JP2006257376A - 水系アレルゲン抑制化剤及びアレルゲン抑制化繊維製品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の水系アレルゲン抑制化剤は、非水溶性アレルゲン抑制有機化合物を水中に分散させてなる水系アレルゲン抑制化剤であって、上記非水溶性アレルゲン抑制有機化合物を0.1〜50重量%含有すると共に、分散助剤を上記非水溶性アレルゲン抑制有機化合物に対して0.1〜70重量%含有することを特徴とする。
【選択図】 なし
Description
トールビーカー内に、非水溶性アレルゲン抑制有機化合物として、ポリ(4−ビニルフェノール)(アルドリッチ社製、重量平均分子量(Mw):8000、溶解度:1以下)40重量部、イオン交換水128重量部、ポリスチレンスルホン酸塩型高分子界面活性剤(ライオン社製 商品名「ポリティーPS−1900」)12重量部を供給し、トールビーカ内を攪拌機(エム・テクニック株式会社製 商品名「クリアミックスCLM−0.8S」)を用いて攪拌速度20000rpmにて30分間に亘って攪拌し、水中に球状のポリ(4−ビニルフェノール)微粒子が分散してなる懸濁液を作製した。得られた懸濁液を30分間に亘って室温にて静置した後、懸濁液中の沈殿物を除去して水系アレルゲン抑制化剤を得た。なお、沈殿物の量は8重量部であった。
トールビーカー内に、非水溶性アレルゲン抑制有機化合物としてポリ(4−ビニルフェノール)(丸善石油化学社製 商品名「マルカリンカーM」、重量平均分子量(Mw):5500、溶解度:1以下)80重量部、イオン交換水128重量部及びポリスチレンスルホン酸塩型高分子界面活性剤(ライオン社製 商品名「ポリティーPS−1900」)12重量部を供給し、トールビーカ内を攪拌機(エム・テクニック株式会社製 商品名「クリアミックスCLM−0.8S」)を用いて攪拌速度20000rpmで60分間に亘って攪拌した後、更に、トールビーカ内を攪拌速度21500rpmで10分間に亘って撹拌して、水中に球状のポリ(4−ビニルフェノール)微粒子が分散してなる懸濁液を作製した。得られた懸濁液を室温にて30分間に亘って静置した後、懸濁液中の沈殿物を除去して水系アレルゲン抑制化剤を得た。なお、沈殿物の量は15重量部であった。
ポリ(4−ビニルフェノール)を80重量部の代わりに60重量部としたこと以外は、実施例2と同様にして水系アレルゲン抑制化剤を得た。この水系アレルゲン抑制化剤中におけるポリ(4−ビニルフェノール)の濃度は26.3重量%であり、ポリスチレンスルホン酸塩型高分子界面活性剤はポリ(4−ビニルフェノール)に対して24.0重量%含有されていた。なお、ポリ(4−ビニルフェノール)粒子は球状であり、沈殿物の量は10重量部であった。
実施例3で得れらた水系アレルゲン抑制化剤をイオン交換水を用いて重量%換算で10倍に希釈した後、この水系アレルゲン抑制化剤にダイユータンガム( CP Kelco U.S.Inc.製 商品名「ケルコクリート200」)が0.2重量%の濃度となるように供給し、更に、塩化ナトリウムを3.0重量%の濃度となるように添加して水系アレルゲン抑制化剤を得た。なお、ポリ(4−ビニルフェノール)粒子は球状であった。
非水溶性アレルゲン抑制有機化合物としてポリ(4−ビニルフェノール)(丸善石油化学社製 商品名「マルカリンカーM」、重量平均分子量(Mw):5500、溶解度:1以下)12重量部に6重量%の水酸化ナトリウム水溶液48重量部を加えて、水酸化ナトリウム水溶液中にポリ(4−ビニルフェノール)を溶解させてポリ(4−ビニルフェノール)水溶液を作製した後、このポリ(4−ビニルフェノール)水溶液中に、イオン交換水50重量部、特殊芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩(花王社製 商品名「デモールSNB」)2重量部及び4.5重量%の塩酸(pH1)50重量部を供給した上で、ポリ(4−ビニルフェノール)水溶液を攪拌機(特殊幾化社製 商品名「ホモミクサーMARK II 」)を用いて攪拌速度10000rpmにて45分間に亘って攪拌し、球状のポリ(4−ビニルフェノール)微粒子を水中に析出、分散させ、更に、4.5重量%の塩酸をポリ(4−ビニルフェノール)水溶液中に加えて、pHが8.3の水系アレルゲン抑制化剤を得た。なお、水系アレルゲン抑制化剤中におけるポリ(4−ビニルフェノール)の濃度は7.0重量%であり、特殊芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩は、ポリ(4−ビニルフェノール)に対して16.7重量%含有されており、水酸化ナトリウムと塩酸との中和反応によって生成した塩化ナトリウムは水系アレルゲン抑制化剤中に2.6重量%含有されていた。
