まで15分かけて冷却しながら水5.4g(0.3モル)を圧入した。ついで250℃から220℃まで75分かけて徐々に冷却した後、室温近傍まで急冷し内容物を取り出した。
ここでは実施例6と低含水硫化ナトリウムの含水量及びPPS重合の際のNMP量を変えた条件で、重合の途中でアルカリ金属水酸化物として水酸化ナトリウムを添加した結果を示す。
SUS316製の攪拌機付き1リットルオートクレーブに、濃度48wt%の水硫化ナトリウム水溶液116.9g(水硫化ナトリウム換算で1.0モル)、純度96%水酸化ナトリウムを水150gに溶解した濃度21.7wt%の水酸化ナトリウム水溶液193.8g(水酸化ナトリウム換算で1.05モル)、NMP119.0g(1.2モル)及び無水酢酸ナトリウム10.7g(0.13モル)を室温で仕込んだ。この段階において、仕込んだ水硫化ナトリウムが全て硫化ナトリウムに変換されると仮定した場合の硫化ナトリウムのイオウ成分1モルに対する水の量は12.7モル(228.8g)、NMPの量は1.2モルであった。
引き続き加熱を継続し、約1.5時間かけて約255℃まで徐々に昇温して留出液98.3gを得た。この留出液をガスクロマトグラフ法で分析したところ留出液の組成は水18.5g、NMPが79.8gであった。これより、反応系内に水が6.7g(0.37モル)、NMPが37.7g(0.38モル)残存しており、イオウ成分1モルあたり0.37モルの水を含む低含水硫化ナトリウムを調製できたことがわかった。
上記工程2終了後、オートクレーブ上部のバルブを閉じた。次いで反応系を約200℃まで冷却した後、オートクレーブ上部に耐圧バルブを介してオートクレーブ内部と連結する100ml容の耐圧容器を取り付け、オートクレーブ内部を窒素ガス下に密封した。100ml容の耐圧容器を用いて、液状のp−ジクロロベンゼン(p−DCB)150.7g(1.03モル)及び、NMP160.6g(1.62モル)を加圧窒素を用いた圧入によりオートクレーブ内に加えた。この段階における、反応系内のイオウ成分1モル当たりの水の量は0.37モル、NMP量は2.0モルであった。400rpmで撹拌しながら、200℃から238℃まで38分かけて昇温した後、238分で90分保持した。ついで反応系の温度を238℃から270℃まで32分かけて昇温した。この昇温中、反応系の温度が260℃になった段階で反応系内に水酸化ナトリウム水溶液12.8g(純度96%の水酸化ナトリウム1.25g(0.03モル)を水11.3g(0.63モル)に溶解したもの)を圧入した。これにより反応系内のイオウ成分1モルに対する反応系内の水の量は1.0モルとなった。270℃まで昇温して270℃で90分保持した後、270℃から250℃まで15分かけて冷却しながら水9.0g(0.5モル)を圧入した。ついで250℃から220℃まで75分かけて徐々に冷却した後、室温近傍まで急冷し内容物を取り出した。
ここでは実施例2〜7よりも重合時のNMP量が多い条件でPPSの重合を行った結果を示す。
<工程1>で仕込む無水酢酸ナトリウムの量を27.1g(0.33モル)に変更した以外は実施例5と同様に<工程1>及び<工程2>を行い、オートクレーブ上部のバルブを閉じてから反応系を約200℃まで冷却した後、オートクレーブ上部に耐圧バルブを介してオートクレーブ内部と連結する100ml容の耐圧容器を取り付け、オートクレーブ内部を窒素ガス下に密封した。100ml容の耐圧容器を用いて、液状のp−ジクロロベンゼン(p−DCB)150.2g(1.02モル)及び、NMP238.9g(2.41モル)を加圧窒素を用いた圧入によりオートクレーブ内に加えた。この段階における、反応系内のイオウ成分1モル当たりの水の量は0.6モル、NMP量は3.0モルであった。400rpmで撹拌しながら、200℃から238℃まで38分かけて昇温した後、238分で90分保持した。ついで反応系の温度を238℃から270℃まで32分かけて昇温した。ここで、反応系の温度を255℃から265℃へ昇温している段階で反応系内に水16.4g(0.9モル)を圧入した。これにより反応系内のイオウ成分1モルに対する反応系内の水の量は1.5モルとなった。270℃まで昇温して270℃で90分保持した。ついで270℃から250℃までは15分かけて冷却して、250℃から220℃までは75分かけて徐々に冷却した。その後、室温近傍まで急冷し内容物を取り出した。
Claims (6)
- 少なくとも
(a)アルカリ金属硫化物
(b)有機アミド溶媒
(c)水
からなり、アルカリ金属硫化物のイオウ成分1モル当たり、(b)を0.8〜10モル、(c)を0.8〜20モル含む混合物から有機アミド溶媒及び水を除去して、混合物中の水分量及び有機アミド溶媒量をアルカリ金属硫化物のイオウ成分1モル当たり、それぞれ0.05モル以上0.8モル未満に調整することを特徴とする、低含水アルカリ金属硫化物の製造方法。 - 少なくとも
(a)アルカリ金属硫化物、
(b)有機アミド溶媒
(c)水
からなり、アルカリ金属硫化物のイオウ成分1モル当たり、(b)を0.8〜10モル、(c)を0.8〜20モル含む混合物から、低含水アルカリ金属硫化物を製造するにあたり、少なくとも以下の2工程を含むことを特徴とする、請求項1記載の低含水アルカリ金属硫化物の製造方法。
工程1; 前記混合物を有機アミド溶媒の沸点以下で脱液して、混合物中の水分量を仕込んだアルカリ金属硫化物のイオウ成分1モル当たり0.8〜2.0モルに調整する工程。
