JP2008169301A - アレルゲン抑制製品、及びアレルゲン抑制組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】対象物が芳香族ポリエーテル化合物で処理されてなるアレルゲン抑制製品、及び芳香族ポリエーテル化合物を含有することを特徴とするアレルゲン抑制組成物。
【選択図】 なし
Description
又、スギ花粉アレルゲンであるCrij1やCrij2は、各々分子量が約40kDaの糖タンパク質、分子量が約37kDaの糖タンパク質であり、これらのスギ花粉アレルゲンは、鼻粘膜などに付着すると生体外異物として認識されて炎症反応を引き起こす。
又、特許文献4には、芳香族ヒドロキシ化合物を用いてアレルゲンを抑制する方法が提案されており、対象物に対する着色の問題については改善されているが、白色などの淡色の対象物に処理した場合には着色が生じることがあり充分なものではなかった。
また、本発明他の発明は、芳香族ポリエーテル化合物を含有するアレルゲン抑制組成物である。(以下、「本発明2」と記す)
また、本発明2のアレルゲン抑制組成物は、芳香族ポリエーテル化合物を含有することを特徴とする。
上記フェノキシ樹脂としては、ビスフェノールA、テトラクロロビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSなどのモノマーを重縮合或いは酸化カップリング反応により重合して得られるものが好ましい。
上記ポリスルホンとしては、特に限定されないが、例えば、BASF社製の「ウルトラゾーンSシリーズ」、ソルベイアドバンストポリマー社製の「ユーデルPシリーズ」等が市販されている。
上記ポリエーテルスルホンとしては、特に限定されないが、例えば、BASF社製の「ウルトラゾーンEシリーズ」、ソルベイアドバンストポリマー社製の「レーデルAシリーズ」、住友化学社製の「スミカエクセルシリーズ」等が市販されている。
上記ポリフェイルスルホンとしては、特に限定されないが、例えば、ソルベイアドバンストポリマー社製の「レーデルRシリーズ」等が市販されている。
上記ポリエーテルケトンとしては、特に限定されないが、例えば、住友化学社製の「スミブロイシリーズ」等が市販されている。
上記炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基;シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基;ビニル基などのアルケニル基;シクロブテニル基などのシクロアルケニル基;フェニル基、エチルフェニル基などのアリール基;アラルキル基等が挙げられる。
上記芳香族ポリエーテル化合物を溶媒に溶解或いは分散させて芳香族ポリエーテル化合物溶液とし、この芳香族ポリエーテル化合物溶液に水溶剤、油剤、乳剤、懸濁剤等を配合することによって、芳香族ポリエーテル化合物をスプレー型とすることができる。なお、スプレー型とは、常圧下にある芳香族ポリエーテル化合物溶液に圧力を加えて芳香族ポリエーテル化合物を霧状に噴霧する使用方法をいう。
上記芳香族ポリエーテル化合物は、懸濁液にした場合の液安定性が優れていることから、スプレーなどの噴霧形態で生活用品などの対象物へ処理する用途に適している。また、上記芳香族ポリエーテル化合物の懸濁液は、カチオン性の添加剤とも相性が良く、幅広い添加剤を使用することができるという特徴を有する。
上記マトリックスとしては、上記芳香族ポリエーテル化合物を変性させないものであれば特には限定されず、例えば、多糖類やその塩、デキストリン、ゼラチン、高級アルコール、油脂類、ステアリン酸などの高級脂肪酸、パラフィン類、流動パラフィン類、白色ワセリン、ハイドロカーボンゲル軟膏、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、水等が挙げられる。
また、本発明1のアレルゲン抑制製品又は本発明2のアレルゲン抑制組成物は、使用する芳香族ポリエーテル化合物が無臭であるため、臭いが気になる用途、例えば、化粧品、医薬部外品、医薬品、繊維製品等に適している。
上記化粧品、医薬品および医薬部外品組成物とは、特に限定されるものではなく、例えば、皮膚外用剤、鼻スプレー、点眼剤、シャンプー、入浴剤、整髪料、ファンデーション、洗顔剤等を挙げることができる。
上記建築内装材とは、特に限定されるものではなく、例えば、床材、壁紙、天井材、塗料、ワックス等を挙げることができる。
上記繊維製品とは、特に限定されるものではなく、例えば、寝具、カーペット、カーテン、衣類、ぬいぐるみ等を挙げることができる
上記車内用品及び車内装材とは、特に限定されるものではなく、例えば、カーシート、チャイルドシート、シートベルト、カーマット、シートカバー等を挙げることができる。
上記芳香族ポリエーテル化合物を繊維製品などの対象物に処理させる方法としては、対象物に芳香族ポリエーテル化合物を化学的に結合させたり或いは物理的に固着させる方法が挙げられる。