非水溶性アレルゲン抑制有機化合物としてポリ(4−ビニルフェノール)(丸善石油化学社製 商品名「マルカリンカーM」、重量平均分子量(Mw):5500、溶解度:1以下)352重量部を6重量%の水酸化ナトリウム水溶液(和光純薬品工業社製、試薬特級をイオン交換水に溶解させて作製したもの)1400重量部に溶解させてポリ(4−ビニルフェノール)水溶液を作製した。
実施例2で得られた水系アレルゲン抑制化剤をイオン交換水を用いて重量%換算で6倍に希釈し、この希釈した水系アレルゲン抑制化剤100重量部にポリアクリル酸ナトリウム(アルドリッチ社製、重量平均分子量:2100)4重量部を供給して混合した。
実施例6で得られた水系アレルゲン抑制化剤10重量部に、イオン交換水9.55重量部、バインダーとして特殊シリコーンバインダー(北広ケミカル社製 商品名「TF−3500」)の4重量%水溶液10重量部及びポリアクリル酸ナトリウム(アルドリッチ社製、重量平均分子量:2100)0.2重量部、並びに、帯電防止剤の3重量%水溶液10重量部を供給して混合した。
塩化ナトリウムを添加しなかったこと以外は、実施例4と同様にして水系アレルゲン抑制化剤を得た。上記水系アレルゲン抑制化剤中におけるポリ(4−ビニルフェノール)の濃度は2.7重量%であり、ポリスチレンスルホン酸塩型高分子界面活性剤はポリ(4−ビニルフェノール)に対して24.0重量%含有されていた。
トールビーカー内に、非水溶性アレルゲン抑制有機化合物としてエポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製 商品名「エピコート4007P」、エポキシ当量:2270、溶解度:1以下)30重量部、イオン交換水100重量部及びポリスチレンスルホン酸塩型高分子界面活性剤(ライオン社製 商品名「ポリティーPS−1900」)4重量部を供給し、トールビーカー内を攪拌機(エム・テクニック株式会社製 商品名「クリアミックスCLM−0.8S」)を用いて攪拌速度20000rpmで60分間に亘って攪拌した後、更に、トールビーカー内を攪拌速度21500rpmで10分間に亘って撹拌して、水中に球状のエポキシ樹脂微粒子が分散してなる懸濁液を作製した。得られた懸濁液を室温にて30分間に亘って静置した後、懸濁液中の沈殿物を除去して水系アレルゲン抑制化剤を得た。なお、沈殿物の量は17重量部であった。
トールビーカー内に、非水溶性アレルゲン抑制有機化合物としてポリエーテルスルホン(スミカエクセル社製 商品名「4100P」、溶解度:1以下)30重量部、イオン交換水100重量部及びポリスチレンスルホン酸塩型高分子界面活性剤(ライオン社製 商品名「ポリティーPS−1900」)5重量部を供給し、トールビーカー内を攪拌機(エム・テクニック株式会社製 商品名「クリアミックスCLM−0.8S」)を用いて攪拌速度20000rpmで60分間に亘って攪拌した後、更に、トールビーカー内を攪拌速度21500rpmで10分間に亘って撹拌して、水中に球状のポリエーテルスルホン微粒子が分散してなる懸濁液を作製した。得られた懸濁液を室温にて30分間に亘って静置した後、懸濁液中の沈殿物を除去して水系アレルゲン抑制化剤を得た。なお、沈殿物の量は12重量部であった。
トールビーカー内に、非水溶性アレルゲン抑制有機化合物として式(19)に示した構造式を有するフェノール樹脂(住友ベークライト社製 商品名「スミライトレジン PR-311」、溶解度:1以下)35重量部、イオン交換水100重量部及びポリスチレンスルホン酸塩型高分子界面活性剤(ライオン社製 商品名「ポリティーPS−1900」)6重量部を供給し、トールビーカー内を攪拌機(エム・テクニック株式会社製 商品名「クリアミックスCLM−0.8S」)を用いて攪拌速度20000rpmで1分間に亘って攪拌して、水中に球状のフェノール樹脂微粒子が分散してなる懸濁液を作製した。得られた懸濁液を室温にて30分間に亘って静置した後、懸濁液中の沈殿物を除去して水系アレルゲン抑制化剤を得た。なお、沈殿物の量は16重量部であった。