工程2; 工程1で調製した混合物を有機アミド溶媒の沸点以上で脱液して、水及び有機アミド溶媒を除去して、仕込んだアルカリ金属硫化物のイオウ成分1モル当たりの水分量及び有機アミド溶媒量をそれぞれ0.05モル以上0.8モル未満に調整する工程。 - 請求項1または2記載の低含水アルカリ金属硫化物の製造方法で得られた低含水アルカリ金属硫化物を有機極性溶媒中でジハロゲン化芳香族化合物と接触させて重合させて製造することを特徴とするポリアリーレンスルフィドの製造方法。
- 少なくとも重合の一部を有機カルボン酸金属塩、脂肪族環状アミン化合物、N−ヘテロ芳香族化合物、有機スルホキシド化合物から選ばれる少なくとも一種の化合物の存在下で行うことを特徴とする請求項3に記載のポリアリーレンスルフィドの製造方法。
- 重合の途中でアルカリ金属水酸化物を加えて更に重合を継続することを特徴とする請求項3または4記載のポリアリーレンスルフィドの製造方法。
- 請求項3〜5のいずれかに記載のポリアリーレンスルフィドの製造方法により製造されたことを特徴とするポリアリーレンスルフィド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004215565A JP4770134B2 (ja) | 2003-07-24 | 2004-07-23 | 低含水アルカリ金属硫化物の製造方法、これを用いて製造したポリアリーレンスルフィドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003201426 | 2003-07-24 | ||
JP2003201426 | 2003-07-24 | ||
JP2004215565A JP4770134B2 (ja) | 2003-07-24 | 2004-07-23 | 低含水アルカリ金属硫化物の製造方法、これを用いて製造したポリアリーレンスルフィドの製造方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005054181A true JP2005054181A (ja) | 2005-03-03 |
JP2005054181A5 JP2005054181A5 (ja) | 2007-06-28 |
JP4770134B2 JP4770134B2 (ja) | 2011-09-14 |
Family
ID=34379802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004215565A Expired - Fee Related JP4770134B2 (ja) | 2003-07-24 | 2004-07-23 | 低含水アルカリ金属硫化物の製造方法、これを用いて製造したポリアリーレンスルフィドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4770134B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008020553A1 (fr) * | 2006-08-17 | 2008-02-21 | Dic Corporation | Procédé de production d'une résine de sulfure de polyarylène |
JP2011149014A (ja) * | 2009-12-22 | 2011-08-04 | Toray Ind Inc | 環式ポリアリーレンスルフィドの製造方法 |
US8426552B2 (en) | 2006-08-17 | 2013-04-23 | Dic Corporation | Method for producing acid group-containing polyarylene sulfide |
JP2018154692A (ja) * | 2017-03-16 | 2018-10-04 | Dic株式会社 | ポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法 |
KR20190044276A (ko) * | 2017-10-20 | 2019-04-30 | 주식회사 엘지화학 | 폴리아릴렌 설파이드의 제조 방법 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102251404B1 (ko) | 2018-07-03 | 2021-05-12 | 주식회사 엘지화학 | 폴리아릴렌 설파이드의 제조 방법 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62143932A (ja) * | 1985-12-18 | 1987-06-27 | Toyo Soda Mfg Co Ltd | ポリフエニレンサルフアイドの製造方法 |
JPS63243133A (ja) * | 1987-02-24 | 1988-10-11 | フィリップス・ペトロリウム・カンパニー | 硫化アリーレン重合体の製法 |
JPH01161022A (ja) * | 1987-12-18 | 1989-06-23 | Tosoh Corp | ポリ(p−フェニレンスルフィド)の製造方法 |