上記対象物の素材としては、芳香族ポリエーテル化合物を処理できるものであれば、特に限定されず、例えば、対象物が繊維製品である場合、繊維製品の素材としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アクリル系繊維、ポリオレフィン系繊維などの合成繊維;アセテート繊維などの半合成繊維;キュプラ、レーヨンなどの再生繊維;綿、麻、羊毛、絹などの天然繊維;これら各種繊維の複合化繊維や混綿等が挙げられる。
従って、光による退色、変色が課題となる用途、例えば、建築内装材、車内用品及び車内装材、網戸などの製品表面に存在するフィルター、カーテン、衣服などの繊維製品等の用途に好適に用いられるものである。
また、臭いが気になる用途、例えば、化粧品、医薬部外品、医薬品、繊維製品等の用途に好適に用いられるものである。
ポリスルホン(ソルベイアドバンストポリマー社製 商品名「ユーデルP−1700」)をジメチルホルムアミドに10重量%になるように溶解させて溶液を作製した。
この溶液をジメチルホルアミドで10倍希釈した液に、繊維製品の素材である綿布(財団法人日本規格協会社製、かなきん3号、JIS L0803準拠品)を浸漬し、5分間スターラーで撹拌後、80℃で2時間に亘って放置して乾燥させ、繊維製品であるアレルゲン抑制綿布を得た。
得られたアレルゲン抑制フィルター中のポリスルホンの量は、綿布100重量部に対し、1重量部であった。
ポリエーテルスルホン(ソルベイアドバンストポリマー社製 商品名「レーデルA−300A」)を平均粒径20μmに粉砕した微粉体20重量部、イオン交換水100重量部及びポリスチレンスルホン酸塩型高分子界面活性剤(ライオン社製 商品名「ポリティーPS−1900」)5重量部を混合して攪拌機(エム・テクニック株式会社製 商品名「クリアミックスCLM−0.8S」)を用いて攪拌速度20000rpmで60分間に亘って攪拌した後、ダイユータンガム(三晶社製、商品名「ケルコクリート200」)1重量部及びバインダー(北広ケミカル社製、商品名「TF−3500」)2重量部を加えて、懸濁液を作製した。
この懸濁液をイオン交換水で5倍希釈した液に、実施例1と同様の綿布を浸漬し、5分間スターラーで撹拌後、80℃で2時間に亘って放置して乾燥させ、繊維製品であるアレルゲン抑制綿布を得た。
得られたアレルゲン抑制フィルター中のポリエーテルスルホンの量は、綿布100重量部に対し、1.5重量部であった。
綿布の代わりにフィルターの素材である不織布(東洋紡社製、商品名「ボランス 4301N」)を用いた以外は実施例2と同様の操作を行い、フィルターであるアレルゲン抑制不織布をえた。
得られたアレルゲン抑制不織布中のポリエーテルスルホンの量は、不織布100重量部に対し、2重量部であった。
ポリ4−ビニルフェノール(アルドリッチ社製、重量平均分子量:8000)をエタノールに10重量%になるように溶解させて溶液を作製した。
この溶液をエタノールで10希釈した液に、実施例1と同様の綿布を浸漬し、5分間スターラーで撹拌後、80℃で2時間に亘って放置して乾燥させ、繊維製品であるアレルゲン抑制綿布を得た。
得られたアレルゲン抑制綿布中のポリ4−ビニルフェノールの量は、綿布100重量部に対し、0.8重量部であった。
実施例1と同様の綿布を何も処理せずに用いた。
実施例3と同様の不織布を何も処理せずに用いた。
アレルゲンの冷結乾燥粉末(コスモ・バイオ社製 商品名「Mite Extract-Df」 )をタンパク量が10μg/mlになるようにリン酸バッファー(pH7.6)に溶解させてアレルゲン溶液を作製した。
3・・・ラインであることがはっきりとわかる。
2・・・うっすらと発色しているのがわかる。
1・・・全く発色していない。
実施例1〜3及び比較例1で作製したアレルゲン抑制製品及び比較例2,3で作製した綿布及び不織布を紫外線カーボンに対する染色堅牢度試験(JIS L 0842に準拠、但しブラックパネル温度は63℃、相対湿度50%RH、照射時間40時間)を行い評価した。
Claims (8)
- 対象物が芳香族ポリエーテル化合物で処理されてなるアレルゲン抑制製品。
- 対象物がフィルター、建築内装材、繊維製品、車内用品又は車内装材である、請求項1に記載のアレルゲン抑制製品。
- 芳香族ポリエーテル化合物が、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン又はポリフェニルスルホンであることを特徴とする請求項1又は2に記載のアレルゲン抑制製品。
- 芳香族ポリエーテル化合物を含有することを特徴とするアレルゲン抑制組成物。
- アレルゲン抑制組成物は化粧品、医薬品又は医薬部外品に用いられるものである、請求項5に記載のアレルゲン抑制組成物。
- 芳香族ポリエーテル化合物が、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリエーテルスルホン又はポリスルホン、ポリフェニルスルホンであることを特徴とする請求項5又は6に記載のアレルゲン抑制組成物。
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