JP2005054035A - 防汚撥水剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 (A)ポリオキシエチレン基、ポリオキシプロピレン基、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン基、4級化アミン基及び第4級アンモニウム基の中から選ばれた少なくとも1種の親水性基を有する、カルボン酸エステル構造を有していてもよい置換基で変性されたポリジメチルシロキサン、(B)アミノ変性シリコーンオイル、及び(C)非イオン界面活性剤、両性界面活性剤及びカチオン界面活性剤の中から選ばれた少なくとも1種の界面活性剤を含有するものとする。
【選択図】 なし
Description
しかしながら、従来の上記撥水剤の組成成分である、フッ素化合物、ジメチルポリシロキサンのようなアルキルポリシロキサンに代表される不活性なシリコーンオイルは主鎖が長鎖であるし、また、長鎖アルキル基を有するワックスはこれが複合化して汚れやすいため、長期間撥水性を維持することができて塗装面を保護しうるようになったとしても、その上に汚れが付着しやすく、清浄状態を保つことが困難であるという問題がある。
(1)(A)ポリオキシエチレン基、ポリオキシプロピレン基、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン基、4級化アミン基及び第4級アンモニウム基の中から選ばれた少なくとも1種の親水性基を有する、カルボン酸エステル構造を有していてもよい置換基で変性されたポリジメチルシロキサン、(B)アミノ変性シリコーンオイル、及び(C)非イオン界面活性剤、両性界面活性剤及びカチオン界面活性剤の中から選ばれた少なくとも1種の界面活性剤を含有することを特徴とする防汚撥水剤組成物。
(2)(A)成分ないし(C)成分の各含有量がそれぞれ0.5〜10質量%、1〜15質量%及び1〜15質量%である請求項1記載の防汚撥水剤組成物。
(3)(A)成分が、脂肪酸、アミノ酸及びアミノ酸誘導体の中から選ばれた少なくとも1種で末端がエステル化されたポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン基で置換されたアルキル基により変性されたポリジメチルシロキサンである前記(1)又は(2)記載の防汚撥水剤組成物。
(4)脂肪酸の炭素数が10〜18である前記(3)記載の防汚撥水剤組成物。
(5)アミノ酸誘導体がグリシンベタインである前記(3)又は(4)記載の防汚撥水剤組成物。
(6)(B)成分のアミノ変性シリコーンオイルとして、アミノ当量が1,000〜2,000、そのベースシリコーンオイルの動粘度が50〜2,000cStであるものを用いる前記(1)ないし(5)のいずれかに記載の防汚撥水剤組成物。
(7)(C)成分が、アルキロールアミド、アルキルアミンオキシド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルベタイン、アミドアルキルベタインである前記(1)ないし(6)のいずれかに記載の防汚撥水剤組成物。
(8)さらに(D)グリコール系溶剤及びアルコール系溶剤の中から選ばれた少なくとも1種の溶剤を20質量%を超えない量で含有する前記(1)ないし(7)のいずれかに記載の防汚撥水剤組成物。
(9)HLBが8〜15である前記(1)ないし(8)のいずれかに記載の防汚撥水剤組成物。
(10)車両、航空機又は船舶用である前記(1)ないし(9)のいずれかに記載の防汚撥水剤組成物。
(11)洗車機による洗車において用いられる前記(1)ないし(10)のいずれかに記載の防汚撥水剤組成物。
(12)洗車機が門型洗車機、スプレー洗車機である前記(11)記載の防汚撥水剤組成物。
(13)門型洗車機が停車又は移動している車両を跨いで、その前後方向に往復走行するものである前記(12)記載の防汚撥水剤組成物。
(14)門型走行フレームの往行又は復行時に、該走行フレームに設けた塗布装置により塗布される前記(13)記載の防汚撥水剤組成物。
この(A)成分は、主鎖となるポリジメチルシロキサン部位では親油性で撥水性に優れる一方で、油性汚れを付着させやすいところ、所定の親水性基で変性させることで、撥水性と親水性のバランスを改善したものである。
これらの脂肪酸、アミノ酸及びアミノ酸誘導体は1種用いてもよいし、また、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
非イオン界面活性剤については特に制限されないが、好ましくは脂肪酸ジエタノールアミドなどのアルキロールアミド;ラウリルジメチルアミンオキシド、ジヒドロキシエチルラウリルアミンオキシドなどのアルキルアミンオキシド;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミンなどが挙げられる。
又は一般式
で表わされる脂肪族アンモニウム塩、又は一般式
R8−NH3 +X- (III)
(式中、R8及びX-は前記したと同じ意味を有する)
で表わされる脂肪族アミン塩が好ましく挙げられる。これらは1種用いてもよいし、また、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これら一般式中のX-としては、例えばハロゲンイオン、酢酸イオン、塩素酸イオン、過塩素酸イオン、ナイトレートイオン、サルフェートイオン、アルキルサルフェートイオン、スルホネートイオン、アルキルスルホネートイオンなど、中でもハロゲンイオン特に塩素イオン、酢酸イオンが挙げられる。
これらの界面活性剤の中でもアルキロールアミド、アルキルアミンオキシド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルベタイン、アミドアルキルベタインが好ましい。
この溶剤としては、好ましくは、グリコール系溶剤やアルコール系溶剤等が挙げられ、中でもグリコール系溶剤が推奨される。
HO−A1−OH
(式中、A1は炭素数3以上の分岐していてもよいアルキレン基を示す)
及び一般式
H−(OA2)n−OH
(式中、A2は直鎖炭素数が2以上の分岐していてもよいアルキレン基、nは2以上の整数を示す)
で表わされるグリコールの中から選ばれた少なくとも1種が好ましく、このようなものとしては、例えばプロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、1,3‐プロパンジオール、1,2‐ブタンジオール、1,3‐ブタンジオール、1,4‐ブタンジオール、2,3‐ブタンジオール、1,5‐ペンタンジオール、2‐メチル‐2,4‐ペンタンジオール(ヘキシレングリコール)等、中でもプロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール及びトリエチレングリコールが挙げられる。
また、アルコール系溶剤としては、例えばイソプロピルアルコール、プロピルアルコール、tert−ブチルアルコール等が挙げられる。
防錆剤の例としては、ベンゾトリアゾール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトラートなどが挙げられる。
防腐剤の例としては、5‐クロロ‐2‐メチル‐4‐イソチアゾリン‐3‐オン、2‐メチル‐4‐イソチアゾリン‐3‐オンなどが挙げられる。
また、先ず、変性ポリジメチルシロキサンとアミノ変性シリコーンオイルと水を、適宜溶剤を存在させ、界面活性剤を用いて乳化又はミクロエマルション化させたのち、さらに水を加えて適当な濃度のものとしてもよい。
この乳化又はミクロエマルション化においては、変性ポリジメチルシロキサンとアミノ変性シリコーンオイルをこれらと水の合計量に対し10〜50質量%の割合で用い、撹拌等で機械的に乳化を行うのが好ましい。
このような洗車機による車両撥水コート方法において、本発明組成物を有利に使用するには、その塗布前にあらかじめ車両にカチオン界面活性剤を含有する水性ワックスを塗布しておくのがよい。
さらに、この試験片を屋外に1ヶ月間放置したのち、洗剤で軽く洗い流して上記と同じ測定器を用いて再び色差を測定し、この色差と先の試験片作成時に測定の色差との間の数値差ΔEを求め、このΔEについての下記の評価基準により防汚性を判定した。その結果も表1に示す。
表1に示す処方で比較のための各種組成物を調製した。この各種組成物について、実施例1と同様にして試験片を作成し、試験片について、接触角と色差を測定し、また、試験片を屋外に放置し、撥水性、防汚性を判定した。その結果も表1に示す。
接触角についての次の評価基準で判定した。
◎:100°以上
○:95以上100°未満
△:90°以上95°未満
×:90°未満
ΔEについての次の評価基準で判定した。
◎:0.6未満(汚れがないか或いはほとんどない)
○:0.6以上0.8未満(汚れが多小ある)
△:0.8以上1.0未満(汚れがかなりある)
×:1.0以上(汚れがひどい)
Claims (12)
- (A)ポリオキシエチレン基、ポリオキシプロピレン基、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン基、4級化アミン基及び第4級アンモニウム基の中から選ばれた少なくとも1種の親水性基を有する、カルボン酸エステル構造を有していてもよい置換基で変性されたポリジメチルシロキサン、(B)アミノ変性シリコーンオイル、及び(C)非イオン界面活性剤、両性界面活性剤及びカチオン界面活性剤の中から選ばれた少なくとも1種の界面活性剤を含有することを特徴とする防汚撥水剤組成物。
- (A)成分ないし(C)成分の各含有量がそれぞれ0.5〜10質量%、1〜15質量%及び1〜15質量%である請求項1記載の防汚撥水剤組成物。
- (A)成分が、脂肪酸、アミノ酸及びアミノ酸誘導体の中から選ばれた少なくとも1種で末端がエステル化されたポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン基で置換されたアルキル基により変性されたポリジメチルシロキサンである請求項1又は2記載の防汚撥水剤組成物。
- 脂肪酸の炭素数が10〜18である請求項3記載の防汚撥水剤組成物。
- アミノ酸誘導体がグリシンベタインである請求項3又は4記載の防汚撥水剤組成物。
- (B)成分のアミノ変性シリコーンオイルとして、アミノ当量が1,000〜2,000、そのベースシリコーンオイルの動粘度が50〜2,000cStであるものを用いる請求項1ないし5のいずれかに記載の防汚撥水剤組成物。
- (C)成分が、アルキロールアミド、アルキルアミンオキシド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルベタイン、アミドアルキルベタインである請求項1ないし6のいずれかに記載の防汚撥水剤組成物。
- さらに(D)グリコール系溶剤及びアルコール系溶剤の中から選ばれた少なくとも1種の溶剤を20質量%を超えない量で含有する請求項1ないし7のいずれかに記載の防汚撥水剤組成物。
- HLBが8〜15である請求項1ないし8のいずれかに記載の防汚撥水剤組成物。
- 車両、航空機又は船舶用である請求項1ないし9のいずれかに記載の防汚撥水剤組成物。
- 洗車機による洗車において用いられる請求項1ないし10のいずれかに記載の防汚撥水剤組成物。
- 洗車機が門型洗車機、スプレー洗車機である請求項11記載の防汚撥水剤組成物。
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