トールビーカー内に、非水溶性アレルゲン抑制有機化合物として式(20)に示した構造式を有するフェノール樹脂(新日本石油化学社製 商品名「PP−700−300」、溶解度:1以下)35重量部、イオン交換水100重量部及びポリスチレンスルホン酸塩型高分子界面活性剤(ライオン社製 商品名「ポリティーPS−1900」)5重量部を供給し、トールビーカー内を攪拌機(エム・テクニック株式会社製 商品名「クリアミックスCLM−0.8S」)を用いて攪拌速度20000rpmで60分間に亘って攪拌した後、更に、トールビーカー内を攪拌速度21500rpmで10分間に亘って撹拌して、水中に球状のフェノール樹脂微粒子が分散してなる懸濁液を作製した。得られた懸濁液を室温にて30分間に亘って静置した後、懸濁液中の沈殿物を除去して水系アレルゲン抑制化剤を得た。なお、沈殿物の量は17重量部であった。
実施例2で得られた水系アレルゲン抑制化剤をイオン交換水で7倍に希釈して得られた希釈液50ミリリットルに、黄変防止剤としてアニオン系ヒンダードフェノール類(チバ・スペシャリティ・ケミカル社製 商品名「CIBAFAST AO」) を10重量%含有する黄変防止剤水溶液50ミリリットルを添加して、黄変防止剤を含有する水系アレルゲン抑制化剤を得た。
黄変防止剤水溶液として、ノニオン系ベンゾトリアゾール類(チバ・スペシャリティ・ケミカル社製 商品名「TINOFAST CUT-01」) を2重量%含有する黄変防止剤水溶液を用いたこと以外は、実施例14と同様にして、黄変防止剤を含有する水系アレルゲン抑制化剤を得た。
黄変防止剤水溶液として、アニオン系スルホン化ベンゾトリアゾール類(チバ・スペシャリティ・ケミカル社製 商品名「CIBAFAST W liq」)を10重量%含有する黄変防止剤水溶液を用いたこと以外は、実施例14と同様にして、黄変防止剤を含有する水系アレルゲン抑制化剤を得た。
アニオン系スルホン化ベンゾトリアゾール類の濃度を10重量%の代わりに2重量%としたこと以外は実施例16と同様にして、黄変防止剤を含有する水系アレルゲン抑制化剤を得た。
実施例6で得られた水系アレルゲン抑制化剤をイオン交換水で1.5倍に希釈して得られた希釈液50ミリリットルに、黄変防止剤としてアニオン系トリアジン類(チバ・スペシャリティ・ケミカル社製 商品名「CIBAFAST HLF」)を10重量%含有する黄変防止剤水溶液50ミリリットルを添加して、黄変防止剤を含有する水系アレルゲン抑制化剤を得た。
黄変防止剤水溶液として、ノニオン系ピペリジンエステル類(チバ・スペシャリティ・ケミカル社製 商品名「TINOFAST RSC」)を2重量%含有する黄変防止剤水溶液を用いたこと以外は、実施例18と同様にして、黄変防止剤を含有する水系アレルゲン抑制化剤を得た。
ピペリジンエステル類の代わりにノニオン系特殊窒素化合物(大京化学社製 商品名「スタビライザー LH-2」) を用いたこと以外は実施例19と同様にして、黄変防止剤を含有する水系アレルゲン抑制化剤を得た。
黄変防止剤水溶液として、アニオン系スルホン化ベンゾトリアゾール類(チバ・スペシャリティ・ケミカル社製 商品名「CIBAFAST W liq」)及びアニオン系ヒンダードフェノール類(チバ・スペシャリティ・ケミカル社製 商品名「CIBAFAST AO」) をそれぞれ3重量%含有する黄変防止剤水溶液を用いたこと以外は、実施例14と同様にして、黄変防止剤を含有する水系アレルゲン抑制化剤を得た。
アニオン系スルホン化ベンゾトリアゾール類及びアニオン系ヒンダードフェノール類の濃度をそれぞれ1重量%としたこと以外は、実施例21と同様にして、黄変防止剤を含有する水系アレルゲン抑制化剤を得た。
黄変防止剤水溶液として、カチオン系2級アミンポリマー系化合物(センカ社製、商品名「チェーエルカット CF-2」)を2重量%含有する黄変防止剤水溶液を用いたこと以外は実施例18と同様の要領で、黄変防止剤を含有する水系アレルゲン抑制化剤を得た。
非水溶性アレルゲン抑制有機化合物を用いなかったこと以外は、実施例1と同様にして水溶液を得た。
ポリ(4−ビニルフェノール)を80重量部の代わりに160重量部としたこと以外は実施例1と同様にして水系アレルゲン抑制化剤を作製しようとしたが、懸濁液が固まってしまい、水系アレルゲン抑制化剤を得ることができなかった。
トールビーカ内に、非水溶性アレルゲン抑制有機化合物としてポリ(4−ビニルフェノール)(丸善石油化学社製 商品名「マルカリンカーM」、重量平均分子量(Mw):5500)20重量部及びイオン交換水200重量部を供給して、トールビーカ内を攪拌機(特殊幾化社製 商品名「ホモミクサーMARK II 」)を用いて攪拌速度8000rpmにて30分間に亘って攪拌し、水中に球状のポリ(4−ビニルフェノール)微粒子をさせてなる懸濁液を作製した。
非水溶性アレルゲン抑制有機化合物としてポリ(4−ビニルフェノール)(アルドリッチ社製、重量平均分子量(Mw):8000、溶解度:1以下)12重量部に24重量%の水酸化ナトリウム水溶液48重量部を加えて、水酸化ナトリウム水溶液中に非水溶性アレルゲン抑制有機化合物を溶解させてポリ(4−ビニルフェノール)水溶液を作製した後、このポリ(4−ビニルフェノール)水溶液中に、イオン交換水50重量部、特殊芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩(花王社製 商品名「デモールSNB」)15重量部及び18重量%の塩酸(pH1)50重量部を供給した上で、ポリ(4−ビニルフェノール)水溶液を攪拌機(特殊幾化社製 商品名「ホモミクサーMARK II 」)を用いて攪拌速度8000rpmにて45分間に亘って攪拌し、水中に球状のポリ(4−ビニルフェノール)微粒子を析出、分散させ、更に、18重量%の塩酸をポリ(4−ビニルフェノール)水溶液中に加えて、pHが8.3の水系アレルゲン抑制化剤を得た。なお、水系アレルゲン抑制化剤中におけるポリ(4−ビニルフェノール)の濃度は6.8重量%であり、特殊芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩は、ポリ(4−ビニルフェノール)に対して125.0重量%含有されており、水酸化ナトリウムと塩酸との中和反応によって生成した塩化ナトリウムは水系アレルゲン抑制化剤中に12.1重量%含有されていた。
比較例1で得られた水溶液を不織布(綿:80重量%、ポリエステル繊維:20重量%、目付:100g/m2 )に40マイクロリットル/cm2 となるように噴霧し、50℃で15時間に亘って放置して乾燥させ清拭シートを得た。
(塩析の評価)
実施例1〜6,9〜23、比較例1,3,4で得られた水系アレルゲン抑制化剤又は水溶液を37℃で2週間に亘って保管した後、水系アレルゲン抑制化剤又は水溶液中における塩の析出の有無を目視観察し、塩が析出しているものを塩析あり、塩が析出していないものを塩析なしとした。
実施例1〜6,9〜23、比較例1,3,4で得られた水系アレルゲン抑制化剤又は水溶液を37℃で2週間に亘って保管した後、水系アレルゲン抑制化剤又は水溶液をポテトデキストロース培養液を用いて重量%換算で10倍に希釈した。次に、この希釈した水系アレルゲン抑制化剤又は水溶液100マイクロリットルをポテトデキストロース寒天培地に塗布し、37℃にて3日間に亘って培養し菌の繁殖の有無を目視観察した。菌が繁殖した場合を腐敗性あり、繁殖しなかった場合を腐敗性なしとした。なお、実施例1〜3では、水系アレルゲン抑制化剤中に懸濁安定剤として腐敗性を有する天然高分子化合物を含有していないため、無機塩が含有されていなくても腐敗性はなかった。
アレルゲンの冷結乾燥粉末(コスモ・バイオ社製 商品名「Mite Extract-Dp」 )をタンパク量が10ng/ミリリットルになるようにリン酸バッファー(pH7.6)に溶解させてアレルゲン溶液を作製した。
3・・・アレルゲンタンパク濃度:4ng/ミリリットル
2・・・アレルゲンタンパク濃度:2ng/ミリリットル
1・・・アレルゲンタンパク濃度:1ng/ミリリットル
アレルゲンの冷結乾燥粉末(コスモ・バイオ社製 商品名「Mite Extract-Df」 )をタンパク量が10ng/ミリリットルになるようにリン酸バッファー(pH7.6)に溶解させてアレルゲン溶液を作製した。
3・・・ラインであることがはっきりとわかる。
2・・・うっすらと発色しているのがわかる。
1・・・全く発色していない。
実施例7,8及び比較例5で作製された清拭シートから一辺が10cmの平面正方形状の試験片を各清拭シートごとに5枚づつ切り出した。そして、エチルアルコール90重量部及び精製水10重量部を混合してなる液に塵ゴミ(Der p1アレルゲン:10μg/g含有)1重量部を分散させてなるアレルゲン溶液を作製し、このアレルゲン溶液を各試験片に5ミリリットルづつ振り撒いた後、50℃のオーブンで5分間乾燥させた。
アレルゲン抑制率(%)=100×(1−W2 /W1 )
実施例7,8及び比較例5で作製された清拭シートから一辺が10cmの平面正方形状の試験片を各清拭シートごとに5枚づつ切り出した。そして、採取したスギ花粉を0.125Mの重炭酸アンモニウムで抽出し、得られた抽出液のCryj1濃度が40g/ミリリットルとなるように、リン酸バッファー溶液(pH:7.6)で希釈してアレルゲン溶液とした。
アレルゲン抑制率(%)=100×(1−W3 )
実施例2,6,14〜23の各水系アレルゲン抑制化剤を非水溶性アレルゲン抑制有機化合物の濃度が2重量%になるように水で希釈した液に綿布(かなきん3号:JIS L0803準拠品)を1分間に亘って浸漬した後、ピックアップ率が100%となるようにマングルを用いて絞り、続いて、綿布を120℃で3分間に亘って乾燥してアレルゲン抑制加工布を得た。なお、ピックアップ率は下記式により算出した。
ピックアップ率(%)=100×(浸漬後の綿布重量−浸漬前の綿布重量)
/浸漬前の綿布重量
0・・・変化なし
1・・・僅かに変色あり(標準試験片と比較して着色がわかるレベル)
2・・・少し着色あり(標準試験片と比較しなくても何となく着色がわかるレベル)
3・・・着色あり(着色がわかるレベル)
4・・・顕著な着色あり(はっきりと着色がわかるレベル)
上記耐候性の評価の時と同様の要領で作製したアレルゲン抑制加工布の耐窒素酸化物性をJIS L0855に準拠して測定し、グレースケールに基づいて黄変度合いを評価した。
Claims (11)
- 非水溶性アレルゲン抑制有機化合物を水中に分散させてなる水系アレルゲン抑制化剤であって、上記非水溶性アレルゲン抑制有機化合物を0.1〜50重量%含有すると共に、分散助剤を上記非水溶性アレルゲン抑制有機化合物に対して0.1〜70重量%含有することを特徴とする水系アレルゲン抑制化剤。
- 非水溶性アレルゲン抑制有機化合物が微粒子状であり、この非水溶性アレルゲン抑制有機化合物の体積が0.01mm3 以下であることを特徴とする請求項1に記載の水系アレルゲン抑制化剤。
- 無機塩を0.1〜10重量%含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の水系アレルゲン抑制化剤。
- 非水溶性アレルゲン抑制有機化合物が、芳香族ヒドロキシ化合物であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の水系アレルゲン抑制化剤。
- 非水溶性アレルゲン抑制有機化合物が芳香族ポリエーテル化合物であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の水系アレルゲン抑制化剤。
- 非水溶性アレルゲン抑制有機化合物100重量部に対して黄変防止剤10〜1000重量部を含有することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の水系アレルゲン抑制化剤。
- 黄変防止剤が、ノニオン系化合物又はアニオン系化合物であることを特徴とする請求項7に記載の水系アレルゲン抑制化剤。
- 黄変防止剤が、ベンゾトリアゾール類、トリアジン類又はヒンダードフェノール類であることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の水系アレルゲン抑制化剤。
- 黄変防止剤が、スルホン化ベンゾトリアゾール類であることを特徴とする請求項7に記載の水系アレルゲン抑制化剤。
- 請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載の水系アレルゲン抑制化剤を繊維製品に処理して得られたことを特徴とするアレルゲン抑制化繊維製品。
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