JP5747197B2 - 防汚コーティング剤 - Google Patents
防汚コーティング剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5747197B2 JP5747197B2 JP2011127717A JP2011127717A JP5747197B2 JP 5747197 B2 JP5747197 B2 JP 5747197B2 JP 2011127717 A JP2011127717 A JP 2011127717A JP 2011127717 A JP2011127717 A JP 2011127717A JP 5747197 B2 JP5747197 B2 JP 5747197B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating agent
- antifouling coating
- water
- agent according
- antifouling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
Description
(1)アミノ変性シリコーン化合物の第四級アンモニウム塩化物および脂肪族アミンアルキレンオキシド付加物を含有し、かつ脂肪族アミンアルキレンオキシド付加物は、アミノ変性シリコーン化合物の第四級アンモニウム塩化物に対し1〜100重量%の範囲で用いられることを特徴とする防汚コーティング剤。
(2)バランス量の水を含有することを特徴とする上記(1)記載の防汚コーティング剤。
(3)脂肪族アミンアルキレンオキシド付加物が、ポリオキシエチレンアルキルアミンであることを特徴とする上記(1)または(2)記載の防汚コーティング剤。
(4)さらに非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤または両性イオン界面活性剤を含有することを特徴とする上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の防汚コーティング剤。
(5)車両、航空機または船舶用である上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の防汚コーティング剤。
(6)スプレーガンによる塗布または手洗い洗車において用いられる上記(5)記載の防汚コーティング剤。
(7)洗車機による洗車において用いられる上記(5)記載の防汚コーティング剤。
(8)洗車機が門型洗車機またはスプレー洗車機である上記(7)記載の防汚コーティング剤。
炭素数8〜30の脂肪族アミンは、飽和または不飽和で直鎖または分岐鎖状のものであり、例えば、オクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミン、ウンデシルアミン、ドデシルアミン、トリデシルアミン、テトラデシルアミン、ペンタデシルアミン、ヘキサデシルアミン、ヘプタデシルアミン、オクタデシルアミン、ノナデシルアミン、イコシルアミン、ヘンイコシルアミン、ドコシルアミン、トリコシルアミン、テトラコシルアミン、オクタデセニルアミン、オクタデカジエニルアミンや、これらの混合物である牛脂アミン、硬化牛脂アミン、ヤシ油アミン、パーム油アミン、大豆油アミン等動植物油由来のものを挙げることができる。これらは、1種用いてもよいし、また2種以上を組み合わせて用いてもよい。
炭素数2〜4のアルキレンオキシドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドが挙げられ、好ましくはエチレンオキシド、プロピレンオキシド、より好ましくはエチレンオキシドが用いられる。これらは、1種用いてもよいし、また2種以上を組み合わせて用いてもよい。2種以上のアルキレンオキシドを用いる場合、ブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよい。アルキレンオキシドの付加モル数は好ましくは3〜70モル、より好ましくは3〜40モルである。
脂肪族アミンアルキレンオキシド付加物として、とりわけポリオキシエチレンアルキルアミンが好ましく、例えばポリオキシエチレンココイルアミン等が挙げられる。
TEGOPREN6922(ゴールドシュミット社(独)製、アミノ変性シリコーンの第四級アンモニウム塩化物)5重量%、ポリオキシエチレンココイルアミン3重量%および残余の水からなる防汚コーティング剤を調製した。
比較例1としては、パラフィンワックス7重量%、ジアルキルジメチルアンモニウムクロライド5重量%、エチレングリコール10重量%および残余の水からなる水性ワックスを、比較例2としては、TSF4703(モメンティブ社製、アミノ変性シリコーン)5重量%、XL−80(第一工業製薬社製、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル)10重量%および微量の酢酸を含む残余の水からなるコーティング剤をそれぞれ調製した。
評価方法は、自動車の車体用めっき鋼板材片に、アクリル−メラミン系樹脂からなる自動車用塗料をベースコートとトップコートの積層形態で焼付け塗装して塗装板を作成した後、これをけいそう土で研磨し、水洗風乾して試験片を作成し、この試験片に、各コーティング剤を20倍に希釈して塗布処理し、得られた塗膜表面の水に対する接触角を、測定機に協和界面DropMasterを用いて求めた。なお、コーティング剤未処理の試験片表面の水に対する接触角は82°であった。
上記測定器を用いて、0.05mlの水滴に対する滑落角も測定した。
各コーティング剤を20倍に希釈し、車のボンネットに噴霧処理した後、水道水でリンスしたときのボンネット上の水の引き具合を目視にて確認した。なお、評価は以下の基準に基づき行った。
○:水が全体的に膜状となって引いていく
×:水が膜状にならず水滴化されてはじかれる
上記と同様の塗装板に、各コーティング剤を20倍に希釈して塗布処理し、屋外で1ヶ月間暴露し、暴露前後の色彩指色差計の値から、汚れ具合を確認した。なお、評価は、暴
○:1.0未満
×:1.1以上
実施例1に示す防汚コーティング剤中に、界面活性剤(実施例2:ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、実施例3:ヤシ油脂肪族アミドプロピルベタイン、実施例4:ポリオキシエチレンラウリルエーテル、実施例5:ジココイルアンモニウムクロライド)が20重量%になるように添加し洗浄防汚コーティング剤を調製した。
比較例1に示す水性ワックス中に、界面活性剤としてミリスチルジメチルアミンオキシドが10重量%になるように添加し洗浄ワックスを調製した。
比較例2に示すコーティング剤中に、界面活性剤としてヤシ油脂肪族アミドプロピルベタインが5重量%になるように添加し、比較のためのコーティング剤を調製した。
試験方法は、各種洗浄防汚コーティング剤を500倍に希釈し、圧縮空気を利用した発泡機を通して発泡させ、車のボンネットに処理し、目視にて泡の量および水の引き具合を確認することによった。なお、評価は以下の基準に基づき行った。
○:水が全体的に膜状となって引いていく
×:水が膜状にならず水滴化されてはじかれる
○:大量の泡がボンネット全体を覆う
△:発泡はするが泡の量が少ない
×:泡がすぐに消えてしまい持続性がない
試験方法は、各種洗浄防汚コーティング剤を10倍に希釈した液に、ロウ、パラフィンで調製し青色に染色した人工汚染油を処理したテストピースを浸漬し、10分間の攪拌前後のテストピース表面の様子を色差計により確認することによった。評価は、実施例2のコーティング剤の洗浄性を100とした場合の相対評価基準で行った。
◎:100以上
○:70〜99
△:40〜69
×:40未満
Claims (8)
- アミノ変性シリコーン化合物の第四級アンモニウム塩化物および脂肪族アミンアルキレンオキシド付加物を含有し、かつ脂肪族アミンアルキレンオキシド付加物は、アミノ変性シリコーン化合物の第四級アンモニウム塩化物に対し1〜100重量%の範囲で用いられることを特徴とする防汚コーティング剤。
- バランス量の水を含有することを特徴とする請求項1記載の防汚コーティング剤。
- 脂肪族アミンアルキレンオキシド付加物が、ポリオキシエチレンアルキルアミンであることを特徴とする請求項1または2記載の防汚コーティング剤。
- さらに非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤または両性イオン界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載の防汚コーティング剤。
- 車両、航空機または船舶用であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の防汚コーティング剤。
- スプレーガンによる塗布または手洗い洗車において用いられることを特徴とする請求項5記載の防汚コーティング剤。
- 洗車機による洗車において用いられることを特徴とする請求項5記載の防汚コーティング剤。
- 洗車機が門型洗車機またはスプレー洗車機である請求項7記載の防汚コーティング剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011127717A JP5747197B2 (ja) | 2011-05-23 | 2011-05-23 | 防汚コーティング剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011127717A JP5747197B2 (ja) | 2011-05-23 | 2011-05-23 | 防汚コーティング剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012241187A JP2012241187A (ja) | 2012-12-10 |
JP5747197B2 true JP5747197B2 (ja) | 2015-07-08 |
Family
ID=47463234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011127717A Active JP5747197B2 (ja) | 2011-05-23 | 2011-05-23 | 防汚コーティング剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5747197B2 (ja) |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4005028A (en) * | 1975-04-22 | 1977-01-25 | The Procter & Gamble Company | Organosilane-containing detergent composition |
JPH1180673A (ja) * | 1997-09-08 | 1999-03-26 | Mokuken:Kk | 自動洗車機用ワックス剤の組成物及びその製造方法 |
JPH11152449A (ja) * | 1997-11-21 | 1999-06-08 | Lion Corp | 洗車用水性ワックス組成物 |
JP4557364B2 (ja) * | 2000-04-18 | 2010-10-06 | 石原薬品株式会社 | 車体の水流乾燥方法及び車体用水流乾燥促進組成物 |
JP3927415B2 (ja) * | 2002-01-15 | 2007-06-06 | 石原薬品株式会社 | 安定化した硬表面用撥水コート剤及びこれを用いた撥水処理方法 |
JP4344802B2 (ja) * | 2003-08-01 | 2009-10-14 | 石原薬品株式会社 | 防汚性塗膜形成剤及びそれを用いた防汚性塗膜形成方法 |
JP4982033B2 (ja) * | 2004-03-17 | 2012-07-25 | 石原薬品株式会社 | 洗車用水性ワックス剤 |
-
2011
- 2011-05-23 JP JP2011127717A patent/JP5747197B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012241187A (ja) | 2012-12-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6055263B2 (ja) | 自動車部品の製造方法 | |
JP2018172491A (ja) | 安定性に優れ、環境に対する負荷が小さいアミノ変性シリコーンエマルジョン組成物 | |
CN106795636A (zh) | 用于温和地除去油墨和标识物的清洁剂 | |
JP3927415B2 (ja) | 安定化した硬表面用撥水コート剤及びこれを用いた撥水処理方法 | |
WO2013054905A1 (ja) | 塗布型塗装用の塗装前処理剤及び塗布型塗装方法 | |
JP5747197B2 (ja) | 防汚コーティング剤 | |
TWI548737B (zh) | Handwashing tableware cleanser composition | |
US20230212479A1 (en) | Dry-wash aerospace cleaning composition | |
JP4344802B2 (ja) | 防汚性塗膜形成剤及びそれを用いた防汚性塗膜形成方法 | |
US20210079257A1 (en) | Polysiloxane-based protective coating composition for hard surfaces | |
JP4932181B2 (ja) | 水性シャンプー兼撥水コート組成物 | |
US20230131597A1 (en) | Dirt repelling cleaning compositions and methods of use thereof | |
US20110197465A1 (en) | Methods for water removal | |
JPH05208102A (ja) | 物品の洗浄乾燥方法 | |
JP2013122032A (ja) | 硬表面洗浄剤組成物 | |
JP2012007073A (ja) | 表面改質処理剤及び表面改質処理方法 | |
JP6304624B2 (ja) | 防汚剤 | |
JP6094008B2 (ja) | アミノ変性シリコーン系撥水性組成物用除去剤 | |
CA2892430C (en) | Cleaning method and composition | |
JP4713865B2 (ja) | 水性コーティング剤およびこの水性コーティング剤のコーティング方法 | |
JP2018145265A (ja) | 組成物および該組成物からなる膜 | |
CN114258426A (zh) | 拒水涂层的施加性良好的洗车机用发泡清洗剂 | |
JP2002212547A (ja) | 硬表面用撥水コート剤 | |
JP6812040B2 (ja) | 金属材料の防錆処理方法 | |
JP2019006916A (ja) | 硬質表面用液体洗浄剤組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140318 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141015 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141111 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150108 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150310 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150320 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5747197 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |