JP2018145265A - 組成物および該組成物からなる膜 - Google Patents

組成物および該組成物からなる膜 Download PDF

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健太 櫻田
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Abstract

【課題】油性汚れの付着を低減し、かつ付着した油性汚れを水洗のみで除去可能な膜を形成できる組成物を提供する。【解決手段】式(1)で表される含フッ素ポリエーテル化合物(A)10〜80重量%と、式(2)で表される化合物(B)90〜20重量%とを含有する組成物であって、含フッ素ポリエーテル化合物(A)が、下記要件(1)を満足する組成物。<要件(1)>−(R1O)o−で表される基の重量平均分子量をMw(A2)、−(OR2)p−で表される基の重量平均分子量をMw(A3)、−(RfO)q−で表される基の重量平均分子量をMw(A1)として、Mw(A1)、Mw(A2)およびMw(A3)が下記式(10)を満足すること。1≦Mw(A1)/(Mw(A2)+Mw(A3))≦60 ・・・(10)X1−(A1)k−(R1O)o−(T1)m−(RfO)q−T2−(OR2)p−(A2)l−X2・・・(1)【選択図】なし

Description

本発明は、油性汚れの付着を低減し、かつ付着した油性汚れを水洗のみで除去可能な膜を形成できる組成物、及び該組成物からなる膜に関する。
浴室用部材、台所用部材、洗面用部材、トイレ用部材、洗濯用部材などの水周り物品に防汚性を付与する目的で、表面の親水処理や撥水撥油処理が行われている。
例えば、特許文献1には、表面に親水性のポリエチレングリコールからなる膜が形成された成形体が、防汚性に優れることが記載されている。
また、特許文献2には、撥水撥油性のフッ素系共重合体からなる膜が表面に形成された部材は、油性汚れが付着しにくいことが記載されている。
特開2006−298985 特開2009−197145
しかしながら、親水性が付与された表面は、油性汚れが付着しやすく、付着した油性汚れを水洗のみで除去することは困難であった。また、撥水撥油表面に、いったん油性汚れが付着してしまうと、付着した油性汚れを水洗のみで除去することは困難であった。
本発明の目的は、油性汚れの付着を低減し、かつ付着した油性汚れを水洗のみで除去可能な膜を形成できる組成物、及び該組成物からなる膜を提供することにある。
本発明は、下記式(1)で表される含フッ素ポリエーテル化合物(A)と、
下記式(2)で表される化合物(B)と
を含有する組成物であって、
含フッ素ポリエーテル化合物(A)が、下記要件(1)を満足し、
前記含フッ素ポリエーテル化合物(A)と前記化合物(B)の合計量を100重量%として、
含フッ素ポリエーテル化合物(A)の含有量が10〜80重量%であり、
化合物(B)の含有量が90〜20重量%である組成物に係るものである。
<要件(1)>
下記式(1)中の−(RO)−で表される基の重量平均分子量をMw(A2)、−(OR−で表される基の重量平均分子量をMw(A3)、−(RO)−で表される基の重量平均分子量をMw(A1)として、
Mw(A1)、Mw(A2)およびMw(A3)が下記式(10)を満足すること。

1≦Mw(A1)/(Mw(A2)+Mw(A3))≦60 ・・・(10)

−(A−(RO)−(T−(RO)−T−(OR−(A−X・・・(1)
(式(1)中、Rは、1つ以上の水素原子がフッ素原子で置換された炭素数1〜5のアルキレン基を表す。qが2以上の場合、複数の−(RO)−は全部又は一部が同じであってもよい。
およびTは、それぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキレン基を表すか、該アルキレン基を構成する1つ以上のメチレン基が、−CO−で表される基、−O−で表される基または−NH−で表される基に置き換わった基を表す。また、該アルキレン基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。
およびRは、それぞれ炭素数1〜5のアルキレン基を表す。oが2以上の場合、複数のRは全部又は一部が同じであってもよい。pが2以上の場合、複数のRは全部又は一部が同じであってもよい。
およびAは、それぞれ独立して、アルキレン基、−COO−で表される基、−NHCOO−で表される基、−NHCONH−で表される基、−OCO−で表される基、−OCONH−で表される基、または−O−で表される基を表す。アルキレン基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。kが2以上の場合、複数のAは全部又は一部が同じであってもよい。lが2以上の場合、複数のAは全部又は一部が同じであってもよい。
およびXは、それぞれ独立して、−NHで表される基、オキシラニル基、−COORで表される基、−NHCOORで表される基、−NHCONHRで表される基、−OCONHRで表される基、−OCORで表される基、−ORで表される基、−NOで表される基、−SOHで表される基、−SHで表される基、−CNで表される基、−NCOで表される基、−NCSで表される基、−CORで表される基、−Si(OR)で表される基、−Al(OR)で表される基または−Ti(OR)で表される基を表す(前記Rは、水素原子、または炭素数1〜8のアルキル基を表す。前記炭素数1〜8のアルキル基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい)。
kおよびlは、それぞれ独立に0〜10の整数を表す。
mは、0または1である。
oおよびpは、それぞれ独立に1〜20の整数を表す。
qは、1〜30の整数を表す。)

−(A−(R−(A−Y・・・(2)
(式(2)中、Rは、アクリル酸に由来する構造単位、アクリルアミドに由来する構造単位、N−ビニル−2−ピロリドンに由来する構造単位、ビニルスルホン酸に由来する構造単位、ビニルアルコールに由来する構造単位、−RO−で表される基、−HN−A−CO−で表される基、または下記式(3)で表される基を表す(前記Rは、炭素数1〜5のアルキレン基を表す。Aは、炭素数1〜8のアルキレン基を表す。)。iが2以上の場合、複数のRは全部又は一部が同じであってもよい。AおよびAは、それぞれ独立して、炭素数1〜5のアルキレン基、−COO−で表される基、−NHCOO−で表される基、−NHCONH−で表される基、−OCONH−で表される基、−OCO−で表される基、または−O−で表される基を表す。アルキレン基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。hが2以上の場合、複数のAは全部又は一部が同じであってもよい。jが2以上の場合、複数のAは全部又は一部が同じであってもよい。
hおよびjは、それぞれ独立に0〜10の整数を表す。
iは、1〜300の整数を表す。
およびYは、それぞれ独立して、−NHで表される基、オキシラニル基、−COORで表される基、−NHCOORで表される基、−NHCONHRで表される基、−OCONHRで表される基、−OCORで表される基、−ORで表される基、−NOで表される基、−SOHで表される基、−SHで表される基、−CNで表される基、−NCOで表される基、−NCSで表される基、−CORで表される基、−Si(OR)で表される基、−Al(OR)で表される基または−Ti(OR)で表される基を表す(前記Rは、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基を表す。前記炭素数1〜8のアルキル基中の水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。)。)

Figure 2018145265
本発明によれば、油性汚れの付着を低減し、かつ付着した油性汚れを水洗のみで除去可能な膜を形成することができる。
前記のとおり、本発明に係る組成物は、式(1)で表される含フッ素ポリエーテル化合物(A)と、
式(2)で表される化合物(B)と
を含有する組成物である。
<含フッ素ポリエーテル化合物(A)>
前記含フッ素ポリエーテル化合物(A)は、式(1)で表される化合物であって、要件(1)を満足する化合物である。
<要件(1)>
下記式(1)中の−(RO)−で表される基の重量平均分子量をMw(A2)、−(OR−で表される基の重量平均分子量をMw(A3)、−(RO)−で表される基の重量平均分子量をMw(A1)として、
Mw(A1)、Mw(A2)およびMw(A3)が下記式(10)を満足すること。

1≦Mw(A1)/(Mw(A2)+Mw(A3))≦60 ・・・(10)

−(A−(RO)−(T−(RO)−T−(OR−(A−X・・・(1)
(式(1)中、Rは、1つ以上の水素原子がフッ素原子で置換された炭素数1〜5のアルキレン基を表す。qが2以上の場合、複数の−(RO)−は全部又は一部が同じであってもよい。
およびTは、それぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキレン基を表すか、該アルキレン基を構成する1つ以上のメチレン基が、−CO−で表される基、−O−で表される基または−NH−で表される基に置き換わった基を表す。また、該アルキレン基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。
およびRは、それぞれ炭素数1〜5のアルキレン基を表す。oが2以上の場合、複数のRは全部又は一部が同じであってもよい。pが2以上の場合、複数のRは全部又は一部が同じであってもよい。
およびAは、それぞれ独立して、アルキレン基、−COO−で表される基、−NHCOO−で表される基、−NHCONH−で表される基、−OCONH−で表される基、−OCO−で表される基、または−O−で表される基を表す。アルキレン基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。kが2以上の場合、複数のAは全部又は一部が同じであってもよい。lが2以上の場合、複数のAは全部又は一部が同じであってもよい。
およびXは、それぞれ独立して、−NHで表される基、オキシラニル基、−COORで表される基、−NHCOORで表される基、−NHCONHRで表される基、−OCONHRで表される基、−OCORで表される基、−ORで表される基、−NOで表される基、−SOHで表される基、−SHで表される基、−CNで表される基、−NCOで表される基、−NCSで表される基、−CORで表される基、−Si(OR)で表される基、−Al(OR)で表される基または−Ti(OR)で表される基を表す(前記Rは、水素原子、または炭素数1〜8のアルキル基を表す。前記炭素数1〜8のアルキル基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい)。
kおよびlは、それぞれ独立に0〜10の整数を表す。
mは、0または1である。
oおよびpは、それぞれ独立に1〜20の整数を表す。
qは、1〜30の整数を表す。)
含フッ素ポリエーテル化合物(A)は、要件(2)を満足することが好ましく、要件(3)を満足することがより好ましい。
<要件(2)>
式(1)中の−(RO)−で表される基の重量平均分子量をMw(A2)、−(OR−で表される基の重量平均分子量をMw(A3)、−(RO)−で表される基の重量平均分子量をMw(A1)として、
Mw(A1)、Mw(A2)およびMw(A3)が下記式(11)を満足すること。
1≦Mw(A1)/(Mw(A2)+Mw(A3))≦40 ・・・(11)
<要件(3)>
式(1)中の−(RO)−で表される基の重量平均分子量をMw(A2)、−(OR−で表される基の重量平均分子量をMw(A3)、−(RO)−で表される基の重量平均分子量をMw(A1)として、
Mw(A1)、Mw(A2)およびMw(A3)が下記式(12)を満足すること。
1≦Mw(A1)/(Mw(A2)+Mw(A3))≦20 ・・・(12)
式(1)中の−(RO)−で表される基としては、−(CHO)−で表される基、−(CHCHO)−で表される基、−(CHCHCHO)−で表される基、−(C(CHO)−で表される基、−(CH(CH)CHO)−で表される基、−(CHCH(CH)O)−で表される基、−(CH2CH2CH2CH2O)−で表される基、−(CH2CH2CH(CH3)O)−で表される基、−(CH2CH(CH3)CH2O)−で表される基、−(CH(CH3)CH2CH2O)−で表される基、−(CH2C(CH3)2O)−で表される基、−(C(CH3)2CH2O)−で表される基、−(CH(CH3)CH(CH3)O)−で表される基が挙げられる。−(RO)−で表される基は、好ましくは、−(CHCHO)−で表される基、−(CHCHCHO)−で表される基である。
−(RO)−で表される基に含まれる炭素数は、1〜60が好ましく、より好ましくは1〜40である。
式(1)中の−(OR)−で表される基としては、−(OCH)−で表される基、−(OCHCH)−で表される基、−(OCHCHCH)−で表される基、−(OC(CH)−で表される基、−(OCHCH(CH))−で表される基、−(OCH(CH)CH)−で表される基、−(OCH2CH2CH2CH2)−で表される基、−(OCH(CH3)CH2CH2)−で表される基、−(OCH2CH(CH3)CH2)−で表される基、−(OCH2CH2CH(CH3))−で表される基、−(OC(CH3)2CH2)−で表される基、−(OCH2C(CH3)2)−で表される基、−(OCH(CH3)CR(CH3))−で表される基が挙げられる。−(OR)−で表される基は、好ましくは、−(OCHCH)−で表される基、−(OCHCHCH)−で表される基である。
−(OR−で表される基に含まれる炭素数は、1〜60が好ましく、より好ましくは1〜40である。
式(1)中の−(RO)−で表される基としては、−(CR’O)−で表される基、−(CR’CR’O)−で表される基、−(CR’CR’CR’O)−で表される基、−(C(CR’O)−で表される基、−(CR’(CR’)CR’O)−で表される基、−(CR’CR’(CR’)O)−で表される基、−(CR’2CR’2CR’2CR’2O)−で表される基、−(CR’2CR2CR’(CR’3)O)−で表される基、−(CR’2CR’(CR’3)CR’2O)−で表される基、−(CR’(CR’3)CR’2CR’2O)−で表される基、−(CR’2C(CR’3)2O)−で表される基、−(C(CR’3)2CR’2O)−で表される基、−(CR’(CR’3)CR’(CR’3)O)−で表される基が挙げられる。前記R’は、それぞれ独立して水素原子、またはフッ素原子を表し、各基中、少なくとも1つのR’はフッ素原子である。各基中のR’の全数を100%として、フッ素原子であるR’の数は好ましくは、30%以上100%以下であり、より好ましくは80%以上100%以下である。
−(RO)−で表される基は、好ましくは、−(CR’O)−で表される基、−(CR’CR’O)−で表される基、−(CR’CR’CR’O)−で表される基、−(CR’(CR’)CR’O)−で表される基である。
qが2以上の場合、−(RO)−で表される基を構成する複数の−(RO)−の組み合わせとして好ましくは、
−(CR’O)−で表される基と、−(CR’CR’O)−で表される基との組み合わせ、
−(CR’O)−で表される基と、−(CR’CR’O)−で表される基と、−(CR’(CR’)CR’O)−で表される基との組み合わせ、
−(CR’O)−で表される基と、−(CR’(CR’)CR’O)−で表される基との組み合わせ、
−(CR’O)−で表される基と、−(CR’CR’CR’O)−で表される基との組み合わせ、
−(CR’O)−で表される基と、−(CR’CR’O)−で表される基と、−(CR’CR’CR’O)−で表される基との組み合わせ、
−(CR’CR’O)−で表される基と、−(CR’CR’CR’O)−で表される基との組み合わせ、
−(CR’CR’O)−で表される基と、−(CR’CR’CR’O)−で表される基と、−(CR’(CR’)CR’O)−で表される基との組み合わせ、
−(CR’O)−で表される基と、−(CR’(CR’)CR’O)−で表される基と、−(CR’CR’CR’O)−で表される基との組み合わせ、
−(CR’O)−で表される基と、−(CR’CR’O)−で表される基と、−(CR’CR’CR’O)−で表される基と、−(CR’(CR’)CR’O)−で表される基との組み合わせ、
−(CR’(CR’)CR’O)−で表される基と、−(CR’CR’CR’O)−で表される基との組み合わせ、
−(CR’(CR’)CR’O)−で表される基と、−(CR’CR’O)−で表される基との組み合わせが挙げられる。
−(RO)−で表される基は、複数の−(RO)−がランダムに結合されていてもよい。
−(RO)−で表される基に含まれる炭素数は、好ましくは10〜70であり、より好ましくは20〜30である。
およびXは、それぞれ独立して、−NHで表される基、オキシラニル基、−COORで表される基、−NHCOORで表される基、−NHCONHRで表される基、−OCONHRで表される基、−OCORで表される基、−ORで表される基、−NOで表される基、−SOHで表される基、−SHで表される基、−CNで表される基、−NCOで表される基、−NCSで表される基、−CORで表される基、−Si(OR)で表される基、−Al(OR)で表される基または−Ti(OR)で表される基を表す(前記Rは、水素原子、または炭素数1〜8のアルキル基を表す。前記炭素数1〜8のアルキル基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい)
前記式(1)中のXまたはXは、好ましくは水酸基または−Si(OR)で表される基である。
−Si(OR)で表される基中の3つのRは、それぞれ独立である。該3つのRは同一であることが好ましい。
含フッ素ポリエーテル化合物(A)は、好ましくは、前記式(1)中のXが水酸基であり、Xが−Si(OR)で表される基である含フッ素ポリエーテル化合物が好ましい。
前記式(1)中のTおよびTは、それぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキレン基を表すか、該アルキレン基を構成する1つ以上のメチレン基が、−CO−で表される基、−O−で表される基または−NH−で表される基に置き換わった基を表す。また、該アルキレン基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。
またはTとしては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、−(CHOCH)−で表される基、−(CHCOOCH)−で表される基、−(CHOCOCH)−で表される基、−(CHNHCH)−で表される基、−(CHOCONHCH)−で表される基、−(CHNHCOOCH)−で表される基、−(CHCHCOO)−で表される基、−(CHCHOCO)−で表される基、−(CHCHNH)−で表される基、−(CHCHOCONH)−で表される基、−(CHCHNHCOO)−で表される基、−(OCONHCHCH)−で表される基、−(NHCOOCHCH)−で表される基、−(CFOCH)−で表される基、−(CFOCOCH)−で表される基、−(CFCOOCH)−で表される基、−(CFNHCH)−で表される基、−(CFOCONHCH)−で表される基、−(CFNHCOOCH)−で表される基、−(CFCHCOO)−で表される基、−(CFCHOCO)−で表される基、−(CFCHNH)−で表される基、−(CFCHOCONH)−で表される基、−(CFCHNHCOO)−で表される基、−(OCONHCFCH)−で表される基、−(NHCOOCFCH)−で表される基、−(CFOCF)−で表される基、−(CFOCOCF)−で表される基、−(CFCOOCF)−で表される基、−(CFNHCF)−で表される基、−(CFOCONHCF)−で表される基、−(CFNHCOOCF)−で表される基、−(CFCFCOO)−で表される基、−(CFCFOCO)−で表される基、−(CFCFNH)−で表される基、−(CFCFOCONH)−で表される基、−(CFCFNHCOO)−で表される基、−(OCONHCFCF)−で表される基、−(NHCOOCFCF)−で表される基、−(CHOCONHCF)−で表される基、−(CHNHCOOCF)−で表される基、−(CHCFOCO)−で表される基、−(CHCFCOO)−で表される基、−(CHCFNH)−で表される基、−(CHCFOCONH)−で表される基、−(CHCFNHCOO)−で表される基、−(OCONHCHCF)−で表される基、−(NHCOOCHCF)−で表される基が挙げられる。
該TおよびTは、それぞれ独立して、好ましくは炭素数1〜5のアルキレン基、少なくとも1つの水素原子がフッ素原子で置換された炭素数1〜5のアルキレン基である。
前記式(1)中のAおよびAは、それぞれ独立して、アルキレン基、−COO−で表される基、−NHCOO−で表される基、−NHCONH−で表される基、−OCONH−で表される基、または−O−で表される基を表す。アルキレン基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。kが2以上の場合、複数のAは全部又は一部が同じであってもよい。lが2以上の場合、複数のAは全部又は一部が同じであってもよい。
またはAとしてのアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基が挙げられる。
該AおよびAは、それぞれ独立して、好ましくは、アルキレン基、少なくとも1つの水素原子がフッ素で置換されたアルキレン基、−NHCOO−で表される基である。
前記式(1)中のkおよびlは、それぞれ独立に好ましくは1〜6である。
式(1)中の−(A−で表される基または−(A−としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、−(CFO)−で表される基、−(OCF)−で表される基、−(CFCHO)−で表される基、−(OCFCH)−で表される基、−(CHCFO)−で表される基、−(OCHCF)−で表される基、
−(CHOCH)−で表される基、−(CHNHCONHCH)−で表される基、−(CHOCOCH)−で表される基、−(CHCOOCH)−で表される基、−(CHNHCH)−で表される基、−(CHOCONHCH)−で表される基、−(CHNHCOOCH)−で表される基、
−(CHCHOCO)−で表される基、−(OCOCHCH)−で表される基、−(CHCHCOO)−で表される基、−(COOCHCH)−で表される基、−(CHCHNH)−で表される基、−(NHCHCH)−で表される基、−(CHCHOCONH)−で表される基、−(NHCOOCHCH)−で表される基、−(CHCHNHCOO)−で表される基、−(OCONHCHCH)−で表される基、
−(CFOCH)−で表される基、−(CHOCF)−で表される基、−(CFOCOCH)−で表される基、−(CHOCOCF)−で表される基、−(CFCOOCH)−で表される基、−(CHCOOCF)−で表される基、−(CFNHCH)−で表される基、−(CHNHCF)−で表される基、−(CFOCONHCH)−で表される基、−(CHOCONHCF)−で表される基、−(CFNHCOOCH)−で表される基、−(CHNHCOOCF)−で表される基、−(CFCHOCO)−で表される基、−(CHCFOCO)−で表される基、−(CFCHCOO)−で表される基、−(CHCFCOO)−で表される基、−(CFCHNH)−で表される基、−(CHCFNH)−で表される基、−(CFCHOCONH)−で表される基、−(CHCFOCONH)−で表される基、−(CFCHNHCOO)−で表される基、−(CHCFNHCOO)−で表される基、−(OCONHCFCH)−で表される基、−(OCONHCHCF)−で表される基、
−(CFOCF)−で表される基、−(CFOCOCF)−で表される基、−(CFCOOCF)−で表される基、−(CFNHCF)−で表される基、−(CFOCONHCF)−で表される基、−(CFNHCOOCF)−で表される基、−(CFCFOCO)−で表される基、−(CFCFCOO)−で表される基、−(CFCFNH)−で表される基、−(CFCFOCONH)−で表される基、−(CFCFNHCOO)−で表される基、−(OCONHCFCF)−で表される基、−(NHCOOCFCF)−で表される基、
−(CHOCONHCHCH)−で表される基、−(CHCHOCONHCH)−で表される基、−(CHNHCOOCHCH)−で表される基、−(CHCHNHCOOCH)−で表される基、−(CHCHOCH)−で表される基、−(CHOCHCH)−で表される基、−(CHCHOCOCH)−で表される基、−(CHCHCOOCH)−で表される基、−(CHOCOCHCH)−で表される基、−(CHCOOCHCH)−で表される基、−(CHCHNHCH)−で表される基、−(CHNHCHCH)−で表される基、−(CHCHOCONHCH)−で表される基、−(CHOCONHCHCH)−で表される基、−(CHCHNHCOOCH)−で表される基、−(CHNHCOOCHCH)−で表される基、
−(CHCHCHNHCOO)−で表される基、−(OCONHCHCHCH)−で表される基、−(CHCHCHCOO)−で表される基、−(OCOCHCHCH)−で表される基、−(CHCHCHO)−で表される基、−(OCHCHCH)−で表される基、−(CHCHCHOCONH)−で表される基、−(NHCOOCHCHCH)−で表される基、−(CHCHCHCHNHCOO)−で表される基、−(OCONHCHCHCHCH)−で表される基、−(OCOCHCHCHCH)−で表される基、−(CHCHCHCHCOO)−で表される基、−(OCOCHCHCHCH)−で表される基、−(CHCHCHCHOCONH)−で表される基、−(NHCOOCHCHCHCH)−で表される基、が挙げられる。
<化合物(B)>
前記化合物(B)は、式(2)で表される化合物である。
−(A−(R−(A−Y・・・(2)
(式(2)中、Rは、アクリル酸に由来する構造単位、アクリルアミドに由来する構造単位、N−ビニル−2−ピロリドンに由来する構造単位、ビニルスルホン酸に由来する構造単位、ビニルアルコールに由来する構造単位、−RO−で表される基、−HN−A−CO−で表される基、または下記式(3)で表される基を表す(前記Rは、炭素数1〜5のアルキレン基を表す。Aは、炭素数1〜8のアルキレン基を表す。)。iが2以上の場合、複数のRは全部又は一部が同じであってもよい。
およびAは、それぞれ独立して、炭素数1〜5のアルキレン基、−COO−で表される基、−NHCOO−で表される基、−NHCONH−で表される基、−OCO−で表される基、−OCONH−で表される基、または−O−で表される基を表す。アルキレン基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。hが2以上の場合、複数のAは全部又は一部が同じであってもよい。jが2以上の場合、複数のAは全部又は一部が同じであってもよい。
hおよびjは、それぞれ独立に0〜10の整数を表す。
iは、1〜300の整数を表す。
およびYは、それぞれ独立して、−NHで表される基、オキシラニル基、−COORで表される基、−NHCOORで表される基、−NHCONHRで表される基、−OCONHRで表される基、−OCORで表される基、−ORで表される基、−NOで表される基、−SOHで表される基、−SHで表される基、−CNで表される基、−NCOで表される基、−NCSで表される基、−CORで表される基、−Si(OR)で表される基、−Al(OR)で表される基または−Ti(OR)で表される基を表す(前記Rは、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基を表す。前記炭素数1〜8のアルキル基中の水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。)。)
Figure 2018145265
hおよびjは、好ましくは1〜6である。
iは、好ましくは5〜100である。
前記式(2)中のYまたはYは、それぞれ独立して、−NHで表される基、オキシラニル基、−COORで表される基、−NHCOORで表される基、−NHCONHRで表される基、−OCONHRで表される基、−OCORで表される基、−ORで表される基、−NOで表される基、−SOHで表される基、−SHで表される基、−CNで表される基、−NCOで表される基、−NCSで表される基、−CORで表される基、−Si(OR)で表される基、−Al(OR)で表される基または−Ti(OR)で表される基を表す(前記Rは、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基を表す。前記炭素数1〜8のアルキル基中の水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。)。該YまたはYは、好ましくは水酸基または−Si(OR)で表される基である。
−Si(OR)で表される基中の3つのRは、それぞれ独立である。該3つのRは同一であることが好ましい。
前記式(2)中のRは、アクリル酸に由来する構造単位、アクリルアミドに由来する構造単位、N−ビニル−2−ピロリドンに由来する構造単位、ビニルスルホン酸に由来する構造単位、ビニルアルコールに由来する構造単位、−RO−で表される基、−HN−A−CO−で表される基、または式(3)で表される基を表す(前記Rは、炭素数1〜5のアルキレン基を表す。Aは、炭素数1〜8のアルキレン基を表す。)。iが2以上の場合、複数のRは全部又は一部が同じであってもよい。
−RO−で表される基としては、例えば、−(CHO)−で表される基、−(CHCHO)−で表される基、−(CHCHCHO)−で表される基、−(C(CHO)−で表される基、−(CH(CH)CHO)−で表される基、−(CHCH(CH)O)−で表される基、−(CH2CH2CH2CH2O)−で表される基、−(CH2CH2CH(CH3)O)−で表される基、−(CH2CH(CH3)CH2O)−で表される基、−(CH(CH3)CH2CH2O)−で表される基、−(CH2C(CH3)2O)−で表される基、−(C(CH3)2CH2O)−で表される基、−(CH(CH3)CH(CH3)O)−で表される基が挙げられ、好ましくは、−(CHCHO)−で表される基、−(CHCHCHO)−で表される基である。前記式(2)中のRが、−RO−で表される基である場合、−(R−で表される基に含まれる炭素数は、2〜300が好ましく、より好ましくは20〜100である。
−HN−A−CO−で表される基としては、−HN−CH−CO−で表される基、−HN−CHCH−CO−で表される基、−HN−CHCHCH−CO−で表される基、−HN−CHCHCHCH−CO−で表される基、−HN−CHCHCHCHCH−CO−で表される基が挙げられる。
前記式(2)中のRは、−RO−で表される基であることが好ましい。
およびAは、それぞれ独立して、炭素数1〜5のアルキレン基、−COO−で表される基、−NHCOO−で表される基、−NHCONH−で表される基、−OCONH−で表される基、−OCO−で表される基、または−O−で表される基を表す。アルキレン基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。hが2以上の場合、複数のAは全部又は一部が同じであってもよい。jが2以上の場合、複数のAは全部又は一部が同じであってもよい。
該AおよびAは、それぞれ独立して、好ましくは炭素数1〜5のアルキレン基、少なくとも1つの水素原子がフッ素原子で置換された炭素数1〜5のアルキレン基である。
式(2)中の−(A−で表される基または−(A−で表される基としてはメチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、−(CFO)−で表される基、−(OCF)−で表される基、−(CFCHO)−で表される基、−(OCFCH)−で表される基、−(CHCFO)−で表される基、−(OCHCF)−で表される基、
−(CHOCH)−で表される基、−(CHNHCONHCH)−で表される基、−(CHOCOCH)−で表される基、−(CHCOOCH)−で表される基、−(CHNHCH)−で表される基、−(CHOCONHCH)−で表される基、−(CHNHCOOCH)−で表される基、
−(CHCHOCO)−で表される基、−(OCOCHCH)−で表される基、−(CHCHCOO)−で表される基、−(COOCHCH)−で表される基、−(CHCHNH)−で表される基、−(NHCHCH)−で表される基、−(CHCHOCONH)−で表される基、−(NHCOOCHCH)−で表される基、−(CHCHNHCOO)−で表される基、−(OCONHCHCH)−で表される基、
−(CFOCH)−で表される基、−(CHOCF)−で表される基、−(CFOCOCH)−で表される基、−(CHOCOCF)−で表される基、−(CFCOOCH)−で表される基、−(CHCOOCF)−で表される基、−(CFNHCH)−で表される基、−(CHNHCF)−で表される基、−(CFOCONHCH)−で表される基、−(CHOCONHCF)−で表される基、−(CFNHCOOCH)−で表される基、−(CHNHCOOCF)−で表される基、−(CFCHOCO)−で表される基、−(CHCFOCO)−で表される基、−(CFCHCOO)−で表される基、−(CHCFCOO)−で表される基、−(CFCHNH)−で表される基、−(CHCFNH)−で表される基、−(CFCHOCONH)−で表される基、−(CHCFOCONH)−で表される基、−(CFCHNHCOO)−で表される基、−(CHCFNHCOO)−で表される基、−(OCONHCFCH)−で表される基、−(OCONHCHCF)−で表される基、
−(CFOCF)−で表される基、−(CFOCOCF)−で表される基、−(CFCOOCF)−で表される基、−(CFNHCF)−で表される基、−(CFOCONHCF)−で表される基、−(CFNHCOOCF)−で表される基、−(CFCFOCO)−で表される基、−(CFCFCOO)−で表される基、−(CFCFNH)−で表される基、−(CFCFOCONH)−で表される基、−(CFCFNHCOO)−で表される基、−(OCONHCFCF)−で表される基、−(NHCOOCFCF)−で表される基、
−(CHOCONHCHCH)−で表される基、−(CHCHOCONHCH)−で表される基、−(CHNHCOOCHCH)−で表される基、−(CHCHNHCOOCH)−で表される基、−(CHCHOCH)−で表される基、−(CHOCHCH)−で表される基、−(CHCHOCOCH)−で表される基、−(CHCHCOOCH)−で表される基、−(CHOCOCHCH)−で表される基、−(CHCOOCHCH)−で表される基、−(CHCHNHCH)−で表される基、−(CHNHCHCH)−で表される基、−(CHCHOCONHCH)−で表される基、−(CHOCONHCHCH)−で表される基、−(CHCHNHCOOCH)−で表される基、−(CHNHCOOCHCH)−で表される基、
−(CHCHCHNHCOO)−で表される基、−(OCONHCHCHCH)−で表される基、−(CHCHCHCOO)−で表される基、−(OCOCHCHCH)−で表される基、−(CHCHCHOCONH)−で表される基、−(NHCOOCHCHCH)−で表される基、−(CHCHCHCHNHCOO)−で表される基、−(OCONHCHCHCHCH)−で表される基、−(OCOCHCHCHCH)−で表される基、−(CHCHCHCHCOO)−で表される基、−(OCOCHCHCHCH)−で表される基、−(CHCHCHCHO)−で表される基、−(OCHCHCHCH)−で表される基、−(CHCHCHCHOCONH)−で表される基、−(NHCOOCHCHCHCH)−で表される基、が挙げられる。
<組成物>
前記含フッ素ポリエーテル化合物(A)と前記化合物(B)の合計量を100重量%として、含フッ素ポリエーテル化合物(A)の含有量は10〜80重量%であり、化合物(B)の含有量は90〜20重量%である。好ましくは、含フッ素ポリエーテル化合物(A)の含有量が10〜60重量%であり、化合物(B)の含有量が90〜40重量%である。
化合物(B)の重量平均分子量(Mw(B))に対する、含フッ素ポリエーテル化合物(A)の重量平均分子量(Mw(A))の比(Mw(A)/Mw(B))は、0.6〜6.5が好ましい。
化合物(B)の主鎖長(l)に対する、含フッ素ポリエーテル化合物(A)の主鎖長(l)の比(l/l)は、好ましくは0.1〜2.5であり、より好ましくは0.1〜2である。主鎖長とは、化合物の主鎖が全てトランス配座で最大に伸びきった状態における主鎖の長さである。主鎖長の計算には、化学結合における、sp混成軌道の結合角∠C−C−C、∠C−C−O、及び∠C−O−Cを109.5°、C−C結合距離を154 pm、C−O結合距離を143 pm、O−H結合距離を95 pmとし、主鎖におけるC−C−C結合距離を251 pmとして用いた。
本発明の組成物は、更に溶剤(C)を含んでもよい。含フッ素ポリエーテル化合物(A)と化合物(B)と溶剤(C)とを含む組成物は、例えば、該組成物を基材にコーティングし、含フッ素ポリエーテル化合物(A)と化合物(B)とを含有する組成物からなる膜を形成するために用いられる。
溶剤(C)としては、水、有機系溶剤が挙げられる。有機系溶剤としては、アセトン、ジエチルエーテル、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、トルエンなどが挙げられる。溶剤(C)を構成する成分は単一でもよく、上記溶剤の混合物であってもよい。
組成物が溶剤(C)を含む場合、含フッ素ポリエーテル化合物(A)と化合物(B)と溶剤(C)との合計量を100重量%として、含フッ素ポリエーテル化合物(A)と化合物(B)の合計量は、製膜方法により適宜適当な範囲を選択することができる。例えば、湿式法でコーティングする場合、好ましくは、0.0001〜10重量%であり、より好ましくは、0.001〜1重量%である。
後述の通り、本発明の組成物からなる膜を基材表面に形成する場合であって、基材がガラスやアルミニウム等、表面に水酸基を有する基材の場合、基材と膜の密着性を高めるために、本発明の組成物は、さらにシラノール縮合触媒(D)を含んでいてもよい。シラノール縮合触媒(D)としては、無機酸、有機酸、金属錯体、金属アルコキシドなどが挙げられる。無機酸としては、塩酸、硝酸、硫酸が挙げられる。有機酸としては、酢酸、クエン酸が挙げられる。金属錯体としては、チタン錯体、錫錯体、アルミニウム錯体が挙げられる。シラノール縮合触媒の含有量は、含フッ素ポリエーテル化合物(A)と化合物(B)と溶剤(C)との合計量を100重量%として、例えば、0.00001〜10重量%、好ましくは、0.0005〜0.1重量%である。
本発明の組成物は、酸化防止剤、防錆剤、紫外線吸収剤、光安定剤、防カビ剤、抗菌剤、生物付着防止剤、消臭剤、顔料、難燃剤、帯電防止剤、滑剤、充填剤、可塑剤、核剤、アンチブロッキング剤、発泡剤、乳化剤、光沢剤、結着剤等、各種の添加剤を含有していてもよい。
酸化防止剤としては、以下のフェノール系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、ヒンダードアミン系酸化防止剤が例示できる。
フェノール系酸化防止剤としては、例えば、n−オクタデシル−3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)プロピオネート、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2,2−チオ−ジエチレン−ビス−[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、トリ−エチレングリコール−ビス−[3−(3−tert−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、3,9−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5・5]ウンデカン、テトラキス{3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオン酸}ペンタエリスリチルエステル、2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5ーメチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、2−[1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ペンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−tert−ペンチルフェニルアクリレート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6−(1H、3H、5H)−トリオン、2,2’−メチレンビス(6−tert−ブチル−4−メチルフェノ−ル)、4,4’−ブチリデンビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノ−ル)、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノ−ル)等が挙げられる。
硫黄系酸化防止剤としては、例えば、3,3’−チオジプロピオン酸ジ−n−ドデシルエステル、3,3’−チオジプロピオン酸ジ−n−テトラデシルエステル、3,3−チオジプロピオン酸ジ−n−オクタデシルエステル、テトラキス(3−ドデシルチオプロピオン酸)ペンタエリスリチルエステル等が挙げられる。
リン系酸化防止剤としては、例えば、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−クミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスフォナイト、ビス−[2,4−ジ−tert−ブチル,(6−メチル)フェニル]エチルホスファイト等が挙げられる。
ヒンダードアミン系酸化防止剤としては、例えば、セバシン酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)エステル、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート、ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}−1,6−ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}]等が挙げられる。
防錆剤としては、例えば、アルカノールアミン、第四アンモニウム塩、アルカンチオール、イミダゾリン、メタバナジン酸ナトリウム、クエン酸ビスマス、フェノール誘導体、ポリアルケニルアミン、アルキルイミダゾリン誘導体、ジアノアルキルアミン、カルボン酸アミド、アルキレンジアミン、ピリミジンおよびこれらのカルボン酸、ナフテン酸、スルホン酸複合体、亜硝酸カルシウム、アルキルアミンとエステル、ポリアルコール、ポリフェノール、アルカノールアミン、モリブデン酸ナトリウム、タングステン酸ナトリウム、亜硝酸ナトリウム、ホスホン酸ナトリウム、クロム酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、ゼラチン、カルボン酸のポリマ一、脂肪族および芳香族アミンとジアミン、エトキシ化アミン、イミダゾール、ベンズイミダゾール、ニトロ化合物、ホルムアルデヒド、アセチレンアルコール、脂肪族および芳香族チオールとスルフィド、スルホキシド、チオ尿素、アセチレンアルコール、2−メルカプトベンズイミダゾール、アミン又は第四級アンモニウム塩とハロゲンイオンの混合物、アセチレンチオールおよびスルフィド、ジベンジルスルホキシド、アルキルアミンとヨウ化カリウムの混合物、亜硝酸ジシクロヘキシルアミン、安息香酸シクロヘキシルアミン、ベンゾトリアゾール、タンニンとリン酸ナトリウムの混合物、トリエタノールアミンとラウリルサルコシンとベンゾトリアゾールとの混合物、アルキルアミンとベンゾトリアゾールと亜硝酸ナトリウムとリン酸ナトリウムとの混合物等が挙げられる。
紫外線吸収剤および光安定剤としては、例えば、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3−tert−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、メチル−3−[3−tert−ブチル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネート−ポリエチレングリコール、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール誘導体、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5[(ヘキシル)オキシ]−フェノール、2−エトキシ−2’−エチル−オキサリック酸ビスアニリド等が挙げられる。
防カビ剤および抗菌剤としては、例えば、2−(4−チアゾリル)ベンゾイミダゾール、ソルビン酸、1,2−ベンズイソチアゾリン−3オン、(2−ピリジルチオ−1−オキシド)ナトリウム、デヒドロ酢酸、2−メチル−5−クロロ−4−イソチアゾロン錯体、2,4,5,6−テトラクロロフタロニトリル、2−ベンズイミダゾールカルバミン酸メチル、1−(ブチルカルバモイル)−2−ベンズイミダゾールカルバミン酸メチル、モノあるいはジブロモシアノアセトアミド類、1,2−ジブロモ−2,4−ジシアノブタン、1,1−ジブロモ−1−ニトロプロパノールおよび1,1−ジブロモ−1−ニトロ−2−アセトキシプロパン等が挙げられる。
生物付着防止剤としては、例えば、テトラメチルチウラムジサルファイド、ビス(N,N−ジメチルジチオカルバミン酸)亜鉛、3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルウレア、ジクロロ−N−((ジメチルアミノ)スルフォニル)フルオロ−N−(p−トリル)メタンスルフェンアミド、ピリジン−トリフェニルボラン、N,N−ジメチル−N’−フェニル−N’−(フルオロジクロロメチルチオ)スルファミド、チオシアン酸第一銅、酸化第一銅、テトラブチルチウラムジサルファイド、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル、ジンクエチレンビスジチオカーバーメート、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン、N−(2,4,6−トリクロロフェニル)マレイミド、ビス(2−ピリジンチオール−1−オキシド)亜鉛塩、ビス(2−ピリジンチオール−1−オキシド)銅塩、2−メチルチオ−4−tert−ブチルアミノ−6−シクロプロピルアミノ−s−トリアジン、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、フラノン類、アルキルピリジン化合物、グラミン系化合物、イソトニル化合物等が挙げられる。
消臭剤としては、例えば、有機酸類、脂肪酸金属類、金属化合物、シクロデキストリン類、多孔質体等が挙げられる。
有機酸類としては、乳酸、コハク酸、リンゴ酸、クエン酸、マレイン酸、マロン酸、エチレンジアミンポリ酢酸、アルカン−1,2−ジカルボン酸、アルケン−1,2−ジカルボン酸、シクロアルカン−1,2−ジカルボン酸、シクロアルケン−1,2−ジカルボン酸、ナフタレンスルホン酸等が挙げられる。
脂肪酸金属類としては、ウンデシレン酸亜鉛、2−エチルヘキサン酸亜鉛、リシノール酸亜鉛等が挙げられる。
金属化合物としては、酸化鉄、硫酸鉄、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、酸化銀、酸化鋼、金属(鉄、銅等)クロロフィリンナトリウム、金属(鉄、銅、コバルト等)フタロシアニン、金属(鉄、銅、コバルト等)テトラスルホン酸フタロシアニン、二酸化チタン、可視光応答型二酸化チタン(窒素ドープ型など)等が挙げられる。
シクロデキストリン類としては、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン、そのメチル誘導体、ヒドロキシプロピル誘導体、グルコシル誘導体、マルトシル誘導体等が挙げられる。
多孔質体を構成する成分としては、ポリ不飽和カルボン酸、芳香族系ポリマー、キチン、キトサン、活性炭、シリカゲル、活性アルミナ、ゼオライト、セラミック等が挙げられる。
ポリ不飽和カルボン酸としては、ポリメタクリル酸、ポリアクリル酸が挙げられる。
芳香族系ポリマーとしては、ポリジビニルベンゼン、スチレン−ジビニルベンゼン−ビニルピリジン共重合体、ジビニルベンゼン−ビニルピリジン共重合体が挙げられる。
顔料としては、例えば、カーボンブラック、酸化チタン、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔料、ペリレン顔料、ペリニン系顔料、キノフタロン系顔料、ジケトピロロ−ピロール系顔料、ジオキサジン系顔料、ジスアゾ縮合系顔料、ペンズイミダゾロン系顔料等が挙げられる。
難燃剤としては、例えば、デカブロモビフェニル、三酸化アンチモン、リン系難燃剤、水酸化アルミニウム等が挙げられる。
帯電防止剤としては、例えば、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、4級アンモニウム塩、第1級アミン塩、第2級アミン塩、第3級アミン塩、第4級アミン塩、ピリジン誘導体等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、ベタイン型界面活性剤、カルボン酸誘導体、イミダゾリン誘導体等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、リン酸アルキル型界面活性剤、硫酸化油、石鹸、硫酸化エステル油、硫酸化アミド油、オレフィンの硫酸化エステル塩類、脂肪アルコール硫酸エステル塩類、アルキル硫酸エステル塩、脂肪酸エチルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、琉拍酸エステルスルホン酸塩、燐酸エステル塩等が挙げられる。
ノニオン界面活性剤としては、多価アルコールの部分的脂肪酸エステル、脂肪アルコールのエチレンオキサイド付加物、脂肪酸のエチレンオキサイド付加物、脂肪アミノ又は脂肪酸アミドのエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノールのエチレンオキサイド付加物、多価アルコールの部分的脂肪酸エステルのエチレンオキサイド付加物、ポリエチレングリコール等が挙げられる。
<膜>
前記含フッ素ポリエーテル化合物(A)と前記化合物(B)とを含有する本発明の組成物は、膜を形成することができる。
含フッ素ポリエーテル化合物(A)と化合物(B)とを含有する組成物からなる膜は、含フッ素ポリエーテル化合物(A)と化合物(B)と溶剤(C)とを含有する組成物を基材(基板と称することがある)に塗布して塗布膜を形成し、塗布膜から溶剤(C)を除去することにより得ることができる。
基材がガラスやアルミニウム等、表面に水酸基を有する基材の場合、基材と膜の密着性を高めるために、膜を形成する組成物中の含フッ素ポリエーテル化合物(A)に含まれるXおよびまたはX、化合物(B)に含まれるYまたはYが、−Si(OR)で表される基であることが好ましい。この場合、含フッ素ポリエーテル化合物(A)と化合物(B)と溶剤(C)とを含有する組成物を基材に塗布して塗布膜を形成した後、空気中で静置することにより、空気中及び溶剤中の水分により−Si(OR)で表される基が加水分解され、膜と基材との間にシロキサン結合が形成され、溶剤が除去される。シロキサン結合の形成を促進するために、塗布膜を、50〜300℃、好ましくは、100℃〜150℃に加熱してもよい。また、シロキサン結合の形成を促進するために、基材に塗布する組成物は、シラノール縮合触媒(D)を含有してもよい。
含フッ素ポリエーテル化合物(A)と化合物(B)とを含有する組成物からなる膜の水接触角は、好ましくは50°以下であり、より好ましくは40°以下である。前記水接触角は、純水を用いてθ/2法にて求められる接触角である。
含フッ素ポリエーテル化合物(A)と化合物(B)とを含有する組成物からなる膜の油接触角は、好ましくは40°以上であり、より好ましくは60°以上である。前記油接触角は、ヘキサデカンを用いてθ/2法にて求められる接触角である。
組成物を基材に塗布する方法としては、ディップコート法、ロールコート法、バーコート法、スピンコート法、スプレーコート法、ダイコート法、蒸着法などが挙げられる。
基材は特に限定されず、無機系材料、有機系材料のいずれでもよい。基材の形状は平面、曲面のいずれであってもよく、多数の面が組み合わさった三次元的構造でもよい。前記無機系材料としては、シリコン、鉄、銅、アルミニウム、亜鉛等の金属、これらの金属を含む合金、セラミックス、ガラスなどが挙げられる。前記有機系材料としては、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、アクリル−スチレン共重合樹脂、セルロース樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリビニルアルコール等の熱可塑性樹脂;フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂などが挙げられる。
本発明の組成物からなる膜を形成する前に、基材に易接着処理を施してもよい。易接着処理としては、親水化処理、プライマー処理が挙げられる。親水化処理としては、コロナ処理、プラズマ処理、紫外線処理、アルカリ処理、酸処理が挙げられる。プライマー処理に用いられるプライマーとしては、樹脂、シランカップリング剤、テトラアルコキシシラン等が挙げられる。
耐水性、耐湿性、耐アルカリ性などの耐久性の観点から、本発明の組成物からなる膜と基材との間にプライマー層を設けることが好ましい。
本発明の組成物からなる膜を以下の物品の表面に設けることにより、該物品に油性汚れの付着を低減する防汚性と、付着した油性汚れを水洗のみで除去可能な水洗性を付与することができる。本発明の組成物からなる膜を適用できる物品としては、浴室用部材、台所用部材、洗面用部材、トイレ用部材、洗濯用部材、鏡などの水周り物品、タイルなどの陶磁器、人工大理石、エアコンなどの各種屋内設備、空調設備の熱交換器、タッチパネルディスプレイなどの表示装置、光学素子、半導体素子、建築材料、ナノインプリント技術、太陽電池、自動車や建物の窓ガラス、調理器具などの金属製品、食器などのセラミック製品、プラスチック製の自動車用部材、漁網、虫取り網、水槽、プール、工場内の治具や内壁、配管、ゴーグル、メガネ、ヘルメット、パチンコ、繊維、傘、遊具、サッカーボール、食品用包材、化粧品包材などの各種包材、ポットの内部などが挙げられる。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、発明の詳細な説明および実施例および比較例における各項目の測定値は、下記の方法で測定した。
[接触角測定]
協和界面科学社製DM−501を用いて、液滴量2μLで、θ/2法にて、得られた膜の接触角を測定した。水接触角の測定には純水を、油接触角の測定にはヘキサデカンを用いた。
[油性汚れに対する防汚性評価]
油性汚れのモデルとして、ラー油(エスビー食品株式会社)を用いた。表面に塗膜を形成したガラス基板を水平から80°傾けて固定し、基板最下部から2cmの位置の塗膜表面にラー油約0.1mlを付着させ、5分以内に基板最下部まで落ち切るか目視で観察した。
1:基板最下部までラー油が落ち切る。2:基板最下部までラー油が落ち切らない。
[油性汚れに対する水洗性評価(1)]
油性汚れのモデルとして、ラー油(エスビー食品株式会社)を用いた。表面に塗膜を形成したガラス基板を水平から60°傾けて固定し、基板最下部から2cmの位置の塗膜表面にラー油0.1mlを付着させ、その上から、500mlポリ洗瓶(株式会社サンプラテック)を用いて水を100ml、約10秒間で掛けた後の状態を目視で観察した。
1:塗膜上に汚れが残らない。2:塗膜上に汚れが残る。
[粘着性汚れに対する水洗性評価(2)]
油性汚れのモデルとして、ラー油よりも粘度の高いマヨネーズ(キユーピー株式会社)を用いた。表面に塗膜を形成したガラス基板を水平から60°傾けて固定し、基板最下部から2cmの位置の塗膜表面にマヨネーズ100mgを付着させ、その上から、500mlポリ洗瓶(株式会社サンプラテック)を用いて水を100ml、約10秒間で掛けた後の状態を目視で観察した。
1:塗膜上に汚れが残らない。2:塗膜上に汚れが残る。
[実施例1]
窒素で置換した200mlフラスコ内に、両末端にポリ(オキシアルキレン)基(繰返し単位数5〜6)を介して水酸基を有するパーフルオロポリエーテル(ソルベイスペシャルティポリマーズジャパン株式会社 Fluorolink 5158X、Mw(A)=1997、Mw(A1)/(Mw(A2)+Mw(A3))=4.0)100mg、3−(Triethoxysilyl)propyl Isocyanate(東京化成工業株式会社)12.6mg、およびアセトン(和光純薬株式会社)100mLを投入し、撹拌して、反応を開始した。1時間後、反応溶液を回収し、反応液1とした。反応液1中には、反応原料の前記パーフルオロポリエーテルの末端の水酸基の一部が−OCONHCSi(OCで表される基に置換されたパーフルオロポリエーテル(含フッ素ポリエーテル化合物(A1))が含まれている。
窒素で置換した200mLフラスコ内に、ポリエチレングリコール600(和光純薬株式会社、重量平均分子量が600であるポリエチレングリコール)100mg、3−(Triethoxysilyl)propyl Isocyanate42.1mg、およびアセトン100mLを投入し、撹拌して、反応を開始した。1時間後、反応溶液を回収し、反応液2とした。反応液2中には、反応原料の前記ポリエチレングリコールの末端の水酸基の一部が−OCONHCSi(OCで表される基に置換された化合物(化合物B1)が含まれている。
上記反応液1を1mL、反応液2を9mL、アセトンを90mL、および酢酸(和光純薬株式会社)を1mLポリ瓶に投入し、混合して、固形分濃度100mg/Lのコーティング液を調製した。コーティング液中、反応液1と反応液2の合計量を100重量%として、各反応液の含有量を表1に示す。松浪硝子社製のガラス基板を該コーティング液に30分間含浸させ、ガラス基板をコーティング液から取り出した後、120℃で10分間加熱することで、ガラス基板上に塗膜を得た。塗膜の水接触角と油接触角を表1に示す。防汚性、水洗性の評価結果を表4に示す。
[実施例2]
コーティング液調製時の反応液1の投入量を2mL、反応液2の投入量を8mLとしたこと以外は、実施例1と同様にしてガラス基板上に塗膜を得た。結果を表1および表4に示す。
[実施例3]
コーティング液調製時の反応液1の投入量を3mL、反応液2の投入量を7mLとしたこと以外は、実施例1と同様にしてガラス基板上に塗膜を得た。結果を表1および表4に示す。
[実施例4]
コーティング液調製時の反応液1の投入量を4mL、反応液2の投入量を6mLとしたこと以外は、実施例1と同様にしてガラス基板上に塗膜を得た。結果を表1および表4に示す。
[実施例5]
窒素で置換した200mLフラスコ内に、オキシアルキレン基を有し、かつ両末端に水酸基を有するパーフルオロポリエーテル(ソルベイスペシャルティポリマーズジャパン株式会社Fomblin D2、Mw(A)=1550、Mw(A1)/(Mw(A2)+Mw(A3))=18.9)100mg、3−(Triethoxysilyl)propyl Isocyanate(東京化成工業株式会社)16.1mg、およびアセトン(和光純薬株式会社)100mLを投入し、撹拌して、反応を開始した。1時間後、反応溶液を回収し、反応液3とした。反応液3中には、反応原料の前記パーフルオロポリエーテルの末端の水酸基の一部が−OCONHCSi(OCで表される基に置換されたパーフルオロポリエーテル(含フッ素ポリエーテル化合物(A5))が含まれている。
窒素で置換した200mLフラスコ内に、ポリエチレングリコール1000(和光純薬株式会社、重量平均分子量が1000であるポリエチレングリコール)100mg、3−(Triethoxysilyl)propyl Isocyanate24.7mg、およびアセトン100mLを投入し、撹拌して、反応を開始した。1時間後、反応溶液を回収し、反応液4とした。反応液4中には、反応原料の前記ポリエチレングリコールの末端の水酸基の一部が−OCONHCSi(OCで表される基に置換された化合物(化合物B5)が含まれている。
上記反応液3を4mL、反応液4を6mL、アセトンを90mL、および酢酸(和光純薬株式会社)を1mLポリ瓶に投入し、混合して、固形分濃度100mg/Lのコーティング液を調製した。コーティング液中、反応液3と反応液4の合計量を100重量%として、各反応液の含有量を表2に示す。松浪硝子社製のガラス基板を該コーティング液に30分間含浸させ、ガラス基板をコーティング液から取り出した後、120℃で10分間加熱することで、ガラス基板上に塗膜を得た。塗膜の水接触角と油接触角を表2に示す。防汚性、水洗性の評価結果を表4に示す。
[実施例6]
窒素で置換した200mLフラスコ内に、オキシアルキレン基を有し、かつ両末端に水酸基を有するパーフルオロポリエーテル(ソルベイスペシャルティポリマーズジャパン株式会社Fomblin D2、Mw(A)=1550、Mw(A1)/(Mw(A2)+Mw(A3))=18.9)100mg、3−(Triethoxysilyl)propyl Isocyanate(東京化成工業株式会社)16.1mg、およびアセトン(和光純薬株式会社)100mLを投入し、撹拌して、反応を開始した。1時間後、反応溶液を回収し、反応液5とした。反応液5中には、反応原料の前記パーフルオロポリエーテルの末端の水酸基の一部が−OCONHCSi(OCで表される基に置換されたパーフルオロポリエーテル(含フッ素ポリエーテル化合物(A6))が含まれている。
窒素で置換した200mLフラスコ内に、ポリエチレングリコール2000(和光純薬株式会社、重量平均分子量が2000であるポリエチレングリコール)100mg、3−(Triethoxysilyl)propyl Isocyanate12.4mg、およびアセトン100mLを投入し、撹拌して、反応を開始した。1時間後、反応溶液を回収し、反応液6とした。反応液6中には、反応原料の前記ポリエチレングリコールの末端の水酸基の一部が−OCONHCSi(OCで表される基に置換された化合物(化合物B6)が含まれている。
上記反応液5を4mL、反応液6を6mL、アセトンを90mL、および酢酸(和光純薬株式会社)を1mLポリ瓶に投入し、混合して、固形分濃度100mg/Lのコーティング液を調製した。コーティング液中、反応液5と反応液6の合計量を100重量%として、各反応液の含有量を表2に示す。松浪硝子社製のガラス基板を該コーティング液に30分間含浸させ、ガラス基板をコーティング液から取り出した後、120℃で10分間加熱することで、ガラス基板上に塗膜を得た。塗膜の水接触角と油接触角を表2に示す。防汚性、水洗性の評価結果を表4に示す。
[比較例1]
窒素で置換した200mLフラスコ内に、両末端にポリ(オキシアルキレン)基(繰返し単位数5〜6)を介して水酸基を有するパーフルオロポリエーテル(ソルベイスペシャルティポリマーズジャパン株式会社 Fluorolink 5158X、Mw(A)=1997、Mw(A1)/(Mw(A2)+Mw(A3))=4.0)100mg、3−(Triethoxysilyl)propyl Isocyanate(東京化成工業株式会社)12.6mg、およびアセトン(和光純薬株式会社)100mLを投入し、撹拌して、反応を開始した。1時間後、反応溶液を回収し、反応液1’とした。反応液1’中には、反応原料の前記パーフルオロポリエーテルの末端の水酸基の一部が−OCONHCSi(OCで表される基に置換されたパーフルオロポリエーテル(含フッ素ポリエーテル化合物(A1))が含まれている。
上記反応液1’を10mL、アセトンを90mL、および酢酸(和光純薬株式会社)を1mLポリ瓶に投入し、混合して、固形分濃度100mg/Lのコーティング液を調製した。松浪硝子社製のガラス基板を該コーティング液に30分間含浸させ、ガラス基板をコーティング液から取り出した後、120℃で10分間加熱することで、ガラス基板上に塗膜を得た。塗膜の水接触角と油接触角を表3に示す。防汚性、水洗性の評価結果を表4に示す。
[比較例2]
窒素で置換した200mlフラスコ内に、オキシアルキレン基を有し、かつ両末端に水酸基を有するパーフルオロポリエーテル(ソルベイスペシャルティポリマーズジャパン株式会社Fomblin D2、Mw(A)=1550、Mw(A1)/(Mw(A2)+Mw(A3))=18.9)100mg、3−(Triethoxysilyl)propyl Isocyanate(東京化成工業株式会社)16.1mg、およびアセトン(和光純薬株式会社)100mL投入し、撹拌して、反応を開始した。1時間後、反応溶液を回収し、反応液3’とした。反応液3’中には、反応原料の前記パーフルオロポリエーテルの末端の水酸基の一部が−OCONHCSi(OCで表される基に置換されたパーフルオロポリエーテル(含フッ素ポリエーテル化合物(A5))が含まれている。
上記反応液3’を10ml、アセトンを90ml、酢酸(和光純薬株式会社)を1mLポリ瓶に投入し、混合して、固形分濃度100mg/Lのコーティング液を調製した。松浪硝子社製のガラス基板を該コーティング液に30分間含浸させ、ガラス基板をコーティング液から取り出した後、120℃で10分間加熱することで、ガラス基板上に塗膜を得た。塗膜の水接触角と油接触角を表3に示す。防汚性、水洗性の評価結果を表4に示す。
[比較例3]
窒素で置換した200mLフラスコ内に、ポリエチレングリコール1000(和光純薬株式会社、重量平均分子量が1000であるポリエチレングリコール)100mg、3−(Triethoxysilyl)propyl Isocyanate(東京化成工業株式会社)24.7mg、およびアセトン(和光純薬株式会社)100mLを投入し、撹拌して、反応を開始した。1時間後、反応溶液を回収し、反応液4’とした。反応液4’中には、反応原料の前記ポリエチレングリコールの末端の水酸基の一部が−OCONHCSi(OCで表される基に置換された化合物(化合物B5)が含まれている。
上記反応液4’を10mL、アセトンを90mL、および酢酸(和光純薬株式会社)を1mLポリ瓶に投入し、混合して、固形分濃度100mg/Lのコーティング液を調製した。松浪硝子社製のガラス基板を該コーティング液に30分間含浸させ、ガラス基板をコーティング液から取り出した後、120℃で10分間加熱することで、ガラス基板上に塗膜を得た。塗膜の水接触角と油接触角を表3に示す。防汚性、水洗性の評価結果を表4に示す。
[比較例4]
窒素で置換した200mLフラスコ内に、ポリエチレングリコール2000(和光純薬株式会社、重量平均分子量が2000であるポリエチレングリコール)100mg、3−(Triethoxysilyl)propyl Isocyanate(東京化成工業株式会社)12.4mg、およびアセトン(和光純薬株式会社)100mLを投入し、撹拌して、反応を開始した。1時間後、反応溶液を回収し、反応液6’とした。反応液6’中には、反応原料の前記ポリエチレングリコールの末端の水酸基の一部が−OCONHCSi(OCで表される基に置換された化合物(化合物B6)が含まれている。
上記反応液6’を10mL、アセトンを90mL、および酢酸(和光純薬株式会社)を1mLポリ瓶に投入し、混合して、固形分濃度100mg/Lのコーティング液を調製した。松浪硝子社製のガラス基板を該コーティング液に30分間含浸させ、ガラス基板をコーティング液から取り出した後、120℃で10分間加熱することで、ガラス基板上に塗膜を得た。塗膜の水接触角と油接触角を表3に示す。防汚性、水洗性の評価結果を表4に示す。
Figure 2018145265
Figure 2018145265
Figure 2018145265
Figure 2018145265

Claims (9)

  1. 下記式(1)で表される含フッ素ポリエーテル化合物(A)と、
    下記式(2)で表される化合物(B)と
    を含有する組成物であって、
    含フッ素ポリエーテル化合物(A)が、下記要件(1)を満足し、
    前記含フッ素ポリエーテル化合物(A)と前記化合物(B)の合計量を100重量%として、
    含フッ素ポリエーテル化合物(A)の含有量が10〜80重量%であり、
    化合物(B)の含有量が90〜20重量%である組成物。
    <要件(1)>
    下記式(1)中の−(RO)−で表される基の重量平均分子量をMw(A2)、−(OR−で表される基の重量平均分子量をMw(A3)、−(RO)−で表される基の重量平均分子量をMw(A1)として、
    Mw(A1)、Mw(A2)およびMw(A3)が下記式(10)を満足すること。

    1≦Mw(A1)/(Mw(A2)+Mw(A3))≦60 ・・・(10)

    −(A−(RO)−(T−(RO)−T−(OR−(A−X・・・(1)
    (式(1)中、Rは、1つ以上の水素原子がフッ素原子で置換された炭素数1〜5のアルキレン基を表す。qが2以上の場合、複数の−(RO)−は全部又は一部が同じであってもよい。
    およびTは、それぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキレン基を表すか、該アルキレン基を構成する1つ以上のメチレン基が、−CO−で表される基、−O−で表される基または−NH−で表される基に置き換わった基を表す。また、該アルキレン基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。
    およびRは、それぞれ炭素数1〜5のアルキレン基を表す。oが2以上の場合、複数のRは全部又は一部が同じであってもよい。pが2以上の場合、複数のRは全部又は一部が同じであってもよい。
    およびAは、それぞれ独立して、アルキレン基、−COO−で表される基、−NHCOO−で表される基、−NHCONH−で表される基、−OCONH−で表される基、−OCO−で表される基、または−O−で表される基を表す。アルキレン基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。kが2以上の場合、複数のAは全部又は一部が同じであってもよい。lが2以上の場合、複数のAは全部又は一部が同じであってもよい。
    およびXは、それぞれ独立して、−NHで表される基、オキシラニル基、−COORで表される基、−NHCOORで表される基、−NHCONHRで表される基、−OCONHRで表される基、−OCORで表される基、−ORで表される基、−NOで表される基、−SOHで表される基、−SHで表される基、−CNで表される基、−NCOで表される基、−NCSで表される基、−CORで表される基、−Si(OR)で表される基、−Al(OR)で表される基または−Ti(OR)で表される基を表す(前記Rは、水素原子、または炭素数1〜8のアルキル基を表す。前記炭素数1〜8のアルキル基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい)。
    kおよびlは、それぞれ独立に0〜10の整数を表す。
    mは、0または1である。
    oおよびpは、それぞれ独立に1〜20の整数を表す。
    qは、1〜30の整数を表す。)

    −(A−(R−(A−Y・・・(2)
    (式(2)中、Rは、アクリル酸に由来する構造単位、アクリルアミドに由来する構造単位、N−ビニル−2−ピロリドンに由来する構造単位、ビニルスルホン酸に由来する構造単位、ビニルアルコールに由来する構造単位、−RO−で表される基、−HN−A−CO−で表される基、または下記式(3)で表される基を表す(前記Rは、炭素数1〜5のアルキレン基を表す。Aは、炭素数1〜8のアルキレン基を表す。)。iが2以上の場合、複数のRは全部又は一部が同じであってもよい。
    およびAは、それぞれ独立して、炭素数1〜5のアルキレン基、−COO−で表される基、−NHCOO−で表される基、−NHCONH−で表される基、−OCO−で表される基、−OCONH−で表される基、または−O−で表される基を表す。アルキレン基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。hが2以上の場合、複数のAは全部又は一部が同じであってもよい。jが2以上の場合、複数のAは全部又は一部が同じであってもよい。
    hおよびjは、それぞれ独立に0〜10の整数を表す。
    iは、1〜300の整数を表す。
    およびYは、それぞれ独立して、−NHで表される基、オキシラニル基、−COORで表される基、−NHCORで表される基、−NHCONHRで表される基、−OCONHRで表される基、−OCORで表される基、−ORで表される基、−NOで表される基、−SOHで表される基、−SHで表される基、−CNで表される基、−NCOで表される基、−NCSで表される基、−CORで表される基、−Si(OR)で表される基、−Al(OR)で表される基または−Ti(OR)で表される基を表す(前記Rは、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基を表す。前記炭素数1〜8のアルキル基中の水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。)。)

    Figure 2018145265
  2. 前記式(1)中のXまたはXが、水酸基である請求項1に記載の組成物。
  3. 前記式(1)中のXまたはXが、−Si(OR)で表される基である請求項1または2に記載の組成物。
  4. 前記式(2)中のRが、−RO−で表される基である化合物である請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記式(2)中のYまたはYが、水酸基である請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記式(2)中のYまたはYが、−Si(OR)で表される基である請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 化合物(B)の重量平均分子量(Mw(B))に対する、含フッ素ポリエーテル化合物(A)の重量平均分子量(Mw(A))の比(Mw(A)/Mw(B))が0.6〜6.5である請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. さらに溶剤を含む請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物からなる膜。
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