JPH08100064A (ja) * | 1994-09-30 | 1996-04-16 | Dainippon Ink & Chem Inc | ポリアリーレンスルフィドポリマーの製造方法 |
JPH08231722A (ja) * | 1995-02-23 | 1996-09-10 | Dainippon Ink & Chem Inc | 芳香族スルフィド重合体の製造方法 |
JPH08231723A (ja) * | 1995-02-27 | 1996-09-10 | Dainippon Ink & Chem Inc | ポリアリ−レンスルフィドポリマ−の製造方法 |
JPH09296042A (ja) * | 1996-04-30 | 1997-11-18 | Dainippon Ink & Chem Inc | ポリアリーレンスルフィドの製造方法 |
JPH11169870A (ja) * | 1997-12-16 | 1999-06-29 | Dainippon Ink & Chem Inc | ポリアリーレンスルフィド製造時の排水処理方法 |
JP2004182910A (ja) * | 2002-12-05 | 2004-07-02 | Toray Ind Inc | ポリアリーレンスルフィドの製造方法 |
-
2004
- 2004-07-23 JP JP2004215565A patent/JP4770134B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62143932A (ja) * | 1985-12-18 | 1987-06-27 | Toyo Soda Mfg Co Ltd | ポリフエニレンサルフアイドの製造方法 |
JPS63243133A (ja) * | 1987-02-24 | 1988-10-11 | フィリップス・ペトロリウム・カンパニー | 硫化アリーレン重合体の製法 |
JPH01161022A (ja) * | 1987-12-18 | 1989-06-23 | Tosoh Corp | ポリ(p−フェニレンスルフィド)の製造方法 |
JPH08100064A (ja) * | 1994-09-30 | 1996-04-16 | Dainippon Ink & Chem Inc | ポリアリーレンスルフィドポリマーの製造方法 |
JPH08231722A (ja) * | 1995-02-23 | 1996-09-10 | Dainippon Ink & Chem Inc | 芳香族スルフィド重合体の製造方法 |
JPH08231723A (ja) * | 1995-02-27 | 1996-09-10 | Dainippon Ink & Chem Inc | ポリアリ−レンスルフィドポリマ−の製造方法 |
JPH09296042A (ja) * | 1996-04-30 | 1997-11-18 | Dainippon Ink & Chem Inc | ポリアリーレンスルフィドの製造方法 |
JPH11169870A (ja) * | 1997-12-16 | 1999-06-29 | Dainippon Ink & Chem Inc | ポリアリーレンスルフィド製造時の排水処理方法 |
JP2004182910A (ja) * | 2002-12-05 | 2004-07-02 | Toray Ind Inc | ポリアリーレンスルフィドの製造方法 |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008020553A1 (fr) * | 2006-08-17 | 2008-02-21 | Dic Corporation | Procédé de production d'une résine de sulfure de polyarylène |
US8426552B2 (en) | 2006-08-17 | 2013-04-23 | Dic Corporation | Method for producing acid group-containing polyarylene sulfide |
US8445629B2 (en) | 2006-08-17 | 2013-05-21 | Dic Corporation | Method for producing polyarylene sulfide |
JP2011149014A (ja) * | 2009-12-22 | 2011-08-04 | Toray Ind Inc | 環式ポリアリーレンスルフィドの製造方法 |
JP2018154692A (ja) * | 2017-03-16 | 2018-10-04 | Dic株式会社 | ポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法 |
JP7172020B2 (ja) | 2017-03-16 | 2022-11-16 | Dic株式会社 | ポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法 |
KR20190044276A (ko) * | 2017-10-20 | 2019-04-30 | 주식회사 엘지화학 | 폴리아릴렌 설파이드의 제조 방법 |
KR102196506B1 (ko) | 2017-10-20 | 2020-12-29 | 주식회사 엘지화학 | 폴리아릴렌 설파이드의 제조 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4770134B2 (ja) | 2011-09-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7115704B2 (en) | Method for producing a polyarylene sulfide | |
JP5888350B2 (ja) | ポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法 | |
JP5018970B2 (ja) | ポリアリーレンスルフィドおよびその製造方法 | |
JP5532951B2 (ja) | ポリアリーレンスルフィドの製造方法 | |
JP5760756B2 (ja) | ポリアリーレンスルフィドおよびその製造方法 | |
JP2007009128A (ja) | アルカリ金属硫化物を含むスラリーの製造方法、およびこれを用いたポリアリーレンスルフィドの製造方法 | |
JP2012092292A (ja) | ポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法、ポリアリーレンスルフィド樹脂、それからなる成形品およびその製造方法 | |
JP5423038B2 (ja) | ポリアリーレンスルフィドとオリゴアリーレンスルフィドの製造方法 | |
JP4770134B2 (ja) | 低含水アルカリ金属硫化物の製造方法、これを用いて製造したポリアリーレンスルフィドの製造方法 | |
JP6682793B2 (ja) | ポリアリーレンスルフィドおよびその製造方法 | |
JP2002293934A (ja) | ポリアリーレンスルフィド樹脂及びその製造方法 | |
JP2006225639A (ja) | ポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法 | |
JP2006219666A (ja) | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物 | |
JP2011132518A (ja) | ポリアリーレンスルフィドの製造方法および押出成形品 | |
JP2007119306A (ja) | 低含水アルカリ金属硫化物の製造方法、およびこれを用いたポリアリーレンスルフィドの製造方法 | |
JP2009275197A (ja) | ポリフェニレンサルファイド樹脂組成物および成形体 | |
JP2006219665A (ja) | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物 | |
JP6699163B2 (ja) | ポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法 | |
JP5196458B2 (ja) | 粒状ポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法 | |
JP2006182993A (ja) | ポリアリーレンスルフィドの製造方法 | |
JP2003246858A (ja) | ポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法 | |
JP2002332351A (ja) | ポリアリーレンスルフィド樹脂およびその製造方法 | |
JP2004182910A (ja) | ポリアリーレンスルフィドの製造方法 | |
JP2004137466A (ja) | ポリアリーレンスルフィドの製造方法 | |
JP2003268105A (ja) | ポリアリーレンスルフィドの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070510 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070510 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100301 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100309 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100428 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110412 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110427 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110524 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110606 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |