JP2005053820A - 水系アレルゲン低減化剤およびその製造方法 - Google Patents
水系アレルゲン低減化剤およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005053820A JP2005053820A JP2003285189A JP2003285189A JP2005053820A JP 2005053820 A JP2005053820 A JP 2005053820A JP 2003285189 A JP2003285189 A JP 2003285189A JP 2003285189 A JP2003285189 A JP 2003285189A JP 2005053820 A JP2005053820 A JP 2005053820A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- allergen
- water
- reducing agent
- aqueous
- insoluble
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- XLAIWHIOIFKLEO-UPHRSURJSA-N Oc1ccc(/C=C\c(cc2)ccc2O)cc1 Chemical compound Oc1ccc(/C=C\c(cc2)ccc2O)cc1 XLAIWHIOIFKLEO-UPHRSURJSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Abstract
【課題】 生活用品に固着させても水に溶けて生活用品から流出するおそれがなく、生活用品を着色汚染したり破壊したりすることもなく、危険な作業が不要で、環境へ悪影響を与えるおそれもない水系アレルゲン低減化剤を提供する。また、上記水系アレルゲン低減化剤の製造方法を提供する。
提供する。
【解決手段】 線状高分子の側鎖に一般式で示される官能基を有する化合物、一般式で示される官能基を含む単量体及び/又は一価のフェノール基を有する単量体を重合又は共重合してなる化合物、芳香族複素環式ヒドロキシ化合物等の芳香族ヒドロキシ化合物等の非水溶性アレルゲン低減化剤が、pH7〜13の水溶液中に粒子状に分散されてなる水系アレルゲン低減化剤。
【選択図】 なし
提供する。
【解決手段】 線状高分子の側鎖に一般式で示される官能基を有する化合物、一般式で示される官能基を含む単量体及び/又は一価のフェノール基を有する単量体を重合又は共重合してなる化合物、芳香族複素環式ヒドロキシ化合物等の芳香族ヒドロキシ化合物等の非水溶性アレルゲン低減化剤が、pH7〜13の水溶液中に粒子状に分散されてなる水系アレルゲン低減化剤。
【選択図】 なし
Description
本発明は、ダニや花粉等のアレルゲンを低減化することができる、水系アレルゲン低減化剤およびその製造方法に関する。
近年、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎等の多くのアレルギー疾患が問題となってきている。その主な原因は、住居内性ダニ類、特に室内塵中に多いチリダニのアレルゲン(Der1、Der2)や、おもに春季に猛威を振るうスギ花粉アレルゲン(Crij1,Crij2)等の多くのアレルゲンが生活空間内に増えてきているためである。
特に、チリダニのアレルゲンは、その原因となるチリダニを駆除しても、その死虫が更にアレルゲン性の高い物質を生活空間に供給するので、アレルゲンが原因となるアレルギー疾患の根本的な解決には至らない。また、スギ花粉アレルゲンであるCrij1は分子量約40kDaの糖タンパク質、Crij2は分子量約37kDaの糖タンパク質であり、鼻粘膜等に付着すると生体外異物として認識されて炎症反応を引き起こす。
よって、アレルギー疾患の症状軽減あるいは新たな感作を防ぐためには、生活空間から完全にアレルゲンを取り除くこと、あるいはアレルゲンを変性させること等により不活性化させることが必要となる。
上記のようなアレルゲンは蛋白質であるため、熱、強酸または強アルカリ等で変成し、アレルゲン性を失うと考えられるが、非常に安定性が高く、家庭で安全に使用できる程度の酸化剤、還元剤、熱、アルカリまたは酸では容易に変性されない(TheJournal of Immunology Vol.144:1353−1360)。このような方
法で無理にアレルゲンを変成させようとすると、アレルゲンの汚染場所である生活用品、例えば、畳、絨毯、床(フローリング)、家具(ソファー、布ばり椅子、テーブル)、寝具(ベッド、布団、シーツ)、車内用品(シート、チャイルドシート)、キッチン用品、赤ちゃん用品、カーテン、壁紙、タオル、衣類、ぬいぐるみ、繊維製品、空気清浄機・空気洗浄機(本体およびフィルター)等が条件によっては破損もしくは劣化するおそれがあった。
法で無理にアレルゲンを変成させようとすると、アレルゲンの汚染場所である生活用品、例えば、畳、絨毯、床(フローリング)、家具(ソファー、布ばり椅子、テーブル)、寝具(ベッド、布団、シーツ)、車内用品(シート、チャイルドシート)、キッチン用品、赤ちゃん用品、カーテン、壁紙、タオル、衣類、ぬいぐるみ、繊維製品、空気清浄機・空気洗浄機(本体およびフィルター)等が条件によっては破損もしくは劣化するおそれがあった。
このため、アレルゲンの分子表面を比較的温和な条件で化学的に変成させる方法が考えられてきた。
例えば、水溶性のアレルゲン低減化物質を用いる方法として、特許文献1には、生皮等のなめし(タンニング)等に用いられているタンニン酸を用いてアレルゲンを除去する方法が開示されている。また、特許文献2には、茶抽出物等を用いてアレルゲンを除去する方法が開示されており、特許文献3には、ヒドロキシ安息香酸系化合物またはその塩を含有するアレルゲン除去剤ならびにこれらを用いてアレルゲンを除去する方法が開示されている。
さらに、特許文献4には、ジルコニウム塩を含有する抗アレルゲン組成物およびこれを用いるアレルゲンの不活性化方法が開示されている。また、特許文献5には、カルシウム塩等を含有する抗アレルゲン組成物およびこれらを用いるアレルゲンの不活性化方法が開示されている。
一方、非水溶性のアレルゲン低減化物質を用いる方法として、有機溶剤に非水溶性アレ
ルゲン低減化物質を溶解させて用いる方法が知られている。
特開昭61−44821
特開平6−279273
特開平11−292714
特開2001−139479
特開2001−328936
ルゲン低減化物質を溶解させて用いる方法が知られている。
しかし、特許文献1〜5に開示された水溶性アレルゲン低減化物質は、前述したような生活用品に固着させても、空気中の水分にさらされたり洗濯されたりすることにより水に溶けて生活用品から流出してしまうため、一時的に効果を発揮するのみで、持続的に効果を発揮することはできなかった。
一方、非水溶性アレルゲン低減化物質は、水に溶けて生活用品から流出するおそれがない。しかし、有機溶剤に非水溶性アレルゲン低減化物質を溶解させて用いる方法は、有機溶剤の多くが爆発性を有するため、作業上危険を伴うとともに防爆設備が必要である。さらに、環境へ悪影響を与えないために、無害化処理を施す必要がある。
そこで、非水溶性アレルゲン低減化物質を、水系で製剤化することが考えられる。しかし、非水溶性アレルゲン低減化物質は、アレルゲンと接触することによって効果を発揮するため、非水溶性でありながらある程度親水性が高いため、すなわち疎水性が低いため、単純に界面活性剤と混合して水系で製剤化する手法では製剤化することが困難であった。また、水系で製剤化するために、強酸または強アルカリを用いて非水溶性アレルゲン低減化物質の溶解性をあげることも考えられるが、非水溶性アレルゲン低減化物質を溶解させる程の強酸や強アルカリは、前述したように生活用品を破損もしくは劣化させるおそれがあるとともに、安全性に欠けるので家庭用などの一般用途向きとしては不適であった。
本発明は、上記問題点に鑑み、生活用品に固着させても水に溶けて生活用品から流出するおそれがなく、また、生活用品を汚染したり破壊したりすることもなく、さらには、危険な作業が不要で、環境へ悪影響を与えるおそれもない水系アレルゲン低減化剤を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記効果を発揮する水系アレルゲン低減化剤の製造方法を提供することを他の目的とする。
本発明に係る水系アレルゲン低減化剤は、非水溶性アレルゲン低減化物質がpH7〜13の水溶液中に粒子状に分散されてなる。
本発明に係る水系アレルゲン低減化剤のある特定の局面では、前記非水溶性アレルゲン低減化物質の分散が、体積1mm3以下の微粒子状である。
本発明に係る水系アレルゲン低減化剤のある特定の局面では、前記非水溶性アレルゲン低減化物質が芳香族ヒドロキシ化合物である。
本発明に係る水系アレルゲン低減化剤の他の特定の局面では、前記芳香族ヒドロキシ化合物が、線状高分子の側鎖に一般式(1)〜(6)で示される少なくとも一つを有する化合物である。
本発明に係る水系アレルゲン低減化剤のさらに他の特定の局面では、前記芳香族ヒドロキシ化合物が、上記一般式(1)〜(6)に示される少なくとも一つを含む単量体および/または一価のフェノール基を有する単量体を重合または共重合してなる。
本発明に係る水系アレルゲン低減化剤のさらに他の特定の局面では、前記芳香族ヒドロキシ化合物が、芳香族複素環式ヒドロキシ化合物である。
本発明に係る水系アレルゲン低減化剤の製造方法は、非水溶性アレルゲン低減化物質をpH7〜13の水溶液中で乳化剤と共に分散させることを特徴とする。
本明細書において非水溶性アレルゲン低減化物質とは、20℃における水への溶解度(100gの水に溶解する物質のグラム数)が1未満であるアレルゲン低減化剤のことを示す。非水溶性のアレルゲン低減化剤であれば、生活用品に固着させた場合でも、空気中の水分にさらされあるいは生活用品が洗濯されることがあっても、流出してしまうことがほとんどなく、持続的に効果を発揮することが可能となる。
非水溶性アレルゲン低減化物質は、例えばタンニン酸などの水溶性アレルゲン低減化剤を、架橋剤等で架橋する方法、重合等で高分子量化する方法、非水溶性の固体担体(タルク、ベントナイト、クレー、カオリン、珪藻土、シリカ、バーミュライト、パーライト等の無機担体、ポリエチレン、ポリプロピレン等の有機系高分子担体)に吸着させる方法、グラフト化などの化学結合やバインダーによる結合を形成させる方法等によって、非水溶化して得ることができる。
本明細書において、アレルゲン低減化剤とは、アレルゲン、特にヒョウヒダニアレルゲン(Der p 1, Der f 2等)、スギ花粉アレルゲン(Cri j 1, Cri j 2)、犬または猫由来アレルゲン(Can f 1, Fel d 1)等のアレルゲンと接触してアレルゲンの変性や吸着を引き起こすことにより、アレルゲンの特異抗体との反応性を抑制する効果を有するものをいう。
このようなアレルゲン低減化効果を確認する手法としては、例えば、ELISAキット(例えば、LCDアレルギー研究所社製)を用いてELISA法によりアレルゲンの量を測定する方法等が挙げられる。
本発明の水系アレルゲン低減化剤では、pH7〜13の水溶液を用いているため、粒子状に分散された非水溶性アレルゲン低減化物質が弱いアニオン性を持つようになる。そのため、粒子同士の合一を防ぐことができ、非水溶性アレルゲン低減化物質の分散状態が安定している。pHが7未満の場合には、非水溶性アレルゲン低減化物質がアニオン性を保持し難くなるので、分散状態が不安定になり、pHが13を超えると、イオン強度が高くなりすぎ、分散状態が不安定になる。また、作業上の安全性も低下する。
また、非水溶性アレルゲン低減化物質の種類により、最適なpHの範囲が存在し、例えば、芳香族ヒドロキシ化合物であれば、pH8〜12が好ましい。
上記pH7〜13の水溶液を得るための方法としては、特に限定されず、通常の方法が用いられるが、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アミン類、アミド類等を水に添加することにより得ることができる。
本明細書における粒子状とは、形状は球状、円柱状、針状等特に制限されないが、その体積が1cm3以下のものを示し、好ましくは体積が1mm3以下の微粒子状である。粒子状、好ましくは微粒子状にすることにより、非水溶性アレルゲン低減化物質を安定的に分散できる。水系アレルゲン低減化剤の安定性を考慮すると、非水溶性アレルゲン低減化物質の粒子径が20μm以下となるようにすることがより好ましい。
また、アレルゲンとアレルゲン低減化剤の接触面積が大きいほど、アレルゲン低減化効
果が高いため、水系アレルゲン低減化剤中の非水溶性アレルゲン低減化物質の表面積が大きい方が好ましく、その点でも非水溶性アレルゲン低減化物質の粒子径が20μm以下となるようにすることが好ましい。
果が高いため、水系アレルゲン低減化剤中の非水溶性アレルゲン低減化物質の表面積が大きい方が好ましく、その点でも非水溶性アレルゲン低減化物質の粒子径が20μm以下となるようにすることが好ましい。
尚、上記粒子径は、非水溶性アレルゲン低減化物質の分散が球状である場合は、動的光散乱法で測定した直径であり、それ以外の場合は、粒子状の非水溶性アレルゲン低減化物質が接して収まる球を想定した場合の球の直径である。
本発明の非水溶性アレルゲン低減化物質とは、特に限定されないが、アレルゲン低減化効果が高いことから、芳香族ヒドロキシ化合物であることが好ましい。中でも、生活用品への着色の心配が少ないという点から、線状高分子の側鎖に、上記一般式(1)〜(6)に示される少なくとも一つを有する化合物であることが好ましい。
上記一般式(1)〜(6)で示される官能基を線状高分子の側鎖に有する化合物において、nの数は0〜5である。5を越えると、線状高分子を使用する効果がなくなることがある。また、Rの少なくとも1つは水酸基であり、水酸基がないと、アレルゲン低減化効果を十分発揮できないことがある。水酸基が多すぎると着色性が強くなることがあるため、水酸基は一つが好ましい。また、水酸基の位置は、立体障害が最も少ない箇所に結合していることが好ましく、例えば一般式(1)ではパラ位にあるのが好ましい。
上記線状高分子とは、例えば、合成高分子ではビニル重合体、ポリエステル、ポリアミド等のことをいう。
また、上記一般式(1)〜(6)で示される官能基と線状高分子との化学結合については、特に限定されず、炭素−炭素結合、エステル結合、エーテル結合、アミド結合等が挙げられる。
上記一般式(1)〜(6)で示される官能基を線状高分子の側鎖に有する化合物としては、安全性や入手しやすさから、例えば、ポリ3,4,5−ヒドロキシ安息香酸ビニル、ポリビニルフェノール、ポリチロシン、ポリ(1−ビニル−5−ヒドロキシナフタレン)、ポリ(1−ビニル−6−ヒドロキシナフタレン)、ポリ(1−ビニル−5−ヒドロキシアン
トラセン)が好ましい。
トラセン)が好ましい。
また、上記芳香族ヒドロキシ化合物としては、上記一般式(1)〜(6)に示される少なくとも一つを含む単量体および/または一価のフェノール基を有する単量体を重合または共重合してなるものが好ましい。
上記1価のフェノール基を一個以上有する単量体としては、ベンゼン環に一個の水酸基を有する単量体が一個以上結合している化合物であれば特に限定されず、例えば、ビニルフェノール、チロシン、下記一般式7に示される1,2−ジ(4-ヒドロキシフェニル)エ
テン等が挙げられる。有効成分が、1価のフェノール基を有すると多価フェノールに比べて変色し難いといった効果がある。
テン等が挙げられる。有効成分が、1価のフェノール基を有すると多価フェノールに比べて変色し難いといった効果がある。
上記単量体を重合または共重合してなる化合物としては特に限定されないが、例えば、上記1価のフェノール基を有する単量体等が、最低2個以上、好ましくは5個以上重合したものが好ましい。
また、上記芳香族ヒドロキシ化合物としては、芳香族複素環式ヒドロキシ化合物であることが好ましい。
上記芳香族複素環式ヒドロキシ化合物は、特に限定されず、例えば、2−ヒドロキシフラン、2−ヒドロキシチオフェン、ヒドロキシベンゾフラン、3−ヒドロキシピリジン等が挙げられる。また、線状高分子の側鎖に芳香族複素環式ヒドロキシ基を含有する化合物、芳香族複素環式ヒドロキシ基を有する単量体を重合または共重合してなる化合物等であってもよい。
上記芳香族複素環式ヒドロキシ基としては、例えば、下記一般式8、9で示されるチオフェンやフラン等の複素環骨格にヒドロキシ基が結合したもの、下記一般式10に示される複素環と芳香族環とを持つ骨格にヒドロキシ基が結合したもの、複素環骨格にヒドロキシ基とアルキル基(炭素数5以下)とを有するもの、複素環と芳香族とを持つ骨格にヒドロキシ基とアルキル基(炭素数5以下)とを有するもの等が挙げられる。
なお、本発明の非水溶性アレルゲン低減化物質は、アレルゲン低減化成分の少なくとも1つが有効成分として配合されていればよく、2つ以上を組み合わせて使用することも可能である。
本発明における乳化剤は、非水溶性アレルゲン低減化物質をpH7〜13の水溶液中で分散できるものであれば、いかなるものを用いても良いが、例えば、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤および両性界面活性剤を用いることができる。
陰イオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエトキシ硫酸エステル塩、アルカンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、リン酸エステル塩等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン(1〜20モル)に、スチレン、プロピレン、ブチレン等のオリゴマー・フェノール複合体、あるいはトリベンジル化フェノールを重合付加したポリオキシエチレン;ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレンの長鎖アルキルエーテル;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンの長鎖アルキル・フェニルエーテル等のポリオキシエチレン誘導体、高級脂肪酸アルカノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド等が挙げられる。
ル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレンの長鎖アルキルエーテル;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンの長鎖アルキル・フェニルエーテル等のポリオキシエチレン誘導体、高級脂肪酸アルカノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド等が挙げられる。
陽イオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪アミン塩類、第四アンモニウム塩類、アルキルピリジニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、3級アミンオキサイド、ベタイン、アルキルベタイン、スルホベタイン等が挙げられる。
中でも、非イオン性界面活性剤が好ましく用いられ、特に、H.L.B.の値(アトラス・パウダー社方式)が2〜5のものが好ましい。
上記乳化剤が、本発明の水系アレルゲン低減化剤に配合される量としては、アレルゲン低減化剤としての使用形態にもよるため、特に限定されないが、水系アレルゲン低減化剤全量に対して、0.01〜70重量%程度、特に、0.1〜50重量%が好ましい。乳化剤の配合量が少なすぎると、分散させることが困難となるからであり、多すぎると、分散状態が不安定になりやすいからである。
本発明の非水溶性アレルゲン低減化物質を乳化剤と共に分散させる方法としては、非水溶性アレルゲン低減化物質、乳化剤、水溶液のpHを上記範囲に調整する物質および水を同時に存在させ、攪拌装置を使用して分散させる方法や、非水溶性アレルゲン低減化物質、乳化剤、水溶液のpHを上記範囲に調整する物質および水のうち少なくとも一つに他を順次攪拌しながら添加していく方法が挙げられる。また、非水溶性アレルゲン低減化物質、乳化剤、水溶液のpHを上記範囲に調整する物質および水をその他の成分と混合しておき、分散させた後に、その他の成分を取り除くことで、分散を安定化させる方法も使用できる。
例えば、非水溶性アレルゲン低減化物質および乳化剤を溶解できる溶媒に溶解し、攪拌装置で攪拌しながら、水溶液のpHを上記範囲に調整する物質および水を添加する方法が使用できる。この方法は、転相乳化法の一つであり、より細かい粒子径を得るのに適している。
なお、乳化剤として、pH7〜13の水溶液を実現させる物質を兼ねるものを選定して使用することも可能である。
上記溶媒としては、例えば、アルコール類(メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール等)、炭化水素類(トルエン、キシレン、メチルナフタレン、ケロセン、シクロヘキサン等)、エーテル類(ジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、アミド類(N,N−ジメチルホル
ムアミド等)等が挙げられる。好ましくは、アルコール類、エーテル類、ケトン類である。
ムアミド等)等が挙げられる。好ましくは、アルコール類、エーテル類、ケトン類である。
上記攪拌装置としては、特に制限されず、従来より使用されている攪拌装置を使用することができる。分散時間を短時間で効率良く行うためには、集中剪断攪拌機と全体混合翼とを併用することも可能である。攪拌条件はこれら装置の通常の使用範囲にて行い、系全体が均一な状態となるまで攪拌を継続することが望ましい。
本発明の水系アレルゲン低減化剤には、アレルゲン低減化効果の有効性を阻害しない範囲において、分散補助剤、湿潤剤、増粘剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の製剤用補助剤が配合されていても良く、また、殺ダニ剤、殺菌剤、防黴剤、消臭剤等が配合されていても良い。
尚、生活用品に使用する場合には、空気中の水分子を集めることによってアレルゲンとの相互作用を起こしうる反応場を形成するために、吸湿性化合物を含有することが好ましい。
上記吸湿性化合物としては、例えば、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、シリカゲル等の無機物、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシメチレン等のポリエーテル;ポリビニルアルコール等のポリアルコール;ポリアクリル酸ナトリウム塩等のポリマー塩;ポリアクリル酸等のポリマー酸等を含む高分子化合物等が挙げられる。なかでも、吸湿性のみならず捉えた水分子を系中に放出しやすいことからポリエーテルが好適である。
本発明の水系アレルゲン低減化剤が対象とするアレルゲンとしては、動物性アレルゲン、花粉等の植物性アレルゲンが挙げられる。本発明の水系アレルゲン低減化剤は、これらのアレルゲンの特異抗体との反応を抑えることにより、本剤を使用した場所のアレルゲンを低減化する。特に効果のある動物性アレルゲンとしては、ダニ類のアレルゲン(ダニ類、節足動物−蛛形綱−ダニ目の生物で、主に7つの亜目に分かれている。アシナガダニに代表される背気門、カタダニに代表される四気門、ヤマトマダニ、ツバメヒメダニに代表される後気門、イエダニ、スズメサシダニ代表される中気門、クワガタツメダニ、ナミホコリダニに代表される前気門、ケナガコナダニ、コナヒョウヒダニに代表される無気門、イエササラダニ、カザリヒワダニに代表される隠気門等)のいずれの種類でも対象となり得るが、室内塵中、特に寝具類に多く、アレルギー疾患の原因となるチリダニ科、ヒョウヒダニ類に特に効果がある。
本発明の水系アレルゲン低減化剤が使用される対象、場所としては、生活空間においてアレルゲンの温床となる生活用品等が挙げられる。
上記生活用品としては、例えば、畳、絨毯、床(フローリング)、家具(ソファー、布ばり椅子、テーブル)、寝具(ベッド、布団、シーツ)、車内用品(シート、チャイルドシート)、キッチン用品、赤ちゃん用品、カーテン、壁紙、タオル、衣類、ぬいぐるみ、繊維製品、空気清浄機・空気洗浄機(本体およびフィルター)等への使用が挙げられる。また、上記使用方法としては、上記生活用品、および上記生活用品に使用されるマットの中綿、カーペットの繊維およびその他原材料(樹脂・繊維)等にあらかじめ処理することによってもその効果を発揮することができる。また、繊維集合体(織布・不織布) 等の
基材に含浸し、清拭シートのように使用してもよい。
基材に含浸し、清拭シートのように使用してもよい。
さらに、洗濯時に使用する洗剤や柔軟仕上げ剤等に添加することによっても効果を発揮することができる。
また、人体の表面や、鼻の穴等の粘膜に処理する方法も考えられる。
請求項1に係る発明の水系アレルゲン低減化剤は、非水溶性アレルゲン低減化物質を使用しているため、生活用品に固着させたアレルゲン低減化物質が水に溶けて流出するおそれがなく、耐洗濯性などの耐水性が向上したアレルゲン低減化製品を供給することができ
る。さらに、非水溶性アレルゲン低減化物質をpH7〜13の水溶液に分散させているので、爆発性を有する有機溶剤を含有しておらず、製造時及び使用時の安全性に優れ、防爆設備等の特別な設備も不要である。加えて、必要以上の強酸あるいは強アルカリにしていないので、生活用品等を破損あるいは劣化させることがないとともに、安全性にも優れている。故に、家庭用などの一般用途向けのアレルゲン低減化剤として好適に使用することができる。
る。さらに、非水溶性アレルゲン低減化物質をpH7〜13の水溶液に分散させているので、爆発性を有する有機溶剤を含有しておらず、製造時及び使用時の安全性に優れ、防爆設備等の特別な設備も不要である。加えて、必要以上の強酸あるいは強アルカリにしていないので、生活用品等を破損あるいは劣化させることがないとともに、安全性にも優れている。故に、家庭用などの一般用途向けのアレルゲン低減化剤として好適に使用することができる。
請求項2に係る発明の水系アレルゲン低減化剤は、上記請求項1に係る発明の効果に加え、さらに非水溶性アレルゲン低減化物質の分散状態を粒子状としているので、水溶液中に非水溶性アレルゲン低減化物質が安定的に分散され、故に水系アレルゲン低減化剤の安全性に優れている。また、非水溶性アレルゲン低減化物質の表面積が大きくなるので、より優れたアレルゲン低減化効果を有している。
請求項3に係る発明の水系アレルゲン低減化剤は、上記請求項1及び/又は2に係る発明の効果に加え、さらに非水溶性アレルゲン低減化物質を芳香族ヒドロキシ化合物としているので、より優れたアレルゲン低減化効果を確実に発現することができる。
請求項4に係る発明の水系アレルゲン低減化剤及び請求項5に係る発明の水系アレルゲン低減化剤は、上記請求項1〜3に係る発明の効果に加え、さらに着色性が低い特性の非水溶性アレルゲン低減化剤を使用しているので、生活用品に固着させた場合であっても生活用品を着色汚染することがない。
請求項6に係る発明の水系アレルゲン低減化剤は、上記請求項1及び/又は2に係る発明の効果に加え、さらに非水溶性アレルゲン低減化物質を芳香族複素環式ヒドロキシ化合物としているので、より優れたアレルゲン低減化効果を確実に発現することができる。
また、請求項7に係る発明の製造方法によれば、上記の優れた効果を奏する水系アレルゲン低減化剤を、容易にかつ確実に得ることができる。
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
非水溶性アレルゲン低減化物質としての重量平均分子量(Mw)8000のポリ−4−ビニルフェノール(アルドリッチ社製)5重量%、乳化剤としてのポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(花王社製;エマルゲン903)9重量%、および、分散補助剤としてのプロピレングリコール10重量%を、メチルエチルケトン38重量%に溶解させ、攪拌機(特殊幾化社製;オートホモミクサー)で4,000rpmに攪拌しながら、アルカリ剤として水酸化ナトリウム(和光純薬品工業社製;試薬特級)の0.01N水溶液38重量%を添加し、乳化物を得た。さらに、乳化物を減圧濃縮装置で濃縮して、メチルエチルケトンを除去することで、水系アレルゲン低減化剤を得た。
(実施例1)
非水溶性アレルゲン低減化物質としての重量平均分子量(Mw)8000のポリ−4−ビニルフェノール(アルドリッチ社製)5重量%、乳化剤としてのポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(花王社製;エマルゲン903)9重量%、および、分散補助剤としてのプロピレングリコール10重量%を、メチルエチルケトン38重量%に溶解させ、攪拌機(特殊幾化社製;オートホモミクサー)で4,000rpmに攪拌しながら、アルカリ剤として水酸化ナトリウム(和光純薬品工業社製;試薬特級)の0.01N水溶液38重量%を添加し、乳化物を得た。さらに、乳化物を減圧濃縮装置で濃縮して、メチルエチルケトンを除去することで、水系アレルゲン低減化剤を得た。
(分散状態の評価)
水系アレルゲン低減化剤の分散状態は、目視により判定し、平均粒径測定は、マイクロトラック粒度分析計(日機装社製;9230 UPA)により測定した。評価結果を表1に示す。
水系アレルゲン低減化剤の分散状態は、目視により判定し、平均粒径測定は、マイクロトラック粒度分析計(日機装社製;9230 UPA)により測定した。評価結果を表1に示す。
(アレルゲン低減化効果の評価)
作製した水系アレルゲン低減化剤10mlを10cm×10cmの布帛に含浸させ、100℃で1時間加熱することにより、評価布片を10枚ずつ作製した。次に、エチルアルコール90重量%と精製水10重量%とからなる溶液に塵ゴミ(Der p 1アレルゲン10
μg/g含有)1重量%を分散させた調整アレルゲン液を、評価布片に5ml振り撒き、50℃のオーブンで5分間乾燥させて、評価用のサンプルを作製した。
作製した水系アレルゲン低減化剤10mlを10cm×10cmの布帛に含浸させ、100℃で1時間加熱することにより、評価布片を10枚ずつ作製した。次に、エチルアルコール90重量%と精製水10重量%とからなる溶液に塵ゴミ(Der p 1アレルゲン10
μg/g含有)1重量%を分散させた調整アレルゲン液を、評価布片に5ml振り撒き、50℃のオーブンで5分間乾燥させて、評価用のサンプルを作製した。
評価は、作製直後のサンプルのアレルゲン量と、25℃、75%RH(絶対湿度17.4g/m3)の恒温恒湿槽内に12時間放置後のサンプルのアレルゲン量とを、以下の方
法により測定して行った。
法により測定して行った。
まず、アレルゲンを含有させた評価布片を、15ml容のガラス試験管に丸めて入れ、10mlの抽出液(リン酸バッファー(pH=7.35)に1重量%のBSAと0.05重量%のTween20を加えたもの)を添加し、20分間十分に振とうさせた後、振とう直後の抽出液をサンプリングした。
そして、得られた抽出液中のアレルゲンの量を、ELISAキット(LCDアレルギー研究所社製)を用いて測定し、1m2あたりのDerp1量に換算した。評価結果を表1
に示す。
に示す。
(実施例2)
非水溶性アレルゲン低減化物質としての重量平均分子量(Mw)20000のポリ−4−ビニルフェノール(アルドリッチ社製)2重量%、乳化剤としてのポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(花王社製;エマルゲン903)4重量%、および、分散補助剤としてのプロピレングリコール2重量%を、メチルエチルケトン40重量%に溶解させ、攪拌機(特殊幾化社製;オートホモミクサー)で4,000rpmに攪拌しながら、アルカリ剤として水酸化カリウム(和光純薬品工業社製;試薬特級)の0.02N水溶液52重量%を添加し、乳化物を得た。さらに、乳化物を減圧濃縮装置で濃縮して、メチルエチルケトンを除去することで、水系アレルゲン低減化剤を得た。
非水溶性アレルゲン低減化物質としての重量平均分子量(Mw)20000のポリ−4−ビニルフェノール(アルドリッチ社製)2重量%、乳化剤としてのポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(花王社製;エマルゲン903)4重量%、および、分散補助剤としてのプロピレングリコール2重量%を、メチルエチルケトン40重量%に溶解させ、攪拌機(特殊幾化社製;オートホモミクサー)で4,000rpmに攪拌しながら、アルカリ剤として水酸化カリウム(和光純薬品工業社製;試薬特級)の0.02N水溶液52重量%を添加し、乳化物を得た。さらに、乳化物を減圧濃縮装置で濃縮して、メチルエチルケトンを除去することで、水系アレルゲン低減化剤を得た。
得られた水系アレルゲン低減化剤の分散状態およびアレルゲン低減化効果を、実施例1と同様の方法により評価した。評価結果を表1に示す。
(実施例3)
非水溶性アレルゲン低減化物質としての重量平均分子量(Mw)15000〜36000のポリ−L−チロシン(ICNバイオメディカル社製)3重量%、および、乳化剤としてのソルビタンモノオレエート(第一工業製薬社製;ソルゲン40)6重量%を、メチルエチルケトン45重量%に溶解させ、攪拌機(特殊幾化社製;オートホモミクサー)で4,000rpmに攪拌しながら、アルカリ剤として水酸化ナトリウム(和光純薬品工業社製;試薬特級)の0.01N水溶液46重量%を添加し、乳化物を得た。さらに、乳化物を減圧濃縮装置で濃縮して、メチルエチルケトンを除去することで、水系アレルゲン低減化剤を得た。
非水溶性アレルゲン低減化物質としての重量平均分子量(Mw)15000〜36000のポリ−L−チロシン(ICNバイオメディカル社製)3重量%、および、乳化剤としてのソルビタンモノオレエート(第一工業製薬社製;ソルゲン40)6重量%を、メチルエチルケトン45重量%に溶解させ、攪拌機(特殊幾化社製;オートホモミクサー)で4,000rpmに攪拌しながら、アルカリ剤として水酸化ナトリウム(和光純薬品工業社製;試薬特級)の0.01N水溶液46重量%を添加し、乳化物を得た。さらに、乳化物を減圧濃縮装置で濃縮して、メチルエチルケトンを除去することで、水系アレルゲン低減化剤を得た。
得られた水系アレルゲン低減化剤の分散状態およびアレルゲン低減化効果を、実施例1と同様の方法により評価した。評価結果を表1に示す。
(比較例1)
水酸化ナトリウムの0.01N水溶液の代わりに、酢酸(和光純薬品工業社製;試薬特級)の0.01N水溶液を添加したこと以外は実施例1と同様にして、水系アレルゲン低減化剤を得た。
水酸化ナトリウムの0.01N水溶液の代わりに、酢酸(和光純薬品工業社製;試薬特級)の0.01N水溶液を添加したこと以外は実施例1と同様にして、水系アレルゲン低減化剤を得た。
得られた水系アレルゲン低減化剤の分散状態およびアレルゲン低減化効果を、実施例1と同様の方法により評価した。評価結果を表1に示す。
(比較例2)
乳化剤としてのポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを添加しなかったこと、メチルエチルケトンを42重量%配合したこと、および水酸化カリウムの0.02N水溶液を54重量%配合したこと以外は実施例2と同様にして、水系アレルゲン低減化剤を得た。
乳化剤としてのポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを添加しなかったこと、メチルエチルケトンを42重量%配合したこと、および水酸化カリウムの0.02N水溶液を54重量%配合したこと以外は実施例2と同様にして、水系アレルゲン低減化剤を得た。
得られた水系アレルゲン低減化剤の分散状態およびアレルゲン低減化効果を、実施例1と同様の方法により評価した。評価結果を表1に示す。
表1に示すとおり、実施例1〜3で作製した水系アレルゲン低減化剤は、分散状態が良好であった。また、アレルゲン低減化効果の評価においても、サンプル作製直後には高いレベルにあったアレルゲン量が、恒温恒湿槽に12時間放置することで大きく減少した。
一方、酢酸を添加した比較例1、および、乳化剤を添加しなかった比較例2では、非水溶性アレルゲン低減化物質が分散しておらず、アレルゲン低減化効果を評価することができなかった。
Claims (7)
- 非水溶性アレルゲン低減化物質がpH7〜13の水溶液中に粒子状に分散されてなることを特徴とする水系アレルゲン低減化剤。
- 前記非水溶性アレルゲン低減化物質の分散が、体積1mm3以下の微粒子状である請求
項1記載の水系アレルゲン低減化剤。 - 前記非水溶性アレルゲン低減化物質が芳香族ヒドロキシ化合物である請求項1又は2記載の水系アレルゲン低減化剤。
- 前記芳香族ヒドロキシ化合物が、上記一般式(1)〜(6)で示される少なくとも一つを含む単量体および/または一価のフェノール基を有する単量体を重合または共重合して
なる請求項3記載の水系アレルゲン低減化剤。 - 前記芳香族ヒドロキシ化合物が、芳香族複素環式ヒドロキシ化合物である請求項3記載の水系アレルゲン低減化剤。
- 非水溶性アレルゲン低減化物質をpH7〜13の水溶液中で乳化剤と共に分散させることを特徴とする水系アレルゲン低減化剤の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003285189A JP2005053820A (ja) | 2003-08-01 | 2003-08-01 | 水系アレルゲン低減化剤およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003285189A JP2005053820A (ja) | 2003-08-01 | 2003-08-01 | 水系アレルゲン低減化剤およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005053820A true JP2005053820A (ja) | 2005-03-03 |
Family
ID=34364900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003285189A Withdrawn JP2005053820A (ja) | 2003-08-01 | 2003-08-01 | 水系アレルゲン低減化剤およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005053820A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006257376A (ja) * | 2005-02-16 | 2006-09-28 | Sekisui Chem Co Ltd | 水系アレルゲン抑制化剤及びアレルゲン抑制化繊維製品 |
JP2006321858A (ja) * | 2005-05-17 | 2006-11-30 | Sekisui Chem Co Ltd | アレルゲン抑制化剤 |
JP2008024793A (ja) * | 2006-07-19 | 2008-02-07 | Genome Soyaku Kenkyusho:Kk | 花粉飛散防止剤、及び花粉飛散防止剤噴霧装置 |
JP2009040926A (ja) * | 2007-08-10 | 2009-02-26 | Sekisui Chem Co Ltd | アレルゲン抑制化剤及びアレルゲン抑制製品 |
US20110154791A1 (en) * | 2007-12-17 | 2011-06-30 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Allergen inhibitor, allergen-inhibiting product, allergen inhibition method, and use as allergen inhibitor |
JP2012025899A (ja) * | 2010-07-27 | 2012-02-09 | Panasonic Electric Works Co Ltd | アレルゲン低減剤 |
WO2017187782A1 (ja) * | 2016-04-30 | 2017-11-02 | サンスター株式会社 | アレルゲン活性低減化剤組成物 |
-
2003
- 2003-08-01 JP JP2003285189A patent/JP2005053820A/ja not_active Withdrawn
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006257376A (ja) * | 2005-02-16 | 2006-09-28 | Sekisui Chem Co Ltd | 水系アレルゲン抑制化剤及びアレルゲン抑制化繊維製品 |
JP2006321858A (ja) * | 2005-05-17 | 2006-11-30 | Sekisui Chem Co Ltd | アレルゲン抑制化剤 |
JP2008024793A (ja) * | 2006-07-19 | 2008-02-07 | Genome Soyaku Kenkyusho:Kk | 花粉飛散防止剤、及び花粉飛散防止剤噴霧装置 |
JP2009040926A (ja) * | 2007-08-10 | 2009-02-26 | Sekisui Chem Co Ltd | アレルゲン抑制化剤及びアレルゲン抑制製品 |
US20110154791A1 (en) * | 2007-12-17 | 2011-06-30 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Allergen inhibitor, allergen-inhibiting product, allergen inhibition method, and use as allergen inhibitor |
US8454735B2 (en) * | 2007-12-17 | 2013-06-04 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Allergen inhibitor, allergen-inhibiting product, allergen inhibition method, and use as allergen inhibitor |
US8679240B2 (en) | 2007-12-17 | 2014-03-25 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Allergen inhibitor, allergen-inhibiting product, allergen inhibiting method, and use as allergen inhibitor |
JP2012025899A (ja) * | 2010-07-27 | 2012-02-09 | Panasonic Electric Works Co Ltd | アレルゲン低減剤 |
WO2017187782A1 (ja) * | 2016-04-30 | 2017-11-02 | サンスター株式会社 | アレルゲン活性低減化剤組成物 |
CN109072043A (zh) * | 2016-04-30 | 2018-12-21 | 太阳星光齿磨公司 | 变应原活性降低剂组合物 |
CN109072043B (zh) * | 2016-04-30 | 2021-07-30 | 太阳星光齿磨公司 | 变应原活性降低剂组合物 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101255017B1 (ko) | 알레르겐 억제제, 알레르겐 억제 제품, 알레르겐의 억제 방법 및 알레르겐 억제제로서의 사용 | |
JP4157692B2 (ja) | アレルゲン低減化剤 | |
JP4928093B2 (ja) | 水系アレルゲン抑制化剤及びアレルゲン抑制化繊維製品 | |
JP2020176265A (ja) | アレルゲン低減化組成物およびアレルゲン低減化方法 | |
JP2010280909A5 (ja) | ||
JP2005053820A (ja) | 水系アレルゲン低減化剤およびその製造方法 | |
JP2008050743A (ja) | 繊維集合体へのポリフェノール類固着方法、その繊維集合体および繊維処理剤 | |
JP6735547B2 (ja) | 繊維用アレルゲン低減化組成物 | |
JP4084553B2 (ja) | アレルゲン低減化繊維 | |
JP2005089947A (ja) | アレルゲン低減化繊維製品およびその製造方法 | |
JP4084554B2 (ja) | アレルゲン低減化繊維 | |
JP4359126B2 (ja) | 水系アレルゲン抑制剤 | |
JP4656930B2 (ja) | 懸濁液の製造方法 | |
JP4087145B2 (ja) | アレルゲン低減化繊維 | |
WO2005066410A1 (ja) | アレルゲン抑制剤、並びに、アレルゲン抑制処理繊維及びその製造方法 | |
JP2005194658A (ja) | アレルゲン抑制剤、並びに、アレルゲン抑制処理繊維及びその製造方法 | |
JP4077645B2 (ja) | 洗濯用処理剤及びそれを用いた繊維製品の洗濯方法 | |
JP4516286B2 (ja) | アレルゲン低減化剤 | |
JP7048960B2 (ja) | アレルゲン低減化組成物 | |
JP2020164604A (ja) | アレルゲン低減化組成物 | |
JP3984520B2 (ja) | アレルゲン低減化剤 | |
JPWO2017187782A1 (ja) | アレルゲン活性低減化剤組成物 | |
JP6904521B2 (ja) | アレルゲン低減化組成物 | |
JP2022095707A (ja) | アレルゲン低減化組成物 | |
WO2018190248A1 (ja) | アレルゲン低減化組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060420 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090617 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20090820 |